へる(ぷ)の日記
へる(ぷ)



 初作「春風」









春風が耳元を擽り

華を散らし

新緑の種を蒔きながら

温かく身心を包む頃

あなたは幸せですか?






目まぐるしい日々の変化に辟易としつつも

変わらぬ春風に抱かれながら

あの美しい並木道を歩くあなたは

どれくらい 幸せですか?






側で手を握れないボクが

すぐ抱きしめられないボクが

言葉だけで溢れんばかりの気持を必死に伝えようとするボクが

あなたの世界にいることは

幸せですか?




あなたの笑顔を見たいから

あなたの大切な人でいたいから

あなたを幸せにしたいから




春風よ

届けておくれ

この思い

少しの幸せを

愛しいあの人に

運んでおくれ





春風よ...









2002年03月31日(日)



 別作「去夢」








夢は夢である限り夢以上ではなく

覚めない夢も 醒めない夢も 冷めない夢も 褪めない夢も

一筋の朝日の前に 霧散する儚きもの

夢見たことが馬鹿でなく

夢見たことが馬鹿でなく

馬鹿はボクで

馬鹿はボクで

朝と夜の隙間で 

乾き死ぬ寸前の 慌てふためく金魚のあがき 最後の抵抗

死んだ金魚はボク

見苦しいこと この上なく 

見捨てたいこと この上なく

今はただ 心 体 夢 思考 鬱 が一つに溶け合ってるから

どれか一つを生かすことも 死なすこともできない

あぁ なぜ死ねない なぜ醒めない









…なぜこの夢は醒めない?









夢は確実にボクを蝕む

夢は確実にボクを裏切る











わかっているのに











なぜ覚めない?








目を覚まさなくちゃ

目を醒まさなくちゃ







さぁ














目を醒まさなくちゃ。









2002年03月28日(木)



 別作「今」










咳しても独り









強がっても

虚ろであっても

泣いても

笑っても

叫んでも

死んでも



















独り。












2002年03月27日(水)



 駄作「









気づけば

鳥かごは開いていたし

空はこんなに青いし

囀りは綺麗だし





気づけば

鳥かごは空いていたし

空はこんなに高いし

囀りは綺麗だし













2002年03月26日(火)



 即興「不安」











ねぇ どうだった?

ボクは どうだった?

ねぇ ボクは どうだった?












2002年03月25日(月)



 即興「夢」











夢なら醒めて欲しくない

夢でも醒めて欲しくない

夢ではなくても冷めて欲しくない














2002年03月24日(日)



 未完「バス」







1人

揺られながら

ネオン 欲望 人 車 お化け を

一つにまとめたような 流れを見て

あぁ この街では ボクは一人なのですね

なんて

貧相な想像力を 塗り固めて創った 壁にもたれて

昨日 寝る前に考えていたこと 反芻したり

でも

この街では

片羽で空を飛ぶ鳥がいて

片輪で道を歩く人がいて

片心で恋する人がいることを

今日 先生に 教わった

先生は嘘をつかないし

先生は正しいし

先生は大人だし



バスの後部座席

揺れるシートに 身をもたせて 

楽しい楽しい

想像の世界に 身を浸す



先生は嘘つきだし

先生はロリコンだし

先生はロクデナシだし



片羽で鳥は飛べない

片輪で人は歩けない

片心での恋なんてありえない



バスは 色々な妄想に浸る ボクを揺らす

至上の揺り籠となりて

光の洪水へと消えていく



…光の先へと 消えて逝く…











2002年03月23日(土)



 感情の赴くままに








衝動反射 

衝動行動

衝動買い

衝動自殺








衝動で起こりうることの無意味 

衝動で起こりうることの無意味









あぁ















毎朝の鬱との戦い
















毎晩打つのは携帯









あぁ












打つ必要がなくなったんだ










鬱必要はあるのに














もういいや









明日もだるい












自由でいさせて












自由が怖い

















自由が辛い














独りはいやだ















死ぬのも怖い















生きるのだるい















疲れた。



















グッドバイ。全て。怒りうる。消えた。恥じらいの感情。











猿でいいだろ?












ボクは


















明日から畜生な 




















猿でいいだろう?













木の実食って メス盗りあって 交尾して



















そんな猿でいいよ















もう何もないんだから。

















ばいばい。
























2002年03月22日(金)



 乾杯











たまには幸せでも良いかと思うし

たまには柔らかくなってもいいと思う

怖い顔も

厳しい表情も

たまには

忘れたっていいぢゃないか

そう思ったり

あぁ

幸せに乾杯









2002年03月21日(木)



 バラバラなもの







バラバラな理性

バラバラな感情







バラバラな二人

バラバラな独り








バラバラな証言

バラバラな嘘









バラバラに生きてるこの街で

バラバラな人が見るあの空は

例えどんなに 青くても 広くても 高くても

やっぱ

バラバラ









路上でバラバラにされた生ごみも

机の上のバラバラにされたパズルも

風呂場でバラバラにされた愛人の死体も

この街では必要なもの

バラバラなこの街を彩る

大切なオブジェ















待ちゆく人を眺め

流れる雲を眺め

遠ざかるキミに手を振り

エンドレスを逝く

この街で余ってるもの

このボクの持て余すもの

全部

バラバラなモノ

でも

理解しあう日 なんて 

来ないだろうな
















全部 バラバラ だ もの














2002年03月20日(水)



 未完「自称詩人の憂鬱」








ネットしても

本読んでも

メールしても

煙草吸っても

無性に切ない

午前1:00







切なさの原因が

自分にあることぐらいわかってるのに

わかりきる努力を放棄して

砂を噛むような想いで

指先に力を込めて

忙しなくキーボードを叩き

言いたくても言えないような鬱憤を

別段なんの技巧もない詩で表そうとする







でも

表そうとしないと

孵ったばかりの想いが

重い夜に押しつぶされるような

そんな

息苦しい思いがするから

今夜も詩なんぞ書こうと思ってしまう







自称詩人なんて

損な生き者ですね

中途半端な感性なんかに頼りきっちゃって

中途半端な技巧なんぞ愛しちゃって

ほんと

損な生き者ですよね

好きだの愛してるだの率直に言えなくて

婉曲な優しさで思いを伝えようとするから

いつだって取り残されてしまう

不器用な自分を愛そうだの言って

都合のよい自己愛に浸ったりするから

ふと気づいたとき

囲まれた壁の高さに慄き震えたりしてしまう

ほんと

詩人なんて

損な生き者なんですよね







ほんと

自称詩人なんて

損な生き者なんです

ほんとに

痛々しいぐらい

損な生き者なんです…












2002年03月19日(火)
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