Diary
沙希



 たまらない。

たとえば、ぽつんと一人になって
もうなんだかたまらない気持ちになってしまって。
どうしたらいいかわかんなくなる。
この気持ちの処理にあたしは困る。

『孤独感』とかきっとそんな言葉は当てはまらない。
なんだかもうただひたすらたまらない気持ち。
これはいったいなんなんだろう。



2005年10月29日(土)



 『たとえば。』

たとえば、今目の前で
「大好き。」
とつぶやくキミの唇が
「さよなら。」
と動くことを想像してみる。
とてつもなく絶望的な気持ちになって
その想像を振り払うのだけれど。

お部屋の中に二人きりで
なんかもうこの世の中に二人だけしか存在しないような
そんな気分になるけれど
現実はまったくそうではないとあたしは知っている。

妄想が溢れかえって
不安も溢れかえって。
一体あたしにどうしろというのだろう。
キミを思い続けること以外の幸せなんて
もう考えられないというのに。


2005年10月28日(金)



 

想像がすべて当てはまっちゃったらきっと
しらけちゃうんだろうな。
このテンションをたもったまま
あたしどこまでいけるんだろうな。
なんだかもう
ぐるぐるぐるぐると
同じところをさまよってるような
そんな気がするんだけど
きっとそれは気のせいだって
言って。
だれか言って。
そして行って。


2005年10月27日(木)



 誕生日。


21歳になりました。
思うところはたくさんある。

なんかさぁー・・・がんばろ。あたし。ほんと。

只今学校。これから授業。
ふぇー。



2005年10月20日(木)



 


久々に聞いた君の声に安心した。
あたしの精神状態はそこまで落ち込んでいたのだと
そのとき初めて気づいた。

ご飯ものどを通らないって表現がぴったりくるほどに
あたしの体は食べ物を受け付けなかったし
下手すりゃ水まで吐き出していた。

なにが一体どうなってこんなことになったのか
頭の中でぐるぐると考えつづけても
なんの結論もでず
病院で点滴の液が一つ一つ落ちていくとき
頭の中を真っ白にすることに集中した。

それでもさまざまな記憶の断片が
浮かび上がってはまた消えていったのだけれど。

情けないなぁなんて普通に考えながら
眠りをむさぼりつづけた。
体を休めることに集中しようとすればするほど
自分自身の思考で自分自身の精神を傷つけたくて。

なんてだめなやつなんだ。
って責めてる。延々と。

「大丈夫??」
って聞かれるたびに
「死にはしないから平気。笑」
って答える。
だって、ほんっとに死んだりなんてしないんだもん。
あたし元気なんだもん。

でも、あまりにも体調は悪いし
頼れる人なんて誰もいない事実を確認するたびに
ちょこっとだけネガティブな心模様。

まぁいっかぁ。
死にはしない。



2005年10月17日(月)
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