Diary
沙希



 


意味を把握することができずに
ただ眠りを貪りたかっただけ。
キミに対する仕打ちは
何の意味もない。
説明するのが困難だから口を閉ざした。

事態が展開するのを
お布団の中で待つだけ。



2005年11月28日(月)



 『in my room』


耳に残るのは、君の吐き出した言葉の後味。
キレの悪さがひたすら不快で
何もかもを蹴り散らしたかった。

お風呂場ではきっと湯船からお湯が溢れ出しているのだろう。
そんなことはどうでもよくて
今はこの歌を聞いていたくて。

口ずさむたびにかすれる声は
あたしが本当は泣いているのだと教えている。
知らないふりをしたとしても限界がある。
真実を包み隠したままの心はひどく重たい。

何もかもをさらけ出す勇気があたしにはないから
あの時さりげなく
君の手を振り解くことしかできなかった。
笑顔でごまかした空気の違和感を
君はどうか気づかないでいてほしい。



2005年11月27日(日)



 


抱き合った夜の幸福な記憶が
妄想をかりたてる。
キミの体温を忘れてしまうことはきっと
罪悪なのでしょう。
だったらいけるところまで。。。

その目にあたしはどう映っているの?
キミとあたしの幸福な未来のビジョンは
かみ合っているのかどうか。
そんなことは関係なかったとしても。

よそ見してまたキスを交わす
延々と繰り返されるその行為の果てに
終わりがあるとしても
今はまだ夢の中にいたいと願う。

あっけなく崩れ去る望みをあたしは知っているのに。

キミの腕の中にいるあたしを
遠くから見たい。
そんな衝動。
あたしは今たったの一人でしかないのに。

だからってなんだというのだろう。



2005年11月26日(土)



 


欲張りなのは相変わらずで
だからって何も手に入ったりしないのに。
この手はあまりにも小さい。

判断がうまくつかない夜に
闇の中に逃げ込んで妄想にふける。
それだけでうまく生きていけるんでしょう。

++++++++++++++++++++++++

いろいろな言葉で脚色して
世界は余計に色を失って。

当り障りのない言葉で偽って
正解は消え去ってしまう。

その事実にあたしが今
絶望したとしても。

何を持って正当とするのか。
何を持って当たり前とするのか。
何を持って常識とするのか。

誰がそれを定めるのか。
それはいったい何なのか。


なんでこんな普通に
言葉なんてものを使うことができるのか。
何を信用しているのか。
そして、
何を疑っているのか。
だから何なのか。それが何なのか。
つまり何なのか。


2005年11月25日(金)
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