*未完成のお城*

2004年06月26日(土)  痛いほど 知っている

ワガママなんだっていうことくらい 痛いほど 知っている
叶わないんだっていうことくらい 痛いほど 知っている

だけど涙が溢れて止まらないんだ

バイトからの帰り道
運転する車の中で最重量音で聴きながら

寂しくて泣いた
切なくて泣いた
苦しくて泣いた
悔しくて泣いた
情けなくて泣いた

これがワガママなんだっていうことくらい
痛いほど 痛いほど 知っている

次に逢える日の夜を夢見て
今は現実の夜の夢の中を彷徨う



2004年06月23日(水)  風化させないで…

今日は慰霊の日です。
毎年毎年この日は特別にこの日記に書き込んでいるけれど。
それはあたしにとってもこの沖縄戦が風化しないようにという戒めから。

今もなお、あたしたちの頭上を飛び続ける米軍の戦闘機。
今もなお、基地の存在に苦しめられているこの民の声を。

どうか どうか 聞いてください。

この 心からの 平和への 祈りの叫びを。

*

おばあは泣いた。
「あんな思いをするのはわたしたちだけでいい」と。
おばあは泣いた。

59年前の あの日と 変わらない 青い この空の下で。



2004年06月16日(水)  願望。

眠れないまま ただただ 天井を睨みつける
訪れるはずの睡魔はやって来ない

期待外れだ
裏切られたような気になる

なにに対して?
誰に対して?

少しでいいから 優しくなりたい
少しでいいから 強くなりたい

ひとりでも立てるように
ひとりでも前に進めるように

ひとりでも 未来を描けるように



2004年06月12日(土)  不平不満なんて…

不平や不満なんて
誰かにぶつけたって仕方ない
結局 全部 自分に跳ね返ってくるんだから
それならいっそ 自分ひとりで抱えていた方が楽だ
あたしが我慢すればいいのならそれでいいじゃないか

波風を立てず 凪の海を目指す



2004年06月03日(木)  強くなったね。

キミの日記を読んで思ったよ。

強くなったね。
優しくなったね。
綺麗になったね。

眩しくなったね。

ほんとにほんとに、そう思ったよ。
日記の中のあたしの名前がくすぐったかったよ。
そう、書いてもらえるほどかな、あたしって、って思って。

キミの恋は 憧れるほどに 純粋で目映い。
あたしもそういう恋に 出逢えたらな、と思い、願う。

ねぇ、もし。
もし、なにか困ったことや 助けてほしくなったら
声をかけてね。

そんな「もし」は無い方が良いに決まってるけど。

あたしに出来る範囲で 出来る力の限りで キミを支えるからね。

守れるものならば、あたしのこの手でもキミの恋を守れれば、と願う。
差し出がましいかもしれないけれど、この手でも役立つのであればいつでも差し出すから。



2004年06月02日(水)  夜に溺れる

いつも通りに薬を飲んで
睡魔の訪れるのを待つ

この時間が魔の時だ

一気に思考が引きずり堕とされる
どこまでも どこまでも マイナスにシフトしていく

真っ暗な部屋の中で
ひとり ケータイをひろげて
ケータイの眩しさに 目を眇めながら

誰とも繋がっていないのを実感する
何処にも繋がっていないのを痛感する

痛くて 痛くて 哀しくて
涙が溢れるけれど
この涙に一体なんの意味があるっていうの

訳も分からず
ただただ駄々をこねるコドモのように泣き続ける
この涙が還る場所はあるの?

問いかけに答えは返ってはこない

ただ 静かに 夜が深さを増していくだけ


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hinase