せきねしんいちの観劇&稽古日記
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通し稽古を2回。 一回目はどうなるんだろうかと思いながら、二回目はその上でどうなるんだろうと言うことを楽しみながらやらせてもらった。 無我夢中でやった1回目より、落ち着いていたはずの二回目で、セリフを噛みまくる。 「やってやろう」としたのがいけなかったんだろう。 やってやろうと思ったことがちゃんとできる、気持ちと体になって、ようやく芝居ができあがってくるんだと思う。 今の僕がどのあたりにいるのかが、よくわかった。 夜、今日も軽くいきましょうか・・ということで宝石組(男子)プラス石原さん、上原くん、服部くんという顔ぶれで。 今日もまた、芝居の話をたくさん。終電で帰る。
2008年05月30日(金) |
久しぶりに初めまして |
朝、母親に呼ばれたので、何かと出て行ったら、家の猫がすずめをつかまえていた。 またか。 携帯で写真を撮るように母に言われ(母は携帯の操作ができない)、「そんな気の毒な・・・」といいながら、何枚か撮る。 家の中に雀をくわえて上がり込み、台所で高く放り投げて遊んでいる猫。 まだ息があるすずめは小さく震えていた。 猫から引き離して、庭に出してやった。その後のことはわからない。 この間は、近所の乱暴者の猫、クロちゃんと喧嘩して、傷だらけになって帰ってきて、へこんでいたのに。もう年か? かわいそうに・・・と思ったことを後悔する。 しばらく伸ばしていた髭を剃った。 女装月間が終わったので、気持ちを切り替えるために、髭を生やしていた。 せっかく男の役づくりをしているのに、おばさんっぽくなってしまうのはつらいので。 というか、デフォルトがおばさんなので、せめてもの抵抗。 なのに、早速、昼間、駅のトイレで出て行こうとした僕と鉢合わせになったおじさんが、「え?」という顔をして、僕の顔とトイレの表示を見比べていた。 こういう無意識の反応の方がダメージが大きい。やっぱりね。まあ、しょうがないか。
稽古は、衣装をつけての粗通し。 役者さんたちはみなさん、衣装や髪型を本番に向けて調整している。 バーテンの曽根役の井上倫宏さんが、髪を切って、とても若々しい印象になった。 20数年前の井上さんがそのまんまよみがえったよう。 今回の「襤褸と宝石」には、久しぶりで初めましてな俳優さんが何人もいる。 三谷昇さん、世古陽丸さん、青山伊津美さん、井上倫宏さんは、演劇集団円の養成所に所属していた僕にとっては、とてもまぶしい先輩方だった(演出の健翔さんも)。 共演したことは一度もなく、話したことさえなかった人たちと、今、二十数年経って、同じ舞台に立てていることが、とてもうれしい。こんな機会をいただけたこと、ほんとうに感謝している。
朝、青い傘を持って出かけて、電車の中に忘れてしまった。 まだ雨は止みそうにないので、ベージュ色の傘をあわてて購入。 昼、食事に入った店で誰かに傘を持って行かれる。 傘立てに、同じ色の傘はない。確信犯か。 二本目の傘を買う。 今度は、なかなか持って行きずらそうな赤い傘を無印良品で。 バッグの中にあった携帯ストラップ、何かのおまけについていたプラスチックの青い熊を柄にぶらさげた。 稽古前に、倉庫に寄って、稽古用の衣装をピックアップ。 台本を脇に挟んで歩いていたら、みずたまりに落っことす。 汗だくになって、劇場入り。 稽古は、まず4場を大勢で。 一番、どうなるのかわからなかった場面。 どんなふうにいるのかがわかって、ちょっとほっとする。 その後、4場の後半、アントラクト、1場、3場。 出番を順にあたらせてもらった。 一昨日のダメだしは、僕のなかでクリアになっていないのだけれど、今日は、これまでより、自然に舞台にいられるようになった気がする。 自分をどうやって作ろうか一生懸命考えていたのが、今日ようやく、人と芝居が出来るようになった。そんなかんじ。 昨日一日、ぐじぐじと考えたいろいろよりも、今、思いついたこと、健翔さんに言われてやれていることのほうが、ずっとたしかなものに思える。これでいってみよう。 ロビーに置いてあったフリーペーパー「因幡屋通信」に2月の劇団劇作家の番外公演のことが書かれているのを発見。僕が読んだ「陽気な幽霊」のこと、その後のシンポジウムのこと。85年上演のこの作品は、別役実さんの「メリーさんの羊」を読む企画、「模型機関車のある夕べ」のこと。 今回共演している三谷昇さんも出演されていた。同じ劇評に登場させていただけていること(芝居は違うけど)、うれしい縁だなあとありがたい。 帰り、青山さん、井上さん、剣持さんと軽く飲みましょうということに。 芝居の話をいっぱい。話して聞いて、楽しい時間を過ごす。 さあ、帰ろうと言うことになり、靴を履いていたら、剣持さんに、「はい」と赤い傘を手渡される。 また忘れるところだった。何をつけてもこれじゃ台無しじゃないか。 芝居の中だけじゃなく、こんなことでまでお世話になっている。ありがとうございました。
髪を切った。真っ黒な髪は重たかったので、久しぶりの短さに。 様子を見ながら、本番までにもう少し切るかもしれない。 夜になって、急に風が冷たくなってきた。 「襤褸と宝石」の台本を読んだり、新作のための資料を読んだり。 逃避のように、7月に演出する劇団劇作家の「劇読み」の台本を読んでみたり。 考えこむよりは、いろいろやってみることにしよう。 まずは、どうなるかわからないけれども。
「襤褸と宝石」稽古。 ここはどうなるんだろうかと思っていたアントラクトの場面。 よくわからないまま、とにかくやってみる。 よくわからないが、楽しい。 冒頭から順を追って途中までの通し。 小返しのあと、「○○○○みたいに」と健翔さんからダメをもらう。 「ええ!?」と思いながら、とにかくやってみたのだけれど、途中でわからなくなってしまう。 人物を場面毎に外側から作っていたのを、根っこの部分を全取っ替えしたら、その上に乗っかるものがわからなくなった。なんとかひとつにつながっていたものが、きれいにバラバラになってしまう。 舞台の上にいながら、誰でもなくなっている自分に気がつく。自分ですらない。最低だ。 もう一度、落ち着いて考えてみないと。 稽古のあと、今日は初めてキャストが全員そろったということで、みんなで飲みにいく。 30名を越す大所帯。楽にぎやかにおしゃべり。元気をもらう。 明日は休み。やれることをやって、次の稽古に備える。
「襤褸と宝石」稽古。 今日から、本番の舞台、シアターΧで稽古。なんて贅沢。 久しぶりのシアターΧはやっぱり気持ちのいい小屋だ。 これから二週間、お世話になります。 稽古は、実寸での場当たりと小返し。 どうしたものかわからなかった場面が、「なんとなく見えてきた」とのことで、ちょっとほっとする。いろいろな発見がうれしい。
夜、20年来の友人と電話で話す。 誰かと電話で話すこと自体が、とっても久しぶり。 メールより、やっぱり電話だよねと思って、かけた電話。 考えてみたら、このところ、芝居以外であまり人としゃべってなかった気がする。 思いがけず長くなった電話は、電話の向こうに元気?と尋ねるものだったのけれど、結局、僕は自分の元気を見つけることができた気がする。ありがとう。
劇作家協会の総会に出席する。 新年度から、僕は理事ではなくなった。 富士見丘小学校の授業は、劇作家協会主導の昨年までとは違い、富士見丘小学校によるコーディネートだ。 劇団劇作家のみなさんに改めて始めまして。「ハルメリ」の黒川さん、「ホーム・カミング・ホーム」の村尾さん。よろしくお願いいたします。 「ハルメリ」の演出プランby健翔さんを相馬くんから聞く。今回もまた、おもしろいことになりそうだ。楽しみ。そして、僕もがんばらないと。 すっかりごぶさたの水木さんと長谷さんと、秋のラ・カンパニー・アンの公演のことをおしゃべり。 帰りは雨。篠原さんの傘に入れてもらって駅まで歩いた。 俳優と演出の仕事が続くこの頃だけれど、新作の準備もようやく始めた。 まずは資料を読むところから。 劇作家としての自分って何だろうということを考える。 先週切った髪を、今日は黒く染めた。 前回、微妙な黒髪戻しを使ったら、だんだんあせて緑っぽくなってしまったので、今回はしっかり黒くなるよう、慎重に選んだ。 結果、真っ黒になった。ずいぶん目立っていた白髪も染まって、とりあえず真っ黒。 「襤褸と宝石」の支配人の髪型が決まったら、もう少し切ろうと思うが、今は、とりあえずどうにでもなるように。
サーカス劇場の「幽霊船」を見に、夢の島へ。 紫色のテントが、第五福竜丸の展示館の向かいの建てられて、にぎやかな音楽で迎えてくれる。 座長の清末さんにすすめられて、公演期間中だけ閉館時間をのばしてくれているという第五福竜丸の展示館に行ってみる。 前に来たのはいつだろう。記憶も曖昧だけれど、このあたりはもっとざわざわしていたような気がする。 第五福竜丸は、昔思ったのと同じ印象。舟ってなんて大きいんだろうと、今日もまた思う。 久しぶりのテント芝居。舞台は半分、テントの外。赤テントあたりで芝居の最後に開く、舞台奧が初めから開かれている。外の風が劇場とは違う空気感を生み出しているのがおもしろい。でも、あきらかに演技エリアが広いので(上に)、芝居の大きい小さいや、役者のうでがもろに見えてくるシビアなしかけ。 9月のクロカミショウネン18でご一緒するワダ・タワーさんが、出演している。体も大きいけど、芝居も大きい(声も大きい)。外の空気に負けないパワーが魅力的だ。 副座長の森澤くんも、とっても若いのにどうしてこんなになつかしのアングラの空気を身にまとってるんだろうという芝居。大胆でめちゃくちゃで、でも、誰よりもいろんなことを気にしながらの芝居。 終演後、一緒になった今井克己くんと一緒に乾杯におじゃまする。 おしゃべりいろいろ。 帰りしなに、舞台に立たせてもらう。 テントの中の客席に向かって立つと、頭の上は空だ。なんだかわくわくする。 外の芝居の気持ちよさが少しわかったような気持ち。
富士見丘小学校演劇授業。 新年度、最初の授業。講師は鴻上尚史さん。 篠原さんと二人で今日は見学をさせてもらう(午後からは、劇作家協会の東憲司さんも一緒に)。 特活室で、一クラスずつ。3,4時間目と5,6時間目。 富士見丘小学校での演劇授業は、今年で5年目。 鴻上さんの授業も、今回が5回目だ。 「声とからだを使ってあそぶってどういうこと?」と最初に黒板に書いて、授業が始まる。 輪になって手をつなぐ。となりの人と手を合わせ、肩胛骨を動かしながら、押しっこをする。 二人組になって、鏡のエチュード。 二人組になって、背中合わせになって、立ち上がる。四4人、8人、12人で。 箸を人差し指で支えながら、目をつぶった二人が立ち上がる。せーのもカウントもなしで。 立ち上がったら、一人ずつ、ぐるっと回る(箸をささえたまま)。 子どもたちは、どちらのクラスもしっかり集中しながら楽しんでいるようすがすばらしい。 5年前の一番最初の鴻上さんの授業のときは、2クラス合同で、体育館で、とっても暑くて、話をちゃんと聞かせるだけでとても大変だった。 今日は、どちらのクラスも、休憩後に自然に集まって腰を下ろし、全員が鴻上さんの方をしっかり見ていた。強制されてるんじゃなく、みんな、一人一人が話をちゃんと聞こうとしている。 みんな、演劇を楽しみにしてくれてるんだなあというのと同時に、演劇の授業はこうして「聞く」ことをちゃんと伝えてるんだと思った。 後半は、声で遊ぶことを、「何を変えると声は変わるのか」という言葉をモチーフにいろいろさぐっていく。 「大きさ」「高さ」「早さ」「間」「音色」。毎年、よくわかるなあと思うのだけれど、みんな子どもたちから、答えが出てくる。 鴻上さんは、大きさを変えたり、高さを変えたり、早さを変えたり、声色を変えたり、自分でやってみせながら、子どもたちにもやってごらんと言う。子どもたちは、一緒になって声を出しながら、いっぱい遊んだ。 最後に、馬場先生に、篠原さんと二人、紹介してもらう。よろしくお願いしますとみんなに挨拶。 ランチルームで、鴻上さんを囲んで、全校の先生方と振り返りの時間。六年生の担任は、田中先生と金丸先生。新しく赴任していらした音楽の先生と少しおしゃべりさせてもらう。 さあ、新しい一年が始まった。今年はどうなるだろう。 帰り、篠原さんと、劇読み!の打ち合わせ。篠原さんの「ゴルゴダメール」について、思うことをいろいろ言わせてもらう。話ながら、自分の芝居の作り方を考える。僕が書きたいことは何だろうかと。話した言葉がみんな帰ってくる、そんな時間。
隅田川のほとりの稽古場。 窓から川面が見える。 この芝居にぴったりなロケーションだ。 立ち稽古。 舞台は、キャバレー「リヴァ・サイド」。僕はその支配人。 支配人だから、ここのことを誰よりも知っていて、自由に動けないといけないはず。 でも、何にもできない。 まだまだセリフにたよって、ようやくそこにいられるかんじ。 国友社長役の剣持さんの自由さがまぶしい。 もっとちゃんと息をしよう。 演出助手の石原さんと、7月の劇読み!vol.2の話もいろいろする。 夜は、中野のポケットに藤井ごうさん作演出のR-vive公演「誰ガ為ニ陽ハ昇ル」を見に行く。 新興宗教の施設の跡地を片付けるボランティアたちとそこの新たなオーナー、そして居残りの信者たちと、街の人々の戦いの物語。 俳優さんたちが、なんでもない状態でそこにいるときのいかたがとてもちゃんとしている。 昼間の自分のいかたについて、いろいろ考えさせられた。 帰りは雨。
三谷さん以外の全員がそろっての「襤褸と宝石」顔寄せ。 ANZAさんとは、去年の非戦を選ぶ演劇人の会のリーディング以来。 今日は読み合わせ。全体を聞くのは久しぶり。新鮮。 自分がやらなくてはいけないことをいろいろ考える。 副支配人役の黒木さんが、ていねいな老けのキャラ作りをしてくれているので、僕は違うことを考えないと。 戦後の成り上がりの元花火屋の社長に対する、根っからの劇場の人間。 誰よりもこのキャバレーにはくわしい、いっぱしの芸術家気取りの男。 まだまだセリフと相手の関係から、外堀を埋めるようにして自分を探る段階。 まず自分がちゃんといられるようにならないと。 衣装の候補も着させてみてもらう。 健翔さんのお父様のスーツがたくさん。 また一つ、僕が演じる浜内という人物に近づいた気持ち。
猫がまたケガをしてきた。 ようやくなおって、あとは毛が生えるのを待つだけのしっぽの付け根から、また血が出ている。 僕は髪を短くして髭をまたのばし始めた。 うちの猫は、僕のひげが好きらしい。 枕元に寝ながら、あごに顔をこすりつけては目を細めている。 部屋の模様替えをした。 大きな鏡を動かす。これまで壁に沿っておいていたのを、ライティングデスクに横に立てかけた。部屋を微妙に仕切るかたちに。 一緒に掃除をしたので、床が広くなった。 古い本をまとめて処分する準備をする。 本を捨てるのはしのびないけれど、あんまり古い本はブックオフでも引き取ってくれない。 せめて、週末の廃品回収のリサイクルに出そうと思う。
朝になって、熱は少し下がった。 午前中、おとなりの奥さんと不動産屋さんが家に。 母ととなりの奥さんとの会話。 孫は何人という話から、子どもの話になり、うちの母が、どうしてほとんど年子で二人産んだあと、もう一人になったのかという話で、「人が子ども抱いてるの見てると、もう一人ほしくてしかたなくて」。 そうか、そういう理由で弟は生まれたのか。 今日は母の日。 カーネーションは、弟たちから届くだろうと思うので、花以外のプレゼントを購入。 久しぶりに髪を切った。熱っぽいのにどうかと思うが、長い髪が目に入っていらいらする&くしゃみ&涙が出るので。思い切って短くと思ったのだけれど、「襤褸と宝石」の役を考えてほどほどに。 夜、富士見丘小学校の昨年度の打ち上げ、というか、青井さん、健翔さん、篠原さん、里沙ちゃんと集まる。 去年も同じ集まりがあったのだけれど、僕は仕事で行けなかった。 芝居の話、いろいろで楽しい時間をすごす。 「狂人教育」を見に来てくれた里沙ちゃんから、「包帯を巻いてる役は誰なんですか?」と聞かれる。「僕だよ」と答えたら、びっくりされた。なんだかうれしい。もう一つ、終演後、里沙ちゃんの後ろに座っていた男女が、「あのおばあちゃんやってるのは男なの女なの?」と話していたそう。パンフを見ればわかるのに。それもまたうれしい。
風邪をひいてダウン。 熱と鼻水と咳で、仕事が全然はかどらない。 なんとか行けるんじゃないかと思っていたマミィの踊りの発表会もごめんなさいする。 ふらふらだ。 夕方から横になるが、寒くて眠れない。 枕元の猫をなでてもちっとも暖かく感じないのは、夏毛に生え替わってしまったからだろうか。
「襤褸と宝石」の稽古。 読み合わせ。 冒頭から、キャラクターについて、健翔さんからいろいろうかがいながら。 僕は、キャバレー「リヴァ・サイド」の支配人。 お話をすすめるだけの役のような第一印象でいたのだけれど、今日、いろいろ伺い、話しながら、人間としてどうここにいるのかということが考えられるようになった。 僕の上司、国友社長は、だるま座の剣持直明さん。 去年の劇読み!以来。役者同士でご一緒するのは初めてだ。 隣同士に座って、セリフの裏の気持ちをやりとりする。 字面には出てこない心情の受け答えができることが、とてもおもしろい。 「狂人教育」の祖母を演じながら、この支配人の役はとっても遠くて、大丈夫なんだろうかと思っていた。 今日の稽古で、少し僕でなければできないことが見えてきたような気がする。 帰り道、青山伊津美さん、ささいけい子さんたちと話ながら駅まで。 はるか昔の養成所時代のことなどを。
夜、新宿のルイードで鹿殺しのライブ「ヤセマッチョの不夜城」を見にいく。 入り口で小松川演劇部の後輩のミチキヨくんにばったり。 彼は鹿殺しをもう何度も見ているのだそう。 ライブは、とっても楽しかった。 うにちゃん、けこ美ちゃん、輝くん以外の鹿殺しの新人のみなさんの芝居を初めて見た。 みんな、いいキャラクター、そして、一人一芸のようなものをちゃんと持っているのがすばらしい。 泰志さんのやしきたかじんも、いい味ですばらしい。 体調が悪いので途中で帰らなきゃならないかと思っていたのだけれど、3時間まるまるスタンディングで楽しんでしまった。 終演後、客席のバーバーに挨拶。久しぶり!と思ったけど、まだ二日しか経ってない。 「狂人教育」のあと二日で、今日の舞台に立っているみんなはすごいなあ。
「狂人教育」千穐楽。そして、今年のゴールデンウィークも今日でおしまい。 少し早めに劇場入りして、スチールの撮影。 その後、13時から1回目。 芝居とは別にとっても楽しくなってしまう。 そんなふうに楽しんでる自分を見ている自分に気がつく。 二回目は千穐楽。 無事に終了。 終演後、見に来てくれた今井くん、三枝嬢、ごっちゃんにごあいさつ。 どうもありがとう。 すぐに楽屋に戻って、後片付け、そしてバラシ。 自分のものを片付けて、お掃除の手伝い。 すっかり身近になったこの雑遊という空間。 いろいろなことをいっぱい助けてもらった気がする。 どうもありがとうと声に出しておく。 その後、けこ美ちゃんに連れられて、ばーばーと二人、お先に打ち上げに。 変更した飲み屋さんで、泰志さんとばったり。 ジュリさんと四人でしばらくおしゃべり。 お疲れ様でした! 久しぶりに飲んだ生ビール。中ジョッキ一杯でふらふらだ。 でも、もう一仕事。早い時間にお先に失礼する。
朝、猫にブラシをかける。 冬毛がごっそり抜けて、すらっとした猫になった。 まっすぐな毛が目立つようになった。夏向きに衣替えだ。 僕は、まだ抜けるじゃないかと、何度もブラシをかけるうち、引っ掻かれて、腕にみみず腫れが二本。 「狂人教育」は6ステージ目。 6ステージもやっているというかんじがあまりないのは、休演日をはさんでいるせいで、毎回が初日の気分だからかもしれない。 ばたばたと劇場入りして、アップをしていると、ニヤニヤしている自分に気がつく。 毎日、こうして劇場にいられることが、シンプルにうれしい。 6回目のステージは、あちこちでいろんなことがありながら終演。 前なら何もできなかったことが、何とかフォローできるようになってきた。 終演後、見に来てくれた里沙ちゃん、宮本さんにご挨拶。 ありがとうございました。
全8回公演の折り返し、今日は5ステージ目。 開演の90分前に劇場入りして、アップと準備。 鹿殺しの面々とスタッフのみなさんが、「狂人教育」の仕込みをすでに終えてくれている。 一日おいた劇場は、ちょっと遠く感じるようになったりするだろうかと思っていたのだけれど、そんなことはなくて、これまであまりちゃんと見ることのできなかった場所に目がいったりする。ああ、天井はこんなふうになってるんだとか。 満員のお客様を前にして開演。なぞることだけはしないよう心がけて60分、走りきる。 終演後、見に来てくれたえんちゃんとのいのいに挨拶。 久しぶりに会えて、とてもうれしい。 今日渡せるといいと思っていた「新・こころ」の記録DVD、僕のPCがDVDを認識しなくなってしまって、まだできあがらない。クリーニングをしたのだけれど復活しない。CDはだいじょうぶなのに。修理に出そうと思っていると話したら、えんちゃんに「エディソン・チャンの画像流出」みたいにならないようにと言われる。うん、とりあえずやばいモノは入ってないはずだけれど、しばらく使えなくなってしまうのは困る。DVDのドライブを買った方がいいのかもしれない。 のいのいから、NYみやげのトートバックをいただいた。僕らしい柄とのこと。感謝! 早速使わせてもらおう。
休演日2 今日も休演日。一日、仕事をする。 腰の痛みがずっとあるのだけれど、痛くて歩けないというほどでもない。 時折、あれ?というような鈍い痛みがある程度。 腹筋を意識して歩いたり座ったりするよう気をつける。 余計に寝過ぎないようにも。 夜、篠原さんと電話でうちあわせ。 富士見丘小学校のこと、劇団劇作家のことなどなど。 その後、しばらく見逃していた日テレの「2クール」を見る。 もたいまさこと小林聡美が、毎回、自然体で何かする番組(僕の解釈)。 今回は、もたいまさこが大勢の美大生に「描かれる」。 黒のドレスを着たもたいまさこは、すっきりと美しい。 同じように白の上下ですっきりまとめた小林聡美も美しい。 このナチュラルな雰囲気は「かもめ食堂」「めがね」といった映画の世界の延長なのだろうけれど、僕にはどうしても「やっぱり猫が好き」の楽屋裏でリラックスしている二人のように見えてしかたない。 二人とも、老けたなあとか、枯れたなあという印象よりは、いい年の取り方してるなあと思う。 番組のエンディングの二人の踊りが、とてもおもしろい。ここだけは、自然体からちょっと離れたおかしな二人がいる。 日テレは、以前、小林聡美主演で「すいか」という素敵なドラマをつくっている(もたいまさこも、バー「泥舟」のママ役で出演)。 きっとこの二人が大好きなプロデューサーがいるんだろうなあと思う。そんな人たちの思いがすんなり形になったような、ほっこりしたいい番組。
一日おいての3日目。公演回数としては4回目の舞台。 もっと大変なことになっているかと思っていた舞台裏は、すっきり片付いている。 大阪からの2つの劇団さんが、大道具いっぱいの「狂人教育」に気を遣ってくれてるのだなあと思う。感謝。 舞台裏やバミリなどもすっきりとしているのは、一度ばらしてまた組むということをしたからだろうか。 今日、朝からどのくらいの時間をかけて仕込んだのか輝(てかり)くんに聞いたら、40分ほどとのこと。こちらもどうもありがとう。 アップをして、歌とダンス、それに照明のシュートを確認して開場、開演。 ようやく、この舞台が1時間で終わるんだなあと実感できるようになった。 前はシーン毎にいっぱいいっぱいだったのが、全体が手に入るようになったのだと思う。 次は何だっけ?と思いながら芝居していく緊張感と、次はあれだよねと確認しながらの落ち着きが、ずっと一緒にあるよう、芝居しながら、集中のしかたを楽しむ。 終演後、次の「星の王子様」のために、30分で撤収。 ほんとにできるんだろうかと心配だったのだけれど、すんなりできてしまった。 見事なスタッフワーク。鹿殺しのメンバー、輝くん、けこ美ちゃん、うにちゃんは、メーク落としを後にしててきぱき働いていた。お疲れ様&感謝。 夜、終演後のタイニイアリスを会場にしたチョビちゃんのバースデーパーティにおじゃまする。 鹿殺しの劇団としてのチームワークというか、団結力というか、温かさが感動的。 終電までの短い時間を楽しく過ごして、お先に失礼する。
*ブログ始めました「せきねしんいちの観劇&稽古日記」
初夏の陽気の一日、電車は冷房がきんきんにきいていい気持ち。 今日は休演日。 他の仕事をしながら、「ほんとに休みだっけ?」と心配になり、何度もフライヤーを確認する。 持ち帰った衣装の洗濯をした。 汗だくになってしまうので、こうしてさっぱりできるのはとてもうれしい。 夜になったら、ずいぶん涼しくなった。 鼻水が出る。風邪をひいたんだろうか? 5月は一年で一番いい季節だと思うけれど、こんなふうにふっと涼しくなってしまうので、油断ができない。公演中なら、なおさらだ。
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