せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2007年09月27日(木) 夏組打ち上げ

 夕方から「夏のせいかしら」の打ち上げ。
 熱はほぼ下がったので、出かけることにする。
 千穐楽の4チーム合同のとは別に、あらためて、Aチームのみで。前回参加できなかったので、とてもうれしい。
 作者の柏木さん、演出の藤井さん、出演の東條さん、鶴丸くん、演出助手のこずえちゃん、振り付けのみやこちゃん、それにプロデューサーであり、Bチームの作・演出、オジーさん。
 楽しくおしゃべり。
 大入り袋をちょうだいする。こんなのはじめて!な3桁の中身。
 一週間しか経っていないのに、僕はもうすっかり違う人になっているなあと思った。
 風邪を引いているせいもあるだろうが、ダンサーのジャッキー先生の気持ちや身体じゃ全然ない。
 あっという間に二時間が過ぎ、店を追い出される。
 次のお店に流れたところで、板垣さん、伊藤くんが合流。
 板垣さんのこれからの舞台の話をいろいろうかがう。
 だいじょうぶかなと心配だった体調は、すっかり本調子になってしまい、いい気分で帰ってくる。
 みなさん、どうもお疲れ様でした! そして、ありがとうございました。


2007年09月25日(火) いかにもな食事

 熱が下がらず、のども痛いので、一日家にいる。
 芝居が終わって、風邪を引くのはいつもだなあと思ったり、季節の変わり目に具合が悪くなるのは、やっぱり油断してしまうんだろうかと思ったり。
 夜、予定していた打ち合わせを一つ、ごめんなさいする。
 猫はまだ寒くならないせいから、なかなか一緒には寝ていてくれない。
 みかんの缶詰とヨーグルトという、いかにも病人なものを食べる。
 他には、昨日煮ておいたひよこ豆でつくったお汁粉など。
 お汁粉はのどにやさしい。声に少し力が戻ってきたような気がする。


2007年09月24日(月) 衣装ピックアップ

 朝から、高円寺でマミィこと石関くんと待ち合わせ。倉庫の鍵のうけわたし。
 その後、劇団の倉庫に寄って、演劇部の公演で使えるかもしれない衣装をピックアップ。
 小松川にすっかり遅くなって到着。
 三日連続の演劇部訪問。
 さっそく、着てみてもらうと、なかなかいいかんじ。
 とっても「らしく」なったと思う。
 朝から歩き回ったせいか、やや疲れてしまい、微妙に集中がもたないのがはがゆい。
 ちゃんと届く声を出せているかもこころもとない。
 家にかえり、少し横になる。
 まるで二日酔いのように頭が痛いので(飲んでないのに)、熱を測ってみたら、あららというかんじの数値。


2007年09月23日(日) 演出する頭

 昨日に続いて小松川高校の演劇部の練習におじゃまする。
 朝から微妙なすれ違いで、ばたばたしてしまい、朝いちからの予定が、昼からに。
 お休みの人がいたので、できる場面をやろうということになり、抜き稽古。
 ふっと生き生きとしたやりとりが生まれる瞬間がおもしろい。
 高校生たちと一緒の芝居は、いつもとは違うエネルギーを使うような気がするなあと思ったのだけれど、すぐに、これは演出としての頭の使い方を久しぶりにしているからだと気がついた。
 昨日思いついた、ラストの演出のアイデアを話してみる。試しにやってみてもらったりもして。実際にやってみるかどうかは、彼らにおまかせ。
 夕方、昼間の予定を変更してもらった打ち合わせ。午前中に電話でやりとりしたあとなので、さっくりと。


2007年09月22日(土) 芝居がくれる元気

 昼間、母校小松川高校の演劇部の稽古におじゃまする。
 ほんとうは先週末からの文化祭の公演を見に行く予定だったのだけれど、「夏のせいかしら」の本番とぶつかったために断念。
 来週の日曜の地区大会の前に、一度見せてもらいたいなあと思って、現部長のPIYOちゃんに連絡をした。
 今日はOB仲間の小林くんと後藤くんも一緒に。
 通し稽古を見せてもらって、その後、あれこれ感想を言わせてもらう。というか、シアターゲームから始めて、一緒に場面を作っていく作業をさせてもらった。
 こうすると芝居はもっとおもしろいよということを伝えたい、それが、僕のしたいことだ。
 ほんのささいなことで、芝居は大きく変わっていく。そのささいなことを、ちょこちょこ教えてあげられたらなあと思う。
 何度か同じ場面を演じてもらっているうちに、演じているみんなの表情が前より生き生きしてきたような気がしたのが、うれしい。
 芝居は一人の中にあるんじゃなくて、人と人の間にあるんだよ。あなたが見たものを観客は見るんだよ。などと、富士見丘小学校で言っているのと、ほぼ同じことを話した。シンプルであたりまえな、でも、とても大事なことだ。
 帰りは、小林くん、後藤くんとおしゃべりしながら、駅まで歩く。
 彼らは、実は僕のぐーんと下の後輩だ(それでも30代)。「こんなトシのOBが来る部活ってないですよねえ」と言われる。うん、たしかにそうだ。19年前、小林くんが現役だった期の稽古に顔を出したのが、OBとして、最初の演劇部訪問だった。その舞台が、都大会に出場したりしたのが、今までの長いつきあいのはじまりだったなあと思い出す。

 夜は、西田夏奈子さん、岸浪綾香さんからご案内をいただいたヒンドゥー五千回「渋柿の行方」を見にサンモールスタジオへ。
 畳をしいた茶の間をダイナミックに斜めに配置した劇場の使い方がかっこいい。
 どこにでもいるような、でも、ちょっと不思議な人たちのささやかな思いがていねいにつづられていく。テキストよりは、むしろ俳優さんたちの緻密な演技がごちそうだった。
 にしやんは、アバンギャルドなおばあちゃん。物静かな語り口とたたずまいなのに、どこか「ただものでない」すごみをかんじさせる。自由自在な声の調子もみごとだ。
 綾香ちゃんは、不思議な人たちのなか、一番しっかりした、強い女の子。去年の「罠の狼」でご一緒して以来。今日も、地に足のついた女っぷりがかっこいい。たぶん、登場人物の中で、一番「男気」がある役だったかも。かっこいい。
 終演後、にしやんに挨拶&おしゃべり。主宰の扇田さんにもごあいさつを。
 帰りは、おもしろい芝居を見た後のいつもで、少し余分に歩いて、地下鉄に乗る。
 昼間の小松川演劇部と夜のヒンドゥーと二本分のいい気持ち。
 今日も芝居が元気をくれた。
 このところずっとひいていた風邪も、どこかに行ったような気分。


2007年09月21日(金) 子猫のその後

 7月にうちの前で泣いていて、今にも死にそうだった子猫。裏のおうちにもらわれていった、その後が気になっていたのだけれど、母親が庭先に来ているのを見かけたという。
 「目がまん丸でかわいくて、うちのとは大違い」だそうだ。元気にしてるんだととてもうれしい。
 挨拶に来たんだとは思わないが、近所を遊び歩く、半外猫になったんだったら、僕もどっかで会えるかもしれない。
 「うちのとけんかしてないといいんだけど」と母親は言う。
 新参者とご近所のボス猫とはどんなつきあい方をしてるんだろう。二匹揃っているところを見てみたい気もする。


2007年09月20日(木) Pal'sSharer稽古

 11月に書き下ろし、演出をするPal'sSharer公演「にねんいちくみ保護者会」の稽古初日。
 仕事が遅くなって、ばたばたと稽古場へ。
 さっそく台本を配って、読み合わせ。
 全員が登場するまでを、何度か繰り返す。
 俳優さんの声とキャラクターをイメージしてキャスティングをして、役をふくらませた。
 よし、そう来たかという部分ににまにましながら、また、おお、そう来るかという部分に、知恵をしぼる。
 これから、初日まで約二ヶ月。「夏のせいかしら」の俳優モードは、少しお休み。作家、演出家モードの秋の始まりだ。


2007年09月19日(水) 富士見丘小学校演劇授業

 後期二度目の富士見丘小学校の授業。
 今日から卒業公演に向けての練習が始まる。
 夏休みの宿題で子供達が書いてきてくれた作文を元に、篠原さんと僕が考えたお話。
 今日は、そのなかから、12人が登場する場面を演じてもらった。
 演出、指導は健翔さんにお願いする。
 前回同様、特活室の舞台になる半分に椅子を並べて、そこを「教室」ということにする。
 転入生がやってくる場面。クラスのみんなのおしゃべり、先生がやってきて、転入生を紹介する場面。
 まだ物語がしっかり組み立っていないので、今日は、まずやってみようというかんじ。
 やっぱり、子供は子供を演じるのがうまい。
 生き生きとした朝の教室の場面が生まれてくる。
 一人一人の工夫がとてもまぶしく、そしてうれしい。
 最後にまたみんなに宿題をお願いする。
 この宿題をもとに、台本はまた先に進むことができる。
 今度もまた東京ロンドンをやりとりしながらの台本づくりだ。
 健翔さんと、いろいろ打ち合わせをしながら進めた今日の授業。
 篠原さんがいない間の進め方は、きっとこんななんだろうなというのが見えてきた。
 校長室で振り返りをして、帰りの電車の中でも健翔さんとおしゃべり。芝居の話ばっかりを。


2007年09月18日(火) 劇場のにおい

 急に涼しくなった。「夏のせいかしら」が終わって、秋が来たんだ。そんなかんじ。
 一日仕事でばたばたして、昨日、劇場から持ち帰った衣装もまだそのまんま。
 とりあえず、バッグから出すだけはしてみたら、なんだか強烈な木の香りがした。
 どこの劇場でも、舞台の床はだいたい檜でできているから、楽屋から持ち帰った荷物は、そこはかとない木の香りがするものだけれど(それが劇場の匂いってやつに限りなく近いんじゃないかと思う)、今日はびっくりするくらい強く香った。さすが、ウッディシアターというだけはある。


2007年09月17日(月) 「夏のせいかしら」千穐楽

 千穐楽の舞台。
 CDプロに引き続いての上演で、ロビーは大にぎわい。今日も全キャストが勢揃い日。
 ABプロ開演の前に、千穐楽カーテンコールの段取り確認。
 藤井さんから、昨日のダメだし。自分にとっての今日の課題を確認する。
 ばたばたとした気分で開演。
 今日は、ずいぶん汗をかいてしまい、途中から、汗とのたたかいになってしまった(笑)。
 芝居は、いいかんじに運んだんじゃないかと思う。
 暖かいお客様に今日もささえていただいた。感謝。
 今日の課題は、プリン(30代がけっぷちアイドル)の「私たち負けたんですよ。認めたらどうですか?」という台詞を、ちゃんと受けるということ(僕の役はジャッキー加賀という母性あふれるダンスの先生。ゲイ)
 いつも受けていたつもりだったのだけど、今日は「ちゃんと」受けてみる。おお、なるほどこうなるのかと、千穐楽になっても、芝居をおもしろがってしまう。こんな僕を許してくれている現場のみなさんに、感謝だ。
 Bチーム上演中も衣装のまま楽屋で待機してカーテンコールに備える。
 プリン役の東條織江さんとおしゃべりもしながら。
 彼女には、今回、ほんとうにお世話になった。というか、よく僕の芝居につきあってくださったと思う。
 決めたことをなぞるんじゃなく、毎回ちがうことをやるような気持ちでいきたい、それが新鮮な気持ちで舞台にいることになるからという、いつも思っていながら、なかなか思う存分は実践できないことを、今回、稽古から本番にいたるまで、ずっとやらせてもらった。みなさん、どうもありがとうございました。
 千穐楽の一言つき挨拶つきのカーテンコールを終えて、終演。やった、終わった。お疲れ様でした!
 僕は、仕事があるので、打ち上げはごめんなさいして、お先に失礼した。
 中目黒の駅で、プリン役に最初にキャスティングされていたのだけれど、ご懐妊のため降板したヒメにばったり会う。おしゃべりいろいろ。いいかんじに、ひとまわりしたなあと思えた。そんな気持ち。


2007年09月16日(日) 「夏のせいかしら」3回目

 3回目のAプロはマチネ開演。
 藤井さんからのダメだしを聞いて、いくつか確認をする。
 なかなか起きない身体をだましだまし起こしながら、準備を始める。
 今回、ダンスがあるせいか、胸の上の方、デコルテの部分が筋肉痛になってる。芝居しているときも、気持ち重心を上げているせいかもしれない。
 無理なストレッチは、今回、かえって危険なので、ゆるゆるとのばしていくことにする。
 今日も満員のお客様をお迎えして開演。
「新鮮な気持ちで演じるには、違ったことをやろうと心がけること」、以前、RSCのワークショップで聞いた言葉を思い出す。なぞらないためには、どうすればいいか。一瞬一瞬のやりとりを積み重ねながら、違ったことをやろうとしながら、それでも、結果としてほぼいつもと同じことを選んでいく。
 台詞を聞きながら、他の仕事(メーク)をして、片手間に聞いている台詞に新鮮に驚いたりする。そんなことを楽しみながら、終演。
 カーテンコールは、役柄がダンスの先生なので、いかにもなミュージカル風の立ち方を思う存分に(笑)。
 終演後、見に来てくれたトシくん、しいたけをさん、小林くんにあいさつ。加藤敦洋くんに、青年劇場の相楽満子さんにも。ありがとうございました。

 夜は、非戦を選ぶ演劇人の会の運営会議。藤井さんも一緒に。
 来年の企画について話し合う。
 帰りに、西川さん、藤井さん、水木さん、明樹さん、相馬くんと打ち合わせをかねて軽く飲みに。
 「夏のせいかしら」の公演中なのに、別の飲み会に演出の藤井さんといるのはとても不思議なかんじ。 
 というか、それは不思議でもなんでもなく、とってもホームグラウンドなかんじでのびのびと演劇&恋愛(?)トークで盛り上がってしまう。その不思議感は、藤井さんにきっちりカミングアウト。
 店を出たところで、「劇読み!」でご一緒した青年劇場の伊藤さんにばったり会ってびっくりする。

 6月のリーディング「九条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」の上演台本が、非戦を選ぶ演劇人の会のWEBサイト http://hisen-engeki.com/ で公開されています。
 憲法の問題を、ご町内の話として描いた永井愛さんの書き下ろし。
 僕は、改憲バーのママを演じさせてもらった。
 ワードのファイルがダウンロードできます。どうぞご覧下さい。

 今日は、札幌の第11回レインボーマーチ。「夏のせいかしら」がなければ、僕は今日札幌にいたはずだ。
 ゆうべ、去年の「二人でお茶を」の公演でとってもお世話になったトモコちゃんにメールを送った。
 レインボーマーチの成功をお祈りしますと。
 朝届いたメールは、札幌が晴れたという知らせ。
 遠くの誰かを思うことを今日は1日ずっと考えていた。


 非戦を選ぶ演劇人の会WEBサイト


2007年09月15日(土) 「夏のせいかしら」2回目

 今日のソワレがAプロの2回目。
 1日おいて、また来た劇場は、ぐんと身近になった印象。
 藤井さんをかこんで初日のダメだし。その後、ゆるゆると舞台のセッティングと小返しを少しして、さくっと準備に入る。
 今日の客席は、開場したときからずっとにぎやか。開演してからもそれは同じで、初めから暖かい拍手をいただいた。
 芝居はやっぱり観客と一緒につくっていくんだなあということを思う。稽古場でも場当たりでも、「どうなんだろう?」と思っていたリアクションの芝居が、今日はすんなりと腑に落ちた。
 始まるともう止まらないノンストップのこの芝居。僕が一息つけるのは、後半に一度舞台奥に引っ込んだときだけだ。それ以外はずっと何かしらしている。しゃべっていない隙間を埋めるために苦労するというわけでもなく、4人の登場人物の一人として、場面転換のないこの場所で、ずっと息をしていなければいけない。
 今日は、その息がとても自然にできた気がした。なんだろう、この気持ちは。
 一昨日の初日の一番の反省は「息が浅かった」ということで、今日の目標は、ちゃんと息をするということだった。
 目標にしたその息は、実はお客さんと一緒に息をするということだったのかもしれない。少なくも今日のところは。
 なんだろうこれは?というくらい、軽やかなノリで終演。暖かな拍手をいただく。
 続く、Bプロも大いに盛り上がっている様子が、ロビーにいても聞こえてきた。
 見に来てくれたナルチエ、それに夫婦そろってのマリコちゃん(あでやかな着物姿)にご挨拶。ありがとうございました。
 帰りは、AB合同での乾杯に流れる。スタッフのみなさん、CDプロのみなさんも加わって、まるで打ち上げのような大人数。
 乾杯をして、少しおしゃべりした後、お先に失礼する。
 この週末には、やらなくてはいけないことが、てんこ盛り。乗りっぱなしの地下鉄で、原稿に向かう。


2007年09月13日(木) 「夏のせいかしら」初日

 CDチームのみなさんの場当たりをちょこちょこ拝見する。
 今回は2本×2のプログラム、今日はじめて全キャストが集合したことになる。
 CDチームのみなさんが客席で見てくれている中、ゲネプロを終える。
 その後は、Bチーム「セクシー・バスストップ」のゲネプロを客席から拝見する。
 森若香織さん、土井よしおさん、中野将樹さん、DJきーぽんさんのキャラの濃いこと! 楽しく拝見して、拍手喝采。
 そして、Aチームは藤井さんからのだめ出しのあと、初日の準備。
 今回の「夏のせいかしら」では、ノーメークで登場して、芝居の中でメークをどんどんしていく。
 なので、何も準備することがない。
 客席が開場した後は楽屋で、土井さんや中野さんとおしゃべり。少し早めに舞台裏でスタンバイ。
 東條さん、鶴丸くん、伊藤くんと軽く挨拶して開演。
 初日の舞台はあちこちで、初日らしいアクシデントがありながら(個人的に)、ラストまできれいに流れたんじゃないかと思う。相手に反応できる身体が稽古の間にできてたんだなあと、振り返る。
 満員御礼の客席なので、Bチームの上演中は、外に出てみる。劇場界隈をちょっと散歩。劇中で使う、コントレックスが安く売ってるスーパー、それにこじゃれた飲み屋さんを多数発見。
 Bチームが終演して、客出しのご挨拶。あきやんとまみぃが来てくれた。あきやんは藤井さんと文学座で同期だったとのこと。またまた不思議な縁がつながった気持ち。
 まみぃからは、古本屋で見つけたという、蜷川幸雄演出「にごり江」(初演)のプログラムをもらう。大好きな芝居。大感謝。
 初日乾杯も全体ではなしとのことだったので、藤井さん、こずえちゃん、見に来てくださった板垣恭一さん、それに柏木さん、鶴丸くん、伊藤くん、それに伊藤くんのお友達と一緒に近くのお店へ。
 芝居の話をたくさん。飲むのは黒ビール一杯だけにして、お先に失礼する。
 あと3回の公演、満席のSOLD OUTになってしまって、たくさんの人に見に来て貰えないのが本当に残念だ。ごめんなさいのメールを今夜も何通も送る。


2007年09月12日(水) 「夏のせいかしら」劇場入り

 劇場入り。
 仕込みが一段落するのを待って、場当たり。
 稽古場で実寸の装置での稽古を重ねてきたので、初めての寸法に身体を慣らすこともなく、するっと空間にいることができているような気持ち。
 客席に対して舞台が高いのにもすぐに慣れる。ここ数日で新しく加わった着替えの段取りに、今日もやや手間取ってしまう。
 振り付けのミヤコちゃんが来てくれて、確認チェックをもろもろ。感謝。場当たりということで、ダンスを何度も繰り返す。一度やると「使い切る」体力で構成しているので、繰り返すのは正直きつい。「本息じゃなくていいよ」と言ってもらうが、それだと踊りながらの台詞の息が変わってしまうので、がんばってしまう。
 Aチーム終了後、Bチームにバトンタッチ。4本の盛りだくさんな芝居をつくりあげるスタッフのみなさんは、大変な仕事量だ。ほんとうに感謝。
 ロビーで、藤井さん、ミヤコちゃんから、ダメだし、確認、もろもろ。今日はここまで。
 夜中、全公演のチケットが完売になったとのこと。ご案内をお送りして、どうしようかと検討していただいていたみなさん、申し訳ないです。お詫びのメールをばたばたと送る。
 ニュースで持ちきりかと思いきや、そうでもない、安倍首相の辞任。ようやくかと思う気持ちと、何で今?という気持ちでいっぱい。何もしてない、ダメダメな首相のような気がするけど、この人が強行採決した法律を思い起こすと真っ暗な気持ちになる。
 この間の参議院で、国民は現政権に「ノー」をつきつけたわけだけれど、成立してしまった法案は、そう簡単にはちゃらにはならない。でも、変わらないものはないはず。やっぱりおかしいよと言い続けることが大事なんだ。


2007年09月11日(火) 「夏のせいかしら」稽古

 亀戸の稽古場。
 昨日に続いてのスタッフを前にしての最後の通し稽古。
 着替えに失敗する。シャツのボタンを1つかけちがえた。
 どうしたら間違えないか、工夫しないと。
 さんざん探した衣装、ついに決定する。
 稽古着として着ていたもので行こうと思う。
 台風が行ったばかりだというのに、大雨。雷もすごい。
 稽古でさんざん着倒したTシャツが山になっている。
 とりあえず洗濯して部屋干ししておく。


2007年09月10日(月) 「夏のせいかしら」稽古

 今日と明日お世話になる亀戸のMOMOの稽古場。
 亀戸水神の駅前で待ち合わせ。
 さっくり一度通してみる。
 天井の低さがとても新鮮。
 細かいダメだしに、するっと身体を乗せていく感覚が楽しい。
 メイクと着替えの段取りをこまごまと確認しておく。


2007年09月09日(日) 「夏のせいかしら」稽古

 今日でこの稽古場ともさよなら。
 振り付けのミヤコちゃんが来てくれて、振り付けの確認。
 その後、通し稽古。
 課題いろいろ。
 稽古場を掃除して、失礼する。
 今回、この稽古場には本当にお世話になった。
 小竹向原の駅もいつのまにか通い慣れた駅になったかんじ。
 毎日、違う稽古場じゃなく、同じ空間で稽古できることの幸せに感謝。


2007年09月08日(土) 「夏のせいかしら」稽古

 小返し、確認のあと、通し稽古。
 そのあと、舞台に登場する小道具というか、飾りをみんなでつくる。
 花紙でつくる運動会の花。色紙でつくった輪をつなげる。
 こんなものをつくるのは何年ぶりだろうというかんじ。
 運動会の花は、折り重ねた紙のはじを切ると花びらがきれいだ。
 一日早い、稽古場打ち上げ。すっかりお世話になった「信ちゃん」へ。
 終電を逃すかと心配になるが、初めての埼京線、京浜東北線、武蔵野線経由で無事帰宅。


2007年09月06日(木) 「夏のせいかしら」稽古

 稽古場に板垣恭一さんが来てくれる。
 柏木さんの書いた台本に、いろいろとアドバイスをしてくださったそうだ。
 僕にとっては、中谷まゆみ作「ビューティフル・サンデー」の演出をした方。
 「ビューティフル・サンデー」は日本のゲイを描いた芝居としては、ベストなんじゃないかと思う。大好きだ。そして、作り手のみなさんに心からありがとうと言いたい、そんな芝居。
 稽古のあと、行きつけの「信ちゃん」に向かうがいっぱいで「養老の瀧」へ。
 かなりミーハーな気持ちでいっぱいお話させてもらう。
 帰り、文学座の西川さんに呼び止められる。近くでワークショップをしていたとのこと。非戦を選ぶ演劇人の会の打ち合わせを歩きながらしてしまう。藤井ごうさんもまじえて、電車の中でも。


2007年09月05日(水) 台本打ち合わせ

 稽古のあと、篠原さんと待ち合わせして、富士見丘の授業の打ち合わせ。
 夏休みの宿題で書いてもらった作文をもとに、卒業公演の台本をつくる。
 今日は、その最初の打ち合わせ。
 どんな話が印象に残ったかなど感想を言い合い、こんなかんじでいこうという線にたどりつく。
 一人では、絶対に考えつかないアイデアがいつの間にか生まれてくる。
 子供達の作文を元にするというのも、同じように一人だけのアイデアから始まるわけじゃない芝居の作り方だ。
 篠原さんは、来週から年内はロンドンへ行ってしまう。
 二人でつくる台本は、インターネットで東京、ロンドンを往復しながらできあがっていくはずだ。
 この間の授業で子供達にも、そんな話をした。
 そんなんじゃないとわかっているのに、原稿用紙が地球の上を飛びかうイメージが浮かんで、なんだかおかしい。


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