せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2007年08月29日(水) 富士見丘小学校演劇授業

 富士見丘小学校の後期授業の一回目。
 子供達は、今日が始業式。その日にすぐ演劇の授業なんて、どんな気持ちなんだろう。やったー!なのか、ええ〜・・・なのか、ちょっと気になる。
 篠原さん、健翔さん、里沙ちゃんと僕の4人での授業。
 今日は、前期にやった、一人での表現ではなく、「みんなでつくろう」ということをテーマにしてみた。
 ウォームアップのあと、クラス毎に「私はスーツケースにつめました。○○を」のゲームをする。輪になって座り、前の人がつめたものに自分がつめたものを加えていく。品物はどんどん増えて、最後は二十数個になる。これをしっかり覚えていかないといけない。一人じゃできない、みんなでやることの第一弾。
 続いて、「お話をつくろう」。
 特活室の床の真ん中にビニールテープを貼って、「ここからが舞台、ここからが客席」と説明する。
 舞台に椅子を並べたら、急に「舞台感」がアップ。
 クラスを2つにグループ分けしてもらって、1人ワンセンテンスずつ話して、物語を積み重ねていく。
 次の人は、その先をまたワンセンテンスで続ける。
 登場したタイトルは(これもチームで相談して決めて、出番が次のチームに出題)、「ドラえもん」「桃太郎」「舌切り雀」「さるかに合戦」の4つ。
 どれも、原作どおりじゃなくていいよ、話の全部がわかってなくてもいいよと伝える。
 「ドラえもん」は、いかにもな第一回目の放送で、きれいにほとんどのキャラが登場した。「桃太郎」は、桃じゃなくて、おじいさんが流れてきた。「舌切り雀」は、なかなか雀の舌を切ることができないようすがおかしかった。「さるかに合戦」は、まずさるが柿を育てているところから、大きく原作から飛躍。柿をくれない猿の頭をかにがなぐったら、血が出て、猿は病院へ。かけつけたお母さん猿が「どうしたの?」と尋ねると、「道でころんだ」と嘘をつく猿。でもって、猿はかにに仕返しをして、かには焼き殺されてしまう。で、かにの仲間が登場して、復讐!さあ、どうなるということになったのだけれど、最後のセンテンスを担当した彼のまとめはこうだった。「かには生きていました」。
 これには、全員が息をのんだ。感動してしまう。オチとして最高だ。大拍手!
 終了後、校長室で給食をいただいて、打ち合わせ。
 夏休みの宿題の作文は、後ほど、郵送してもらうことになった。
 卒業公演のもとになる作文。どんなものがやってくるか楽しみだ。


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