せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年12月17日(日) gaku-GAY-kai2006稽古

 三茶にて。
 衣装合わせ。こんなものどうかなというものを持ち寄る日。というか、劇団のものをキャストに渡してしまう日。まみぃが大荷物でご苦労様。なつかしい、ナスや、モグが登場。
 昨日のつづきの振り付け。扇子を使っての派手な振りとフォーメーションを決めて、最後は歌いながらやってみる。うん、いいかんじ。
 新宿に出て、ジオマンのための買い物、その後、曙橋に移動して練習。
 「オン・アイス」のためのアイデアを検討、いけそうなものを決定していく。振り付けの案もどんどん浮かぶ。
 広いところでないと台車は使えないので、フライングステージの稽古場で一度やってみようと話す。
 回転台をつかっての練習は明日ということに。


2006年12月16日(土) gaku-GAY-kai稽古

 朝から買い物。家にあった劇団のMDプレーヤーが壊れてしまった。音の編集をしなくてはいけないので、しかたなくプレーヤーを購入する。大荷物。
 その後、ジオマンで使う「台車」を購入するため、後楽園のドイトに寄る。今年のジオマンは「ジオラマ・マンボ・ガールズ・オン・アイス」だ。この「オン・アイス」のための台車。買ってすぐ、ひろげて、荷物を載せ、転がしながら、マルゴリータ邸へ。
 ずいぶん遅刻してしまったので、今日はざっくりと全体の構成を。
 台車の機能を確認し、僕は稽古場へ。マルゴリータさんは、テレビの回転台(これも「オン・アイス」のため)購入のため、新宿の東急ハンズへ。
 稽古は、劇中のナンバー。仮面舞踏会のシーン。はじめは大掛かりにする予定ではなかったのだけれど、十周年だし、これまで登場したかぶりもの&着ぐるみをみんな出してみようということになった。
 ふりつけを2チームに分かれてつめていく。12人が登場するにぎやかな場面。今日は途中までで一区切り。
 大荷物を抱えた僕を永山くんが渋谷まで車で送ってくれる。感謝。


2006年12月15日(金) gaku-GAY-kai2006稽古

音響の三森さんが来てくれる。みんなには歌詞を渡して、こんなふうと説明をし、場面を頭からさらってみる。ここで音が入りますと説明をしながら。
 今日はじめて稽古する、殺人の再現シーン。たぶんここがいちばん今回の芝居でおかしなところだとおもうけど、ひさしぶりにやってみて、体温が上がった気分。はじめて見る佐都美ちゃんがおもしろがってくれてうれしい。
 駅までの道を三森さんと話しながら。
 阿佐ヶ谷の駅で待ち合わせをして、オールアバウトジャパンの取材。ジュンちゃんとルノアールでおしゃべり。
 gaku-GAY-kaiは今年で10周年。10年続いているイベントはなかなかないと言われてちょっとびっくりする。映画祭とあとはヒゲナイトくらいだそう。
 取材は、いつもそうだけれど、そのときの自分の思っていることを確認するいい機会だ。話しているうちに、ああ、そうなんだと思うことがいっぱい。
 これからのことを聞かれ、来年は「贋作・キャッツ」かもしれないとお話する。舞台は新宿二丁目、ゲイ・オブ・ザ・イヤー(または、ジェリクル・ゲイ)を選ぶために大勢のゲイが集まってくる。いろんなゲイがいるんだけど、みんな「ネコ」だという話。来年はこれでいこうと思う。
 最後に、駅前のイルミネーションの前で写真を撮ってもらう。どうもありがとうございました。


2006年12月13日(水) 富士見丘小学校演劇授業

 午前中、篠原さん、平田さんと待ち合わせをして、富士見丘小学校の近くにある、養護老人ホーム「浴風園」にうかがう。1月19日の発表のあと、ここでも一度上演できないだろうかという企画があるので、まずは会場の下見。
 昔の杉並ってこんなだったんだろうなという林の中の風情のある建物群。新しくて設備のととのった気持ちのいいホール。ちょうどいい大きさだ。
 お昼、案内をしてくれた松本さんと4人で、園内の食堂でお昼をいただく。
 午後からは、授業。
 去年もそうだったけれど、今年もまたグループに分かれての練習をする。
 山本健翔さんによる、未来に行ってしまう家族と友人たちのチーム。篠原さんとかわせみ座の山本さんたちによる、犬たちと歩の家族のチーム。僕と里沙ちゃんは、未来の人たちと思い出の中の人たちのチーム。
 まずはじめに、特活室に集合。かわせみ座のお二人に、持ってきていただいたイタチと女の子の人形を操演していただく。みんね目をきらきらさせて見入っている。
 その後、チームに分かれての練習。僕たちは体育館に移動。
 過去から来た人たちは他のチームにいるので、代役をたてていく。
 本番と同じ体育館でできるっていうのはいいよねと子供たちと話しながら、舞台やフロアをつかって、動き(のようなもの)をつくっていく作業。
 時間がなくて、歩の友達の場面ができなかったのが残念だった。次回はちゃんとやるからねと約束する。
 授業の最後は、特活室にもどって、フィードバック。よそのチームが何をしてきたかを知るこの時間はとても大事だ。
 自分が知らないところでどんなことが積み重なっているのか。手ごたえが一気に三倍になるのを実感する時間。
 それぞれのチームの代表が「こんなことをしました」と話してくれるのを聞くのがとてもうれしい。ちゃんとわかってくれてるんだねえとありがたい。
 授業のあと、校長室で打ち合わせ。今後の授業のことや、演出のことなどを、先生方、健翔さん、里沙ちゃんたちと。
 衣装のアイデアがどんどん決まる。演出のプランのたたき台のようなものも。
 来週で年内の授業はおしまい。休みの前に子供たちに具体的なイメージを伝えないといけない。
 水曜の授業だけでは心もとないので、急遽、翌日の木曜日にも授業ができることになった。大人たちはそれまで演出プランを固めておかないといけない。
 暗くなるまで話し合って、駅までの帰り道、自転車に乗った六年生たちに「せきねさーん」と声をかけられる。「あぶないから、きをつけなよ!」と返事をしてまた歩き出した。


2006年12月12日(火) gaku-GAY-kai稽古

 荻窪の稽古場。歌の練習をちらほら。立ち稽古の続きも。
 スタッフのみなさんとの打ち合わせをいろいろ。樺澤氏を通じて。
 一日限りの盛りだくさんイベントgaku-GAY-kaiは、スタッフのみなさんの協力がないとなりたたない。
 今回、はじめましてのみなさんとの連絡をお願いする。


2006年12月11日(月) ジオラマ・マンボ・ガールズ打ち合わせ

 年に一度、このgaku-GAY-kaiでパフォーマンスを披露するドラァグクィーンユニット、ジオラママンボガールズ。
 今年第一回目の打ち合わせを、メンバーのマルゴリータ・なす邸で。
 今年はこれね!と言っていた曲を、あらためて聞き直し、曲目はすんなり決定。来年の曲にこれはどう?というものまで出てきて、大いに盛り上がる。
 いつもながら、打ち合わせのあとは、お酒を飲みながら、よもやま話。それぞれの近況やらなにやら。僕は、富士見丘の子供たちと、彼らが作り上げつつある舞台について。去年もそうだったけど、こんなに話していてうれしい話題もない。
 大学で教育史の教鞭をとっている彼女と、教育についての話もいろいろ。


2006年12月10日(日) gaku-GAY-kai稽古

 三軒茶屋で昼間の練習。
 今日も東くんと待ち合わせ。おしゃべりしながらの道中、今度は一人で来てねとポイントを確認しながら。
 今日は思い切って、ダンスの練習。劇中突然始まる松田聖子ショーのバックのダンス。シンクロだ。
 早瀬くん、小林くん、永山くん、東くんが、「ウォーターボーイズ」のように踊る踊る。
 遅刻した小林くんの代役で佐都美ちゃんも踊る。
 永山くんが持ってきてくれた初演のDVDを見ながら、どんどん振り付けができあがっていく。
 小林くんが来てから、一番の大技、4人でのリフトの練習。これがなかなかうまくいかない。
 初演の経験者早瀬くんに、並び方やコツをいろいろ聞くのだけれど、上に載る東くんがうまく持ち上げられない。
 このごろ腰が痛いから、今回、上にのるのはパスと言っていた早瀬くんを試しに持ち上げてみたら、あっけなくできてしまった。じゃあ、これでいこうということに決まる。
 最後は、稽古場来てくれた、エスムラルダさんが持ってきてくれた波布(ずっとお貸ししてた)を使って、本番どおりのスペクタクル(?)に。みんな、「おおーっ!」と盛り上がる。ニコニコとおしゃべりしながら駅までの道を歩く。


2006年12月08日(金) gaku-GAY-kai2006稽古

 荻窪の稽古場で。東くんと待ち合わせして、一緒に歩く。
 近況をいろいろ聞く。
 稽古は、頭からをどんどん立っていくかんじ。
 立ち位置と出ハケの確認をしながら、どんどん。
 帰り、みんなで新宿に出て、タックスノットへうかがう。
 芝居の話。その他いろいろ。


2006年12月06日(水) 富士見丘小学校演劇授業

 完成した台本を使っての最初の練習。
 篠原さんと僕でつくりあげた台本は、とても長くて、「復活はナシね」を合言葉にどんどんカットしていった。なんとか1時間におさめたい。それが無理なら、1時間10分。今のまんまじゃ1時間20分はかかってしまいそう。
 仕事先の沖永良部島から篠原さんが昨日送ってくれた台本は、昨日の午前中に印刷されて、午後から子供たちが自分で帳合をとって製本していったそうだ。「こんなにせりふあるー」と言ったメインの役の子もいたそうだ。
 今日はその台本をつかっての練習。子供たちには、先生方を通じて、自分の役は誰にしゃべっているのかを考えながら読んできてくださいと宿題をだした。ただ読むだけじゃなくて、動いてもみるからねと。
 みんなどんななんだろうとわくわく授業に向かう。
 山本健翔さんに指導していただいての授業は、とにかくあたまから終わりまでを演じていってもらった。
 合間合間にコメントを入れながら、かかった時間は1時間15分ほど。よかった1時間という上演時間も不可能ではないかもしれない。
 オーディションをへて、決まった配役での練習は、それぞれの役にいっきに血が通いだしたようだ。なんだかとってもうれしくなる。
 僕はお休みの人の代役をあちこちで。犬のボスをあやつるため、ずっと持っていたら、とても手が疲れた。本役のキクチくんはだいじょぶだろうか。
 大切な思い出の場面の妹が生まれた日のシーンのお父さん役もやってみる。ああ、何の違和感もない。
 こどもたちはみんなとてもすばらしかった。とてもいい配役ができたんだなあと改めて思った。
 練習中もそうだけれど、終わってみんなが輪になって座っているとき、この子たち一人ひとりがみんな特別なんだと思えたら、とてもうれしくなった。その他大勢じゃなくて、一人ひとりの役を書いてよかったとほんとに思えた。
 駅までの道で篠原さんに電話で報告する。つい盛り上がって、いい授業だったよ!と熱く語ってしまい、電車を一本乗りそこなう。
 大急ぎでばたばたと乃木坂のスタジオへ。
 富士見丘小学校の一年目の記録DVDのナレーション録りだ。
 乃木坂の駅で、永井愛さん、横内謙介さんと待ち合わせ。
 録音のスタジオではいつもしゃべる方の立場なので、外で聞いているのはとても新鮮。
 お二人のトークは、とてもおもしろく、映像をまた違った角度で照らし出してくれている。
 感動する。
 また篠原さんに電話。報告ばっかり。
 電話しながら、二人で涙ぐんでいる。
 篠原さんは、3年間の富士見丘小学校の演劇授業で、今日が初めてのお休みだ。
 もりだくさんだった一日を、がしがし伝える。


2006年12月05日(火) gaku-GAY-kai2006稽古

 おととい到着予定だったフライヤーが届いたので、お世話になったシアターイワトにピックアップにうかがう。黒テントのみなさん、どうもありがとうございました。
 フライヤーを抱えて、稽古場へ。
 顔合わせということで、台本を一度ざっくり読んで、ここに歌が入りますと説明して、あとはフライヤーを分けて、おひらき。
 「贋作・犬神家の一族」、4年ぶりの再演だ。今回は、歌もばんばん入る予定。演出プランはほぼ同じなので、オリジナルのキャストは思い出しながら、今回初めてのみなさんには、こんなふうなんだけどとイメージを伝える。
 歌のカラオケがまだ手元にないので、歌はぼちぼちやっていこうとおもう。


2006年12月04日(月) うちあわせ

 来年の7月の公演「サロン」のうちあわせを樺澤氏と。
 ずいぶん先な気がするけど、今回は音楽劇なので、早め早めに準備をしないといけない。
 スケジュールや予定をもろもろ確認。
 明日から始まる、gaku-GAY-kaiの準備も。台本をプリントアウトして顔合わせにそなえる。


2006年12月03日(日) リーディング「シェークスピアの女たち」千秋楽

 千秋楽。テキストを持って演じているので、左手がとっても疲れている。そういえば、白石加代子さんもどこかで「百物語は左手が疲れる」と言っていた。
 初日から4回目の舞台、松本紀保さんも有希九美さんも、毎回がとても新鮮ですばらしい。一緒に舞台に出ていて、わくわくする。
 せりふをおぼえての演技とはまた違うところで、毎回が真剣勝負なのだと思う。この違いがとてもおもしろく体にしみてきている気がする。
 終演後、客出しのご挨拶に出て、片付け。とおりをはさんだ向かいのワインバーで打上げ。ワインとおいしいお魚、楽しく打ち上げた。
 みなさん、おつかれさまでした。
 ご来場いただいたみなさん、どうもありがとうございました。


2006年12月02日(土) リーディング「シェークスピアの女たち」中日

 二回公演。昼間の舞台のあと、吉田さんに、「シルヴィアスをあまり馬鹿にしないほうがいいと思う」と言ってもらう。恋に一途なキャラクターをデフォルメして演じているのだけれど、やや「おば加算」になってしまっていたかもしれない。いきすぎたところを矯めて、ちょっと軌道修正。
 夜は、翻訳の小田島雄志先生が来てくださった。終演後、ごあいさつする。
 見にきてくれたみなさんに、外でわらわらとごあいさつ。いつもと違う関根信一、楽しんでもらえてるようでうれしい。


2006年12月01日(金) リーディング「シェークスピアの女たち」初日

 午後から劇場入りして、舞台稽古。
 その前に、楽屋のセッティングをしたのだけれど、一階の部屋を共同で使うことにした。着替えは二階でその都度ということに。
 それにしても寒い。ビルの裏手で路地の奥にある、古い日本家屋は、隙間風もはいってくるようで、暖房がなかなか効かない。床にむりやりなかんじでしかれた黒のリノもひんやりしている。
 それでも、舞台稽古を順調に終えて、本番の準備。
 合間にネットでやりとりしなくてはいけない用事があって、パソコンをもって、神楽坂の町を歩く。
 本番は、楽しく終了。
 リーディングもいつもの芝居と同じ、お客様を前にしてはじめてできあがる。おお、こうだったんだねと思うこともいっぱい。
 あと2日、3回、毎回を新鮮な気持ちで演じたいと思う。


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