せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEXpastwill


2006年08月31日(木) 取材

 朝から取材。樺沢氏と一緒に、池袋のホテルのラウンジで。
 取材の対象は僕じゃなくて、来年夏の新作に予定している作品の原作者について。
 「ムーンリバー」の初日を見に来てくれた彼女と彼女の作品について、あれこれしゃべらせてもらう。
 その後、仕事に行くが、どうにもつらくて早退させてもらう。
 家に帰ってすぐに寝る。熱はまだ下がらない。
 やらなきゃいけないことがいっぱいで、頭がいっぱい。
 体と一緒に気持ちも沈んでへろへろな気持ちのまま、寝たり起きたり。


2006年08月27日(日) 青年劇場「平和へのメッセージ」

平和へのメッセージ@青年劇場 その後、打ち合わせ。
 青年劇場のアトリエ「結(ゆい)」へ。青年劇場の俳優たちによる朗読「平和へのメッセージ」。
 さまざまな戦争にまつわるテキストを俳優さんたちが「全部おぼえて」朗読する。
 渡辺尚彦さんによる「おやじ早く死んでくれ」(作・藤山邦雄)、武田史江さんによる「おかしな先生」(作・チェ・マンシク)がすばらしかった。
 テキストをどう読むかということよりも、まず何より語り手あるその人がそこにいる。テキストの持つメッセージが、おもしろさと一緒にダイレクトにつたわってきた。
 終演後、30日のリーディングの打ち合わせを、舞台監督をお願いする荒さんはじめスタッフのみなさんとさせていただく。
 今日の舞台を拝見して、この空間で何ができるだろうかということの確認をさせてもらった。その上でのプランをお伝えする。
 29日の稽古、30日の本番が楽しみだ。
 ご来場をお待ちしています!!


2006年08月26日(土) 篠原演芸場とワークショップ

 大門さんが出演している「劇団美鳳」を見に、十条の篠原演芸場へ。
 お芝居は「お水の花道 何はともあれ オカマの意気地」という「浪花任侠伝」をもとにしたお話。
 いや、二人の座長をはじめ、とってもステキな役者さんが一杯で、3時間半ずっと立ち見でちっともつらくなかった。
 二人の座長の水際立った美しさと芝居と踊りの腕の確かさに感動。
 大門さんの芸達者ぶりを堪能する。
 帰りに外で大門さんファンのおば様方とおしゃべり。こんなふうに初めての人と話ができたりするのも、大衆演劇ならではだと思う。

 ワークショップ4回目。
 キャストが全員そろった。総勢、10名。このメンバーで芝居をつくるんだとあらためて思う。一人一人が、僕にとってのその他大勢でなく、特別な人として見えてきてる。稽古が始まる前のワークショップ、やってよかったとあらためて思う。
 今日もシアターゲームのあと、即興のエチュード。
 野球が苦手な環ちゃんが、えーと言いながら入っていった、中学の野球部の練習風景は、監督役でとりまとめの中村くんのみごとなつっこみでとっても生き生きとしたおもしろいものになっていった。順にぼけつづける部員のキャラクターとチームワークもすばらしかった。
 最後は今日もテキストを使って2人の場面。それぞれのチームが練習していた場所に観客が移動して発表を見る。
 どうしてそこでやってたの?ということも含めて、いろんなことが見えてくるおもしろい発表になった。
 時間切れで、美香ちゃんと里真ちゃんのチーム(相手役は服部くんと中村くん)は来週に。
 次回は、台本のシノプシスとそれぞれの役柄についての説明はできるようにするからと約束。よーし、書き始めよう。
 全員そろってみんなで飲みにいくというのを仕事のため失礼する。


2006年08月25日(金) 紙マッチ

 「地球でたったふたり」関係者試写の予定だったのだけれど、仕事が終わらずいけなくなってしまって、プロデューサーの浅野さんに連絡をする。
 去年の今頃、お話をいただいて、11、12月で撮影。助成金の申請でいっぱいいっぱいな時期と、同時進行だったのが懐かしく思い出される。
 どんな映画になってるんだろう。またの機会を楽しみに待つことにする。
 仕事帰りに寄った喫茶店で、原稿書き。この頃ときどき吸っている煙草に火を点けようとしたらライターがない。店の紙マッチをもらう。
 どうやって点けるんだっけ?と思いながら、いろいろやってみると、マッチをするという動作がとってもなつかしくカラダによみがえってきた。
 調子に乗って何本も擦っていたら、マッチをおさえていた左の親指を火傷した。黒い焦げあとを水で冷やして、原稿に戻る。


2006年08月24日(木) 富士見丘小学校打ち合わせ 宇宙堂「夢ノかたち」

 久しぶりの富士見丘小学校。後期の授業の打ち合わせ。
 日程の確認と1月の発表会のための準備。11月の学習発表会の内容もうかがって、もろもろ検討する。
 一昨年の学習発表会は、卒業公演のための舞台づくりの「中間発表」、去年は「ふみギャラリー」があったので、学習発表会はなし。3年目の今年は、はじめて、学習発表会と卒業公演の二本立てということになる。
 11月と1月、2つの舞台での発表を抱えるこどもたちのことを考えて、どうしたらいいいか意見を言い合う。
 後期の最初の授業では、卒業公演のテーマについて子供達に話し合ってもらう予定だ。学習発表会の内容と重なってしまわないように、スケジュールを調整する。
 はじめのうちは、やや重たい雰囲気だった話し合いも、後半、これでいこうというアイデアが見えてからは、とても明るいものになった。
 ともあれ、これからが芝居づくりの本番。子供達にやらせたいことではなくて、彼らから出てきたものをまずは受け止めて、そこから作っていこうということを改めて確認。
 何が出てくるかはまだわからないし、心配も不安もあるのだけれど、何が出たって大丈夫という自信もまた同時にある。
 13日に予定していた第一回目の授業を、今月の30日に繰り上げることになる、後期の授業が音を立てて動き出した、そんなかんじ。

 篠原さんと一緒に新宿に出て、宇宙堂の「夢ノかたち」にうかがう。二人とも今日が二度目。
 少し空いた時間、一緒に差し入れを選び、大久保駅前のファミレスで食事しながら打ち合わせ。というか、久しぶりにおしゃべりする時間。

 二度目の「夢ノかたち」はこのあいだ見たときよりもずっとこなれていて、芝居としての味がぐーんと濃くなった印象。ラストシーンではほろっとしてしまう。
 劇団員のみなさんが実にいい顔の役者になっていることがとってもうれしい。
 骨身を削って芝居しているぎりぎりなカラダと顔をみんながしている。近頃ではなかなか見ることができないたたずまいじゃないかと思う。
 帰り道は、篠原さんと感想を言い合いながら。篠原さんは土曜日にまた見にくるのだそうだ。何度でも見たい思う芝居なことは間違いない。
 一度でたくさんと思う芝居と何度でも見たいと思う芝居の違いについて考える。「ムーンリバー」はどうだったろう。これから作り出していく舞台のことを考える。


2006年08月23日(水) ワークショップ

 パルズシェアーのワークショップ。
 千歳船橋から道に迷いながら、稽古場へ。仕事で遅くなった分も含めて大遅刻。
 部屋の中に大きな階段がある不思議な部屋。
 初めましての茜ちゃん、久しぶりの角くん。
 即興のエチュードが、実にいい盛り上がり方をする。
 競技場で陸上部のミーティングが始まったり、お寺を舞台に仏様(!)と小坊主たちにやりとりなどなど。
 後半はテキストを使っての練習。読むだけでなく、2人組で練習をしての発表。
 段差をつかってのダイナミックな動きがおもしろい。
 帰り、みんなで駅まで歩きながら、思い切り通り雨に濡れる。
 冷房で乾いて冷たくなっても大丈夫。まだ夏は終わってないんだなあ。


2006年08月22日(火) 予定いろいろ

 9月以降の予定を諸々確認して、ダイジョブ? ダイジョブ!と自分に言い聞かせる。
 30日は、ラ・カンパニー・アンのプロデュースによる「お休み世界の子供たち」のリーディング。
 9月からは、10月のパルズシェアー公演「許しつづける女たち」の稽古が本格的に始まる。
 11日からは、17,18日の札幌での「二人でお茶を TEA FOR TWO」の稽古。この間は、パルズシェアーの稽古はお休みさせてもらうことに。そのためには、9月までに台本を書き進めておかないといけない。
 見に行きたい舞台が何本も。週末には大門さんが篠原演芸場に出演するのを見に行きたいし。
 ばたばたと8月が過ぎていく。
 聞こえてくるセミの声は大半がもうツクツクホウシにかわった。夜になると虫の声が聞こえてくる。
 開けっ放し&冷風扇を点けっぱなしで寝ていると、朝方ちょっと涼しく感じられるようになった。
 このところ一緒に寝ていなかった猫が枕元にもどってきた。明け方の静かな時間を本を読んだり、書き物をしたりして過ごす。


2006年08月21日(月) 台本の印刷

 リーディング台本の印刷、製本を青年劇場さんで。
 明樹さん、あかねちゃん、清木場さん、それに青年劇場のみなさんと。
 さくさくと終了。
 できあがった台本をもう一度読みながら帰ってくる。
 今度は演出プランを考えていかないと。
 非戦の会とはちょっと違う、小さなスペースでのリーディング。
 どんなふうになるか楽しみだ。
 ご来場をお待ちしています!!!!


2006年08月20日(日) 台本の構成

 30日のピースリーディング「お休み世界の子供たち」の台本の構成とキャスティングをする。
 あんまり暑いの冷房のきいたキッチンで、丸一日。
 クーラーに当たりすぎて、夜になったら腹の調子が悪くなってきた。ゴロゴロと気持ちわるい。
 だましだまし横になろうとしたら、明樹さんから、台本のとっても重大な誤りを指摘される。ちょっとパニック。
 夜中にわたわたと修正し、メールで送って、ようやく一息。


2006年08月19日(土) 宇宙堂「夢ノかたち」 ワークショップ

 宇宙堂「夢ノかたち」@白萩ホール
 10月のシアターグリーンでの公演との二部連作の第一部。
 昭和32年の東京、大久保あたりの洋裁学校を舞台にした、戦後のにおいがまだまだ残る時代のおはなし。
 狭い白萩ホールの舞台に、文字通り山盛りのキャスト、装置。それに、オリジナルの歌と踊りがとても熱い。
 客演を迎えないで劇団員のみで作り上げている舞台。前回の若手公演「夢坂下って雨が降る」もそうだったけど、このサイズで見るえり子さんの劇世界というのが、僕にはとてもなつかしく、心地よい。
 劇団員のみんなが、少しずつ身の丈より大きな役に挑戦しているのが、いつもとは違う印象で、がんばれ!と応援したくなる。
 終演後、えり子さんにご挨拶。30日のリーディングの話をさせてもらう。

 夜は、パルズシェアーのワークショップ。
 恵比寿の駅前で集まって稽古場へ向かうみんなと合流。
 今日もシアターゲームに即興エチュードとテキスト。
 初めましての中村くんと一緒に、名前を覚えるゲームをやってみる。僕のためにも。
 今回、台本を書き下ろすために、どんな人なのかを知りたくて、何度もワークショップをさせてもらっている。
 だんだん見えてくるメンバーの個性がおもしろい。もっとおもしろい本を書かなくてはと励まされる思い。
 帰りは、タックスノットへ。
 タックさんにご挨拶。マサキさん、エイジさん、カルトさん、それにパチパチと、「ムーンリバー」の話をいろいろ。早い終電ぎりぎりまで。


2006年08月18日(金) わたわたと

 予定していた宇宙堂の「夢ノかたち」を土曜に変更してもらう。
 夜中からだった仕事が、早めに始まることになり、わたわたする。
 そんなわたわたしているあいだにお金を落としたことに気がついた。ショック。
 今の財布になってから何度目だろう。前はやっぱり去年の夏、絶対王様に客演している時期だった。稽古中はいっぱいいっぱいだからと思ったはずが、今回は芝居の合間の(やや)何もない時期だ。何がいっぱいなんだろうと反省する。


2006年08月17日(木) 打ち合わせ

 仕事の後、樺澤氏と池袋で打ち合わせ。「ムーンリバー」のこと、これからのことなどなど。池袋から西新井行きのバスに乗って、巣鴨の創造舎の前を通る。以前はただ通るだけの明治通りは、すっかりなつかしい街角に変わった。


2006年08月16日(水) ワークショップと「シザーハンズ」

 朝、「ムーンリバー」用に通販で購入した衣装のうち「使わなかったもの」を無料引き取りサービスで引き取ってもらう。持ってたらいつか着るかな?というようなベージュのキャミソール、ジャケット、パンツ、スカートの4点セット。いつ使うかわからないものは、いるものをいるときに手に入れればいいと返品することにした。
 10月に書き下ろしを演出するパルズシェアーのワークショップ。
 今日もまた初めましてのキャストにご挨拶。
 シアターゲームと即興のエチュード、その後、「裸足で散歩」の場面を読んでみる。僕は今回、作、演出なのだけれど、こういう芝居をしますよということをわかってもらうのは、僕の芝居を見てもらうのがいいのかもしれないと、人数が半端になるときは、混ぜてもらうことにした。
 初めて読むセリフが、すんなりカラダに落ちてきて、そのまま外に出ていく。ああ、芝居が終わったばかりのカラダだなあと思う。
 今回出演のみんなの人となりというか、いろんな面を見せてほしくてのワークショップ。いろんな発見を台本に活かしていきたいと思う。
 夜は、五反田のゆうぽーとへミュージカル「シザーハンズ」を見に行く。
 いっこうさん、うだくん、さとちゃん、きりきくん、ももちゃんといった顔ぶれ。
 映画でおなじみの「シザーハンズ」がミュージカルというか、ダンス中心の舞台になっている。
 まずは次々変わる装置のみごとさにびっくり。
 つねに受け身でやや、ほんろうされるエドワードにややものたりなさを感じながらも、こういうお話だものねとのんびり見ている。
 出演者のダンスの技術はとってもすばらしくて、ごくごくふつうの街の人々、おじちゃん、おばちゃん役の人までもが、えらくかっこいい。
 最後は、きれいに雪が降って、なんでだかわからないほんわかした気持ちと涙。
 初日から、スタンディングオベーションでとっても盛り上がった。
 コマツさん、ありがとうございました。


2006年08月15日(火) 休みの日

 ひさしぶりの休みの日。どっかり眠ってしまう。眠っても眠ってもいくらでも眠れるのが自分でもおかしい。
 お盆休みの空いた電車に乗って、どこかにあてもなく出かけてみようかと思うが、ずるずると家にいっぱなし。
 30日のリーディングの台本をどんどん構成する。一昨年の5月に初演した渡辺えり子さんが構成した台本を、今につなげるよう付け足し、長さの調整で割愛する。
 リバーベンドさんの「バグダードバーニング」のレバノンの空爆について書かれたものと、この間の広島の平和祈念式典での、子供たちによる「平和への誓い」を初めと終わりに足した。
 明樹さんとメールでやりとりしながら、まずはこれでいけそうというものができあがった。配役はまた改めて。今日はここまでにする。


2006年08月08日(火) 「ムーンリバー」仕込み2日目

 場面転換を中心にした場当たり。お茶の間の卓袱台を中心にした小道具の出はけを確認していく。
 ずっと舞台上に転がして置こうと思った教室の椅子を、舞台袖にはけることにする。すっきりとした抽象の方がこの芝居にはふさわしい。
 場当たりがさくさくと進んでこの調子なら、夜、通し稽古ができるかといういきおいだったのを、落ち着いて稽古を丁寧にすることに。やるだけやったという気持ちで劇場をあとにする。明日は初日。


2006年08月07日(月) 「ムーンリバー」劇場入り

 ポケットに9時入りで朝から仕込み。ポケットはおなじみの劇場だけれど奈落を使うのは初めて。舞台、照明、音響と同時進行の慌ただしさで、舞台がどんどん立ち上がっていく。
 荷下ろしや舞台づくりを手伝っている自分がとても新鮮。前回の「ミッシング・ハーフ」は、みんなおまかせして、ひたすらセリフを入れていたんだった。
 となりのモモの稽古場を借りて、足りない部分の稽古をする。まずは、拓ちゃんと早瀬くんの11場の稽古。エチュード的なこともいっぱいしながら、相手にかかる言葉で芝居を積み上げていってもらう。
 続いて、10場の土手の場面。動きの多いシーンを緻密に作っていく。
 合間に呼ばれてポケットに行ったら、大きな月が登場していた。思わず拍手する。すごい迫力。直径6尺は大きすぎるんじゃないかという意見もあったけど、この大きさじゃなきゃ月をかざる意味がない。しっかり高さのある階段と中央の円形の二重もきっちりできあがった。
 夜は明かりづくりの合間に舞台にあがらせてもらう。階段の多い今回の舞台装置は、まず役者が慣れることが大事だ。今日は舞台は使えないというのを無理を言って開放してもらった。一日の差は役者にはとっても大きいはずだから。
 これまで平面の稽古で、イメージしていた高低が実際にある。正面から見たかんじのダイナミックなかんじがおもしろい。平面なはずの保健室や教室、それに川原での芝居のし勝手を確認する。つづきは明日。


2006年08月06日(日) 「ムーンリバー」稽古22日目

 最後の稽古。
 10時集合で、2人組のウォームアップから。といっても、ただおしゃべりしながらマッサージしあう。
 昼過ぎまでかかって、4場までの小返し稽古。休憩のあと、5場から続き。
 5場のノイズいっぱいなざわざわした空気感を6場以降にひきずらないためにはどうしたらいいか。6場をていねいに始めていく。
 16時から当日の場内アナウンス等の録音。
 その後、最後までを小返しして、休憩。
 大門さんが差し入れで焼きそばとパン、それにおでんを持ってきてくれる。焼きそばパン(しょうゆ味)がとってもおいしい。
 19時から昨日に続いての通し稽古。あせらずに、やりとりをていねいに積み上げていこうと確認してから。
 しいたけをさん、森川くん、岩井さん、それに諏訪さんが、来てくれた。初めての観客として、短い間だけど見ていってくれた郡司さんの笑い声が、僕らの表情をやわらかくしてくれた。
 昨日の迷走、暴走盛りだくさんの通し稽古とは、かなり違った印象のしっとりと落ち着いた芝居になった。昼間の小返し稽古がきっちり反映した結果だと思う。
 ていねいに話し合いをした最後の場面を見ながら、聞きながら、ちょっとほろっとする。
 撤収をあわただしくして、トラックに荷物を積む。大道具を積んだトラックにまずは。
 解散したあと、マミィと二人で両国の倉庫へ。森川さんにご挨拶。
 トラックを待って、しばらく倉庫内でおしゃべり。
 マミィが終電で帰り、樺沢氏運転のトラックに荷物を積んで、家まで送ってもらう。車内で芝居の話あれこれ。
 途中、話に夢中になりナビしそこない、やや遠回りになるルートへ。あれ、この橋は何だろうと思ったら、四ツ木橋だった。まさに今回の芝居の舞台になっている界隈。
 樺澤氏に「大地が走ってるのはこのあたりだよ」と話す。なんだか不思議な偶然。誰かに呼ばれたような、そんなかんじ。
 明日は劇場入り。仕込みと同時進行で稽古できるよう、モモの稽古場を借りてある。もっと作り上げておきたいところを重点的にもっともっとやってみようと思う。
 とても楽しみな劇場入り前日だ。(もう朝だけれど)。


2006年08月05日(土) 「ムーンリバー」稽古21日目

 エピローグから。とにかく稽古する。
 ギターを弾きながらにしやんが歌う「ムーンリバー」、聞いているみんな。不思議な場面ができあがった。よし、だいじょうぶ。
 新しい11場の稽古もやって、夜は通し稽古。とにかく通す。
 スタッフのみなさんの前でえいっとばかりに。
 荒れた教室の場面の後、芝居がみんなそろってラフになった。みんなそろってというのがおもしろかった。チームとしてはとてもいいことだと思う。
 あとは、どう場面ごとの気分を変えていくか。
 今日はじめてわかった「ムーンリバー」という芝居全体がみんなのなかにどう落とし込まれていくかで、芝居はどんどん変わっていくだろう。残り少ない稽古でいいものに仕上げていこう。だいじょうぶだ。
 明日の予定をどうするかと話す。樺澤氏は僕が役者として舞台に立つため二度の通し稽古を提案。台本を放して稽古しなきゃと。でも、それよりも小返しをていねいにしよう、今日わたったばかりの台本なんだからということになった。
 その話し合いの中、大門さんが「この子(関根)はだいじょうぶ。初日にはなんとかなるから」と言ってくれる。「だいじょうぶ」と言ってもらったこともうれしかったけど、「この子」と呼ばれたこともほっかりとうれしい。
 はじめて、みんなと飲みにいく。中華屋さんorさくら水産に向かうみんなと別れて反対側のバス停に向かっていた西巣鴨の交差点を、同じ方向に渡る。
 ボリュームのある中華とビール、そしてみんなと明るく話せている今に感謝。
 話しこんでしまい終電を逃す。西巣鴨のホームに降りた時点で判明。ノグとさっこちゃんと別れて地上に戻り、西新井までタクシー。いつもはバスで帰る道をそのまんま。気持ちのいい運転手さんのおかげで奇跡的に終電に間に合う。


2006年08月04日(金) 「ムーンリバー」稽古20日目

 10場の土手のシーンと11場の改訂版を書き上げる。できあがったシーンをみんなに配って、自主稽古をお願いする。僕は続きをひたすら書くが、もう終わりは見えた!
 稽古後、12場のエピローグを今夜中に書き上げることと、樺澤氏に缶詰にされる。まずは、巣鴨駅前のデニーズ。ここで終わらなかったら、メジャーリーグで徹夜だからねと。
 みんなと別れて、巣鴨までタクシー。デニーズでパソコンに向かう。書きながら楽しくてしかたなくて、樺沢氏にどうしたのかと怪しまれる。
 登場人物一人一人の決着をつけながら(成仏させながら)ラストに向かう。ラスト「ムーンリバー」を歌いながらのにしやんと早瀬くんのやりとり、最後のセリフを書いて、ト書きを書き終えて、脱稿。やった、終わった! 時刻は0時過ぎ、まだ終電に間に合う。
 データを樺沢氏に渡して、まずは帰ることに。まだやらなきゃいけないことがいっぱい。当日パンフの原稿にとりかかる。
 夜中、11場を書き直すことに決める。すぐにでも書き上げてしまいたいのを、少しだけ眠らせてもらう。どうしたいかはわかってる。朝起きて、えいっと一息に書き上げた。


2006年08月03日(木) 「ムーンリバー」稽古19日目

 8場の保健室。たぶん、一番つらい場面。羽田さん演じる、石坂先生が、東くん演じるクラスの問題児=いじめっこの望月を殴るシーン。
 今回の「ムーンリバー」では、望月が大地をいじめるシーンは舞台上に登場しない。彼の乱暴さは直接ではない登場のさせ方をしているのだけれど、この生徒を殴る教師の場面は、そのものずばり、舞台上に登場させたかった。
 羽田さんには、損な役回りでごめんなさいと言い訳しながら。
 東くんの望月の役が、当初のプランよりどんどん大きくなっていく。続く10場の土手の場面の構成を再検討。
 11場の阪口さんと早瀬くんのシーン、まずは書いてみたもののしっくり来ない。もう少し考えよう。この芝居一番の山場。


2006年08月02日(水) 「ムーンリバー」稽古18日目

 自主稽古をお願いして、僕は2Fのサロンで描き続ける。
 喫煙所がとなりにあるので、一息ついたみんなが入れ替わり立ち替わりでやってきてくれる。あんまり話し込むと執筆の邪魔になると気を遣ってもらっているのに、かえって僕の方がいろいろ話がしたくて呼び止めてしまう。
 ギターの練習をさっきまでしていたにしやん、まだまだ大きな出番がなくって、こいつはほんとはどんなヤツかよくわからない阪口さん、文字通りセリフでいっぱいいっぱいな早瀬くん、まだ人物が一つにつながってこない記生ちゃん。
 喫煙室で一服している記生ちゃんのところに行ってちょっと話し込む。芝居の話をいろいろしながら、「こんなに台本が遅くてみんなに迷惑かけてるのに、僕は楽しくしてしかたないんだよね」と真顔で言ったら、「もう!!」というかんじではたかれる。というか、つっこまれる。でも、ほんとうにそうなんだもんなあ。
 こんなに楽しい稽古ってどうなんだろう。自主稽古をお願いしてばかりで、僕は台本にむかってる今、こんなことを思うのもどうかと思うけど、ほんとにそう思う。
 おもしろい俳優が楽しく楽しい芝居をしてくれている。僕は、いい本を書いて、きちんと演出すればいい。こんなしあわせってあるだろうか。
 でも、少しでも早く書き上げないと。それは間違いない。初日は一週間後。


2006年08月01日(火) 「ムーンリバー」稽古17日目

 昨日の続きの小返し稽古。役者衆には早めに上がってもらって、21時からスタッフミーティング。
 音響、照明についてのいろいろを相談する。
 いつものスタッフ、さっこさん、さやかちゃん、あゆみちゃん、それに美術のれいさんと女性ばっかりと一緒に打ち合わせ。
 川面を表す照明をどうするか、奈落の仕込みをどうするか、などなど、検討することがいっぱい。
 完成してない台本のあるところまでを渡して、これからこうなりますと説明する。早く台本を仕上げないと・・・・ 


せきねしんいち |MAILHomePage

My追加