せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年05月16日(日) 「思い出の夏」稽古

 高円寺で稽古。
 朝、やった!と思えるアイデアが浮かぶ。ようやくだ。
 大急ぎで台本を直していく。
 高円寺勝田邸に集合して、道具のベッドを分解して運ぶ。
 台本の直しをしながら、稽古も。
 夜、スタッフさんがそろう。
 明日は小屋入りだ。


2004年05月15日(土) 台本!!!

 青山さん宅での稽古。
 台本をあげるため、お休みさせてもらう。
 ノグに代役で稽古をお願いする。
 納得のいかない台本に取り組む。
 もっとよくなるはずだと信じて。
 目がしぱしぱする。
 いつもはかわせている猫の攻撃に合い、腕がみみずばれだらけになった。


2004年05月14日(金) 「思い出の夏」稽古

 下馬で稽古
 テキレジを徹底的に。
 なべちゃんが来てくれる。
 帰り、のぐの家に寄って、机の確認。
 その前に、一緒にご飯。
 実はノグも初めてだという飲み屋さんにて。
 不思議なママといっぱいしゃべる。
 もしかすると、こちらがもてなしてるのかもしれないと思ったりして。
 大急ぎで渋谷までタクシー、でも、ちょっとのところでまにあわず。
 覚悟を決めて、上野から深夜バスに乗って帰る。大急ぎ。


2004年05月13日(木) 「思い出の夏」稽古

 「非戦を選ぶ演劇人の会」の勉強会@三軒茶屋。
 永井さん、野中さん、篠原さん、くまがいさんと。
 少しだけ参加して、早々に失礼する。
 戯曲を書き、一本の芝居をつくりあげるという大変なことを、それぞれの現場で続けている人たちと会うと、なんだかそれだけで元気をもらう。

 今日の稽古は阿佐ヶ谷。
 むらぽん、早瀬くん、二橋くんが来てくれる。


2004年05月12日(水) 「思い出の夏」稽古

 音響の亜弓ちゃんが来てくれる。
 音のうち合わせもろもろ。
 テキレジを徹底的に。
 そして、稽古してみる。
 なるほどね……というかんじになる。
 それにしても今日も暑かった。
 汗書いて芝居するのはまずいよね。もとい、熱演っていうのはやめたいな。
 帰り、青山さんの車で、池尻の「テラカラ」に寄る。
 タイ料理のお店。とっても久し振り。
 おいしくご飯を食べて、今日も途中まで送っていただく。
 終電で帰って、パソコンに向かい、気がつくともう外が明るい。


2004年05月11日(火) 「思い出の夏」稽古

 ページメーカーは今日も立ち上がらない。
 高円寺に行き、再インストールをするが、それでもだめ。
 OSの再インストールを考えて、ディスクから立ち上げたら、なんだかわからないファイルがいっぱいゴミ箱に。それを捨てたら、治ってしまった。
 わたわたと稽古場に向かう。
 なべちゃんが来てくれてる。
 読み合わせで汗をかく。
 室内のやりとりで普通にしゃべってるだけなのに……


2004年05月10日(月) 劇場下見

 パソコンがフリーズしてしまう。台本書きに使っているページメーカーが立ち上がらなくなってしまう。
 出先でパニックになる。帰ることもできず、メモ書きをちょこちょことしていく。
 17:30から、劇場の下見。さっこさん、のぐ、青山さんと。
 モモの空舞台を見る。上手の出入りの問題が発生。位置関係を考え直す。
 その後、青山さんの車で高円寺に移動。劇中で使う、ベッドの確認。
 青山さんに持ってきてもらったカーテンとベッドカバーをマミーに渡す。
 のぐと一緒に食事。二人きりの食事は何年ぶりかねと話す。
 22時、祐天寺のみやじに、のぐと向かう。
 ホームヘルパーをしているナオミさんに会って、いろいろとお話をうかがう。
 途中から、さっこさんも合流。修正した舞台図を見せてもらう。これで行こう。
 終電で帰る。


2004年05月09日(日) 「思い出の夏」稽古

 新しい場面を含めて通して読んでみる。
 動きの少ないこの芝居は、きっちり関係を決めて、ちゃんとやりとりをしようという青山さんからの提案で、丁寧に読み合わせをしている。
 細かいテキレジをしながら、稽古を進める。
 あれ、こんなだったっけというような「盛り上がり方」になった。びっくりだ。
 やりとりが成り立ってるとなんておもしろく運ぶんだろう。
 となりの部屋から聞こえてくる「セリフの言い方」ばかりを練習して、全然やりとりになってない稽古風景とはたぶん全然違ってる。
 帰りは電車の中で細かい直しをずっと。
 南栗橋行きに座りっぱなしで帰る。


2004年05月08日(土) 「思い出の夏」稽古

 午後の稽古。
 遅刻していく。
 今回のお話は、二人の大人の物語だ。
 それぞれが抱えてる問題がいっぱいある。
 それを、抱えたまま、さもないやりとりをしている。
 そのなかにどう、にじませていくか?
 たかたかとやりとりを組み立てて、やったこんなに書いちゃったと思っては、何度も構成にもどって、ああでもないこうでもないとなやんでいる。
 ふっと浮かんだ考えが、すべてをきれいに解決してくれた。
 おどろいた。涙ぐんでいる。
 これでだいじょぶ。あとは、これまで書いたものを整理していけばいい。
 やった!!

 夜は青山さんのお宅で缶詰。
 車に乗せてもらって、東京を横断する。
 首都高で、江戸川葛飾となつかしい街を通り過ぎる。
 青山さん行きつけの中華屋さんで食事のあと、お宅でパソコンに向かう。
 青山さんは、押入から今回使えそうなカーテンやベッドカバーを出してくれている。
 ほんとにきちんとおさまった押入れ。
 「ゲイ・ライブラリー」のかなり完璧なものがずらりとそろっている。
 美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ主演の「ジャンケン娘」を流しておく。
 三人ともなんて芸達者なんだろうと、あらためて感動。
 終電で失礼する。


2004年05月07日(金) 「思い出の夏」稽古

 下馬で稽古。
 昼間、とにかく「外に出す」ことを心がける。
 思い切り元気よく、早めに家を出たら、財布を忘れてきたことに気がつき、あわてて戻る。
 国道を渡るとき、縁石にひっかかって、自転車ごところぶ。
 鬱の反対の躁の症状か?

 稽古場に台本を持っていく。
 新しいプロットを持っていく。
 ぎりぎりまでねばる。

 微妙な場面のやりとりを組み立てる。

 稽古場で読み合わせ。
 青山さんと話しているうちに、いい考えが浮かんできた。
 いいかんじだ。

 帰り、高円寺に寄る。
 電車の乗り継ぎ最悪。
 終電までまだ40分あると思ったのに、終電の一本前、3分しか違わない。


2004年05月06日(木) ブルー

 とってもブルーな気持で目を覚ます。
 いやな夢をいっぱい見る。山に登ってるんだけど、頂上までいけなくてイライラしてたり、なんとか歩き出したら、道が水びたしで靴下がびしょぬれになったりとか。
 起きてから、よせばいいのに夢の中身を反芻してしまって、さらにぐったりする。

 ファミレスで台本その他に向かう。ランチを頼んで、これっぽっちも食欲がないことに気がつく。無理矢理つめこむ。

 目の前が字でいっぱいで吐きそうになったので、気分をかえて、iTunesに入れてあった音をいろいろ聞いてみる。
 これまで舞台で使った音楽。お気に入りの何曲か。
 なぜか入っていた森山良子の「幸せのすきま」を聞いて、あまりの「トーチソング感」に涙する。泣いた分だけ元気がでたような気がする。まさにそんな歌。

 体調が悪いとき、気持が沈んでいるときは、自分から何も出ていこうとしないことに気がつく。
 送り手でなく、受け手になっている。
 いろんな面で。
 受け取るばかりで、こちらから何かを送ることに臆してしまう。
 日記も書けない。
 メールも書けない。
 台本も……

 何もないわけじゃない。
 自分の中から「出していく」その作業は、とても勇気と力のいることだと思う。
 元気なときは、そんなこと何とも思わずにやれているのにね。
 とにかく、出していくことだ。そのうちに、それが当たり前になっていくんだから。


2004年05月05日(水) 「おやすみ世界の子供たち」 スタッフ会議

 「非戦を選ぶ演劇人の会」ピースリーディング「おやすみ世界の子供たち」
 13時から、「非戦を選ぶ演劇人の会」実行委員のうち合わせ。
 16時にのぐと宇田くんがスタッフとして来てくれる。その他のボランティアのみなさんも大勢来てくれている。
 16時開場、16時半開演。
 今回のえり子さんの構成は、今のイラクの問題からベトナム、太平洋戦争、南京大虐殺、広島・長崎まで盛りだくさん。
 人間の犯してきたたくさんの愚かな行為と、その犠牲になった弱い物たちの苦しみを丹念に拾っていく。
 舞台上には、子供達がおおぜい座っている。自分で書いた、戦争についての作文を読んだ。
 まっすぐに届く言葉について考える。

 考えたこといろいろ。
 お客さんがもう少し来てもいいんじゃないかなということ。
 このイベントが、演劇好きのためのお楽しみ会のようなものになってしまっているんだったら、つまらないなと思う。
 今回、前回と、スズナリの狭い客席で、「ここでもできる」というアットホームな雰囲気でやれたのはとてもいいことだと思う。
 でも、これだけ豪華な顔ぶれが集まってるんだから、もっと大勢の人が来てくれたっていいんじゃないのかな?
 広報がいきとどいてなかったというのもあるかもしれない。
 でも、どうなんだろう?
 大事なのは、この場にいない、そして、こんなイベントになんか行くもんかと思ってる人に、どうやって伝えるかということなんだと思う。
 そのためには、今日、見に来てくれた人が、今日の話をどんどんしてくれないといけない。
 で、もっと大勢の人に知ってもらえるように。
 フライングステージで芝居をしていると、一度だれかに誘われて来た人が、今度は別の人を誘ってきてくれる、そういうふうになっていってほしいといつも思う。
 演劇人の会のリーディングは、どうなんだろう?
 広く訴えるというときに、どうやって広げていくかということはとても大事なことだと思う。
 閉じたお楽しみ企画にならないようにするにはどうしたらいいんだろう?
 
 終演後、カンパのお願いをして、僕とノグは、そのまま失礼させてもらう。
 新宿で、「思い出の夏」のスタッフ会議に参加するため。

 トップスに少し遅刻して到着。
 音響のあゆみちゃん、照明の福田さん、舞監のさっこさん、制作のなべちゃん、高市氏。
 装置、照明、音響のプランについて話し、もろもろの確認。


2004年05月04日(火) 「思い出の夏」稽古

 15時、阿佐ヶ谷でさっこさんと待ち合わせ。
 のぐと三人で舞台のうち合わせをする。
 稽古までの時間、ファミレスで台本。
 まとまらなくてわたわたする。

 夜は稽古。新しい場面を読んでみる。
 帰り、青山さんにラーメンをごちそうになる。
 篠原さんから電話をもらい、明日のリーディングに急遽出演することになった。
 北千住まで送ってもらう。
 連休の道はとても静かで空いている。
 東京の真ん中をまっすぐに走り抜けていった。
 夜遅く、篠原さんから明日のテキストが届く。
 4月11日のファルージャの現地からの報告。
 あまりの重たさに圧倒される。


2004年05月02日(日) 「思い出の夏」稽古

 稽古。なべちゃんが来てくれる。
 読みをしようと思ったんだけど、今日は、いろんな話をとにかくしまくる。
 人物像が明確になってきた。

 東武線に酔っぱらいがいて、若い女の子にからんでいる。
 男気のあるお兄さんが立ち上がって、ホームに降りて、喧嘩になった。
 僕は黙って見てた。
 複雑な気持ち。


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