せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2003年08月31日(日) 選挙

 埼玉県知事選挙に行く。近くの幼稚園まで。
 後は台本。とにかく台本。


2003年08月30日(土) トレーニング 「スイカ」

 阿佐谷でトレーニング。
 今日まで早瀬くんがお休み。
 ゲストで三枝&ワタルくん&櫻田さん。
 帰りにご飯、終電ぎりぎりになってしまってびっくり。

 録画しておいた「スイカ」を見る。篠井英介さんが今日のゲスト。
 「いつまでも嫁にいかない娘をめざめさせる方法」っていうセミナーの先生、花柳もえこ役。 女が成功するにはおっぱいか才能がないとだめと言い切る結婚コンサルタント。
 篠井さんのセミナーを白石さんが聞いていて、そのとなりは銀粉蝶さん。やたら、豪華!!
 最後の最後、篠井さんの役は、元は男性で、今は女性になっているTGってことが判明。
 微妙に強引な展開に「?」と思いながらも、篠井さんの最後の場面がルリ子さんとのハグだったので、よかったなと。篠井さん、うれしかったろうなと勝手に推測する。


2003年08月28日(木) MA「03/04オートクチュール」

 今日のお相手は、ファッションジャーナリストの山室一幸さん。
 オートクチュールについて熱く語っていただく。
 今日は一本のみの収録だったので、昼過ぎに終了。
 ずっと気になっていた「魯山」という寿司屋さんに行ってみる。
 夜はかなりお高いお店が昼は1000円程度でランチが食べられる。
 大盛り1500円を注文。
 季節の富山の白魚がとってもおいしかった。


2003年08月26日(火) 歌舞伎座 第一部 トレーニング

 昨日に続いて、歌舞伎座に行ってしまう。
 開演ぎりぎりに幕見の窓口に行ったら、3階席があいてるとのこと。で、計画を変更して、正面入り口から客席へ。
 最初の「義賢最期」。昔、仁左エ衛門(当時は孝夫)さんのを見たことがある。
 歌舞伎ってすごいと思うのは、だから何なの?ってよくわかんないまま見てても、最期には感動させてくれちゃうってところだ。
 この芝居も、気がついたら、ほろっとしてしまってた。
 義賢の橋之助さんは、手負いになってからが、凄絶でよかった。
 ふすまを使った豪華な立ち回り。小万の孝太郎とのからみもじーんとしたなあ。
 幕間の後、所作事が三つ。
 福助さんの「浅妻船」。琵琶湖が舞台で船に乗ってせり上がって、水干に烏帽子で始まったんだけど、どんどん「道成寺」になってってびっくり。
 コンパクトにまとまってるんだけど、鞨鼓に鈴太鼓も出て、見所たくさん。踊りを堪能した。
 次の三津五郎さんの「山帰強桔梗」は、ちょっと退屈だったかも。
 威勢のいいおにいさんの踊りなんだけど、それだけってかんじ。
 三津五郎さんはとっても上手なんだけどね。出し物として微妙なかんじ。前に座った小学生の男の子がふらふらしながらずっと見てたので、途中でもういいやとあきらめてしまいました。
 最期は、勘九郎さんの「近江のお兼」。馬も登場してにぎやかな打ち出しだ。
 勘九郎さんは、最初に三方に挨拶をするところが、とんでもなくかわいい。
 からみで出てくる男子二名が、とっても今風の体型でかわいらしい。背が高くて足が長くて顔が小さいの。勘九郎さんの丸っこさとの対照で選んだのかな。

 夜はトレーニング。
 サクラダさんとトミサコさんがゲスト。早瀬くんが実家にかえっていて、お休み。
 昨日「よかったらおいで」と誘ったキッちゃんも。
 体操の後、脱力と呼吸、発声。
 いつもよりも、さくさくと運ぶ。
 その後、みっちりと外郎売りを。やっぱり背中がいたくなる。
 喉にかからないように気をつけると背中に来る。
 もう少し腹筋を鍛えた方がいいのかもしれない。
 後半は、シアターゲームをいろいろと。
 それから「みみをすます」。
 基礎トレでやることは、そろそろ各自にまかせて、その先に行こうと思う。
 といっても、これまでやってきたことばかりなんだけど。
 発声については、アタックの強さとか、距離感だとか、無理な発声だとか、方向性なんていうのをやってみようと思う。
 なんとか雨にならずに済んだ夜道を駅までみんなで歩く。
 マッスーと小林くんは恋愛の話で盛り上がってる。マッスーのハイテンションがいつまで続くかと聞き耳を立てる。
 ずいぶん歩いたところで、マッスーに「花火やらないんですか?」と言われる。
 すっかり忘れてた!!
 話に夢中になって、ついつい公園に行きそびれてしまったんだった。
 さっきまで「ライター持ってるよ」なんて話をしてたのに!!
 キッちゃんも「明日花火やるからおいでよっ!」って誘ったんだったのに。
 今から戻るのもしんどいので、あえなく中止することに。
 まあ、早瀬くんもいないし……ということで理由をつけてね。

 帰りの電車は、またキッちゃんとずっとおしゃべり。
 今日見た第一部の話を中心に。またもや裏話をたくさん。

 明日は高円寺の阿波踊り。「今年こそ」と思ってたんだけど、日曜のレインボー祭りと昨日今日の歌舞伎座で、妙に満たされてしまった気がするので、パスすることにする。
 週明けの劇場下見に備えて、どんどん台本を進めないとね。
 


2003年08月25日(月) 歌舞伎座「野田版 鼠小僧」

 思いつきで、歌舞伎座の幕見に並んでみることにする。
 やや心配だったんだけど、立ち見ならだいじょぶそう。
 キッちゃんに「来てるよ」とメールしたら、仕事を終えて、劇場正面に登場。
 一緒に並んで、見ることになった。
 それにしてもすごい人気。一番前の人は朝10時から並んでるそう。
 野田秀樹の人気がすごいのかと思ってたけど、お客さんの顔を見ると、いつものおばさんたちが中心。客層が変わったんじゃなくて、いつもの人たちが、やっぱり見てみたいと思ってるんだね。
 最初の「どんつく」は、みんながならんでるから豪華だけど、出し物とはしては「?」なかんじ。
 毬を使った曲芸がうまくいってないし、踊りもこれというものがない。
 大勢が少しずつ踊ってるってだけ。
 歌舞伎座のおもしろいところは、客席の盛り上がり方も舞台と一緒に楽しめてしまうところだ。
 「どんつく」の間は、みんな「ま、こんなもんでしょ」ってなかんじで見てたと思う。
 幕間にキッちゃんに会って、おしゃべり。30分っていう幕間の長さは一人だとやっぱりつらい。ふたりでよかったわ。
 で「鼠小僧」。役者さんたちが楽しそう。けちな棺桶屋の三太が鼠小僧になってしまう話に大岡越前守忠相の不倫話がからんで、やや複雑な筋立て。
 子役が活躍するのはずるいなあと思いながら、涙腺はゆるみっぱなし。
 さっきまでの沈んだ雰囲気とはうってかわって、劇場中が楽しさでいっぱいになってる。
 そのことに感動してるんだと思う。
 盆をいっぱいに使って、迫りで上下する長屋を飾り、勘九郎さんは大活躍だ。
 お話としては、一昨年の「研辰の討たれ」の方が深いんだと思うけど、十分楽しめた。
 三津五郎さんの大岡越前守がなんといってもおもしろい。不倫の現場を妻に踏み込まれて押入に隠れ、ふすまを開けるとお点前をしてるところとかね。
 三太の義理の姉とその娘、扇雀さんと七之助。実は大うそつきな貞淑な後家の福助さんが、もうはじけまくってる。
 最後は小判じゃなくて、雪が降って幕。せつない、いい芝居だった。
 帰りは、キッちゃんと銀座までしばらく歩いてから、電車に乗って、おしゃべりしながら一緒に帰ってくる。
 舞台稽古では幽霊役の獅童さんがモヒカンだったとか、裏話をたくさん聞く。


2003年08月24日(日) 東京レインボー祭り

 新宿二丁目の東京レインボー祭りに行く。今年で第4回になるんだね。
 1回、2回はスタッフをしていて、去年の第3回は「東京レズビアン&ゲイパレード」を代々木でやってて、新宿にたどりついたのは終わった後。
 で、初めて、完全にお客さんとして遊びに行った。
 小林くんと待ち合わせして、僕らは浴衣。久し振りに履いた雪駄で足が痛い。
 去年までより一時間早い午後5時から、もうたくさんの人が集まってる。
 久し振りに会う、たくさんの人にご挨拶。年に一度のご挨拶大会@仲通りってところなのかもしれないな。
 べーすけさんの司会でスタート。まず初めは「野郎御輿」。でも、べーすけさんは「ギャル御輿」って言ってた。
 たくさんのがっちりむっちり短髪な野郎(ギャル)が御輿をかついでる。タイムボカンシリーズのミニロボみたいだねと話す。
 合流した早瀬くん&サクラくんたちと、ビールを飲み、いろんな物を買い食いしながらお祭り三昧。
 スタッフで走り回ってる、ミツオさん、ウタちゃんたちに会って、少しだけ申し訳ないような気持になったりもする。
 ショーは、あちこち会場を移しながらの上演。
 エスムラルダさんの天城越え〜東京音頭&ヴォーグがとってもイカしてた。
 お仕事をやめて「専業ドラァグ」になったエスムラルダさんは、なんだか背筋がしゃんとのびたようなかっこよさだ。
 遅くなってやってきたマッスー、そしてイワイさんと森川くん(彼も浴衣)と合流。
 最後の方は、ラ・セゾンさんのブースの前あたりでおしゃべり。
 ラストはピンクレディのメドレーで盛り上がって、9時にカウントダウン。
 花火があがって、今年もおしまい。
 ほんとにたくさんの人だったんだけど、パレードがなかったせいか、やや少な目なかんじだったかもしれない。「殺気立つ」こともなくてよかった。
 終わってから、僕らはコンビニでアイスを買って、もう少しおしゃべり。
 路肩に腰を下ろして、道行く、たくさんのゲイを見てた。
 ほんとにたくさん、しかも、いろんな人がいることに感動。
 昨日に続いて、上半身裸のお兄さん(複数)を堪能。
 花園通りと仲通りの交差点の定位置にいっこうちゃんと郡司くんがいて、立ち話。
 帰りは、タックスノットに寄って、今日はおしまい。
 もう夏も終わりなんだな……というかんじがひとしお。
 って、まだ始まってもいないのにって気がしないでもないけど。


2003年08月23日(土) トレーニング

 荻窪の稽古場。
 今日が二度目のヤマニシさんとタキザワくんと待ち合わせをする。
 9時までの稽古場なので、少し早めに6時に。
 タキザワくんは、HPを見て問い合わせをしてきてくれた21歳、男子。
 まだうちの芝居を見たことはないんだけど、まあ、いらっしゃいということで来てみてもらった。「陽気な幽霊」の台本も読んでくれたそう。
 荻窪は盆踊り。小学校の校庭から音頭にまじって、なぜか「サザエさん」のテーマが流れてる。まさか踊るためじゃないよね?

 今日はマミーがお休み。で、みんなで6人。
 このところずっとやってる呼吸と発声の基本から。
 当たり前なんだけど、しばらくやってるだけで少しずつ変わってきてるのがわかっておもしろい。
 毎日死ぬほどの訓練をしてるわけじゃないのに。だんだん自分の身体の扱い方がうまくなってきたっていうのかな。そんな慣れ。もしくは、同じことをくり返すことでなんとなく身に付いてくるもののような。こういう言い方は正確じゃないな。もともと出来てたはずのこと、発声とか身体をイメージするとか(俳優としてのじゃなくね)が、ふっとできるようになってる、そんなかんじ。
 発声のまとめで、「外郎売り」を久し振りにやってみる。
 だんだん身近になってきた自分にとっての「いい声」が、膨大な量の言葉になっていくとき、どんな大変さが生まれてくるのか。その大変さをどう乗り切るかということを感じながらやってもらった。
 これまでも外郎売りをやるときには「それぞれの課題を見つけて」と毎回言ってはいたんだけど、「具体的にわかりやすく言うと結局こういうことなんだ」と思った。自分で言ってたくせに。
 最後は、前回に続いて「みみをすます」をみんなで読んでおしまい。

 こないだから計画してたマッスー主催の「花火大会」は延期。いつも誰もいないはずの公園が自転車でいっぱいだったので。盆踊り大会のせいらしい。
 あきらめて渡る神田川にかかる橋の上から、73,000年ぶりに地球に近づいている火星がそれはきれいにみえた。
 マッスーに「あれが火星だよ」と教えたら、「火星って燃えてるんですよね?」と聞かれたので、「燃えてるのは太陽!」と返事をして、しばらく太陽系の惑星について解説。

 帰りの電車。
 となりに座った人の本をつい読んじゃうことってあります? 自分が読んでる本より、そっちが気になっちゃうってこと。
 今日がまさにそうだった。
 北千住から乗ってきてとなりに座った彼が持ってたのは「電子辞書」。
 座って開いたところが「たまたま」目に入ったんだけど、そこにあった文字は「眼精疲労」。
 何だか気になってしまってね……それで、それから、見るともなく見てしまっていたんだけど、そのうちにわかったのは、彼が見てるのは、「広辞苑」と「逆引き広辞苑」らしいってこと。
 で、その後、彼が呼び出しては意味(?)を見てた単語は、覚えてる印象的なものだけをあげてみると(字が大きかったんでよく見えたの!)……、「八大童子」「幾星霜」「飛竜頭」「風船爆弾」「ロジェ・マルタン・デュ・ガール」「ガラナ」「バビロン補囚」(順不同)。で、空いた向かい側の席に移る前の最後の単語が「黄金率」でした。これって「逆引き」のせいなの? どういうつながりなんだろう?
 僕は、そのお兄さんの濃いめなビジュアルともども、「なんか、いいよねえ」と思いながら、ちらちら見てしまったんでした。彼の履いてる膝の抜けたジーンズからのぞいてる素足と交互くらいにね。これって視姦(byいっこうさん)ってことなんだろうか? 同時に「ボキャブラリーを知るってけっこうセクシーなことかもしれない」なんて思ったりしながら。

 ちなみに、僕が読んでたのは、もう何度目かになる須賀敦子の「ヴェネツィアの宿」。
 ほんとにこんな文章=思考のしかたが身に付いたらなんてすてきなんだろうと思う、僕にとっては先生のような本。
 「ミラノ霧の風景」「ヴェネツィアの宿」「トリエステの坂道」「コルシア書店の仲間たち」「ユルスナールの靴」「遠い朝の本たち」。ほとんどこれで著作は全部。なので、何度も何度も読んでいる。
 一番好きなのは、「ヴェネツィアの宿」の最後「オリエント・エクスプレス」。
 でも、今日は、それより何より隣の電子辞書にくぎづけだったんでした(やっぱり視姦ね、これって)。


2003年08月22日(金) いろんな企画

 11月の「PRESENT」のキャストを決定する。
 石関 準、小林高朗、野口聖員、早瀬知之、増田 馨に僕というフライングステージのめんめんプラス、ますだいっこうさんに客演をしてもらう。
 当初の大人数ものというプランは変わらないものの座組としては、ややコンパクトになった。
 12月の「gaku-GAY-kai2003」の「贋作・大奥」のプランも少しずつ見えてくる。
 ミュージカルのネタとしては、「キャバレー」と「シカゴ」のナンバーを使ってみようと思う。
 「オール・ザット・ジャズ」が「オ・エ・ド」になったり、将軍が「セロファン・ソング」を歌ったりする予定。


2003年08月21日(木) セミと猫と

 夏がようやく帰ってきたような日。
 ずっと鳴いてたツクツクホーシのかわりにミンミンゼミが鳴いている。
 すべりこみセーフなかんじかな?
 でも、もうずいぶん日が短くなった気がする。夜はすっかり涼しい。

 夜、窓の外に突然セミがやってきて、ミンミン鳴きながらあばれている。
 たまたま部屋にいた猫(シュウ♂1歳)と一緒に窓の外を見てみたら、どうやら網戸とサッシの間に入ってしまったらしい。
 あんまりうるさいので、網戸を少し動かしたら、飛んでいった。
 猫は、しばらく残念そうに外を見ていた。
 うちの猫は、一昨日、一日で6匹、セミを捕ってきた。
 ハンターにもほどがある。せっかく地上に出てきたセミがかわいそうだ。

 その後、ソファの下で寝ていた猫をのぞき込んだら、ちょうど向こうも僕にとびかかろうとしていた瞬間で、見事に頭突きをくらった。
 僕も痛かったけど、向こうも痛かったんだろうと思う。しばらくじっとしていた。

 この頃、彼とはなかなかいいかんじでつきあえている。
 初めは、隙があれば噛みつこうとするヤツだったのだが、このあいだ、あんまり腹が立ったので、逆に噛みついてやった。
 言うことを聞かない猫には、噛みつくに限ると誰か(たぶん、ムツゴロウさん)が言っていたのを思い出して。
 暴れるのを無理矢理押さえて、背中の後、腰のあたりを「ハムッ」と噛んでやった。
 猫は「ギャッ」と短く鳴いて、以来、すっかりおとなしい。
 勝ったのかもしれない。

 今、彼は、僕が寝ようとしている枕のど真ん中で大の字になって寝ている。上を向いて。
 ほんとの大の字だ。猫背はどうしたのか?


2003年08月19日(火) トレーニング

 先々週の火曜日に、稽古場の前まで一緒に来て、結局、渋谷でおしゃべりだけして帰ってもらったサクラダさんが来てくれる。
 プラス、ワタルくんと、ヤマニシさんも参加。ヤマニシさんは、アナウンサーをしているおねえさん。
 それにうちのメンバー(ひさしぶりなキッちゃんも)を加えて、総勢9名。久し振りの大人数。
 このところやっていたトレーニングは、だんだんと「進歩」するように計画をしているんだけど、今日は初参加の人が多かったので、改めて初めからなかんじに。
 このへんがなかなか微妙だ。
 それでも、後半は、谷川俊太郎の「みみをすます」をみんなで読むというのをやってみる。
 発声だけでなく、だんだん表現につなげていく段階。
 途中二人組になっていろいろやってもらうんだけど、マッスーやマミーや早瀬くんが、いつも僕が言っていることをゲストのみんなに説明しているのを聞くのが、おもしろい。
 ああ、わかってくれてるのね……と思う。
 自分でやってみるだけじゃなくて、人に説明していくのって、また違った効果を自分自身におよぼしてくるからね。
 帰りは、キッちゃんと歌舞伎の話をいろいろしながら地下鉄三昧。


2003年08月17日(日) みんな不調

 夜、高円寺で台本のうち合わせ。遅れている台本の書けたところまでを持っていく約束。
 パソコンの調子が今日も悪い。
 ようやく立ち上がったとおもったら、ページメーカーがダウンしてしまい、そのうちに、またネットにつながらなくなってしまった。
 夕方、高市氏から電話。風邪気味なので、今日のうち合わせはキャンセルしてほしいとのこと。僕もダウンする。


2003年08月16日(土) トレーニング

 今日は、早瀬君とマッスーがお休み。
 マミーと小林くん、それにスワさんと僕のしみじみしたトレーニング。
 それに、今日はもう一人、僕の大学時代の先輩ヤマモトさんが来てくれる。
 彼は、僕が一年のとき、五年生だった人で、週に一度の第二外国語の英語の授業で一緒だった。
 バイトと芝居ばっかりしていて、ほとんど友達らしい友達がいなかった大学生活(?)で、ほとんど唯一、先輩として僕と一緒に遊んでくれた人だ。
 ネットで僕の名前を見つけて、「本人?」と思い、メールをくれた。
 「Four Seasons 四季」を見にきてくれたんだけど、ちゃんと挨拶ができなくて、改めて会いましょうということになったんだった。
 トレーニングは、いつもの基礎トレを地道に。
 小林くん指導の「実籾体操」がだんだん身体になじんでいるのがわかる。
 右足が痛いのは、どうしてだろう?
 帰り道、ヤマモトさんと渋谷で飲むことに。
 久し振りに「ケイヴィ」に寄る。
 いろんなことをおしゃべりして、終電までごちそうになる。
 ありがとうございました。
 僕は、まんまと終電を逃し、新宿へ。
 二丁目は雨模様にもかかわらずすごい人出。
 タックスノットに顔を出して、その後ココロカフェへ。
 のんびりと始発で帰ってくる。


2003年08月14日(木) MA「ロンドンコレクション」 パソコンクラッシュ

 2003/2004秋冬ロンドンコレクションレポート
 中出順子さんと一緒に。
 久し振りに会う中出さんは、すっかりスマートになってる。エクササイズの効果がばりばり現れてるそう。ほんとにかっこいい。
 僕も負けてられないわ。
 ロンドンコレクションは、前シーズンに続きレトロフューチャーなテイストに落ち着きが加わってる。
 どんどん登場する若手を「東コレみたい」とながめ、実力派に感心する。
 それにしても、今の日本のトレンドって、ロンドンがベースになってるような気がとてもするなあ。
 夕方新宿に寄って帰ろうと思ったら、高市氏から電話。
 パソコン(i-mac)が壊れたそう。
 朝いちで壊れたので(スリープモードから立ち上がるときに、なんか「すごい音」がしてダウンしたらしい)、すぐにますだいっこうちゃんに連絡。
 教えてもらった「修理屋さん」にマミーがタクシーで運びこんだそう。
 僕への電話は、もう一台ある高市氏のnew i-bookのこと。
 ネットにつながったんだけど、メールの送受信ができない!!
 電話で説明しているうちに、「新宿にいるんだったら来ない?」ということで、高円寺へ。
 すっかり模様替えが済んできれいな部屋になってる。「すごい、きれいじゃない!」と喜んでたら、「そんなことよりも……」とパソコンの前に。
 しばらくいじっているうちに、あとは「高市氏のso-netのパスワード」がわかればだいじょぶ、というところまでこぎつける。
 高市氏は、どこにもメモをとってなくて、もう大変。
 サポートセンターに連絡しても、郵送でないと教えられないとのこと。
 僕は、この手のトラブルを何度も経験してるので、慣れっこで準備もいろいろしてるんだけど、高市氏はほんとに初めて。
 しょうがないので、思いつくまま、あれこれとやってるうちに、ひらめきました!
 で、解決。
 三人でバンザイをして、高市氏は、職場の飲み会へ。
 僕とマミーは高市氏のごちそうでご飯を食べに行ったんでした。


2003年08月12日(火) トレーニング

 スワさんとワタルくんが来てくれる。
 先週はほんとにごめんなさい。
 今日はちゃんとトレーニングをする。
 前回に続いて、ストレッチから呼吸、発声まで。
 小林くん指導による「実籾体操」、僕は今日が二度目。
 だましだまし、ずるをしながらやってみたんだけど、なかなか調子がいい。
 次回の土曜日は、早瀬くんとマッスーがお休み。
 「お盆休みにします」といったんは宣言したものの、やっぱり撤回。
 人数少なくても、ちゃんとやろうと思う。
 まずは自分のためにだ。


2003年08月10日(日) 「あきらめない、夏 2003」

 オークション関係の準備をあたふたしているうちに、すっかりぎりぎりになってしまって、結局走ることに。
 16:30劇場入り。
 ボランティアスタッフをお願いしていた小林くんに、三枝嬢、それにノグは、てきぱきと作業緒してくれている。宇田くんも来てくれた。
 出演のみなさんから、次々と品物をお預かりする。
 前日までに連絡をもらっていた品物の他に、何人もの方から飛び入りでオークションへの品物を提供してもらう。
 舞台上で一緒にMCをする明樹由佳さんとうちあわせ。
 その合間にロビーにセッティングをしてもらう。
 リーディングの第三部には、僕も少しだけ出演しているので、バタバタとリハーサルにも顔を出す。
 定時に開演。
 展示用のラベルづくりや、集計の方法をどうするかなどなど、みんなでどんどん作業してくれる。すばらしい。
 第一部の最後で、ステージ上で、出品してもらった品物の紹介をして、そのあとの十分間の休憩時間で「入札」をしていただくことに。
 ほんとにだいじょぶなんだろうかという心配をよそに、休憩時間のロビーは大いに盛り上がり、無事に全部の品物に値段がついた。総額で二十万円を超えるお金が集まった。企画の段階では、ほんとにどうなるだろうと思っていたんだけど、本当によかった。みなさん、ありがとうございました。
 集計をすっかりおまかせてして、僕は第三部のために舞台袖に向かう。
 ほんとに大勢のみなさんと一緒に舞台に立ってることがとっても不思議な気がする。
 終演。オークションの品物の受け渡しを確認して、おしまい。
 打ち上げの会場へ。
 道々、明樹さんとおしゃべりする。ずいぶん前からの知り合いなんだけど、こうやって話すのは実は初めてだったりする。って、そのことに気がついたのも、ずいぶん後だったりして。やっぱり、何かを一緒にやるのって、おもしろいなと改めて思う。
 宇田くんがすっかり「ミーハーのり」で盛り上がってて、一緒になって楽しんでしまう。
 終電でさっくり帰ってきた。
 どうもお疲れさまでした。


2003年08月09日(土) 台本印刷 トレーニング

 台風の日。
 16時から青年劇場さんで台本の決定稿の印刷。
 二丁目のはずれ(真ん中?)にある青年劇場さんの事務所の応接室をお借りしての作業。
 チャリティ・オークションの出品の申し出の連絡が次々入って、その都度、用紙を修正していく。ほんとにありがたい。
 台本もすりあがり、すべての印刷が終わって、駅に向かう。
 明日はいよいよ本番だ。
 くまがいさんと篠原さんは、サザンシアターへうち合わせに。
  
 夜は、フライングステージのトレーニング。
 連絡はしていたものの、すっかり遅くなったので、渋谷からタクシー。
 前回に続いて、ワタルくんが来てくれている。
 彼は、このあいだ、世田谷パブリックシアターの「先生のための」ワークショップを受けたそう。そんな話もいろいろと。
 前回の呼吸法と発声についてのトレーニングのつづき。
 二人組で身体を動かしてもらいながら、いつもの「遊んでしまう」トレーニングとはちょっと違う「講義」中心なかんじ。
 今日は、身体を意識化するということをやってみる。
 呼吸から、発声まで。発声練習の声を、台詞の声にどう「つなげて」いくかということを。
 どんな発声練習のテキストにもこの発声練習の声を芝居のときの声にどうつなげていくかということは書いてない。
 それは、つまり自分で見つけなくてはいけない道すじなのだけれど、ただ大声を出す発声練習をしていたって、いつまでたっても、いい声で「しゃべれる」ようになんかなるわけがない。
 その、道筋を自分で見つけることが大事なんだということを話す。
 次回はもう少しいろいろやってみようと思う。
 ただ訓練をくり返すんじゃなくて、どうしてやるのか、何のためにやるのか、それをどう活かしていくのかと、考えてもらいたい。そんなトレーニングだ。

 マミーに高円寺から持ってきてくれるよう頼んでおいた荷物がとっても重くて、歩くのが大変。
 三軒茶屋から乗りっぱなしで帰って、電車を降りようとしたら、腰が固まっていて、一瞬立てなくてびっくり。
 あわてて降りたら、腰と右の膝がおかしくなってる。
 またぎっくり腰復活のいやな予感。
 風の中、無理矢理乗ってきた自転車に乗れば平気かと思ってたら、荷物が多くてバランスが取れず、あえなく今日二度目のタクシーに。
 部屋に戻って、横になるが、なかなか寝付かれず結局朝まで起きてしまう。


2003年08月06日(水) リーディングうち合わせ 青い鳥「ポロロッカ」

 14時からベニサンにある二兎社で、「あきらめない夏2003」のチャリティ・オークションのうち合わせ。途中で下の稽古場で稽古中の渡辺えり子さんも顔を出してくれる。
 永井愛さん、篠原久美子さん、野中友博さん、くまがいマキさん、ベニサンに向かう途中でばったり会った西山水木さん、明樹由佳さんと一緒に。
 やはり「オークション」というスタイルは、時間的にも雰囲気的にも難しそうなので、用紙を配っての「入札形式」をとることにする。
 明樹さんと舞台上で司会をすることに。
 西山さんと明樹さんが先に上がった後、台本の改訂作業におつきあいする。
 それこそ、一字一句というかんじでチェックしていく。さすが、劇作家というかんじだ。

 6時過ぎに失礼して、スパイラルホールへ。
 青い鳥の「ポロロッカ」を見に行く。
 エリツィンこと山本絵里子さんが受付で女給をしているとご案内をいただいた。
 ほんとにひさしぶりに見る「青い鳥」だ。
 きちんとトシをとって、それでも、続けているということが、初めは軽く、そしてだんだんと重くひびいてきた。
 フレンチレストランの厨房を舞台にした一幕、ほんとにカレーをつくってみんなで食べてしまうのがいかにも「青い鳥」らしい。
 世代の違いがかいま見えてくるかんじ。食事しながらの軽口のあいだに、どんな死に方がいやかという話が延々と続く場面の、シュールなこわさ。
 続く第二幕は、少女=娘、妻=母、父=夫とことなる三つの二人組のトーク。
 始めに登場したときは、これもまた青い鳥らしいかっこいいドレスアップした姿の出演者達が椅子取りゲームをしたあと、それぞれの記号としての衣装を身につけてトークを始める。
 このときの天光真弓さんの立ち姿が、なんだかすごかった。
 僕にとっては上村由梨子さんなんだけども。若い女優さんたちとは全然違う、すごみがある。
 最後は、すててこに腹巻きのオヤジ姿になって、コインランドリーに集まっている彼女たちの話。この場面は、映写される映像の中で演じられる。
 舞台上には、大きな月がずっと。
 スパイラルはやっぱり見づらいなと。
 帰りにタックスノットに寄る。
 13年前、僕を初めてタックスノットつれてきてくれたルナちゃんに再会する。感慨深い。


2003年08月05日(火) ショック!

 夜からトレーニング。
 少し早く着いたので、キャロットタワーの上からすごい勢いで流れる雲を見ていた。
 その後、見学の三人、ワタルくん、スワさん、サクラダさんと待ち合わせ。
 そうそう、三茶の改札で、絶対王様の入山くんにばったり会う。これから稽古なんだそう。僕も!と返事をする。
 で、稽古場へ向かう。雨の中、てくてく歩いて。
 と、地区会館の前のパネルに「フライングステージ」という表示がない。
 あわてて、高市氏に確認したところ……、今日の稽古は「なし」でした。
 8月はずっと、火曜と土曜の週二日と思ってたのに、この日だけは稽古場が取れなくて「なし」。
 稽古場表をもらってるのに、何をやってるんだかってかんじ。
 三人に「ごめんなさい」とお詫びをして、駅前でお茶でもと思ったんだけど、この雨の中、たっぷり歩くのもいやになったので、タクシーで渋谷まで出ることに。
 途中、あんまりショックだったので、マッスーに電話して「間違えちゃったのよ!」と泣き言を言う。
 渋谷について、にぎやかなセンター街方面は苦手なので、新南口の向こうにあるジョナサンに向かった。
 結局、9時過ぎまでなんだかんだと、楽しくおしゃべりをしてしまう。
 初対面の、スワさんとサクラダさんとの自己紹介トーク(?)がおもしろかった。
 そういうわけで、ある意味とっても有意義だったんだけど。ああ、それにしてもってかんじ。


2003年08月04日(月) のんきな日

 「めぐりあう時間たち」が見たくて銀座へ行くが、先週で終わってた。
 ので、ふらふらと歩き、教文館の上の「ナルニア国」でかこさとし展を見る。
 その後、新宿へ。LANケーブルをゲットする。
 お茶をしながら、メールの返事等々を。
 さくさくと帰ってくる。
 部屋の掃除を一気に。
 LANケーブルを取り替えてみてもなかなかつながらなかったADSLが、突然なぜ?というかんじで復活。どうなってるんだか全然わからない。
 たまっていたメールをようやく送る。


2003年08月03日(日) 完全なオフ

 一日、家にいる久し振りな日。
 ネットがまたつながらない。
 LANケーブルをまた交換しようと思うが(ほんとにどうしたんだろう?)、近くでは見つからないので、明日に持ち越す。
 昨日の疲れか、身体が痛くてしかたない。腰から足にかけて。
 暑さにもやられたかんじで、早々とダウン。


2003年08月02日(土) 発送作業 トレーニング

 「非戦を選ぶ演劇人の会」の台本作成と発送作業に青年劇場さんへ。
 宇田くんに手伝ってもらう。
 作業の後、アカシアで篠原久美子さん、オリタくん、宇田くんとご飯を食べながら、おしゃべり。
 その後、僕は、フライングステージのトレーニングへ。
 ワタルくんがゲストで来てくれている。
 みんなで地道な基礎トレを。
 ストレッチ、野口体操、腹式呼吸、そして、最後に共鳴腔を探りながら発声。
 みっちりとやったかんじが心地よい。
 でも、からだはへろへろ。


2003年08月01日(金) 「シカゴ」「トーク・トゥ・ハー」

 ずっと見られなかった「シカゴ」をついに見る。
 おもしろかったなあ。大好きだ。
 「シカゴ」というミュージカルは、曲はいろいろ知ってたわりには、お話が全然わからなかった。それがもう見事にわかってしまって。
 ミュージカル場面を全部、「幻想シーン」にしてしまった演出が大成功している。
 誰がすごいということではなく、その演出の才気と手腕が実に愉しい時間を作り出している。

 「トーク・トゥ・ハー」は、期待しすぎてたのかもしれないけど、微妙なかんじだった。
 アルモドバルの作品のなかでは、「すごい」というできではないと思う。
 男性二人の友情物語としては、あまりにも描かれてない部分が多すぎる気がするし。
 とっても細やかな、小さな物語なんだけど、ちょっと過大評価されすぎてるんじゃないかとも思う。
 <以下ネタバレなので、未見の人は読まないでね>
 実をいうと僕は、途中、植物状態だった彼女がレイプされて妊娠したあたりから、主人公に感情移入できなくなってしまった。そのせいもあって、後半からラストにかけての感動についていけなかったのかもしれない。
 タックスノットに寄って、おしゃべりをたくさん。
 「トーク・トゥ・ハー」を観た人が何人もいて、いろいろ話をする。
 レイプしたのは、主人公ではなくて、彼の友人、マルコだという話を聞く。
 そんなのあり?
 そう考えれば、あの二人の友情も納得できるでしょ?とのこと。主人公はマルコをかばってるってことなわけ? で、死んじゃうの?
 そんなお話なわけ?
 もういっぺん見たいような、もうどうでもいいような微妙なかんじ。
 いずれにしてもあまり好きなお話じゃない、正直言って。
 そんなものの上に成り立つ友情の話だとしたら、はっきりいって大嫌いだと思う。
 どうなんだろう?
 そんなんじゃないと思うけどなあ。
 僕はもっとシンプルに物語を見て、ちょっと感動したってかんじなんだけどなあ。
 帰りの新宿三丁目の駅で、コンタクトレンズをはずして、眼鏡にチェンジ。
 これでOKと思ったら、コンタクトの入ったケースをひらりとホームに落としてしまう。
 ころころと転がって、見事に線路の中に。
 駅員さんは近くにいないし、小さなものだし、そろそろ二週間経ったぐらいなので、あきらめる。


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