せきねしんいちの観劇&稽古日記
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チェコのアニメ「結んだハンカチ」を見る。 4つのプログラムの中の一つ。今回はCプロ。 「サボテンの……」窓辺のサボテンの家族の話。 部屋に住んでる老人がいなくなった後、新しくやってきた若い女性にときめく「父親サボテン」がおかしい。 「結んだハンカチ」 ハンカチに結び目を作っただけなのに、なんでこんなに表情豊かになるんだろう。 もうびっくりしてしまう。思わずニコニコしてしまったなあ。
昼間、またしても調子の悪くなったネットをどうにかしようと、LANコードを買ってくる。 取り替えたら、あっさり回復。これで何本目だろう。そんなにぐぢゃぐぢゃにしてるわけでもないのに。 「非戦を選ぶ演劇人の会」のデータをようやく送る。 夜、母親の提案で、鰻重の出前を取って食べる。 「一人分だと出前してくれないからね」と母。 一人暮らしとはそういうことか。二人で暮らすとはそういうことかと思う。 夜中、ずっとためておいた日テレのドラマ「スイカ」をまとめて見る。 小林聡美主演。母親役で白石加代子。それから、浅丘ルリ子、もたいまさこ。 脚本は、「やっぱり猫が好き」を書いていた木皿泉。 三軒茶屋にあるまかないつきアパートのお話。 「だから何よ?」なお話なんだけど、実におもしろい。 三軒茶屋はそんなじゃないわと思いながら、気持ちよく騙されている。
2003年07月27日(日) |
「Four Seasons 四季」反省会 |
夕方から、「Four Seasons 四季」の反省会を高円寺で。 みんなが集まっても、今回はなんだかこじんまり。 制作の締めの後、それぞれの感想を。 今年から来年のスケジュールをみんなに伝える。正確には再来年の一月か。 「何をやるんだかわからないけど……」というのじゃなくて、「これをやります」とはっきり言える、久し振りの感覚。 4本の新作と1本の再演。プラス、今年の「gaku-GAY-kai」の出し物は「贋作・大奥」にやっぱり決定する。 一段落して、後はみんなで愉しく飲む。音響の亜弓ちゃんも来てくれる。 いただきもののワインがほんとにおいしくて、みんなで感動する。ありがとうございました!
2003年07月26日(土) |
一ノ瀬泰造写真展+劇 「母はもう一度、泰造を産んだ」 |
昼間、青年劇場へ、「リーディング」のフライヤーを取りに行く。 1時開演の一ノ瀬泰造写真展+劇 「母はもう一度、泰造を産んだ」を渋谷のルデコへ見に行く。 終演後、フライヤーの折り込みをさせていただけるとのこと。 朗読劇は、とってもすばらしかった。 ずっとほろほろと泣いていた。 くわしい感想はあらためて。 17時から、バディの取材で、福島光生さん、砂川秀樹さんと僕の対談「来年の東京パレードについて」を、メゾフォルテで。 この場を用意してくれたバディさん、もといジュンちゃんに感謝。 もう8月なんだものね。 再来年と思ってたらもう来年だ。 帰りは、タックスノットとアイランドへ寄って、ご挨拶。 終電に間に合うようダッシュで帰る。が、またしてもというかんじで都営新宿線を乗り越してしまう。もはやこれまでか……と観念するが、一駅手前の北越谷までたどりつく。またしても腰の調子が悪いので、歩くのはあきらめてタクシーに乗ることに。徒歩45分の道がタクシーだとほんの数分。あっけない。
2003年07月25日(金) |
「非戦を選ぶ演劇人の会」 |
「非戦を選ぶ演劇人の会」のうち合わせ。 先日、紅王国の野中友博さんから8月10日のサザンシアターのイベントの実行委員会に参加しないかというお誘いをいただき、引き受けることにしました。 で、今日は、最初のミーティング。 新宿のトップスで野中友博さん、篠原久美子さん、くまがいマキさんとうち合わせ。 当日のチャリティオークションについてあれこれと。 その後、同じ実行委員の福島明夫さんをたずねて、新宿二丁目の青年劇場へ。 地下の稽古場を見せてもらって(すごい、りっぱなの!)、その後、福島さんと一緒に飲み行くことに。 久し振りの「演劇関係」な飲み会を堪能。 帰って早速、書類をあれこれと作り始める。 お盆進行のバディの原稿も大急ぎで。
コタちゃんに今日も連れ出してもらって、横浜へ。 公演が終わった後の静かな気持で見る、横浜の夜景のきれいなこと。 食事した後、野毛のバー「モノトーン」さんに寄る。 初めての横浜バー体験。 味のある、いいかんじのお店。 帰りは一国をずんずんと。中目黒で降ろしてもらって終電で帰る。 公演が終わって、お疲れさまのご褒美のようなドライブ。 こたちゃん、ありがとう。
2003年07月22日(火) |
返しと「ファッションチャンネルニュース」とドライブ |
朝十時にノグが高円寺にやってきて、返しのスタート。 顔ぶれは、ドライバーのノグに、マミー、マッスー、早瀬くん、それに僕。 まず、プリントネットワークさんへ、入稿。 それから、亀戸の倉庫へ。 人数が多いかららくらく。 道も空いてるし。 で、次は、音響の機材を亜弓ちゃんのうちまで。海岸通りをまっすぐに。 ついでに亜弓ちゃんの部屋をのぞかせてもらう。 運河沿いのお部屋。 で、今度は、上目黒のノグの家に。 とここで山手通りが渋滞。お昼もとれずにへろへろになりながら向かう。 ようやくたどり着いた三宿のジョナサンでほんとに遅いランチぎりぎりタイムのお昼。 で、ノグの家に。 9月のワイルドベルで使い回すパネルをじゃんじゃか降ろす。 で、僕らはここで終了。 ノグに三茶まで送ってもらって、高円寺まで戻る。 ノグは、この後、サッコさんのうちと、ガーデンテーブルを借りたフラの先生のお宅への返しも残ってる。 僕は、18時からの「ファッションチャンネルニュース」のMAで六本木へ向かう。 いつもの中出さんにかわって、今日は、「流行通信」の編集長、麦田さんのお相手でマドリードの「シベレスコレクション」。 いつもよりは多いブランド数を麦田さんのお話でさくさくと紹介していく。 8時過ぎに終了。 その後、コタちゃんと待ち合わせをして、ドライブ&おしゃべり。 千秋楽翌日の盛り上がった気分で、いつもよりもかなり饒舌にるんるんしゃべってしまう。 帰りも中目黒まで送ってもらって、終電で帰ることに。 いやあ、濃い一日だったわ。
2003年07月21日(月) |
「Four Seasons 四季」千秋楽 |
マチネ、ソワレ、無事に終了 ソワレはたくさんの当日のお客様が来てくださって、舞台に出たとたんにびっくり。 どんどこバラシて、あっという間に終了。 打ち上げになだれこむ。 せまい部屋でぎゅっとなって…… それから、みんなでお茶して、その後、高円寺へ。 小林くんは明日テスト、高市氏が教科書を見ながら、解説。 僕は、ノグのユニットワイルドベルのフライヤーの版下の確認作業。 このへんで記憶が曖昧に……
2003年07月20日(日) |
「Four Seasons 四季」5日目 |
今日も14時と19時の開演。 11時に劇場入りして、アップ。 僕は、行きそびれていたコインランドリーに。 乾燥機が乾燥時間が終わった後も「クールダウン」とかいうので、15分もドアを開けてくれなくてイライラと待つ。 開演前に、マッスーとノグが、1場の頭の「倍速稽古」をしている。 見ていたら、「それで全然OKじゃん」ということになった。 ていうことは、今までは、1/2速ってこと? 今日の表方スタッフはものすごい。いつものメンバーに加えて、昨日に続いてのいっこうちゃんに岩井さん、それに郡司くんと桜澤さんがきてくれる。&山縣くんもね。 ほんとに、表方だけで「一本芝居がうてる」ような豪華な顔ぶれ。 マチネは無事に終了。 テンポのいい、楽しい芝居になった。 続いて、19時開演。 いつもより、じゃっかん年齢層が高めの客席。 笑い声のタイミングが微妙に遅いかんじかな? あちこち、すべってるんじゃない?というところを何とかクリアしながら、終演。 終演後、見に来てくれた若さんと京劇プロデューサーのマイ、それにトシくん、さっこさん、亜弓ちゃん、さっこさんのダーリンのマッキーさんと飲み。 とってもテンションの高い飲みになる。 今日も、サッコさんに「終電ダイジョブ?」と言われ、亜弓ちゃん、トシくんと駅に向かう。 ホームでマイにばったり。どうしたのかと思ったら、僕が忘れてきた携帯を持ってきてくれたんだった。 サッコさんに預けて明日……じゃなくて、今晩携帯がないってことがどれだけ不便かってことをわかってくれてるんだとむちゃくちゃうれしかった。ありがとう!! 明日はいよいよ千秋楽。 いつもより、1日、2ステージ、多い分を、存分に生かして、いい舞台を作り上げようと思う。 今日、思ったこと。 芝居をしながら、一緒に舞台に立ってる誰かの調子が悪いとき、「ダメじゃん」って思うんじゃなくて、「ダイジョブかな?」って思うようにするだけで、何かが変わるかもしれない。 今回の舞台は誰も芝居をもっていっていない。芝居は、いつも人と人の間にある。 役者と役者、役者とお客様。 このふんわりと頼りなく宙に浮いてるものを、どうやって「浮かせ続けさせられるか」ってことが大事なんだろうな? 落としてしまうんじゃなく、誰かが捕まえてしまうんじゃなく。
昼間、水曜日に見に来てくれた絶対王様の笹木くんが差し入れを持ってまた来てくれた。 ありがとう! 僕はこないだの「恐怖、動物汁」も見に行けなかったのに…… バーズアイビューさんも折り込みに来てくれた。もちろん、僕らは、全く同じ日程なので、伺うことはできない(かわりに、毎回、カーテン・コールで公演のお知らせをしてるけども……)。 今回の「Four Seasons 四季」のお客様は、フライングステージは初めてという方がいつもよりぐんと多い。4月の「絶対鳥フライ」を見て、来てくれた方がたくさんいるせいだ。 もうひとつ感謝だ。
2003年07月19日(土) |
「Four Seasons 四季」4日目 |
14時と19時の開演。 11時に劇場入りして、アップ。 14時開演を無事に終了。 ソワレは、一番たくさんのお客様がいらっしゃる回。 芝居の出来は、どこか「お客様に負けてしまった感」があったかもしれない。 終演後、亜弓ちゃんとさっこさんと「初飲み!」に行こうと、のぐがいる飲みやさんにいったところ、いっぱいでアウト。 ちょうど入ったいっこうちゃんからのメールに誘われて、「宿場」へ。森川くん、岩井さんと語り、飲む。 楽しんでくれたようで、ほっとする。 11時前にさっこさんに「終電ダイジョブ?」と尋ねられ、しっかり帰ることにする。 「さっこさんと亜弓ちゃんと話すぜ!」というのが目的の飲みだったんだけど、僕は、久し振りに会った森川くんと話し込んでしまい、ついでのように出演依頼までしてしまう。 部屋に帰って、録画していた日テレの「スイカ」を見始めるが、あっという間にダウン。 芝居の夢をたくさん見た。こわいのじゃなくてね。
2003年07月18日(金) |
「Four Seasons 四季」3日目 |
3時集合の前に、ノグと待ち合わせをして、9月の「WILD BELL」のフライヤーのうち合わせ。いつもお世話になっているプリントネットワークさんで、超特急&格安で印刷してもらうことにする。 3時から集まってきたみんなと、たらたらと準備&アップをする。 結局、5場と3場を通してみた。 また細かい段取りを追加。ていうか、ほとんど小ネタに近いかも。 定時に開演。 無事に終了。ただ、全体で2分伸びている。テンポのいいやりとりの芝居なので、小さなたっぷり感が積み重なると、このくらい伸びてしまうのだと思う。 お客様からいただいた差し入れをみんなで食べながら、おしゃべり。 一昨日、劇団の予約受付に「李香蘭のチケット1枚お願いします」という電話がかかってきたそうだ。すごすぎ。「四季」つながりにしてもってかんじ。 帰りはさくっと、まっすぐに。 明日は少し早く小屋入りして、衣装を洗濯しようと思う。 コインランドリーはどこにあったっけ?
2003年07月17日(木) |
「Four Seasons 四季」2日目 |
午後から、全部の場面の芝居を小返しする。 細かいチェックをしていく。 ラストの演出をちょっとだけ変更する。 今日も大勢のスタッフが集まってくれて、二日目開演。 予定していたよりも当日とびこみのお客さんが大勢来てくれた。 無事に終演。 帰り、タックスノットへ寄る。 昨日、今日、見に来てくださったお客様からの感想をいろいろ聞く。 好評にほっとする。 今まで見たフライングステージの芝居の中で一番よかったとも言ってもらう。 今日のタックスノットは、まさに「芝居バー」だった。 明日の一回を終えると、土日月は、マチネソワレ連続六回公演。 こんなことしたことない。 明日は、入り時間がややゆっくりだ。 のんきに過ごして、明後日からに備えよう。
2003年07月16日(水) |
「Four Seasons 四季」初日 |
11時に劇場入り。 3時からゲネプロ。 7時から初日の開演。 なんだかあっという間の一日だった。 受付の手伝いに、ひさしぶりなめんめんが集まってくれる。 とっても懐かしく、うれしい。 初日の舞台は、いろいろなことがありながら、何とか終了。 今回の「Four Seasons 四季」。これまでやったことないテイストの芝居になったなあとあらためて思う。 劇中の人物と演じている僕たちの「仲間感」がどんどんシンクロしてくるかんじがおもしろい。 これから、残り8回の長丁場。千秋楽まで、思い切り楽しんでみようと思う。 帰り道、みんなとはぐれてしまって、一人で帰ってくる。 いただいたくちなしの花がずっといい匂いで香っていた。
2003年07月15日(火) |
「Four Seasons 四季」仕込み2日目 |
昨日復活した腰痛のため、すっかり遅くなっての劇場入り。ほんとに申し訳ない。 3時から、場当たり稽古を始める。 照明のきっかけを確認しながら、転換を含めて稽古を続ける。 クリアになっていない段取りを、どんどん決めていく。 「陽気な幽霊」でおせわになった音響の加藤くんが遊びに来てくれたのに、仕事をしてもらってしまった。どうもありがとう。 休憩の後、後半からラストまでの稽古をさっこさんに見てもらいながら続ける。 エンディングの盛り上がり方のポイントが見つかってほっとする。 最後は、音響の亜弓ちゃんがサウンドチェックを、照明の鬼さんが照明の直しをしているところ、ロビーで細かいうち合わせ。 明日はいよいよ初日だ。
2003年07月14日(月) |
「Four Seasons 四季」劇場入り |
9時から、劇場入り。 午前中は、舞台づくり。今回、ほんとに久し振りに、舞台装置をつくってみる。 舞台監督の笹原千寿さん(さっこさん)に考えてもらった舞台は、かなりシンプルなものなんだけど、うちにしては、ほんとにびっくりなものだ。 午後から照明さんと音響さんにはいってもらて、仕込みは続く。 どんどん形になっていく舞台に、明かりがあたると、ほんとにびっくりしてしまう。 照明のシュートがほぼ終わったところで今日はおしまい。 シュートを見ながら、腰の調子がどうにもつらいと思っていたら、立ち上がるときに、覚えのある「ぴきっ」という痛みが…… あらら……というかんじで、またもや腰痛持ち復活だ。 おそるおそる帰る。 下北沢の駅で、いつも見に来てくださるSさんとばったり会う。 僕の生まれ育った葛飾区立石に住んでいて、ほんとにたくさん芝居を見ている彼と、地元の話芝居の話を、彼が乗り換えのため下りる、千代田線の町屋までずっと続ける。 葛飾区は、本田という地名がなくなってしまったそう。母校の本田小学校も本田中学校ももう統合されたり、名前が変わったりしていると聞く。ちょっとさびしい。
2003年07月13日(日) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
朝までかかって、当日パンフレットの版下づくり。 その後、台本に向かって、結局、徹夜になってしまった。 午後から夜までの稽古。稽古場では最後だ。 午後から、細かい直しをして、夜、スタッフみんなの前で通してみる。 昨日が、なかなかいいかんじにできたので、「今日は二日落ちね」と思っていたら、案の定、みんな緊張して、ずいぶんと硬い仕上がりになった。 それでも、今日は、明日の小屋入りの準備で大忙し。 運転手のノグをはじめ、出演者全員で、レンタカーに乗り、都内数カ所をめぐる荷積みの旅。 僕も、亀戸の倉庫まで一緒に行く。 今回はほんとに劇団のメンバーだけ6人の出演者。 お話の内容ともからんで、こうしてみんなでいる時間がとっても楽しい。 この楽しさがそのまんま舞台の乗っかったら、どんなにいいだろうと、真剣に思う。
2003年07月12日(土) |
「Four Seasons 四季」稽古 |
ほんとに久し振りの日記だ。ごめんなさい。 午後から夜までの稽古。 台本の直しをしながら、後半を中心にさらっていく。 制作の高市氏が久し振りに稽古場に来てくれた。 で8時から、初めて通してみる。 1時間45分。 大体の衣装を着替えながら通したら、一年間の季節の変化が、演じている身体にしみこんでくるようでおもしろかった。 いつもだと、「前の場面で上がったものをそのままにして、そこからまた上がっていく」というようなことを僕は思うんだけど、今回は、ある程度「下りてしまう」方がおもしろいかもしれないとふと思った。 マミーが彼の役について「関根さん、やりたいだろうな」と言ってるときいた(ごめんね、ルール違反だね)。 たしかにそんなふうな役ではあるんだけど、彼が作っているキャラは、僕にはできない種類のものだ。 僕にとっては、今回の僕の役のような役の方が新鮮で、おもしろかったりしている。 一人一人が誰にもできないような作り込み方をしているのが、今回の芝居の強みかな。 交換は絶対にきかないかんじ。 昨日の稽古でごちゃごちゃしていた5人同時に動くシーンが、「こうなりたいのよ」と説明したら、するっとできてしまった。それも実にきれいに。 いいチームワークができているなと思った瞬間だった。 その場面を僕は、横から見ている。 僕の役は、その場面で感動しているんだけど、演じている僕の感動も同じくらい大きかった。 ここが一番いい場面になるかもしれないなとふと思ったんだった。 って、芝居してる最中にどうよ?
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