せきねしんいちの観劇&稽古日記
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やってしまいました! 稽古場の間違い。 三軒茶屋の駅を降りて、下馬の稽古場まで行ったら、玄関脇のボードにフライングステージの名前がない!! …………。 高市氏に電話をして、今日の稽古場を聞くと「阿佐ヶ谷」とのこと。 …………。 あわてて電話をして、マミーに「稽古してて」と伝えて、とにかく阿佐ヶ谷に向かう。 今日は、高円寺から下馬まで「自転車で行ってみる」という企画を立てていたんだけど、午後から降り出した雨のせいで、中止。 「もう、残念!」と思ってたんだけど、今となっては、「ああ、よかった」というところ。 もし今、自転車に乗ってたら、泣きながら環七を走って、結局間に合わなくて、どっか行っちゃってたかもしれない。ほんと。 あまりに孤独(?)だったので、駅に向かう途中で、サエグサ嬢に電話。 彼女は、稽古場間違いの「常習犯」なのでね。 小雨の降る中、稽古場に着いたのは、8時45分。 みんなそろってて(当たり前)、Bチームがクリスマスの場面の読みあわせをしてた。 みんなの目がやさしい。ごめんね、みんな。 誰もが一度は経験がある、この「稽古場間違い」(僕とサエグサ嬢は、一度じゃすまない)、間違えたことに気づいた瞬間、ほんとに力が抜けてしまう。 今日は、会場の都合で稽古は9時まで。 稽古は、すぐにおしまいの時間になって(当たり前)解散。 あさっての稽古では、「1場を立ちます!」と宣言。 なんだか、そのためだけに行ったような。 マッスーとハヤセくんはご飯と食べながらうち合わせ? がんばってね!!
稽古、実質二回目。 一昨日も実は稽古があったんだけど、僕は、お休みして、タックスノットのパーティへ。 みんなは、自主トレ「台詞を入れる特訓×10回」の予定だったんだけど、稽古場が9時までだったので、「1回半」くらいしかできなかったそう。 僕の役は、キッちゃんとホソちゃんがやったそう。 「どんなだった?」と聞いたらば、「こわかった(ホソちゃん版)」「おもしろかった(キッちゃん版)」だとのこと。 今日の稽古には、友達のミズシマくんが来てくれた。 彼は、僕の高校時代の同級生。小中は学区域の関係で別々だったんだけど、実家の近さはほとんど一番だ。 そんな彼と思いがけず再会したのが、今から5年ほどまえ。 以来、時々、会っては飲んで話してる。 昨日の夜「アイランド」で会って、しゃべってるうちに、「稽古見たいな」と彼が言い出し、今日の稽古場参観ということになった。 今日は、基礎トレをさくっとすませて、読みあわせの続き。 といっても、まだ始まったばかりなので、オープニングから、こないだよんだどころの「ちょっと先」まで。 先攻(?)は、Bプロ。ハヤセくんは、途中でちょっとへばってたね。またしても。 声は出てるんだけど、やりとりになってかない。 マッスーは、今日も途中で「カクッ」と落ちてしまったみたい。 ナルミがようやく登場。 変わらない「いい味」だ。もっとも台詞が少し冗長なところがあるので、少し刈り込もうと思う。 ヨシオの母親と同級生の二役は、今日は違ったアプローチ。いろいろやってみてね。 後攻のAプロは、2場から始めた。そこから、ヨシオの3役目、気の弱いゲイバーのマスターが登場する場面まで。 さすがにこっちは、いいテンポで運ぶ。 僕は、できるだけ「違くやること」を心がける。 どうしても、できあがってる芝居なので、あまりなぞらないで、おもしろさが見つけられるようにね。 って、こういう作り方が新鮮だったりするのは、こっちのチームだったりするんだよね。 ヨシオのマスターは、「気の弱さ」が出てなくって、場面として成り立たない。 「他の役はどうやってくれても成り立つんだけど、この役だけは『水商売に向いてないキャラ』をしっかりおさえておいてね」と話す。 今日のBチームで読んだところまでで、約50分。台本のページ数でいうと約半分。 この調子で行くと、100分で終わりそうなんだけど、どうだろう? 大きなカットはしたくないなあ。
帰りは、新宿に新しくオープンした「QUBE」のレセプションバーティ。 トシくんと一緒に参加。 今夜もなかなか会えないなつかしい人たちと会えて、うれしい。 オーナーであるテラ出版のみなさんにご挨拶。 鉄村夏芽ちゃんに会えたのもうれしかったな。 「遅く来たから」という理由でカードを2枚もらったビンゴゲームに、5、6個「リーチ」があったのに、ついに「ビンゴ!」には至らず、ジュンちゃんに「今年のパレードはだいじょぶですか?」と言われる。 「運は使い果たさないでとっとくということで……」と言い訳(?)する。 あ、ヒラリンもトシくんも、そろってダメだったんでしたね。なぜ? お開きになったあと、トシくんと一緒に「アイランド」へ。 ミズシマくんと合流する。 いっぱい話して、結局、朝まで。
2002年04月25日(木) |
「タックスノット20周年記念大合同展」 |
「タックスノット20周年記念大合同展」のオープニングパーティのため、新宿文化センターに行く。 「gaku-GAY-kai」以外でここに来るのはほんとに久し振り。 いつもは、ひなびた2Fのレストランが今日のパーティの会場。 いやあ、いろんな人に会えて、楽しかったです。ほんと。 先日、おうちにご招待いただいた青山さんともひさしぶりのご挨拶を。 タックさんのおばさまの大塚道子さんにもご挨拶する。 その後のスピーチは、なんだかとってもイカしてたね。 ひとしきり飲んだりしゃべったりした後、地下の合同展の会場へ。 タックスノットがオープンしてから今年で二十年。その間、月代わりで、お店の壁面を飾ってた作品のアーチストが、新作やら旧作やらを、どかんと展示している。 あまりの盛りだくさん感に圧倒される。 ほんとにいろいろあるんだもん。 今日はとりあえずさくっと見て、あとはまた改めてと来ようと思う。 「スパイラルローズ」さんにお願いした花が、とってもきれいなアレンジでみんなに評判がよくて、なんだか、うれしい。 真っ白なアイリスをどかんと活けて、根本に黄色い小花が散ってる。 スパイラルローズさんは、新宿の靖国通りのモスバーガーの先の角を入ったところにある小さなお花やさんです。 パーティの後は、タックスノットへ行って、おしゃべり。いろんな人がいれかわり立ち替わり、おしゃべりたくさんな夜でした。
2002年04月24日(水) |
小松川高校演劇部「現代男女恋愛論」 |
母校の演劇部の新入生歓迎公演を見に行く。 ずっと(!)で同じOBの小林くんとガッコの前のパン屋前で待ち合わせ。 こないだ卒業したばかりの新OBくんたちと合流。 小松川高校は僕が現役でいた頃の面影は全然ない。 すっかりきれいになっちゃっててね。 それでも、新しくなってもう十数年。あちこちがいいかんじに(?)汚れてきてる。 会場は視聴覚室。 部屋の中央にひなだんを置いて、こじんまりとした客席。 芝居は「現代男女恋愛論」。ネットにあった台本を構成したものらしい。 去年の6月にほぼ同じキャストで「新人公演」として上演したそう。 僕は、こないだの文化祭や地区大会で知り合った子(!)たちが、かわいくてね、にまにましながら見てました(母心)。 芝居は、合コンの会場をTV番組が中継しながら、解説するという体裁。 コメントが入るごとにストップモーションが多様されて、なかなかおもしろい。 一人一人のキャラも、なんだかおかしくってね。 とにかくみんなが楽しそうでとってもよかった。 地区大会で、主役の「キレイ系女子」をやってた子が、かなりイケてない女子をやってて、その変貌ぶりにびっくり。「恐ろしい子!」ってかんじ(by美内すずえfrm「ガラスの仮面」)。 今回出演してる子は、高校二年生。見てくれは多少いろいろだけども(ゴメン)みんな16才とかなんだよね。どう考えても「子供の世代」。だけども、もうショックは受けない。慣れたわ! 「こういう視聴覚室みたいな小さなところで、ムリヤリ芝居をやってるのっていいよね。若いってステキ」と思ったんだけど、僕たちも稽古場発表会をかなりムリヤリやってるだってことに気がつく。 変わってないってこと? 後輩のみんなとおしゃべりできて、とっても楽しい一日でした。 さそってくれた小林くん、どうもありがとね。
夜は、ウタちゃんとパレードのスポンサー営業。 帰ってからは、原稿書きとDM発送作業を、じみちに展開。 この日記は息抜きです。
2002年04月23日(火) |
「陽気な幽霊」稽古初日 |
「陽気な幽霊」の稽古初日。 この芝居は、かなり「疲れる」芝居なので、基礎体力をちゃんとつくろう(特に僕のね)ということで、今日も、基礎トレをみっちりやる。それも、かなり「疲れる」ものを。 ABというか、新旧両方のキャストと一緒に、頭からを読み合わせてみる。 A組、マミーとノグのチームは、もうこれで何回目だろう。 初演から、6年、再演からも4年経ってる。 主人公の柾(まさき)くんは、18才。当時のマミーは、「そのまんま」だけど、今はもう当たり前だけどすっかり大人だ。 ノグは、この舞台での、健ちゃんという役が、フライングステージでのデビューだ。 むちゃくちゃ「ゲイ嫌い」なノンケなんだけど、人がよくて、どこか憎めないキャラ。 今回、この芝居を再演するにあたって、「何もしないでできてたことを、『gaku−GAY−kai』の芝居を作る時みたいに、おもしろがって作り込んでみよう。だって、このお話は『ファンタジー』なんだから」という話をした。 二人は、初演、再演をなぞる作り込みをしてるけど、逆に「再現」しようとすると、却ってうまくいかないみたいだ。 ただ、これまで以上に「疾走感」はものすごい。 僕の役は、途中から登場するんだけど、もう「走る!走る!」というかんじだ。 たまらなく、気持ちがいい! 今回初めてのB組、早瀬くんとマッスーは、「作り込む」余裕がない分、自然に運んでいく。 延々と長台詞が続く柾の役も、早瀬くんはマミーとは違う味でどんどん運んでいく。 もっとも、途中でかなりへばってたけどね。 でも、今日読んだのは、まだ三分の一。がんばってね! マッスーの健ちゃんは、2場で延々と僕がやってる幽霊と「口げんか」をするんだけど、そのけんかを途中で「降りて」しまった。 「最後までたたかってちょうだい」と話す。 柾の母親と大学の同級生の女の子を演じるのは、ヨシオ。 さぐりながらいろいろやってて、かなりおかしい。 「ラブソング」の町田弘子がよみがえるのかな? もう一人の登場人物、田代くんを演じるナルミは、久し振りの舞台。 登場まではもうしばらくかかりそうだけど、どんなふうになるか、今から楽しみだ。 帰り道をてくてく歩きながら、あれこれと話す。 今日は、8人の「やや大所帯」な稽古。 にぎやかな稽古場は楽しい。 前回の「Trick」とはまた違ったおもしろさがある。 初日まで、約50日。どこまでいけるか、がんばってみよう。
2002年04月20日(土) |
結婚式 「陽気な幽霊」顔合わせ |
なかなか復活できなかったこの日記ですが、今日から、また再開します。 これまでの分も「徐々に」書き足していこうと思いますので、微妙にチェックしてくれるとうれしいです。 ていうか、ほとんど自分のために書いてる日記だったりするので、この1ヶ月(「Trick」終了後)は、「何してたんだっけ?」と思い出さなくてはいけない毎日がつもりつもってしまったような気分です。 その間、何もしてなかったわけではなくて、それこそ、いろんなことをやってたんですが、「日記を書くヒマがあったら、他にやんなきゃなんないことがいっぱいあるでしょ!」というような気がして、ついつい遠くなってしまってました。 「Trick」の稽古日記の続き、そして、本番のあれやこれや、そして、その後、1ヶ月(!)の僕のくらし(?)について、ほそぼそとさかのぼって書いていこうと思ってます。ほそぼそとね。
で、再開のきっかけになった今日の分です。
昼間、友達のダイちゃんとヤヤちゃんの結婚式。 板橋の教会での挙式に参列。 その後、女子栄養大学のレストラン(?)での披露宴。 結婚式はひさしぶり。この年になるとねえ。 礼服が見つからなくて、結局、高市氏に借りる。 仕立てのいい、とってもかっこいい礼服。 教会での挙式は、不思議なアットホーム感がよかった。 披露宴は、なんだかんだと知り合いが同じテーブルになって、「やだ、ひさしぶり」な食事会ののりに。 いつのまにか、結婚する当人たちより、親御さんたちの気持ちの同情して、ほろっとしてる自分に気がつく。 その場にいた何人かとも、そんな話をしてしまう。なぜなんだろうね? 大人になっての結婚式は、リラックスして楽しめるからいいよねとも話す。 たしかに、20代の頃の結婚式って、当人も参列する僕たちも、やたら緊張してた気がする。 今日は、たしかにみんなリラックスしてたね。 式場でのおきまりのスタイルじゃなかったせいもあるかも。 ともあれ、とてもいい雰囲気で二人の門出をお祝いできました。 ダイちゃん、ヤヤちゃん、おめでとう。 これからも、一緒に遊ぼうね。 ホントだよ。
披露宴がお開きになって、あたふたと帰ってくる。 8時から、次回公演「陽気な幽霊」の顔合わせだ。 出演者、劇団員が全員集合。 10分遅刻して、大急ぎで着替える。 制作の話、それから、僕から今回の「やりたいこと」について、あれこれ話して、おしまい。 みんなは、台本やらフライヤーやらを持って帰っていった。 今回のフライヤー。すっごい立派です。 表も裏も、フルカラーで印刷してます! というのも、裏にパレードの広告(?)を載せてるため。 そのせいかどうか、印刷屋さんが「とっても丈夫な紙」に印刷してくれちゃったみたいです。 指定した厚さよりも、どうも「分厚い」かんじがする。 うーん。どのくらい厚いかっていうとね……。 5枚重ねると紙芝居ができるような……、一枚持って「エイッ」て縦に人の頭を殴ると「凶器」になるような……、劇場での折り込み作業のときには「芯」になってラクかもしれないような……、部屋に転がしておいても絶対に「くしゃくしゃ」にならないような……そんなかんじです。 一生懸命、折り畳んで、DMをお送りします。 もうしばらくお待ちくださいね。
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