碧のアニメ感想
アニメ雑感


 テニス。「デートだ!」Prat2


分けるほど長く書いたつもりはなかったんですが……(笑)


Bパート。
工事のおじさんの前で頭を抱え込む海堂。
仮にも先輩の誘いだから無視するわけにいかない。
おそらく自主トレの誘いだと自身を納得させて歩き出すも自然と足は後退する。
「ああああああ」
またしても頭を抱え込んで座り込む海堂。合掌。

桃達ストリートテニス場は。
まだ言い合いをしている桃と神尾。
手塚の具合を聞き続ける観月。
杏ちゃんを口説く柳沢。
裕太と伊武の口げんかが続いていました。
「よくそれで揉め事おきねーな!」と伊武に言っていた裕太は、伊武には悪いけど正論だな(笑)

と、そんなストリートテニス場に人影が……。
「すごい人だかり」
テニスをしにやってきた不二周助さんです。
着信に気づいたようで乾にかけ直したんですが
「ごめん、移動してたんで気づかなかったんだ?え?三角関係、それはどうだろう、越前も入れたら四人だから四角関係かな?」
ちょうど渦中の人々のそばにいたので観察しながら眉を寄せる不二でしたが、突然満面の笑みに。
それは弟裕太が目に入ったから。まあ、ベクトル狂いすぎだけど一応弟想いですしね。
裕太に笑顔で手を振って、「じゃ切るよ、またね」と乾の電話をブッチ(笑)

不二はというと「なんの騒ぎ?」と桃に聞きに行ったわけですが、我らがはじめちゃんは宿敵の出現に胸中穏やかではない模様。
「良いところで会いましたね不二君、どうです?挨拶代わりに一試合……」
強気に語りかけてみれば、目線の先には誰もいなくなっていて。
あからさまに不二は観月をスルーして裕太のもとへ。

「何やってるの?」
「兄貴こそ」
「不二先輩はなにやってんすか?」
「ストリートテニス場に一度きてみたくてね」

背後で聞こえる会話に屈辱で肩を震わせる観月。
だが、観月はこの程度でくじける人ではなかった。
「せっかく着たんですから試合でも――」
屈辱にゆがむ顔を無理やり笑みに代え、髪を掻き揚げながら再び不二の元へ行った観月、が
「桃達も喧嘩するくらいならテニスしよっか?」
またも不二は嫌味ったらしく観月の横をすり抜けて桃達の方へ。
拳を振るわせる観月に裕太は引きつり笑い。

そんな観月を華麗に無視してどう対戦者を決めるか相談する不二たち。
クジでも作って決めちゃう?という杏ちゃんの声に観月はすかさず。
「私が作ります!」
この際観月の一人称は僕では?ということはほっといて(笑)宣言する観月。
不二はすっとぼけて
「ありがとう。えっと……(誰だっけ?)」
と一言。
観月は肩を震わせながらも「……観月です」と言うのだった。

不二、相変わらず性格最悪です。

イジメ、かっこ悪い。
しかし、これにもめげない観月は素敵です。さすが立ち直りの早い男。

一方乾たち。
不二から四角関係だと聞かされ、「喧嘩になってたらまずい」と頭を抱える大石。
乾は懲りずに手塚に相談。
「海堂を待つべきかな?どう思う?手――」
だがやはり、切られるのだった。

観月達のほうは。
観月作のクジにより、試合は越前・伊武vs神尾・桃城ペアということに。
「1セットマッチ。越前・伊武ペアvs神尾・桃城ペア。1セットマッチですよ、越前トゥサーブ!」
審判を引き当てた観月は不機嫌そうな声で宣言。
その後ろでベンチに座り「何怒ってるのかなぁ?」とすっとぼける不二。
悔しさに拳を振るわせる観月、可哀相(笑)

リョーマのサービスで試合開始。
得意のツイストサーブを繰り出すも、相手ペアの後衛神尾は毎日伊武のキックサーブを受けているだろうから難なくリターン。
が、ややミスってコースアウトで15-0。
「おい、しっかりしろよ!」
「うるせー!だいたいなんでオメーと組まなきゃなんねーんだよ!」
言い合いながら試合を進める二人は次々にエースを決められ、あっという間に1-0。

試合に負けるのだけは嫌な二人は協定を結ぶことに。
こちらのサービスなので、ゲーム組みたてがし易く、前衛の桃は後ろでで神尾にサインを送り。
神尾の足の速さを利用して変形フォーメーションでかく乱作戦。
功を奏して連続でポイントを取り。
「この勝負、男のプライドにかけて絶対勝つ!」
と早くも調子に乗ってきました(笑)

熱血ペア相手に、リョーマと伊武という比較的冷めたペアは「熱くなってるよ、あの二人」と少々当てられ気味。

「あの二人、意外と気が合いそうだし、ね?」
と好調の桃達の話題を杏ちゃんにふる不二。
杏ちゃんは、関東大会の後桃が落ち込んだり、手塚が大変なことになって更に色々あっただろうから、桃をここへ連れてくれば気晴らしになるのではないかと思ったと、楽しそうに笑う桃を見ながら不二に語る。
「大きなお世話ですよね……」
と自嘲気味に笑う杏ちゃん。可愛い。
「そんなことないと思うよ」
思わず不二もにっこり。

「ゲーム!桃城・神尾ペア、5-2、チェンジコート!」

審判観月良い!!
声もいいし、発音もいい(笑)

「どうしました?後1ゲームで負けですよ」
さりげなくリョーマにちくりと刺すことも忘れない。
「わかってるよ」
と口を尖らせるリョーマが桃達に目をやると、そこにはベンチ側を面白くなさそうな表情で見やる二人がいた。
リョーマが視線をベンチにやると、仲良く喋る杏ちゃんと不二の姿が。
「……ふーん」
察したリョーマは、「ねえねえ」と伊武の袖を引っ張って何かを耳打ち。
てか、リョーマの仕草はいちいち可愛いな(笑)

桃がサーブに入ろうとすると、すかさず伊武は
「ところでさあ、杏ちゃんの彼氏って結局誰?」
「そりゃ、桃先輩でしょ」
リョーマとこれ見よがしな会話を始めるのだった。
「本人がそういってるんだから、ね!」
桃のサーブを神尾にダメージをあたえるような事を言いながら打ち返すリョーマ。
当然、動揺した神尾は取れない。

「0−15!……そうきましたか」
笑う観月。
要するに二人の作戦は、杏ちゃんの事で煽って集中力を切らせちゃえ作戦。
卑怯だなおい。
ていうか、指導が入るなこの雑談は(笑)

「本当は電話貰ってうれしかったくせに」
「デートの邪魔しちゃ悪いからそろそろ終わらせますよ」

畳み掛けるリョーマ。
熱血ペアは再びグダグダに……(笑)

結局そのまま最後までいってしまい、勝ったのはリョーマ・伊武ペア。
「何で負けるんだよ、あれだけ良い感じだったのに!」
「元はといえばテメーが!」
責任転嫁を始める桃と神尾。

「うまくいかなかったなぁ」
ため息をつく杏ちゃん。
ふと携帯が鳴る。

「二人ともごめんねー!」

言い争いをしていた二人は杏ちゃんの声にハッとすると、ストリートテニス場から去る杏ちゃんの姿がそこにはあった。
「杏ちゃん……」
呆然とする神尾。わけのわからない桃。
「デートなんだって」
「え!?」
不二の声に二人揃って声をあげるも、「お兄さんと」というお約束の展開でズッこける二人。
ご愁傷様でした(笑)
「裕太!」
「ん?」
「僕たちもデートしよっか?」
不二のおふざけに柳沢はドン引き、裕太もドン引きついでに激怒。
「なに考えてんだ、馬鹿兄貴!!」
そんなやり取りを後ろに聞き、観月は最後に反撃に出る。

「そういうこと言うから、昔嫌われたんじゃないですかねぇ?」

痛い、これはナイス反撃!
さすがの不二も笑ってスルーは出来ず、人知れず開眼するのだった。怖。

一方、「四角関係など青学テニス部始まって以来の大問題だ!」と海堂を待たずストリートテニス場に駆け上がってきた大石たち。
そこには男たちのカオスがあるのみ。
「なんで男ばっかなの?彼女は?」
残念そうな菊丸。


「デ、デート」
海堂はというと、前線に特攻でもかますような面構えでストリートテニス場にやってくるも一人取り残されていたのであった。
オチに使われた海堂に幸あれ。


提供。
グリップテープについて語り合うリョーマと伊武。
杏ちゃんを間に言い争う桃、神尾。羨ましそうに見つめる柳沢。
裕太に絡む不二に、自分を無視するなと言いたげな観月。
野次馬な青学レギュラーご一行。
乾からの嫌がらせに近い電話にキレかける手塚。
工事現場を行ったり来たりして悩む海堂。
と、豪華仕様でした。今回の回が縮めてあってとてもいい。


ということで。
デートだ!でした。
桃と杏ちゃんと神尾は学園ラブコメのノリで好きです。
桃&杏なんてピートアンドアプリコットで美味しそうだし(笑)
この微妙な三角関係の決着は付きそうにないですが……。
試合シーンも考えられていて良いですね。
恋のライバル?ではあっても桃と神尾は気が合いそうですし、伊武とリョーマも良い感じでした。
観月と海堂と手塚は災難でした。
サブタイの付け方も良いですね、どちらにしろ海堂がオチですが(笑)
この回はキャラクターをもの凄く活かしていて、キャラの動き、表情の付け方にもとても凝っているので、観てない方は是非。
お勧めです。


2006年12月29日(金)


 テニス。「デートだ!」Prat1


久々にして、今年最後の更新です。

お久しぶりです。
7クール以降は別の場所にまとめてあるので、それ以前の話はこちらに単発で書いていきたいと思っています。
この話は全体の中でもお気に入りの一話です。

テニスといえば今年はアガシ。
アガシの引退は寂しくて涙しました。
現役を長く続けていた選手がコートを去ると感慨深いというか……アガシ、お疲れさま。
ファンキーボーイの頃も、悟りを開いたかのような今も素敵です。
あれだけスキンヘッドがカッコイイ人も珍しいです。


アバン。
放課後、共に通学路を歩く桃城とリョーマ。
杏ちゃんから電話を貰ったらしい桃城はリョーマからからかわれる訳ですが、電話番号は教えてないとのこと。
電話帳でも見たんだろうと納得して、リョーマが桃城に用件を聞けば「用があるから出て来い」と誘われた、と。
空気を読んだリョーマは「じゃ、俺んちこっちだから」と帰ろうとするわけですが桃城に引き止められ……。
「人のデートに首突っ込むほど暇じゃないっすよ」と言うリョーマに「デ、デ、デート!?そんなんじゃねー!」とテンパりまくりの桃城。
……さすがリョーマ、帰国子女なだけに落ち着いてますね。
桃、しっかりしろよ(笑)

結局、保護者付きならぬ後輩付きで杏ちゃんの元へ向かう桃城なのだった(^^;


Aパート。
「あ、おっそーい!」
「わりぃわりぃ」
……やっぱりデートにしか見えない杏ちゃんと桃城。
リョーマのいたたまれない気持ちがよく分かる。
「じゃ、俺んちあっちだから」となおも帰ろうとするリョーマを桃城は頑なに引きとめ……。
情けねーな、情けねーよ。
「な、なあ、用ってなんだよ?」
「んふふ、モモシロくんとデートしよっかなって思って」
「デ、デートぉ!?」
テンパりまくる桃城に余裕の杏ちゃん。可愛いなぁ。
しかし、そんな桃城の叫びを目ざとく聞きつけた人物が一人。
おいしいネタのあるところ、決まって出現する男乾。
道路を挟んで背後にいる後輩を見つつ、乾のとった行動は菊丸への電話。
冷静になにあざといことやってんだよこいつ(笑)
「桃城と不動峰の橘の妹がデートだそうだ」
「ええ、それって可愛い子じゃなかった?桃の奴いいなぁ」
「越前も一緒だ」
「ええ、ダブルデート?ってか、三角関係じゃん」
「面白そうだからつけてみないか?」
「するする!」
ということで菊丸は乾の誘いに乗るのだった。
真っ先に乗ってきそうな奴に電話する乾に乾杯。
更には「じゃ、二丁目のコンビニの前で」と言うも、コンビニ横の路地から菊丸が飛び出してきた。
都合のいい場所にいたのね(笑)

そんなおかしな先輩にストーカーされているとは知らず、桃城達の向かった先はストリートテニス場。
「何だ、やっぱテニスじゃん」
少し余裕の出てきた桃に杏ちゃんがすかさず。
「テニスでデートだよ」
と笑って一言。

離れた位置から伺っていた菊丸は「大変だよ乾!テニスで(杏ちゃんをかけて?)勝負とか言ってる!」と盛大な勘違い(笑)
乾はこの楽しみ?を皆で分かち合おうと青学レギュラー陣に次々と電話をかけていく。
「越前と桃城がデートして大変ってどういうことだよ!」
曲解して伝わったらしく慌てて飛んできたタカさんに菊丸は鳩豆状態。
「ええ?乾、何言ったんだよ?」
「?ありのままを」
「おーい!越前と桃城がデートをかけて大乱闘とはどういうことだ!!」
今度はチャリをとばして大石副部長が飛び込んできました。
伝言ゲーム状態でタカさんも菊丸も驚く驚く。
「いかん、いかんぞ暴力なんて!いや、それより負けたほうの心に傷が残るじゃないか!部活にも差し障る、早くとめなきゃ」
一人欝悶する大石を見て乾は一言。
「さすが青学の母、心配のしどころが違う」
乾はメンバーが興味を持つようにわざと事実を捻じ曲げて伝えてるんですよね(笑)
「いぬいー!」
怒る菊丸に「ありのままを」と空っとぼける乾。
ちなみに手塚にも電話してましたが、話の途中で切られてました(笑)

一方、ストリートテニス場へ入った桃城達だが、そこにはテニスに精を出す神尾と伊武の姿があった。
「神尾くーん!」
杏ちゃんが声をかけると神尾は緩みきった表情で答えるんです、が、視線を横にずらすと映ったのは桃城の姿。
手を振る杏ちゃんの横で同じようにヘラっと手を振る桃城に危機感を抱いたのか額に汗浮かべて噛み付く噛み付く(笑)
「なんでテメーがそこにいるんだ!」
まあ、他校の男子と一緒にいたら確かに不自然ではありますけどね。
伊武とリョーマもまた、互いに久しぶりに顔を合わせ、いつぞやのグリップテープ事件(伊武とリョーマは一つしか残っていないグリップテープをかけて壮大な?バトルを展開した過去がある)を思い出すのだった。
「やあ」
「どうも」
寒い空気がストリートテニス場に流れる。

俄かに場が混乱していた乾たちの方は、最初から真実を伝えなおしとりあえず落ち着く。
しかし、肝心なことはなにも分かっておらず、乾は再び手塚に助言を求める。
「ということなんだが、結局のところどうだと思う?手――」
二度目のくだらない電話に自宅でくつろいでいた手塚は問答無用でブッチ切り。
「?切れた」
しかし、なぜ切られたのか分からない乾なのだった。

ストリートテニス場では、杏ちゃんと桃は黄昏の中、二人きりで打ち合った思い出話に花を咲かせる。
すると、
「ちょ、ちょっと待て!杏ちゃんこの前って何だよ?ひ、人がいなかったって……」
「最初はね、後で氷帝の跡部君とか来ちゃって緊張したよ」
「杏ちゃん、大丈夫だったの?」
「うん、モモシロくんもいたしね」
焦りまくった神尾に、なおも杏ちゃんは頼りになる桃城話(笑)を語って聞かせ、神尾の苛立ちは頂点に(笑)
「お前は何してんだよ!」
桃に向かって何でここにいるのかと尋ねた神尾に杏ちゃんが一言。
「デートだよ」
満面の笑みで答えて苦笑いを浮かべる桃に杏ちゃんは更に。
「何よ、女の子がデートだって言ってるんだから素直に聞けば?」
言い切った杏ちゃんに神尾はついに切れた(笑)
「ダメだ!杏ちゃん、そいつだけはダメだ!」
突然ダメ出しされてさすがの桃もカチンときた模様。
「だけとは何だ、喧嘩売ってんのか!?」
「コイツは俺の自転車を引ったくって、坂から落としやがったんだ!」
「ぐっ……ぶ、無事だったんだから良いじゃねーかよ!」
「自分のチームメイト(海堂)を踏んづけてほっといた奴だ!」
「踏んづけたのはテメーも一緒じゃねーかよ!」
「俺はチームメイトじゃねー!」
「なら良いってもんじゃねーだろ!」
「俺の目の黒いうちは杏ちゃんには近寄らせねぇぞ!」
「お前何様だ!」
「何かあったら橘さんに申し訳がたたねー!」
「何でテメーが申し訳たたねーんだよ!」
以下延々とくだらない言い争いを続ける二人。

伊武とリョーマはバカ二人を放置してグリップテープの使い心地について語り始めるのだった。

「隣のコートうるさい!」
ついに痺れを切らしたように注意の声がはいる。まあ当然だな。
し、しかし、この声は……!
「何を騒いでるんですか!」
やっぱり、はじめちゃーん!!
観月だー!そして柳沢に裕太だー!
ルドルフを愛するものとしては嬉しい参戦です。
観月のテニスウエアが普通でホッとしました。
逆に柳沢は、裸に直接パーカー着て胸元はだけて金アクセ付けてるよ……どうしよう。
「誰?」
互いが互いを意識する中、伊武だけはルドルフの面々を知らない、もしくは覚えてないらしくリョーマに尋ねました。
すると、
「俺に負けた人(裕太)と、不二先輩にコテンパンに負けた人(観月)」
リョーマのキツイ一言をくらって撃沈する裕太、観月を横に柳沢が苦笑い。
「後、桃先輩に吹っ飛ばされた人(柳沢)」
しかし、自分も古傷を抉られてルドルフ三人も黙ってはいない。
「名前を言えー!」
「だいたいあなた、都大会のときに会ってませんか?」
観月に言われて伊武もようやく思い出した模様。
しかし、都大会のときってあれだよな、「結果だけがすべてなんだよ!」「また一からやりなおしゃいい」のやつだよな。
観月としてはあまり思い出したくない事なんじゃ……と思ったけど、立ち直りが異様に早いからもう気にしてないのかも(笑)

ここにルドルフがいたことで、ストリートテニス場が増設されたことにようやく気づいた桃。
「そっかー、それで!(俺を誘ったのか!)」
だが、杏ちゃんは人差し指を振りながらなおも「デートだよ」と。
目ざとく聞きつけた観月が
「へぇ、桃城くんの彼女ですか」
脳内データにインプット(笑)
「うひょー、こりゃ可愛いだーね!」
柳沢は杏ちゃんに興味津々だというのに、データ集めに余念がないあたりが観月らしいというか。
女の子にはあまり興味ないのか、裕太はリョーマのほうに興味がいっている模様。
せっかく会ったんだから打とう、前の試合の借りを返すと意気込む裕太。
しかし、伊武はそんな裕太がなんとなく気に入らない。
「ちょっと待て、越前くんと先に話してたのは俺だよ?越前くんと先に試合する権利は俺にあると思うな」
どういう理屈だそれは(笑)
きょとんとした裕太が可愛い。
「なんだ、やっぱ打つとこだったのか」
っておーい、納得すんなよ裕太!
「俺が勝ったらグリップテープの残り譲って」
裕太とリョーマを置き去りにして話を進める伊武。
「なんだよグリップテープって?」
話が分からない裕太は話に入ろうと気軽に聞いてみた、が。
「君には関係ないよ」
冷たく伊武に言い放たれ、さすがの裕太もカチンときた模様。
「おい、人が素直にきいてりゃなんだよ!」
裕太は普通にしてると可愛いんだけど、怒ると宍戸系の顔だからちょっと怖いな(笑)

一方杏ちゃんを囲む人たち。
「桃城くんの彼女じゃないんですか?」
データの正確性を求める観月に「だから彼女じゃねーって!」と噛み付く神尾。
こら神尾、敬語使わんかい相手は三年だぞ!」
「もったいないだーね、くどいちゃおっかなぁ」
柳沢が杏ちゃんにモーションかければ神尾は柳沢に噛み付く噛み付く(笑)
口説く発言には桃も胸中穏やかではないっぽいのが面白い(笑)
「そんなことより、手塚君の怪我の具合はどうなんです?」
こういう話は基本的にどうでもよく、さりげなく敵情視察に余念のない観月。
ちょっと心配してるっぽくて、いい奴だな。
「そいつは杏ちゃんの彼氏じゃねー!」
返ってきた返事は神尾の頓珍漢な声。
またもデート論争を始める二年軍団を前に「人の話を聞きなさい!」と観月さんもお怒り気味。

一方、乾たちはメンバーが全員揃うまでストリートテニス場の下で待機していたみたいですが、どうしても不二に電話がつながらない。
そこで乾のとった行動は。
「不二に電話が繋がらないんだ、何か知らないか?手――」
懲りずに手塚に電話をかけてみるも、やはりブッチ切られる。
律儀に出てやる手塚は偉いなあ(笑)
もう良いから行こうという菊丸に、乾は桃のことならコイツを呼ばないと面白くないと海堂に電話。
海堂はロードワーク中でした。
「三丁目のストリートテニス場の下だ、すぐ来い」
「はぁ……」
「デートだ」
走りながら電話を耳に当てていた海堂だが、道路工事のドリルの音に阻まれて音がよく聞こえない。
「デート!?」
「じゃあ、待ってる」
「お、おい!ちょっと待て!なんのことだ!?」
詳細が分からないままに電話は切れ、海堂は放心状態。
乾たちは「驚いていた」とちゃんと伝わったと思っていたようだが、実際は(^^;
デートだと、と道端で考え込む海堂。
浮かんでくるのは「アハハハハ」と花畑で走る乾、と顔の見えない彼女。
その姿が次第に自分に変わり……。

「うわああああああ!!」

道端で浮かんだ映像の恐ろしさに絶叫する海堂。
「落ち着け、落ち着け俺……。そうだ、かけ直して聞いてみりゃいいじゃねーか!いやしかし、もし万が一、いやまさかな」
「乾だが?」
「海堂ですが」
「おう、どうした?」
「さっきの話ですが」
「驚いたか?」
「どういう意味なんすか先輩!!!」
しかし、そこで無常にも会話は途切れる。
電池切れだった。


Bパートに続く。


2006年12月28日(木)
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