節分の朝。布団から出るのに勇気がいる寒さの中、娘はカラーボールを包んだ膝かけを開いて、私が作った段ボール製のひよこが2羽あるのを見つけると「やっぱり、ひよこが生まれた!」と大喜びだった。無邪気に喜ぶ娘の姿に「昨夜、仕込んでおいて良かった」と嬉しく思う反面「それにしても、この子も4歳。本当に信じているのだろうか?」と少し不安になったりもした。
朝、全力で家事を片付けて9時に家を出発。耳鼻科へ出掛けた。娘が「ひよこちゃんも耳鼻科へ連れて行きたい」と、手提げかばんにひよこを入れた。外は寒くて今日もあちこち氷が張っていた。耳鼻科の待合室で順番待ちをしていたら、娘が小声で「ひよこちゃんはお母さんがYが寝てから作ってくれたの?」と聞いてきた。4歳になった娘は何もかも分かっていたのだ。でも分かっていてなお「楽しい遊び」として受け止めていた。4歳なのだから当然のことなのだとは思うけれど、なんだかちょっと嬉しかった。
耳鼻科の帰りは薬局前で娘を「サトちゃん」に乗せてからスーパーへ。昨日、飼い忘れていた寿司酢と干瓢を買った。なんだかんだでお昼前に帰宅。昼食を食べようとした時、娘が「お母さん、ひよこちゃんがいない!」と顔色を変えた。スーパーで鞄を持っているのを確認したのだけど、買い物をした後のことは覚えていない。スーパーに問い合わせをしたのだけれど、落し物は届いていないとのこと。「届いたら折り返し電話をします」と言ってくれたので、昼食を食べることにした。
昼食後は娘と2人で細巻きを作った。恵方巻って買うと高いし、小さい子どもには食べ難い。干瓢巻、胡瓜巻、魚肉ソーセージ巻、カニカマ巻、チキンカツ巻など。娘は味見に余念が無かった。干瓢を甘く炊いたのをパクパク。あれは味見ではなくつまみ食いだと思う。今年は細巻を作る型を用意したので、娘に手伝ってもらっても見栄え良く出来た。
……などと楽しい時間を過ごしたのだけど、スーパーから「届きました」の電話が無いので、娘と私は鞄を探す旅に出た。朝通った道を確認しつつスーパーへ。スーパーを一周してサービスカウンターで再度問い合わせるも、鞄は見当たらず。仕方が無いので駅前の交番に遺失物届を提出してきた。娘には「見つからなくても仕方ないよ。もし親切な人が拾ってくれたら見つかるかも知れないけれどね」と言い聞かせて帰路に着いた。
私は半ば諦めていたのだけれど、帰り道で自宅近くに流れる川の柵のところに、鞄が引っ掛けてあるのを発見。誰かが拾って引っ掛けてくれたのだろう。「渡る世間に鬼は無し」と言うけれど、本当に嬉しかった。見知らぬ方の善意に感謝。
そんな訳で気分良く帰宅。何の憂いもなく豆まきをして、夕食をとることが出来た。夕食は細巻きとイワシの塩焼きとお味噌汁。娘と作った細巻きはとても美味しかった。
そんなこんなで、バタバタしたりもしたけれど、良い1日を過ごすことが出来た。今週は娘とベッタリ家にいたけれど、娘は鼻風邪をこじらせることもなく元気でいてくれたし、毎日ご機嫌で過ごしてくれたので満足している。私はいささか草臥れ気味。週末はゆっくり過ごしたいなぁ……などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。
寒波の到来でとても寒い。大阪も雪がちらつき、午前中はあちこちに氷が張っていた。「寒い寒い」と言ったところで、大阪の寒さは知れたもの。雪の被害が出ている地域のことを思えば文句など言っていられない。
娘は今日も休園で1日家にいた。今日は耳鼻科の休診日なので出掛けるところが無いなぁ……と思ったのだけど、実家に届け物の用事があったので、実家とスーパーのハシゴをすることに。私は寒さが苦手なので、本音を言うと家から一歩も外に出たくはなかったのだけど、娘を外に連れ出せたのは結果的に良かったと思う。
娘は道のあちこちに氷が張っているのを見て大喜びしていた。テレビや絵本の知識で「寒いと外に氷が出来る」ってことは知っていたようだけど、実際に見たのは初めてのこと。(厳密に言うと何度か見ているはずなのだけど娘は覚えていないのだ)そう言えば、私が子どもの頃は大阪にもよく氷が張っていて、氷を蹴りながら学校に行った覚えがある。そう考えてみれば「寒い」と言っても、それほどのものではないのかも知れない。
娘は今週ずっと友達から隔絶されて私と2人で過ごしているが、案外よろしくやっている。気ままに遊ぶ時間がたっぷりあるせいか、今までになかった遊びをはじめるので相手をしていても面白い。今日はソフトボール大のカラーボールを2個大事そうに持ってくると「これはヒヨコの卵なの。温めておいたら明日になったらヒヨコが出てくるから」と言って、カラーボールを膝かけ包んでで、話しかけたりしていた。寝る時も「絶対片付けないでね」と言って寝室に行ったので、膝かけに包まれたカラーボールは居間の片隅に置いてある。
仕方が無いので「明日生まれるはずのヒヨコ」を製作中だ。ヒヨコのイラストを段ボールに貼って立てて遊べるような物を作るつもり。今、2羽のヒヨコは段ボールに貼りついて糊が乾くのを待っている。
幼稚園は来週からなので、明日は家で豆まきをして、一緒に海苔巻きを作ろうかと思っている。寒いのもインフルエンザも嬉しくはないが、娘とこうやって過ごせる時間は私にとって宝物なのかも知れないなぁ……と思う。娘が成長してきたら四六時中一緒にいることなんて無くなってしまうだろうから。
明日は寒さが緩むとのことだけど、どうなのだろう。この寒さ、お年寄りや病気持ちの人にはさぞ辛いだろう。春が来るのが待ち遠しい。早く春が来てくれないかなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。
娘と2人きりで過ごす冬籠り生活3日目。気が付いたら2月に突入していた。
時間を持て余すだろうと思っていたのだけれど案外そうでもなかった。よくよく考えてみれば冬休みの生活と同じなのだ。もっともインフルエンザ流行のための休園期間なので、娘が喜ぶような楽しい場所には遊びにいけないのは残念だけど、娘も元気とは言え耳鼻科に通っている状態なので、出来るだけ無理はさせたくない……ってのが親の本音だ。
朝はいつも通り6時起床。朝食後、娘は教育テレビを観ながら1人遊び。私はいっきに家事を片付けて、9時になったら娘に軽いおやつを食べさせて耳鼻科へ。自転車で行くような距離なのだけど、あえて徒歩で出掛ける。診察の後は娘は薬局の前にいる橙色の象…サトちゃんに乗る。ちょっと甘やかせ過ぎかも知れないのだけど、気晴らしに…ってことで。スーパーで買い物。そんなこんなをしていたら、午前中はそれだけで終わってしまう。午後からは娘とベッタリ室内遊び。リカちゃん等のお人形遊びだったり、ままごとだったり、工作だったり。おやつを食べたらお風呂、夕食。ひと遊びして就寝。
毎日が規則正しく過ぎていて娘が幼稚園に行っている時とあまりペースは変わらない。明日は耳鼻科が休診日なので、何か特別なイベント(お菓子を作るとか、パンを焼くとか、大掛かりな工作に挑むとか)を考えてあげないと流石に時間を持て余すかも知れない。
そんなこんなで娘との冬籠り生活は意外と楽しかったりするのだけれど、なんだか激しく草臥れる。寒い中、午前中歩いて出掛けるだけで大量のエネルギーを消耗している気がする。。1人で歩けばそうでもない距離なのだけど、子どもを連れて歩くと時間もかかるし気も使う。自転車に乗せていけば簡単なのだけど、それだと娘のストレスが溜まり過ぎてしまうので、外遊びが出来ない分、それくらいは付き合ってやらないと……でも辛い。
読書のペースもがた落ちで、図書館で借りた本も期限内に読めるかどうか微妙な感じ。娘が寝た後は冬籠り前に出品したオークションの品物の手配をするので手一杯。そろそろ町内会の会計の〆の作業もはじめたいのだけど、そんな余力はどこにも無い。
色々と思うこともあるし、書きたいこともあるけれど、それが出来ないあたり、まさに冬籠りって気がする。だけど、ずっとこの状態が続く訳ではないので、躍起にならずにやり過ごそう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。