今日はここのところ、ずっと「ごたごた」していた話について。
ごたごたの発端は来春控えている義母の手術だった。義母の手術はいわゆる「年寄りにはよくある話」であり「大変だけどリハビリすれば治る」というもの。リハビリが完了するまで、ちょっと長びきそうなので、義母も周囲の人間も大変と言えば大変だけど、生きるの死ぬの…って話ではないので、大変じゃないと言えば大変じゃない。それなのに、ここまで大ごとになるとは思ってもみなかった。
夫は3人兄弟の末っ子次男。上に兄と姉がいる。兄は医者で姉は「一生働くなくても食べていける級」のお金持ちに嫁いだ。これだけ聞くと義母が手術するくらい、どうってことない……って話なのだけど、夫の姉って人がちょっと厄介だった。
そもそも夫の父親は夫が高校生の頃に他界している。なので義兄は苦労し医師になり、家族の生活を支えてきた。ぶっちゃけ「医者になったら稼げるろう」ってことで、学生時代に自宅を担保に借金したらしい。ところが義姉は絵に描いたような「わがまま娘」で、女子大卒業後は三十路前まで働かず、結婚後もずっと色々と厄介事(とても日記では書き切れない)が多く、義兄の世話になってきた。義姉の人となりをひと言で説明するのは難しい。義姉は息をするように嘘をつくし、何かあるとすべからく責任転嫁する。実家に来るのは困った時だけで、ここ数年は訪れていないらしく、私は夫と結婚してから結婚式と、祖母の白寿祝いの時にしか義姉と会っていない。
昨年、義兄と義姉の間に大きな諍い(どうみても義姉が悪いが)起こり、義兄と義姉はずっと冷戦状態だった。しかし、義母が入院、手術をするとなれば兄弟が強力せねばなるまい……と連絡したところ、義姉は「おかあさんの介護は絶対にしない!」と宣言して、義兄も「絶縁も考える」ってことになってしまったのだ。
話し合いの結果「みなで協力しよう」ってことになったのだけど、色々とわだかまりは残っている。義母は実の娘から「介護はしない」とまで言われたにも関わらず、私に「義姉ちゃんが、みんなから責められたら可哀そうだから、白蓮さんは義姉ちゃんを助けてあげてね」と私に助けを求めてきた。あんな娘でも可愛いんだなぁ……親って、ありがたいものだなぁ……と思うと同時に、義兄と義兄の奥さんの気持ちを思うといたたまれない気持ちになった。
夫は「姉は協力すると言っているけれど、居ないものと思ったほうがいい」と言っている。たぶん私もそうだと思う。介護とか看病とかって「嫌だ」と思っている人にさせることは不可能だから。夫は「負担が増えて申し訳ないなぁ」と言うけれど、そんなことよりも、実の娘から拒否されてしまった義母が可哀そうだし、実の兄弟同士でいがみあっていることが、とても哀しい。
どこの家もフタを開ければ色々と問題があると思う。私の育った実家もそうだった……って言うか、いっときは不幸の大安売り状態で色々あった。しかし幸いにも私と弟は仲が良くて、何か大変なことがあるたびに一緒に頑張ってきた。だから、夫の兄弟間の確執はショックだった。
……しかし、文章に書いてみるとサラっっとしているものだなぁ。てんやわんやの大騒ぎだったのだけど。義母の手術は来年の3月。まだ何もはじまってもいないのにこの騒ぎ。はじまったら、どうなる事かと思うと頭が痛い。まぁ、はじまってしまえば、どうにかなるのだろうけど。それにしても、この件はほとほと草臥れたなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。
この週末は久しぶりに家族で過ごす時間が多かった。
土曜日。夫は半日人間ドッグ。夫は会社で定期的に健康診断を受けているけれど、あくまでも簡単なものなので40歳になったのを機にガッツリ検査してもらうことに。少々お高くかかるけれど年1回のタスクにするつもり。私も40歳になったら、それに倣う。
日曜日は夫の実家がらみの話しあいなど。まぁ…とりあえず穏便に済んで良かった。手放しでは喜べんないけれど、ホッっひと息。詳細はまた後ほど……って言うか、きっと書かずにはいられない。
土日、どちらとも特別楽しイベントは無かった。生活必需品の買い物をしたり、娘が欲しがっいてた本を買いに書店へ行ったり。ここ2週間、夫は休み無しで仕事をしていたので、娘は夫に目いっぱい構ってもらって幸せそうだった。私も久しぶりに家族そろって食事が出来て嬉しかった。この週末は「いつもよりちょっとだけ」頑張った感じの料理を出した。
色々あるけれど、明日からも頑張ろう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
今日は朝っぱらから楽しくない電話続き。参った。
夫の実家がらみの問題なのだけど、ものすごく頭が痛い。また、ちょっと区切りがついたら日記で盛大に愚痴ろうと思うのだけど、今はまだどう転がるかは分からない状態。自分で動ける類のことならガツガツ動いていくのだけれどなぁ。いまは「待ち」の状態。
そんな中、夕方に友人から「娘に」とプレゼントが届いた。「いかにも女の子」なデザインの可愛らしい靴下だった。娘、大喜び。私の気持ちもすこし和んだ。ありがとう。
以前の私なら、今日のような日は日記を書かなかったのだけど、「参っている」ってことだけでも残しておこうと思っている。これもまた1つの記録……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
2010年12月09日(木) |
「まだ」と「もう」の狭間。 |
今日の大阪は変なお天気だった。もの凄い雨が降ったかと思えば雷が鳴り、そうかと思えば青空だったり突風に見舞われたり。後から知ったのだけど「もの凄い雨」と思っていたのは雨ではなくて霰だったとのこと。どうりで寒い訳だ。
そんな訳で今日は外出を断念。午前中は斜め向かいのお宅にお呼ばれしてきた。午後からは我が家に娘の友達親子2組をお招きした。オヤツは豆腐入りモチモチ焼きドーナツ。前回作ったのとは違うレシピで作ってみたのだけど、前回のよりも美味しく出来た。家庭でのお菓子作りは「簡単」と「味」とのせめぎ合い。作る立場の人間としてはより簡単な方が助かるのだけど、食べるとなると手間をかけた方が断然美味しい。臨機応変に使い分けていくのがベター。
今日は久しぶりにお気に入りの香水をつけてみた。誰のためでもなく自分のため。たまに、こういう贅沢をすると心が少し晴れやかになる。
私は今38歳。「40歳前後って微妙な年齢だねぇ」なんてことを話した。人間はいくつになっても諦めなければ何でも出来る……と言いたいところだけれど、残念ながら年齢を重ねるごとに、肉体的には無理な部分がどうしても出てくる。そろそろ病気なんかもひょっこり出てくるお年頃。そんな事は重々分かっているくせに「まだ頑張れる」と諦めきれない気持ちがあって、だからこそモヤモヤと迷ってしまうことがある。「まだ」と「もう」の狭間で揺れる世代なのかも知れない。
後悔しないためには「結果はともかく、とりあえずやっとけ!」って事だろうか。駄目なら駄目でもいいじゃないか……って話。何もしなければ、何もはじまらない。
明日も1日寒いとの予報。それなのに翌日土曜日の予想気温は18度。寒いんだか暖かいんだかハッキリして欲しいと思わず愚痴ってしまう。今日は1日インドアだったから、明日は寒くても出掛けなくちゃなぁ……などと覚悟を決めつつ今日の日記はこれにてオシマイ。
2010年12月08日(水) |
クリスマスケーキ。笑顔の総量。 |
今日スーパーの製菓材料コーナーで娘が突然「クリスマスにはどんなケーキを作ろうかなぁ」と言いだした。「クリスマスケーキを自分で作るの?」と聞くと「作るよ!」と娘。昨年、ご近所の子供達とクリスマス会をした際、ケーキを作ったことを覚えていたらしい。
しかし私は……全力で遠慮したい。全力でだ。
今年は今のところ子供達を集めてクリスマス会をする予定が立っていない。となると本番のクリスマスでクリスマスケーキを作ることになる。家で作ったケーキもそれなりに美味しいのだけど、あくまでも「それなり」どまりのお味だ。しかも娘がかなり頑張るので見た目は相当微妙なものになる。お菓子作りは普段からたまにしているので、こういう機会にこそ、プロの作った美味しいケーキが食べたい。
「ケーキ屋さんで買うのはどう? すっごく可愛いのがあるよ。サンタさんが乗ってたりするし」と、それとなく娘を誘導してみたが「自分で作る!」と娘の意思は固い。クリスマスの関連の絵本を読むと、クリスマスケーキはたいてい家で作っていてそういう場面が必ずある。娘の脳内では「クリスマスケーキは家で作る物」とインプットされてしまったらしい。その発想は可愛いんだけど、正直なところ母はちょっぴりおよび腰。でも、このままだと作っちゃうんだろうなぁ……って気がしている。
今日は朝から素晴らしいお天気で実に気持ちの良い1日だった。昨日の寒さが嘘のような暖かさ……だったのだけど、いまいちパッっとしない1日だった。まぁ、こんな日もある。娘、大絶賛反抗期中。2歳のイヤイヤ期が済んで、3歳の反抗期。発達の教科書通りだなぁ……と感心させられる。それでもイヤイヤ期よりは100倍はやりやすいのだけど。
色々あって、ちょっとガス抜きが必要になってきた感じ。週末に出掛けたりしているけれど、それはあくまで「娘のため」であって、私が純粋に楽しむためではない。近いうちに「私のため」に何か楽しいことをしようかと思う。娘のために動くのが楽しくない訳ではないし、私だって楽しんでいるのだけれど、娘主導なのと私主導なのとでは、随分性質が変わってくる。たまには自分も甘やかしてあげないとなぁ。笑顔の総量が減るとロクなことがない。
今週もなんだかんだで折り返し。頑張り過ぎない感じで頑張っていこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
2010年12月07日(火) |
師走の寒さ。義母の手術。 |
昨日の暖かさが嘘のような寒い1日。寒さのあまり公園で泣きそうになった。暑くても寒くても子どもは元気。ありがたい事なのだけど、付き合うのには厳しい季節だ。娘が公園でガッツリ2時間遊んでいる最中、何組かの親子がやってきては去って行った。娘……タフ過ぎる。お手柔らかに頼むよ。
かねてより話をすすめていた義母の膝の手術の日が決まった。年が明けて3月とのこと。義母本人も、周囲の人間も大変だけど、やると決めた以上は頑張らねば。それに手術をすれば確実に回復するのが分かっているので気楽と言えば気楽なものだ。
ただ、ちょっと心配なのは足の手術を「両足一度にする」ってこと。「両足一度に手術をする」ってのは、実家の母で経験済みだったりする。実家の母と義母とでは症状も手術のタイプも違うし、手術をした時期も違うので較べるのには無理があるが、実家の母の時はものすごく大変だった。入院中も大変だったけど、退院してからの大変さは、いまでもリアルに思い出すことが出来る。
実家の母の手術以降、色々と大変なことがあり過ぎて実家の母の手術のことなんて、すっかり忘れていたのだけれど、あの大変さをもう一度経験するのか……と思うと、正直なところ腰が引ける。夫の実家は自動車で1時間ほどの場所にあり、往復するだけでもひと仕事。それに来春からは娘の幼稚園もスタートする。色々考えると正直不安だ。
実家の母が手術をしたのは10年ほど前のこと。医学の進歩は目覚ましいし、あの時ほど大変じゃないかも知れない。それに、今回は義兄一家も、義姉一家もいる。まだ先のことだし、この事は実際に動き出してから考えたら良いのだ……って事は理解しているのだけど、やはり悶々としてしまう。
ま。実際に事が動き出したら、案外どうとでもなるのだとは思うのだけど。
今日は午後からは外に出ず、家の中で娘を遊ばせた。雨でもないのに家にいるなんて珍しいのだけど、午後から外に出掛けていくだけのパワーが無かったのだ。娘の遊び相手をしながら、年賀状の宛名印刷などして過ごした。今はちょっと義母の手術のことで鬱々モードになってしまっているけれど、気持ちの切り替えは早い方なので、すぐに元気になると思う。今はひとまず鬱々悶々していよう……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。
2010年12月06日(月) |
ほうれん草三昧。個々の嗜好の話。 |
ここ数日、家族でほうれん草三昧。なぜなら我が家には今、ほうれん草が潤沢にストックされているのだ。
娘との散歩コースにある普通のお宅の玄関先に新聞紙に包まれたほうれん草の束が積み上げられていて「1束50円」と書かれてあり、その横にはお金を入れる瓶があった。即席の無人即売所のようだった。「Yちょっと見てごらん。ほうれん草が安いよ」と娘に話しかけると、ジャストタイミングでその家の人が出てこられた。「良かったら買ってくださいね。うちの畑のほうれん草です。市場に出す用じゃないから丈が短いけれど柔らかくて美味しいですよ」とのこと。せっかくなので戴いて帰った。
1束と言ってもスーパーのほうれん草の2束分くらいあったほうれん草は柔らかくてとても美味しい。野菜高騰のあおりを受けてほうれん草を買う回数が減っていたので本当にありがたい。ほうれん草って調理した時の存在感が半端無い。緑黄色野菜って、どうしてあんなに主張が強いのかなぁ。久しぶりに美味しいほうれん草に当たってホクホクしている。
ご近所の人と「朝の時間帯に観るテレビ番組」について話をした時のこと。我が家はNHKのニュースを観ている。民放のニュースを観ていた時期みあったけれど、バラエティ分よりも、むしろ純粋にニュースが知りたいのでNHKに変えて以来、ずっとNHK一筋だ。我が家とは逆の理由で民放の派の人もいた。NHKにしろ、民放にしろ朝はニュースだろう……と思っていたら「朝からニュースを観るなんて無理!」と言う人がいた。朝一番に凄惨な事件などを聞きたくない……と言うのがその理由。それもまた一理あると思った。私は「子どもはともかく、大人なら朝はニュースを観るよねぇ」と思い込んでいたので衝撃的だった。個々の嗜好って様々だ。どれが正解で、どれが不正解というような話ではない。
ニュースと言えば今年も自殺者が3万人を超えるとのこと。近親者に自殺者がいるので、いたたまれない。自殺をせざるをえないだなんて御本人も辛いだろうけれど、周囲の人間にとってもあれは地獄だ。「生きる自由があるなら死ぬ自由もあるだろう」って意見もあるだろうけれど、自殺は哀し過ぎるだろう……と単純に思う。人の生き死にばかりは、そう簡単にあれこれ言える問題ではないのだけど。
今日は暖かかったけれど明日はグッっと寒くなるとのこと。もう師走なのだし当たり前なのだけど「参ったなぁ」などと思ってしまう。風邪をひかないように気をつけんなくては……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
娘と2人の日曜日。今日は相当頑張った。
午前中は自転車を飛ばして市民会館のイベントの絵本の読み聞かせの会へ。子どもたちを集めて市民ボランティアの読み聞かせサークルさんが集まっての会だったのだけど、残念ながら娘を含めて子ども達の反応はパッっとしなかった。絵本にしろ紙芝居にしろ、演出や仕掛けは凝っていたのだけれど題材がなぁ……。名作ぞろいだったのだけど、大人が好きな作品と子どもが喜ぶ作品は違うのだ。無料で参加させていただいて文句を言えた筋合いではないのだけれど、大人達の自己満足が先行しちゃったかな……と言う印象。
昼食はMさん親子と合流して回転寿司屋へ。夫がいないのに娘と2人で回転寿司なんて贅沢極まりない話だけど「お友達と外食」という生まれて初めてのシュチュエーションに娘は大喜びだった。娘関係で娘の友達親子と昼食を一緒にすることはあったけれど、今までは家かピクニックだった。私は基本的に「ママ友ランチ」とかそういうのはしない主義だけど、今回は色々と事情があって特別に。
娘の友達のH君が、しきりに「お父さんがすごく怒ってた話」をしていたのが印象的だった。H君も3歳児なりに言いたいことが沢山あったのだろう。離婚のゴタゴタをM君も敏感に感じ取っているのだと思うと不憫でならなかった。子どもに罪は無いのになぁ。まぁ、でも親にも色々と事情があるのだよ。M君は強い子になって、お母さんを大切にしてあげなよ……なんてことを心の中で思った。
午後からは公園へ。自宅からは遠くて滅多に行けない公園だったので、子どもたちはハイテンションで遊んでいた。子どもを遊ばせながらMさんとお喋りなど。12月とは思えない暖かさで娘も私も上着を脱いで遊んだ。昨年の今頃は寒さに震えていたのになぁ。今年の天候は不可解だ。
夫はいなかったが、なかなか良い1日だったと思う。めっぽう草臥れたけど。明日も暖かい1日になるとのこと。何をして過ごそうかと思案しつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。
2010年12月04日(土) |
つけパン。焼きドーナツ。美術手帖。 |
今日は土曜日だけど夫は出勤。娘と2人の週末。せっかくの週末なので「ちょっと特別なこと」をしようと思っていたのだけれど、フタを開けてみれば地味な1日だった。
最近、娘はクノールカップスープのCMを見て「つけパン」に憧れを抱いていた。CMを観るたびに「私も食べてみたい」と訴えていたのだけど、昨夜はたまたま洋食でポタージュスープを作ったので、娘が朝食に「つけパン」を食べるだけのスープを残しておいた。今朝「今日はCMでしてた『つけパン』を食べてみる?」と娘に聞いた時の喜びようときたら! 娘はCMと同じようにスープにパンを付けて「美味しい」とご満悦だった。まぁ、あれはあれで悪く無いとは思うけれど、私はトーストはそのまま食べる方が好きだな。ソースだったら付けて食べたいと思うのだけど。
そして午前中は掃除を少しだけ手抜きして、オヤツに「焼きドーナツ」を作った。生地に豆腐を入れて、仕上げにきな粉をまぷした。「ドーナツは油で揚げた方が美味しいに決まっている!」と思っていたのだけど、案外悪くなかった。そりゃぁ、油で揚げた時ほどの満足感は無かったけれど、充分美味しくて、片付けの手間を考えると「また作りたい」と思った。でも、今度はシリコン製のドーナツ型を買おうと思う。
……とまぁ、食べ物以外は公園へ行ったり、お散歩込みの買い物へ行ったりと極めて普通に過ごしてしまった。昨日は「週末なんだから、何か娘を楽しませてやらなくちゃ!」と張り切っていたのに、あの情熱はどこへ行ってしまったのだろう。
昨日は図書館でデイック・ブルーナの特集が載っている『美術手帖』を借りてきたのだけど、なかなか興味深い。「ミッフィー」のイラストは改めて見ても面白いなぁ。今まで気づかなかった発見があった。
しかし個人的にミッフィーのシリーズは「絵本」としてみると、それほど素晴らしい物だとは思っていない。楽しい話は良いのだけれど、ミッフィーが万引きをする話や、いじめを扱った話などは「それで良いの?」と首をかしげざるをえない。日本人だったら、もっと細やかな対応の作品を描いていると思うし、事実似たようなネタでももっと素敵に描いている作品だってある。日本人は何かにつけて「西洋文化って凄い!」盲信しがちだけれど、幼児向けの絵本は世界に誇るレベルだと思う。アニメだけが近代日本文化の売りではない。今回借りてきた『美術手帖』の特集を読んで、その思いを再確認した。
明日の大阪は暖かいとのこと。明日は今日よりももう少しアクティブに過ごせたら良いのだけど。頑張り過ぎない程度にボチボチ行こう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。
初めて作った焼きドーナツ。膨らんだ分の計算が甘くて穴が潰れてしまいました。きな粉&粉砂糖で素朴な味。これはこれで美味しかったです。
昨夜はどうしても飲みたい気分に襲われたので、自らの掟を破って晩酌した。
誰に強制された訳ではないのだけれど私は不調(精神的に)の時はアルコールは口にしないことにしている。お酒は楽しい気分の時か、もしくは美味しい物を食べる時に飲むものだと思っている。「やけ酒」とまではいかなくても、気持ちが沈んでいる時の逃避先にアルコールを求めるのは好きじゃない。だけど、昨日はどうしても飲みたくてたまらなかったので、夫が帰宅して夕食を食べる時にビール飲料を1本開けてしまった。
夫は毎日晩酌する人ではない。週末とか、献立がよほどお酒向きの時に飲む程度。なので「今日は飲ませてもらいます。付き合ってくれなくてもいいけど、とにかく飲むから」と宣言したのだけど、夫は「俺も飲むよ。俺も今日は飲みたい気分だから」と付き合ってくれた。2人で飲むお酒は美味しかった。逃避のお酒……ではなく、リラックスのお酒。たぶん、1人だったら違っていたのだろうなぁ。夫に感謝。
そして今日は朝からイマイチなお天気。午前中は散歩がてら図書館へ。図書館では三島由紀夫の特別コーナーが設けられていて考察本が並んでいたのだけど、読もうと思うほどの作品は無かった。でも、良い機会なので何か再読してみようかとは思う。
午後からは家に引き籠っていた。大阪はものすごい風で、遊びに行けるようなお天気ではなかったのだ。どれくらいの風だったかと言うと、夕方に干した洗濯物が2時間ちょっとでバリバリに乾いてしまうくらい。
我が家は築40年になる古家なので、今日のように風が強い日はけっこう揺れる。「屋根瓦とか、樋とか大丈夫かな……」と、ちょっとドキドキした。幸い、今のところ大丈夫そうだ。
昨日の「裏面」の話ではないけれど、強い風が吹いた時「家は大丈夫かな? ご近所に迷惑をかけちゃ困るし……」と、真っ当な事を考えるのも本当だけど、それ以上にワクワクしてしまう自分がいるのも本当だ。災害を望んでいる訳ではないけれど、強い風は心の中にある「何か」を掻き立てる物がある。なので今日はずっと落ち着かない。強い風の中大声で喚きながら走り回りたいくらいだ。ま……そんなこと出来る訳もないんだけれど。
明日はグッっと冷え込むらしい。土曜日だけど夫は出勤だし、何をして過ごしたものか。娘と2人だけれど、週末なのでいつもと違う楽しいことをしたいなぁ……などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。
今は昔……レコードとか録音テープには「裏面」って物が存在した。人間にも「表面」と「裏面」が存在する。今日の私は見事に裏面の日だった。
「表面」の私は自分で言うのも何だけど、けっこう良い人だと思う。役に立つ人間ではないが、まぁ…悪い人間ではないかと。でも「裏面」の私は、いただけない。表立っては言わないけれど、始終毒づきまくっている。
なんて言うのかなぁ。自分よりも努力していない(と思われる)人間から闇雲に羨望されると、正直ムカつく。「だったら、貴女も私と同じことやってみたらいいじゃない? 出来もしないのに言うなよ」みたいな。口先だけの人間って大嫌いだ。結果はともかく遮二無二やっている人間が好き。
今にはじまった事ではないが、私は人の好き嫌いが激しい。嫌いな人とは基本付き合わないし、関わらない。駄目だと思った人はバッサリ切って関わらない。なので嫌いな人間と深く付き合うことは皆無に等しい。これは私の長所でもあり短所でもある。自分の気に入った人としか付き合わないから、いつまでたっても人間の器が広がらない。小さいなぁ……自分。
でも、嫌な人と付き合おうと言う気持ちは、これっぽっちも無い。
今の私は表目的には穏やかに暮らしているけれど、その内には闘争的な面や、どす黒い感情を秘めている。誰しもそういう部分はあると思うのだけど、みなどうやって折り合いを付けて暮らしているのだろう? 一度、誰かとそういう事を話し合ってみたいなぁ。
それはそれとして。今日は表面的には良い1日だった。師走だとは思えないほど暖かくて、寒さに弱い私にとってありがたい1日だった。今夜から明日にかけては天気が崩れるとのこと。図書館の予約本が届いているそうなので出来れば外出したいのだけどなぁ。今日はこれ以上書くと「裏面」が暴れだしそうなので、今日の日記はこれにてオシマイ。
昨日は夫が娘の面倒を見てくれていて「自分1人の時間」があったのだけど、その時思ったことなど。
先に出掛けた夫と娘を追って駅に向かう途中、顔見知りの警備員のおじさんに「おはようございます」と挨拶したら怪訝な顔をされてしまった。娘と2人でよく歩く道すがらに立っている人なのだけど彼は私が「娘と2人」でないと、私を認識出来ないらしい。私と娘はいつも一緒に行動していて、私はあくまでも「娘のお母さん」と言う存在なのだってことを思い知らされた。
そして昨日は1人で電車に乗った。娘がいないので電車で本が読めるなぁ……と鞄に文庫本を入れて入った。席についたらまず読書。娘がいない時、電車の中では当然のように本を読んでいたのだけれど、娘が生まれてからは1度だって読んだことが無い。「電車で本を読む」などと言う些細なことでさえ、子どもがいると出来ないんだってことに今さらながら気がついた。
子どもがいなければ何でも出来る。子どもさえいなければ……と考えてしまう母親の気持ちが少しだけ理解出来た。もちろん、だからって「母親やめたい」などとは思わない。子どもに手が掛かる時期はわずか数年のことだ。期限付きの辛抱は辛抱のうちに入らない。いつ終わるとも分からない、無期限の問題に挑むのは辛いのだけど。「いったい、いつになったらこの生活から抜け出せるのだろう」と思って、死にたくなった昔を思い出してしまった。子育てにはハッキリした期限がある。だからある意味、とても気楽だ。
今日は数年ぶりに粕汁を作ってみた。娘がもっと小さい頃は「小さい子に粕汁って大丈夫かな?」と心配で作らなかったのだけど、もうそろそろ良いかな……と。濃厚な粕汁ではなくて「味噌汁に酒粕を混ぜた」程度のものだけど。それでも十分美味しかったし、娘も酔っ払うことはならかった。アルコールに弱い子だったら、粕汁だけでも駄目だったりするけれど娘の場合は大丈夫そうだ。
今回はスーパーで買った酒粕で作ったのだけど、いつかまた「美味しい酒粕」で作った粕汁を飲みたいなぁ……と夢想した。仕事で奈良に通っていた頃、造り酒屋さんで酒粕を分けてもらっていた。酒粕と言ってもスーパーで売っている物とは別物と言っていいほど段違いに美味しくて、その酒粕で作った粕汁の味がいまだに忘れられない。あのテの酒粕はアルコール分もけっこう残っていそうなので、娘がもっと大きくなったらまた作ってみたいと思う。
粕汁を飲むと三浦綾子の『塩狩峠』を連想してしまう。主人公、信夫の飲んだ豆腐入りの粕汁は、スーパーの酒粕で作った粕汁じゃなくて、もっと濃厚で身体の暖まる食べ物だったのだろうなぁ。
そんな訳で娘は今日、生まれて初めて粕汁を食べた。とても気に入ったらしく「また作ってちょうだいね」と言っていたので、冬の定番メニューにしたいと思う。次はもうちょっと酒粕を増やして作ろう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。