最近、娘は「お団子」に並々ならぬ執着心を持っている。
キッカケはたぶん『桃太郎』に出てくる「きびだんご」だと思う。娘は桃太郎を絵本ではなく私の語りで聞いているので、きびだんごのビジュアルをどのように想像しているかは激しく謎なのだけど、お話の途中で「きびだんご」が出てくると、やたらテンションが上がる。
そして、もう1つのキッカケは砂場でのお団子作り。娘はまだ2歳になったばかりで、上手にお団子を作るなんてまだまだ無理なのだけど、小学生のお姉ちゃん達に遊んでもらっている時に「お団子作り」を覚え、それに感動したらしく、砂場に行くと私にお団子を作るようを要求する。作ったお団子は当然のようにお持ち帰り。お団子が乾いて割れて涙するのも定番行事だ。
そして今日は雨。雨の日は退屈しのぎに家で手造りオヤツを作ることが多い。家にある材料と睨めっこして「クッキーにしようか、バナナケーキにしようか…」などと悩んでいたのだけれど、娘のお団子熱が高まっているうちに、娘にも自分で食べることの出来るお団子を作らせてあげようと思い立ち、サツマイモお団子を作ることにした。
作ったのはサツマイモを茹でて潰した物に、水溶き片栗粉を入れて火にかけたものを団子にして、きな粉をまぶす……というシンプルなもの。小さく丸めたお団子を楊枝に刺して「串団子」にしたのだけれど、団子を丸めて串に刺す段階で、娘がきな粉を舐めだしたので「ちょっと味見をしてみよう」と、味見をさせたら大変なことに。娘はお団子を作ったはしからパクリパクリと食べ始めたのだ。
はじめて作るレシピだったので、どんな味になるかちょっと心配だったので、娘が喜んで食べてくれるほど美味しく出来たのは嬉しかったけれど「美味しいお茶を入れてティータイム」は出来なくなってしまった。娘は味見だけでお腹いっぱいになるほど食べてしまっていて「これ以上食べると夕飯が入らなくなるから」と出来あがったお団子は早々に引き上げることになってしまった。
娘とお菓子を作りはじめて今日で何回目になるのかは分からないけれど、サツマイモのお団子はかつて無いほどの食いつきだった。娘はあれこれ手をかけたお菓子よりも、素材の味が前に出るお菓子の方が好きなのかなぁ。実際……今日のお団子は今まで作ったお菓子の中で1番簡単だったけれど、1番美味しかったかも知れない。
今日もお風呂の中で娘に『桃太郎』の話を聞かせたのだけど、娘はきびだんごのくだりになると「お団子、作った!」と嬉しそうだった。サツマイモのお団子は娘のお腹も心も満たしてくれたようだ。また、何かの機会に作りたいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
娘と作ったサツマイモのお団子。紫芋を使用。写真に登場しているのは比較的形が綺麗な物。娘が丸めたお団子はなかなか個性的な仕上がりだった。
今年も残すところ1ヶ月を切ってしまった。
居間にはクリスマスツリー。玄関にはリースを飾って、クリスマスムードを盛り上げていこうとしているのだけど、その空気は師走と言うよりも、まだ秋の気配が色濃く残っていて、なかなかそんな気分になれないでいる。特に今日は見事な秋晴れで、空を仰げば雲ひとつ無く、誰かとこの空の美しさを共有したいと唐突に思った。その時、娘と手を繋いでいて「見てごらん。お空が青くて綺麗だね」と話しかけたのだけど、娘と……じゃなくて、感性を分かち合える大人と今日の空について語ってみたいと思ったのだ。
年末気分になれずに困っているのだけれど、時間は刻々と過ぎていくので、やるべき事は済ませていかねばならない。娘が寝た後に少しずつクリスマスカードを書いたり、来週控えているクリスマス会(近所の子供達&母親が集って我が家で行う)の準備をしたりと、微々ではあるけれど、年末っぽい作業を進めている。
慌ただしくはあるけれど。年の瀬の「なんとなくソワソワして落ち着かない感じ」は決して嫌いではない。クリスマスにしても、お正月にしても実際に訪れてみると「こんなものか」と言う感じがしないでも無いのだけれど、心待ちにしつつ準備をするのが楽しいのだ。言うなれば「溜め」の時間。じわじわと満ちてくる感じを楽しむべし。
今日は見事な秋晴れだったけれど、明日はお天気が崩れるとのこと。秋から初冬とは思えないほど暖かい日が続いていたけれど、この暖かさも今日あたりが最後だろうか。そう思うと少し寂しい。本格的に寒くなると、散歩や外遊びが辛くなるなぁ。
今日もこの日記を書いたらクリスマスカードを書いたり、年賀状の印刷などをするつもりでいる。今年もあと僅か。悔いのないように過ごしたいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
↓ここ数日のマイブーム。ちょっとした作業時に聞くのに持ってこい。音楽に集中し過ぎず、そこそこに浸れるような曲ばかりなので便利に使っています。
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お隣のお宅から堂島ロールを戴いた。
堂島ロールとは巷で「美味しい」と評判のロールケーキ。大阪では1番有名なロールケーキではないかと思う。我が家は私も夫も甘党なので「1度食べてみたいね」なんて言っていたのだけど、娘が生まれてから「お洒落スポット」には、とんと縁が無い。地元の百貨店等で、数量限定で売り出されることもあるのだけれど行列が出来て大変とのこと。2歳の子を連れて、ロールケーキのために行列に並ぶ訳にもいかず「まぁ、いつか食べることもあるでしょ」などと思っていて、もはや「あれは、きっとガンダーラにあるんだ…」くらいに遠い存在になっていた。
ワクワクしながら食べたのだけど……すごく美味しかった!
実はここのところ「華やかなお菓子」に飢えていたのだ。娘と一緒にプリンやクッキーや、ちょっとしたケーキを作ったりすることはあるけれど、家で作るお菓子は「家にある材料で作る素朴なお菓子」ばかり。そりゃあ、それなりに凝って作れば家庭でも華やかなお菓子が作れるのだろうけれど、それだと時間もお金も大変なことになってしまう。自家製のお菓子は売っている物にない美味しさがあり、それはそれで気に入っているけれどケーキ屋さんでケーキを選ぶ時に感じる「うふふっ」と笑ってしまうようなトキメキは無い。
都会のお菓子……そう。「スイーツ」と呼ばれるようなお菓子を食べたのは久しぶりだったので、堂島ロールはことの他美味しく感じられた。素朴なお菓子も良いけれど、たまには改まったお菓子も良いものだ。
そして「評判のケーキ屋さんのケーキは流石に美味しいなぁ」と思ったと同時に「ローソンのプミアムロールケーキって凄いなぁ」と思った。専門店のケーキとコンビニスイーツを較べるのは乱暴すぎるって事は理解しているけれど、ローソンのプレミアムロールケーキは、あの値段(150円)で、あの仕事は頑張っていると思う。私にとってローソンのプレミアムロールケーキはファミリーマートのWクリームエクレアと並んで「愛さずにはいられないコンビニスイーツ」だったりする。もっとも……その2つも滅多に買わないのだけど。
思いがけず華やかなお菓子を戴いて至福の時を過ごさせもらった。甘いお菓子って人を幸せにする力が強いなぁ。もっとも、私という人間が単純に出来ているからかも知れないけれど。たまにはケーキ屋さんのケーキもいいものだなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。