白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2009年11月30日(月) 日曜午後のホットプレート

昨日、日曜日はお昼からホットプレートが出動した。

日曜日、午前4時過ぎ。夫の携帯メールが鳴った。仕事上での警告メールだったらしく、夫はそのまま飛び起きてバイク(普段は電車通勤だけど緊急時はバイクの方が早い)で出勤。起きそうになった娘を強引に寝かせつけて、娘が起きるまでベッドでゴロゴロしていた。なんとなく私も目が覚めてしまって2度寝することが出来なかったのだ。いつもの時間より寝坊気味の午前7時に起床。朝食を食べ終わった頃に夫が帰宅。

夫の朝食だの洗濯だのの用事を済ませた後、夫は「気を使わなくていいよ。どこか遊びに行こうか?」と言ったのだけど「まぁ、ちょっとベッドで横になりなよ」と夫をベッドに送り込んだ。当然ながら夫はそのまま爆睡。私と娘はあてもなく散歩に出掛けた。

娘はしばらく「お父さんも!」と駄々をこねていたけれど、事情を説明したら納得してくれた(のかどうかは謎だけど)機嫌良く2人で出掛けてくれた。しかし娘は前日から「日曜日はお父さんと遊ぶ」と張り切っていただけに、せっかくの日曜日に何のイベントも無いのでは可哀想だなぁ……とて、ちょっと張り切ってお昼はホットプレートで変わりホットケーキを作ることにした。1時間半ほど遊んで帰宅した後、ホットケーキの準備など。

材料はホットケーキの種、リンゴのコンポート(散歩に出掛ける前に作っておいた)、魚肉ソーセージ、とろけるチーズ。娘とホットケーキの準備をしていた、ひと寝入りした夫が居間へ降りてきた。あたためたホットプレートにホットケーキの種を小さめに薄く延ばして、その上に材料を乗せて、その上からホットケーキの種をひとたらし。両面焼いたら出来上がり。

リンゴのコンポート入りは、そのまま食べても美味しいリンゴのコンポートがたっぷり入っていて、リンゴケーキのようだった。魚肉ソーセージ入りはアメリカンドッグの雰囲気。チーズ入りもチーズの塩味がなかなか良い味を出していた。普通のホットケーキだと、食べている途中で飽きてしまうことがあるのだけれど、最後まで美味しく食べることが出来た。そんな訳で昼食は変わりホットケーキと紅茶。栄養的には、ちょっと問題のある昼食だったけれど、たまの事だし、何よりも盛り下がり気味だった家族のテンションがいっきに上ったのが良かった。食卓に登場するだけで楽しい気分にさせてくれるホットプレートに感謝。

午後からは家族で図書館など。夫と娘が図書館へ行っている間、私は美容院でカット。夕食は大根等の冬野菜をどっさり入れて中華風の味付けでお鍋にした。どこにも行かなかったけれど、小じんまりと良い日曜日だった。夫の仕事は今週も大変そうなので、留守部隊は、よりいっそう、しっかりしなきゃなぁ。今週の目標は何をおいても体調を崩さないようにすることだろう。気を引き締めて頑張ろう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。

自家製リンゴのコンポート。お砂糖は少ししか使わなかったのに美味し仕上がりました。旬の果物の力って偉大ですね。








2009年11月28日(土) 唐突な衝動。

土曜日。午後10時40分。娘はぐっすり眠っている。夫は仕事でまだ帰宅していない。クリスマスカードを書いたり、ネットをしたりしていたのだけど、唐突に「甘いものが食べたい」発作に襲われた。

しかし、こういう時に限って買い置きのお菓子が何も無いのだ。娘のために用意しているオヤツはあるのだけれど、まさかそれを食べる訳にはいかないし(だいたい娘用のオヤツにガッツリと甘いお菓子は無い)、そうかと言って「じゃあ、ちょっくらコンビニに…」なんて訳にもいかない。自宅にある材料で手早く何か作ろうと思えば可能なのだけど、娘が2階で眠っているのに台所でガタガタするのもなぁ…。作業中に娘が泣いたら目も当てられない。

どうして家にお菓子の買い置きが無い時に限って甘い物が食べたくなってしまうのだろう? 実に嘆かわしい。甘いもの好きな人なら、誰しもこういう経験があると思うのだけど、どういう風に乗り切っておられるのだろう?

今日は昨日までの暖かさが嘘のように寒かった。明日も寒いとのこと。気をつけなくては。とりあえず甘い目のホットミルクでも作って衝動を静めることにしよう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月27日(金) 収集癖

近頃、娘は石や葉っぱを収集するのにハマっている。

公園に行ったり、散歩に行ったりするたびに何某かのお土産を持って帰ってくる。帰宅すると上着のポケットに石ころがギッシリ詰め込まれていた……なんてのは珍しい話ではない。

先日もポケット一杯の石ころを家に持って入ると主張する娘を説得するのに随分骨が折れた。私はどちらかと言うと大雑把な方だけど、それでも大量の石ころを家に持って入られると危なくってかなわない。先日は「たくさんある石は玄関の中に置いて、家の中にはYが1番好きな石をひとつだけ持って入ろう。その代わり、その石に、お母さんが顔を描いてあげる」と言うことで母娘間における取引が成立した。娘は顔を描いた石を「石くん」と呼んで、毎日愛でている。

石に顔を描く作戦は、なかなか気が利いていたな…と思っていたら、今度は拾ってきた葉っぱに顔を描いて欲しいと言う。今日はスーパーの袋いっぱいに落ち葉を拾って帰ってきた。「1つだけ作戦」では納得してくれそうにもなかったので、カレンダーの裏に葉っぱをセロテープで貼り付けて、娘と2人で絵を描いてみた。美術用語的に言うならコラージュと言えなくもないのだけれど、そんな立派な物ではない。

秋が深まるにつれ、どんぐりだの、葉っぱだの、石ころだの、外で拾ってきた物が我が家の居間を占拠するようになっている。娘との工作は楽しいけれど、娘の収集癖は日に日にエスカレートしているので、ちょっと心配だ。お洒落な生活なんて、とっくの昔に諦めているが玄関にも居間にも娘の収集した物が我が物顔で鎮座していて、掃除をするにも気を使う。

でも、たぶんこれは「ブームが去ればおさまる」タイプの物ではなくて、娘が相当大きくなるまで続くのだろうなぁ。むしろ成長するにつれ大人の子細工は通用しなくなるだろうから、今のうちに覚悟しておいた方が良いのかも知れない。娘はきっと明日も何か拾ってくるのだろう。かさ張る物は遠慮して欲しいんだけどなぁ……などと思いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。

左は枯葉を貼り付けて描いた絵。娘と私の合作。右は娘が愛してやまない「石くん」。娘の寵愛がいつまで続くのか、そっと見守っていきたい。






2009年11月26日(木) 日常会話。日常方言。

遅ればせながら昨年度の芥川賞を受賞した『乳と卵』を読みはじめた。大阪弁で書かれた作品で、受賞当時はけっこう話題になっていたように思う。

私は物心ついた頃からずっと大阪で暮らしている。3歳まで奈良県にいたので「大阪生まれの大阪育ち」ではないけれど、コテコテの大阪人と言っても過言ではないだろう。大阪の言葉と言うのはテレビや映画でよく登場するけれど、派手にデフォルメされていて「今どき、そんな大阪弁使う人はいないって…」とガッカリさせられることが多々ある。面白い大阪の素人(特にオバチャン)が出ている時など、特にそう思う。もっとも、テレビに出てくるコテコテの大阪弁を自由自在に操る人がいるのも事実だけれど、そうでないの方が断然多い。

小説の中に登場する大阪弁についても、まぁ大抵はしっくりこない。大御所と呼ばれる作家さん(宮本輝とか)の作品だと、設定にしても言葉の感覚にしても現在の大阪とはそぐわないように思う。しかし、今読んでいる『乳と卵』は若い作家さんが書いた作品なので、自然な大阪弁が書かれているだろうと期待していたのだけど……やはりだめだった。

大阪弁に限らず日常会話とか、日常で使っている方言って、そこで生活していない限り自然に使うことは出来ないのかも知れないなぁ……なんて事を思った。

言葉と言うもの複雑で「○○弁」と言ったところで、地域によってイントネーションが違っていたり、至極狭い地域でしか使わない言い回しがあったりする。大阪で言うなら、北と真ん中と南の言葉は全くい言って良いほど違っている。私は大阪しか知らないので他の地域の事はよく分からないけれど、他の地域でも案外そうなのかなぁ……などと思ったりする。

石川啄木の有名な短歌に『ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく』と言うのがあるけれど、自分が使っている言葉というのは、照れくさくも愛しいものだ。そしてその言葉を愛しく思うのは、そこに住む人に多かれ少なかれ愛着を持っているからだと思う。

日常生活で誰かと交わす「おしゃべり」は、あまりにも自然で当たり前のことになっているけれど、本当はもっと大切にしなきゃいけない事なのだろうなぁ……なんて事を漠然と思った。『乳と卵』はまだ読みはじめたばかり。これを書いたら続きを読もう…って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月25日(水) 哀愁の大根

大根を干している家を見つけて以来、娘は散歩の行き帰りに必ず大根を見に行っている。「だいこんさぁぁ〜ん」と叫びながら走って行く娘は恋人に会いに行く乙女のように可憐だ。

昨日はついに大根を干しているお宅の人に行き合わせてしまった。毎日、大きな声で「だいこんさぁぁ〜ん」とか「だいこん、いっぱい!」「だいこん、ぶら〜ん」と語りかけているので、私達母娘が日参しているのは、たぶんお気づきのことかと思われる。身の縮む思いだったが「可愛い時期だね。いくつ?よく喋るね」などと、声を掛けて戴いた。子供好きの人のようでホッっとした。

大根は日に日に干からびている。干しているのだから当然なのだけど、大根が日々やせ細っていくのを目の当たりにしていると、なんだか物悲しいような気分に襲われてしまう。

たかが大根。されど大根。じわりじわりと大根が干からびていく様子は、人間の一生にも似ているような気がする。大根は干してお漬け物にするとのこと。なので、干された大根は枯れているのではなくて、次のステージへ移ろうとしているに過ぎないのだけど、傍から見ていると哀愁のような物を感じずにはいられないのだ。

……そんな事を考えながら、しんみりする私の横で娘は常にハイテンションだ。大根に例えるなら娘は「いま、まさに抜いたばかりの泥のついた新鮮大根」だろう。何を見ても楽しく感じるのも無理はない。そして私は「いま、まさに紐にくくられたばかりの大根」ってところか。次のステージはまだ遠く、宙ぶらりんの状態。

大根は日々干からびるけれど「美味しいお漬け物になる」という未来が約束されている。しかし私は大根ではないので自分の未来は自分で作っていかなければならない。薄らぼんやりと干からびるのではなく、人間として、ちゃんと成熟したいものだなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月24日(火) ひとあしお先に…

昨日、日曜日は家族で1ヶ月も早くクリスマスムードを楽しんできた。

朝食後「今日は何をして過ごそうか?」と夫に問うと、夫は前日のトラブルが気になるとかで、どうしても職場を覗きたいとのこと。休日出勤するのかと思っていたら「確認だけしたら帰れるから一緒に行ってそれから遊びに行こう」と夫。夫の職場の近くには大きな公園があるので、私と娘はそこで夫の仕事が終わるまで待っていた。突然の提案だったけれど、娘に「お父さんがお仕事をしている場所」を見せることが出来て良かったと思う。

夫と合流後はバスと電車を乗り継いで梅田へ出掛けた。夫がクリスマスプレゼントを買ってくれると言う。実は普段使いの鞄(娘のオムツやお茶や着替えなどを入れている)の肩掛け部が今にも壊れそうで、クリスマスプレゼントには鞄をリクエストしていたのだ。昼食を挟んで梅田のロフトへ。チャムスのバナナショルダー(黒)を買ってもらった。

その後、スカイビルのクリスマスツリーを見に行ってきた。クリスマス的にはまだまだ全然盛り上がらないけれど、クリスマスシーズンが佳境に入ると、カップルでごった返す場所なので空いているうちに娘を連れて行きたかったのだ。お目当はドイツから来たメリーゴーランド。クリスマスツリーを見て、家族でメリーゴーランドに乗った。娘はメリーゴーランドがいたく気に入ったらしく「もう1回乗りたい。帰らない」と駄々をこねて大変だった。

一応「娘をメリーゴーランドに乗せたい」という名目はあったものの、娘に合わせて予定を立てる我が家にしては珍しく、昨日は大人本位のお出掛けだった。娘はそれなりに喜んでくれたけれど、やはり自然の多い場所や公園の方が娘にとっては楽しいのだろうなぁ……と思う。ちょっと娘には申し訳なかったのだけど、久し振りに都会の空気を吸って懐かしさに浸らせてもらった。スカイビルの周辺は大好きな場所で、独身の頃1人でよく散策したのだ。

夫からクリスマスプレゼントに買ってもらった鞄は今日から早速使っている。身体にしっくりなじんで、とても近い心地が良い。しばらく私の心強い味方として公園のお伴をしてくれるだろう。心強い味方を得た事だし、今週も散歩と外遊びに命をかける体育会系女子の娘と共に頑張っていこう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。

梅田スカイビルのクリスマスツリー(左)と、スカイビルの谷間にある森から見上げた空中庭園。独身の頃、1人で映画帰りに散策した場所を家族で歩けると言うのは幸せなことだと感謝せずにはいられません。








2009年11月22日(日) 楽しい休日のはずが。

連休中日。今日は昼過ぎから雨との予報。

せっかくの連休だし紅葉が見頃との情報もチラホラ耳にするので家族で紅葉狩りに出掛けることにした。実家の車を借りて奈良県の竜田川公園へ行くことに。お天気が心配なので、お弁当を食べたらすぐに撤収して、帰りに用事(日々の買い物やクリーニングの受取)を済ませて、クリスマスツリーを買って帰ってこよう……と綿密な計画を立て、お弁当を作って家を出た。

久しぶりのドライブ。山間の景色を見ながら走るのはとても楽しい。娘はすごぶる機嫌良し。竜田川公園では紅葉祭りが開催されていて、地元団体が屋台を出している。「昨年行った時に買ったあんこ餅が美味しかったから今年も買おうね」なんて話していたら夫が携帯を見て顔を曇らせた。職場でトラブルがあったらしい。夫は会社の寮に住む部下「自分も行くけれどすぐに行ってほしい」と連絡。大慌てでUターンすることになった。

コンビニの駐車場に車を止めて、元来た道を引き返そうとしたとたん、今度は娘の顔が曇ってしまった。娘、2歳1ヶ月。もう赤ちゃんではないので来た道を戻ることが、どういう意味かは理解している。夫は娘に「お父さんはお仕事に行かなきゃいけなくなったんだ。ごめんね」と謝り、私は「お母さんと一緒に、おばあちゃんの家に行って、おばあちゃんの家(の居間で)ピクニックしよう」と提案した。娘は案外素直に受け入れてくれて、途中で夫を車から降ろして実家へ向かった。

私と娘は実家の居間でお弁当を広げた。実家の母は孫との昼食にご機嫌だった。「おばあちゃんの家」は娘にとって行き慣れた場所なのだけど「ピクニックみたいにお弁当を食べる」と言うシュチュエーションにご機嫌だった。娘は先週、図書館で借りた絵本の影響でピクニックに行きたがっていたのだ。

昼食後は娘を連れて買い物等の用事を済ませて、トイザらスへ行った。クリスマスツリーは夫のいる時に買いたかったのだけど、娘との約束を破る訳にはいかない。娘が選んだのは電気を付けるとピカピカ光るタイプの物。私が密かに希望していた物とは全く違うタイプだったのだけど、クリスマスツリーは大人のために飾るのではなく娘のための物なので娘の好みに任せることにした。小さい子供って、どうしてあんなにキラキラとかピカピカが好きなのだろう。

買い物を終えたら雨が降ってきた。車をいったん自宅前に停めて荷物を降し、駐車場へ。娘を濡らさないよう傘を差し、抱っこ紐で抱っこしてテクテク歩いて帰宅したら、夫が帰ってきた。トラブルは無事に解決したとのこと。寒かったので家族で早めにお風呂。草臥れてしまって呆けていたら、夫が御土産で戴いた半レトルトのカレーうどんを夕食に作ってくれた。

娘を寝かしつけるために家族で寝室に入ったら、そのまま爆睡。気がついたら午後9時半を過ぎていた。

そうっと階下に降りて片付け物&ネットなど。なんだか大変な1日だった。急なことでアタフタしたし、娘に気を使って必要以上に草臥れてしまった。でも夫の方のトラブルも解決したようだし、娘もそれなりに機嫌良く過ごしてくれたし「終わり良ければ…」ってところだろうか。連休最終日の明日は平穏に過ごしたいものだなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月21日(土) 大根の季節

先日、娘と散歩していたら不思議な光景に出会った。

住宅がズラリと立ち並んでいる一角に、隣の宅地を買い取って奥の部分を家庭菜園に、手前の部分を駐車場にしている御宅があるのだけれど、その駐車場のアコーデオン式の柵と、奥まったところにある塀の部分にギッシリと大根が吊るされていたのだ。

住宅街に突如現れた大根の大軍……なかなかシュールな光景だった。

大根が干してある光景も農家が立ち並んでいるような場所や、あるいは畑がたくさんある場所なら、それほど珍しくもないのだけれど、小じんまりとした住宅が立ち並ぶ一角だと、あまりにも唐突過ぎて思わず立ち止まって見入ってしまった。他所のお宅の敷地の様子なので写真に収めてお見せすることが出来ないのが残念でならない。

最近、私が台所に立っていると椅子を持ってきて一緒に台所仕事を手伝うのが大好きな娘は「大根! いっぱい!」と大はしゃぎ。しばらく眺めていたのだけれど、娘が大根を欲しがったので「これは余所のお家の大根だから、Yはお母さんと一緒に大根を買いに行こう」と言い聞かせて、八百屋に大根を買いに行った。

今日はお昼間に夫の実家に遊びに行く予定だったので、前日に買った大根を朝から豚の薄切り肉と一緒に洋風のスープ煮にして出掛けた。夫の実家で昼食を取り、たっぷり遊んで帰ってきたら、スープを吸って煮含められた大根はとろけるような柔らかさ。これからの季節、大根ってありがたい食材だなぁ……などと思った。

大根を食べながら地味に冬の到来を実感した。

気がつけば11月も終盤。冬がやって来るのも当然なのに、ぼんやりとしているうちに「来てしまった!」と言うような印象。寒いのが苦手な身としてはあまり嬉しくはないのだけれど、冬なりの楽しみを見つけて乗り切っていきたいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月20日(金) 父さんにもぶたれたことないのに!

娘は生まれて初めて友達から叩かれた。たぶん「ぶったね?父さんにもぶたれたことないのに!」と言う心境だったのではないかと思う。私も夫も娘に手を上げたことが無いので、娘にとっては初体験だ。

もっとも、これまでも玩具の取り合い等のトラブルはあったし、軽く叩かれたり服を引っ張られたりた事はある。しかし今回は真正面から玩具の汽車でガツンと殴られた。少し傷になっていたので相当痛かったと思う。娘が友達の玩具を勝手に使ったのが原因。娘が大泣きしたのは言うまでもない。

その場に双方の親がいたので、娘を殴った子のお母さんは子供を叱ったし、娘は私がなだめてその場は治まった。娘の友達のお母さんは「ごめんね。本当に申し訳無い」と平謝り。その子は男の子ばかりの3人兄弟の末っ子で、少々手が早い。これまでも突き飛ばされたり、軽く叩かれたり(その場に親がいて未遂に終わった)した事があったのだけど、今回はついにやっちまった……って感じ。

今回のことは娘にとって貴重な経験だと思っている。兄弟がいたら喧嘩して叩かれる経験もあるだろうけれど、娘はいまだ1人っ子。むしろ、ちょっとワイルドな友達に揉まれて強くなって欲しい。

私が親として娘に望むのは「愛情豊かな優しい人間であって欲しい」と言うことと「強い人間であった欲しい」と言うこと。最近はイジメだのなんだのと子供の世界も複雑で生き辛いことが多いと聞く。そして大人になればなったで、やっぱり大変な事が多い。娘にはそんな中を逞しく生き抜く力を身に付けてもらいたい。

……などと御大そうな事を書いてみたけれど娘が殴られた時、私の方が吃驚して、内心泣きそうになってしまったのは、ここだけの話。自分が殴られるよりも痛く感じた。

娘が殴られた話はここまでにして。今日は久しぶりに図書館へ行って自分の本を借りてきた。期限までに読めるかどうかは謎だけど、出来るだけ読書の時間を作ろうと思う。明日から3連休。お天気はイマイチそうだけど楽しく過ごしたいものだなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月19日(木) 昨年の今頃…

最近、日々の暮らしをつつがなくこなしていくだけで、いっぱい・いっぱいになっていて、自分の事がおざなりになっているなぁ…と少し焦り気味な自分がいる。

ふと「昨年の今頃は何をしていたんだろう?」と思い立ち、昨年の今頃の日記を読み返してみた。昨年は体調を崩しまくりで病気ばかりしていたようだ。肩凝りからくる吐き気で寝込む、風邪をひいて高熱を出す、酷い腰痛で動けなくなる、眩暈が酷く動けなくなる…等。すっかり忘れていたけれど、ものすごく凹んでいたのを思い出した。

それを思えば今年の元気っぷりはどうだ!

毎日午前10時に家事を終え、娘を2時間ばかり外で遊ぶ(もしくはスーパーで買い物)。午後は1時から4時頃まで娘と散歩をかねて外遊び。私の人生で、これほどまでに1日中外で活動していた時期があっただろうか。いや無い…という勢いだ。

そりゃぁ、まぁ…油断していたら体調を崩すこともあるだろうから、調子に乗るのは禁物だけど、これだけも私にとっては画期的なことだ。何を焦る必要があるのか?

……と今日は自分に言い聞かせてみた。

より良い生活を望むのは人間にとって自然なことだけど「もっと・もっと」が高じるとそれはそれでストレスになる。あまりシャカリキになり過ぎないよう心掛けたいものだなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月18日(水) あったかポトフ…とか色々。

今日は朝から気温があまり上がらなくて寒さが身に染みた。11月半ばに入ったのだから寒いのは当たり前のことなのかも知れないけれど、冬の到来を実感そせられて軽く憂鬱な気分に襲われてしまった。

夜はきっと冷え込むに違いないと予測して夕食はポトフにした。ジャガイモはホクホク。キャベツはトロトロ。日本料理的に言うなら「おでん」なのだろうなぁ。材料を入れてじっくり煮込めば、誰だって美味しく出来るのが嬉しい。そして寒い日には身体があたたまるので、ありがたい料理。

スーパーや生協のカタログなどでお正月準備品などを見ていると、なんだか焦ってしまう。結婚してからは毎年おせち料理を作っているけれど今年もちゃんと出来るのだろうか。昨年も一昨年も「小さい子供がいると、おせち料理なんて無理だよね…」と思いつつ、なんとか作れたのだから、その場に立ってみれば問題無く出来るような気がしなくもないのだけれど。

最近、娘はお風呂湯船に浸かっている時「桃太郎の昔話をしてほしい」とおねだりする。それは良いのだけれど「自分も桃太郎と一緒に鬼退治に行く」と言いだしたため、私が語る桃太郎のお話には、桃の中に桃太郎と娘が一緒に入って流れてくる。娘は大活躍して鬼退治をするのだけれど、彼女が保育園か幼稚園に入るまでに、ちゃんとした桃太郎の話を覚えてもらえるかどうか心配だ。

娘の新型インフルエンザの予防接種の予約が12日7日に取れた。私の住んでいる地域では季節性の予防接種もあぶれた子がいて、かつ新型はまだ予約さえ出来ない子が多い。新型インフルエンザも季節性と変わらない…と言う話もあるけれど、身近で2歳の子が亡くなった話を聞くと、ちょっとピリピリしてしまう。

今日は思考が散漫気味。PCを触っていても集中出来ないし、本を読む気にもなれずにいる。ウダウダと遊んでいても仕方がないので明日の煮物に使う小芋の皮を剥いて、クリスマスカードの宛名書きでもしようと思う。明日は今日より暖かいとのこと。ちょっと期待しちゃうなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月17日(火) 自分から動いて…

テレビで纒向遺跡のニュースを見ていたら古代史が好きな年長の友人のことを思い出した。

その人とはネットで知り合い、熱くメールを交わしあった時期がある。かれこれ10年ほど前の話だ。2度ほど一緒に飲む機会があったのだけど、互いに忙しかったり色々とあって、ここ数年はすっかり疎遠になってしまっていた。

今さら「お元気ですか?」ってメールするのも、なんだなぁ……と思ったりもしたのだけれど、その日はどうしたものか「いやいや。これも良いキッカケだ」と思い立ち、メールを送ってみることにした。私は比較的筆マメ、メールマメな方だと思うのだけど、自分から動くのは苦手だったりする。なので数年もご無沙汰していた人に、特別な用事もないのにメールを送るだなんて画期的なことだ。

年長の友人はすぐに返事を返してくれた。とても元気そうで、充実した日々を送っておられるとのこと。なんだかやけに嬉しかった。

毎日、自分の身の回りのことに追われていると、家族や至極身近な人以外とのお付き合いは、ついつい疎遠になってしまいがちだけど「疎遠になっちゃったなぁ」と思う人で、自分が好きだったり大切に思っている人には、自分から動かなきゃいけないなぁ……と思った。ベタベタした付き合いをしたいと言うのではなくて、サラリと近況を知らせ合うだけでも嬉しいものだし、なんだかこぅ……心に余裕が出来ると言うか、豊かになるような気がする。

年長の友人には「ずっと先ことになるかも……ですが、いつかまたお会いしたい」と書いて返信した。その時、友人にガッカリされるような人間にならないよう精進します……とも。

日々の生活にいっぱいいっぱいになってくると、なかなか出来ないことだけど、家族と身近な知り合い以外の友人にもたまには自分から動いて連絡を取るようにしたいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月16日(月) 秋のパン祭りと交通科学博物館

この土曜日はお天気が悪くて遊びに出掛けられなかったので家でパンを焼いてみた。

朝食を食べた後で「今日はパンを焼くよ」と娘に告げると娘は大喜び。粉を捏ねる過程から娘にお手伝いしてもらった。前回はシンプルな白パンを焼いたのだけど、今回はサツマイモのペーストやツナ缶やチーズをトッピングして惣菜パンを作ることにした。チーズが大好物の娘にチーズを渡したら、トッピングする前に食べてしまうだろうなぁ……と思っていたら、意外にも娘はチーズを食べずにパンにトッピングをしてくれた。パン丸めて、チーズを乗せて、ケチャップをかけて……と、娘もいっぱしにパン作りを楽しんでいた。

昼食は焼き立てのパンとカフェオレなど。惣菜パンを作るのは初めてだったのだけど美味しく出来て大満足。具の量の加減等が分かったので次回はもっと上手出来るだろうと思う。娘も自分の作ったパンと言うことで普段は喜ばないツナの入ったパンも喜んで食べていた。幼児の食事の好き嫌いにおいて「自分で作った食べ物」ってのは重要ポイントらしい。

日曜日は交通科学博物館へ。関西はちょうど「関西文化の日」という企画の真っ最中で、美術館や博物館が無料で公開されていたので、交通科学博物館はそこそこの人出だった。娘にはまだ少し早いかな…と思っていたのだけれど、娘は想像以上に大喜び。電車に汽車に新幹線に…と彼女なりに「乗り物」を満喫していた。お昼は館内の休憩室で持参したお弁当など。交通科学博物館は遠足スポットだけあって、室内でお弁当を食べる場所が用意してくれているのが嬉しい。寒い時期のお出掛けにはもってこい。来春までに何度かお世話になりそうな予感。

パンを焼いたり、子供の喜ぶ博物館にお出掛けしたりと、実に小市民的な週末だった。小じんまりとまとまってしまっている…と言えばそうなのだけど、家族が元気で仲好く過ごせているってだけで幸せだと思う。私の両親は決して仲の良い夫婦とは言えなかったし、何かとトラブルが多い家庭だったので、自分が今のような家庭を作って生活していることが不思議に思えてならない。

今週も穏やかに、かつ笑顔の多い時間が過ごせますように……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。

左は娘が丸めて作ったチーズ乗せパン(焼く前)。右は焼きあがったパン。なかなか美味しく出来ました。









2009年11月13日(金) 遊び呆ける日々?

最近の私は毎日本気で遊び呆けている。

娘がもっと小さかった頃は明らかに「遊んであげている」とか「相手をしてあげている」というかんじだったのだけど、ここ最近は私の方が大人げなく遊んでしまうことが多い。……と言うのも娘は2歳になったとたん、お昼寝をしなくなったため、娘と遊ぶ時間がガツンと増えた。私も本気になって遊ばないととてもじゃないが、やってられない。

お砂場へ行けば超本気で山や渓谷を作り、お絵描きをする時もクレヨンを重ね塗りして「いかに上手に描けるか」を追求し、絵本も歌も「教育TVのお姉さん風」に全力で取り組んでいる。本気で遊ぶようになるまでは、娘の相手をするのがしんどいなぁ……と思うと事もあったのだけど、最近は私も楽しく遊べるようになった。

楽しい反面「毎日こんなに遊び呆けていていいんだろうか?」と不安に思ったりするのも事実だ。

娘が寝てからの時間も家事の残りや娘の玩具作りなどをしているので、読書量は激減。昨今の話題にも疎くなっていて視界が狭くなっているのは否めない。子育てしながらも勉強したりしている人もいると言うのに、いかがなものだろうかる

「いやいや。今の私は子育てが仕事だからこれでいいんだ」と言う気持ちと「いくらなんでも、これではイカンだろう」と言う気持ちがせめぎ合っている今日この頃。もうちょっと時間配分とか家事の段取りを要領良く出来るようになると良いのだろうけれど。娘が大切なのは勿論だけど、子育てが一段落した時に抜けがらになるのは嫌過ぎる。

あちらを立てれば、こちらが立たず…で、なかなか上手くいかないけれど、試行錯誤しつつ頑張るしか無いのだろうと思う。娘としっかり向き合いつつ、かつ自分も後悔しないような生き方を心掛けたいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。

牛乳パックで作ったケーキ。お皿は100均で買ったお盆。なかなかの出来栄えで牛乳パックも馬鹿に出来ないものだと感心した。








2009年11月11日(水) クッキーリベンジ

今日は朝から1日中雨。娘と2人で家に引き籠っていても退屈なので午後からクッキーを焼いてみた。

娘とオープンでパンだのお菓子だのを作るのは雨の日行事になりつつある。今まではお昼寝の時間を気にしながらの作業だったけれど、娘は最近お昼寝をしなくなったので気兼ねなく作業を始めることが出来た。昼食時に娘がお味噌汁を残したいとグズグズ言ったので「ちゃんとご馳走様が出来たらクッキーを作るよ」と宣言した。すると、娘は素直に食事を終わらせて、台所に自分の椅子(踏み台にする)を運んできた。前回のクッキー作りを覚えていたらしく、娘はすっかり大はしゃぎ。

午後1時に作業開始。焼き上ってオヤツを食べ始めたのは午後3時。簡単なクッキーなので、本当ならもっと手早く出来そうなものだけど、娘にお手伝いしてもらうとなると、これがなかなか大仕事。生地を作った後は床に散らばった粉を片付けなくてはいけないし、居間の卓袱台にラップを敷いて、娘に型抜きを手伝ってもらうのも、時間がかかる。だけど、工作をする感覚で楽しく作業することが出来た。

前回、クッキーを焼いた時はバターを使わないヘルシーなレシピで作ってイマイチな出来栄えだったので、今回はスタンダードなものにしてみた。結果、我ながら美味しいと思えるクッキーが焼き上った。「娘とお菓子作り」と言っても、娘は作るのが楽しいだけで、普段からプリンなど特別好きな物以外のお菓子にはあまり執着がない。もちろん欲しがりはするのだけれど、少しだけ口をつけて「ごちそうさま」をしてしまう。だけど今回のクッキーは喜んで食べていた。もちろん「自分で作った」というところが大いに影響しているのだろうけれど。

娘には1歳の頃から台所仕事を手伝ってもらっているのだけれど、今までは「面倒臭い」が勝っていた。でも、ここ最近はちょっと楽しい。娘に手伝ってもらうと大変なのは変わらないけれど、お喋りも上手になってきて、物事を随分理解するようになった娘を相手に何か作るのは本気で楽しい。

今日は雨で外に出られなかったけれど、クッキーリベンジが上手くいって大満足。そう、しょっちゅうは出来ないけれど、面倒がらずに出来るだけ娘と台所に立ちたいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。

娘にお手伝いしてもらって作ったクッキー。絶品…とまではいかないけれど、手作りの美味しさがありました。









2009年11月10日(火) 気が早いのだけど…

ものすごく気の早い話だけれどクリスマスの準備をはじめた。……と言っても、クリスマスカードの準備にお世話になった人へのクリスマスプレゼントの発注、それに娘の友達を招いてのクリスマス会の計画を立てたくらいの話なのだけど。

娘が生まれるまでは「クリスマスの準備を早々にするだなんて風情が無くて嫌だなぁ」と思っていたのだけれど、今年は特に娘がお昼寝をしなくなり、私が1人でゆっくり作業出来る時間が限られているため、例年になく早めに準備を開始した。

私はキリスト教徒でもなんでもないけれど、クリスマスの準備はワクワクする。クリスマス当日の楽しさよりも、むしろ準備期間の方が好きなくらいだ。大切な人達に贈り物をしたり、カードを書いたりするのはとても楽しい。私にとってクリスマスに大切な人達に何かをするのは、昔風に言うなら「暮れのご挨拶」のようなもので「今年1年ありがとう」と言うような気持ちでいるからかもしれない。もっとも、これも自己満足の極み……と言えなくも無いのだけれど。

娘が寝た後の時間はクリスマスの準備以外にもしなければならない事は多いので、なかなか思うようには進んでいないのだけど、当日までに間に合えば良いのだから、あせらずじっくり進めていきたいと思う。

クリスマスの準備の話とは全く違う話なのだが、先日、拾った鞄の落とし主のお母様がわざわざ訪ねてきてくれた。鞄の中にはもともと財布は入っておらず、何も無くなっていなかったとのこと。鞄が持ち主の手元に戻って本当に良かった。落とし主のお母様も喜んでおられた。

ただ「お礼」として図書カードを戴いたのはちょっと失敗だった。お礼目当てで届けた訳ではないので、もちろんお断りしたのだけれど、親御さんの立場からすると「ありがとう」だけでは済まない…と言うのも分かるので、戴いておくことにした。交番に届ける際「自分の身元を相手に知らせない」ことにしておけば良かったなぁ……と後悔。娘の相手に気を取られていて、なんとなく上の空で「はいはい」と話を聞いてサインしてしまったのだ。今後、こういう機会がある時は自分の身元は伏せておくようにしたい。落し物の鞄は娘を遊ばせていた公園で見つけたので、図書カードは娘の絵本を買うのに使わせて戴こうと思う。

明日からはしばらく雨が続くとのこと。雨がおさまったら寒くなるのだろうか? 春の雨はひと雨ごとに暖かくなっていくので大好きだけど、今時分の雨は少し苦手だ。体調を崩さないよう気をつけなくてはなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月09日(月) 秋のピクニック

土曜日は朝からお弁当を作って深北緑地へピクニックへ行ってきた。

深北緑地は我が家にとって馴染みのない場所だったのだけどネットで「どんぐり祭り」という催しがあるのを知り、新しく出来た路線を使えば比較気的スムーズに移動出来ることもあって、少し遠かったのだけど張り切って出掛けてみることに。娘も2歳になって、ちょっと長めの時間でも大人しく電車に乗っていられるようになった……と言うのも「わざわざ」の遠出に背中を押してくれた。

初めて行った緑地公園だったのだけど想像以上に素敵な場所だった。児童公園の遊具が充実していたのも良かったし、もともとが治水公園と言うこともあって、自然が豊かで池には白鳥やアヒル、カモなどの姿を見ることも出来た。間近で白鳥を見ることが出来て娘も私達夫婦も大興奮。もしかしたら娘よりも親の方が喜んでいたかも知れない。

お昼は芝生にシートを広げてお弁当。今回はいつになく入魂のお弁当だったので、夫と私は昼間っから500ミリ缶のビールを半分こ。娘はおにぎりだの、サツマイモの甘煮だの、魚肉ソーセージの焼いたのだの、好物が多かったのもあって、ご機嫌でお弁当を食べてくれた。外でシートを広げてのお弁当も今シーズン最後かなぁ……なんて感傷も手伝って、お弁当はいつもより美味しく感じられた。

公園内を散歩したり、児童公園で遊んだり、どんぐり拾いをしたり。公園事務所ではどんぐりで工作を作る催しがしていたので娘と一緒に参加してきた。どんぐりに顔を描いたり、木の台にどんぐりを張り付けたりした。娘は木工用ボンドで手をベタベタにしてしまったけれど、相当楽しかったらしく帰りの電車でもずっとどんぐりを手に持っていた。

我が家は基本電車移動。しかも「娘が大人しく電車に乗っていられる範囲」に行動範囲が限定されてしまうのだけど、娘も随分とお出掛けに慣れてきたことだし、たまにはいつもと違う場所にも出掛けるようにしなければなぁ。ついつい親が楽をすることを考えてしまいがちだけど、もっと娘に色々な経験をさせてあげたいと思う。

娘が楽しんでくれたのが1番だったけれど、秋らしい遊びをすることが出来て私もすっかりリフレッシュすることが出来た。今週はお天気がイマイチそうだけど、頑張っていこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。

左からススキ野原、白鳥(2枚)、どんぐり工作。秋らしさを満喫してきました。どんぐりの工作は微妙な出来だけど娘はいたく気に入ったようで毎日遊んでいます。











2009年11月06日(金) 人間のおまわりさん

午前中、娘と公園で遊んでいたら、滑り台の脇に不審な鞄を見つけた。

鞄のファスナーは空いていて中身がちらりと覗いていた。教科書や可愛らしいポーチが入っていて、見るからに「高校生の通学バッグ」って感じだった。周囲を見渡してもそれらしき人はおらず「ひったくりに財布を抜かれて捨てられた鞄だろうなぁ」と思ったのだけど、もしかしたら公園で子供を遊ばせている人の鞄という可能性もあり、落し物の確信が持てなかったのでしばらく様子を見ていた。

1時間ほど娘を遊ばせていたのだけれど、鞄の持ち主が現れるでもなく、最初からいた親子連れは帰ってしまった。鞄は交番に届けるべきなのだろうと思いつつ、正直なところ「手続きが面倒だし、何も私がやらなくてもなぁ…」と言う考えが頭をよぎった。しかし「いやいや。娘の前で(たとえ娘が理解していなくても)それはダメだろう」と思い直し、娘に鞄を交番に届けるから遊びを辞めて帰ろうと説明して駅前の交番へ向かった。

娘は最近、お誕生日に戴いた自動演奏付きのピアノの中にある「いぬのおまわりさん」がお気に入りで、生まれてはじめて交番へ行くってことに満足しているようだった。どうも娘は何か楽しい勘違いをしているようだったので「あのね。交番におまわりさんはいるけれど、犬のおまわりさんじゃなくて、人間のおまわりさんだよ」と説明したら、ちょっと不思議そうな顔をしていた。

きっと手続きに時間が掛かるだろうと危惧していたが、案の定かなり時間が掛かってしまった。鞄の中の物が多かったのでチェックして文書化するだけでも、けっこうな時間。退屈で娘がグズグズ言うだろうと思っていたのだけれど、娘は初めて行く交番が珍しかったのか存外大人しく待っていてくれた。鞄の中には落とし主のバイト先の社員証が入っていたので、たぶん持ち主に届くだろうとのこと。財布は入っていなかった(抜かれた?)けれど、教科書類の他にもiPodなども入っていたので、持ち主に届けられると良いのだけれど。

財布も無かったし、おそらくひったくりに合った鞄だと思うのだけど、高校生の鞄をひったくるなんて酷いなぁ…と憤りを覚えた。学生さんが持っているお金の額なんて知れたもの。被害にあった高校生はきっと怖かっただろうし、なんとも気の毒なことだ。

その夕方、娘とお風呂に入っていて「今日は交番に行ったね」などと話をした。「人間のおまわりさんがいたね」と言うと娘はニヤリ。おまわりさんは優しいお兄さんだったのだ。公園遊びを早めに切り上げて交番へ行くだなんて、娘にとっては面白くなかっただろうと思っていたけれど、行って良かったと思う。娘にはよく理解出来なかったかもしれないけれど、これも1つの経験だろう。私も、知らん顔をせずに届けて良かった。知らん顔をしていたら、きっと心のどこかに引っかかっていただろうから。あの鞄が持ち主の手に戻ることを願いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月04日(水) あれこれと。

最近、娘がお昼寝をしなくなってしまった。娘のお昼寝タイムは私の読書タイムでもあったので、読書時間が激減。娘の成長を頼もしく思うと同時に、読書時間の捻出に四苦八苦する今日この頃。

午前中、家事を終えて娘にすりリンゴジュースを作っていたら、新興宗教の布教活動をしている2人組の女性がやって来た。冊子をくれると言うけれど、丁寧にお断りする。年齢からして子供のいる世代の人だと思うのだけど、彼女達は家事をせずに何をしているのだろう? 主婦だから家事をしろ…と言うのではなく、それぞれに成すべき仕事をして暮らすのが大人というものではなかろうか。

宗教や、あるいは自己啓発セミナー等を信じて幸せになったと言う人の話を聞かされるたびに、やたら淋しい気分に襲われる。幸せには決まった形が無いので、本人が幸せだと言うならそうなのだろうと思うのだけど、自分の成すべきことをせず「自分が幸せになったから」と自分の価値観を他人に押し付けて歩くのは筋違いだろうに。

幸せの基準って人によって違う。だから私も他人を見て「あの人は…」などと言う権利など無いのだけれど、心の中ではそういう事を考えてしまうあたりは矛盾しているなぁ……と思う。

近々、娘さんが嫁がれる女性の日記を読んでいたら、娘の将来を想像して泣けてきてしまった。娘が嫁ぐ日なんてまだずっと先の話なのに気の早いことだ。今日はなんだか考えがまとまらないままPCに向かってしまった。あれこれと書き散らしてしまったけれど、こんな日もあるよね……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2009年11月02日(月) 秋の奈良公園

この週末は家族で奈良公園へ行ってきた。

先週は娘が熱を出したり、夫の仕事が忙しかったりと夫婦共に疲れ気味だったので週末は家でゆっくり過ごそうと思っていたのだけれど、あまりに素晴らしいお天気だったので出掛けることにした。せっかく出掛けるならば娘が喜びそうな場所……動物好きの娘に間近で鹿を見せてやろうと奈良公園へ行くことに。

急なお出掛けだったので我が家にしては珍しく、お弁当を持たずに手ぶらで出掛けた。現地へ行ってお店に入って食べても良いのだけれど、気持ちの良いお天気だったのでお弁当を買って、奈良公園の芝生でシートを広げて食べることにした。手作りのお弁当の方が美味しいには違いないけれど、たまには手抜きも悪くないなぁ……なとど、グウタラなことを思いながら出来合いのお弁当を食べた。

いくら動物好きだと言っても娘は2歳になったばかり。身体の小さい娘からすると鹿はかなり大きいので、もしかしたら怖がるかと危惧していたのだけれど、娘はひと目で鹿が好きになってしまったようだった。

いきなり近寄って行って鹿を撫で、頬ずりをしていた。鹿せんべいを手渡しで食べさせるのは少し戸惑っていたものの、それもすぐに慣れてしまって、鹿を撫でたり、鹿せんべいを食べさせたりと大はしゃぎだった。途中、鹿に軽く突き飛ばされたりもしたけれど「鹿さんはYに意地悪をしたんじゃなくて、好き好きしようとして、ぶつかっちゃったんだよ」と説明すると、娘は納得したらしく、多少警戒するようになったものの怖がる風でもなく鹿と接していた。

鹿に夢中の娘を見て私達夫婦も大はしゃぎ。夫と交代で娘をカメラに収め、親馬鹿な時間を満喫させてもらった。

あちこちで鹿と遊びながら浮御堂まで散策した。途中、娘とドングリ拾いなど。もちろんドングリはお土産に。ちらほらと色付いた木々が美しかった。大阪よりも豊かな自然に囲まれているからだろうか?私達の住んでいる家から奈良は山ひとつ分離れているに過ぎないのだけど、奈良の空気は大阪よりも澄んでいるような気がする。

お昼寝無しで頑張った娘は途中でリタイヤ。帰り道は夫に抱かれて眠ってしまった。帰りの電車では夫も私もひと寝入り。なかなか充実したお出掛けだった。娘を楽しませるために出掛けたのだけど、私自身もリフレッシュすることが出来た。次に奈良公園へ行く時にはお弁当を作って、もっと朝早くから出かけたいものだなぁ……なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。

左、奈良公園。右、娘と拾ったドングリ。翌朝…ドングリに手と足がはえているのを見つけて娘、大喜び。内職の甲斐があったと思わずニヤリ。








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