白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2008年06月30日(月) 義母のお誕生日

土曜日は義母のお誕生日のお祝いに夫の実家へ行ってきた。

前の日の晩からお赤飯の準備をして、朝からお赤飯を炊き、おかずを作って重箱に。お誕生日のお祝いなので、少し改まったお店で外食……という方法もあったのだけど、悪戯盛りの娘を連れていては、そういうお店に入り辛いので、拙い手利用理でささやかなお祝いなど。予約していた誕生日ケーキを持って夫の実家へ。

重箱、プレゼント、ケーキ、娘の荷物(着替えとかおむつとか)を持って、娘を抱いての移動は大人2人とはいっても大変だった。重箱とかケーキといった「横にしてはいけないもの」が負担だった。我が家は自動車を持っていないのだけど、こういう時ばかりは、自動車があった方が便利だろうなぁ……と思う。

夫の実家で重箱を広げて昼食。娘は机でつかまり立ちをしつつ、机の上の物をガチャガチャしようとするので、机の上に乗っているお皿などを娘の手の届かないところに移動させながらの慌ただしい昼食になった。お誕生日ケーキにはもちろん蠟燭を立てて「ハッピーバースデーの歌」を歌い、義母に「ふーっ」っと吹き消してもらった。

娘がいると「ゆっくり食べてもらう」のは不可能なのだけど、それでも義母は孫が元気に遊ぶ様子を見て満足そうだった。義母のお誕生日祝いだったのに、義母は娘におもちゃと靴を買ってくりれていて、誰が主役だか分からないような状態だった。義母は今年67歳。少し膝が悪いとは言うものの元気な方だと思う。まだまだ元気でいて娘の成長を見守って欲しいと思う。

帰宅して夫と2人になってから「娘もお母さんもテンション高くて、なんだか疲れたねぇ」と話しをした。義母も娘もハイテンションで楽しんでもらえたようで良かった。家でお祝って地味と言えば地味だけど、娘の成長ぶり(遊んでいる様子とか)を義母に見てもらえて、かえって良かったかなぁ……と思う。来年も、楽しく義母のお誕生日を迎えたいものだなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。

お赤飯とおかず。準備は面倒だけど、重箱にお料理をつめた時の達成感は気持の良いものだ。鶏肉の照り焼きと里芋の炊き合わせが好評だった。義母は奇をてらった料理より定番物が好きみたい。お赤飯は手堅く美味しかった。







2008年06月27日(金) 子供時代のおさらい

昨日、お向かいに住む小学生の男の子にザリガニを見せてもらった。

小学校の裏に流れているドブ川で捕ったとのこと。私が子供の頃はスルメでザリガニ釣りをしたものだけど、宅地開発が進んで田んぼも小川も空地も無くなりつつある今もなおザリガニがいる……ってことに嬉しくなってしまった。

ザリガニは大きいのから小さいのまで5〜6匹いただろうか。娘も目の前でザリガニを見せてもらって興味津々。彼女もまた大きくなったらザリガニ捕りをするのだろうか? それとも、そんな事には目もくれないような女の子らしい少女に育つのだろうか? まぁ、好きなように大きくなってくれたら良いと思っている。

「このザリガニは明日脱皮するよ」と少年は言った。脱皮の時期がどうして分かるのかと尋ねてみたところ、手で触ってカラがブヨブヨしてきらたそれが脱皮の合図なのだとか。得意げにザリガニを語る少年のキラキラした瞳が眩しくてならなかった。

娘を産んでから毎日楽しくて困ってしまう。

「赤ちゃんを抱いている」というだけで、子供達は大人である私を遊びの中に引っ張ってくれるのだ。この年になって子供の遊びに触れるとは思ってもいなかった。まるで子供時代のおさらいをしているようだ。ひれは子育てをしているから味わえる醍醐味の1つなのかも知れない。

お向かいの小学生はザリガニを家で飼うそうだ。彼の母親は「水槽が臭くなるし、共食いするから本当は嫌なんだけどねぇ」と苦笑していたけれど「毎年の行事だから」と嬉しそうに息子を見ていた。

今日も娘がお昼寝から覚めたら外に遊びに行こうと思っている。今日はどんな楽しいことが待っているのかなぁ……と楽しみにしつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月26日(木) つばめ新聞

春先から愛読していた「つばめ新聞」が最終回を迎えてしまった。

「つばめ新聞」とは、たまに出掛ける自宅からは少し遠いスーパーの道すがらにある、とあるお宅の壁新聞。そのお宅の軒先には毎年つばめが巣をかけるらしく、つばめの様子を綴った「つばめ新聞」という手書きのレポートがポストの下に吊るしてあるのだ。巣作りからはじまって、今日は巣立ちのことが書かれてあった。

たぶん、そのお宅の「奥さん」が書いているのだと思うのだけど、こういう楽しみ方が出来る人って素敵だなぁ……と思う。自分自身、専業主婦になってみて思うのだけど、専業主婦という立場は「ツマラナイ」と思えば、どうしようもなくツマラナイけれど「楽しい」と思えば、やたら楽しい。極端に向き不向きがあるように思う。

私はどちらかと言うと「楽しい」と思っているのだけれど「楽しみつくしているか?」と問われると、まだまだ余地が残されているように思う。料理しかり、掃除しかり。育児についてはかなり楽しんでいると思うのだけど、家事活動に関しては、ここのところ少し手抜き気味だ。

そう言えば、書こうと思って机の引き出しから出したポストカードが、いまだPC机の上に置いたままになっている。ささいな事を「面倒臭い」と思ってしまっては何も出来なくなってしまう。

「つばめ新聞」は来年も発行する予定とのこと。私も顔を見たこともない「つばめ新聞」の編集長を見習わねば。「ちょっとしたこと」に手を付ていくようにしたいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月25日(水) 新聞の勧誘

夕方、夕食の準備をすませて娘と遊んでいたらインターホンが鳴った。誰かと思って出てみたら新聞の勧誘員だった。

新聞なんて「とってください」と言われたところで「じゃあ、お願します」と言えるようなものではない。現在読んでいる新聞は年間契約をしているのだから、次の契約なんてずっと先の話。我が家は2年契約をしていて購読がはじまったばかりなので、新聞の勧誘員が来ても「そんな先の契約は出来ないので」とお引き取り願っている。

今回もそう言ってお引き取り願おうとしたら「奥さんも、もしかして32インチの液晶テレビを貰ったの?」と勧誘員。なんの話だかサッパリ分からず首を傾げていたら、某新聞では5年契約をした人に32インチの液晶テレビを渡しているとのこと。私の住んでいるご町内では3軒ばかりテレビを貰っているとかいないとか。

「流石にあんなことされたら参っちゃうね」などと言いながら、勧誘員は「いらないから」と固辞したのにも関わらず、強引に粗品を押しつけて帰って行った。

5年契約をした人にテレビを配るって、いったい……

最近は新聞を取らない世帯が増えていて新聞屋さんは大変だと聞いているものの「いくらなんでも、やり過ぎだろう」と思わずにはいられない。第一、そんな商売をしていて新聞屋さんはやっていけるのだろうか?

そもそも私は「文章を読む」のが好きなので、新聞自体がけっこう好きだ。それだけに新聞を神聖視しているのかも知れないけれど「そんな手段で新聞を売るなんてなぁ……」とモニョモニョした気持ちになってしまった。なんと言うのだろうなぁ……新聞はあくまでも情報を提供する読み物に過ぎないけれど、公的なニュアンスの強いものなだけに清廉潔白であって欲しいと思ってしまうのだ。

最近は新聞社の不祥事も多い。その上こんな力技でもって勧誘をするようでは、ますます新聞離れが進んでしまうのではなかろうか。どれほどネット社会が進化しても、紙媒体の情報源である新聞の役割は大きい。それだけに、ちゃんとした新聞・ちゃんとした経営であって欲しいなぁ……なんて思ったりしつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月24日(火) F、道を正す

昨日はお誕生日だったのだけど、前日にお誕生日会をしたのでと特別なことは何もしないつもりだったのだけど、夫が仕事帰りにケーキを買ってきてくれた。だいたいからして、夫がそんな早い時間に帰ってくること自体が吃驚。「今日はエアポケットのように手が空いたから」と夫。こういうサプライズは嬉しいものもだ。夕食後、夫と2人、ケーキでお祝をした。

ありがとう36歳。今年も頑張ります。

そして今日はFが誕生日プレゼントと自宅の家庭菜園で収穫した野菜を抱えて遊びにきてくれた。夢破れて東京から出戻ってきたFは、現在アルバイトをしながら生活を立て直している。今日はバイト先の都合で仕事が午前中までだったとのこと。

Fからの誕生日プレゼントはエコバッグ(保冷・保温効果のあるもの)と、アイスノンが入れられるお昼寝まくら。どちらも実用品ってところがありがたい。そして誕生日プレゼントと負けず劣らずありがたいのが、野菜のお土産。キュウリ・オランダ豆・じゃがいも・玉葱。まだ食べていないけれど、前回戴いた野菜の味から想像するだに、きっと飛びきり美味しいのだろう。

娘の相手をしながら昼食やおやつを食べ、色々な話をした。結婚の事とか、仕事の事とか。Fは少しだけ痩せて元気になったかな…という印象。Fは健康のためにダイエットをしなければならないのだけど、あの調子なら大丈夫だろう。実家に戻ってきたのはFにとって良かったのだと改めて思う。

人は時として道をあやまったり、あるいは、つまずいたりする事がある。だけど、それ自体は決して悪いことじゃない。道を正せなかったり、立ち直れなかったりするのが悪いのだ。今日、Fとそんな話をしていたのだけど、Fは確実に道を正そうとしている。Fの行く先に素敵な宝物が転がっているといいのになぁ……と思う。

それにしても、友人が遊びに来てくれるって嬉しいものだ。娘を産んでからは、以前のような友人づきあいが出来なくなっているけれど、形を変えながらも末長く続けていきたいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月23日(月) 36歳初日

今日、36歳の誕生日を迎えた。

昨夜は実家の家族を招いて誕生日会。今日は朝から友人や知人からカードだのプレゼントだのが届く。義母からは「お誕生日おめでとう」の電話。お誕生日ってのは、いくつになっても良いものだ。子供の頃、誕生日は「おもちゃを買ってもらえる日」として嬉しかったものだけど、大人になった今はプレゼント云々よりも「誰かが自分の誕生日を祝ってくれる」ってことが嬉しいし、何よりも「今年も1年生きおおせた」って事実がありがたい。

無事に生きているって、当たり前のようでいて、当たり前じゃない。

数年前の私は我が子を胸に抱いて誕生日を迎える日が来るなんて想像もしていなかった。「生きてるって凄いことだなぁ」と、しみじみ思う。娘を産んでからは「何が何でも長生きしたい」と思うようになったけれど、そうそう思い通りに事が運ぶとは限らない。毎日を大切に過ごしていかねばなぁ。

先日、CADの相棒から癌の再発の知らせを聞かされて落ち込み気味だったのだけど、昨日から今日にかけてのお祝いムードのおかげで少し気持ちが浮上してきた。近いうちにCADの相棒に会いに行こうかな…と思ったりする。

本当なら今月中にCADの相棒が家に遊びに来てくれる予定だったのだけど、そうも言っていられなくなったので、こちらから出向こうかと。元・職場の近辺でお昼休みにランチなと出来れば良いのだけど。メールより手紙。手紙より電話。電話よりも直接会わなければならない事があるように思うのだ。会ったからって、どうになる訳ではない…って事も分かっているけど、CADの相棒はそういうのを喜ぶタイプの人なので。

CADの相棒の話はここまでにして。

私も今日から36歳になった訳だ。年を追うごとに若さが無くなってきて、目に見えて「おばちゃん化」してきている。子供を産んでからはおばゃん化に加速装置がついたようだ。だけど、20代の頃より人として、ずっと良くなったように思う。何が良くなったかと言われると返答に困るのだけど。

お祝いは昨日すませてしまったので、今日はお誕生日だと言っても特別なことは何もしない。夕食もいたって普通。サバのみりん焼き、小松菜とウィンナーの牛乳あんかけ、冷奴、茄子としめじのお味噌汁。36歳のスタートが極普通の1日だってのは嬉しいことだ。良い1年にしたいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月22日(日) お誕生日デート

今週は私の誕生日週間。今日は実家の母に娘をみてもらって3時間ばかり夫とデートしてきた。

夫とのデートは私が言いだしたのではなく実家の母の提案。「孫は私が見てあげるから、たまにはOさんと2人で遊びに行ってきなさいよ」と。私は……と言うと、実のところ娘を人に預けてまで遊びに行きたいと思ったことはない。子育て中の母親といっても、色々なタイプがいるようで「たまには自分1人になりたい」と思う人もいるようだけど、私は娘と離れるとかえって落ち着かないのだ。しかし、母の好意を無にするのも悪いし「孫の面倒を見る」というのも、お祖母ちゃんの楽しみなのかも知れない……とて好意に甘えることにした。

朝のうちに実家の母に食べてもらう昼食を用意。昼前に実家の母に家へ来てもらい、夫と2人で家を出た。

市内のインド料理屋さんでランチ。インド人が経営しているインド料理屋さんで、雨だというのに4組ばかりお客が入っていた。都会でもなんでもない小さな街のお店にしては盛況だと思う。ナンもカレーも美味しくて大満足。食後のマンゴーラッシーも満足の味。インド料理を食べながら夫と結婚前の想い出話しなどをした。

その後、百貨店で誕生日プレゼントに洋服を買ってもらうことになっていたのだけれど「これだ」と思うものが見当たらなかった……と言うよりも、いまは「欲しいもの」自体が無いのだ。結婚しても外で働いていた時は、洋服もあれこれ欲しかったけれど、娘を産んでからそういう慾が減ったように思う。女性を捨てている……とか、そういうつもりは無いのだけれど、ささやかな日々に満ち足りているのだと思う。今の私には服もカバンも、そんなに多くは必要ないのだ。何か欲しいものを思いついたら、その時に買ってもらう…ってことにして、今日のところは何も買ってもらわなかった。

食料品売り場でお土産のケーキを買って帰宅した。娘は機嫌良くお利口にお留守番してくれていたらしい。ニコニコ笑っている娘の顔を見て安心した。誕生日プレゼントを買ってもらう云々よりも、久し振りに夫と2人でデート出来たことが嬉しかった。提案してくれた実家の母に感謝を。

夕食は実家の母と弟(弟と私は誕生日が同じなのだ)を招いて前倒しのお誕生日会。そろそろ夕食の仕込みをしなければ。私も明日から36歳。こうやって無事に誕生日をお祝い出来るのは嬉しいことだなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月20日(金) 祈りたい気持ち

元・職場の同僚……ずっと一緒に頑張っていたCADの相棒から悪い知らせが届いた。

CADの相棒は昨年、私が切迫早産で寝たきりになったのとほぼと同時期に乳癌で乳房を切除している。その時はお互い、相手の状態を気にしながら「とにかく頑張ろうね」とメールで励まし合ったりしていた。相棒の乳癌は、再発・転移の可能性が極めて低いタイプのもので「再発する可能性は5%」と聞いていた。術後は良好で、秋には乳房の再建手術をするとかで、春先に遊びに来てくれた時はすっかり元気になっていた。

それなのに「再発しました」のメールが届いた。

術後、定期的に検査をしているのは知っていたけれど「再発する可能性は5%」と聞いていたので、私は「あの検査はいわゆる安心料だね」と思っていた。正直、再発する可能性なんて考えたことも無かっただけにショックだった。

相棒にはなんと言っていいのか、かける言葉は見当たらなかったけれど、とりあえず電話で話をしてみた。ほとんど相棒の話を聞くばかりで、大した事は言えなかった。「ショックだし、泣いたけど、とりあえず治療していくしかないんだよね」と相棒。

乳房の切除の時も辛い思いをした相棒が、またしても辛い手術や治療に挑まねばならないのかと思うと、なんとも辛くてたまらない。私に出来る事など、ほとんど無いかも知れないけれど、僅かなりとも相棒の支えになりたいと思う。

それにしても、世の中にはどうして病気があるのだろうなぁ。相棒だけでなく、私の大切な人の中にも病に伏している人がいる。私は特定の信仰を持っていないけれど、それでもこういう時ばかりは神でも仏でもいいから祈りたい気持ちになってしまう。

相棒はいま詳しい検査をしているところ。これ以上悪い結果が出ませんようにと祈りつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月19日(木) 母親も色々

今日も今日とて娘を連れて公園通い。

「ママ友」なんて言う意識は無いけれど、とりあえず子供を遊ばせている人…公園にいる大人には、漏れなく会釈するようにしている。何しろ、近い将来、娘がお世話にならないとも限らないのだ。会釈からはじまって「こんにちは。お子さん、おいくつですか?」なんて世間話がはじまることもある。

今日は娘と同じ8ヶ月の男の子と3歳のお姉ちゃんを連れた母親と話しをした。子供の月齢が同じだと、それだけで話が広がるというか「離乳食はどんな感じですか?」とか「夜はよく寝ます?」なんて話をしたのだけれど、どうにもモニョモニョするものを感じずにはいられない母親だった。

……と言うのも。3歳のお姉ちゃんに対する態度が傍で見ていて胸が痛くなるほど冷たいのだ。「おかあさん、一緒にぶらんこしよう」とお姉ちゃんが言うので「私でよければ見ててあげるから、行ってきたら?」と申し出てみたのだけれど「いいの。いいの」とおしゃべりに夢中。そして「わがまま言う子はお母さん大嫌い」と。

子供はお母さんが大好きなのに、大好きな人から「大嫌い」なんて言われたら、私だったら泣いてしまう。

あまりにもお姉ちゃんが可哀想で「お歳いくつ? 3歳かぁ…。だったら、来年から幼稚園だね」と話しかけてみたのだけれど、彼女の反応は薄かった。いぶかしく思っていたら、彼女の母親は言ったのだ。

「幼稚園は良い子にしてたら行ける…って教えてるんだけど、この子は自分は悪い子だと思ってるから、幼稚園には行けないって思い込んでるのよ。まぁ、いいんだけどね」

他人事ながら、ものすごくショックだった。子供って「お利口さんだねぇ。可愛いねぇ。大好きだよ」と言って育てるものだと思っていた。まさかわずか3歳で「自分が悪い子だから幼稚園へ行けない」と思っている子がいるだなんて。彼女は大好きな母親から「悪い子だ」と言われ続けてるのだろう。

これから娘を育てていくにあたって、私は色々な母親と出会うのだろう。その中には素敵な母親もいれば、そうでない母親もいるだろう。だけど、それは家庭の方針等もあるので他人がとやかく言うものではない。自分とは違ったタイプの母親がいたからって、いちいちショックを受けていてはキリが無いのだ。

だけど今日はショックだったなぁ。世の中には色々な母親がいるものだ。今日は他人事で軽く凹んでしまった。こんな事で凹んでしまうなんて馬鹿げているとは思うのだけど、娘を産んでからこのテのことには滅法弱くなってしまった。人は人。自分は自分。惑わされずに自分の子供を愛していこう……なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月17日(火) 思い出の場所を訪ねる

日曜日は弟の誕生日プレゼントを買いに家族で街に出掛けた。

ここのところ、ずっとピクニック続きで人の多い都会に出るのは久し振り。電車に揺られている間から娘は1人で張り切っていた。私も夫も人混みが好きじゃないので、どうしてもアウトドアと言うか呑気な田舎遊びが多いのだけど、たまには娘を刺激的な場所に連れ出すのも必要なのだなぁ……なんてことを思ったりした。

弟のプレゼントを買い、昼食を取り、ひとまずの目的を済ませて「どこへ行こうか?」となった時、私も夫も人混みに辟易していたので、人を混みを避けて四天王寺へ行くことにした。四天王寺は大阪市内にある聖徳太子が建てた大きなお寺。赤い五重塔や、たくさん亀がいる亀の池なんかがある。お彼岸やお盆、あるいは特別な行事がある時はけっこう賑やかなのだけど、それ以外の日はのんびりとした佇まいを見せている。

実は私。学生時代に四天王寺で、お彼岸の時期にお線香と?燭を売るアルバイトをしたことがある。

お寺から支給される紺色の上っ張りを着て、首から輪袈裟を下げ「よぅ、お参りぃ」と言って、お線香と?燭を売っていた。お客様はほとんどが年配の方で、まったりとして良いアルバイトだった。つい、この間のことのように思えるけれど、もう15年も前のことだ。

四天王寺は予想通りのんびりしていて、夫に「ここでお線香を売っていたよ」とお堂を案内して歩いた。亀の池で亀を見たり。大きな楠の木の下で鳩を見たり。娘は人を恐れぬ鳩の大群に大喜びだった。お寺の鳩ってのは、どこもずうずうしくて逞しい。

四天王寺を出て、マクドナルドでソフトクリームを食べて帰宅した。自分の思い出の場所を家族で訪ねるって、いいものだなぁ。娘は将来、どんなアルバイトをするのだろう。学生時代のアルバイトって「就職」とは違って、ちょっと浮足立ったような楽しさがあったように思う。なんだか、ちょっと懐かしいような、甘酸っぱいような。

少し暑くてくたびれたけれど良い休日だった。たまには学生時代の思い出に浸るのも悪くないなぁ……なんて思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月13日(金) お給料日

今日は待ちに待ったお給料日。私が専業主婦になってからは夫が1人で働いたお給料で生活している。専業主婦でいることに引け目を感じている訳ではないけれど、娘と2人、のんきに家でいられることに感謝せずにはいられない。

朝食の時に「今日はお給料日だし、夕食は奮発しようと思うのだけど何がいい?」と聞いたら夫の返事は「ハンバーグ」だった。ハンバーグは見た目に豪華だけど奮発メニューとは言い難く、お給料日じゃ無くても作れるのだけど…と伝えると「お刺身」との返事。なので今日はお刺身を並べることに。

今日のメニューはお刺身3種・野菜天ぷら・ニラと麩のお味噌汁・冷やしトマト。

お刺身なんて滅多に買わないので今日の買い物はやたらと楽しかった。お肉よりもお魚の好きな私はお刺身が大好物。夫はきっと私に合わせてくれたのだろうなぁ……と思う。デザートに奮発してプリンを買った。プリンなんて家で作った方が経済的なのだけど、お給料日だし。たまには良いことにしようと。

毎月、義母と実家の母に些少ながら「おこづかい」を渡していて、お給料日には実家へそれを届ける習慣になっている。結婚して2年と少し。結婚した当初、私はまだ働いていたし、実家はまだ経済的に厳しかったので、けっこうな額の仕送りをしていたが、今は弟もしっかりと自立して経済的な心配事も無くなっている。

弟が事故で大怪我をしてから今年で8年目とのこと。つい、この間の事のように思うのだけど、いつの間にかそんなに月日が経っていたとは。弟がちゃんと働けるようになっていなければ、私はいまのように専業主婦にはなっていなかっただろう。

いま、こうやってお給料日を楽しめる境遇にあることの幸せをしみじみと思った。なんと言うか……色々とありがたい。弟がしっかりと社会復帰出来たこととか、母がそれなりに元気でいることとか、夫と娘がいる生活とか。

なんだか今日は、めずらしく殊勝な気持ちに浸ってしまった。この幸せを大切にしつつ、今月も私のなすべきことに励みつつ頑張っていこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。

スーパーで買ったプリン。モンブラン風。たまには、こういう物も食べたくなるのです。









2008年06月12日(木) 可愛らしさを求めて

「ああ。今日も鬱陶しいお天気だなぁ…」などと思いつつ、娘を背負って掃除機をかけていたら友人からメールが届いた。いつものメールではなく、可愛らしいキャラクターの「デコメール」だった。思わず「むふっ」っと笑みがこぼれた。

思えば、最近は子育てにかまけて「可愛らしさ」に縁遠い生活をしている。

娘を抱っこしたり、おんぶしたり、外で遊んだりするのでカジュアルな服装ばかりになってしまうのは仕方がないにしても「可愛らしさを演出するちょっとした心配り」さえしていない。たとえば料理の盛り付け1つにしても「味・食べやすさ」を重視するあまり「わっ。可愛い」と思えるような盛り付けはしていないし、遊びに出掛けると時のお弁当にしても、やはり食べやすさや帰ってきたからの片付けが楽なことを重視して作っている。家の中の片付けにしても「清潔」と「娘の安全」しか考えていない。

たぶん……これは主婦として母親として正しい姿だと思うのだけど、ちょっと心が貧し過ぎるように思う。なんと言うのかなぁ……花を1輪活けてみようかと言うような心のゆとりとか、生活の中のちょっとした遊び心とか、そう言うものに欠けているような。

そう言えば、ここのところ手仕事もとんとしていないし、お手紙や葉書も書いていないなぁ。可愛らしいポストカードに近況など書いて友人に送ったりするだけども気分が変わるだろうに。

最近の自分を振り返って、ちょっと反省した。

しばらくは意識的に「可愛らしさ」を求めてみたいと思う。試しに今日は凹凸の少ない指輪をつけてみた。ささいな事だが気分が違う。ペンダントは娘が引っ張ってしまうので身に付けるのは無理だけど、指輪なら大丈夫。結婚指輪は毎日つけっぱなしなのだから、指輪くらいもっと早くにつければ良かった。

女性として、人としての自分をほったらかしにしないよう心掛けたいと思う。家事や育児に追われて搾りカスのようにならないようにしなければ。「可愛らしさ」を思い出させてくれた友人に感謝しつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月11日(水) 白い紫陽花

紫陽花というと花をつけているあいだ、刻々と色を変えていくものだと思っていたのだけれど、ご近所さんのお庭には白い紫陽花が咲いている。咲き始めはうっすらとした緑色で白くなったかと思ったら、ずっと白いままでいる。アナベルという品種の紫陽花でアメリカが原産とのことだけど、私の中にあるアメリカという国のイメージとは随分と掛け離れていて、清楚で愛らしい姿を見せてくれている。

白い紫陽花があるなんて、この年になるまで知らなかった。もしかしたらずっとあったのに気付かなかっただけかも知れないけれど。娘と散歩するようになって、草花だの鳥だのがやたら身近に感じられるようになった。たぶん、歩くペースが変わったからだと思う。大阪人は歩くのが早いと言うけれど、私も娘を産む前はいつもせかせかと歩いていた。

今日は朝から娘はグズグズとご機嫌斜め気味。雨こそ降っていないけれど湿度が高くて大人でも気分が悪いお天気なのだから、小さい身体には堪えるのだろう。お座り、つかまり立ち、つたい歩き…と、娘はここのところ急速な成長を見せてくれている。1人で勝手に大きくなっていく娘を日々傍観。赤ん坊って面白い。

娘がグズグズする日は、抱っこ&おんぶの回数が増えるので私もけっこうしんどかったりする。肩凝りも腰痛も辛いのなんのって。そんな時に、ご近所に咲く白い紫陽花を眺めるとホッっとするのだ。安上がりな気分転換ってところ。今の私にとって気分転換と言うと真っ先に思いつくのが「甘い物を食べる」なのだけど「ご近所の花を眺める」と言うのも案外ポイントが高い。

梅雨はまだまだはじまったばかり。上手に気分転換してジメジメを乗り切りたいものだ。明日も雨は降らないようだけど予報はずっと曇りマーク。散歩に出られるだけ良しとしましょうかね……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月10日(火) 暮しの手帖

図書館へ行ったのだけど、いまひとつ借りたい本が無かった。仕方がないので「ちょっと読んでみるか」程度の本を3冊と『暮しの手帖』を借りてきた。

私は主婦雑誌の中だと『暮しの手帖』がいっとう好きだ。

子供の頃、母も暮しの手帖を買っていた時期があったので、あの独特の表紙と字体は馴染みが深い。自分自身が結婚する前はオレンジページとかクロワッサンといった若い主婦向けの主婦雑誌を立ち読みすることはあっても、暮しの手帖には手を伸ばそうとさえしなかった。それなのに、いざ結婚してみたら暮しの手帖ばかりを手に取っている。

暮しの手帖は広告が無いので「ガッツリと読める」感じがとても良い。他の雑誌だと化粧品だのダイエット食品だのといった広告を眺めているだけでウンザリしてしまうことが多いのだ。雑誌ってのは、そう言うものだと理解しているので仕方がないとは思うのだけど、ページ数のわりに自分の知りたい情報が少ないような気がしてならない。

そして私が暮しの手帖を気に入っている1番の理由は「暮しの手帖の中にはお洒落過ぎない生活がある」ってところだと思う。料理にしても、インテリアにしても他の雑誌に出てくるそれは、都会のお洒落なカフェのようで、家庭生活に取り込むにはお洒落過ぎるような気がするのだ。すごく素敵だと思うのだけど、心からくつろげないと言うか。私は暮しの手帖に出てくるようなほど良く質素で野暮ったい雰囲気漂う「家庭の1コマ」が好きなのだ。

今回、借りてきたのは2年前の暮しの手帖。上手なオムライスの作り方という特集が載っていた。そこには誰もが知っている「オムライスの基本形」の作り方が載っているだけだった。そして「お料理上手になるには、好きになることです(中略)何回も作って会得し、貴方のものにしてください」と書いていった。こういう真面目なところが実に暮しの手帖っぽいなぁ…と思った。

オムライスを上手に作るには、やはり修練あるのみ…って事らしい。何回も作って会得するようにしたいものだ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月09日(月) 真夜中のギター

昨日は蒸し暑かったので寝室の窓を開けて眠った。

いつもは娘の授乳が済んだら「オヤスミ3秒」で眠るのだけど、昨日は肩こりで頭が痛かったのと、蒸し暑くて気分が悪かったのとで、めずらしくなかなか寝付けなかった。

夫と娘の寝息を聞きながら、やるせなく寝返りを打っていたら、外からギターの音が聞こえてきた。ジャンジャン鳴らす……と言う訳ではなくて「つま弾く」といった感じの、窓を開けていなかったら聞こえなかったかも知れない小さな音で、静かで美しい旋律が聞こえてくるではないか。じっと耳を澄ましてみると、どうやらギターの音はお隣から聞こえてくるようだった。

真夜中に聞くギターのメロディはやけにと心地良く感じられた。

お隣のお宅はご夫婦と小学生の男の子が2人の4人家族。ギターを弾いていたのがご主人なのか、奥さんなのかは分からない。もし「昨夜、ギターを弾いておられましたね」なんて言ったら、謝られてしまうことになるだろうから聞くに聞けない。私達は2年と少し前に結婚して自宅を構えたのだけど、今まで1度だって、お隣からギターの音を聞いたことは無かった。

お隣のご夫婦はごく普通の「良いお父さんとお母さん」だ。だけど、きっとそんな彼らにもお父さん(あるいはお母さん)以外の顔があって、真夜中にこっそりギターをつま弾いたりするのだ。なんだか、くすぐったいような…温かいような不思議な気持ちになってしまった。

ギターの音は30分ほどして止んだ。そして、私も眠りに落ちた。

お隣さんの意外な一面を知って、それまでよりもお隣さんのことを身近に感じるようになった。私も夫も娘が生まれてからは「お父さんとお母さん」になった訳だけど、だからって100パーセントお父さんとお母さん…って訳ではない。ちらりちらりと素のままの自分が見え隠れしつつ、家族の時間を過ごしていくのだろうなぁ。それもまた楽しいことなのかも知れないなぁ……なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月07日(土) ピクニックマニア

私達一家は春先から週末のようににお弁当を持ってピクニックに出掛けているのだけれど、今日もまた出掛けてしまった。

お弁当を作らなかったのは先週くらいじゃなかろうか。(先週は行先のお寺でお弁当を広げられるかどうか分からなかったため作っていかなかった)毎週出掛けているし、この週末はお給料日前でお財布が寂しいことになっているから、てっきり家にいるものだとばかり思っていたら「明日は雨で出掛けられないみたいだし、今日は出掛けておかなくちゃね」と夫。「そんな…出掛けるのが当然のように言われても」そう思いつつも、ありあわせの物でお弁当を作った。

献立は鶏肉の照焼き・ネギ入り卵焼き・キャベツのペペロンチーノ風・タタキきゅうり&おにぎり3種。出掛けると分かっていれば赤いウィンナーを買っておくのだったと思うも後の祭り。

今回の行先は長居公園の植物園。紫陽花と花菖蒲が見頃とのことだったので。長居公園は大阪市内にある大きな公園。「都会の公演だしねぇ…」と期待していなかったのだけど、素晴らしい場所だった。ベビーカーを押して花菖蒲の池や紫陽花の谷、バラ園、ハーブ園をを歩き、木陰でお弁当を広げた。

週末ごとにピクニック。ほとんどピクニックマニア…と言うノリだ。

昨日はたまたまテレビで『風の谷のナウシカ』を放送していたのを久し振りに観たせいもあって「自然の美しさを味わえるって、ありがたいことなんだなぁ」と神妙なことを思ったりした。もし、地球から花が消えてしまったら……考えただけでゾッっとする。『風の谷のナウシカ』はアニメに過ぎないけれど、あれを見ると自戒させられることが多々ある。何かにつけて消費する側にあるだけに、自分の出来ること(ゴミ問題等)くらいはキチンとしていきたいと思うのだ。

慌てて作ったお弁当はとても美味しかった。レジャーシートで家族3人ゴロリと横になって、のんびりと午後のひと時を過ごし、長居公園の近くにある美味しいと評判のパン屋さんで食パンを買って帰宅した。

梅雨に突入してたことだし、ピクニックマニア生活も今週が最後かなぁ…と思うと少し寂しい。梅雨が終われば暑い夏がやってくる。出掛けるつもりはなかったけれど、良い気晴らしになったなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。

花菖蒲の紫色がとても美しかった。紫って色は、ちょっと高貴なイメージがある。凛々しくて良い。









2008年06月05日(木) オムライスの問題

みなさま方はご家庭で、どのようなオムライスを召し上がっておられるのだろうか?

最近のオムライスは、オムライス専門店で出てくるような卵が「ふわっ&とろっ」とした物が主流だと思うのだけど、昔のお母さん達はチキンライスを薄焼き卵で包んだようなオムライスを作っていたと思う。私は子供の頃、ケチャップ味が苦手だったのでオムライスは決して好きな食べ物では無かった。オムライスを美味しいと思い始めたのは大人になってからで、オムライス専門店のオムライスを初めて食べた時は、その美味しさにビックリしたものだ。

そんな私も今では家でオムライスを作る。特にお給料日前でお財布が寂しかったり、冷蔵庫の食材が乏しかったりする時に。オムライスってお助けメニューとしての実力はかなりのものだ。

夫は子供の頃、卵にあたって以来、卵料理が苦手なので、我が家では卵が「ふわっ&とろっ」っとしたタイプのものではなく、昔風の薄焼卵で包んだタイプのオムライスを作っている。しかし、卵1個の薄焼卵で成人男性が夕食で満足できる量のチキンライスを包むのは難しい。慎重に慎重を重ね、皿に盛った後に濡れ布巾で成形したりして、なんとかオムライスの形にするのだけれど、卵がビリっっと破れてしまう事がある。

昨日もオムライスを作ったのだけど無念にも卵が破れてしまった。

仕方がないので自分のオムライスの薄焼卵を少し切り取って、破れた部分にツギハギしてみたら、まるで外科手術をほどこしたようなオムライスになってしまった。味に支障は無いけれどどうにも納得のいかない出来栄えだ。

どうやったら薄焼卵で、たっぷりのチキンライスを上手に包むことが出来るのだろうか? 

ネットで検索してみても、今風の美味しいオムライスの作り方のコツは出てくるのだけど、昔風のオムライスの作り方のコツは出てこないのだ。「薄焼卵で上手にチキンライスを包む」のは私にとって大きな課題だ。満足のいくオムライスが作れるようになるのは、いつの日だろうなぁ……なんて事を考えつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。

外科的手術を施したオムライス。破れたままだと、赤いチキンライスが見えます。









2008年06月04日(水) 梅雨入りと重たい記憶

大阪もとうとう梅雨に突入した。そのとたん、なんだか梅雨っぽい空模様で分かっちゃいたけどウンザリしてしまった。今日は雨こそ降ってはいないのだけど湿度が高くてジメジメしている。

空気が目一杯水分を含んで重たくなると不思議と昔の記憶が呼び起こされる。しかも、あまり楽しくない記憶が。頭も身体も重たくなるので、重たい記憶が刺激されるのだろうか。娘をお昼寝させるべく、娘の背中をとんとん叩きながらツマラナイことばかり考えていた。

だからって鬱々と暮らしているかと言うとそうでも無い。冬の長さを思えば、梅雨時なんて短い期間に過ぎないのだし。娘との散歩中、曇り空の下、日々色を変える紫陽花や、場違いなほど鮮やかな色で咲き誇る百合の花を見るのがちょっとしたお楽しみ。娘はまだ草花には興味が無いらしく、もっぱら人間と犬を見て喜んでいるのだけれど。

夫が通勤路に使っている川沿いの道の紫陽花がそろそろ見頃とのことなので、週末あたりに見に行きたいなぁ……なんて思ったりしている。

……。

「梅雨だって楽しく暮らしています」的なことを強がって書いてはみたものの、実のところ、なんとなく気持ちが沈み気味。5月頃に気持ちが不安定になる人が多いようだけど、私は梅雨時分の方が苦手だ。雨降りも悪くないと思うことだってあるのだけれど、やっぱりスカッっと晴れた日の方が好きなのだ。しばらくは娘と2人、忍耐の日々。家で楽しく過ごす方法を編み出していかねばなぁ。

今日と明日は辛うじて外に出られるようなので、しっかりと外気を吸い込んでおこうと思う。ジメジメに負けず、身も心も元気で梅雨を乗り切りたいものだなぁ……なんて思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2008年06月03日(火) ビールの季節が来る…のに。

とうとう梅雨に突入してしまった。憂鬱なことこの上無し。「お散歩大好き」な娘をどうやってなだめて過ごすかが私にとって最大の課題となりそうだ。梅雨が終われば夏なんだなぁ…なんて事をつらつらと考えていたらば、娘を妊娠して以来、アルコールを口にしていないことに気がついた。夏はビールの季節だと言うのに、授乳中の私はビールが飲めないのだ。

アルコールを飲み始めた20代のはじめの頃はワインや口当たりの良いカクテルしか飲めなかったのだけど、いつの間にかビール好きになっていた。たぶん、転職して図面を書くようになったのがキッカケだと思う。男性が多い職場だと「打ち上げ=ピール」の図式は絶対的な力を持っていて、いつしか私もその風潮に染まっていた。

新婚旅行にスペインへ行った時、夫からスペイン語の簡単な日常会話や数の数え方を教わったのだけど、語学が大の苦手な私は覚えた言葉のほとんどを忘れてしまっていて、今でも覚えているのはこの言葉だけだ。

cerveza(セルベッサ) dos(ドス)!
ビール2つ! 

人間って自分に必要なことは、ちゃんと覚えられるものなのだなぁ…と、つくづく感心する。スペインではワインだのサングリアだのも飲んだけれど、お昼ご飯の時は必ずビールを飲んでいた。スペインのビールも案外美味しい。と言うか、暑い時に明るい太陽の下で飲むビールが不味かろうはずが無い……って話だ。

娘との生活はとても楽しくて幸せだと心底思っているけれど、アルコールが飲めないのはちょっと辛い。我慢出来ないほどでは無いけれど「夏が来る」と思っただけで、ちょっぴりビールが恋しかったりする。

娘がお乳を卒業したら「お疲れ様。自分!」とビールで乾杯するつもりでいる。娘への授乳はうっとりするほど幸せな時間なので、娘が私のお乳を飲んでくれなくなる日が来るのだと想像すると胸がキュウッっとなるのだけれど、ビール解禁の合図だと思えば、それも悪くないかも……と思ったりする。

この夏はじっと我慢の夏になるけれどビール解禁の日を楽しみにしつつ、今は今しか出来ないことをじっくりと楽しませてもらおうと思う。ビールのひと口目を「ぷはぁっ」と出来る日を夢見つつ、今日の日記はこれにてオシマイ。

アルコールの飲めない私のお楽しみは、もっぱら甘い物。昨日のデザート、白胡麻のブラマンジェ(黒蜜ソースがけ)写真手前は黒蜜ソースをかけた状態。ネットで探したレシピをアレンジして作ったのだけど、うっとりするほど美味だった。








2008年06月02日(月) おすわりと薔薇

この週末、娘はひとりでおすわりが出来るようになった。

台所仕事をしていて娘の様子を伺おうと振り向いたら、さっきまでハイハイをしていたはずの娘が、ニコニコと得意げに座っていた。初おすわりの瞬間を目撃出来なかったのは残念だったが、嬉しかったことと言ったらない。夫にメールをして、義母と実家の母に電話で報告。娘が生まれてから義母や母との交流が増えて嬉しい。我が家の場合「子はかすがい」ではなく「孫はかすがい」だ。娘が生まれてからも夫との関係は変わらないけれど、義母や母との関係は新密度が増したように思う。

日曜日はゆっくり寝たいなぁ…と思っていたのに、娘、午後5時半起床。お年寄りと子供は早起きと相場が決まっている。仕方がないので私達夫婦も娘に付き合って早起き。朝のNHKのニュースを見ながら朝食をとっていたら、奈良県の『おふさ観音』というお寺で薔薇が見頃だとの放送があった。少し遠いけれど、せっかく早起きしたのだし……とて、電車に乗って『おふさ観音』へ薔薇を見に出かけた。

おふさ観音の薔薇は、おおがかりな薔薇園を想像していたのだけれど、お寺の境内にこじんまりと咲いている…という印象だった。それでもたくさんの種類の薔薇の鉢植えと、つる薔薇のアーチがあり、華やかな薔薇の花と日本の伝統的なお寺の建物とが良い感じでマッチしていた。薔薇を見たり、写真を撮ったりして楽しい時間を過ごした。

薔薇を見た後、近くで昼食を…と思っていたのだけれど、近辺に食べるところが無くて往生した。来た道とは違う沿線の電車で帰ろうと歩いたのだけど、お寺のHPには駅から徒歩20分と書いていたのに、とてもじゃないけれどそんな時間では歩けないほどの距離。不動産屋表記どころの話では無かった。暑い中をうんざりしながら歩いた。途中に食べるところもなく、駅近辺で昼食。夫と「しんどい思いをしたけれど、なんだかかえって楽しかったよね」と話をした。歩いている時って、不思議と話がはずむのだ。

帰宅後、夫は注文していたスーツを取りに行き、私は夕食にちらし寿司を作った。暑くなってくると、サッパリしたお酢の味のものが美味しいように思う。なんだかんだと良い週末だった。美しい薔薇が見られて気持ちもリフレッシュした事だし、今週も張り切っていこう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。

おふさ観音で見た白薔薇。紫など変わった色の薔薇が多かったけれど、私は赤とか白といった普通っぽい色の薔薇に心惹かれた。








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