白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2007年08月31日(金) 努力と成果

今日は検診日。

2週間前、お腹の娘が小さめで成長のペースが良くないと診断されてから投薬&食事療養に励んでいた成果が今、ここに……と思いきや、努力の成果は見られなかった。薬を飲みつつ、食事にも気を使っているにも関わらず、娘の成長具合は前回と変わらず、ガックリ凹んだ。

私が気落ちしていたからか、主治医はかつて無いほど優しくて「頑張って食べたからって、全部赤ちゃんにいくわけでは無いしなぁ」とか「大きければいい…って物でもないし、お母さんが小さいから小さくてもね…」と慰めてくれた。投薬&安静は続行。2週間後まで同じスタンスで頑張る事に。

努力が成果に結びつかない…ってのは、なかなか辛いものだ。

勉強や仕事は努力が成果に結び付きやすいように思う。頑張れば、それ相応に成果が見えるし、成果があるから頑張れる…と言う図式が容易に成立つ。思えば、成果に結びつかない努力をするのは久し振りかも知れない。頑張っても成果が見えないと気持ちが萎えてしまいがちだが、だからって今回ばかりは諦める訳にはいかない。

とにかく最善を尽くそう。

……とは言うものの、凹まないかと言われると話は別で、ベコベコに凹みつつ帰宅。ポストに遠くの友人から葉書が届いていた。励まされる内容だった。ありがとう。

取りあえずの目標は2週間後。お腹の娘も頑張ってくれていると信じて、私も頑張ろう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月29日(水) 中だるみ

今週に入ってから、御近所で遊ぶ子供達の声がピタリとしなくなってしまった。

夏休みの宿題の追い込み時期なのだろうなぁ……と思う。毎日、自宅で寝ている私にとって外から聞こえて来る賑やかな声は、ちょっとした楽しみになっていたので。寂しい子供この上ない。この夏は、私の知らないうちに始まって、私の知らないうちに終わっていくようだ。

なんだか世の中から取り残されているような気がして寂しくてならない。

この感覚……どう表現したら良いのだろう。あえて言うなら、竜宮城から出てきた浦島太郎的感覚…って感じだろうか。浦島太郎と私との違いは、浦島太郎は1人ぼっちだったが、私はお腹の娘と2人連れだと言う事だ。

ある意味において、私は今、この上なく贅沢な時間を過ごしていると言う事は分かっているのだけど、悶々としてしまう今日この頃。安静生活に入って今日で45日。丸1ヶ月半過ごしてみて、ちょっと嫌気が差してきたみたいだ。一種の中だるみ状態なのだろうか。

そろそろ先が見えてきた今、こんな事ではいけないなぁ……と思う。自分はもう少し精神的にしっかりした人間だと思っていたのだけど、見込みとは違っていたみたいだ。

明後日の金曜日は検診日。エコーを見せてもらったり、状況の説明を聞いたりしたら、気持ちの持ちようも変わってくるだろう。まずは明後日の検診を楽しみにして、明日1日乗り切ろう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月28日(火) 日曜日の天麩羅

昨日は寝溜めDAY。朝な夕なとグウグウ寝ていた。最近、何かと寝不足気味だったので「奇跡の1日」だった。当たり前の事だけど、ぐっすり眠れると身体が楽だ。そんな訳で昨日の日記はお休み。今更ながら日曜日の事など。

日曜日は先週に引き続き、赤ん坊の荷物の片付けなど。毎度の事だけど動いたのは夫。私は横になったまま口出ししただけ。ベビーベッドを置いた寝室は、よその家の匂いがした。安静生活に入ってから2階の寝室ではなく1階の居間に寝ているからそうなったのだと思うのだが、そんな短い期間で自分の匂いが消えてしまっていた事に軽いショックを覚えた。

夕食は夫が天麩羅を揚げてくれた。

料理慣れしていない夫が、夕食のメニューに天麩羅を選んだのには深い事情が。斜め向かいに住む太公望の御主人から、煮たり焼いたりするには小さ過ぎる小さなイワシを戴いたのだ。乙女な母に引き取ってもらおうかと思ったが、夫が頑張ってくれると言うので熱血指導のもと、天麩羅を揚げてもらう事に。

私はほとんど布団で横になったまま、大事なところだけ台所に行く形での天麩羅教室となった。夫は生真面目な小学生のようにイワシをお掃除したり、野菜を切ったり。途中ゲンナリしていたようだけど、最後まで仕上げてくれた。天麩羅にかかった所要時間1時間40分。長いだった。

天麩羅はとても美味しかった。

慣れた人なら簡単に出来る作業でも、慣れない人がするとなると大事になってしまう。私が安静生活に入ってから、夫は慣れない事を本当に頑張ってくれているなぁ……と、天麩羅を食べながら改めて思った。

夫が頑張ってくれているのだもの。私も頑張らないとね…と、自分に言い聞かせつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月26日(日) 皇帝ペンギン

この週末はTSUTAYA半額キャンペーン…って事で夫がDVDを借りてきてくれた。気怠い日曜日の昼下がり、夫婦で『皇帝ペンギン』を観賞した。

『皇帝ペンギン』は映画が上映されている時から気になっていて、観に行った友人が絶賛していたが、なるほど納得の面白さだった。

これと言った物語はなく、皇帝ペンギンの11年を淡々と映しているだけの映画だった。退屈するかと思ったが、温泉が美しかったし、何よりも過酷な寒さの中で卵を産み、育てるペンギンの姿は、心を熱くさせるのに十分だった。

人間もペンギンも、その営みは大差ないのだなぁ……なんて事を思った。妊娠中なので、卵を温めるペンギンに自分を重ねてしまったようだ。

妊娠してから、身近な経産婦から「うちの子を生まれて時は…」的な話を聞く機会が激増した。それらの話を聞いて毎回思うのは、新しい命ってのは大切に守られてこの世に送り出されるのだなぁ……って事。(そうでないケースがあるのも事実だが大抵の場合は)

こんな事は妊娠しなくたって、分かる人には分かるろう。だけど私は今までずっと聞き流していたのだ。もっと素直な気持ちで人の話に耳を傾けていれば良かったなぁ……と、今更ながら思ったりする。

ひたむきに卵を温めるペンギン達の映像に「私も頑張らねば」と、気持ちを新たにしてみたところで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月25日(土) やりたい事リスト

安静生活41日目。最近、退屈な時間のあしらい方や、気持ちの持っていき方が上手になった気がする。慣れるって素晴らしい。

……とは言うものの、毎日退屈だって事に変わりはない。今日は退屈な時間の慰めに「出産して動けるようになったら、やりたい事リスト」をノートに書き出してみた。

まずは娘の荷物の整理整頓。→最低ラインの買い物はしたし、着る物は辛うじて箪笥に片付けたけれど、私がよりスムーズに動けるように、物のレイアウト等を吟味したい。

ビリーズブートキャンプに入隊。→ずっと寝たきりなので身体を動かしたくて仕方が無い。ついでに寝たきり生活で落ちてしまった筋肉を取り戻したい。

パン焼きにチャレンジ。→日々の食事の支度をするのは勿論の事だけど、しばらくは子育て専念のために専業主婦になるので、定番の家事にプラスαの要素を取り入れたい。ベーグルは比較的簡単に出来ると聞くので、そのあたりから是非。

読書録の整理。→安静生活の間、かなりの本を再読したので、その中で読書録に入っていない作品は感想をアップしたい。

……等々、書き出していくとキリが無いのだけれど、こう言う作業はちょっと楽しい。

勿論、出産して退院してきた状況によって、これらの計画の発動時期は変わってくるとは思う。退院の翌日から普通に家事が出来る人もいれば、産後の回復が悪くて赤ん坊の世話だけでギリギリ…なんて場合もあるようだ。

夫からは「あまり先走らず、直ぐには動けない…くらいに思っておいた方が良いと思う」と軽く釘を刺された。

娘との対面が何より楽しみなのだけど、それと同時に安静生活から解放されるのも楽しみだ。今はしんどいけれど、先は楽しい事がたくさん待っているぞ……と自分に言い聞かせたところで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月24日(金) 半分この幸せ

最近、かき氷がマイブームだ。

私は本来なら冷え症で、暑がりからはほど遠い体質なのだけど、妊娠してからは身体が暑くって仕方がない。暑いと言うよりほてっている感じ。最近、食欲が落ち気味で「食べるのが仕事」と言うノリで食事をしている中、かき氷は純粋に「美味しい」と思える貴重な食べ物だ。

無性に「宇治金時」が食べたくて、夫におねだりしたのだけれど、通勤途中にあるコンビニには「宇治金時」が置いていなかったらしく、代わりに「ミルク金時」と「白くま」を買ってきてくれた。

夫が買ってきてくれた「白くま」は、フルーツに小豆にアイスクリームがトッピングされていて、中に抹茶ソースが仕込んである贅沢仕様のかき氷だった。しかも大容量。(以前から感じてはいたが夫は大容量の食べ物が好きみたいだ)

「白くま」は嬉しかったけれど、1人で食べるには量が多かったので、夫と半分こして食べる事にした。

2人の真ん中に「白くま」を置いて、それぞれスプーンを持って、シャクシャクと氷をつついた。贅沢仕様なだけあって、かなりハイレベルな味だった。だけど、それにしても美味しいような気がした。

誰かと食べ物を半分こするって、美味しくて嬉しい。独り占めして食べるよりも美味しいような気がしてならない。相手と同じ味を味わっている…って事が嬉しいし、あれこれ感想を言いながら食べられるのが楽しい。そして何より……

食べ物を半分こ出来る相手がいるって事の幸せ。

独り身が長かったからかも知れないが、私には「半分こできる相手がいる」って事が、かけがえのない事のように思えてならない。

ここのところ、しんどい事が多くて、毎日楽しい……とは言い難いけれど、今日は良い日だった。明日も良い事ありますようにと願いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月23日(木) 嵐。夏の終わり。

昨日から今日にかけて、体調最悪だった。気分悪いは腰は痛いは。本を読む元気もなくて、目を閉じてゴロンゴロン。夕方から、ようやく少し復調してきた。

胸がムカついて気分が悪いのは貧血の薬の副作用で、どうにもならないらしい。おかげで、食事を取るのが修行のようだ。だからって食べない事には貧血が良くならないので、食べたくなくてもモサモサ食べるようにしている。
早いところ、薬を卒業したいなぁ…と思うが、最長でも1ヶ月ちょっとの辛抱なのだから贅沢な事は言っていらない。

さて。話は変わるが昨夜の雨は凄まじかった。まさに「バケツをひっくり返したような」と言う感じで。元気な時だったら窓辺に張付いて外を眺めていたと思う。不謹慎だが、嵐の夜って何故だかワクワクしてしまう。

昨夜は夏の終わりを告げる嵐なのだろうか。だったらいいのになぁ…と思う。私はずっと寝ているけれど、通勤や通学しなきゃいけない人にとって、この夏の暑さは暴力的だもの。

勿論、そんな暑さも期間限定。すぐに去ってくれなくても、あと少しの辛抱。

それにしても、明日は今日より気持ち良く過ごせると良いのだけど…なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月21日(火) 弱気モード

「子供が産まれたら、今よりずっと大変だ…って言われるけど、今より安心出来る気がする」と夫が言った。私も全く同意見だ。

諸先輩方から「本当に大変なのは赤ちゃんが産まれてから。妊娠中のトラブルなんて、それに較べれば、なんて事無いよ」ってな話をよく聞かされる。その通りなのだろうなぁ……と思うと同時に、素直にうなずけない部分がある。

妊娠の経過が順調なら「産まれてからの方が大変」と素直に思えるのだろうけれど、そうとは言えないだけに「無事に産まれてくれると良いけど…」と言う不安が常に付き纏うのだ。自分自身の体調の変化や、胎動の具合にも神経質になりがちで、どうにも落ち着かない。

妊娠9ヶ月目に入った今、早産したとしても今の医学なら赤ん坊はちゃんと育つ……って事は充分理解している。まずまず大丈夫だろうと思っていて、毎日、鬱々と暮らしているかと言えば、そうでもなくて、寝たきりながらも読書をしたり、音楽を聞いたり、ノートに日記を書いたり、友人が贈ってくれた塗り絵をしてみたりと、動けないなりに楽しく過ごせるよう努力している。

それなのに……頭では「大丈夫」だと思っているのに、どうしても不安を払拭出来ないでいる。

特に夫が夜勤で、夜1人で寝ていたりすると余計な事を考えてしまいがちだ。私はどちらかと言うと無鉄砲な性質で、心配性ではないはずなのだけどなぁ。

そんなこんなも、娘が産まれたら「いい思い出」になるのだろう。

ちょっと弱気になっているけど、娘との対面まで、あと少しの辛抱だ。「頑張れ、自分!心を強く持て!」と自分を励ましつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月20日(月) 夏の終わり

24時間テレビを観ると「夏も終わりだなぁ」と思う。

……と言っても、我が家では24時間テレビなんて、ほとんど観ないのだけど。ザッピング中に遭遇したり、他局で観たい物が無いときに、チラリと覗いてみる程度。昨日は夫と「24時間テレビって、なんかモヤモヤするよね」ってな話をした。

偽善的な感じが、どうにも…だが「偽善でも何でも結果として人の役に立つなら良いか」と思ったりもする。だが、番組で取り上げる人や、活動って、氷山の一角でしかないと思うと「なんだかなぁ」と思ってしまうのだ。

ただ、私も案外単純なもので、難病の子供が憧れのスターと何かする企画などを観ると、うっかり胸が熱くなってしまうのも事実だ。

「たとえ偽善でも、何もしないより行動した方が良い」とは思う。

認知度の低い難病の実態や、様々な社会的弱者と呼ばれる人達の状況、またそれを支援する活動などをテレビで放送するのは悪くないと思うのだけど、24時間テレビで放送されるそれらは、どうにも絵空事のように思えてならないのだ。

何もかもが綺麗過ぎる…

24時間テレビを観て、身体が不自由だったり、病気を持っていたりする人達への認識が変わる人も少なからずいるとは思う。だけど、基本的にはタレントのマラソン中継をダラタラ眺めて「サライ」を聞いて、なんとなく感動した気になるだけ……ってコンセプトの番組と言う印象が強い。

毎年、そんな事を考えながら「24時間テレビが終わったら夏も終わりだなぁ」なんて事を思い、今年もまた同じ事を思った。

8月も残すところ、あと10日。秋が待遠しいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月19日(日) 必要な時間

今日は赤ん坊の肌着や服を洗濯して箪笥に片付けた。私は動けないので、実際に動いてくれたのは夫で、私は乾いた洗濯物を畳んだだけなのだけど。

箪笥に着る物が入っただけで、急に実感が沸いてきた。今はまだ、お腹の中で暴れている娘だけれど、あと1月半ほどしたら、抱っこする事が出来るのだ。

娘をこの腕に抱くのが待遠しくてならない。

ちょっと負け惜しみちっくな発想だけど、当初の予定通り、8月末まで働いていたら、ここまで待遠しい思いはしていなかったように思う。仕事だの、家事だのをメインに生活していたのではなかろうか。

いまの安静生活は私にとって、人の子の親になるための必要な時間なのかも知れないなぁ…なんて事を思ったりする。

それにしても、家族や周囲の人のお世話になりながら寝てばかりいると、柄にも無く神妙な気持ちになるから不思議だ。自由に動けるようになっても、この気持ちを忘れないようにしなくては。

明日から夫は夜勤週間。親子共々、無事に一週間を乗り切りたいなぁ…って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月18日(土) 「り」の字

医師から安静を指示されてから、1度もベッドで寝ていない。

階段の上り下りも、しない方が良いと言うので、1階の居間に布団を敷いて生活しているのだ。夫とは週末婚状態。平日は別々に寝て、週末だけ居間に布団を並べ、川の字ならぬ「り」の字になって寝ている。

6畳の居間の真ん中にある卓袱台を部屋の隅っこに寄せて、布団を2つ並べると、旅館にお泊まりしているかのような錯覚を覚える。

ちょっと狭くて不自由だけど、悪くないものだ。月並みだけど「狭いながらも楽しい我が家」って感じがする。私達の親世代、祖父母世代は、こんな風にして暮らしていたのだろうなぁ…と、ふと思ったりする。

6畳の居間に布団を並べて、夫と「り」の字になって眠った事は、きっと一生忘れられないと思う。

こんな風にして、歳月と思い出を積み重ねながら、私達は家族になっていくのだなぁ…なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月17日(金) 不甲斐ない…

本日は検診日。

安静生活中なので自宅からタクシーで病院へ。「お腹の娘はどれくらい育ってるかな〜」とワクワク、ドキドキ。エコーを見たり、成長具合を聞いたりするの妊娠生活のお楽しみなのだ。

…が、今日の検診は私のワクワク感を満たしてはくれなかった。「赤ちゃんが小さ過ぎる」と指導が入ってしまったのだ。今までも小さめではあったのだけど、下限を越えてしまったらしい。

元々、私自身が小柄なので、赤ん坊が小さめになるのは良いらしいのだが、それを差し引いても小さ過ぎて、標準より小さい…ってレベルを超えて「これ以上小さいとヤバい」ラインらしい。お腹の張りを押さえて早産を予防する薬、貧血改善薬に、赤ちゃんに栄養がいきやすくする薬が加わった。

「しっかり栄養を摂って、安静に」と言われたが、妊娠後期に入ってからは、食事制限どころか、しっかり食べるようにしているのだけどなぁ。「食べ過ぎくらいに食べたからって、赤ちゃんに栄養がいくわけではないから、バランスよく食べなさい」と主治医談。

不甲斐ない母で申し訳ない事だ。安静も食事も真面目に取組んでいるのだけど、根本的に母体が貧相なのだろう。流石に凹んだ。しかしながら、凹んでみたところでお腹の娘が大きくなる訳では無いので、挫けることなく安静と栄養摂取に努めたい。

次の検診でお腹の娘がムクムク大きくなっているのを祈りつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月16日(木) 胎動

夫は今日から出勤。1人安静生活が戻ってきた。何かと身辺賑やかだった昨日までが嘘のように静かだ。

今日は寂しくて堪えるかなぁ…と思っていたが、昨夜から体調がイマイチで、1日中うつらうつらしていた。お腹の娘が、しきりに胃を蹴り上げてくるせいか、胃のムカつきがおさまらない。

ここにきて、胎動が激しくなってきた。ちょっと、しんどかったりするのだけれど、大人しいよりも、元気で動いている方が嬉しい。「いまの足だ」とか「これは手かな」とか、ハッキリと分かるようにり、退屈な安静生活の楽しいアクセントになっている。

お腹の子を、やっと「可愛いい」と思えるようになってきた。妊婦さんの中には比較的早い時期に母親の気分になる人もいるようだけど、私は今頃になってやっと、そんな風に思えるようになった。

自分のお腹の中で我が子がジタバタしている感覚って、なかなか悪くない。「キックもパンチも、ドンと来い!」って感じ。

安静生活には正直なところウンザリしているのだけど、自分のお腹の中に赤ん坊がいる時間は、かけがえの無い物なのかも知れないなぁ…と思う。

明日は検診日。お腹の娘が順調に育ってくれていると良いのになぁ。ついでに私の貧血等も改善していると良いのになぁ。全ては明日のお楽しみ…って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月15日(水) 外からの風

夫、夫の実家へお盆のお参りへ。私は例によってお留守番。しかし、今日は元同僚のTさんが遊びに来てくれた。

しかし私は寝たきりで、お客様になんのおもてなしも出来ない状態。Tさんはお昼に食べるお弁当と、3時のおやつを持ってきてくれた。至れり尽くせりでありがたい限り。

Tさんは職場男性陣からのお見舞いを持ってきてくれた。お見舞いの品は図書カード。最初は果物にする予定だったらしいのだけど、仲良しの上司が「白蓮さんには読み物でしょう」と言ってくれたらしい。こう言う心遣いはとても嬉しい。

Tさんとは職場の事や、私の近況報告など、あれこれ話をした。毎日、家で寝てばかりで他人と喋る事がないので嬉しかったのなんのって。Tさんも愚痴をこぼしてスッキリしたみたい。とても楽しい時間だった。

そして今日は2人の友人からお便りが届いた。

1通は、渡し損ねてしまったという誕生日プレゼントと、退屈潰しにと塗絵が入っていた。プレゼントも嬉しかったし、塗絵も嬉しかった。何よりも心遣いが嬉しい。

もう1通は残暑見舞い。ピカソのポストカード。女性が赤ん坊に授乳している姿を描いた作品で、思わず笑みがこぼれた。葉書の内容も素敵だった。こういう。お便りは貰って嬉しいものだ。

今日は友人達に感謝。家に籠りっきりで人恋しくてたまらない毎日を過ごしているだけに、遊びに来てくれたり、お便りをくれたり…って事が、たまらなく嬉しい。どれくらい喜んでいるかを的確に表現出来ないのが残念でならない。

今日は良い日だった。これを励みに、明日からも、ふてくされる事なく安静に努めよう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月14日(火) 全力で観た!

不本意ながら、昨日は一睡も出来なかった。

体調が悪いとか、心配事があった…って訳ではなく、極めて子供染みた理由から。恥かしながら、借りてきたDVDの続きが気になって眠れなかったのだ。昨夜、夫オススメのアニメを観始めて「続きは明日」にしたのがいけなかった。

アニメの題名は『灰羽連盟』

昨夜から、今日のお昼にかけて全13話をいっきに観賞した。妊婦らしからぬ愚行ではあったが、どうにも止まらなかったのだ。アニメ作品にここまでハマるのは久しぶり。さっきから、この感動を誰かと語りあいたくてウズウズしている。

本当ならば、ここに感想を書きたいのだけど、作品の性質上、そう言う訳にいかないのが残念でならない。万人受けする作品ではないので誰かれなく勧める事は出来ないけれど、好きそうな人には「まぁ、騙されたと思って観てよ」と布教したい所存。

夫から「白蓮さんは、好きになる時は全力だねぇ」と笑われてしまったが、その通り過ぎて何も言い返せなかった。それにしても、私自身この年になって(しかも妊娠中に)ここまでハマるとはビックリだ。そして「私にも、まだそんな風に熱くなれる要素は残っていたんだ…」などと、ほのかに甘酸っぱい感傷に浸ってしまった。

「羽目を外して熱中し過ぎたかな?」と思うものの、安静生活に入ってからずっと平坦過ぎるくらい平坦な日々を送っていたので、鬱屈したエネルギーををいっきに発散出来て良かったように思う。それに、赤ん坊が産まれたら、こんな無茶も出来ないだろうし。

明日から安静生活も2ヶ月目に突入。退屈を飼い慣らしつつ、上手く乗り切りたいなぁ…って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月13日(月) 初孫フィーバーとか

寝たきり生活29日目。本日も1人寂しくお留守番。

夫は乙女な母、愚弟と赤ちゃん本舗へ。乙女な母が出産祝にベビー布団を買ってくれるとと言うので、昨日に引き続いてお買い物など。お盆休みくらい、夫にはゆっくりしてもらいたいのに、申し訳ないなぁ…と思うが、頑張ってもらうしか無いのが辛いところ。

乙女な母は案の定フィーバーしてしまったらしく、夫からの電話報告によると、ベビー布団も、赤ん坊が退院する時に着るドレスオールも、高価な物を選んでくれたらしい。その上、買う予定の無かったお宮参り用のセレモニードレスまで買ってくれたとの事。お祖母ちゃんドリームってスゴイ。

義母にしても、乙女な母にしても、その喜びっぷりを見ていると「親孝行出来たのかも知れないな」と、ふと思う。私達は夫婦は子供を産むために一緒になった訳ではないけれと、結果として親達が喜んでくれるのは嬉しいし、ありがたい事だ。

今日は薬の副作用も軽めな上に、腰痛もマシなので随分と身体か楽だ。毎日こうだと助かるのになぁ……と思うが、毎日快調だったら、じっと寝ているのが今より辛いかも知れない。

病のため、何年も寝たきりで過ごした作家、三浦綾子の自伝小説を再読して、改めて、その凄さに驚いたりしている。病気を抱えてなお、心を健やかに保ったり、成長したり出来る人って、どんな精神力をしているのだろう。わずか1ヶ月寝ただけで文句を言いがちな私は見上げるばかりだ。

明日で安静生活もキッカリ1ヶ月。ウンザリしながらも着々と時間が過ぎているのが励みだなぁ…なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月12日(日) 甘えるという事

お盆休み週間に突入。

毎日、一人寂しく寝ているので、お盆休みは夫が家にいて良いなぁ〜と言いたいところだが、想像以上に夫の予定がギッシリで、お盆休みと言っても普段と変わらず、1人で安静生活。

今日、夫は義兄一家と赤ちゃん用品を買いに出掛けた。

生まれてくる赤ちゃんのための買い物……これは妊娠生活最大の楽しいイベントだと思う。まして、お腹の子は娘だから可愛らし服を用意したいなぁ…など、夢も膨らむ。が、残念な事に私はまったく動けないので、人にお願いすることに。

夫1人では心もとないので、乙女な母にでもお願いしようと思っていたら、義姉が「買い物なら行ってあげるよ」と申し出てくれた。

義兄一家にお手間を取らせるのは気づつないし、乙女な母だったら、なんだかんだ言って実母なので甘えやすいのだけど、義兄一家とは今後、親密にお付き合いしたいので、甘えさせてもらう事にした。考え方は人それぞれなので断言は出来ないが、私が義姉の立場だったら甘えて欲しいと思うだろうから。

「甘える」って難しい。

私の場合、乙女な母が甘えさせてもらえる対象では無いせいか、「自分の事は自分てする」ってスタンスが身に着いていたのだけど、ここ数年は「甘えて良い人には甘えさせてもらおう」と思うようになった。

まったく人に甘えないと言うのでは人として可愛げが無いように思うし、何よりも生きていると望むと、望まざると人の力を借りなければいけない場面に遭遇する。ならば、ギリギリになってお願いするよりも、自ら歩み寄って頭を下げる方が良いかな……と。

依存しない程度で、人に甘えていきたい。そして、自分自身も誰かに甘えてもらえるような人になりたいと思う。

今はまだ甘えっぱなしだけど、いつか何かの形でお返ししていきたいなぁ……なんて思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月11日(土) 自分自身も気付かぬうちに…

今日は久し振りに中山可穂『猫背の王子』を再読した。

私は中山可穂の作品を愛していて、その中でも『猫背の王子』を猛烈に愛していた。ヒロインの王寺ミチルは、憧れの人であり、憎らしい人でもあった。『猫背の王子』は私にとって特別な1冊だった。

だが、ついに『猫背の王子』から卒業する日が来てしまったらしい。もう、あの時のように心震える事は無くなってしまったのだ。1度好きになった物を嫌いになったりはしないが、もう同じ場所には戻れないのだ。

いったい私の感性は、いつの時点で変化したのだろう? 妊娠した時か、結婚した時か、それとも、もっと前の事なのか。はたまた、年月と言うゆるやかな流れが、私をゆっくりと違う場所に連れ去っていたのか。

自分自身の事なのに、目の前に変化を突き付けられると、戸惑わずにはいられない。自分でも知らないうちに感性が変わっていたなんて、なんだか気味が悪い。

もちろん、年月を経ても変わらない物だってある。なんだかんだ言っても、根っこの部分は変わらないように思う。……と言う事は、変わってしまう部分は自分にとって、それほど大事な部分で無かったと言えるのかも知れない。

今日は大切な宝物を無くしたような寂しさを覚えた。新しい宝物が見つかるよう、願わずにはいられない。

年月と共に人は変わっていくのだと言う事実に、一抹の寂しさを感じつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月10日(金) ささやかな努力

朝から暑くて苛々。

この夏は遠慮せずにクーラーをつけているのだけれど、妊娠してホルモンバランスが崩れているので異様に暑い。更年期障害の女性が暑いって、こんな感じなのかなぁ……なんて事を、ふと思った。

暑い上に、今日は薬の副作用である動悸が酷くて嫌な流れ。テレビを観るどころか、ラジオの音さえ煩わしく感じた。この調子だと、昨日に引き続き、鬱々と過ごしてしまいそうだったので、ラジオを切って、モーツァルトのCDをかけた。聞慣れた音楽だと、サラッと耳に入ってくるから不思議だ。

モーツァルトを聞きながら、残暑見舞いを書く事にした。布団に寝転がったまま文字を書くのは少々骨が折れるが、気晴しには持ってこいだった。毎日、ノートに安静日記を書いているけれど、独り言の文章と、人に話し掛ける文章とでは意味合いがまったく違うのだ。

疲れやすいので思っていた枚数の葉書は書けなかったけれど、久し振りに「達成感」のようなものを味わう事が出来た。明日も何枚か書きたいと思う。

来週の検診で、どう転ぶか分からないけれど、出産まで先は長いのだから、日々を気持ちよく過ごせるよう努力しなくてはなぁ……と思った。「分かっちゃいるけ…ど」って部分があるのが辛いところだ。

昨日を思えば、気持ち良く時間を過ごせていると思う。明日もこの調子でいきたいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月09日(木) 駄目駄目な日

今日は残暑見舞いを書こうかと思っていたのに、葉書に向うことなく1日が終わってしまった。時間は腐るほどあると言うのに……だ。

安静生活24日目。動けないストレスが溜まってきたのか、1日中、気持ちが塞ぎ気味だった。こう言う時は楽しい映画を観ようとDVDで『THE有頂天ホテル』を観賞したが、あまり楽しめなかった。作品がイマイチだったのか、自分自身の気持ちの持ちようが悪いのか。

妊娠が分かってから今日まで、体調は悪くても気持ちだけは元気だったのだけどなぁ。お腹の子は元気にベコベコ動いているのだ。憂鬱になっている場合ではない。

医師から安静を言い渡された時は「子供が無事に産まれてくるなら、なんだってします」とて、使命感に燃えていたのに、今はちょっと中だるみ気味なのかも知れない。

単調な生活なだけに、気持ちを切り替えるのは難しいけれど、明日はシャキッっとしたいなぁ…と思う。たまには駄目駄目な日もあるさ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月08日(水) お世話になって…

元・職場の相棒が乳癌の手術を終えて、今日退院する。退院と言っても、これから先も色々あるとは思うのだけど、まずは目出度い。

相棒が入院している間、彼女と多くのメールを交わした。相棒とは3年近く、一緒にやってきたので、性格などよく知っている間柄。なので、病気が分かってから…特に入院してからの彼女の変貌ぶりには驚かされた。

彼女は相当、気が強いタイプで、ややもすれば他人に対して攻撃的だったりする事が多かったのだが、この入院中に貰ったメールは今までになく、柔らかい印象の文章が多かった。自分の家族や周囲の人に対する感謝の言葉がたくさん出てきたのも印象的。

私自身、自宅安静を強いられるようになって思うのだけど「お世話になって分かる事」ってのも、あるように思う。「誰かに何かをしてあげる」ばかりでは気付かない事って、案外多い。

だからって「1度くらいは、病気とか経験しといた方がいいね」とは思わない。苦労は買ってでもした方が良いって考え方もあるけれど、やっぱり、しないに越した事はないと思う。

話は飛ぶが、今日は古い友人から葉書が届いた。そう言えば今年は暑中見舞いも出さずに立秋を迎えてしまったなぁ。寝ていても葉書くらい書けるのだから、なにかお便りを出してみようかな……と思ったりした。

もうすぐ、お盆休み。新聞の折り込みチラシの「お盆特集」を眺めながら「今年は何も出来ないなぁ」と溜息をついた。来年の夏は元気に動きまわりたいなぁ……と思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月07日(火) 綺麗過ぎる世界

今日はDVDで『かもめ食堂』を観た。

原作も映画も、たいそう評判が良かったので、ずっと観たいと思っていたのだけれど、私には受け付けないタイプの作品だった。映像は綺麗だし、ゆったりした雰囲気は素敵だと思ったけれど、いかんせん現実感が無さ過ぎて、作品に入っていく事が出来なかったのだ。

素敵な北欧インテリアに囲まれた食堂。お客がいないのに成立つ経営。そして、大した努力なく唐突に繁盛しているラスト。少女漫画もビックリな都合の良さで辟易してしまった。

川上弘美『センセイの鞄』が好きな人だったら、ハマるんじゃないかなぁ……と、ぼんやり思った。

いっそ、ファンタジーや漫画なら平気なのだけど、現実世界に沿った小説や映画となると、綺麗過ぎたり、都合が良すぎたりする作品は、どうも苦手だ。逆を言うと、そこが魅了なのだとは思うのだけど。

センスの良いインテリア雑誌のような綺麗な癒しの世界よりも、むしろ私は、薄汚れた中にある優しさや、あたたかさに安らぎを覚える。

『かもめ食堂』を観て「わぁ〜、素敵ね」と言えるような、可愛らしいタイプの人に憧れるのだけど、そんな風に生まれつかなかったのだから仕方がない。

レンタルDVDは、あと数本あるので、安静生活のつれづれに観ていきましょうかね……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月06日(月) 変化に気付かされる時

安静生活をするようになってから、とんと新しい本を読んでいない。もっぱら、本棚の本を再読している。

レンタルビデオ(もといDVD)なら宅配サービスを利用したり、作品名をピックアップして夫に借りてきてもらうのも可能だが、本の場合はそうもいかない。

図書館には読みたい本が必ずある訳ではないのだ。新刊本はたいてい予約制だし、そうでなくても貸出中の比率が高い。自分の目で見て借りている時は「いま並んでいる本の中で読みたい作品」を借りていたので問題は無かったのだけど。アマゾンやeブックオフで買う…って手もアリだが、買い出したらキリが無いし、お財布がパンクしてしまうだろう。

人生で1度くらい、馴染みの作品を再読する期間があるのも悪くない……と日々、自分に言い聞かせている。

あれこれ再読してみると、自分の考え方や価値観が変化しているのに驚かされる。人間って、ひとつのところに止まっていられない生き物なのだなぁ。

自分の変化を確認するのは、誇らしくも少し寂しい。

出産したら、価値観だの物の見方だの、大きく変化するのだろう。楽しみなような、怖いような。今はただ、その時が来るのをじっと待つばかり。まだ先は長いなぁ…って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月05日(日) お下がり

今日は知人が譲ってくれたベビーベッドを組み立てて、小規模な模様替えをした。勿論、私ではなく夫が…なのだけど。私はベッドに横たわったまま、夫が作業するのを見守っていたに過ぎない。

寝室にベビーベッドが入っただけで、いっきに実感が沸いてきた。戴き物のベビーベッドは、3人のお子さんが使ったもので、娘は4人目の主となる。「人のお下がりなんて気持ち悪い」って人もいるとは思うが、むしろ私は人から人へと受け継がれる物って、新品にはない価値があるような気がしてならない。ベビーベッドを使ってきた3人のお子さん達のように、生まれてくる娘も健やかに育って欲しいものだ。

ああ…しかし。夫が作業しているのを見ていたら、私も動きたくなってしまった。あれこれ荷物を片付けたり、掃除したりしたいなぁ。寝付いてみて、今更ながら働く喜びを知った。安静生活卒業の日が待遠しくてならない今日この頃。

夫は午後から市営の室内プールへ泳ぎに出掛けた。私は家でお留守番。夫には日頃、頑張ってもらっているので、適当に気を抜いてもらいたい。身辺が忙しかったり、大変だったりすればするほど、息抜きは必要だと思う。

明日から、新しい1週間。お腹の子共々、無事に過ごしたいなぁ…って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月04日(土) ラジオと炊き込みご飯

安静生活20日目。夫にラジオを買ってもらった。

妊娠時に安静生活を経験された方から「ラジオを聞かれたらどうですか?」とアドレスを戴いたのだ。私はワイドショーには興味がないし、同じ姿勢でテレビを観るのはしんどい…と言う事もあり、1日寝ていてもテレビはあまり観ないので、今の私にとって、ラジオはもってこいの娯楽と言える。テレビを観るより疲れないのも良い感じ。

思えばラジオをちゃんと聞くなんて、高校生依頼の事。久し振りだからかも知れないが「音だけの表現」が、やけに新鮮に感じられた。普段は聞かないジャンルの音楽を聞いたり、DJの軽いお喋りを聞くのは案外楽しい。

今さらながらラジオの魅力を再発見した。

……と、ラジオの話はこの辺で。昨日の検診で貧血を指摘されたため、今日から薬を服用している。貧血なんて妊婦にありがちな症状だし…とて、気楽に構えていたけれど、数値的に見ると、かなり悪いらしく「今のところ体重管理は出来ているし、しばらく体重の事は考えずに、とにかくしっかり食べなさい」と指導を受けた。

安静生活をはじめてから体重が増えなくなってしまったので、食事の節制はしないで、しっかり食べているつもりなのだけど、やはりお腹の子に持っていかれる部分が多いのだろう。取り敢えず意識的に鉄分の多い食べ物を摂るようにしたい。

……と言っても、私は寝たきりなので、今日は夫が、ひじき入りの炊き込みご飯を作ってくれた。面倒な料理を作ってくれるなんて、ありがたいなあ…と思っていたが、夫は簡単に出来ると思っていたらしい。具材を刻みながらウンザリした顔で「なんか簡単な方法はないの?」と聞いてきたので「近道は無いなぁ」と答えると、がっかりした顔で、それでも最後まで作ってくれた。

夫の作ったひじき入り炊き込みご飯は美味しかった。そして、それ以上に、あの時の夫の表情が心に残った。頑張ってくれる夫に感謝。

夫には世話をかけて申し訳無いなぁ…と思う。その分、私も努力して、出来るだけ良い状態で出産したいなぁ……と思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月03日(金) プリンアラモード

昨日「甘いものが食べたいなぁ」とジタバタしていたら、夫が仕事帰りにコンビニでプリンアラモードを買って来てくれた。

嬉しかった。甘い物が食べられる…って事もだけど、仕事で疲れているのに、寄り道して買ってきてくれた夫の気持ちが何より嬉しかった。

……だけど私は途方にくれた。買ってきてくれたプリンアラモードは特大だったのだ。「がっつりプリンアラモード」と言う商品だけの事はある。容器にはなみなみとキャラメル味のプリンが敷き詰められて、その上にはびっしりと生クリームとフルーツ。そして、普通サイズのプリンが2つ乗っかっていた。

夫に「2人で半分こにして食べようね」と言ってみたが「遠慮しなくていいよ。白蓮さんのために買って来たんだから1人で食べなよ」と夫。「でも、1人で食べるには多すぎるし…」と言うと、夫は満面の笑みを浮かべて「2回に分けて食べたらいいよ」と言う。

夫と私とでは胃袋の容量が大きく違っている。特大プリンアラモードも夫にしてみれば、さほどの量ではないのだろう。だが、私からすると「美味しく食べられる量」は、特大容器にちょこんと乗っかっているプリン1つ分と果物少しくらいのものだ。

しかし、嬉しそうな夫に「でも、多すぎるよ」とは言えなくて、頑張って特大プリンアラモードに挑んだ……が半分あたりでウンザリ。そして、ウンザリが顔に出てしまったらしく、夫が食べるのを手伝ってくれた。

結局「嬉しかったけど、このプリンアラモードは大き過ぎる」と、夫に打ち明ける事に。「でも、すごく嬉しかったよ」と言ったのだけど、夫は軽く凹んでいた。本当に嬉しかったんだけどなぁ。

刺激の少ない寝たきり生活の中での楽しい(?)出来事だった。

話は変わるが、今日は検診日で病院に行ってきた。特に良くも悪くもなく、安静生活は続行となった。低血圧と貧血を指摘され、薬の種類が増えた。

早産気味で、しかも貧血だなんて、ヘタレ妊婦この上ない。しかし、ヘタレなりに頑張って乗り切りたいなぁ…って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2007年08月01日(水) 花火大会

今日はPL花火大会。

日本一と称されるこの花火大会は、大阪南地方に住んでいる人間にとって一大イベント。花火観賞のために起る民族大移動も、ある意味において、見どころ。毎年、仕事帰りにウンザリしていたのに今年はまったく関係なくて。少し寂しい。

テレビを消して1人寝ていると、遠くから花火の音が聞こえてきた。花火大会って大好きだ。暑い時期に、わざわざ人混みの中にも出ていくだなんて、馬鹿げていると思うのだけど 、夜空を無心に見上げる幸せと言ったらない。

夫とは昨年、一昨年と2年連続で花火を見に行っている。「毎年、一緒に観たいね」と言ったものだが、今年は早速、観る事が出来ない。

これから長い年月、夫と一緒に過ごしていけたとしても。案外「観に行けない年」って多いんじゃないかと思う。家族として暮らしていくって事は、良い時も、そうでない時も一緒にいる…って事。今後も色々あるだろうけど、家族で睦まじくやっていきたいなぁ……と思う。

来年は生まれてくる娘と親子3人で花火を!

結婚して、所帯を持って良かったなぁ…と心から思う。独身時代には気付かなかった、ちょっとした事にハッっとさせられる事が多いのだ。

しかし、花火大会の日に「1人、寝ながら花火の音だけ聞く」ってのは味気無いものだ。無事に出産したら、元気に動き回りたいなぁ…って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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