白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年01月31日(火) 自分思い。

愚弟相手に珍しく本気でブチ切れた。

私をよく知る人達からは「白蓮さんは家族思いだね」と言われることが多いのだけど、実は以外とそうでも無かったりする。自分の周囲で揉めごとや、厄介ごとが起きて愉快に暮らせないのが嫌だという一心で、シャカリキに頑張っているだけに過ぎない。私は私が1番可愛い。とりあえず自分が愉快に暮らせたら良いと思っている。ただ、始終一緒にいる家族が不愉快に暮らしていると、自分も愉快に成り得ない……って事を知っているだけなのだ。

私は根本的に家族思いではなくて、自分思いなのだと思う。

そして今日は大人げもなく愚弟にブチ切れた。ここ最近の愚弟の態度にムカついていたところに、彼のちょっとした言葉から「これは言わないでおこう」と思っていた言葉を吐いてしまった。

そんなに偉そうに恩義着せがましい事を言われるのは片腹痛い。私は君が入院していた時に「自分の時間を犠牲にした」とか、そういうことを言ったことが1度でもあったか? 君にそんな偉そうに言われる筋合いは、これっぽっちもありゃしない……と。

実際のところ、私の言った事は正論なのだけど言い過ぎたな……と反省した。愚弟だって外で仕事をしていれば、虫の居所の悪い時もあろう。私も年長者なら、そこのところを考慮して発言するべきだったと思う。

それにしても、愚弟と乙女な母の今後が心配でならない。頼むから仲良く、機嫌よく暮らしてくれ。私が今の家から抜けるにあたって、精神的に参っているのは実は私ではなく乙女な母と愚弟なのだ。2人の話を聞くのは正直辛い。だけど、私は彼らを心配する以上に、私と私の生活が大切なので「とりあえず仲良く暮らしてくれよ」と思ってしまうのだ。何しろ私は「自分思い」な人間なので。

明日は引越し。新居での生活は結婚式を終えてからなので、まだもうちょっと実家暮らしなのだけど、最後くらい気持ち良く送り出したくれるくらいの心遣いは無いのか……と、不貞腐れつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月30日(月) 荷造り開始。

本日より結婚前のロングバケーションに突入。

今日は午前中に役所へ戸籍謄本を取りに行ってきた。本籍地のある役所へ行くのは父が亡くなって以来。何もかもが懐かしい…。私の住んでいる市役所では婚姻届に「戸籍謄本」が必要だとあったのだけど、本籍地では「結婚差別や、個人情報保護の関係で婚姻の際は戸籍抄本でお願いしたい」とのこと。婚姻届を出す役所でトラブルが起きれば対応するから協力して欲しいと言われたので、戸籍抄本を貰ってきた。「家」よりも「個人」を尊重するのは良いことだと思う。ただ、それを突き詰めるのなら戸籍制度自体どうよ?」と思う部分も。どうも違和感が拭い切れない。

帰宅後はせっせと引越しの荷造りなど。前日にドナドナを歌いながら古本屋へ大量の本を売りに行ったのだけど、それでもウンザリする冊数だった。こんなに所有する必要は無いよなぁ……と思うのだけど、イマイチ思い切ることが出来ないのも事実。「あ。『夏子の冒険』って、稚拙でツマラナイ話だったよなぁ。捨てちゃってもいいんだけど……駄目だ。私に三島を捨てることなんて出来ない…」てな具合で選んでいると、もう2度と読まないであろう本なのに手元に置かねばならない羽目に陥るのであった。

本の梱包が終わって、他の荷物(服とか鞄とか思い出グッズとか)を詰めようと押し入れをチェックしたら哀しくなるほど荷物が無かった。愚弟からは「着の身着のままで結婚する訳やね」と言われたが、実際のところ「本」以外の荷物はほとんど無くて「いつでも夜逃げ出来るぜ!」というほどのサッパリぶり。本との対比で言うと、どれくらいサッパリなのかは……私の名誉に関わるので、敢えて公表はしないけれど。思い出グッズならば卒業アルバムも文集も無く、辛うじて卒業証書はある……って感じ。

私にとって本を読むのは「食事をとる」とか「歯を磨く」とか「ウンコする」のと同じラインにある行為。そして、それ以外のことは大雑把に「それ以外の雑事」でしか無いんだ…ってことを再確認した。乙女な母からは「白蓮は身を飾るよりも本が大事だからね」と嫌味を言われるが気にしない方向で。つくづく気の合わない母娘である。乙女な母はX’Dayを控えて、なにげに機嫌が悪いのだ。つくづく子供みたいな人だと思う。

明日は荷造りの仕上げ&その他の雑事を。肩と腰が恐ろしく痛いのが困りもの。明日は整骨院で、バッチリ針治療をしてもらおうて……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月27日(金) 長期休暇突入

今日は独身勤め人生活最後のお勤め。思えばよく働いてきたなぁ。転職してCADの仕事をするようになってからは、馬車馬のようだった。しかしながら、色々あったけれど仕事に関しては恵まれた道を進んでいると思う。今の職場の前の派遣先で不愉快な目に遭った以外は、どこで働いていてもそれなりに快適だった。

帰り際、CADの相棒と同じ島で事務をしている派遣社員Tさんから結婚祝いを戴いた。可愛らしいカードには、なんと私の似顔絵が。CADの相棒はイラストが得意で、ウェディングドレスを着ている私の姿を描いてくれた。たった1度きり前撮りの写真を見ただけなのに、ドレスから髪型かまで正確に書かれていて、思わず『ガラスの仮面』の登場人物よろしく「マヤ…恐ろしい子」なとど、つぶやいてしまった。

整骨院へ寄って帰宅。寒いと商売が繁盛するのか定時であがったのに帰宅したのは9時を過ぎていた。夕食後、愚弟とチョコレートパフェを食べにファミレスへ。姉と弟の不定期なお楽しみ行事も、たぶん今日で最後になるのだろうなぁ。愚弟とはファミレスで甘い物を食べながら色々なことを話した。ちょっと困った相談事や、ヲタク話に恋の話。こんな風にして姉弟水入らずで向かい合う機会なんて、結婚後はグッっと減ってしまうんだろうなぁ……と思うと少し寂しい。

明日から長期休暇に突入。張り切って引越しの準備をせねば……と言っても、本以外に大した荷物は無いのだけれど。まずは本を売りに行くところからはじめなくては。結婚式まであと9日。チャキチャキ用事を片付けなくちゃなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月26日(木) 乗り過ごす

帰りの電車(快速)で本を読んでいたら乗り過ごしてしまった。レッツ・ゴー・奈良盆地! 私は何度同じ過ちを犯しているのだろう……と軽く凹む。だが、私は今後もたぶん同じ過ちを重ねていくだろう。何度も痛い目にあっているのに、いっこうに治らないのだから、もはやこれは不時の病と言っても過言ではない。

この1週間は毎日早く帰宅していたので体力的には楽ちんだったはずなのに、勢いが良くない。調子を崩してからイマイチすっきりしないと言うか。本だけは馬鹿みたいに読んでいるのに感想をドッサリ溜め込んでいて、今日はお正月ぶりに読書録を更新してみた。自己満足の世界なのだから、書いても書かなくても困りはしないのだけど、なんかこぅ…気になるというか。勿体無いと言うか。読んだ本を少しずつ記録していく作業はビックリマンシールを集めるとか、食玩を集めるとか、そういうノリに少し似ている。

明日は独身生活最後の勤務。それが終わったら引越し、入籍、披露宴……いうビッグイベントが続いていく。休み期間中に免許証だの、通帳だの、パスポートだのといった書類の手続きもしなくてはなぁ。

ここのところの日記を読むと何気に色合いが暗い気がする。結婚前なのだから、もうちょっと明るい話を書けば良いのに…と思う反面、結婚前だから悶々とするのも当然だと思ったりも。生活スタイルがコロッと変わる大事件なのだもの。戸惑ってしまうのは当然のこと。それだけ真面目に考えているって証拠だね…とて1人ごちる。

自信過剰な言い草だけど、なんだかんだ言いつつ、ちゃんとこなしていくんだろうなぁ……とは思う。あともう少し頑張らなきゃね…ってことで今日の日記はこれなてオシマイ。


2006年01月25日(水) 花嫁の手紙

結婚披露宴で花嫁が両親へ感謝の手紙を読み上げる…ってのがデフォルトになったのはいつくらいからなんだろう?「あれだけは勘弁!」と思っていたが、外部からの圧力により書かざるを得ない状況に陥ってしまった。実に不本意である。

育ててもらった親への感謝なんて人前で言うことではないと思う。口で言うより態度で示す方がずっと大切。結婚後も、その手紙に恥ずかしくない生き方をしているならいいけれど。私には茶番劇としか思えないのだ。もっとも、友人や知人の結婚式に出席して、それらを聞いて不快感を覚えることはない。ただ自分はしたくない……と思うだけで。もちろん、相手に気持ちを伝える手段として「言葉」が大事な役割を果たすという事は理解している。ただ、人前でやるこたぁ〜ないだろ…って話。

ギリギリまで「やらない」と言い切っていたのだけれど、周囲からの圧力に耐えかね「やります」と言ってしまった。それに愚弟のひと言が効いた。「乙女な母は、夢見がちな乙女だから、してもらいたいと思ってるはずだ」と言われたら、どうしても嫌だとは言い難く。未来の夫の母から「披露宴だけはして欲しい」と言われ素直に従ったのに、自分の母親の望むことを拒否するのは娘として、人としていかがな物かと。

子供の頃。世界名作全集で『リア王』を読んで私は思った。末娘のコーネリアは馬鹿じゃないか」と。考え方は間違ってないけど、そこまで頑なになって、相手が嫌がると分かっている言葉を使うことはないだろうと思ったのだ。結局彼女の行動は悲劇を生んでしまったのだ。あれは一種の自業自得じゃなかろうか……なんてこと思った事があるのだが、今となっては彼女が頑なに拒んだ理由も少しだけなら理解できる。

不本意の極みだが、これから先の生活を思って折れることにした。それくらいで乙女な母が喜んでくれるのなら、お安いものだ。まだ、ひと文字も書いちゃいないが、当日までにはなんとかしよう。

「花嫁の手紙」に悩んでいるから…って訳ではないのだけれど、ここのところ寝不足気味でいけない。寝つきは悪くないのだが、途中で目が醒めて眠れないことが多い。「結婚なんて、なんてこないさ!」と思っていたけど、神経質になってるみたいだ。『のび太の結婚前夜』のしずかちゃん的心境と言うか。

まぁ、そんなこんなで悶々としている訳だが時間は確実に過ぎていく訳で。終わってしまえば、なんてことないんだろうなぁ……てなことを思いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月24日(火) 恋愛相談

最近、同僚達から恋愛相談を受けることが多い。

彼女達の力になってあげたいのは山々だけど、生憎と私はロクな恋愛をしてこなかった人間なので恋愛相談を受けるには向いていない。「ロクな恋愛をしてこなかった」と言うのは「恋人に二股をかけられた」とか「好きな人からお金を巻き上げられた」とか「酷い別れ方をした」とか、そういう意味のことではない。恥ずかしながら私は33年間も生きてきて「身も心もズタボロになるような恋」をしたことがないのだ。そんな人間に適切なアドバイスなど出来るはずもなく。

しかしながら恋に悩む同僚達は私の年齢や、スピード結婚の経緯から「適切なアドバイスをしてもらえそう」と勘違いするようだ。私に出来る事と言ったら「そりゃぁ、酷い」とか「切ないなぁ…」とか「辛いよね。そういうのって」などと相槌を打つことくらいである。どうしても意見を求められたら「貴女の思うように、後悔しないように行動するしかないよ」って事と「自分がどうしたいか、ちゃんと把握しなよ」ってことくらいだ。

結婚と出産。それが彼女達の恋愛の壁になっているようだ。一途に突き進んでいきたいと思う反面、出産のタイムリミットを考えると躊躇したり、悩んでしまうのは女性ならではのこと。結婚や出産よりも好きな人との時間が大事と吹っ切るか、いっそのこと「なりたい自分」になることだけを考えられたら良いのだろうけど、なかなかそうもいかないらしく。

「まぁ。だけど、あまり考えなくても良いと思うよ。駄目な時は駄目だし、上手くいく時は上手くいくし。努力だけで何とかなるもんじゃないから、自分の好きなようにやれば良いよ」などと、何の解決にもならないことを言ってお開きになるのが毎度のパターン。結局、私にはそれくらいの事しか言えないのだ。恋愛に対して努力したことがないのだから。未来の夫とは、なるべくしてそうなった……という感じなので「燃え上がる恋」ってノリではなかった。棚ボタのような出会いだったのだと思う。

彼女達望むような結果が出るといいのになぁ…なんて事を思いながら、今日の日記はこれなてオシマイ。


2006年01月23日(月) 風花の舞う日

今日は冷えたなぁ。出勤時、日陰に残った雪の白さが目についた。今年は例年になく雪を目にする。寒いのは大嫌いだけど雪は好きだ。ハラハラと落ちてくる雪を見上げて空に吸い込まれそうな錯覚を覚えるのは私だけではないだろう。

今日はご無沙汰していた書道の師匠と電話で話をした。書道教室へは15年ほど通っていたのだけれど、辞めてしまってからは季節のお便りを書く以外、とんと不義理をしていた。私もすでに33のオバチャンなのに、師匠の記憶には初めて師匠のもとを訪れた3歳の私が焼きついているらしい。ちょっぴり懐かしい昔話などを。年賀状に結婚の報告を見た時は「自分の娘のように嬉しく思った」と祝福してくれた。

長い期間、書道を習っていたくせに、私の書く字は恥ずかしいほど下手っぴだ。ことに手紙やカードを書く時は、気持ちばかりがはやってメチャメチャに書き殴ってしまいがち。師匠のもとに葉書を送るときは、毎度身の縮む思いをしている。出来の悪い子ほど可愛いとの言葉通りに、師匠はいまだに私を気に掛けてくれていて、つくづくありがたいと思った。

華道だの書道だのピアノだの、女の子らしい習い事はひととおりたしなんできたと言うのに、大人になった今では何1つ身につてはいない。せめて、それら習い事の心を受け継ぐ人間になれれば良かったのだけど。子供の頃から熱中していて、いまだに続いていることと言ったら本を読むことくらいなものだ。そしてそれらの習い事で得た知識や浅い経験は本を読む血肉となって生きている。

暖かくなったら、師匠のところに顔を見せにいかなくちゃなぁ……なんて事を思いつつ電話を切った。さてと。これからお礼状を1通書かねばならない。面倒だけど、ちゃんと書かなきゃ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月22日(日) 披露宴の準備

今日は結婚式の写真の前撮り…ってヤツに行ってきた。

昨日はブーブー文句を書いていたけれど、それなりに楽しかった。愚弟の写真の腕前に感謝。ヲタクなカメラ趣味を生温かく見守っていた甲斐があるというものだ。カメラをかまえた途端、真剣な表情になる愚弟は、いつもより少しだけ格好良く見えた。馬子にも衣装と言うけれど、ちゃんとメイクをしてもらってドレスを身にまとえば、私のような地味な人間でも、それなりに見えた。女は衣装で化けるのだ。

結婚式と披露宴の準備のために時間を取られるのも、あと1回でオシマイ。先が見えてきて、とても嬉しい。

思えば険しい道程だった。ドレスを選び、引き出物を選び…招待状のデザイン、席次札の色、テーブルクロス色、テーブルの花、ナフキンの色etc。とにかく選ぶことに始まって、選ぶことに終わるという印象。こういう決め事をするのが楽しいという花嫁さんも多いのだろうと思うけれど、私に面倒な用事でしかなかった。全く楽しくなかった……と言えば嘘になるけれど「お箸袋の色はいかがいたしましょう?」と聞かれた時は「もう適当にやっちゃってください」という言葉が出そうになってしまったほどだ。「披露宴楽々パック」みたいなのがあれば、きっと利用していると思う。

お仕着せの披露宴でさえ、こんなに大変だったのだから「手作りの披露宴」とか「こだわりの披露宴」は、どんなに大変なのだろう。素敵な披露宴をした人達は、よほど頑張って準備をしていたのだろうなぁ。心から敬意を表したい。あぁ…だけど。「結婚式の準備は楽しい」なんて誰が言ったのだろう? 楽しいよりも、むしろ辛かったよママン。新居の準備くらい、披露宴の準備も楽しめれば良かったのだけど……無理だった。

しかしながら、未来の夫も結婚式への準備に情熱を傾けるタイプぢゃなかったのには助かった。どちらかが盛り下がれば、どちらかがお尻を叩きつつ、なんとかここまで漕ぎつけた。もっとも……私の方がお尻を叩かれていた感は否めないけれど。

明日からの1週間を消化したら、2週間の休暇に突入する。気持ちを切り替えてシャキッっと働かねばなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月21日(土) だらだらDay

本日はだらだらDay。

午前中は整骨院へ。午後、地元の病院に入院している叔父をちょこっと見舞った以外は寝て過ごした。昨今流行の『白夜行』などを読みつつコタツでゴロゴロ。今さらだけど大阪のミステリー好き達が興奮していた理由がよく分かった。たくさんの地名が出てくるのだなぁ。私の住んでいる場所も、ちらりと登場していたし、馴染の場所もチラホラと。ただ、小説で殺人を追うことに意義を感じない私にとっては、いまいちピンとこない作品である。まだ読み始めなので、読了するまで感想は分からないけれど。

夕食は豚しゃぶ。珍しく乙女な母が鍋の準備をしてくれた。私が家にいる時の食事の支度は100パーセントと言って良いほど私が準備するので吃驚した。結婚すると実家のありがた味が分かるとか、母親の料理が恋しくなるという話を聞くけれど、私の場合はどうなんだろうなぁ。幼い頃はそれなりに手をかけて育ててもらったけれど、成人してからは力関係が逆転してしまったので「親に頼る」という意識はほとんど無い。寂しいと言えばそうだし、その分なんでも自分で出来るので困ることが少ない…ってのも事実である。

夜は、いつもよりゆっくり目に入浴。久しぶりに体重計に乗ってみたらガクンと体重が落ちていた。やはり休養しなきゃだめだなぁ。引越しや結婚式が終わるのが楽しみでしょうがない。

明日は結婚式の前撮りに行ってくる。写真の前撮りなんて興味は無かったのだけど結婚式オフシーズンのための「ウィンターパック」ってヤツに漏れなく付いてきていたので。結婚式でもないのにウェディングドレスを着るなんて、なんかこぅ…軽々しい感じがしなくもない。パック内のプランを全て実行する必要はないので「止めておこうか?」てな話もあったのだけれど、諸事情により実行することに。グダグダ言っているけれど、私は本質的に浅はかなドレス好きなので、ドレスを着たらたテンションが上がって、楽しく過ご過ごすだろうとは思う。

明日に備えて早く寝なくては。結婚式まであと2週間。来週1週間働いたら2週間の休暇。なんにせよ、先は見えてきたなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月20日(金) 第二の人生。

今日は定年退職をする人の送別会だった。

体調がイマイチなのでアルコールはのまずにオレンジジュースで時間を過ごす。「若鶏唐揚〜喜んで〜」なんてノリの居酒屋さんだったら、キツかったと思うのだけど和食のお店だったので助かった。

Iさんは、てっきり定年退職をされるのだと思っていたが定年まであと数年あるのを早期退職されるとのこと。「定年後は趣味に力を入れられるのですか?」と訊ねたら、意外にも「料理教室に通う」との答えが返ってきた。美食家の料理好……という訳ではなくて、奥さんが病気だから今後は家庭中心で暮らしたいとのことだった。

長く連れ添った伴侶から、そんな風に愛される女性って、どんな人なのだろう。ちょっと羨ましく思った。

今の職場は仕事人間ばかりだけど、そういう生き方も素敵だなぁ…と思う。30年以上も続けていた仕事を惜しげもなく捨てちゃうだなんてカッコイイ。今日は参加して良かった。Iさんの第二の人生が温かいものであるといいなぁ……と思った。

さてと。やっとこさっとこ週末である。明日は整骨院へ行く以外はダラダラ身体を休める予定。ウダウダしてないでお布団に入らなくちゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月19日(木) しろあんのおまんじゅう

「お返事必要ありません」と書かれた手紙ほど返事を書きたくなるのは何故だろう。嬉しく拝読して返事を書こうかどうしようか、ちょっとだけ迷ったけれど、やっぱり返事は書かないことにした。お手紙はあらためて、元気が余ってきたら書くことにする。

今日は仕事帰りに新大阪駅の名店街で、おまんじゅうを買った。兵庫県の和菓子屋さんの出店が出している『蕪楽』という、しろあんのおまんじゅうなど。おまんじゅうは、普通のあんこの方が好きなんだけど、ちょっとこう…弱っている時なんかは、優しい味のしろあんが良いように思う。博多通りもんに似た感じの、しっとりとしたおまんじゅうだった。

そう言えば抱負も立てず、願いごとも書かずに1月が半分以上過ぎてしまった。

昨年は「そこそこ愉快に過ごせて、家族が健康に暮らせたら」なんてことを書いていたようだ。芸がないけど、今年も昨年と同じだなぁ。読書面では壺井栄を、ちゃんと読んでみたいと思っている。昨年読んだ『母のない子と子のない母と』が良かったのと、つい先日読み終えた『文人暴食』に書かれていた壺井栄のエピソードが興味深かったので。いままで児童文学者としてしか見ていなかったのだけど、ちょっと違う目で読んでみたいと思う。

明日は定年退職する人の送別会。もう社会人になって10年を越えたけれど、定年退職をする人を送るのは2度目の経験。長い年月、つつがなく働き続ける人って凄いなぁ……と思う。私は現在33歳。現役からリタイヤする日はあまりにも長い。たとえ誉められることがなかったとしても、コツコツ地味に働いてきた日本のお父さんたちに敬意を表しつつ今日の日記はこけにてオシマイ。


2006年01月18日(水) 人の側面

疲れが溜まっているなぁ……と思っていたらば、案の定ダウンしてしまった。

一昨日の夜から激しい嘔吐で昨日は不本意にも欠勤。相棒に「どうしても仕事がパンパンだったら午後から行くか、データを送ってくれたら家でやります」とメールをしたが、ラッキーにも1日休むことが出来た。愚弟の部屋に布団を敷いて、1日寝て過ごしたら、今日はなんとか出勤できる状態まで回復。いまどき流行っている風邪なのか、単なる疲労なのか。原因はどうあれ、動けなくなるほど酷い目にあったのは久しぶり。

先週末は未来の夫を連れて叔父宅を訪問した。未来の夫は叔父一家に歓待され、私は「幸せそうねぇ」と祝福を受けたのだが、叔父一家があまりにも「白蓮ちゃんは苦労して大変だった」とか「幸せそうな顔をしているわねぇ」なんてことを言うものだから、未来の夫から「白蓮さんって、今までそんなに不幸だったの?」と聞かれてしまった。

はてさて。そんなに不幸だったのだろうか。私は?

ここ7年ほど私の身辺は何かと大忙しであったことは事実だし、不本意ながらの体験をしたのも本当だが、そんなに不幸な日々を過ごしていたという自覚はない。叔父一家は知らないのだ、あれこれとウンザリなことが多かった中で、私それなりに愉快な時間を過ごしていたか……ってことを。夜空を見上げて月を見たとき、その裏側は見えないように、人間が自分以外の者に対して表面的に見せている部分なんて、わずかな部分にしか過ぎないのだ。

今の私は幸せな状況にあるとは思うけど、だからって100%の幸せを感じている訳ではないのだ。100%の幸せだの、不幸だのに浸れるほど人間は単純な生き物ではないと思う。それとも私が「幸せすぎて恐い」とか「不幸すぎて絶望した」と思えるような強烈な体験に遭遇していないだけなのだろうか。

布団にくるまって嘔吐感とせめぎ合いつつ、そんなことを考えていた。そりゃそうと風邪にも疲労にも気をつけなくちいけない。メールや手紙の〆に「時節がらご自愛くださいませ」みたいな言葉を入れるけれど、人のことを心配している場合ではない。土曜日は用事を片付けようと思っていたけど、身体を休めることに専念しようかなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月15日(日) 家らしくなりつつ

本日は朝から結婚式の打ち合わせへ行ってきた。新郎新婦ともに結婚式&披露宴に対する情熱がなく、しかも「結婚式にはお金をかけない」と決めているせいか、ここのところ担当者さんの態度がとても素っ気ない。

私達カップルは余分なことは何もしないし、決めなきゃいけないことは5秒で即決してしまうので、ウェディングプランナーさん的には実入りが悪い上に、情熱をかけることの出来ない嫌な客なのだと思われる。ドリーム溢れる素敵イベントは一切無しで、ランクアップしたのはお料理だけ。当日はきっと「親戚同士の宴会」になるのだと思う。もうちょっとお金と体力に余裕があれば、結婚式の準備も楽しめるのかも知れないけれど、今の私には無理な相談。

結婚式の準備は面倒臭くてかなわないが、新居の準備はとても楽しい。今日は玄関先に表札を設置した。ちょと感激。築35年の中古物件なので、あちこち汚かったりガタついていたりするのだけれど、そういうのを少しずつ直していくという作業は、なかなか良いものだ。だんだん家らしくなりつつある。

しかし正直草臥れた。のんびりダラダラする時間が欲しくてたまらない。本の感想もすっかり溜め込んでいるし、PC机周りも乱雑でいけない。そうこう言っても、先は見えているので走っていくしかないのだけれど。

明日からまた仕事の日々。頼むから残業は控えめな方向でいて欲しい……なんてことを神頼みしつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月14日(土) 文箱

少し日記が空いてしまった。敗因は業務多忙と慢性疲労。日記なんて僅かな時間があれば書けるものなのだけど、帰宅後は魂が抜けたみたいに惚けていた。「結婚後は残業しなくていいから」なんて話、やっぱり嘘だったんじゃないかと思える。しかし、こういうのは結婚詐欺とは言わないんだな。これが。

年長の友人から、またもや結婚祝を戴いた。

彼女の年齢はよく知らないのだけど、たぶん65歳は過ぎている。乳母日傘で育った人だからか、浮世離れしたところのある魅力的な女性。お金持ちで働く必要なんてないのに「子供もいないし夫と2人暮らしだと暇だから」とて仕事をしていて、以前の職場で知り合った。趣味は山歩きと乗馬とクラシック音楽鑑賞と絵画鑑賞。音楽と絵画の趣味を通じて仲良くなった。

私のような庶民が彼女と知り合いになること自体がスゴイと思うのだけど「夏は山小屋(別荘)で過ごすの」という彼女は、庶民とは生活レベルが違うので一緒にいて自分との違いがとても楽しい。そんな彼女が送り届けてくれた結婚祝は立派な塗りの文箱だった。

素敵だけど……どうしよう?

それは見るからに素敵な品で深窓の令嬢がお輿入れの際「祖母から持たされましたの」なんて言うような逸品。だが、大き過ぎて机の引き出しに入れたら一杯になってしまって実用性に欠けるのだ。こまったなぁ……何を入れたら良いものか。貯金通帳とか、保険証とか大事な物入れにでもしようかなぁ。

とりあえず、お礼状は書いたのだけど、なんだかありきたりなお礼状になってしまって心苦しかった。正直なところ使い道に困る贈り物だけど、彼女らしい選択だなぁ……と嬉しくなってしまった。

今朝は惰眠を貪ろうと思っていたのに、朝早くから小犬に起こされた。「お腹が空いた」とペットゲージの中で大暴れ。せっかくなので、これから整骨院の午前診療にでも行ってこようかな……ってことで今日の日記はこれてオシマイ。


2006年01月10日(火) ホワイボード

週明けは仕事が大変だろうと覚悟していたのに意外と早くにキリがついた。

帰宅途中に寄り道をして新生活に必要なものを買いに。枕カバーの洗い替えとか、珈琲を計るスプーンとか。果物を入れる籐のカゴも。籐のカゴを買ったはいいが、何も入れる物がないので、未来の夫が好きなミカンと味好みを購入。荷物を置きに未来の夫が単身で暮らしている新居へ。誰もいないい家にゴソゴソと侵入。荷物を片付けて、冷蔵庫に貼り付けてあるホワイボードにメッセージを残した。

『白蓮参上。Oさんのオヤツカゴ等、買い物をしました。オヤツのいっき喰い厳禁』

私は日頃からスナック菓子を食べる習慣がないので、いまいち分からないのだけれど、お菓子が好きな人って、食べ始めたら止められないものらしい。本当はハッピーターンを買おうかと思ったのだけど「彼はきっと、1人でいっき喰いしてしまう…」とて、小袋に入った味好みにした。「お菓子好き人間って困るよねぇ…」なんて思いつつ、未来の夫の行動パターンが、自分のよく知っている人間と似ていることに気が付いた。東京のFだ。彼らはまったく似ていないけれど、いくつか類似している部分がある。私はそのテの人間と気が合うんだろうか。

それはそうと。現在家族と暮らしている家の冷蔵庫にもホワイトボードが貼り付けてある。「マーガリン買うこと」といった買い物メモをはじめ、その他連絡事項用に使っている。家庭にあるホワイトボードって、自分以外の人間と歩み寄ろうとする積極的なアイテムだなぁ……と思う。たいした事は書かないけれど、かなり重要。パソコンと携帯電話を使うようなって手書きの文字など書かない暮らしをしているけれど、ホワイトボードには、ちゃんと手ずから書いているのだももの。

私は、きっとホワイトボードに様々なことを書いたり消したりしながら、これからも暮らしていくのだろうなぁ……なんて事を思いながら今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月09日(月) お礼状

元職場でお世話になった方から結婚祝いを戴いた。

Sさんは今年62歳。上司ではなかったのだけど、同僚と気安く呼ぶにはおこがましい感じ。「あなたの好きな物を贈りたいので一緒に買いに行きましょう」と誘われて、朝1番の百貨店へ。壁掛け時計を買ってもらった。流石に良い品物は、ひと味違う。地元のホームセンターで購入した「スペシャルプライス680円」の時計と較べれば天と地の差。

喫茶店で、お茶をしながら近況報告など。一緒に働いている時から、何かと可愛がってくれていたSさんからの祝福はとても嬉しかった。親子ほど年上のSさんから聞かされる話は学ぶべきことが多い。自分と違う年代の人とお付き合いさせてもらえるって、ありがたいなぁ……と思う。

帰宅してからお礼状を書いた。同世代の友人だとメールで済ませちゃったりもするのだけれど、今回ばかりはそうもいかない。久しぶりに一生懸命に文字を書いた。年長者からしてもらう事って、経済的にも精神的にも格差があり過ぎるので、どんなに頑張ったところで「お返し」なんて出来るはずがないのだ。だったら、せめて感謝の気持ちだけでも伝えなくては……と。

とても嬉しい休日だった。明日から、また頑張らなくちゃ。気持ち的には充実しているのだけど身体的にはクタクタ。明日は整骨院へ行けるくらいの時間に帰宅出来ると良いのになぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月08日(日) 貪欲な命。

先日、我が家のメンバーに加わった小犬はすくすくと成長しているようだ。

彼はトイプードルの男の子で「ぬいぐるみが歩いてるみたい」といわれるような愛らしい姿をしている。乙女な母は勿論メロメロ。予想以上にハマっているのが愚弟。まるで心配性のお父さんのようだ。乙女な母と私から「そんなに神経質にする必要はないよ」と忠告されるほどの心配ぶりは傍で見ていて微笑ましい。

私は……と言うと、もうすぐ家を出て行く身なので、いまいちハマり切れない感じ。犬も好きだし、赤ちゃんも好きなので、可愛いと言えば可愛いのだけど。

ただ、小犬の持つ瑞々しい生命力には驚嘆せずにはいられない。もりもり食事をして、ウンコをして。存分に遊んで、存分に寝て。身体は小さいけれど、生きることへの貪欲さは一人前。発達途上の命が育って行く過程の勇ましさよ。耳をすませば、小犬の身体からミシミシと成長していく音が聞こえてきそうな気がする。

小犬の話はおいといて。

今日も1日よく働いた。結婚式や引越しを控えての、あれこれで。結婚式まで1ヶ月を切ってしまった。やるべきことが山積で頭がいっぱい。身体がいっぱい。まぁ、しかし目出度いことだし、何より自分が決めたことなので頑張っていかねば。明日は元・職場で知り合った年輩の女性がお祝いをしてくれるというので朝からお出掛け。早く寝なくちゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月07日(土) 白いレースのエプロン

今日は遠方から遊びに来た友人と会ってきた。

夕方、大阪駅で待ち合わせてオヤジ臭の漂うおでん屋さんへ。彼女と知り合った当初はネットで店を調べて予約して……なんてことをしていたのだけど、今日のおでん屋さんは「仕事帰りに同僚と寄りました」というような手軽なお店。関東と関西では、おでんの味や具が違うと聞くので、ぜひ「関西風のおでん」を食べてもらいたく。

カウンター席で肩を並べて乾杯。私は焼酎お湯割り。彼女は生ビール。おでん食べながら積もる話など。もっとも彼女とは半年前にも会っているし、メールのやりとりもしているので「積もる話」というほど、スパンが空いていた訳ではないのだけれど。趣味の話や、日常生活の話などをした。

おでん屋さんが込み合ってきたので、引き上げて2軒目へ。2軒目はケーキの美味しい喫茶店。向かいあって座ったところで結婚祝いを戴いた。結婚祝いの贈り物は私がリクエストした通りの品だった。

白いレースのエプロン。

可愛らしくて上品で私が夢見ていたエプロンだった。彼女はとてもセンスの良い人なので、素敵なものを選んでくれるだろうと思っていたが、想像以上だった。私は柄にもなく憧れていたのだ。フリフリと乙女ちっくなエプロンに。大事に使わせてもらおうと思う。エプロンと一緒に手紙をもらった。嬉しかった。

今回は彼女よりも、私の方が饒舌だったような気がする。色々と話したいことはあったのに、今回は話したり無い感がいつもより強い。これからも、会う機会はあるのだし続きは次回に持ち越しかなぁ。

最近「伝えきれないことが多過ぎる」と思うことが多い。彼女には、あらためてメールを書こうかな……なんてことを思いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月06日(金) 手帳の具。

遅ればせながら、システム手帳に挟む中身の紙を買ってきた。

携帯を持つようになってから、毎年のように「今年でシステム手帳は捨ててしまおう」と思うのに、持ち続けてしまう魅力はなんだろう。当時、背伸びをして購入した焦げ茶色の革で出来たシステム手帳は、年月を経て良い色になって……いるはずだったが、今では薄汚い「手帳の皮」に成り下がっている。

手帳を買うことは自分の中にある何かを守りたいという表れのような気がする。

懐古主義なのかも知れないし、手帳を持っている自分というシュチュエーションに酔っているだけなのかも知れないけれど、たぶん来年も手帳の具を買っているだろうと思う。システム手帳から古い用紙を外す時の感慨深さは、ちょっとした快感なのだ。たとえ……ほとんど活用されていなかったとしても。

明日は遠くの友人が大阪へやってくる。ネットという場所で知り合ったSちゃんとは地元の友人よりもずっと密な付き合いをしている。大人同志の友人付き合いって難しい。「忙しくて会えない」とか「遠いから会えない」とか「日々の生活に追われてメールを書くのも億劫で」とか。だけど、それって詭弁だと思う。忙しくても、離れていても、失いたくない関係というのは全力で続けようと努力するもの。理由を探す程度では、本物の関係じゃない……ってことなのだろう。会うことだけが全てじゃないとは思うけれど。たとえばメールで。手紙で、電話で。

結局のところ「あなたのことを大切に思ってます」って意思表示が必要なんだろうなぁ。誰かから大切にされたり、ちょっと特別な扱いを受けるのって、かなり嬉しい。

まぁ、そんなこんなで友人と会うのが楽しみでならない。もっとも、実際会ってのお喋りは、毎度馬鹿馬鹿しい話ばかりなのだけど。でも、そこがまた楽しいのだ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月05日(木) 犬来たる。

戌年五日。犬来たる。

昨年11月に15年連れ添った愛犬が死んで、犬の匂いに飢えていた我が家にトイプードルの男の子がやってきた。とても可愛い。まだ家に来たばかりなので、よく分からないが、かなりヘタレな性格らしい。小犬らしく好奇心旺盛なのだけど、ちょっと恐いと思ったりすると尻込みをして人の助けを乞うている。

私は無類の犬好きなので、なんだかんだ言っても小犬が来たらメロメロになってしまうだろうと思っていたが、案外そうでもなかった。もちろん可愛いと思うし、赤ちゃんってだけでも見飽きることはないのだけれど、なんかこぅ……夢中にはなりきれないようだ。あと1ヶ月ちょっとで家を出るので「どうせ長くは暮らせないし」みたいな思いがストッパーになっているのだろうか。

新しい仔が、乙女な母と愚弟の助けになってくれることを望む。

年明け5日ともなると年賀状もほぼ出揃った感がある。CADオペレーターの相棒と年賀状云々の話をしていてて、彼女から「昨年転勤になった仲の良い上司から年賀状が来なくて凹んだ」という話を聞かされた。言えば私達は、彼から別れ際に「年賀状出したいから住所を教えて」と言われて彼に住所を教えたようだが、私の方はそんなこと、すっかり忘れていた。

相棒は「どうしても、その場限りとか口先だけって付き合いが出来ない。年賀状をくれると言うのだから、くれるのだろうと真に受けてしまった。ましてや仲の良い人から、貰えないだなんてショックだ」と、本気で落ち込んでいた。私より4歳年上で、チャキチャキした相棒の以外な一面を初めて知った。

相棒は、なんて可愛らしい人なんだろう。

私は「表面だけの付き合いなんて、いらない」なんて豪語しながら、その場限りの付き合いや、口先だけ相手に合わせるなんて芸当も存外、平気だったりする。もちろん、自分の中での線引きはキッチリあって、好きな人や大切な人以外の人に対して、積極的に働きかけるほどマメな人間ではないけれど。

大人になると多かれ少なかれ、小ズルイ処世術を身につけていくものだと思っていたが、相棒のように生きている人もいるんだなぁ。相棒を見直した。こういうのって、なかなか難しい。人と真っ直ぐに向き合っていくって、けっこう労力がいるものなぁ。面倒臭いことだけど、放擲するのは勿体無い。

犬の話と年賀状の話……すっかり散漫になってしまった。いまいち切れが良くないけれど、今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月04日(水) 日記を読み返す

昨夜、ふとしたことから自分の書いた日記を読み返してみた。

私は何でも書いちゃうと気が済むタイプのようで、これだけ日記を書いていても、書いたものを読み返すことは滅多に無い(なので誤字脱字もそのまま放置されている)。時折「昨年の今頃は何をしてたっけ?」とて、かっきり1年前のものを読むことはあるが、初期に書いたものなど、自分で書いておきながら、何を書いていたかなんて、サッパリ覚えちゃいなかった。

日記を書き始めた頃は、愚弟がまだ入退院を繰り返していて「今回で7度目の手術」なんてことが書いてあった。その当時の出来事は人生の一大事レベルの大事件だったはずなのに、詳細など綺麗サッパリ忘れていて「そんなに何度も手術してたっけか?」と他人事のように驚いた。しかし書いたものを読むと記憶が蘇ってきて、日記には到底書けなかったことなども次々と思い出してしまった。いったい、どうやって自分と折り合いをつけていたのだか。まったくもって謎である。

あの頃の私が今の私を見たら、きっと嫉妬するだろうなぁ……と思う。

あの頃の私は「弟が完治してくれることだけで充分です」なんてことを本気で思っていた。それ以降も、願い事と言うにはささやか過ぎるような、つくづく涙ぐましいようなことを思って生きていたようだ。

最近の私は傲慢になっているなぁ……と、当時の日記を読んで反省した。

現在の恵まれた環境は、周囲の支えあってこそなのに、そのことを忘れかけていた。もちろん私自身の頑張りもあるので「すべて皆様のおかげです」だなんて卑屈なことは思っちゃいないが、自分1人でやってきたように思うのは勘違いも甚だしい。

愚弟が事故にあった翌日、東京から駆けつけてくれた友人のありがたかったこと。遠い大阪南地方から、地元駅まで来てくれた友人に抱きしめられて泣きそうになったこと。影となり日向となって支えてくれた年長の友人達。一緒に頑張ってきた乙女な母と愚弟。そして、これから共に歩いてくれるという未来の夫。彼らにはどんなに感謝しても足りない。

「もっと・もっと」と思うのは人間のあるべき姿だし、そうでなければ前へ進めない。だけど、今の状況に満足したり感謝することも忘れちゃいけないよなぁ……という当たり前のことを、今更ながら気付いた。

当時の日記は稚拙で卑屈で、自分自身で読み返すには少々キツイ代物である。人として恥ずかしいことも沢山書いているのだけれど、書いたものを消さずにいて良かったと心から思った。

……なんて新年早々、いつになく殊勝なことを思った。そんなことを言いながらも、すぐにまた俺様的発想でもって自分勝手な思考に身を浸してしまうのだろうけれど、大事なことは出来るだけ忘れないでいよう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月03日(火) 彼の実家

昨日は未来の夫の実家へ新年の挨拶に行ってきた。未来の夫の母……義母は某ニュータウンで1人暮らしをしている。

彼と親しくなって結婚の話がチラリと出て「父親は高校時代に亡くなって、母親は1人暮らしをしている」と聞いた時は、ちょっと引いた。相手の親との同居が嫌だとか云々ではなくて、私の家の事情から結婚後も色々な面から実家を助けていかなきゃいけないので「夫の親と同居」では、自分の動きが取り辛い……という理由で。しかし彼は3人兄弟の末っ子(長男、長女のいる次男)で、長男は大阪市内で医師をしていて同居こそしていないけれど、母親の面倒は彼がみているし、将来的にニュータウンの家も長男が貰うことになっている……とのことで、新居は私の実家の近くに構えることになった。

寡婦になって17〜18年の義母は年齢よりずっと老けて見える。

ニュータウンの家は所謂ところ豪邸の類。だが、その生活は長屋暮らしの我が家よりも、ずっと慎ましくて、義母の身につけているものも乙女な母よりずっと地味だ。義母の生活をよく知らないうちは「悠々自適の暢気な1人暮らし」だと思っていたけれど、どうやらそうでもないらしい。子供達が行き来するのも控えめのようで。お正月は年末に長男一家が顔を出しただけで、長女一家は来ないとのこと。夫の実家は、なんとなく寒々しくて侘しい感じがした。義母がどうして電話好きなのか、ちょっと分かったような気がする。

私は末っ子次男の嫁になる人間で、未来の夫の実家云々のことに口出し出来る立場でもなく、彼が次男である恩恵を受けているのだけど、なんだか複雑な心境。自分の母親は、なんだかだ言いつつも我がまま放題に暮らしているだけに。

未来の夫に「結婚して生活が落ち着いたら、ちょこちょこ顔を出しにいかないとね」と話をしたが、彼はイマイチ実感が持てていないらしい。次男って、こんなものなんだろうか。それはそうとして、義母を大事にしてあげないとなぁ……と思った。

正月早々「あぁ…結婚するんだ」ってことを自覚させられた。

お正月も本日で終了。明日からまた日常生活が始まってしまう。1月ちょっとで結婚式だし、腰痛をなだめつつ、ガッツリと頑張らねば……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月02日(月) だらだら日和

元旦くらいは何もせずに1日過ごそう……と言う志に従い、昨日は1日ダラダラ過ごした。

台所仕事と洗濯だけは逃れられないのだが、それ以外は何も手につけず、まったり・まったり。乙女な母と愚弟は映画を観に出けるのを見送って、私はコタツの中でお笑い番組など鑑賞。お笑い好きなのに、ここのところはM1と正月番組くらいしか腰を据えて観る機会がない。深夜に放送しているものは、ちょこちょこチェックしているけれど。取り立てて心に残るコンビはいなかった。贔屓にいしている南海キャンディーズもイマイチな感じ。露出し過ぎてネタを煮詰める時間が無いのだろうか? バラエティ番組でのネタと、時間の枠の中で目一杯ネタを披露する漫才は全く別物だと思う。

テレビを観た後はゲームなど。年末、Fから貰った『プリンセスメーカー4』を。ゲームは所詮、遊びだが、いい加減に手を付けたのが悪かったのかゲーマーらしからぬ無残な結果に。また、ちゃんとやり直そうと思うが、仕事が始まったら嫌が応でも封印されてしまうのだろう。封印を解くのは結婚のバタバタが終わってからになりそう。

そんなこんなでご機嫌に「だらだら日和」を満喫した訳だが、幸せ一杯……とは言い難かったりする。腰痛が酷くて、1日中、腰を庇う感じで動いていた。年末に予定を詰め過ぎたのが敗因か。私の場合は背骨とか脊椎間の異常からくる腰痛ではなくて、慢性的な疲労と凝りによるもの。整形外科では「綺麗なレントゲンです」と追い返されるが、東洋医学的には要治療。4日の仕事初めは残業せず、整骨院へ行かなくては。疲れが溜まっているのか、お正月のご馳走も美味しく感じなかったのは残念である。

夕食を食べに来た未来の夫は「のんびり過ぎる1日」を、いささか持て余していたと言っていた。忙しく動くのがデフォルトになっていたから、かえって落ち着かなかったとのこと。……不憫だ。私は「休み足りない」と思っているくらいなのに。

今日は夕方から未来の夫の実家へ。夕食をご馳走になりにいく。まだ関係がはじまったばかりだからかも知れないけれど、彼のお義母さんとは上手くやっていけそうに思う。電話をするのも、遊びに行くのも、億劫に感じないのはありがたい。手土産は何を持っていこうかな……なんてことを考えつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年01月01日(日) あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

……年の始めのご挨拶は定型文で。以前はこう言った型通りの言葉を嫌っていたが、年を重ねるにつけ「いいもんだなぁ」と思うようになってきた。名言を残した先達のように気の効いた言葉が浮ばないとなると無難な路線がよろしかろうと。

今朝は目が覚めると携帯電話に「おめでとうメール」が幾つか届いていた。昨夜は日付が変わる頃までは辛うじて起きていたのだが、岡村の炎のシリーズを見届けることなく寝てしまった。毎年頑張るよなぁ。その健闘には頭が下がる。それにつけても、あの大掛かりな仕掛けを毎年考えている人も凄いと思う。日本のマジシャンなのか、海外のマジシャンなのかは知らないけれど。大掛かりなマジック(今はイリュージョンって言うんだっけか)は仕込みと練習が命と聞くので、ただひたすらに「凄いなぁ」と感心するのである。

元旦ばかりは新居の片付けもお休み。年末は新居に食器棚が届いたので100均で買ってきた食器を並べたり、洗濯物干の台を組み立てたりと働き詰めだった。中古物件ということもあるし、私自身がすでに自分の家事スタイルを身につけていることもあってか、新婚&新居だというのに、いきなり生活感があふれまくっていて「綺麗だけど落ち着かないね」って感じが全くない。もう何年か暮らしているような錯覚さえ覚えてしまう。テーマは寛げる家。お洒落でなくてもいいから人の集まる家にしたい。

今日は自宅でまったり過ごす。夕方、未来の夫が夕食を食べに来るまでは、私も自分の好きなことをして過ごすつもり。久しぶりに本の感想でもまとめてみようと思ったり。1日中のんびり出来るだなんて、なんて素敵なんだろう。家族が起きてくるまで、珈琲を飲みつつPCに向かう幸せを満喫中。みなが揃ったら、お雑煮を作ろう。

それにつけても元旦っていいなぁ。昨日と何も変わっちゃいないのに、ちょっと特別な感じがすると言うか。今年も良い年にしたいなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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