白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年12月31日(土) 2005年の大晦日

2005年の大晦日。今年を振り返ってみた。

1番大きな出来事は結婚相手と出会ったことだろう。出会ってやっと半年。昨年の今頃は予想だにしていなかった展開。コンビニで買う昼食だって、もうちょっと慎重に吟味するのに……と思うほど、簡単に決めてしまったのには自分でも吃驚。未来の夫の名義だが中古で家も買った。何もかもが即断即決。流れに乗っている時って、こんなものなのかも知れない。

次に印象深かったのは愛犬が死んでしまったこと。哀しいやら寂しいやら。それと同時に「マズイ。今、この子に死なれたら、乙女な母が大ダメージを受ける」なんていう計算いち早く動いてしまったのは、なんだかなぁ……って感じ。ズルイ思考と二人連れで歩いているのが大人なのかも。それにしても自分の周りに訪れる死は、何度経験しても、まいっちんぐ。

愚弟の失業と再就職も私にとっては大きな出来事だった。なんとか決まったから良いものの、まったくもってヤキモキさせられた。姉の結婚を機に、愚弟にはシャンとしてもらいたいものだ。

仕事面では充実していたように思う。よく働いたし、色んなことを覚えて少し成長したような気がする。しがない派遣社員の身だが、あれこれとまかしてもらえるようになったのは嬉しいことだ。私にとって仕事とは金銭を得るための手段に過ぎないけれど、嫌々働くよりも、楽しく働けた方がずっと良い訳で。つくづくありがたいと思う。

仕事以外のことについて……人間としても大おきなことを学んだ年だった。私は、比較的「言いたいことは遠慮なく言う」タイプの人間だと思っていたけれど、自分にとって大事なことはムッツリ黙り込んでしまうことが多いようだ。だけど、時と場合によっては口に出しちゃった方がいいんだなぁ……なんて言う当たり前のことを改めて知った。

否定的な言葉は黙っていた方が良いかも知れないけれど、誰かを好きだという気持ちや、感謝しているという気持ちなんかは、断然口に出した方がいい。知らないうちに「言葉より行動で示す」みたいな、古いオヤジみたいな人間になっちゃってたらしい。もっと素直になれば良かった。賢く、小ズルイ人間にならないように気をつけよう。誰のためでもなく自分のために。

色々あったけど、今年は例年になく実りの多い良い年だった。今年に限って言うならば、今日、死んじゃったとしても『北斗の拳』のラオウのように「一片の悔いなし」と言い切れる。ま、一応、長生きする予定なので、あまり良い例えでは無いのだが。

良い1年であった。私の周囲にいてくれた人達へは感謝の気持ちでいっぱいである。もちろん、この日記にお付き合いしてくださった方にも多謝。良いお年……そして来年も、よろしくお願いします。


2005年12月30日(金) 独身最後の旅行の話

28日の仕事納の後で東京へ向かった。

目的は結婚前に親しい友人と会うこと。本当は年内で仕事を辞めて、まったりと1週間ばかりかけて遊びに行く予定だったのだけど、状況が変わったのでドタバタな1泊旅行。乙女な母からは「そんなに無理して行く必要あるの?」と非難轟々だったのだけど、結果的には行って良かった。

F宅の最寄り駅に着いたのは午後9時20分。近くの居酒屋へ移動して軽く食事。大阪よりも若干高めの値段設定だったけれど、値段と味の釣り合いの取れた良いお店だった。FF宅では、あれこれ語りつつ『プリンセスメーカー4』をプレイ。Fは私と同じくゲーム好きだが、今回の作品とは相性が悪いのか、納得のいくエンディングが見れないというのでトライしてみたが……なんと。私の育てた娘は、さっくりと王子と結婚してしまった。ゲーマーとして鼻高々だったのは言うまでもない。電気が煌々として徹夜でバタバタしているFのがいる部屋で就寝……っと言うよりも、気が付いたら気を失っていた。

29日の朝早くからFはコミケへ出発。別れを惜しむ間もなくFとお別れ。私は1人でFの部屋でまったりした後、友人と待ち合せの有楽町へ。友人と落ち合って、軽くお茶。その後ランチなど。突然の結婚に自分自身、驚いている話や、仕事の話など。東京の住宅事情を聞いて目を丸くしたりもした。彼女と話をしていると「積極的に頑張ろう」って気分が高まってくるから不思議。知り合った当初から「細く長く付き合いましょう」と言っていたけど、その言葉どおりに付き合い続けられているのは嬉しいことだ。そう、しょっちゅう会っている訳ではないのだけれど、大切な友人である。

ランチの後、友人と別れて東京駅へ。もう1人の友人と落ち合い、ブリヂストン美術館へ。NHKの取材カメラが入っている中、絵画鑑賞など。ザオ・ウーキーの絵に心奪われた。吸い込まれてしまいそうな……いっそ、その懐に飛び込みたいと思うような深い青は、きっと一生忘れない。絵を見た後は喫茶店でお茶。そして東京駅の百貨店をブラブラ。榮太樓の飴を買ってもらった。東京駅で少し話をしてお別れ。1人になった後、山の手線の電車の中で不覚にも泣いてしまった。まいった。個人的なこと(映画・芝居・葬儀を除く)において、公衆の面前の前で泣いたのは人生で2度目。1度めは愚弟が事故で指を落としたのを聞いて、病院に向こう電車の中で。そして今回。3度めはたぶん無いと思う。

そして品川駅にて、もう1人の友人と待ち合わせ。仕事納だった友人を呼びつける極道っぷりは、どうかと思ったが、無理をお願いして良かった。友人は色々と大変なことがあったので、1人関西でヤキモキしていたのだけれど、大きな壁を乗り越えた友人は、それまでよりも少し強くなったようで、いい顔をしていた。思ったよりも元気そうで安心させていもらった。お互い仕事に、それ以外のことに花を咲かせようと誓い合ってお別れ。午後8時37分の新幹線に乗って大阪へ。

1日で3人の友人と会うなんて我がままな計画に心良く付き合ってくれた友人達には感謝の言葉しか浮ばない。体力的にも時間的にも無理な旅行だったけど行って良かったと心から思う。友人達に心から感謝の気持ちを捧げつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月27日(火) 大阪人の苦悩。

明日の夜東京に発つ。

友人達に、ちょっとした手土産などを買おうとて仕事帰りに駅構内の土産物売り場をうろついた。本当ならばありきたりな土産物ではなくて、ちょっとした贈り物をしたかったのだが、ゆっくり買い物へ行けず、前日になってバタバタした次第。

大阪の人間は「大阪大好き」な人が多いと言われている。かく言う私もその1人だ。未来の夫は大阪の人で結婚後もよほどのことがなければ大阪で暮らし続けるとになるだろう。ぢつのところ「ちょっと他の土地も知りたかったかも」と言う思いもあるのだが、大阪で生き、大阪の土となることに何の不満も持っていない。

そんなこんなで大阪大好き人間なのだが、大阪には別の土地へ遊びに行く時、自らの土地を誇れるような土産物がない…という弱点がある。東京なら『東京ばな奈』『ごまたまご』仙台なら『萩の月』北海道なら『白い恋人』広島なら『紅葉まんじゅう』福岡なら『博多とおりもん』……のような銘菓もなければ、お漬物だの、干物だのといった名産品もありゃしない。

同僚達に「大阪からお土産で持って行って喜ばれたものって何?」と聞いても、蓬莱の豚饅とか、冷凍のタコヤキとかお好み焼き……という声が圧倒的に多い。それも決して悪くはないが、しかし当日に渡せること限定の土産物なので、時と場合によっては役に立たないのだ。

同じ関西でも神戸や京都だと気が利いていて小洒落たものが沢山あるのに、大阪のお土産物というと「なんでやねん」みたいな言葉の書いたお笑いグッズとか、タコヤキ味とかお好み焼き味のお煎餅程度なのだ。

悩みに悩んだ末、大阪とは何ら関わりのない物を購入した。大阪大好き人間にとって「これだから大阪ってさぁ…」と思ってしまう数少ない瞬間だった。

パッとしない手土産を持って上京する訳だが、今から楽しみでしょうがない。新幹線で読むようの文庫本まで買ってしまった。バタバタとした旅になりそうだけど、目一杯楽しんでこようと思う。その前に仕事を片付けなきゃいけない訳だけど。明日に備えて、さっさと入浴して早く寝なくちゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月26日(月) 年末の予定とか

今年も残すところ1週間を切ってしまった。

今日は会議室にて忘年会……だったのだが、仕事が山盛りのため、乾杯して、お寿司だの唐揚だのをちょこっとつまんで中座した。「結婚したら仕事量を減らして残業は無しの方向で」って話があったので、結婚後も同じ職場で働く決意をしたのだけれど、やっぱり騙されているんぢゃなかろうかと思う今日この頃。ま。あれこれ先のことを考えたところで、なるようにしかならないので、あまり深く追求しようとは思わないのだけれど。

明後日28日は仕事納。仕事を終えた足で東京へ行く。1泊だけの小旅行。今回の目的は結婚前に会っておきたい友人と会うこと。本当は2泊くらいして、それぞれの友人とゆっくり時間を持ちたかったのだけど、ままならず。わずか数時間ずつしか会えないのだけど、それでも「直接会って話をする」ってのは、メールや電話とは違うものがあるんじゃないかと思うのだ。

東京では勝手知ったるFの家に逗留の予定。こうなってくるとFは友人と言うより、身内感覚。1泊しかしないのでパジャマはFに借りて、着替えも下着のみという身軽さで、仕事へ行く鞄でヒョロリと出掛けるつもりでいる。お土産もネット通販で申し込み済。こうなってくると「お土産」の意味があるのかどうかが謎だけど、職場での円滑な人間関係に一躍買うなら安いもの。「職場で配られる地方の味」ってのは、けっこう楽しみだったりするもの。今日は仙台の笹かまぼこ戴いた。

ああ。そうだ。日記に書こうと思っていたのに、すっかり忘れていた事。

先日TVで放映していた『ローマの休日』について。有名な映画で、オードリー・ヘプバーンの可愛らしさは認めるけれど、あの映画の筋書きって、私はイマイチ好きじゃない。お互いに手の届かない人と分かっていて、飛び越える気もない恋人同士だったのに「切ないひと時の恋」って、キャッチコピーはどうかと思ってしまうのだ。そりゃあ、彼らの立場を考えるだに飛び込もうとしないのは至極正解だとは思うのだけど。安全な柵の中で自慰をしているような生温い感じが、どうにもこうにも。

『ローマの休日』って好きじゃない…ってことについては、イマイチ賛同が得られないのだけど、どうしてあんなに愛される映画なのか、私の方こそサッパリ分からないまま現在に至る。あの映画で印象深かったのはオードリー・ヘプバーンの着ていたスカートのラインが優美だったことくらいだ。

なんだか今日は取りとめもなく散漫な日記になってしまった。早いところお風呂に入らなきゃいけないに。さてと、そろそろPCを落としましょうかね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月25日(日) 満ち足りたクリスマス

クリスマスイブは朝から整骨院へ行って来た。

本当ならばウィークディに行きたかったのだけど、仕事に追われて伸ばし伸ばしにしていたら、凝りがとんでもない事になっていた。あまりにも凝り過ぎていて、ちょびっと治療してもらったくらいでは焼け石に水…って感じだったが、行かないよりはマシだろう。

午後からは新居で使うレースのカーテンだの、ベッドサイドボードだの、食器だのを買いに出掛ける。憧れの新生活。毎日使うものだから、じっくりと気に入ったものを選びたいよね♪ なんて女性誌の記事のようには進んでいかない。未来の夫と「もう、面倒だし、あれこれ選ぶのも疲れるから、これでいいか」などと言いつつ、いい加減かつ迅速に選んでいる。あとで「失敗たかも」と思うことも。居住空間を素敵に演出している方々には心底、頭が下がる。

夕方からは大阪市内へ結婚指輪を取りに行った。

とて良い感じに仕上がっていて嬉しい。アクセサリーには執着がないのだけれど、休みの日にジーンズ&トレーナーでいる時も必ず指輪をはめていて、ほかのアクセサリーのことを思えば、指輪は別格に好きなのだが「これから、ずっとこの指輪をはめて暮らすのか」なんて思うと感慨深いものがあった。

夕食はレストランでクリスマスディナー。未来の夫と初めて会ったのは6月。結婚までの決断が早く、いきなり結婚準備期間に突入してしまったので、交際期間を通して「デートらしいデート」をした回数は非常に少なく「すごいよねぇ。デートしてる…って感じだね」と新鮮な喜びに浸った。

未来の夫をはじめ、友人達からクリスマスカードだのプレゼントだのを貰って、満ち足りた1日だった。ここで日記を書きはじめて5回目のクリスマスだが、今年のクリスマスは過去を遡ってみるだに、最高だと言っても過言ではない。病人も怪我人も抱えていなくて、金銭的に苦しいこともなく、ずっと一緒にいようと思える人もいて、例年になく良い年末だ。

今年もあと少し、つつがなく過ごして来年を迎えたいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月23日(金) 踏み。踏み。

巷は年末モードへと突入。好むと好まざると、そんな流れに巻き込まれている今日この頃。「年内に仕上げよう」を合言葉に仕事が大忙し。鬼のように働いている。お休みの日ぐらい寝坊をしようと思っていたのに、お腹が空いていつもより早くに目が覚めた。帰宅が遅くなると晩御飯をガッツリ食べないから、朝早くからお腹が空いてしまうらしい。なんだか、とっても損した気分。

昨日は雪が積もった。

大阪でクリスマス前に雪が積もるだなんて珍しいことだ。年に1回くらいは雪景色を拝めるけれど、たいていは2月に入ってからのこと。寒いのが大の苦手だと公言して憚らない私だが雪景色にはワクワクしてしまった。出勤時に降り始めた雪は会社に着く頃には、もう積もっていて「家に帰ってたら雪だるま作ろう」と楽しみにしていたのに、午後にはすでに溶けていた。残念無念。

雪国の人にとっては珍しくもなんともないのだろうけど、雪景色なんて滅多に見ることのない土地に住む人間にとっては「積雪」はビッグイベントのようなものだ。電車が遅れる。道が混む。そして、なんかこぅ……心が浮き足立つ。いい年した大人が雪が降ったくらいでワクワクするだなんて恥ずかしいなぁ…と思うのだけど、密かに「ぢつは私もワクワクします」な人だって多いようにも思ったり。

校庭で走り周る小学生達がちょっと羨ましいと思った。大人って、ある程度「大人らしく」振舞わないといけないから。無邪気に遊ぶ訳にはいかないのだ。革靴が雪でびしょ濡れだなんて恥ずかし過ぎるもの。せいぜい、誰も歩いていない場所に「踏みっ」っと足跡を付けるくらいが精一杯。

さてと。麗しの3連休。今日は午前中に引越し屋さんが見積にやって来る。年明け2月の引越しは、さぞ寒いだろうなぁ……と遠い目をしつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月19日(月) 寒さに震えた月曜日

今日は寒い1日だった。

通勤電車で貨物列車のコンテナに雪がドッサリ積もっているのを見て「こりゃ、かなわんなぁ」と思いつつ出勤。事務所につくと駐車場には夜間作業から帰ってきた社有車が雪ダルマのようになって停まっていた。本日はビルの屋上で現場スケッチ。雪の中で仕事をしていた人のことを思えば「なんてことないさ」ってレベルなのだが、寒いのが大の苦手な私にとっては非常に厳しい任務であった。

背中と腰と足の裏にカイロを貼って準備万端。とっとと仕事を済ませて撤収したいと思いきや、新幹線が遅れてメンバーが揃わず室内で1時間以上、待ちぼうけの後、屋上から塔屋へ登った。壁面にそそりたつ垂直の鉄梯子の冷たいことと言ったら! 現場に出るのは大好きだけど冬の現場は除外したい。

じゃりんこチエのおばぁはんも言っていた。「寒い、ひもじい、もう死にたい、不幸はこの順番できますのや」……と。寒いって感覚は、人間を暗い方向へ引っ張る力がある気がする。どんなに厳しくても「暑い」から「死にたい」は連想出来ないものなぁ。失恋の歌の主人公達が北を目指すのも、その辺からきているのだろうか?

仕事を終えて食べた「季節のカキ蕎麦」が、たまらなく美味しかった。あたたかい食べ物をお腹に入れるだけで、たやすく幸せを感じるものなんだなぁ。

帰宅したらば1番乗りのクリスマスカードが届いていた。丁寧に書かれた丸っこい字を見て、心があたたかくなった。私も早めにカードを投函しちゃおうかなぁ……と思ったりした。今週は祝日が入るおかげで休みが多い。あと3日なら頑張れるぞ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月18日(日) 引越し完了。

今日は未来の夫が新居に引っ越してきた。

1人暮らしで荷物が少ないはずなのだけど、それはそれで大変だった。あぁ……それしにても引越しの技術って、数をこなしていくうちに磨きが掛かるものなのだろうか? 未来の夫の段取りの悪さに驚いてしまった。未来の夫曰く「白蓮さんと弟君の段取りの良さが業者並みなんだよ」とのこと。体力に自信があれば夜逃げ屋を開業するのになぁ。

転勤族でもないのに引越しのスキルがやたらと高い我が家の人間と、引越しなんてほとんどしたことの無い人を較べて、どうこう怒ったりはしないのだけど「これは怒るよりも笑ってしまうよ」という出来事があった。

未来の夫の部屋に行ったら、引越し当日だというのに、まだ荷造りが少し残っていた。まぁ、これは想定内だったので「一緒に荷造りするよ」とザクザクと荷物をダンボールに詰めていたのだけど、流し台の洗い桶に、マーガリンのついたバターナイフが浮んでいたのを見た時には爆笑してしまった。引越し当日だというのに、炊飯ジャーにご飯が入ったままの人がいる……ってのは、何かの話で読んだことがあるのだけれど「そんなのは特別な出来事」だと思っていた。まさか、自分の身近にそんな面白行動をする人がいたとは!

「バターナイフ事件はT家の歴史の1ページ目に書く出来事だね。子々孫々まで末長く語り継がねば!」とて、夕食のオカズになったことは言うまでもない。今夜は古式ゆかしく「引越し蕎麦」と洒落込もうとて、未来の夫、乙女な母、愚弟、私の4人で蕎麦を食べに行った。寒くて大変だったけど、引越しがつつがなく済んで、やれやれである。

未来の夫と共に過ごす日々が、こんな風に続いていくのだなぁ……なとど具体的に「結婚生活」を実感する1日だった。

引越しの余韻がまだ抜けないのだけど、のんびりもしてはいられない。明日は朝から現場に出ねば。たぶん週末あたりには忘年会も入るだろうし、身体的に草臥れる1週間になりそうだ。まぁ、しかし。頑張って働かねばね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月17日(土) 底冷えの新居

今日は新居に家具と家電製品の搬入。未来の夫、愚弟、私の3人でリフォームが終わったばかりの家で黙々と働いた。しかしトラブル続きで予定していたことの7割ほどしかこなすことが出来なかった。

エアコンの取り付けをするつもりだったのに隣家から室外機の位置についてクレーム有。前の住人がおいていた場所に置く気満々だったのだが「クーラーの室外機が人体にもたらす悪影響」について書かれた新聞記事を見せられて唖然とした。結局、日を改めて別の場所に設置することに。

エアコンがつかなかったので、自宅から持ってきた小さな電気ストーブと、慌ててホームセンターまで買いに行ったハロゲンヒーターで暖を取りつつ掃除。修行僧のように忍耐ベッドと食卓が届くのを待った。外はミゾレ。室内でも寒いことこの上なし。ベッドを搬入して組み立ててくれた業者さんが、あまりにも気の毒だったので、心付けを渡した。日本人的な習慣である「心付け」って、あまり好きではないのだけれど、今日は自然と「渡したいなぁ」と思ったのだ。寒い中丁寧に仕事をしてくれた人の対して感謝する意味で。

片付けをしつつエアコン以外の家電が来るのを待ったのだが、冷蔵庫と照明器具は待てど暮らせど来なかった。問い合わせてみたら、電気店のミスで配送は明日になるとのこと。薄暗く、そして寒い室内での作業の侘しいことと言ったら。

途中、乙女な母が差し入れてくれた熱々のタコヤキが、やけに美味しかった。

家具屋さんのミスでベッドに置くマットのサイズが微妙に小さくて、後日交換してもらう段取りをしたり、その他にもトラブル続きでグッタリ草臥れてしまった。が、こちらの都合でお願いした追加工事を工務店さんが驚きのスピードで仕上げてくれて嬉しかったり、適当に選んだ既製品のカーテンが自画自賛してしまうほど部屋にマッチして素敵だったりと、良いこともあったので、思うようには進まなかったなりも悪い1日では無かった。

まぁ、しかし。家を構えるって、おおごとなんだなぁ……としみじみ思った。明日は日延べになって家電製品の搬入と未来の夫のお引越し。今日よりも寒いとのことなので、ホッカイロをベタベタ貼って頑張ろう……ってことで今日の日記はこけにてオシマイ。


2005年12月16日(金) 掃除用具を買う。

明日は新居に家具と家電製品が届く。と言っても家具はベッドとテーブルくらいで、家電製品は冷蔵庫とエアコンだけなのだけど。ちなみに築35年の家のリフォームは本日完了したらしい。もちろん私も未来の夫も完成形は見ておらず、ご対面は明日の朝である。

今日は残業ももそこそこに地元のスーパーへ掃除用具を買いに行った。バケツとか洗剤とかタワシとか箒とか。掃除機もいいけど箒が好きだ。手軽な感じが良いような。ついでに貼るホッカイロも大量購入。この週末は寒いらしいから。

買い物が終わったのは午後9時過ぎ。だが、しかし。個人的にはカーテンだの、家具だのを買い込むよりも楽しかった。私は、どうやら生活密着型の生き物のようで「こんな風に使うんだ♪」なんて想像がリアルに出来る品物の方が買い物するにも心が躍る。

明日は午前8時半〜9時の間に家具がやってくるらしい。配送センターの都合なんだろうけど、ちょっと早過ぎるように思う。仕事へ行くのと同じ時間に起きなきゃいけないなんて、あんまりだ。明日は家具&家電の搬入。明後日は未来の夫の引越し。体力1番。気力は2番。ちなみに週明けは、いきなり現場に出なくちゃいけない。現場に出るのは好きだけど冬の現場は、ちとキツイのが難点。

日記を書いている場合ではないなぁ。夕食の片付けをしてお風呂に入らなくちゃ。まぁ、しんどいだの、なんだのと言いながらも、楽しい時期ではあるのだろうなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月15日(木) フナたちの冬

毎朝、小さな川沿いを歩いて通勤している。

その川は、かつて「日本一汚い川」という不名誉な称号を貰った川の支流で、川と言うよりも、むしろ排水路。この秋頃から治水工事をしていて川の水を堰き止めている箇所があるのだけれど、水の滞ったところに大量のフナが発生している。

キッカケは工事の警備をしている年輩の男性がパン屑を蒔きはじめたからじゃないかと思う。フナが集まるようになってからは数人かの人が何某かの餌を蒔いているらしくて、その場所はいつも日曜日の繁華街のようにフナが押し合いへしあいしている。その光景は、いつかTVのニュースで観た「ボラの大量発生」のようだ。

食欲の権化となったフナたちは、人間が通るたびに「何か食べられる」と思うらしくて、いつも物欲しげな顔をして天を仰いでいる。澱んだ冬の空の下、鈍色の川にずうずうしい表情をしたフナの大群。どことなく陰鬱な光景なのに、足を止めずにはいられない。

私は動物が大好きで、犬でも猫でもドンと来い…なのだけれど、今まで魚類と親交を深めたことは1度も無かった。だけど気になる今日この頃。可愛くもなんともないフナたちだけど、数の勝利と言うのだろうか。群れを成してこちらを見上げている様は圧巻である。

身体が萎縮してしまいそうな寒い冬。貪欲に餌を待つフナたちのパワーは見習うべきところがあるような気がする……なんてね。本当は「フナがワラワラ集まってるのを見るのが面白い」ってだけなのだけど。明日もきっと立ち止まってフナを見てしまうのだろうなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月14日(水) 養蜂家の娘さん

Uさんと仕事をするようになって、かれこれ1年以上経つのに彼女が養蜂家の娘さんだなんて、ちっとも知らなかった。

Uさんは大阪の来たの方…やや田舎びた地域に住んでいる。お父様は定年退職なさったいて、夫婦で小さな畑を耕しているって話は聞いていたけど、蜂蜜を作っているだなんて驚いた。何の話からか蜂蜜の話題になりUさんが「うちは売るほど蜂蜜あるよ〜」と言ったのを「えっ? それってどういうこと?」と突っ込んでみたところ、Uさんのお父さんは昆虫好きで、趣味が昂じて養蜂家になったのだそうな。作った蜂蜜は地元のお店に卸しているとのこと。蜂蜜の瓶に貼っているラベルはUさんがデザインしたそうな。

私が速攻で「その蜂蜜食べさせて」とお願いしたのは言うまでもない。

「口に合わないといけないから、ちょっとだけ試食してみて」とUさんは売り物の瓶ではなくて、ジャムの空き瓶に蜂蜜を入れて持ってきてくれた。帰宅して早速舐めてみたらば……美味しいではないか! 濃厚な甘みもさることながら、衝撃的だったのは香りの良さ。口に入れると花の香りが広がるのだ。自然の香りだから嫌味がなくて心地良いのだ。

昨今は蜂蜜専門店なんかもあるし、私も「これ珍しい蜂蜜だから」とそういうお店の蜂蜜を戴いたことがあるけれど、33年間生きてきて、最高に美味しい蜂蜜だと断言出来るくらいに美味しかった。試食の瓶が無くなったら、今度は商品として買わせていただくつもりだ。

それにしても定年後に「趣味が昂じて」なんて形で仕事が出来るなんて羨ましいなぁ。今住んでいる長屋の近所にも早期退職して納豆を作っている人がいる。彼も趣味が昂じて納豆屋さんになったのだけど、彼の作る納豆も劇的に美味しい。

私が第二の人生を考えるなんて、まだまだ先のことだけど、そんな風に豊かに暮らしている先輩の後に続きたいものだなぁ……と思った。ここのところ毎晩、寝る前に柚子茶を飲んでいるのだけど、今日はいただいた蜂蜜と檸檬でホットレモネードを作ろう……なんてことを思いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月13日(火) 物の値段

新居に持って行く家具の中で箪笥は子供の頃から使っている物を持って行こうと思っていた。だが、取手の金具が取れている箇所があり「いくならんでも修理くらいしなきゃね」とて、ネットで家具の取手を捜してみたのだが、パーツの高さに驚いた。1つだけなら、それほどの金額では無いのだが、1つだけ違う取手というのもイマイチなので、全部交換しようとなると、相当なお値段に。

今時は修理して使うよりも新品を買った方が安いというのは本当なのだなぁ。

もうちょっと出したら安い箪笥なら買えるかも……とて迷ったのだけど、新しいけど安物の箪笥を使うより、古くても品物の良い箪笥を使った方がいいかなぁ…とて、修理をして使うことにした。

それにしても毎日が慌しくてかなわない。結婚するって、こんなに面倒臭いのだなぁ。しかるべき手順を踏んで結婚している人々を仰ぎ見てしまう今日この頃。仕事がもうちょっと、のんびりだったりしたら、そうでもないのかも知れないけれど。早いところ用事を済まして落ち着きたいものだ。

週末のたびに「用事」に忙殺されていて、自分のための時間が少なくなっているせいか、知らないうちにストレスを溜め込んでいたらしく、お給料日前だと言うのに本屋で散財してしまった。図書館どころか、ブック・オフへ買出しも行けていないので「新しい活字」に飢えていたらしい。せっかく買った新刊本なのに、猛スピードで読んでいる。もうちょっと、ゆっくりと文章を味わわないと勿体ないのに。

脳味噌とハートにも栄養を与えてやらなきゃいけないなぁ……と思う今日この頃。しかし週末は電化製品の搬入と未来の夫のお引越し。お正月休みを心の寄り処にして頑張ろ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月12日(月) さむさむ

今日の大阪地方はめっきり寒くて「寒いねぇ」が枕詞のようになっていた。本日は1日事務所にいて図面作製。現場に出ている同僚達がかけてくる電話の声が、心なしか震えていて気の毒な事この上無かった。

今日は愚弟と世間話をしていて、最近放送されている病気ネタドラマのことが話題に上った。私はそのドラマを1回も観ておらず、CMだか番組紹介だかで、チラリと映像だけは見た程度。なので何も語る資格はないのだが、その時の印象について、ひとこと、ふたこと。

闘病物って嫌いじゃないけど、なんだね。なんでドラマに出てくる病人って、あんなに小綺麗なんだろう? 儚げな風情の美しい病人とか、信じられないほど明るい笑顔をした可愛い子ちゃんなんて幻想だよね〜。実際問題、重い病気とか、怪我とかしてる時って、生きてるだけで精一杯になりがちだから、小綺麗さを保つなんて不可能なのにさぁ。ほら、そんなギスギスでいっぱい・いっぱいな感じでも、それでも繋がっていけるような関係とか広がっていく世界なんかをを見せてくれたら、相当泣けるのにねぇ……と。

ひとこと、ふたことのつものが、けっこう語ってしまった私に愚弟は言った。「姉の意見はもっともだけど、そりじゃぁドラマになりませんから。残念!」

いやはや。まったく、まったく。現実だけを見ていてはドラマや映画や小説なんて存在出来ないものなぁ。なので、そんなところにリアリティを求める必要はないのかも知れない。だが、ドリーマー過ぎるのもどうかと思ったりするのだ。まぁ、そういう私も「蓮は泥の中から咲き出でるから綺麗なんだって」的な物を求めていると言う点では、ある意味ドリーマーと言えなくもないのだけど。

ひとたび社会に出ると、老人、病人、怪我人といった社会的弱者は見た目で一歩引いちゃう人が多いように思うだけに、映像関係でそういう人々を美しく描き過ぎるのってどうなんだろう……と思わずにはいられないのだ。視覚の持つ影響力も大きさは、ある程度どうしようもない部分はあるのだけれど。

……なんてことを、めずらしく考えてみた寒い冬の夜だった。明日はもっと寒くなるとのこと。あったかくして出掛けないとなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月11日(日) 順調と言えなくもなく。

今日はリフォーム中の新居へ行ってきた。工務店さんと今後の打ち合わせなど。

和室から洋室のリフォームは、まずまず想像通り。が、その他の場所はあちこち微妙な味わい。トイレの壁の塗りなおしを頼んでいたのだが出来上がりを見て驚いたのなんのって! トイレの壁は下半分がタイルで上が壁……という昭和40年代ちっくな昔っぽい物なのだが、なんと。トイレの壁に和室やなんかで使う「綿壁」を塗りつけてあったのだ。扉を開けた瞬間、唖然としたのは言うまでもない。

一瞬「やり直してください」と言う言葉が出掛かったのだが……満面の笑みで説明をしてくれる工務店の人を見ていると「まぁ、これはこれでいいか。綺麗になったのには間違いないし」と思ってしまった。工務店のご主人は年輩の人なので、多少意見の食い違いは出てくるだろうと思っていたが、かなりセンスが変ちくりん。たぶん、あれは年齢じゃないと思う。仕事自体は丁寧で文句のつけどころは無いあたりが辛いところだ。

改築に改築を重ねた築35年の新居は、さらなる改築を経て、ますます変な家になっている。そして、私達はその変な家で新生活を始めるのだ。あぁ……

本当は妥協しちゃいけないのかも知れないけれど、毎日がいっぱい・いっぱいで、リフォームにこだわっている余力など、これっぽっちも残っちゃいない。だいたいからして結婚準備は日々の暮らしの合間にやっていて、全力を投じる訳はいかないのだ。具合の悪いところは、住みながらボチボチ変えていけばいいや。とて、わずか5秒で諦めた。

変な家だが、いい家になるんじゃないかなぁ……と無責任に思っている。

新生活をはじめたら、多くの人を自宅に招待したいと思っている。あれこれ爆笑されること請け合い。特にトイレには是非とも入っていただきたいものだ。アンバランスさの醸し出す妙技は、他所では味わえないだろう。

すっとこどっこいな感じだが、来週末には未来の夫が引っ越してくる。私の引越しは結婚式前になる訳だが、少しずつ前進している手ごたえアリ。明日からは新居云々の話は忘れて、真面目に働かなくちゃね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月09日(金) みかん考

CADの相棒は温州みかんの産地出身。実家からみかんが送られてくると、夫婦2人では食べきれないからと、職場にみかんを持ってきてくれる。戴き物の果物はたいていの場合かなり美味しい。

みかんって、手にとったときに「あ。これ美味しいだろうなぁ」って、なんとなく分かるから不思議だ。やはり他の果物に較べると、ダントツ数をこなしているからだろうか。

職場でみかんが配られても、なかなか食べない人がいる。仕事机の上にポツンと取り残されたみかんは、ちょっと寂しい。なので私は、そんなみかんを見つけるたびに油性マジックで顔を描いて「早く食べてぇ」をアピールしてみたりする。食べ物で遊ぶのは行儀の良いことではないし、人によっては不愉快に感じる人もいるだろうから、そういう悪戯をしても平気な人にしかしないのだけど。

みかんに顔を描くのは冬の楽しみの1つだ。

もっとも、これは身近に小さな子供がいたら出来ない遊び。大人が率先して食べ物を玩具にする訳にはいかないもの。大人ってのはズルイ生き物だから「悪いこと」でも平気で出来てしまうから困ったものだ。

まぁ、しかし。みかんって果物は、数ある果物の中でも特別な位置にあると思う。日本人ならコタツでみかん。家族団欒の中心にある果物だから「特別」な感じがするのだろうか。「お正月」という家族や親類縁者が集うイベントのある時期の果物だってことも、重要なポイントなのかも。季節違いのメジャーな果物……スイカだったら、こうはいかない。

この週末はみかんを買おう。こたつでミカンなんてベタベタな冬の楽しみを満喫しなくちゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月08日(木) 半分この楽しさ

ちょうど3時のオヤツ時、CADの相棒がお土産で貰ったお菓子を食べていたら「王子」と呼ばれている28歳T君が「いいなぁ。僕も食べたいなぁ」とおねだりをはじめた。お菓子は「数がないから女性だけね」と配られたもので王子の分が無かった。同僚から「姉さん」と呼ばれる相棒が「半分こで良かったらあげるよ。でも、そんなのでいいの?」と言ったらば、王子は「いいよ〜。ちょうだいよ〜」とおねだり続行。

正直驚いた。

「半分こ」ってのは恋人同士とか、家族とか、友人間ではするけれど、そうでない間柄では行わない事だと思っていたから。王子が嬉しそうに半分このお菓子を食べていたら、今度はOさんがやってきて羨ましいを連発。そして私と目があった。なので私も言ってみた。「半分こで良かったら、私のがありますから、半分こしましょうか?」と。大人の感覚を持つOさんなら「いやぁ…いいよ」と辞退するに違いないと思っていたら「全然OKだよ! 俺も食べたい〜」とおねだり。私はOさんと、お菓子を半分こして食べた。

君達、男子小学生ぢゃないんだよ。いい年した大人なのに、なんだよ……

内心でツッコミながらも「半分こ」して食べたお菓子は美味しかった。半分こって、自分の食べる量は減っちゃうけど、なんか美味しいんだなぁ。そう言えば、子供の頃は、なんでも弟と「半分こ」して食べていたっけ。果物も半分こ。お菓子も半分こ。ジュースも半分こ。半分こする楽しさを知っていることに感謝しなくちゃなぁ……なんてことを、ふと思った。

しかし、それにしてもフレンドリー過ぎる職場だ。おかげで「仕事しんどい」と言いながらも毎日楽しく過ごしている訳だが。武者小路先生も言っていたではないか。仲良きことは、なんとやら…と。さてと明日も張り切って働くかな……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。

【追記】
半分こに勝るとも劣らぬ美味は、人が食べているのを「ちょっと味見させて」だと思う。特に夜中のラーメンの味見は最高だと思う。


2005年12月07日(水) 怠惰な施主。

帰宅したら乙女な母が『トイ・プードルの飼い方』を読んでいた。

乙女な母が元気を取り戻してくれたのは嬉しいことだが、正直なところ「そりゃないぜ」という思いも多少はあったりする。まぁ、いつまでもメソメソされるよりは余程ありがたいのだけど。私も小犬の顔を見たら気持ちも変わってくるだろう。今のところ、携帯の待ちうけ画像は亡くなった犬のままだ。

新居のリフォームがはじまっているのに、怠惰な施主は全く顔を出していなかったりする。「洋室の壁紙を選んでください」と工務店さんに言われたのだが、私も未来の夫も働いているので、新居の玄関に見本帳を置いてもらって、私がそれを持ち帰り、見本帳に付箋を貼ってそれでオシマイ。次は天井材と階段の壁紙を選ばなければならないのだが……工務店さんから「洋室の壁紙にあわせて、無難な物を選んでおきましょうか?」と申し出があり、お願いすることにした。トータルコーディネートも何もあったもんじゃない。かつて、ハウスメーカーに勤めていた人間とは思えないほど、いいかげんなりフォームである。

まぁ、いいさ。家の主役は壁紙なんかじゃない。そこで暮らす人間さ…と嘯いて みるが、どうにもこうにも……って感じ。

私も未来の夫も今週は仕事がバタバタで、電話で用事を伝える時も会話がトンチンカンでいけない。ナチュラルハイな未来の夫は電話の向こうで変な歌を歌うし、私は私で生返事炸裂だし。お互いの様子が「すごく変」だと大笑いした。彼と話をする時は笑ってばかりのような気がする。

いまいち足元がおぼつかない今日この頃。もっとも気になるニュースは世間を騒がしている耐震強度の偽装事件。仕事柄、色々と思うとアリ。あれこれ書きたい気がするのだけど、パワーがないので今日は断念。とりあえず明日も頑張って働かなきゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月05日(月) Happyな年末

愚弟の仕事が決まった。

前職場を解雇されて、かれこれ5ヶ月。技術を身に付けるべく学校に通っていたとは言うものの、長い失業生活だった。それも愚弟が希望している職種で働くことが出来るとのこと。本当に良かった。嬉しいのは勿論だが、ホッっとした…というのが正直な感想。これで私も安心して家を出ることが出来る。いくら実家から徒歩10分のところに新居を構えるといっても、ひとたび家を出てしまえば「家族」と言えないのだ。もちろん親子や姉弟という繋がりは変わらないけれど、今のように始終助けてあげられないもの。

おかげで身も心も温かな年末年始が迎えられそうだ。

愚弟は次々週の月曜日に初出勤。そうなると心配なのが愛犬を亡くしてからベコベコに凹んでいる乙女な母のこと。意気消沈。青菜に塩。橋にも棒にもかからずに、ほとほと手を焼いていたのだが「小犬のことは当日まで内緒にしておこう」と耐えていたのに「まぁ、目出度いタイミングだし、話ちゃおうか?」とて、クリスマス前後に小犬が来ることを乙女な母に告白した。

母の喜びようと言ったらなかった。

思えば我が家は30年近く犬と暮らしていて、もう犬のいない生活は考えられなくなっているのだ。新しく家族になってくれる小犬は、前の子の替わりにはなり得ないけれど、大切に育てたいと思う……といっても、私が小犬と過ごせる時間は短い訳だが。ともかく新しい家族が来るのが楽しみでならない。

肩の荷が少し軽くなった。

年末年始は小犬を迎えて愉快に過ごせそうな気がする。独身時代最後のお正月を気持ち良く迎えることが出来るなんて、ありがたいことだ。喜びをしみじみと噛み締めつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月04日(日) ズタボロな日々

日記を飛ばし飛ばしで書いていると、毎日起こる色々なことを書きとめておけないのが残念でならない。日々の暮らしは待った無しだから、たった1日過ぎるだけでも「旬を過ぎた」感が出てきてしまう。

そんな愚痴を書いていても仕方が無いので出来事ダイジェスト。

昨日は未来の夫とサッカーを観に行ってきた。未来の夫は10年来、セレッソ大阪のサポーター。優勝の瞬間を味わおうと連れ立って長居の競技場へ行った訳だが願い届かず。優勝の喜びを味あわせてあげたかったなぁ。しかし試合自体は面白かった……寒かったけど。背中と腰にカイロを貼って、ダウンコートの上から応援グッズでもあるポンチョを羽織り、未来の夫から「寒さに耐える皇帝ペンギンのようだ」と笑われた。寒い中、競技場に駆けつけたセレッソ大阪のサポーター達は本当に気の毒だった。

新しい家族がクリスマス前後にやってくる。トイプードルの男の子。母の友人にペットショップを経営している人がいて「いい子がいたら世話してください」とお願いしていたら「クリスマス前後に親から離す子がいる」とのことで、トントン拍子で話がまとまった。乙女な母にはまだ知らせていない。当日吃驚させようかと。大きな買い物になってしまったけれど、結婚して家を出る私かの置土産ということで。新しいワンコが笑顔を運んできてくれることを強く望む。

今日はクリスマスカードと年賀状を書いてしまう予定。年賀状は表も裏もPCから印刷したもので、ひとことメッセージを入れるだけ……という気合のなさが際立つ逸品。クリスマスカードはそうでもないけど。年賀状にしてもクリスマスカードにしても、貰うと嬉しいのに書くのは面倒なんだなぁ。

それにつれても今週は、身体的にも精神的にも、あれこれ草臥れる事が多かった。気持ち的には元気だが、身体の方はズタボロ感が否めない。週明けの月曜日は是非とも整骨院に行きたいもものだ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年12月01日(木) そんな今日この頃。

少々日記から離れてしまいました。

愛犬の喪に服していた…訳ではなく、ネット遊びに費やす時間を乙女な母と共に過ごすよう努めていたのでありまする。愛犬と一緒に過ごす時間が長かった分だけ、乙女な母のダメージは大きく、まぁ…だからって亡くなった子の穴は埋められないのですが、炬燵に足を突っ込んで無為な時間を過ごしたり、クリスマス用に購入したDVDを観たりして、とにかく乙女な母と一緒に過ごすようにしています。

乙女な母が寝る時に「寂しい」と連発するものですから「一緒に寝ようか」と彼女の布団に入ったところ「あったくて毛の生えた子がいい。堅くて冷たい子はいらん」と拒否されました。だからって今から毛むくじゃらになるのは無理だわ…って話です。

今日は携帯から書いています。帰り道、快速電車で本を読んでいたら降り忘れて奈良まで連れて行かれました。夜の奈良盆地は暗くてとても寒いです。

そうこうしながらも水面下で次のワンコを探して三千里。頑張ってます。早くいい子に巡り合えると良いのになぁ…って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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