白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年02月28日(火) 夫と向き合う

昨夜は体調も悪く、オマケに気持ちの沈む出来事があったので小学生のように早く就寝した。泥のように眠ったおかげで朝から気分爽快。何かあっても気持ちの切り替えが早い……ってところは私の美点だと思う。

2人で向き合って朝食を取っている時、夫に失望した旨を彼に話した。夫が昨日の話を振ってきたから……というのもあるけれど、それ以上に黙っているのはフェアーではないと思ったのだ。一緒に暮らして行くと決めた以上は全力で歩み寄っていかねば……と。もともと喧嘩をした訳ではないのだけれど、気持ちよく仲直りをして出勤。

精神的なストレスはあったものの身体の疲れも手伝って、ぐっすり眠った私とは対照的に、夫は寝つきが良くなかったらしい。私は体調が悪いと寝相が悪くなる性質で夫は「寝床で暴れている白蓮さんを初めて見た」そうな。

結婚してから「愛」という言葉について、あれこれ考えるようになった。だが本当のことを言うと、私には「愛」というものがよく分からない。そういう類の感情を表す言葉をサラリと挙げていくだけでもその数の多さに辟易する。恋しい。好き。愛しい。愛している……などなど。しかし私が夫に抱いている感情をピタリと言い表せる言葉は見つからない。

「愛」って言葉はよく分からないけれど、誠実に彼と向き合っていきたいと思う……なんて風なことを書くと「白蓮さんは不幸な結婚をしているの?」と誤解されてしまいそうだけど、そういう訳ではない。嫌いな相手と惰性で暮らせるほど、私は人の良い人間ではないのだ。

夫との暮らしは、まだ始まったばかり。これから先もとまどうことの方が多いような気がするけれど、ちゃんと向き合っていこう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月27日(月) 夫婦になってみたものの

今日は夫に失望する出来事があった。喧嘩をしたとか、そういう事ではないのだけれど。

世のご夫婦達はパートナーとすれ違いを感じた時、どんな風に対処しているのだろう……と、ふと思った。私の知りうる若いご夫婦の話を聞くだに、とにかく罵りあう…とか、片方が哀しくなって泣いちゃった…とか、誉められたことじゃないけど暴力とか、その方法は多岐に渡るようだ。

私は彼のことをよく知らない。だから「へぇ。そういうタイプの人間だったんだ…」と失望したり、あるいは吃驚したりしたけれど、喧嘩をするには至らなかった。

生まれた時から暮らしてきた家族と「一緒に暮らしましょう。そうしましょう」と家族になった夫婦とでは、関係がまったく違ってくるのだなぁ……と実感した。たとえば。今日、私が失望した出来事だって、相手が母や愚弟なら厳しい言葉を投げつけていただろうと思う。それなのに夫に対して、そうしようとは思わなかった。愛しているから……ではなくて「そういう人だったのか…」という驚きが先に来てしまうというか。

すれ違いが起きた時、夫を罵ったり、哀しくて泣いちゃったりするほど、私は夫を愛していないのか、それとも彼に対して遠慮があるのか。そこのところがイマイチよく分からない。

すれ違いを重ねながら夫婦になっていくのかなぁ……なんてことを思ったりしつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月26日(日) 冬の名残り…

本日の夕食はおでん。春になる前に冬の名残を惜しもうかと……って言うのは嘘っぱち。お昼間、夫の実家へ遊びに行くので夕食を作る元気が無いだろう……ってことで、朝から土鍋に仕込んで行ったのだ。

夫の実家近くで義母と昼食。結婚後はとんと外食から遠ざかっていたので、新鮮な感じがした。たまには外で食べる食事も良い。食事後は夫の実家でお茶を飲んだり、ご近所の方にご挨拶をしたり。帰り道々、旅行会社に寄って新婚旅行の申し込みなど。4月にスペインへ行く予定。建築物巡りだの、美術館探訪だのを目的に。

今日はたいした仕事をした……って訳でもないのに、帰宅したらばグッタリと草臥れ果てていた。出掛ける前におでんを仕込んで行って大正解。あたたかいおでんは、草臥れた心身に染み渡るように美味しかった。ま。自分の味覚に合う味付けで作っているのだから、美味しいのは当たり前なのだけど。

まぁ、そりゃそうと。おでん鍋を囲む冬の終わりを…この暖かい時間を忘れないようにしなくては。私は忘れっぽい人間だから、そこのところは要注意。

この週末はアッっと言う間に終わってしまった……てな感じ。明日からまた働く毎日。もうちょっと、のんびりしたいなぁ……なんて言い出したらキリが無いので、シャキッっと気持ちを切り替えていきたいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月25日(土) 自転車。

今日は数年ぶりに自転車に乗った。

自転車に乗ったのは愚弟が事故で左手を駄目にしてから初めてのこと。買ったばかりの自転車に乗れない愚弟を横目に、自転車に乗るのはなんとなく憚られて、愚弟が完治したのを期に自転車を手放してしまったのだけど、芯生活をはじめるにあたり、自転車を購入した次第。私達夫婦は自動車を所有していないので、買い物するのに自転車は必要かな…と。

お日様の光が暖かく感じる日中、自転車に乗って図書館へ行った。少々遠いとは言うものの歩いてだって行ける距離。だけど自転車だと重い本を安心して借りられるのがありがたい。今日は小説本の他に今までは借りたことのなかった重たい写真入りのレシピ本など借りてみた。

図書館の後は食料を買いに遠方のスーパーへ。安いが取り得のスーパーで、挽肉、鶏肉、豚肉、鯵などを買い込んだ。夫と2人の暮らしでは1度に使える量は限られているので、小分けにして冷凍保存。冷凍室に食料が満たされるささやかな幸せに満足した。

自転車なんて無くたって生きていけると思っていたし、実際問題、無いなら無いなりで暮らせていたげと、便利なアイテムだなぁ……と数年ぶりに実感した。子供の頃、はじめて自転車に乗った日のことを思い出してしまった。ちょっぴり世界が広がったような、あの感覚を。とんでもない自由を手に入れたような気さえしたものだ。流石に今はそこまで思わないけれど、とてつもなく良い気分だった。

自転車っていいなぁ……とシミジミ思った。

大阪南地方で愛されるホームセンターで購入した24インチの自転車はmade in China。お値段6480円。これから私の足となり、活躍してくれることだろう。来週は愛車に乗ってブックオフへ行こうかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月24日(金) 優しさと可愛らしさ

友人に宛てて「優しさと可愛らしさは比例しないよねぇ」なんてメールを書こうと思ったのだけど、いまさら書くまでもないか……とて思いとどまった。時に優しさは厳しさを伴い、可愛らしさは残酷さを伴う。しかしながら見ている人は、ちゃんと見ているものなのだ。ちゃんと見てましたよ…とは、なかなか面と向かって言えなかったりする訳だけど。

職場で隣の席のTさんが失恋してズタボロ雑巾のようになっている。私とCADの相棒は、その事について相談した訳でもなんでもないのだけれど、こここのところ馬鹿なことばかり言って道化てばかり。それもこれも男性達が現場に出ずっぱりだから出来る技。ふとした拍子に涙ぐんでいるTさんを見ると、他人事ながら困ってしまう。他人が泣いているのを見る時、その相手が嫌いな人だったら「泣いて済むと思うなよ。バ〜カ」と心の中で悪態をつくのに、好きな人だったら、オロオロしてしまうから不思議だ。

涙には人を惑わす力があるなぁ。

自分自身が最後に泣いたのはいつだったかなぁ…と思い返せば、年末まで遡ってしまって吃驚した。そう言えば結婚式の時も泣かなかったなぁ。小説や映画やお芝居といった架空世界で遊ぶ時は、大安売りで流せる涙も、現実世界となるとケチケチ大作戦。もっとも、それでも泣いてしまう事だって、ごく稀にあるのだけど。

私とTさんとは同じ年なのだけど、なんかこぅ…ほっとけないと言うか。しかしながら色恋沙汰には、とんと疎い人間なので何の力にもなれないのが残念だ。せいぜい週末に笑いのネタを仕入れておくのが関の山。早いところTさんが痛手から立ち直ると良いのだけれど……ちょっと時間が掛かりそう。

それはそうと週末である。明日は夜勤明けで魚河岸のマグロのように寝ているだろう夫を放置して図書館へ行ったり、食料の買出しをしたりと精力的に活動する予定。日曜日は夫の実家へ遊びに行く。あんまり寒くならないと良いのになぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月23日(木) 梅の花咲く…

ご近所の盆栽の梅が咲いた。梅の花って大好きだ。「もうすぐ春だなぁ」って実感が迫ってくる。お花見的にも桜より、じっくりと鑑賞できるし地味ながらも存在感のある花だと思う。気位の高そうな香りも好きだ。日本の花と言えば桜という印象が強いけれど、庶民派な感じの桜に較べると、梅はちょっぴりツンケンした雰囲気。まぁ、そんなところも梅の魅力。

寒いのが苦手な私としては、ひと雨ごとに暖かくなっていく感じとか、少しずつ他所の御宅の庭先が賑やかになっていく様が嬉しくってしょうがない。暖かくなったらボーッっと散歩に出掛けたいものだ。寒いと、ついつい早足で歩いてしまいがち。

今日は夫が夜勤前に餃子を焼いてくれた。レトルトの餃子を焼いただけだったけど、誰かに食事を作ってもらう…ってシュチュエーションは嬉しいものだ。昨日は、まる1日、夫の顔を見なかったけれど、今日はちょこっとでも顔が見られて良かった。

はじめての夜勤Weakも、流石にペースが掴めてきた。明日は夜勤Weak用に伝言ノートを買ってこようと思っている。「冷蔵庫にグラタンを作り置きしたので220度のオーブンで7分〜8分焼いてください」とか「お米が切れたので余力があれば買ってきてください」とか、そういう伝達事項を書くのにホワイトボードでは足りなかったりするのだ。家庭内交換日記…って感じになる予定。

明日はやっと週末。夫のいない夜を目一杯楽しもうと思っていたのに、以外と何も出来ていない。余剰時間は早く寝てしまう…ってあたりが敗因かも。結婚前に較べると仕事は随分セーブしているので身体的には楽になっているはずなのに、夜更かし出来ない今日この頃。今夜もオリンピックに後ろ髪引かれつつ早寝をしてしまうのだろうなぁ…ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月22日(水) ちょっぴりツマラナイ夜に。

夫の夜勤週間3日目。同僚達からは「新婚さんなのに寂しくない?」とからかわれたものだが、これっぽっちも寂しくなかった。ただし昨日までは。実のところ、昨日、一昨日はあれこれと忙しくて、バタバタと活動していて気が付いたら就寝時間……てな感じで、寂しいとかどうとかってレベルの問題ではなかったのだ。

そして今日。やっと落ち着いた夜を迎えた。正直、ちょっぴりツマラナイ。

私もいい年をした大人である。1人遊びは得意なので夫が夜勤の時は自分の時間を楽しもうと、ちょっぴりワクワクしていたのだ。それなのに……いざ、自分勝手に過ごせる時間があるとなったとたん、物足りなさが込み上げてきた。生まれてはじめてテレビのチャンネル権が自分のもの…なんて言う贅沢な状況にあると言うのに……である。

あるべきものが無いという実感。

夫とは本当に家族になったのだなぁ……と初めて思った。彼が自分と一緒にいてくれるという、ありがたさを忘れないようにしなくては。もしかすると、こんな殊勝な事を思うのは「新婚」特有の気の迷いなのかも知れないけれど、この感覚を忘れないようにしなくちゃなぁ。

さてと。そろそろPCを落としてゲームでも始めようかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月21日(火) 世知辛いCM

普段、あまりテレビを観ないので世間の流行や、話題のCMはあまり知らない。なので「いまさら」なタイミングで流行物を知って「語りたい」と思う頃にはブームが去っている……てなことが多々ある。たぶん、これも「いまさら」な話。

日本生命のCMで谷川俊太郎が詩を書いているのを見て驚いた。私は谷川俊太郎のファンではないし、取り立てて思いいれのある人でもないので、かまわないと言えばそうなのだけど、ファンの人的にあれはOKなのだろうか? 作家や詩人が商業ベースに乗っかるのが悪いとは思わないけれど「生命保険」ってところに、引っ掛かりを感じてならない。彼の詩は以前にもCMで『朝のリレー』が使われていた思うのだけど、あの時は特別何も感じなかった。が、今度は正直なところ彼の良心を疑ってしまった。

アウトローで売っているならまだしも、まがりなりにも学校の教科書に乗っている詩人さんには、ああいう仕事はして欲しくなかったなぁ……と思わずにはいられない。「ああいう姿勢も人間臭くて良い」と思う人もいるかも知れないけれど、私は嫌だなぁ。私は本を読むのが好きなので、文学とか詩を少し神聖化し過ぎているのかも知れないけれど。

人は霞を食って生きてはいけない。だからギャラが良ければ、あざとい仕事を受けるのもアリなのかも知れないけど。

お金が無ければ生きていけないし、お金は大切だと思う。だけどお金に愛情をこめられるとは思えない。もしも、そんなことが出来るのなら、私は愛する人にジャンジャンお金を渡すだろう。なんだったら現金書留で送りつけてもいい……なんて事さえ思ってしまう。

まったくもって世知辛いCMだなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月20日(月) 夫のいない夜に…

「今日は夫が夜勤なの……」なんて含み笑いなどを浮かべれば、エロゲーの序章なのだけど、あれこれ野暮用を済ませてボロ雑巾のようにズタボロになって帰宅した私には悪さをするパワーもありゃしない。夫が作っておいてくれた夕食を食べてPCに向かうのが精一杯。『プリンセスメーカー』攻略は明日の夜から着手する予定。

結婚して2週間ちょっと。つくづく結婚して良かったなぁ……と思う。恋愛には淡白過ぎるほど淡白な私が、どうしたものだか結婚できたのは夫の努力の賜物だったと思っている。まったくもってラッキーだった。

私は結婚なんてことをしなければ、自分以外の人間とこれほどまでに一生懸命向き合う事は無かったんじゃないかと思う。夫とはまだ知り合って1年にも満たないけれど、長く付き合ったかつての恋人達よりも、ずっと真剣に向き合っている。私にとっては劇的な出来事と言っても過言ではない。

何しろ恋愛に溺れる体質ぢゃないだけに「あなたがいないと生きていけない」なんて気持ちを1度たりとも抱いたことが無く、常に「嫌になっちゃったら止めればいいや」というような気持ちで相手と付き合っていたのだ。自分で言うのも何だけど、つくづく嫌なヤツだと思う。

今までは「結婚」という制度に対して、少し斜めから見ていたところがあったけれど、法的な縛りのあるこの制度は「恋愛真っしぐら」な人よりも、むしろ私のように「恋って何? それってオイシイの?」ってな人間にとって有益なのかも知れない。何しろ「ずっと一緒にいますよ」と法律の助けを借りて約束した相手ともなれば自ずと「ちゃんと向き合おう」という気持ちが生まれてくるのだ。思えばあれだけ面倒がっていた「結婚式」とか「披露宴」も、誰のためでなく私自身のために必要だった気さえする。

私は結婚しなければ「本気で他人と向き合う」という経験をしないまま死んでいったんじゃないかなぁ。経験してみて思うのだが、本気で他人と向き合うって、かなり面白い。普通は恋愛の段階で経験するだろうことを、私は今になって楽しんでいる次第。

あれこれ書いてみた訳だが、要約すると「夫、ありがとう。結婚できて良かったと思うよ」となる。夫のいない夜勤Weak初日。初めての夜なので殊勝なことを書いてみました……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月19日(日) はじめてのお客様

新居に初めて「泊り客」がやってきた。第1号は東京のF。友人の結婚式で帰阪したついでに御宅訪問と言うことで。

昨夜8時過ぎにF来週。お菓子など食べながら結婚式の写真を見たり、アニメを見たり。気持ちが良いくらい素晴らしい勢いで駄菓子が消費されていく様は壮観であった。夫もFも駄菓子が大好き。彼らは性別も性格も違うけれど、どこか似ている。片付け下手なところとか、ダラダラ星人なところとか。午前4時過ぎまで、ツマラナイ話で盛り上がりつつ居間で過ごした。楽しかったが33歳の身には少しキツかったなぁ。夫もFもエネルギッシュで感心しきり。

朝昼兼用の食事ははホットプレートを出してホットケーキなど。ホットプレートを囲むのって大好きだ。関西人は「粉もん料理」が好きだと言うが、私もその御多分に漏れず「粉もん」が大好き。ホットケーキもある意味「粉もん」といえなくもなく。タップリのカフェオレとホットケーキ。デザートは苺。大人ばかりの食卓だったが子供メニューこの上なし。

Fは小姑のように夫に突っ込みを入れ、言いたい放題、したい放題して帰っていった。気持ち良く過ごしてくれたようで何より。それにしても、どこへ行っても自分ちのように寛げる…ってのは、1つの才能だと思う。

夫が私の友人や家族を快く受け入れてくれることについては感謝しなくちゃいけないなぁ……と思う。私も夫に繋がる人を大切にしなくては。この週末は夫の実家に遊びに行く予定。

まぁ、それにしても草臥れた。今夜は早めに布団へ入ろうと思う。明日から夫は夜勤週間。私は生まれてはじめて1人きりで夜を過ごす。寂しいような、ちょっと楽しみなような……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月16日(木) 本当のこと。

生活ペースが落ち着いてきたおかげで読書のペースが絶好調。呼吸をするように本を読んでいると言うのだろうか。忙しくて強制的に活字絶ちを強いられていたのが良かったのかも。

今日は通勤電車の中で読んでいた、とある小説の一文に衝撃を受けて1日中そのことばかり考えていた。自分の中で燻っていた感情を掘り起こされてしまったような。ちなみに、今日ずっと私を支配していたのはこの一節。

『しかし、本当の事って、言葉にしてしまうと、云った本人はどうしてもダメージをうけるんじゃないのかな。』

これは長年連れ添っていた妻(アルツハイマーに侵されている)が、主人公である夫に「はじめて会った時からずっと好きだった」と告白した時のやりとりの中で出てきた言葉である。いやぁ……まいった。これは1本取られてしまった。

「嘘つきは泥棒のはじまり」なんて言葉を聞いて育ったものだが、人間は嘘をつかずに生きてはいけない。誰かを騙そうとして積極的に嘘をつかないまでも「黙っている」なんてのは日常茶飯事。かく言う私もズルイ人間なので「どうして言ってくれなかっの?」なんて風に指摘されて、挙句の果てには「騙された」と言われちゃったりする事が多々ある。たいてい「騙してなんかいない。聞かれなかったから、言わなかっただけだ」と言うのだけれど、歯切れの悪い事この上ない。

本当の事って案外言えない。それが大事な事であればあるほど。誰しも自らの内に刃物を立てるのと引き換えにするくらいの事を奥底に秘めているんじゃないかなぁ。満身創痍で本当の事を口にする人に私は心から敬意を表するし、憧れもする。

私は言いたいことをズバズバ言うタイプの人間だけど、それでも……やはり本当のことは言えなかったりするのだ。ダメージを受けるのが嫌なのだろうなぁ。それって自分以外の人に不誠実に生きている…って事であるあたりが、なんともはや。

今日はそんなことを考えつつ、あれこれと今までの出来事を反芻したりしてモソモソと過ごしてしまった。勿論仕事もしっかりした訳だけど、これはまた日常生活とは別の次元の問題な訳で。ま。たまには、こういうことでモソモソするのも良いかもね……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月15日(水) 備えてみる

本日は結婚して初めてのお給料日。我が家は夫も私も末締め15日払い。財布の紐は私が握ることになったので、仕事帰りに下ろしてきた。

私の実家への仕送り、夫の実家への仕送り、その他の諸経費を仕分けをして、余剰(予定)金は貯蓄へまわす。月々の生活は夫の収入から。私の実家への仕送りと、2人の貯金は私の収入から。こういう作業をしていると、あらためて生活が変わったのだという実感が沸いてきた。

初めてのお給料日で私が最初にしたのは、夫には内緒で「いざというときの現金」の隠し場所を決めることだった。これは所謂ところのヘソクリではない。不意の事態……たとえば自分達や親の病気や怪我といった災難が起こった時に使うための「ゆとり」である。昨今はカードさえあれば、どこでもお金がおろせるけれど「いざ」というときは、悠長にお金をおろしている余裕がない場合だってあるのだ。そして「いざ」という時ほど、お金は便りになる訳で。とりあえず5万円。来月はプラス5万円。家の中に10万円のお金を備えるつもりだ。

生活水準によって金額は違ってくるとは思うけれど、一般家庭の人々は「いざって時の現金」をいくらくらい備えているもものなのだろう。たとえば…誰かが病院に運ばれることがあったとしても「いますぐ耳を揃えて治療費を払え」なんていう病院は無い訳だけど、経験上10万円くらい手元にあった方が何かと都合が良い訳で。

もちろん毎日が平穏に過ぎてくれるのが1番だってことは言うまでもない。

働く主婦生活も今日で3日目。自分でも驚くほどに違和感が無い。台所仕事が好きだってのは、ありがたいなぁ……とつくづく思う。今日のメニューは蓮根の挽肉挟み焼き、南瓜の煮物、モズク酢、ネギと麩のお味噌汁。夫が帰ってきたらビールで乾杯したいなぁ…ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月14日(火) 仕事に対する誇りと喜び。

結婚披露宴で司会を担当してもらった司会者さんから電話があった。

結婚するにあたって、披露宴に対してドリームを持ち合わせていなかった私達は、披露宴の準備は、および腰で「やりたいこと」の1つもなく、出席者も高齢の親戚がメインだったので「さぞや地味に宴席になるだろう」と思っていたらば、当人達が吃驚するくらい、明るく楽しい披露宴になったのは、ひとえに司会者のさんの奮闘のおかげ。なので、内祝いを買いに行った際、司会者さんの所属する事務所にあてて、焼き菓子と感謝のお手紙を添えて贈ったのだが、その荷物が届いたからと報告をしてくれたのである。

私。この司会者になって良かったと思います。ありがとうございます。

司会者さんはそう言って喜んで、そして私達の新生活のスタートがスムーズであることを喜んでくれた。なんかこぅ……お礼を言うのは私達の方なのに、そんな風に喜んでもらえて嬉しかった。と、同時に彼女のことを、ちょっと羨ましく思った。

私は派遣の図面描き。仕事は決して嫌いじゃないし、仕事の面白さだって知っている。現場に出て高いビルの屋上に昇ったときの爽快感。やっかいな図面を仕上げた時の満足感。仲間からの信頼。それらは自分にとって誇らかなものではあるけれど、彼女のように「この仕事について良かった!」と激しく感じたことは1度たりともありゃしない。

仕事の性質が違うので、むやみに羨ましがるのは愚かなことだが、夫にそんな話をしたらば「確かにそうだなぁ……」とて、夫もしきりに頷いていた。自分の仕事に誇りと喜びを持っている人って、素敵だなぁ……と思う。

そりゃそうと。今夜は夫と2人、夕食後にザッハトルテを食べた。来年も、こんな風にして仲良くバレンタインデーを過ごせるといいなぁ……と思う。夕食に作った麻婆豆腐も上出来だったし、胃袋的に満ち足りた1日だった。明日も張り切って行きましょうかね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月13日(月) 働く主婦生活1日目。

楽しかった結婚休暇を終え、今日から働く主婦。酷い残業さえ無ければ問題なくやれるんじゃないかなぁ……と思う。子供がいるわけでも、病人やお世話の必要なお年寄りを抱えている訳ではないので気楽なものだ。

結婚のために取った2週間の休暇は結局のところ引越しと家の片付けに終始してしまった。楽しみにしていたゲーム三昧生活は黄金週間まで、お取り置き。しかしながら、おかげさまでスムーズ働く主婦生活をスタートすることが出来た。結婚式の後で、すぐに新婚旅行に行き、なおかつフルタイムで働く人ってガッツがあるなぁ……と感心する。

夫とは楽しく暮らしている。

他人との生活なんて、どんなにストレスを感じるだろうかとビクビクしていたけれど、案外大したことは無かった。たぶん夫の方が我慢しているのだろうなぁ……と思う。しかしながら彼との生活は始まったばかりなので、なんとも言い難い部分はあるのだけれど。1週間目に早速、口論などしてみたけれど「お互いに話し合っていこう」という事に。喧嘩ではなく口論という部分が味噌。お互い、いい年をした大人なので生き方に変な癖がついていると言うか。しかしながら「嫌いな物は嫌いだし、それは好きになれない」なんて言い切ってしまったのは悪かったかな……と少し反省。

今日は定時をちょい過ぎて帰宅。一応、気を使ってくれているらしい。帰りに百貨店に寄って、バレンタインデーのプレゼントを買った。キーホルダーとザッハトルテなど。もちろんザッハトルテは私も食べるつもり。夫があけないだろう冷蔵庫の野菜スペースに格納した。キーホルダーは新居の鍵をつけてもらう予定。夫は今だに鍵屋さんでもらったプラスチックの安っぽいキーホルダーを使っているので。

なんだかんだ言って「新婚」ってのは、かなり良いものだと思う。明日は夫と2人でザッハトルテを食べるのが楽しみだなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月11日(土) 7日目

昨日は夫とお出掛け。パスポートの申請と結婚の内祝を買いに。

私は今まで海外に行ったことがないのだけれど、期限切れのパスポートだけは持っている。海外に行く気満々でパスポートを取ったにも関わらず、色々あって行けなかったのだ。当時の写真を見て夫呆然。

「この男前は誰?」

当時はまだバブルが華やかな頃で人々の眉は太めだった。私の眉も御多分に漏れず太く(まぁ、もともとが九州人の血を受ける太眉なのだが)ショートカットにしていたので、パスポートの写真の私は、まるで「少年」だった。人間的にも尖っていたので目つきもかなり悪い。久しぶりに見て、自分自身の変貌振りに驚いた。歳月は人を変えるだなぁ。写真は残酷なまでに真実を語る。

結婚の内祝いは夫の親戚は商品券(夫の側はそういう流儀なのだそうな)。私の方はカタログにした。本当なら、それぞれの人に見合った品物を選ぶのが誠意ってものなのは分かっちゃいたが、とても選び切れなかった。まぁ、ともかくやっと大きな仕事が片付いた。あとは結婚の報告葉書を出すばかり。

大仕事が片付いてホッっとしたせいか、自宅で夕食を取ったあとはダウンしてしまった。居間に夫を残してベッドに入ったもものの、嫌な夢ばかりを見て非常に寝つきが悪かった。新生活の疲れが夢に反映されたのだろうと思う。

日曜日に挙式をして今日で7日目。夫と暮らすようになって、いままで知らなかった彼の一面を沢山見せてもらった。替え歌が大好きなのは知っていたけど、そんなに始終歌っているとは知らなかった…とか、ウンチクが多いのは知っていたけどウンチク王だとは知らなかった…とか。日々是発見。新婚らしく楽しい毎日である。

おおむね順調にやっているけど、もう少し自分の時間が欲しいなぁ…とも思う。もっとも、今はまだ新婚というイベント期間中なので、これは漏れなく付いてくるオマケのような物なのだろう。この辺のことは、少しずつ摺り合わせをしていかねば。現在、夫は自分の個室を片付け中。私は台所の片隅の自分の机で1人遊んでいる訳だが、こういう時間も大切だと思う訳で。

今日は夕方から乙女な母が新居にやって来る。簡単に鍋でもしようかな……なんてことを考えつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月09日(木) 手紙

今日はガツガツ働かずに、少しペースを落としてみた。私は鯖でも鮫でもないので止まったって死なないのだ。久しぶりに図書館へ。結婚を決めてから1度も足を踏み入れていなかったので、ラインナップの変化が面白かった。荻原浩、津村節子、吉村昭……とご贔屓ばかりを借りてきた。今夜は少し本を読もう。

明日は夫が有休でお休み。内祝いを買いに行く。結婚祝いをいただいた人は、その都度メモをしていたのだど、名前だの住所だの、金額などを書いたリストを作って驚いた。私達は、なんて沢山の人からお祝いしてもらったのだろう。「内祝い買うの面倒臭い〜」などと不埒なことを言っている場合ではない。

内祝いを出す人の中に、どうしても手紙を添えなければならない古い友人がいて、久しぶりにせっせと手紙を書いた。彼女とは20年来の付き合いで、成人してからは、数回しか会っていないのだけど手紙の付き合いだけは続いていた。なのに今回の結婚については、ほとんど何も知らせずに年賀状に「2月に結婚します」とだけ書いて、放ったらかしていたのだ。

本当なら、あれこれ報告するべきだったのだが躊躇してしまったのだ。彼女は生まれてからずっと寝たきりで、言葉を発することさえ出来ない。人とコミュニケーションを取る時は特別な方法を取るのだけど、それもまた大仕事。同情というのとはちょっと違うのだけど、どうしても詳細を知らせることが出来なかった。……いや。やっぱり同情していたのかも知れない。彼女は結婚や恋愛といったことを望むこと自体困難だから。私の中に「とても浮かれた話なんて書けない」って気持ちがあったのだと思う。

なのに結婚式の直前に彼女から長い手紙が届いた。結婚の経緯や、相手がどんな人なのかを知りたいと。写真だけでも見たいし、心から祝福していると。

申し訳ない気持ちで一杯になった。そして自分のしたことを恥ずかしく思った。何も遠慮なんてする必要はなかったのだ。素直に「結婚します。彼はこんな人でね…」と報告すればよかったのだ。今日は長い手紙を書いて「機会があれば新居に来てください。夫は人好きのする明るい人なので大歓迎です」と添えて。今の彼女は私達の新居へ来ることは出来ない。だけど、そんなこと考える必要なんて無い。来て欲しいと思うから、来て欲しいと書いた。

色々と事情があって彼女と会うのは難しいのだけど、あまり遠くない日に彼女と会いたいなぁ……と思う。明日は内祝いに手紙と写真を同封しよう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月08日(水) 鯖女(改め鮫女)

夫から「白蓮は鯖か?」言われた。

鯖という魚は止まると死んでしまうそうな。不憫である。私は止まったところで死にはしないが、今日もやっぱりバタバタ動いていた。替え歌好きの夫は「アホの坂田」のメロディーで「鯖の白蓮」という歌を歌っている。毎日披露される変な歌のおかげで、笑いすぎて腹筋が筋肉痛。新婚ラブラブと言うよりも、むしろ新婚バカバカ。

結婚式が済んだら思う存分ゲームをしようと楽しみにしていたのに、新居の片付けが止まらない。別に慌てて片付けることは無いのだけれど、たぶん今の私にとって、ゲームよりも片付けが楽しいから頑張ってしまうのだろうと思う。なんかこう……少しずつだけど確実に形が見えてくるところに自己満足ちっくな達成感があるのだ。だけど、明日こそ……明日こそダラダラ過ごすぞと心に誓う。

結婚式以降1ページも本を読んでいないので、そろそろ活字が切れてきた。明日は久しぶりに図書館へ遠征してこようかと思ったり。テレビもつけずに片付けに猿夢中はいいけれど、ちょっと世間に疎くなっていて、これぢゃあイカンなぁ……と思う。

もうすぐ夫が帰宅する。今日はよく働いた(私が)ので、ご褒美にビールなど買ってみた。新妻、率先して晩酌するの巻。そろそろ料理の仕上げにかかろうかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。

追記 夫が帰宅して確認したところ「止まったら死ぬ」のは鯖ではなく鮫だった。夫の話を聞いていない妻。人類から魚類へ降格確定。


2006年02月07日(火) バンドエイドを買いに

新婚生活2日目。夫を送り出して家事活動開始。来週明けからは職場に復帰するので、今週は「専業主婦」を体験できる貴重な時間。

まずは美容院へ髪を切りに行った。個人的な好みから言うと、女性の髪は断然、長い方が好き。だけど私の性格で髪を伸ばすのは至難の業。髪を洗ったり乾かしたりしている時間があれば趣味の時間に費やしたい…と思ってしまうので。結婚式でドレスを着るために伸ばしていたのだけど、目的は達成したのでバッサリと肩のあたりでボブカットにした。

美容院の帰り道、スーパーと100円ショップへ。スーパーでは挽肉だの、細切れ肉だのといった「冷凍保存食料」にになりそうな物を買い、100円ショップでは「お片づけグッズ」を買った。乙女な母から「親戚から伊予柑が届いたから取りにおいで」と連絡があり実家へ。乙女な母と結婚式云々の話をして帰宅。帰宅後は台所を片付けたり、鉄鎚片手に作業など。

「主婦に専念できるうちに頑張って片付けちゃおう」と欲張ってガツガツ働き、夕方からボツボツ夕食の準備に取りかかる。ほうれん草とエノキのお浸し、ジャガイモと玉葱の味噌汁、トンカツ等。昨日は地味な和食だったので、揚げ物などサービスしてみよう…とて。『踊るマハラジャ』のサントラを聞きながら包丁を握っていたらザックリと指を切ってしまった。「舐めときゃ治るだろう」と思っていたら大流血に。しかし新居の救急箱にはバンドエイドが入っていなかった。リードペーパーと輪ゴムで指先をグルグル巻きにしてバンドエイドを買いに走った。

「お料理してたら指を切っちゃったの。てへ♪」なんて新妻らして行事だが、曲がりなりにも料理には自信があると思っている33歳としては、かなり凹む失敗だった。今日はもう少し楽ちんな物を作って、コタツでゲームでもするべきだったかなぁ……と思うも後の祭り。

まぁ、それにしても台所仕事も「自分の城」だと思えば楽しさ倍増。実家暮らしの時も台所仕事はかなりしていたけれど、乙女な母の城だという遠慮から、自分勝手には出来ない部分があったのだ。好き勝手出来る台所って、つくづく素敵。台所に立つのが楽しくて仕方が無い新婚2日目の夜である。

なんだかんだと少し張り切り過ぎたかも知れない。明日は少しノンビリ過ごそうと思う。久しぶりに整骨院へも行かなくちゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月06日(月) 披露宴〜新婚生活

新婚生活初日。初日記。独身生活最後の日〜披露宴の覚書など。

独身最後の日はケジメとして母に挨拶をしなくちゃ……と思い、あらたまって話を切り出そうとしたのだけれど、乙女な母はそういうノリが嫌だったらしい。「結婚しても、こんなに近いんだし…」なんてことを言い始めたので話の半ばで軌道修正。「子供が1人巣立ったことだし、これからは自分が楽しむことに力を入れてね」と前もって準備していた指輪を渡した。乙女な母のツボにヒットしたらしく、いたく喜んでくれた。夜は馴染の小料理屋さんで外食。最後の晩餐くらいは乙女な母が手料理を振舞ってくれるかな……なんて思っていたけど、まぁ、ある意味において我が家らしい晩餐だと言えなくもなく。

結婚式当日は朝から恐ろしい寒さだった。総勢26名の小規模な披露宴は、私の友人の3名を除けば全員親戚縁者。恐ろしく年齢層の高い宴となった。親戚ばかりだし、地味な宴会になるのかなぁ…と思っていたが、以外と楽しかった。始終笑いっぱなしで、東京から来てくれたFからは「白蓮、笑い過ぎ」と言われる。心配していた料理の味も、まずまずだったのでホッっとした。「何もしないけど、食事だけは美味しく食べてもらいたいね」と思っていたので何より。

披露宴の定番である「娘から母への手紙」も披露した。「たぶん泣けないだろうし、泣かずに淡々と手紙を読む花嫁って感じ悪いよなぁ…」とて司会者に手紙を読んでもらったのは大正解。挙式から披露宴の間、一滴の涙もこぼれることなく、最初から最後まで笑ってばかりいたように思う。

披露宴の後は「二次会」しないし、「素敵なホテルのスィートルームで一泊」なんて行事もせずに真っ直ぐ新居へ。新居の玄関先に『笑っていいとも』なんかに贈られるような生花のスタンドが置かれていたのに度肝を抜かれた。友人達からの贈り物。こんな花を貰うのは最初で最後じゃないかなぁ。素敵な演出をしてくれた友人達に感謝。夕食は夫と2人でモツ鍋など。

そして今朝は朝イチから生花スタンドの花を花瓶に活けかえた。花瓶5つ分の大容量。今まで生きてきて、1度にこれほど沢山の花を捌くのは初体験。花好きの私にとっては幸せ過ぎる時間だった。食卓に花。窓辺に花。玄関に花。外は寒いけれど、春が来たような賑やかさである。

新婚初日の朝食は、朝昼兼用でホットケーキを焼いた。ホットケーキが好きな夫を吃驚させようと思って、事前にホットケーキミックスを買っていたのに、すでに夫はホットケーキミックスの存在を知っていた。もっと上手い場所隠せば良かったなぁ…と思ったが、ホットケーキは美味しかった。

来週の職場復帰まで、のんびり過ごそうと思う。披露宴が無事に済んで良かったという気持ちと、祝福してくれた人達に感謝する気持ちで一杯である。そして「あぁ…これで結婚式関連の雑事から解放される!」という気持ちがあるのも付け加えておかねばならない。「遠足は家へ帰るまでが遠足です」ではないけれど「結婚式は内祝いを贈るまでが結婚式です」と言うのが、私と夫の合言葉。しかしながら、まずは目出度い……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月04日(土) さようなら、マイ・サンクチュアリ!

今日は朝から新居に整理ダンスがやってくる。長年愛用していた整理ダンスが曲がり階段を通らずに、慌てて買いに走った整理ダンスは「ものすごく好き」って品物では無いのだけれど、他の物では寸法が折り合わなかったので妥協することに。気に入らない部分も使っているうちに馴染んでくるだろう。

明日はいよいよ結婚式。整理ダンスの搬入確認と荷物の片付けついでに、愛用のPCも運び込むつもり。今夜くらいはネット遊びをしないで家族と時間を過ごそうと思っている。夫も「最後の夜は家族水入らずで過ごすといいよ」と言ってくれているし。

今、暮らしている長屋は私が生まれ育った家ではない。居住年数は7年くらい。だけど、何かと波乱の多い時期に暮らしていたので、ちょっとした特別感が。板貼りの4畳半の台所の隅っこを「マイ・サンクチュアリ」と定めて、ノートPCに向かいセコセコと色々なことを書き散らしてきた。もう、2度と元には戻りたくないとは思うけれど、愛着があるのも事実だ。

やはり今夜か明日の朝は乙女な母と愚弟に改まった挨拶をした方がいいんだろうか? 乙女な母にはちょっとしたプレゼント(彼女は身を飾るのが好きなので指輪を買った)を用意しているのだけど、なんと言って渡したものか。

今夜はきっと眠れないと思う……って。安眠していたら大笑いだけど。

さてと。そろそろPCを落として、残った荷物でも片付けようかな。次の日記は新居からの予定。結婚式の様子などをご報告出来ればと。「面倒臭い。もう嫌だぁ」と散々ウンザリしながら結婚式の準備をした訳だが、面倒なことを頑張ったのだから当日は楽しんでこようと思う。ではでは、そんなこんなで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月03日(金) 感謝しつつ。

結婚式を明後日に控え、やっと身辺が落ち着いてきた。

今日は結婚式場へ出掛けて最終打ち合わせ。美容室で衣装だの小物だのの確認をしていたら「爪の手入れをしてくださいね」と釘を刺された。私はマネキュアはしない主義。なので、突然「当日はマネキュアを塗ってきてください」と言われたからって上手く出来るはずもなく。仕方がないので、美容室のお姉さんにお願いした。切り取り線で切り取られた爪は美しく磨かれ、マネキュアを塗られ、左手の薬指には可愛らしいお花まで描かれた。爪を美しくするのも悪くないなぁ……とは思ったが、帰宅してあれこれ用事をしていたら、1日も経たないうちに無惨な姿に。ネイルアートってヤツは家事活動には不向きだってことを知った。

今日は友人からお祝いのトースターが届いた。バーバパパのキャラクターの焼き色が付くトースターは私がリクエストしたものである。夫もいたく気に入ったらしくアニメのバーバパパの歌を歌い出したので私も一緒に歌った。2人ともバーバパパの歌が歌える世代である。

今日まで親戚、友人、知人から沢山のお祝いの品や、お祝いの言葉を戴いた。夫から「ちょっと数が凄すぎない?」と言われるほどに。実際のところ、私は決して友人の数が多い訳ぢゃない。仲の良い人は、ものすごく仲が良くしてると思うのだけど。心から祝ってくれる人が周囲にいるのは、感謝しなくちゃいけないなぁ。お返しなんて出来やしないが、目一杯幸せになって「こんな風に暮らしています」と報告したいと思う。

自分の気持ちを表現することに妥協したり、いい加減なことをしたりしちゃいけないなぁ。その方法が「物」であっても「言葉」であっても「行為」であっても。自分のことが、いっぱい・いっぱいの時ってのは、自分以外のことは、おざなりにしがちだけど。面倒がらずに大事にしよう。

明日はいよいよ今の家族と生活する最後の1日。何が出来るって、ものではないけど、気持ちの良い1日にしたいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月02日(木) 入籍しました。

私。本日をもってメデタク人妻となりました。

朝イチで夜勤明けの夫に「昨夜はちっとも眠れなかったよ。遠足前の小学生…って感じかな」なんてことを話しつつ、私の運転する自動車で市役所へ出掛けた。朝が早かったせいか待ち時間無しで窓口へ。可愛いお姉さんに促されて鞄から必要書類を出そうとしたら……肝心の婚姻届が入っていないではないか。「ゴメン……持ってくるの忘れちゃったみたい」と夫に謝り、受付のお姉さんに謝り、自宅へ引き返す羽目に。

いくらウッカリ者だと言っても、ちょっとこれは酷すぎる。ウッカリにもほどがあると言うか、なんと言うか。言い訳の余地さえ無かった。「鞄に入れ忘れた」とか言う可愛らしい物でなく「何がどうなっているのかサッパリ分かりません」てなレベルの惚けよう。我ながら「やっちまった…」と頭を抱えた。一世一代の大事件になんてこったい。人として失格過ぎる……。

夫が「遠足の前の晩なのにリュックサックの確認はしなかったの?」と聞くので「ごめん。バナナがオヤツに入るか入らないか考えていたら、夜が明けちゃってねぇ…」などとツマラナイ返しをしてみた。夫が、こういう失敗にキレるタイプぢゃなくて良かった……と心から思った。むしろかなり面白がっていたらしく、助手席に座って替え歌を歌いはじめる始末。

♪結婚しようと 役所へ 出掛けたら 届けを 忘れる 愉快な白蓮
↑『サザエさん』のOPのメロディーで。

2人して、ずっと笑いっぱなしだった。寝不足の夫には悪いことをしたとは思ったが、おかげで忘れ難いスタートとなった。おかげで「あぁ…私って人妻になったのね」と言うような感慨も感動もなく笑いに包まれた入籍となった。ある意味において私達らしいスタートだと言っても良いのかも知れない。

午後からは書類関係の改姓手続きなど。銀行、郵便局、保険、クレジットカード、免許証など、あちことを1日で周ったものだからグッタリ草臥れてしまった。当然ながら新しい姓には慣れていないし、新居の住所や電話番号も覚えていないので必要以上にエネルギーを消耗した気がする。

まぁ、そんなこんなでお笑い草な1日だったが、無事に入籍が済んで良かった。私のウッカリぶりに夫は「これからの人生、楽しくなるような予感がする」と言っていたが、これって蓼喰う虫も…とか言うヤツだろうか。

明日は結婚式場へ最終確認へ行ってくる。雑事が片付いてきて、やっと気持ち的に楽になってきた。「見て。あれがダラダラ日和の星よ!」と、少し先のダラダラ生活を夢見ながら今日の日記はこれにてオシマイ。


2006年02月01日(水) 引越し

今日は朝から雨だった。新生活の滑り出しだというのに、なんてこったい……なんてことを思う間も無く引越し開始。引越し屋さんが予定より早く到着したので、まだ残っているミルクティをゴキュゴキュと雄々しく飲み干し、作業員さんに荷物の説明など。引越しは得意だし、荷物が少ないので簡単に終わっちゃうんだろうなぁ……と思っていたが、実際に笑っちゃうほど簡単だった。

午前8時半開始。午前9時半終了。

引越しのSは仕事が丁寧なので気に入っている。前回の引越しで好印象だったので、今回もお願いしたのだけれど、満足のいく仕事っぷりだった。おおむねスムーズな引越しだったが、ちょっとショックなことも。子供の頃から使っていた整理ダンスを2階に運ぶことが出来なかったのだ。そんなに立派な家具ではないのだけれど、強引な曲がり階段に進入を阻まれたのだ。原因は前の住人が行った強引なリフォームだと思われる。窓から入れようにも、道路面の窓が小さくて、それも出来ないなんて不幸過ぎる。偶然にも作業してくれた人達は前の住人の引越しの際にも仕事をしていて、搬出の際にタンスを壊して出した……という話をしてくれた。

経費節減のために自分が使っていたタンスを修理して、自ら丁寧に磨いて使う気満々だっただけに、ガッカリしたことこの上なかった。作業員さんが「途中で分割するタイプの整理ダンスなら搬入できますよ」と教えてくれた。引越し屋さんが帰った後で、廃棄物処理業者に電話をして整理ダンスを引き取ってもらい、荷物をあらかた片付けて、地元の家具屋へ整理ダンスを買いに出掛けた。携帯で写真を撮って未来の夫と相談の上、購入を決める。予定外の散財だったが、今週中には落ち着きそうなので良しとしよう。

荷造りの際、かなり丁寧に分類&梱包したので荷解きは楽勝だった。和室の6畳間に本棚を2つ並べて、私の本と未来の夫の漫画を並べたら、居間がグッっと良くなった。コタツと本とテレビのある居心地の良い空間の出来上がりである。

大仕事が片付いて心底ホッっとした。思えばバタバタ生活ももうすぐオシマイ。結婚に関わる雑事は体力的にしんどくて、まったくウンザリだったけれど、未来の夫と諍うことなく進めてこれたのは良かったと思う。結婚準備期間にケンカをしたり、相手にガッカリしたりするカップルもいると聞くけれど、未来の夫とは「おお。同志よ!」と肩を抱き合いたいような、恋愛とかそういう類の感情ではない絆を感じるようになった。こういうのって大切だなぁ……と思う。

明日はいよいよ入籍。感慨深いものがある。結婚式や披露宴は対外的な儀式に過ぎないけれど、婚姻届を提出して、入籍するということは法律に乗っ取った約束ごとだもの。誠実な妻でありたいと思うし、誠実な夫でいて欲しいと思う。共白髪まで連れ添えるかどうかなんて分からないけれど、そうなると良いなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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