白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

目次過去未来

【検索からお越しの方へ】
日記内検索をご利用いただくか、読書関係のお探し物はHPへお越しくださいませ。
当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2004年06月30日(水) お礼状。

朝っぱらから葉書を書いた。

昨日、前職場の同僚から出産の内祝いが届いていたのだ。「職場有志一同」でお祝いをしたものの、正直ほとんど思いいれもなく、連絡もとっていなかった人なので、内祝いがきて、ちょっぴり驚いた。

わざわざお礼状など書かなくても、電話をかければ良さそうなのだが、私は電話が大の苦手なのだ。一応日本古来の正式な届け物なのだからメールで「内祝い届いたよ♪」なんてのは、あんまりかと思い、絵葉書にお礼をしたためてみた訳だ。

最近Fから「あんたは私の恋人か?」というほど頻繁に電話がかかってくる。ここのところは必要な電話ばかりだったので文句の言えた筋合いではないのだが、しかし、すっごく気心の知れたFとの電話でさえ、頻繁になると正直ウザい。帰宅して寝るまでの貴重な時間を、ガスッと掠め取られたのではたまらない。食事の後片付け、入浴、メールチェックなど「なすべきこと」をするだけでも、これがけっこう大変だし。草臥れていて話どころではないほど放心している時もあるし。

手紙とか、メールだったら相手の状況が分からなくても「エイ、ヤアッ」と送れてしまうから、なんとなく気が楽なのだ。電話って相手の生活に土足で踏み込んでいく恐さがあるような気がするのだ。

しかし本当は「電話もいいな」と思ってはいるのだ。なんだかんだと、気軽に電話をしてかれる友人がいて、先日は台風の時に電話をくれて、とても嬉しかったのだ。そういえば彼女はあまり長電話をしないなぁ。自分が嬉しかったものだから「電話嫌い」を克服しようと思っていて、これからは「自分から電話をかけるようにしよう」と思っている。

もっとも、この決意は過去に何度もしているのだが、いまだに「電話をかける率」よりも「電話がかかってくる率」の方が断然高い。努力が足りないのだろうかなぁ。まあ、ここは諦めず精進していこうではないか。

さて。今日も1日頑張らねばなぁ。まだ週の半ばだし張り切っていかなくちゃなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月29日(火) キッパリと好きなのに。

私は夏が好きだ。キッパリと言い切ることができる。たとえ暑くても、寝苦しくても。食べ物は冬場の方が美味しいし、むしろ夏は暑いってだけで食欲が減退してしまうわけだが、それでも、ひたすらに、ひたむきに夏が好きだ。

これほどキッパリと好きなのに、まだ夏本番に突入してもいないのに、すでにヨレヨレなのはどうしてだろう。ちょっと寝苦しいくらいで寝不足気味だったり、通勤が辛かったりするのは何故だろう。あまりもヘタレ過ぎて情けない。

「私は夏が好きです」と公言してはいるものの、ここ何年も夏場の娯楽はご無沙汰だし、夏場に活動的だって訳でもない。海水浴はもとより、花火だって、お祭りだって、実際に足を運ぶことなどほとんどない。振り返ってみるだに、暑さ負けしてしまった年の方が多いのだ。

恋焦がれるように好きなんだろう。夏。
無いものねだりに近いノリで好きなんだろう。夏。

大人にも夏休みがあるといいのになぁ……と思う。長い休みを取って、涼しげな場所や、あるいは健康的にお日様が降り注ぐような場所で遊ぶことが出来たなら、自分が思い描くような夏を過ごせるような気がする。もっとも、そんなことが出来るはずもないので宮本輝でも読んで気を紛らわせようかのぅ。『真夏の犬』とか『避暑地の猫』とか。私の中で宮本輝は「夏の作家」だったりする。

さて。そろそろ出勤の支度をしなくては。今日も太陽が燦々としていて暑そうではあるけれど、日傘を片手に頑張るぞ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月27日(日) 軌道修正。

駄目な時は何をやっても駄目と言うか。今日は遊びに出掛ける予定だったのだが、一緒に行く相手からドタキャンされてしまった。つくづくついていない。乙女な母を連れて映画に行くかと思うも、昨日の事故で愛車を修理に出した代わり急遽調達してもらった代車ってのが曲者で、今時なのにパワステが搭載されておらず、私の腕では運転しきれない厄介物ゆえに、車での遠出は不可能だったり。

「ウチは日本一、不幸な少女や」との名言を残した『じゃりん子チエ』のように「私ってば、ついてない」「私ってば不幸かも」「てか、けっこう痛い系の負け犬?」などと不幸に酔いしれてみた訳だが、不幸ごっこなど愉快なはずがある訳もなく。

気分転換しようにも、足はなく。金もなく。気力もなく。

だからって、いつまでもジメジメ・メソメソしていたところで生産性が無さ過ぎるので誕生日プレゼンに貰ったDVDを観てみたり、机周りを掃除しみたりて、シーツを洗ってみたり。こういう時は身体を動かすに限る。地元のダイソーでお片づけグッズを購入。ペイネ缶シリーズで、ちょうど良い収納グッズを見つけたのでホクホクする。自称オヤヂ系32歳女だが、乙女趣味も好きだったりする。ダイソーのペイネ缶シリーズは贔屓にしていて、紅茶缶とか、便箋とか、なんだかんだと私の周りを侵食している今日この頃。

少しだけ心が晴れやかになったところにFから電話。先週は、なんだかんだとFからの頼まれごとに振り回されていた訳だが、その頑張りがあったせいか、Fの馬鹿さ加減が効いたのか、思いがけず好成績を弾き出したとの報告だった。思わず電話の前で高笑い。「してやったり」って感じ。ヲタクとして、ひと皮向けた気がした。

ま。不愉快なことはあったけれども、軌道修正も出来たことだし、明日からまた頑張っていこうと思う。決して打たれ強くはないが回復力には自信アリ。明日からは「空も飛べるさ」という勢いで、ぶっちぎることが出来たらいいな(←あくまでも希望)って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月26日(土) 事故。

車で事故りました。

出会い頭の衝突事故で6対4くらいの割合で私の方が悪かったです。車は派手にボコりましたが怪我人は出ませんでした。相手はヤバそうな人でもなく警察に入ってもらって「後は保険屋さんにお任せしましょう」てな流れになりました。軽い事故で済んだのは不幸中の幸いでした。

事故った後に何を言っても「いまさら」なのではありますが、今にして思えば車の運転をしても良い状態ではなかったようです。事故る直前に軽く不愉快なことがあって、いささか気持ちが荒れていました。その上、なんだか疲れていて注意力も散漫でした。自宅付近の慣れた道で、運転を舐めていたのだと思います。

車も凹みましたが、私も凹みました。

反省しなきゃいけないし、休憩しなきゃいけないように思います。もっと必要なのは気分転換かも知れません。とりあえず頭を冷やそう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月25日(金) どうにかこうにか生きてます。

今週は日記を放置しっぱなしでしたが、どうにかこうにか生きてます。

おかげさまで、すごぶる健やかな日々を送っていました。精神的には充実にしていましたし、仕事もプライベートも「もう、これ以上は頑張れやしない」ってくらい、ぶっち切りで活動していたのですが、いかんせんスタミナ不足で青息吐息でござりました。三度の食事の次に好きな本を今週か1冊しか読めませんでした。疲れすぎていて活字が頭に入ってこなかったのです。
気持ちは満ち足りていましたが、身体の方は限界までコキ使っていたようで、どうにもこうにもイカれ気味です。

人間ってのは、自分の分をわきまえて生きる方が賢いんだろうと思いつつ「私も、まだやれるんだわ」とか自画自賛モードに入ったりして、ちっとも懲りてない感じです。バランス感覚の悪さは、どうにか改善しなくちゃいけないと思っています。

そうそう。日記をサボっている間に、こっそり年を取りました。32歳です。

なんだか立派なオバサンって感じです。どうした物か私は以前から「おばちゃん」とか「オバサン」と呼ばれることに多大なる憧れを抱いていて、少しづづ理想に近くなっているのが嬉しくてなりません。もっとオバサンらしくなったら、知ったかぶりして若者に説教でもしてみようかと思っています。理想は見苦しく、暑苦しいオバサンです。世間には素敵な女性が沢山いるので、そういう路線は、そういうのが似合いそうな方にお任せして、私は、今まで通り暑苦しい路線を邁進していく所存にござりまする。

そして「幾つになっても誕生日って嬉しいよねぇ」と笑っていられる人間でいたいと思っています。ちなみに今年の誕生日も嬉しかったです。生憎と「最愛の人」なんちゅー洒落た存在の人がいないのですが、それでも家族や友人の愛情を感じながら、1つ年を取ったのでありました。

「書きたいこと」とか「書くぺきこと」とかが多すぎて、日記のネタ貯蔵庫から豪快に溢れ出していて、どうにも困った感じではありますが、とりあえず、そろそろ寝なくては。近況報告ということで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月21日(月) 台風休暇。

関西地方に台風がやってきた。

台風が来て喜ぶのは学生さんくらいなものだろう。社会人には何ら関係ない……って訳で本日は普通に出勤。電車も普通に運行していた。それなのに……職場の門は閉まっていた。私が派遣されている会社は母体が船会社で海沿い建っている。広大な敷地の工場を貼り巡る塀は刑務所さながらの高さで、正面の門は頑丈な鉄製だ。その鉄製の門が閉ざされているのを見て呆然としたことは言うまでもない。

守衛さん曰く「台風がくると自宅待機なんだけど連絡がないなら業務があるのかもね」とのこと。船舶部門は問答無用で自宅待機らしいのだが、私が働いているのは遊具部門だ。守衛さんに、そう告げると「ぢゃあ、その階段を上って入りなよ」と言われた。

それは階段と言うよりも、むしろ鉄製の梯子だった。

高いところが苦手な人だったら上れないんぢゃないかと思われる梯子だったが「馬鹿と煙は高いところが好き」という格言どおり高いところが大好きな私は梯子を上って工場内に進入。まっすぐにオフィス棟へ向かった。が、しかし。設計の人々は誰1人いなかった。出勤していたのは派遣チームだけという有様。社員さんには自宅待機の連絡があったらしいのだが、派遣社員には連絡が来なかったのだ。

そんなこんなで今日は降って沸いたような休日となった。

しかし……だ。台風のさなかに遊びに行く訳にもいかず、映画の1回目の上映を観るには早過ぎる。なので大人しく自宅へ撤退。貴重な「平日休み」を生かして午前中は地元で役所の用事。「さて。午後から何をしよう」とウキウキ。大人買いした漫画を読もうと思いつつ、お弁当を食べた後は夕方まで惰眠を貪ってしまった。知らず知らずのうちに草臥れていたらしい。だが、寝て過ごす休日ほど切ないものはない。

「日曜は出勤だったし、まぁ、いいか」と自分に言い聞かせるも、イマイチ納得がいかない感じ。イマイチな1日は過去へ葬り去ることにして明日から気を取り直して働くかな……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月19日(土) 貴重な休日。

明日は出勤なので今日は貴重な休日だった。

「あれもしたい。これもしたい」と思いつつ、1日で出来ることなんて、たかが知れたものだ。古書店へ本を仕入れに行って、家事にいそしんで、郵便を出しに行ったり。メールの返信をしたり。HPの更新をしたらば、もうこんな時間。休みが1日だけだと「用事」だけで休みが終わってしまうらしい。

今日の良かったことは冬瓜が美味しく炊けたのと、芝居のチケットをネットオークションで半値近い値段で落札できたことくらい。(←それだけで充分とも言える訳だが)

本当は乙女な母の気晴らしを兼ねて、近くのお風呂屋さんにでも出掛けようかと思っていたのだけれど、乙女な母にすげなく断られてしまった。しかし今回は無理もないと思う。先日、新しい治療のための検査結果が出たのだが、あまり喜ばしい物ではなかったのだ。今抱えている以外にも、あちこちに支障が発見されたのである。

来週は新たに発見されたトラブル箇所を詳しく検査することになった。もちろん新しい治療などと言っている騒ぎではない。「来週から新しい治療体制かもね。即入院かもね」などと、治療に対して、やる気満々だったので、がっかり感も相当のものらしい。

しかしながら、即効で死に至る病ではないので、気長に構えるしかないだろう……と私は思っている。もっとも「長くかかる」「すぐに死ねない」というのも、乙女な母にとってはプレッシャーになっているようだけど。嫌だろうが、不愉快だろうが、そうなってしまったからには付き合っていくしかないだろう。

明日は休日出勤。ミスターT@美形とジックリ働いてこよう。ついでに美形観察もしてこよう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月18日(金) 美形って、いいなぁ。

日曜出勤を言いつけられてしまった。

期限付きの仕事なのでズイズイ仕事を進めていきたいところなのに今日はプチ残業で業務終了。そして土曜日は休んでもいいとのこと。なのに日曜日は出勤。理不尽なことこの上ないが、私の手掛けるパートまで、作業が進んでいないのだから仕方がない。いま手掛けている仕事は指揮官の段取りが悪すぎて、どうにもこうにもモドカシイ。

指揮官の名はミスターT。齢48の設計部主任である。

ミスターTの下で仕事をすることになったと告げた時、私は女子職員達から羨望の眼差しを投げかけられた。「ミスターTさんって、面白いし素敵な人よ」と。女子職員の中でミスターTは上司の中で1番人気らしい。が、しかし、彼の下で働いてみて思うだに、彼は面白くもなければ素敵でもない。そしてバリバリ仕事ができるタイプでもなさそうだ。ミスターTの人気の秘密がイマイチピンとこなかった私だが、帰りの電車でふと気がついた。

ミスターTが美形であるという事実に。

年齢が年齢なだけに今様の言葉で言うところの「いけてる」には当てはまらないけれど「ダンディ」と言うならピッタリくる感じ。顔の好みは人それぞれだというけれどミスターTはグローバルな男前だと思う。スラリとした姿態。そろそろ白髪の見え始めた髪はフサフサで、常に一分の隙もなく整えられている。Yシャツは上品な色物を着用。細いフレームの金縁眼鏡はいささか神経質そうな印象を与えるものの、端正な顔立ちによく馴染んでいる。そして設計マンらしい美しい手。

バリバリ仕事ができるタイプではないものの決して愚鈍にあらず。整理整頓がちょっぴり苦手で「ごめん。混乱して訳が分からなくなってきちゃった」などと東京弁で泣き言を言うところなども、見方によっては「母性本能をくすぐる可愛らしさ」となるのだろう。

美形って素晴らしい。顔が良いって羨ましい。人間の価値は顔じゃないって人は言うけど、美形に越したことはない。女子職員のハートを鷲掴みにしているミスターTだって、顔が良くなけれぱあれだけの評価は得られなかっただろう。美しく生まれついた人は、美しいというだけで、そうでない人より一歩も二歩も先を行っているような気がする。私も美形に生まれたかったと激しく思った。もしも美形に生まれていたらば、もう少し華やかな生き方をしていた……かも知れない。

しかしながら人間には誰だって長所がある。美形ぢゃない分、どこかしら突出しているところがあるはずだ。私にだって自慢できるところはちゃんとある。真面目で努力家」ってことろとか……地味だけど。地味な顔。そして地味な生き方……ある意味自分らしいと言える訳だが。

「今度生まれてくるときは絶対美形がいいよね」と月に向かって遠吠えしてみたりして、今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月17日(木) 無防備な足元。

ここ2日ほど転職して初めて「忙しい」を体感している。

今までの仕事に較べれば、なんて事のない忙しさなのだが、あまり気乗りのしない作業なのと、怠け癖が身についてしまっていたのとで、これがけっこう手一杯な感じる。それほど疲れている訳でもないのに帰宅してから放心していたりする。

ちょっと気分転換をしてみようとて久しぶりにスカートをはいてみた。

制服があるのでラフな服装で通勤できるというのと、職場までけっこうな距離を歩いているのとでズボン着用率が高い……というよりも、むしろ「スカートって何?」というくらいスカートをはいていなかったのを一念発起。

白を基調にした小花模様のロングスカートに、甘くなりすぎないよう白いタートルのタンクトップを合わせ、ロングチェーン仕様のガラス細工のネックレスをすれば、いつもよゆり二割増しくらい見栄えがアップした……ような気がした。

スカートというのは、なんて足元の軽い服なのだろう。風がスースーするのだ。大股でザクザク歩くたびに風を感じるのだ。こんなに心もとない服だったんだなぁ……と再発見した。なんとなく無防備な感じ。スカートをはいて無防備さを体感するということはズボンをはくということは防御体制をしいている……ってことだろうか。

滅多にはかないスカートで出勤したらば同僚からは「わぁ。少女みたい」と大ウケだった。そっち方面のウケを狙った訳ではなかったのだが。誕生日がくれば32歳だし。もうちょっとクールな服装を心掛けるようにした方がいいんだろうかと軽く悩む。

さて。今日もお仕事、お仕事。今日はまたズボン着用で出勤予定。週末目指して頑張らねば……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月14日(月) バチ…ですって?

派遣先の女子更衣室仲間に、まったく挨拶のできない女性(推定40歳)がいる。

「おはようございます」にも「お疲れさまです」にも返答がないので、最初はとても面食らった。マリーアントワネットぢゃあるまいに完璧なまでの知らんぷり。「もしかして何か気に入らないことでもしでかしただろうか?」と思ったりしたのだが、彼女とはまったく接点がないので機嫌をそこねるはずもなく。

よくよく観察してみると彼女は私だけでなく誰にも挨拶をしない人だった。居酒屋店員のように威勢良く挨拶をしろとは言わないが、まったくしない…ってのも変な感じだ。しかし私には関係のないことなので、気にせずこちらは挨拶をしている。

「挨拶をしない女性」は同じ会社から派遣されている一味マニアの女性も気になっていたらしく、今日は帰りにそんな話題が出た。「それにしても全く挨拶をしないってのも珍しいよね」と言ったらば、一味マニアは「挨拶もようできん人はなぁ、いまにバチが当たって酷い目に会うねん」と断言した。

バチ…ですって?

「バチが当たる」だなんて、なんと古風な言い回しだろう。しかも容赦なく断言してるし。私はこの世の中に「バチ」なんてものは存在しないと思っている。半ば自嘲として「こんなことしてたらバチが当たる」と使うことはあるけれど。本当に「バチ」なんて物が存在するなら「善因善果・悪因悪果」になる訳で、世の中はもっと分かりやすいだろうと思われる。だいたいからして「バチ」はどこから来るのか? 神か仏か先祖か? 生きてる人間に「バチ」なんて当てるうような神や仏や先祖なら、そんなもんはいらん! と思う訳だ。

私の考えはともかくとして、至極単純な発想で「バチが当たる」と言い切れる人ってのも、ある意味スゴイなぁ……と感心してしまった。世の中色々な考えの人がいる。自分の物差しで図りきれないことって多いのだと再確認した次第。

今日は仕事上のトラブル続きでなんとなくついてなかった。(←勿論、日頃の行いが悪くてバチが当たった訳ではない)明日はお給料日だし気を取り直していかなくちゃな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月13日(日) モノトーン的休日。

本日は遠方より来客アリ。乙女な母の親友が電車で3時間半の道程を訪ねてきてくれたのだ。絶え間なく続く女の友情ってのもいいもんだ。私は接待係。お茶を入れたり自慢のコーヒーを入れたり。乙女な母は居間で歓談。私は聖域(台所)でFに頼まれた用事にいそしんだ。

乙女な母の親友を見送って夕方、向かいに住む婆さまが入院している病院へ。血は一適たりとも繋がっていないが親戚みたいな気がする。遠くの親戚より近くの他人とはよく言ったものだ。

他人と言えば、昨日は遠くの他人達からメール有。昨日書いた海水浴の話を読んで「是非、一緒に行きましょう」と。会ったこともない人達との海水浴が実現するとは思えないし、夢語りのようなフワフワした感じだけれど、そういうノリに乗ってきてくれる人がいるということが嬉しい。海水浴2日目は夜釣りに行くのだ。そして船の上でお刺身を食べるのだ。2日目のオヤツは西瓜でなくて、カキ氷にしよう。そして毒々しい色になった舌を見せっこして笑おう。

夕方、背中がやけに痒いと思ったら湿疹にやられていたらしい。なんだか酷いことになっている。石鹸やシャンプーを変えた覚えはないし、変わったモノを食べたり、植物に触れたりした覚えはないのだがなぁ。微妙に身体のバランスが崩れているのかも。

思えばこの週末は地味だった。色に例えるならモノトーン。光に欠け、精彩さに欠け……しかし穏やかではあった。

明日からまた頑張って働こうと思う。地味な休日について書き記してみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月12日(土) 理想の海水浴。

先日まで『火宅の人』壇一雄を読んでいたせいで海水浴に行きたくてたまらない。壇一雄は海水浴が大好きだったらしく、夏は子供達を連れて海水浴に出掛けるのを年中行事にしていたらしい。私はもう何年も海水浴などご無沙汰しているが、それでも泳ぐのは大好きだ。

明日にでも行きたいくらいの勢いだが、こればかりは実現できそうにない。31歳にもなると日焼けを警戒して、友人達は海水浴に付き合ってくれないし、そうかと言って1人で海水浴というのもあんまりだ。大抵のことは1人で出来るし、プールにだったら1人でも行けるが、1人で海水浴ってのは遠慮したい感じ。

なので理想の海水浴について語ってみることで欲求を昇華させようと思う。

海水浴に出掛けるならば……日帰りでもいいが出来ることなら1〜2泊したい。場所はマリンブルーの海が綺麗な南の島……ではなくて、海の水こそ綺麗で透明度は高いが、少しくすんだような深い色をした本州の海がいい。宿はもちろん民宿に限る。お洒落なリゾートホテルやペンションは不可。

民宿のご主人は本業が漁師。民宿を実質的に切り盛りしているのはお母さん。若夫婦と幼稚園くらいの子供が2人。宿についたら、とりあえず海へ。民宿の目の前が海なのだ。Vのあるところまで精力的に泳いでみたり、砂浜で遊んでみたり。目一杯泳いで宿に戻ったら、お母さんがスイカを用意して待っていてくれる。

夕食は新鮮なお刺身と、お母さんの作った郷土料理。もちろんビールをグビッっといく。夕食は早目に6時スタート。食事の後はテレビでも……と思いきや、チャンネルが少なくてツマラナイ。なので持参した花火セットを持って夜の海へ。花火で遊んだり、星空を見上げたり。イカ釣り船の明かりを遠くに見ながら、夜の海を満喫する。

再び宿に戻ると、夜釣りに行くという同宿のオヤヂから「一緒に夜釣りをしないか」と誘われるも、昼間に散々泳いでくたびれたおかげで夜釣りは断念して早めに就寝。水に入ると草臥れる。でも、それは心地良い疲れ……

そして翌日は……などと書きはじめると、どこまでも続いていきそうだ。それにしても書いたら欲求が昇華できるどころか、ますます行きたくなってしまった。『海猿』でも観に行って気を紛らわせるかな…などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月11日(金) 澄み渡る。

なんとなく心が澄み渡っている感じ。取り立てて楽しい事があったとか、そういう訳ではないのだけれど。

今日は元・同僚の家へ遊びに行ってきた。同僚と、その夫。宮様…と密かにあだ名している、おっとりした同僚と私の4人で飲んだり食べたり。沖縄産のモズクが美味だった。「白蓮が飲まないなんて信じられない」とか言われつつ低アルコールを貫く。先週、失敗したところなので、慎重になっているのだ。

元・同僚の妊娠生活を聞いたり、宮様の仕事っぷりを聞いたり。なんとなく聞き役だった私だが、元・同僚から思わぬツッコミが入った。「白蓮ってば、今の仕事をする前に短期では働いてたんだって?」とな。

今日逢った同僚達には短期の仕事のことも、交通事故のことも話をしていなかったのに、どうして知っているのか驚いたのだが、タコ部屋で働いていたときに仲良くしていて、事故の時に救急車に乗ってくれた人が、元同僚の親友だったそうなのだ。世の中、広いようでいて狭いものだと、つくづく驚いた。

帰宅したらば乙女な母から深刻な話。

乙女な母の治療はファースト・ステップからセカンド・ステップへと進んだらしい。ただし次の治療は、治療を受けるための条件があるらしくて、今日はそのための検査をしたらしい。治療のためには1ヶ月の入院が必要らしい。しかも成功率は3割程度とのこと。もっとも治療が受けられるか否かは検査の結果次第な訳なのだが。

重い話だが、しかし分かっていた展開である。ここに至るまでに予見し散々っぱら落ち込んだので、今は穏やかに受け入れることができる。ま。それもいいんでないか……と。愚弟は何やら凹んだしらくて夜の街へ繰り出して行った。ま。それもいいんでないか。

土曜日は本を仕入れに行かなくちゃ。それより何より、そろそろ寝なくちゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月09日(水) 等価交換

遅ればせながら『鋼の錬金術師』荒川弘を読んでみた。そしてハマった。ズボッっとな。感動した。猛烈に感動した。漫画を読んでこんなに感動したのは『ニューヨーク・ニューヨーク』羅川真理茂を読んで以来だ。

ストーリー漫画としての素晴らしさもさることながら、登場人物に年齢差があるところがいい。そして漫画にしては珍しく「年相応」な描き方がされているのだ。子供は子供のように。大人は大人のように。ピュアで一途な子供の魅力もさることながら、大人の格好よさが際立っていたように思う。年相応の格好良い大人を書かせたら藤田和日郎の右に出る少年漫画家さんはいないと思っていたが、なかなかやってくれるなぁ。

そして何よりも素晴らしいのは作品のテーマの1つになっている『等価交換』というキーワードだ。何かを手に入れようとすれば何かを失う(あるいは代価を払う)という当たり前の道理が、何度も何度も登場する。この『等価交換』の扱いが最高に素敵なのだ。

自らを振り返ってみるだに『等価交換』は日々行われている。何かを得るために、何かを失ったり、何かを守るために、何かを得ることが出来なかったり。しかし私の場合はその現実に目を向けないようにしている節がある。「最初からそれほど欲しいとは思ってなかったしね」と酸っぱい葡萄を気取ってみたりするんである。ある意味、これは生きていく上での技術とも言えるが、潔い態度ではない。生温くて、小狡い生き方だとも思われる。

『等価交換』を真正面に受け止めた上で前進する主人公を仰ぎ見るようにして、いっきに7冊を読み終えた。

こんな風に感想をかくと、小難しい作品のようだが、純粋に楽しめる漫画でもある。テーマが暗いわりに、重さを感じない描き方になっているし。小学館漫画賞受賞というのも、なるほど納得。まだまだ物語は進行形なので、最終巻までずっと追い続けていくことになるた思う。

『鋼の錬金術師』について語りたいことはまだまだあるのだけれど、語りだすときりがないので、軽く感動を記してみたところで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月08日(火) 製作難航中。

私が借りている『エンピツ日記』には漏れなく「簡易アクセス解析」がついている。

あくまでも簡易版なので訪問者が「どこのサーバーを経由した」ってところまでは分からないのだが「エンピツ関連リンクから」とか「検索サイトから○○というキーワードで」なんてことくらいは分かるようになっていて、毎日簡易アクセス解析を覗くのが、けっこうな楽しみになっている。

最近ヤフーの検索システムが強化されたのか、ヤフー経由からの訪問客がドッと増えた。それも地味なキーワードが多い。芝居や本のタイトル、食べ物、CAD関連の検索が多いが、意外と奮闘しているのが「義指」だったりする。わざわざ辺境の地まで訪ねてきてくださったのに、たいした情報もなくて申し訳ないなぁ……なんて思う必要はないのだろうが、WEB日記ってのは公開するのを前提に書いている訳なので、訪問者を意識せずに書くというのは存外ムツカシイ。

そんな訳で今日は久しぶりに愚弟の義指の話など。

愚弟が事故で指を落として来る7月で3年になる。色々あったが、もはや遠い世界の物語になりつつある……と言いたいところだが、そうは問屋が卸さないのが現実だったりする。何度にもわたる手術を重ね、社会復帰して半年余り。義指はまだ完成していないのだ。労災のオプションとして「装飾用義指」と「作業用義指」を作ってもらえるのだが、どちらも完成までまだまだ時間がかかりそうなのだ。

普通にスパッっと切断していたのなら、かなり早く出来るらしいのだが、愚弟の場合は残っている部分の変形が酷いので、なかなか上手くいかないらしい。採寸をして、作って、借り合せをして、不具合を直して、また借り合せをして……と繰り返すこと4回以上。義肢屋さんも親身になってくれているし、愚弟も病院で合わせるだけでなく、義肢屋さんまで出向いたりと努力しているものの、既製品の洋服を買うような訳にはいかないようだ。

検索サイトから「義指」と入れて訪れてくれる方が多いってことは、身体の一部を無くして、以後の生活を模索している方が多いってことだろうなぁ。他人事ではないだけに「頑張ってますか?」と呼びかけたい気分になってしまう。それはともかく、愚弟の義指状況はこんな感じ。身体の一部を復元するのがこれほど大変だとは思わなかった。人間の身体って複雑に出来ているのだなぁ……とつくづく思う。

ちなみに「早く出来たらいいのになぁ」とボヤいている愚弟だが、社会復帰後、ディープな「ヲタク」の世界にハマったおかげで見違えるようにアクティブな毎日を送っている。愚弟がアクティブになったはの事故とは直接関係ないが、そういうことがあっても、けっこう楽しく生きることは可能だという実例には違いない。

さてと明日は週の真ん中。週末は遠いが、頑張らねばんぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。

<おまけ>
検索キーワードで、いっとう笑わせてもらったのは「若者 裸 スッポンポン」である。ナイス検索。ナイスセンス!


2004年06月07日(月) 病床読書。

昨日はゲロッパと戦いながら1日中横になって本を読んでいた。

壇一雄『火宅の人』など。二日酔いに苦しみつつ飲んだくれな作家さんの作品を読むってのもなぁ……とは思ったが好きなんだからしょうがない。病の供は再読本に限る。乙女な母からは「そんな状態でも本が読めるだなんてねぇ」と半ば呆れられていたが、そんな時だからこそ読むのだ。ただでさえ気分の悪いときは、せめて気持ちだけでも楽しくありたいぢゃないか。もっとも、深刻な症状だったら、本を読む余力もない訳だが。

有吉佐和子だの、久世光彦だの、遠藤周作だのが「病床で本を読む楽しみ」について文章を書いていたけれど、実際のところ病床で本を読むというのは病気の時のお楽しみと言うか儀式のようなものだと思う。身体的な苦痛というのは、誰とも共有できない訳で、体調が最悪の時というのはとかく孤独に陥りがちだ。悶々と耐えるよりも道連れがいた方がいい。本でなくても漫画でもいいと思う。寝たままで自由になるもので、そこそこ夢中になれるのであれば。

などと訳知りなことを書いてみた訳だが、昨日のゲロッパの原因が二日酔いなので、偉そうなことを書けた義理ではない。

昨日はロクに食事ができなかったので、今朝の朝食の美味しかったことと言ったら! 大げさではなく感涙ものだった。しかも「日曜日はちょっと贅沢な朝ごはんにしよう」とて前日に「スーパーの食パン」を買わず、ちょっと張り込んでパン屋さんの贅沢食パンを買っていたのだ。予定より1日遅れになってしまったが、嬉しく賞味した。

そりゃそうと、体調を崩したおかげて肌がすっかり荒れてしまって吹き出物が花盛りだ。今週はちょっと節制していかなきゃなぁ……と心に誓いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月06日(日) 酒量。

今日は酷い二日酔いで寝込んでいた。

昨日はご贔屓役者さんが出ているお芝居を観に行ったのだが、帰宅してから食事の支度というのも億劫だし、お給料日後で愚弟が「なんかご馳走したるで」というので家族で子供の頃からお世話になっている小料理屋さんへ出掛けたのだ。家族で飲んでいて深酒……なんてことは、あるはずもなく「いつもなら普通に大丈夫」な量のビールを飲み、泥酔した訳でもなく、ほろ酔い加減で床についたはずなのに、今日は朝から夕方まで吐きまくりで夜になって、やっと復活したというテイタラク。

私は「飲み会」嫌いだが、食事の時のお酒は大好きで「夏はビールと冷やしたワイン。冬は熱燗なんかも良いね」とシュチュエーションに酔いしれる派である。そして「小柄なのに、以外と飲めるんだね」と言われることをチョッピリ自慢に思っていた。

最近あまりアルコールを飲まなくなったこともあり、酒量が減ったような気がするなぁ……とは思っていたのだが、ここまで飲めなくなっているとは思いもしなかった。「付き合い程度に飲めます」というレベルから「お酒、飲めなくはないけど弱いんです」レベルまで降格してしまったらしい。

アルコールの強さなんて自慢になりはしないのだが、今まで飲めていたものが、飲めなくなるというのは、ちょっと切ない。私の理想は壇一雄。よく飲み、よく食べ、人生を目一杯謳歌する人間でありたいと思うのに。こういうことは努力したからといって改善される訳でない……ってあたりが情けない。

嘆いてみたところで酒量が回復するとは思えないので、ここは1つ方向転換。これからは「渋茶の似合う女」を目指すことにする。

明日からまた頑張って働かなきゃいけないのだし、今日は早く寝て体調回復にいそしもう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月04日(金) ひとめぼれ。

今日は、どういう話の流れからか職場の同僚と恋愛談義。恋愛談義と言ったところで恋愛淡白質の私は、人様にお聞かせするような話もなくて、ほとんど聞き役に徹していたのだが「ひとぼれ」をしたことが無いと、何気に言ったらば、ひどく驚かれたしまった。

私は31年間、1度たりとも「ひとめぼれ」をしたことがない。

しかし今まで、ひとめぼれをした事がないのを特別変だとは思わなかった。ひとめぼれ経験者を羨望の眼差しで見つめることはあっても……である。ひとめぼれと言うのは、限られた人にだけが体験できる特別な経験……言わば銀河鉄道999のパスのような物かと思っていたのだ。

しかし、どうやら「ひとめぼれ経験者」というのは私が想像していたよりも多いらしい。ひとめぼれをした事がないという私の話を聞いた同僚達は驚いたようだが、私だって驚いたさ。ひとめぼれが、そこここに転がっているだなんて!

死ぬまでに……死ぬまでに1度でいいから、ひとめぼれをしてみたい。

しかし努力して出来ることではなさそうなので、そこが問題である。出雲の神様にお願いするべきだろうか。それとも雑誌の広告に出てるような胡散臭い「愛のお守りグッズ」を買うべきだろうか。せっかく生まれてきたのだから、人として出来うる経験はしておきたいと思うのだがなぁ。

明日は待ちに待った土曜日。ご贔屓の役者さんが出ている『ドナインシタイン博士のひみつ学会』を観に行く予定。あまりにも楽しみにし過ぎていたので、今週は1週間が長く感じられた。もしかすると明日、劇場でひとめぼれするような人と巡りあうかも知れないなぁ……なんて馬鹿なことを考えてみたとろこで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月03日(木) 寝不足な1日。

今日は1日眠たくてたまらなかった。寝不足だった上に、さっぱり意味の分からない構造計算の資料を作っていたということもある。図面ならなんとなく読めるのだけど、計算式はサッパリ駄目だ。だいたいからして数学は苦手中の苦手だし。CADオペレーターといっても、ずーっと図面を描いていられる訳でない……ってあたりが悩ましい。

寝不足の原因は向かいに住む一人暮らしの婆さまである。昨夜、にわかに具合が悪くなって救急車で病院へ運んだのだ。小さい子供と年寄りってのは、どうして急に具合が悪くなったりするのだろう。今回は生命に別状があるような状態ではなかったのだが婆様は救急車で運ばれてそのまま入院。なんとなく、わやわやと落ち着かない夜だった。

向かいの婆さまは、もう80歳を越えていて「いつお迎えがきてもおかしくない」お年頃なのだが、その場にたってみると「ま。仕方ないか。年も年だし」とは思えないから不思議である。もっとも亡父の時は「もう充分だよね」とか思っていたのに。たぶん、家族と他人の違いなのだろう。責任の有無っていうのは人の思考を左右するらしい。

最近、家ではアルコールを飲まないことにしているのだが、今日は缶ビールを1本。「昨日はお疲れ様」と自分に乾杯。私はなんだかんだ言って「自分に乾杯」が好きみたいだ。

あと1日働いたらお休み。明日は構造計算とガッツリ取り込むぞ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月02日(水) 不憫だなぁ…

長崎の小学生の事件、昨日も吃驚してニュースを聞いたのですが、今日はさらに吃驚。殺意があったとはねぇ。昨日のニュースを聞いたときに、サシで渡り合って殺しちゃってるみたいなので「殺してやろう」という意思はあったのだろうと予想はしていたのですが、そうキッパリ断言されると腰が抜けてしまいます。

小学校も6年生ともなれば、もう大人張りにドロドロした感情生活があると思われます。被害者と加害者は「仲良し3人組み」だったそうですが、あの年頃の「女子3人組」が上手いこといく訳がないってことくらい想像はつきます。そりゃあ、色々とあったのでしょうが殺しちゃうとはなぁ……

被害者と、そのご家族が気の毒なのは言うまでもないけれど、私は加害者の小学生も不憫に思えてなりません。日本に少年法がある限り、彼女はそこそこの処分を受けて社会に復帰するのだろうけれど、こんなに早い時点で「殺人」なんて罪を犯して、この先どんな風に生きていくのかな……と思うと、なんだか泣けてきて。

私は人間歴31年、社会人歴10年と、まだまだ若輩者だけど、今まで生きてきた道程を思うだに、これから先の人生が途方もなく長く感じられてウンザリすることがあります。定年まで頑張ると仮定しても「まだ30年」もある訳ですし、もしも80歳まで生きるとすれば「どんと50年」もある訳で「50年も生きなきゃならんのか」と思うと、面倒臭いような気がしたりもするのです。

こそこ波風立てずに生きていても、生きてるってだけで大変だし、面倒なのに、彼女はあんなに若いのに、大きな罪を背負って生きねばならないのだものなぁ……想像するだに大変そうで気が遠くなります。

同じ少年犯罪でも、酒鬼薔薇事件とは趣が違うだけになぁ……。被害者も加害者も不幸過ぎるし不憫過ぎる。正直なところ他人事とは思えないのです。

正直言って、すごく恐い。

人を殺すことの簡単さとか、その可能性とか。「自分は絶対大丈夫」とは言い切れないところとか。うーむ。イマイチ考えがまとまらないのだけれど、被害者のご冥福を祈りつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年06月01日(火) 椿油。

唐突だが髪を伸ばそうと思っている。

毎度、髪をバッサリ切るたびに「長い髪は手入れが面倒だし、もう2度とロングヘアーにするものか」と思うのだが、喉元過ぎれば熱さを忘れる……ではないが、短い髪を見慣れてくるとロングヘアーが眩しくなって「また伸ばそうかな」と思ってしまうのだ。私にとって髪型のチェンジは周期的に訪れる病のようなもので、これからも何度も同じ罠にハマっていくのだろうと思われる。

現在、髪の毛は肩のあたり。美容院の兄ちゃんからは「小柄だしロングヘアーよりもショートの方が似合いますよ」と言われるのだが、外野の声は気にしない。とりあえず今は伸ばしたい気分だから伸ばすのだ。

せっかく髪を伸ばすのだったら綺麗に伸ばしたいよね……と、これまた唐突に髪のお手入れが気にしてみたり。脳味噌で考えるより先に即実行派の私は、早速「髪に良い」といわれる椿油を買ってみた。

椿油は「臭そう」とか「ベタベタしそう」とかいうイメージがあったが、私が買った椿油は臭くもなければ、それほどベタベタもしていなかった。

野暮ったい感じのパッケージだが、しかし中身は素敵なデザインのガラス瓶だったりして、女心に超ヒット。見た目で髪が綺麗になる訳ではないが「深窓の令嬢が使ってそう」な雰囲気のロマンチックな瓶にすっかり満足してしまった。「なんか、これ持ってるだけで素敵な女性になれるような気がする」などと酔い知れてみたりするあたりは、ちょっと浅はかですらある。

長く使ってみなければ、その効果は分からないが、今のところ使い勝手は悪くない。これなら使い続けていけそうな気がする。夏の暑さで伸ばすのを断念しなければ、秋頃には美しい黒髪になっているはずだ。せっかくなので柘植の櫛も買ってみようかと思ったりして、なんだかウキウキしている。髪を伸ばす時のトキメキは殿方には分かるまい。

しかし、どこまで頑張って伸ばせるか……ってところは激しく疑問が残る。暑さどころか、梅雨に耐えることも出来なかったりして。とりあえずは「頑張って伸ばす」って方向で今日の日記はこれにてオシマイ。


目次過去未来


エンピツ投票ボタン(押していただけると励みになります)↑
My追加

yurarraをフォローしましょう

【同月同日の過去日記】
$lastyear

白蓮 |MAILHP