昨日、一昨日とローテンションな日記を書いてしまったけれど今日もやっぱりローテンション。しかしながら書いて気持ちを整理して、明日からまた気分スッキリ頑張ろうと思う。てか、今日は長々と愚痴をぶちまける所存。
ここのところのローテンションは乙女な母の病状が最大の理由だが、他にももう1つ理由がある。週末、乙女な母のお供で、旧知の人に会ったのだが、そこで五月蝿く「結婚」について語られてしまって、いささかブルーになってしまったのだ。「結婚」に関しては、年も年だし「あーだの、こーだの」と喧しく言われるのは慣れているのだが、しかし今回は乙女な母の病状悪化とタイミングが重なってしまったので、ちょっと凹んだ。
私の周囲にいる親切にオバサマ方は、心底親切で色々とアドバイスをしてくださる。「弟さんも社会復帰したことだし、白蓮さんも結婚を考えなくちゃね。最近はあまり言わなくんったけど、やっぱり結婚適齢期って、あるわよ。お母さんのことも心配だろうけど、贅沢ばかり言っていたら結婚できなくなるわよ。自分の幸せを考えるなら、お母さんや弟さんのことは、ほうっておいて結婚しなくちゃ。将来1人ぼっちだと淋しいわよ」と。
彼女達の意見は完璧過ぎるほど完璧で正論だと思う。まったくもって、その通り。しかし正論が最良の道とは限らないだろうし、それより何より、ありがた迷惑な事この上ない。もっとも現在は付き合っている人もいないので、結婚云々など夢物語過ぎて話にならないのだが。
もしも私が結婚するとして……だ。それこそ「母を連れて嫁に行く」のは不可能でも、地元(せめて関西圏)で暮らすことと、実家への経済的援助は絶対に譲れない。杖無しでは歩けないために日常生活が困難で、精神的にも何かとヤヤコシイ母をほうってはおけないのだ。たとえ愚弟に任せたと仮定しても、母はたいした年金収入が見込めないので、生活費の負担はしなければならないだろう。もちろん、実家へ援助をするのなら私もせっせと働く訳なのだが。
しかし親切なオバサマ方は、そんなこんなも真っ向否定だ。どうして男性が「俺、長男だし親の面倒は見なきゃいけないんだよね」と言うのは立派なことで、女性が同じことを言うと「贅沢」になるのだろうか。つくづく不思議でたまらない。
「親のこともあるしね」という私を、親孝行だの、自己犠牲だのと決め付けてくださる方もおられるが、私自身はそんな事は思っちゃいない。親への愛とか、感謝とか、そういう高尚な気持ちはほとんどなく「目の前で溺れている人を助けるか、助けないか」という低いレベルでの行為に過ぎないのだ。もちろん「なんか割に合わないような気がする」と思うこともあるのだが。
可愛げがなくて結構。独身でも結構。私は自分が正しいと思う道しか歩こうとは思わない。1人ぼっちで孤独に死んでいくかも知れない遠い未来より、とりあえず目先のことを大切にしたい。それに、成すべきことを放擲して得た道で幸せになれるとも思えないし。
……ま。これだけの啖呵を切るなら「泣き言を書くな」とセルフ突っ込み。昨日、一昨日の日記は流石にマズかったかなと反省している。火種に薪をくべるようなことしちゃって…煽ってどうするよ、自分。だが書いた物を消してしまおうとは思わない。消す必要なんて、ありゃしないのだから。
お金持ちと結婚したいって話を「うん、もういいんじゃない?してしまったら?助けてもらいなさいよ」と言ってくれたSちゃん、どうもありがとう。金持ちの爺様を捕まえたら真っ先に報告するね♪ 大風呂敷を広げるだけ広げて、投げ出しちゃったとしても「それも、ありだよねー」と思ってくれる人がいるというのは、とても心強いのだなぁ。
さて。ウザったい話は、これでオシマイ。自分にも区切りをつけて頑張るかな。乙女な母の療養について愚弟と資金計画も相談したし。明日からは職場観察とか、ヲタク生活についとか、もう少しマシなことを書こう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
<私信> メールの返事はまたあらためて書きまする。
今日はSさんの赤ちゃんの顔を見に行ってきた。Sさんの実家は大阪南地方にあって、大阪東地方にある私の家からは、かなり遠い。車で行ったことはあったのだが混雑した道を運転するのは嫌なので、今日は電車を乗り継いで行ってみた。
雨の中、傘を差してまだ見ぬ赤ちゃんとの対面にドキドキしながら家を出た。
Sさんちへ向かう快速電車は「前4両が○○行。後4両が△△行。途中◇◇駅で車両切り離し」というタイプのものだった。こういうタイプの電車にはあまり乗ったことがなかったので「なるほどなぁ」と思ったものの、電車のアナウンスを聞いていると、唐突に哀しくなってしまった。
途中まで同じレールに乗っかって同じ方向へ進んでいたのに、ある地点でお別れだなんて。切り離されたが最後それぞれの道へ進んで、もう繋がれることはないだろう車両って、なんだか人の一生と似ているような気がした。
同じ電車に乗り合わせても、それは、ほんの一瞬のことで、ずっと同じ電車に乗っているなんてことは不可能なのだと。途中下車することもあるだろうし、どこかの駅で切り離し作業があるかも知れない。結局のところ自分の旅は自分1人で進まなければいけないのだ。同じ車両に乗り合わせた人がいて、その人と仲良くなれたらラッキー。だけどそれも永遠には続かない訳で。
私の乗っている電車は、いったいどこへ行こうとしているんだろう。私の降りるべき駅は、とんでもなく辺鄙で荒んだところかも知れない。私が現在進行形で一緒に進んでいる人達も、途中下車したり、別の車両に移っていってしまったりして、1人で進んでいかなくちゃいけないのかも知れない。1人になることや、1人でいることを恐れてはいないつもりだけれど、平気と言い切れるほど強くはない自分を嫌というほど感じた。
31歳にもなって女子中学生のようなことを思って、相当真剣に哀しくなってしまった。「いい年して何言ってるの? どうかしちゃったんじゃない?」とセルフ突っ込みを入れながら、しかし哀しくてたまらなかった。
Sさんの赤ちゃんはご機嫌さんで可愛らしかったし、Sさんも元気そうで安心したし、楽しい1日だったのだけど今日は「切り離し」という言葉が妙に引っ掛かっている。今日は赤ちゃん観察日記を書こうと思っていたのになぁ。たまには陰気な日記もいいかもね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
2004年05月15日(土) |
浅ましい話だが、しかし。 |
昨日は乙女な母の通院日だった。乙女な母が禁酒を思い立ったのはいつだったか覚えていないが、とにかく定期的に通院して薬を服用しているわけだが、これからはそれに合わせて週3回の注射が加わる。どんな病気でもそうなのだろうが自分自身が「あっ。ヤバイかも」と思った時は、すでにかなり進んでいたりするらしい。
一昨日まで読んでいた小説『OUT』の中にヤバイ仕事を引き受けようとする女が「のどから手が出るほど金が欲しいんだよ」と言っていたけれど、私も同じ気持ちだ。
自分の身の回りに長期療養者がいない人や、実際にそういう人と接していても金銭面ではノータッチの人にはイマイチピンとこないかも知れないが、長期療養だの入院だのという治療には、当たり前だがお金が掛かる。時代劇の世界ではないので「お父っつぁんに薬を飲ませてやりたいので身売りしました」なんてことのないよう、高額療養費制度など用意されているので、どうにかやっていけるだろうが、それでも厳しいことには違いない。
愚弟の時は労災で医療費だけは無料だったので随分助かったが、父の時は大変だった。過去の経験上、乙女な母の病状よりも、むしろ資金が気に掛かる。派遣のCADオペの稼ぎなど、たかだか知れているしなぁ。「お金が欲しい」なんてことばかり書いていると、金の亡者みたいだけど「金の成る木はあるまいか」なんてことを真剣に考えてしまう。もちろん全く蓄えがない訳でもないのだけれど、ある程度先が見えているだけになぁ。
浅ましい話だけど、私と乙女な母を引き受けてくれる経済力のある人が現れたら、どんなに年寄りだろうと変な人だろうと喜んで結婚してしまいそうだ。ネットで募集でもかけてみるか……なんて。贅沢な暮らしがしたいんぢゃあない。安心して暮らせる経済力が欲しいのだ。経済力というのは、もちろんお金のことである。
ぶっちゃけ。頑張るのはもう嫌なのだ。頑張りたくないのだ。地味でもいいから、ゆるゆると暮らしたいのだ。「私って駄目よねぇ。最終的には夫(親でも可)に頼りっきりだしね」とか、そういう言葉を言ってみたいんである。頑張屋さんだとか、しっかりしてるとか言われるのは、もう沢山だぁぁ。
……と。いつになく弱気モードである。ちょっと頭を冷やしてこよう。これ以上書いていても湿っぽくなるだけなので今日の日記はこれにてオシマイ。
新職場の仕事については不満を隠しきれない今日この頃だが人間関係は良好である。ウキウキ・ウオッチングも楽しく続行中。少しづ慣れてくると周囲を見渡す余裕も出てきた。せっかく関わりを持つのだもの、せいぜい楽しませてもらわねば。
遊具の設計をしている部署と船舶の部署とでは同じ会社でもカラーが違うようだ。船舶の人達は、ちょっぴりワイルド・ワイドな感じがする。男臭い……というのだろうか。私のいる遊具の方は繊細な感じ。どちらかというと船舶の人々に興味アリ。昨日、大型船の検査員さんと話をしたから……と言うわけではなくて、もともとオッサンテイスティ好きなもので。
見る物、聞く物すべてが珍しくて面白いのだが、一番身近なところで面白いと思ったのは同じ派遣会社所属で同い年の相棒である。彼女はものすごく「一味」が好きで、カバンにはいつも「マイ・一味」が入っているのだ。彼女曰く、辛い物好きで「七味」では駄目らしい。山椒とか青海苔とかの味が邪魔なのだとか。毎日お昼はカップ麺で表面が真っ赤になるほど「一味」をかけて食べている。
彼女は8月までの契約で延長する気はないらしい。今日「一緒に働かなくなっても一味とカップ麺を見たら、きっとUさんのことを思い出すだろうと思う」と言ったらば「元・同僚にも同じこと言われた」と笑っていた。何がそんなに彼女を一味へと駆り立てるのだろうか? マヨネーズ好きが「まよらー」なら、彼女は「いちらー」ってところだろう。味の好み以外にも、なかなか面白いキャラなので、しばらく楽しませてくれそうな予感満載。
明日は待ちに待った金曜日。今週は仕事以外のことで身辺慌しかったので、とにかく週末が待ち遠しかった。さてと、もうひと頑張り……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
2004年05月12日(水) |
いろんな仕事があるんだなぁ。 |
明日は新職場1週間記念。
たった1週間働いただけだが今回の仕事はちょっとミスったかな……と思っている。長く続けたいと思って入ったのだが、この調子だと契約延長はしないだろうなぁ。業務内容が最初の話といささか違う。営業さんに苦情を言うのもアリだろうし、契約期間内でも1ヶ月以内に告知すれば契約が解除できる……てな契約書を交わしているのだが社会人として引き受けた仕事はまっとうしようと思う。とりあえずは5ヶ月。先のことを思うと、ちょっぴり気が重い。
そんなこんなで不満のある毎日だが、今日は面白いことがあった。
仕事帰りに会社(工場)を出たところで「Sさんは、もう帰った?」と50代とおぼしき男性から声を掛けられた。働き出して1週間。自分の部署にいる人の顔と名前を一致させることも危うい感じなのに、他部署の人など分かるはずもなく、その男性にもその旨を伝えた。話はそれでオシマイのはずだったのだが、何故だかしらそのままの勢いで、その男性と駅まで一緒に帰ることになった。
私は遊具を作る部署にいるのだが、男性は造船部門にいるとのこと。大型船の検査をしていて、船で生活しているとか、若い頃はアラスカだのカナダだのスペインだので仕事をしていたとか、陸いる時間より海にいる時間の方が長いなんどと雄弁に語ること10分。海の男と親しく話をするのは始めてなので、ワクワクしながら話を聞かせてもらった。
「ご馳走してあげるから飲みに行きませんか?」と誘われるも初対面の人にご馳走になるわけにもいかず、丁寧にお断りした。「俺、独身なんだ」とアピールされたのも気になったし。これも一応ナンパに入るのだろうか。
なんちゅーか。仕事の事でいささかブルーになっていたのだけれど、海の男の話を聞いて、まだまだ自分の知らない世界や自分の知らない仕事があるのだと知り、ちょっとだけ気分が盛り返してきた。いろんな仕事があるんだなぁ……と妙にしみじみ。
とりあえず明日も出勤しなくちゃなぁ。なんとなく短い付き合いになりそうな予感のする職場なので、今のうちに色々と見聞しておかねば……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
顔が濡れて力が出ないよぉ(BYアンパンマン)的な1日だった。
駄目な時は何をやっても駄目なのだなぁ。リアル生活のイマイチさに相互するようにネット生活もイマイチ。ネット徘徊をしていても、なんだか気乗りしない。思えばネット生活的には、ここのところローテンション。読書録は放置プレイ状態だし。積極的に、どーの・こーのしようという気力が欠けていると言うか。
ストイックに更新を続ける事のできるサイトマスターさんって凄いなぁ……と思う。密かに目標にするサイトがあるのだけれど、目標どころかもはや足元……もとい同じ大地に立つことさえオコガマシイような気がする。とりあえず「辞めずに続ける」という最低のラインだけは死守しているけど、なんだかなぁ。
明日からまた1週間お仕事。新職場では、まだ仕事に慣れていない分だけ時間が過ぎるのが早くて良いのだが、やはり月曜ってだけで憂鬱。「仕事行きたくないなぁ」と思うも、こんなにローテンションだと、せめて仕事なとしていた方が良いように思う。それくらい今日はイケてない休日だった。
せめてもの救いは読書中の本が面白いってことだろうか。本を拠り所にしていると言うか、本と共に暮らしているというか……そういう自分を感じる。
ブツブツと愚痴っぽい日記など書いていないで、今日は早めに寝るかなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
2004年05月08日(土) |
カレーライスドリーム |
出勤2日目。
私は手弁当だったが、職場から希望者に支給されるお弁当は、なんと鰻だった。オカズはオカズでちゃんとした物がついていて、白ご飯が鰻丼になっているという超・豪華弁当である。社員さんに「豪華版でいいですねぇ」なんて話をしたらば、その社員さんがお弁当について熱く語ってくれた。
基本的に職場で支給されるお弁当ってのは、そんなに美味しくないらしい。しかしごく稀に今日の鰻丼のようにスペシャルな物があるそうな。そして……週に1回、水曜日には『特別食』というものが出るらしい。彼は嬉しげに、かつ楽しげに語った。「あのな。水曜日はエェで。シチューとかカレーが出るねん。カレーライスがさぁ!」特別食の出る水曜日は、いつもより申し込み者が多いとのこと。
カレーライスに思いいれを持つ人って多いんだなぁ……とシミジミ思った。カレーライスには夢がある。愛がある。そして希望がある。取り立てて豪華なメニューでもなければ、口に入りづらいメニューでもないのに大人気なんだなぁ。そう言えば学校の給食でも人気ナンバーワンだった。
そしてカレーライスドリームを持つ人は女性より男性の方が多いような気がする。ちなみに私はカレーライスドリームを持たない。カレーは決して嫌じゃない。専門店のカレーも好きだし、自分で作るカレーは美味しいと思う。だが、しかし「カレーライス=非常食」という意識が強すぎて(忙しい時に作り置いて行ったりする)どうしても素敵なメニューとは思い難いのだ。
ま。せっかくなので1度くらい特別食のカレーライスを狙ってみよう。
職場は基本的に週休2日なのだが、企業カレンダーで年に数回土曜出勤日があり、今日は早速その出勤日に当たってしまった。そんな訳でこれから出勤。今日1日働いたら休みだし頑張ろう……ってことで今日のになっきはこれにてオシマイ。
2004年05月06日(木) |
ウキウキ・ウオッチング♪ |
今日は初出勤だった。31歳だけど、中古品だけど一応フレッシュマン。
今度の仕事は遊園地だの、テーマパークだのの遊具を作っている会社。けっこう大きな会社の一事業部に所属することになる。職場は工場と引っ付いていて広々とした敷地にあるオフィス棟勤務。以前勤めていたハウスメーカーも大企業だったけど支店勤務だったので「でかい会社で働いている」って意識はなかったのだけど、今回は「でかい会社で働いているなぁ」と実感させられる職場だ。
今日は驚きと発見の連続だった。
目にするもの全てが珍しくってしょうがない。
女子更衣室は「いかにも」って感じでロッカーがずらりと並んでいてカーペット敷。洗面台&テレビ有。ああいう場面はテレビでしか見たことがなかったので感激してしまった。食堂もあるし、売店もある。売店は高校の購買部のような雰囲気で、おばちゃんがパンとかラーメンとかタバコとかアイスなんかを売っていた。鄙びた風情がとっても素敵。
食堂は「社員食堂」というより、食事をする場所という感じ。メニューはうどんのみ。基本は給食のようなお弁当(希望者のみ)でメニューは1種類のみ。しかしこの食堂、豪気なことにお味噌汁飲み放題。しかもお弁当やおうどんを買わずに食堂を利用する人も飲めるシステムらしくて、社員さんに連れられて行った手弁当持ちの私もお味噌汁のご相伴にあずかった。なんてアリガタイ。毎日あたたかいお味噌汁がいただけるだなんて。
ここの会社は太っ腹なのか、社内の自動販売機は缶ジュースが100円。500mlのペットボトルが120円と外で買うよりちょっぴり安い。しかもちゃんとしたメーカー物だから嬉しい。今日は伊右衛門byサントリーを飲んだ。
なんちゅーか食べる話ばかりになってしまったので少しだけ仕事の話も。
まだ右も左も分からない新人なので今日はもっぱら雑用係。図面はなんとか読めそうな感じ。ちょっとホッとした。そして連休明けで、失業明けで、しかも前職場が生温かっただけに、ちゃんと働くのはキツイいだろうと思っていたのに、平気だったことにホッとした。これはひとえにタコ部屋勤務の効能である。何が幸いするか分からないものだなぁ。
まだ勤務は始まったばかりなので、これから何があるか分からないけれど、とりあえず明日も張り切って行きましょうかねぇ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
今日はNさん、Iさん、Hさんと神戸へ出掛けた。街歩きとランチ、そして贅沢スイーツというフルコース。「なにをする」という目的はなく、むしろ「久しぶりに会って喋る」ということに重点が置かれた集いだった。
ものすごくご無沙汰のHさんから「交通事故びっくりだったね」とお見舞いを受けると同時に「周りの人から『取れるもんは取らなきゃ。お人よしにしてたらアカン』とか言われなかった?」との質問を受けた。まるで私に張り付いて見て来たような話っぷりだと吃驚しながら、事故の後の流れHさんに話した。人身事故扱いではなく、物損事故にしたことや、慰謝料などは取り立てて請求していないことや、その他諸々。
私の話を聞いたHさんは淡々と語ってくれた。
色々と言う人もいるし、そういう方法が悪いとは思わないけれど、気にしては駄目。一見お人良しで馬鹿なように見えるけど、労力とか色々と考えたら白蓮さんの考え方は間違っていない。自分のしたことは自分に返ってくるものだから、白蓮さんの対応は決して損にはなってないから……と。
すんごく感激してしまった。
今まで「そんなお人良しなことでは駄目」とか「あんたは何も知らんやろうから教えといたるわな」とか言ってくる人はいたけれど、Hさんのような事を言ってくれた人はいなかった。自分の考えが間違っていると思ったことはなかったけれど、それでも外野からやいのやいの言われると「やっぱ私って馬鹿?」とか思ったりしていたので、Hさんの話はすごく励みになった。Hさんの家はお商売柄、交通事故の処理は何度も経験済みで、Hさんの話はHさんのお父様の考えだとのことだった。
今日はHさんの話以外にも「なんちゅーか頑張らなきゃねぇ」と思うような話が多くて、しみじみと良かった。ランチよりもケーキよりも、そんな話がご馳走だった。私は明日から新しい職場で新しい生活が始まる訳だが、新しい気持ちで張り切っていこうと思った。
失業生活も、黄金週間もオシマイ。新しい職場に慣れるまでは色々あるとは思うけど頑張れるような気がするな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
今日は自宅で地味に過ごした。
食料品の買出し、風呂掃除、古書店へ仕入れetc。一応身体は動かしていたものの、今ひとつキレが悪いと言うか、パンチに欠けると言うか。「我ながら冴えないなぁ」と思いつつ、ふと「そう言えば昨年の今頃は何をしていたのだろう」てな事が気になった。こんな時の日記ぢゃないか……と昨年の今頃書いた日記を読み返してみた。ロクなもんじゃなかった。都合良く忘れていたけれど昨年の今頃は精神的に爛れた感じの生活をしていたのだった。過去はむやみに振り返る物ではないってことを学んだ。
過去を振り返ってヘタレるよりも、本日の良かった探しでもしよう。
本日の良かったは洗い立ての風呂に入ったこと。ジャスミンの香りの入浴剤を入れた。季節柄、あちこちでジャスミンが花盛りなので選んでみたのだが、入浴剤的には微妙な感じだった。なんだかジャスミン茶に浸かっているようで。美味しい飲茶を食べたくなってしまったりして。色気より食い気……てな話はともかくとして、洗い立ての風呂に入るってのは最高に気持ち良い。立ち上る湯気の清潔さにウットリしてみたり、浴槽がキュッキュッと鳴るのを確認してみたりして、なにげに楽しいものである。
明日はヲタク的行事があるのでお出掛け。明日は天気が悪いらしいので、ちょいと憂鬱だが天気ばかりは仕方がない。早めに起きて鍋にカレーを仕込んで出掛けようと思う。夕食は鶏ミンチカレーだ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
関西では「し」を「ひ」と発音する人が多い。
質屋(しちや)は「しちや」だし、しつこいは「ひつこい」なのだ。で。私は昨日に引き続いて「ひつこく」イエスとユダについて。あるいは新約聖書におけるユダの役割について考えている。本当は、そのテのことを勉強している人に聞けばいいのだろうが宗教系の疑問を安易に振るのは危険過ぎるものなぁ。世の中には「知りたくても知り難い事柄」が多過ぎるように思う。
今日は愚弟の為に一肌脱いだ一日だった。一肌どころか二肌くらいは脱いだだろうか。楽しかったと言えば楽しかったが、これがけっこう草臥れた。貸しは出世払いってことで。他人から借りを作るのは嫌いだが、貸しを作るのは悪くない。愚弟には不良債権化しないよう精進して欲しいものだ。
連休中日の明日はフリー・デイ。
だいたいからして、この連休は、それまでの慌しさにかまけて何の予定も立てなさ過ぎた。昨日の映画も、今日の一肌脱ぎ脱ぎも突発的な物だったしなぁ。誰かデートに誘ってくれないかなぁ……と思うも、誘ってくれる人がいる訳でもないので、風呂掃除でしようか、それとも古書店へ繰り出すか。黄金週間とは名ばかりのの地味な休日である。燻し銀的とでも言おうか。全日本・地味三十路大賞とかがあれば、きっと良い線いけると思う。
ブツクサと景気の悪い話を書いていても、パッとしない事この上ないので、とりあえず寝るか……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。
2004年05月01日(土) |
『パッション』を観て。 |
メル・ギブソン監督の『パッション』を観に行ってきた。なので今日はヲタク的な真面目映画感想など。
我ながら自らのヲタクっぷりに飽きれるが公開初日の初回にて鑑賞。イエス・キリスト最後の12時間……という触れ込みだったので、キリスト教の信者さんが多いだろうと踏んでいたが、どうやら本当に多いみたいだった。やたらとグループが多いのだ。特に多かったのは実年層。男女混合の真面目な雰囲気の方々で、マイナー映画館のわりに満員で驚いた。映画ヲタク風の人々を凌ぐ勢いで驚いた。
キリスト教国では、なんだかんだとセンセーショナルな作品として受け止められていたようだが、信仰を持たない人間にはサッパリ訳の分からない内容だった。私は一応、読み物として聖書を通読しているし、遠藤周作フリークレペルでのキリスト教知識は多少なりともあるのだが、信仰ってヤツは身体に染み付いていないと、これっぽっち役に立たない訳であり。
残虐な場面が多いので、そっち系が苦手な方は観ない方が良いと思った。首が飛ぶ訳でもないし、流血がおびただしい訳でもなく、ホラー映画よりゆるいのだが、強いて言うなら拷問系。わりと嫌な感じの映像だと思われる。肉食獣的民族の作った映画だなぁ……というのが正直な感想。
私は感動出来なかったが、泣いている人もチラホラいたので信仰を持っている人には思うところがあるんじゃないかと思った。客観的に観ても、力の入った作品だと思う。
個人的には、ある意味において刺激的だった。文章でしか読んだことのない出来事が映像化されたことで、今まで気付かなかったことに気付いたと言うか。いっとう感じたのは「イエスは人々の罪を背負って十字架に架かった」という一文。文章化すると「へー」って感じだが、よくよく考えてみると恐ろしく残虐な行為だということだ。
聖書ではイエスが十字架に架かったこにより彼の弟子達は本当の意味での信仰に目覚めるという経緯にに、激しく疑問を抱いた。私だったら精神に異常を来たしているかも知れないよなぁ……と。聖母マリアについてもしかり。処女受胎(真偽はともかく、仮にそうだったとしても)自分の育てた子が、あんな目に遭って、普通でいられるってのは凄すぎるように思った。その辺は「神の成せる技」ってところだろうか。今までも激しく疑問を感じていたユダの扱いについも、映像で観て、今まで以上に疑問を感じた。突っ込みどころ満載過ぎ。このことにつては語り出すとキリがないので今日は割愛。
面白いとか、面白くないとか言う以前に、人間にはどうしても相容れない感覚があるのだということを、つくづく思い知らされたように思う。だからこそ人はいがみあい、戦争だって無くならないのか……とか。日頃は考えもしないことを考えさせてくれる、刺激的な映画ではあった。好きか嫌いか二分するなら間違いなく嫌いなタイプの映画ではあるのだけれど。
おかげで濃ゆい連休初日となった。久しぶりに、映画について真面目かつ熱く語ってみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。