白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2004年04月30日(金) 病院。そして病院。

今日は乙女な母の定期検査日。乙女な母を病院へ送迎。検査の結果はイマイチ思わしくない感じ。乙女な母は落ち込んでいたが薄情な娘は心配するよりもむしろ溜息。どうしたものか「心配」とか「同情」とかいう気持ちが沸いてこない。亡父の経緯を見ているだけに長く掛かるだろうことが予測できるから、ガックリくるという部分もアリ。

「どうせ長くい付き合いになるんだろうけど、最後まで付き合ってあげるから、かかってきな」てな感じか。私も一応、未婚女子なのだけど、ここのところ発想とかノリがオバチャン臭くていけない。愚弟など「オバチャンと言うより、むしろ漢」とか言うし。

ああ、だけど私は漢ぢゃない。乙女でもないけど。

凹み気味の乙女な母を家に残して派遣会社と職安へ。派遣会社では「怪我の具合はどうですか? でも運が良かったですね」と何人かに聞かれて、いたく恥ずかしかった。早いところ交通事故のことは忘れてもらいたいのだがなぁ。

帰り道、駅ホームで自宅より電話。十四歳になる愛犬のサチが痙攣を起こして大変だとのこと。乙女な母にタクシーを呼んで、サチを動物病院へ連れて行くように頼む。もちろん私も乙女な母に遅れて動物病院へ。犬の年齢が年齢なだけに最悪の事態を連想して目の前が真っ暗になったが、痙攣は全身のものではなく、後ろ足の関節炎による足の痙攣だったらしく、そういう事態には陥らなかった。しばらくサチは病院通い。老犬だから病気になるのも仕方のないことだが、それにしても人騒がせなワンコである。ドキドキしたおかげでドッと草臥れた。1日で2軒も病院へ行くことになろうとは。

明日はちょっと自分のために時間を使おうと画策中。映画の日でもあるし、ちょっくら映画を観てこようかと。今のところは『パッション』を候補に挙げている。落ち込みそうな、気持ち悪そうな予感がするのだがも観たいという好奇心がウズウズ。キリスト教国では話題になった作品らしいが、キリスト教とは係わり合いのない人間が観ても感動するのかどうか、ちょっと検分してみたく。自称、遠藤周作フリークなのでキリストネタは押さえておきたい……などと言う読書オタク的感覚もアリ。

ま。予定はあくまでも予定なので、どうなるかは定かでないが、とりあえず明日は映画と買い物だ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月29日(木) 家族主義。

家族主義……と言う訳ではないのだが、久しぶりの休日は家族サービスデイと定め、乙女な母を連れて映画に出掛けた。

タコ部屋に通っている間は仕事漬けで、ほとんど家庭を顧みない状態だったので埋め合わせということで。エディ・マーフィ主演『ホーンデッド・マンション』など。取り立てて、どーの・こーの語りたいような映画ではなかった。乙女な母がエディ・マーフィ好きなので選んだ作品なのだが、私自身はエディ・マーフィって好きぢゃない。なんだか喋りが五月蝿すぎてついていけないのだ。アメリカ風だなぁ……と思うも淡白質な日本人には御呼びでない感じ。

夕食は家族サービスディらしくスキヤキ。乙女な母は食制限中だが、たまには良いだろう。普段は禁アルコールの食卓だが、今日は食事中にビールを開けた。これくらいのお楽しみは許されるべきだと自分に言い訳をするの巻。

今さらながらだけど昨日はタコ部屋勤務の最終日だった。感動した。オヤヂ達に挨拶をして職場を出た帰り道にホロリときてしまった。1年3ヶ月も働いた前職場では味わえなかった感動である。素晴らしい人達と一緒の空気を吸えた事に心から感謝した。

短期の仕事ではあったけれど、おかげで前職場で身に着けてしまった気だるいモードを一掃することが出来たように思う。黄金週間明けからは新しい職場。キチン・キチンとお給料分だけは働きたいと思う。明日は契約書を交わしたり、職安に採用届けを出したりと稼動準備。

さて。黄金週間は何をして過ごそうかな……とて、ほとんど何の予定も立てていない長期休暇を前に頭を悩ませつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月28日(水) ラスト・ワン。

今日は朝っぱらから日記を書いてみたりして……てか、昨日は帰宅が遅すぎて、とても手を付けられる状態ではなかった訳だが。タコ部屋生活も今日で最終日。感慨深い物がある。

昨日、同じ作業をしているリーダーのオヤヂ(個人的なボスと呼んでいる)から「よぉ頑張ってくれたなぁ」と語られてしまった。なんでもボスは本日役所の申請書類関係で外回りの仕事を埋め立てていくので作業場には来られないので、昨日がボスと私の最終日だったのだ。「ワシ、ベッタリ女性と仕事するの20年くらいやってんけどなぁ。すごい楽しかったでぇ。ありがとうなぁ」そう言われて、ちょっと胸が詰まってしまった。そしてボスは「ホンマやったら飲みに連れてってやりたいんやけど今日は泊まりやからなぁ」とて、コンビにでジュースを買ってくれた。

お互い、丁寧に礼を交わして分かれた。

すごくキツイ仕事だったけど、そんな風に言われると嬉しいぢゃあないか。女冥利と言うよりも、むしろ仕事人冥利に尽きる。が、待てよ。薄々は感じていたのだが、今回の仕事ってば、やっぱり女性にはキツ過ぎる仕事だったんぢゃ……その道のプロが20年も女性と仕事をしていないと言うのだしなぁ。もちろん女性がいなかった訳ではなかったが、別室でのオペレーターさんや、短時間のバイトさんばかりだったような。ガッツリと最初から最後まで働いていたのは私だけだったような……

もっとも派遣社員で、女性ってことで徹夜なんかには参加しなかった訳だし、それなりに厚遇されてはいたのだけれど、数合わせといっても豪快なところに派遣してくれたものだとツクヅク思った。でも、おかげで楽しい経験が出来て良かった。体力も気力も切り売りしたけど。

ボスとは、もう会うことはないだろうし、この仕事と携わることもないだろうけど、色々と教えていただいて感謝している。ありがとうボス。

そんなこんなで、あと1日。今日で最後だと思うと気合が入るってもんである。そろそろ出勤の準備をしないといけないので今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月26日(月) 闇夜の花水木。

花水木・花盛り。なんだか茶化しているみたいだが、実際ちょうど今が盛りだ。花水木ってのは夜に見ても健全な感じがするのは何故だろう……なんてことを思いながら帰宅した。作り物めいた花弁の形がそう思わせるのか、子供の図画に登場しそうな色合いがそう思わせるのか。考えてみたが、これぞというポイントは思いつかなかった。まあ、なんにせよ桜ほどではないが闇夜にも目立つ花である。

今日からタコ部屋で紅一点だと、ちょっと身構えていたのだけれど、何の支障もなく業務は終了した。忙しすぎて余計なことに思い煩うスキが無かったのも事実だが、オヤヂ達にすっかり馴染んでいるので意外と働きやすいというのもまた事実。派遣先の会社から「このまま、うちの子になりなよ」とお誘いを受けたりなんかして。次の派遣先が決まっているってこともあったが、そうでなくても、このハードさで長期を勤める自信などありゃしない。短期だからこそ頑張れている訳で。

一生懸命働くってのは決して悪いことではないが、自分が空っぽになってしまうまで働くってのは本末転倒な気がする。今の私は空っぽ状態。それでも私など、まだまだ甘ちゃんなのだろうなぁ。空っぽな心身に鞭打って労働している人達って凄いなぁ……と心から思う。生きるのは面倒で、厄介で、大変だ。もちろん素敵なことも一杯ある訳だが。

タコ部屋勤務も残りあと2日。一刻も早く足を洗いたいと思う部分もあるが、情が移って名残惜しい気持ちもある。1年以上勤めていた前職場では感じなかった感覚だ。クタクタ過ぎて、どうにもこうにも……だが、ある意味良かったのかも知れないなぁ……なんてことを思いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月25日(日) 停滞。

値千金の三連休。あんなに楽しみにしていた休日だったのにフタを開けてみると、なんて事はなかった。不本意の極み。「やるべきこ事」だけは辛うじてこなしたものの、それ以外のことには何も手を付けないまま時間が過ぎてしまったような気がする。むしろ、やるべき事だけでも、こなせたことを褒めてやるべきなのか。

「停滞する」ということが怖い。

間寛平のギャグで言うところの「止まったら死ぬんじゃ」という感じ。焦る必要などどこにも無いのに、何を焦っているのだろうかと自分でも不思議に思う。例えば……現在時刻は午後10時を過ぎたところで、寝るまでにまだ何時間か自由な時間があって「あんなこと」とか「こんなこと」をしたいと思っているのに、それに取り掛かるだけのエネルギーが不足していて「どうでもいいから、取り合えず寝床に入りたい」とか思っている自分が、どうにも勿体無い時間の使い方をしているように思えてならないのだ。

理屈の上では「疲れている時は休養が1番」だと分かっているのに、気持ちの上で受け入れられていないのだと思う。だいたいからして欲張り過ぎるのかも知れない。欲しい物はガッツ&パワー。もしくは、穏やかにあるがままを受け止められる心。

3日間、停滞していたおかげで、少しはエネルギーが回復したのだから、それで良しと思わなくてはなぁ。

明日から再びタコ部屋勤務。明日からまたタコ部屋の人数が縮小されるので、男臭いオヤヂのの中で女性は私1人きり……まさに紅一点。あと3日、どんな風に仕事が進んでいくのやら。とにかく勤務明けが楽しみだなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月24日(土) コンバートしたい……

今日は冬物衣料のお片づけ。

クリーニングが必要なものはクリーニング屋へ。手洗いできる物は家で手洗い。もっとも、手洗いと言っても、洗濯機の「ドライコース」とか「手洗いコース」を活用するので自分の手で洗った訳ぢゃないのだけれど。毎度悩むのは洗濯物の干し場所である。スカートなんかは吊り干しにするけど、セーターなんかを吊る訳にはいかないし。

どうしようもないので通販で買った「セーター干し用ネット」だの「お風呂のフタ」だのをフル活用して、裏手の濡れ縁(洗濯干し場)にダーッと並べた。専業主婦とかで毎日家にいたら「1日2枚づつ洗う」なんて技が使えるだろうけど、そうでない人々は、どうやって冬物衣料と向き合っているのだろう。豪気に全部クリーニングに出しているんだろうか。

今日は私の就職祝いということで愚弟が回転寿司をご馳走してくれた。美味しかったのだけど、イマイチ食いつきが悪い感じ。ビールを飲む気にもなれなかったし。体調悪いとビールも飲めないんだよなぁ。なんだか、つまんない。

気持ちは元気でも、身体が元気でないと、思うように動けないのがもどかしくてたまらない。気持ちのエネルギーを身体のエネルギーへとコンバートできる装置があったら良いのになぁ……なとど、ツマラナイことを思った。

2日間も仕事をせずに家で過ごしているのだから、明日はちょっと元気になっているだろう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月23日(金) 剥き頃。

待望の三連休初日。8時起床。職安と市役所へ行く。職安へは来週も行かなくちゃいけないらしい。面倒だなぁ……と思うが、こればかりは仕方ない也。ものすごく疲れが溜まっていたらしく、自宅から最寄り駅までの道程が、やたらと遠く感じられた。途中、書店でいかりや長介のエッセイ本『だめだこりゃ』を購入。基本的にタレント本には興味がないのだが、ついうっかり……てか、長さん好きだったし。

忙しさにかまけて美容院にも行かず、お洒落もおざなりで、ほとんど女性を捨てているような風体だったので「これはイカンだろ」とて散髪に出掛けた。とりあえず髪を伸ばしていく方向でカットしてもらう。髪を切ってもらっている最中、眠くてたまらず、仕上げにブローしてもらっている最中に眠り込んでしまった。

派遣会社の事故処理担当者から電話。別の派遣会社からも仕事紹介の電話。新米ママになってSさんより電話。なにげに外界からのアクセスの多い1日だった。Sさんは大変ながらも新米ママ生活を楽しんでいるらしく受話器の向こうから微笑みが伝わってくるようだった。

夜はお見舞いの品を調理して食べた。素晴らしく美味しかった。美味しい食べ物は血肉に変えさせていただきます。ありがとう。

読書録に書かねばならない本が積み上がっていくのだけれど、とてもそこまで手が回らない感じ。そういえば、そろそろHPを立ち上げて2周年になる。当初の予定では2周年記念の暁には読書録には500冊の本が並んでいるはずだったのだが、どうしたものか予定とは随分と違ってきているようだ。コツコツと積み上げていくというのは、案外難しいものなのだなぁ。5年、10年と年を重ねれば、そのうち格好もついてくるだろう。問題はそこまで続けられるかってことだ。

あちこちに出来た擦り傷のカサブタが、今ちょうど「剥き頃」を迎えている。剥いちゃ駄目だと分かっているのに、ついつい剥いてしまうのは人間の性というものだろう。今日は、なんだか箇条書きちっくな日記らしい日記になったなぁ。さて、そろそろ寝床に入って、長さんのエッセイでも読むかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月22日(木) 馴染んでいるし。

タコ部屋解散から2日。

人員が急激に減ったため、もはやタコ部屋とは呼べなくなってしまったフロアーでの仕事は、サミシイかと思いきや、以外にまったりしていて悪くはなかった。「タコ部屋の仲間達は良い人達ばかり」と書いたことがあるが、数日遅れてに投入された13人には問題アリな人が多く、作業手順を説明したり、間違いチェックをしたりという手間がけっこうなストレスだったのだなぁ……なんてことを居残り組の仲間と語り合った2日間だった。

今の仕事は特別お給料が良い訳でもなく、労働時間は長く、仕事はキツク、くわえタバコで仕事をするオヤヂがひしめく男臭く荒っぽい職場で「心身ともにクタクタ」とか言いながらも、けっこう馴染んでいる自分に吃驚する。私は現場の匂いのする職場が好きみたい。どちらかと言うとオヤヂ属性なので、小奇麗な職場よりも、むさ苦しい職場の方が、しっくりくるのかも知れない。

それにしても、くたびれびれ。よれよれ。

明日から待望の3連休。明日は職安だの、役所だのの手続きをしたり、その他滞っている用事を片付けねばならないのだが、それでも休みってだけで純粋に嬉しい。土日は何をして過ごそうかな……散髪に行ったり、ほったらかしにしていた冬物の洗濯もしたいし……などと考えるだけでも心が浮き立つ。

とりあえず今日はもう寝よう。めくるめく3連休に胸を躍らせつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月20日(火) 呆然と。

タコ部屋の日々に草臥れている今日この頃。先日のアクシデントのお陰で余計な用事もあるし、面倒なことこの上ない。気力、体力ともに消耗しているのでPCの前に座っても能動的になれずにいる。ポツポツとメールの返信をする程度。

タコ部屋勤務は残すところ、あと2日……のはずだったのだが、3日ばかり延長になった。職安の手続きをするために金曜日は休むし、土日も休みを入れるので頑張れなくもないのだが、非常に複雑な心境。納期が劇的に間に合わず、しかも仕事の進め方に問題があり(派遣先のミスなのだが)今までしていた仕事が、ほとんどチャラになってしまった。タコ部屋は本日をもって解散。なのに期間延長になったのは派遣先からの要望によるもの。タコ部屋の仲間の中で3名だけが残ることになった。能力を買ってくれたのは嬉しかったが、今までの経緯を思うだに延長はしたくなかったなぁ。派遣会社との兼ね合いがなければ私も、みなと一緒にオサラバしたかったなぁ。

交通事故の事後処理がらみで、警察だの、相手の会社からだのから、日中に電話が掛かってくるのが苦痛で仕方が無い。仕事がパツンパツンでなければ、別に構わないのだけれどなぁ。ぶっちゃけ「1円もいらんから、そっとしておいてくれ」と言いたい。が、そうもいかないようだ。大人の世界って、ホントに面倒。

読書にもイマイチ集中できず電車の中でも呆然としている。本読み虫から本をとったら、何が残るって言うんだろう。ま。とりあえず、あと2日働いたら3日は仕事から解放される訳だし、それを励みに頑張ろう……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月17日(土) 思わぬ休息。

10日間ノンストップのタコ部屋生活のはずが、昨日の事故のおかけで今日は1日休ませてもらった。翌日になると、あちこち痛くなるかも……と思っていたが、新たに痛みが出るわけでもなく、額のタンコブと擦り傷、あっちこっちの打ち身と擦り傷が痛いくらいで、取り立ててヤバいことにはならないようで一安心なり。

午後、トラックに乗っていたドライバーさんが謝罪にきてくれた。今回の事故は、ドアのロックを忘れていた相手側の過失なので平謝りだった。ドライバーさんは弟と同じ歳か、もしかしたら弟よりも若いかも……と思われるような年頃の若人で、なかなかの好青年だった。

大した事故ではなかったと言うものの、色々な人に心配してもらって、幸せ者だと思った。向かいの婆さま曰「こんなに軽くで済んだのは、あの世のお父さんが守ってくれはってんで」とのことだが「どうせ守ってくれるなら、ちゃんと守って欲しかったぜ」と思うも「どうせなら、ちゃんと守ってよ」というような発想でいるよりも、婆さまみたいに思っている方が、人として幸せな考え方だろうなぁ……と反省。

交通事故ってのは色々とややこしい手続きやなんかがあるらしく、色々と教えてくれた生・知人がいたのだが、なんちゅーか。考えさせられると言うか、頭を抱えるような話も多かった。あまり愉快な話ではないが「痛い思いをしたんだから、取れる物は、取っとかなきゃ損だよ」というような方向の話。

「ゴネ得」なんて考え方、私はちっとも好きじゃない。

馬鹿と言われようが、お人よしと言われようが、嫌なものは嫌なのだ。なんか、そういうのって自分で自分を貶めるような気がする。私としては休業補償と、駄目になった洋服代を補償してくれれば、それだけで充分なんだがなぁ。しかし、こういう事件って、普段は見えないような人の側面が見られるのだということを、しみじみ思った次第。

さて。明日からタコ部屋勤務再開。残りあと5日。本当は「もう1日くらい休んでもいい?」と思う部分もあったのだが、仕事の都合上と、私の身体の都合上(←笑っちゃうくらい大丈夫だったと言う意味で)担当者に泣きつかれて「じゃあ、明日から出勤します」と言ったのは、ある意味お人良しかも知れないと思ったが、それもまた良いじゃないか……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月16日(金) ぶっ飛んだそうです。

昨日はお弁当箱を無くして凹みましたが、今日はもっと凄いことに遭遇しました。なんと私、交通事故にあってしまったのです。もっとも、こうやって日記を書いているくらいなので、ぜんぜん大丈夫だった訳ですが。

今日ももちろんタコ部屋勤務だった訳ですが、休憩タイムにコンビニに飲み物を書いて出掛けた時、歩道を歩いていたらば右折するトラックの荷台の扉が開いて、私の背中に扉が激突したのでありました。私は後ろから押される格好で、ぶっ飛んだそうです。

前のめりに倒れたもので、私イマイチ状況が掴めずに「やれやれ痛かったなぁ」てな具合に起き上がろうとしたのですが、派手に飛んだものですから、なんだか凄い騒ぎになってしまっていました。一緒に歩いていたタコ部屋の仲間もパニックになっちゃって、とりあえず救急車に乗せられて病院へ運ばれたのでありました。

不幸中の幸いというか、なんと言うか。骨の1本も折れずにピンピンしています。検査もしてもらいましたが問題はなさそう。あちこち打ち身をしているので身体は痛いですし、擦り傷だらけですし、額には大きなタンコブが出来ていて「どこで暴れてきたの?」というような、暴力沙汰にでも巻き込まれたような勢いですが、おかげさまで元気です。

そんなこんなで今日は普通に仕事をするよりも早く帰宅しました。明日は仕事を休んで家でゆっくりしようと思っています。今日の事故は私のウッカリではなく、純粋に「間が悪かった」のでありますが、まあ車には注意するに越したことはないなぁ……と思った次第。

なんだかんだ言って、草臥れたので今日は早く寝よう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月15日(木) 起伏に富んだ1日。

タコ部屋の仲間が一気に13人も増えた。ちょっと人多過ぎな感じ。それにしても驚くのは午後6時に以来を受けて翌日の午前9時に13人もの人間を調達する派遣会社と、13人もの大人が「仕事待機状態」であったということだ。13人の仲間の中には働き盛りのお父さんも含まれているし。定収入を得ることの大変さを実感した。

今日はお天気が良かったので近くの公園でお弁当を食べた。近隣の会社のサラリーマンやOLさんが沢山いて、公園は寄り合い所のようだった。外で食べる食事は美味しいなぁ……と浮かれていたからかどうかは謎だが、公園のベンチにお弁当箱を置き去りにしてきてしまった。帰宅してお弁当箱がないことに気付いた。お弁当箱じたいは100円ショップのチンケな物なので未練はないが、お弁当を入れていた袋は人から頂戴したもので、かれこれ2年も愛用していたのに……ちょっと凹んだ。

迂闊だった。しかし、どうしてこう迂闊なんだろう。「10時閉店のスーパーに駆け込んで、お醤油とパンと牛乳を買う」なんてことは抜かりなく覚えているのに、自分の食べたお弁当箱を置き去りにしてしまうだなんて。あまりと言えば、あんまりだ。だいたいからして、大事にしている物に限って無くしたり、壊したりするんだよなぁ。あぁ……

凹んでいたら友人から電話があった。元気な男の子を出産とのこと。おめでとう、Sさん! 「ちょうど失業中だし赤ちゃんが生まれたら速攻で顔を見に行こう」と楽しみにしていたのに、あと7日経たないと会いに行けないのが残念だ。それにしても目出度い。新しい命っていいなぁ……最初の第一歩を踏み出したばかりの赤ちゃんの人生に幸多かれと祈る。

今日はお弁当箱を無くして凹んだり。友人の出産に浮かれたりと、まっこと起伏にと富んだ1日だった。さてと明日も頑張らねばなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月14日(水) タコ部屋の仲間達。

タコ部屋生活残りあと8日……てか、むしろ残りの方がガッツリ多くて気が遠くなりそうだ。今日はあらたに5人の男達が投入された。が、それでも間に合うかどうか微妙な感じ。期間限定だから頑張れるが、そうでなければとてもぢゃないが、やってられない。

しかし不幸中の幸いにも同じチームの人々とは、とても良い感じで仕事をしている。男性6名。女性2名。上下の年齢差は20歳くらい。何人か集まって仕事をすれば、ウマの合わない人が出てきたり、とんでもなく仕事の要領の悪い人がいたりするものだが、みな仕事も出来るし、気持ちの良い人達で、にわか仕立てのチームとは思えないほど仲が良い。仕事が大変なので「せめて仲良くしなきゃな」ってな気持ちが、それぞれに働いている部分があるのかも知れないけれど。

「この仕事をやり終えた時、お給料以外に得るものがあるとしたら、なんだろうねぇ」と誰かが問うと絶妙なタイミングで右側から「根性」返されて、左側から「忍耐」なんてゆー返しがくる。「それにしても過酷な労働ですよねぇ」なんて言いながらも殺伐とした雰囲気がないのは奇跡的かも知れない。前世で隣組だったとか、同じ船に乗って漁に出てたんじゃないかと思うほどのチームワークだ。

さてと。明日も頑張って働かなくっちゃ。タコ部屋開放の日まであと8日。先は長いぞ挫けるな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月13日(火) タコ部屋勤務。

5月から働き口が決まってホッとしていらば、トントン拍子で繋ぎの仕事が決まった。一応図面の仕事だが、短期なので技術的な仕事ではなくチェック業務。お役所の下請け仕事の応援部隊である。

10日間ぶっちぎりで休みなし。勤務は朝9時から夜9時の実質11時間労働。(←もちろん8時間を越えると残業な訳だが)

どうして、こんな仕事を引き受けてしまったんだろう……仕事が決まったので浮かれて、うっかりしてしまったとしか思えない。朝、電話があって、午後から出勤。臨時の仕事のために解放された会議室に、これまた臨時にカーペットを敷いて、床一杯に広がる図面ファイル。机に詰まれた図面の山を見た時は、回れ右をして帰ろうかと思ってしまった。

仕事量も多いが、仕事をしている人間も多く、会議室はタコ部屋のようだった。ただひたすらに11時間、黙々と図面チェック。家内制手工業、ああ野麦峠の世界。自分は紛れもなく労働者なのだと、今日ほど思い知らされたことはない。あと9日間、ノンストップで働き続けるのはキツそうだが、いまさら後戻りは出来ない訳で。

とりあえず懐は潤うので、次のお給料日を励みに頑張ろうと思う。それより何より、もう寝なくちゃ。つつがなく残り9日を過ごしたいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月12日(月) いつか読むつもり……が。

就職活動メモ最終回。今日、仕事が決まった。

派遣なのだが「まぁまぁかな」てな仕事内容。いささか迷う部分もあったが、担当さんの誠実さにほだされた。小規模で特定分野専門が得意な派遣会社で登録の時から好印象だったので、これもまた縁なのかな……と思ったりした。待遇は悪くない……てか交渉の結果、ババンと良くなったと言うか。人間、歳を取ると厚かましくなっていけない。勤務開始は5月の連休明け。ちょっと間が空くので、短期派遣かバイトを物色中。しかし、とりあえずホッとした。嬉しいよりも「ああ、やれやれ。とりあえずこれで生活していける」という気持ちの方が強い。ともかく就職活動とオサラバできるのは、まっこと目出度い。

昨日は何やら考えのまとまらないまま曖昧な日記を書いてしまった。あんな文章なら書く必要はないようにも思うのだが、こういう時は毎度「いつか読み返す日のために、とりあえず記録しておくってことで必要なんだな」とか「日記を読み返す時、この書けなかった部分について感慨に浸ったりするんだな」とか思って書いている。

が、しかし……気付いてはいけない事に気付いてしまった。私は自分の書いたものを、ほとんど読み返さないってことを。せっかくの記録は、まずもっと「書きっぱなし」だったり「書き捨て」だってりすることを。だいたいからして、書いたものは右から左へ流れていってしまうし忘れてしまう。なんちゅーか。いつも目の前にあることで、いっぱい・いっぱいなんだな。

ここで生じてくるのは「日記なんて書く意義はないかも」という事である。

まあ、実際、記録としては大して役に立っていない訳だが、しかし別の方面では非常に役立っているようにも思う。歌が好きな人がカラオケボックスで熱唱してストレスを発散するように、私は何かを書き散らすことでストレスを発散しているらしい。そう言えばWEB日記を書いていない頃はメールを、メールがない頃は手紙を……とにかく、つねにも何かを書き散らし続けてきたような気がする。

ま。ストレス発散の方法を知っているってのは悪くないよね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月11日(日) 微妙にまとまらず。

この週末は年甲斐も無く遊びまくってしまった。昨日も屋外だったが、今日も屋外。しかも10歳以上若い人達に紛れてきたりなんかして。何につけ「人間はハートだ。年齢なんて関係ない」と思っていたけど、やはり年齢って関係あるなぁ……と思った。若者についていくのって大変。オバちゃん、すっごく草臥れちゃった。楽しかったんだけどさ。うむ。

今日あたりで桜もオシマイなんだろうか。豪快な桜吹雪が素晴らしかった。周囲を見渡して桜なんて、どこにも見当たらないような場所に、桜の花弁が散らばっているの光景に何故かしら胸を突かれた。空間は繋がっているのだということを実感させられたと言うか。それにしても今年は就職活動で色々なところへ行ったのと、就職活動以外でもウロウロと遊び歩いていたのとで、例年になく桜を堪能することができた。幸せなんだか、不幸せなんだか微妙な味わい。

微妙な味わいと言えば、もう1つ。この2日は「分かり合えない」ということについて深く考えさせられた。どんなことでも努力すれば解決の糸口は得られる……と思いたいが、生理的に、あるいは感覚的に「分かり合えない」ということがあるような気がする。無理なものは無理なのか? 端で見ていて激しく痛い。

今日はめずらしく歯に衣を着せた文章になってしまった。思いのたけをぶつけたいのに、考えがまとまらないのだ。

明日も面接。毎度ながら「これで最後にしたいなぁ」と思うのだけど。ま。張り切って行ってこよう……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月09日(金) ドモホルンリンクルを試す。

就職活動メモ。面接1件。なんだか頼りなさげな面接官さんだった。質問事項も要領を得ない感じで、こちらからアピールするような形での話し合い。もしかしたら年齢とか職歴とかで、はなから採用する気がないのかも……と思うほど、頼りない面接で手ごたえがなかった。結果は一週間後とのことだが、あれぢゃあ駄目だろうなぁ。

面接の帰り道、大阪は梅田の地下街で後ろから声を掛けられた。ワサワサと人が行きかう地下道で知人と会うだなんて奇跡的だなぁ……とて振り返ると、月曜日に面接へ行く会社担当の営業さんだった。「他社の話より、うちの話を優先させてくださいね」と釘を刺された。それにしても営業職の人って凄いなぁ。私だったら正面きって彼とすれ違っても、彼を認識できなかっただろう。ま。取り合えず月曜日は面接だ。

話は変わるが、今日は30代に突入したら是非ためしてみたいと思っていたことにトライしてみた。ドモホルンリンクルの無料お試しパックのお試しである。テレビであんなに宣伝しているので「1度試してみよう」と。

さっき初めて使ってみたのだが使い心地は悪くない。が、しかし私には向かない基礎化粧品だと思った。何しろメイク落としから仕上げまでの工程が7つもあるのだ。今日は初めてだったのでウキウキと試すことができたが、毎日となると、とてもやってられない。しかも定価で買ったら1瓶5000円とか1万2000円とかするのだ。それを7瓶買ってワンセットだなんて。今の私の経済力では、とてもぢゃないけど維持できやしない。万が一、お金持ちの有閑マダムになることがあれば、買ってもいいかな……と思った。

それにしてもドモホルンリンクルって、どんな人が愛用しているのだろうなぁ。なんだか気になってしまった。コツコツとお顔の手入れができて、経済力のある女性じゃないと続けられないよなぁ。それとも私の生活が慎まし過ぎるのか? 世の女性達は、どれくらい美容にお金を掛けているのか、ふと気になってしまった。

とりあえず週末。週末は就職活動も出来ないので心置きなく羽を伸ばそうと思う。天気も良いらしいし、楽しまなくては……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月08日(木) 甘いクレープ。

就職活動メモ。面接1件。今回のは「落とす」とか「断る」とか以前にミスマッチな仕事だった。図面より事務メインの仕事で「正直なところ実務経験のないCADスクール卒レベルの人で充分なんですよ」とのこと。せっかく出向いたのに残念無念。

昨日からついてないので、ここはひとつ景気付けをしなくては……とて、ゆっくりランチを取ることにした。以前Iさんと行ったクレープの店へ。サラダランチを注文。スープ、サラダ、クレープ、紅茶で1050円也。スープはクラムチャウダー。サラダは温泉卵、厚切りベーコンがトッピングされたオカズ系のボリュームサラダ。クレープはオレンジソースでバニラアイストッピング。どれもこれも美味だったが、甘いクレープが最高に美味しかった。その甘さに、元気を引っ張り出してもらった気がした。

食後の紅茶を飲んでいたら、1つ向こうの席の老婦人2人組の前に従業員集結。老婦人のお誕生日だったらしく、小さなケーキに蝋燭を立ててハッピーバースディの合唱。居合わせたお客共々、老婦人の誕生日を祝った。こういうアクシデントは楽しくて良いなぁ。すっかり、このお店のファンになってしまった。ディナータイムで、こういうことはよくあるけれど、ランチタイムは珍しいように思う。今日、お誕生日を迎えられた老婦人の1年が素敵なものでありますようにと隅っこでボソッと祈った。

帰宅したらば派遣会社だの、契約社員で応募している会社だのから電話アリ。「たぶん月曜の最終顔合わせで本決まりだと思うので他社で進んでいるお話はストップしてください」と話があった。嬉しいけれど不安多し。なので明日予定している他社面接も、予定通り行くことにする。明日は正社員面接。高望みなところなので、はなから無理そうな予感満載だが、とりあえず当たって砕けろ……てか、ずっと砕け続けているのだけど。もはや粉々。

今日はあまりにも良い天気だったので、なんだかんだと用事を済ませて夕方からプチドライブ。山桜の咲く山へ出掛けた。山頂で暮れなずむ大阪の街を見た。春の日の山で、独り夕焼けを見てるだなんて、湿っぽい小説のワンシーンみたいだなぁ……なんてことを思った。

明日の面接で今週の就職活動はオシマイ。失業生活ももうすぐ丸三週間。思えば遠くへ来たもんだ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月07日(水) 挫けてる場合じゃない…と思うも

就職活動メモ。面接1件アリ。今日の面接は、面接と言うよりも実質、企業さんと顔合わせで、もう「来週から仕事来ます?」てのが前提の話し合いだったので、なかばウキウキと出掛けたのだけれど、なんと! 業者さんのセッティングミスで面接が流れてしまった。待ち合わせ時間になっても担当者が現れないので、電話をしたらば、私のもとには1時間遅い時間で伝達されていたらしい。情けないことだが業者のミスだと騒いでみたところで、時すでに遅し。仕事の話自体が流れてしまった。流石にショックで待ち合わせ場所で泣きそうになってしまった。すぐそこに「採用」がぶら下がっていて、しかもやりたい仕事だっただけに。

だが泣かなかった。泣いたところで、どうにかなる訳ぢゃない。泣いている場合じゃない。

最初から縁の無かった話なのだと自分に言い聞かせて、目元ウルウル、拳フルフルさせながら職安へ行った。で。腹いせに3件ばかり応募を決める。なので明日からは連日面接。捨てる神あれば、拾う神あり。職安から「企業様から指名がありました」との封書。そして正社員と契約社員で応募している会社から仕事の電話。そんなこんなで、帰宅後はせっせと履歴書の作成に励んだ。

「挫けてる場合じゃないぜ」と踏ん張ってみるものの、今日は流石にめそめそモード。どれくらい、めそめそしているかと言うと「今、プロポーズされたら、速攻でOKしてしまうだろう」ってくらい、めそめそしている。ぶっちゃけ、へこたれている。脳味噌で考えるより先に、職安へ行って次の道を作ったのは正解だったと自画自賛。止まったら、前に進めなくなっちゃいそうだ。

今日は就職活動をはじめて最高に凹んでしまったので、自分をちょっと甘やかそうと寝る前に缶ビールを飲むことにする。自棄酒ではない。ほんの500缶1本きりだし。サクッと方向転換して、明日からまた頑張ろう……ってとで今日の日記はこけにてオシマイ。


2004年04月06日(火) 爺様天国。

就職活動メモ。昨日面接に行った会社から連絡アリ。連休明けスタートの仕事があるとのこと。勤務開始日が先なので、他のと平行で話を進めてくれるらしい。親切なんだか不親切なんだか微妙な味わい。職安へ求人チェック。あまり目ぼしいものが見当たらず。でも、せっかくなので1件履歴書を送ることに。なんとなく、やる気なさなさ。明日の顔合わせが上手くいけば、こんな活動ともオサラバなのになぁ……などと捕らぬタヌキの皮算用。

今日の大阪地方は春もウララの素晴らしいお天気。じっとしているのは勿体無いので職安帰り、隣の市の某河川敷までウォーキングがてら出掛けてみた。道中、あちこちで散り始めた桜がハラハラと舞い落ちているのを観る。桜吹雪は遠山桜。金さんの刺青を懐かしく思ったり。

コンビニでお茶とオニギリを買って、河川敷で昼食を取った。水面を渡る風が気持ちよくて、居心地の良さにうっとりする。ボーっとしたり、本を読んだり。1人遊びを楽しみつつ、ふと周囲に目をやると、その辺をウロウロしているのは爺様ばかり。釣り糸をたれているのも、犬の散歩をしているのも、腰を下ろしてボーっとしているのも、爺様オンリー。爺様天国。

平日の昼間、河川敷でのんびりできるのは失業者かご隠居くらいだってのは分かるのだが、不思議と婆様はいなかった。商店街だの寺社仏閣だのには婆様がワンサカ歩いているのに……である。爺様と婆様には、密かにテリトリーがあるんぢゃなかろうかと思うほどに。

爺婆分布図を作ってみると楽しいかも知れない。そう言えば、爺様はたいてい1人で何かしているが、婆様は群れていることが多い。あれは爺様よりも婆様の方が長生きで絶対数が多いから……ではなくて、性差ぢゃないかなぁと思ったり。て事は、街よりも河川敷に平安を感じる私は、爺様寄りの属性ってことになるなぁ。将来の隠居生活に備えて、今から釣りなど覚えておくと良いかも知れない。

まぁ、それにしても幸せなひと時だった。明日はドキドキの顔合わせ。私自身ノリ気の仕事なので、話が上手く運ぶといいのだがなぁ。あまり失業生活が板につかないうちに脱出したいし。ま。考えたからって、どうになるものでもないので、とりあえず頑張ってこよう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月05日(月) 生醤油うどん。

失業生活3週目突入。本日も面接1件。契約社員の面接ってことだったのだけれど「せっかくだし正社員で受けますか」とか言わて「ぢゃあ、お願いします」という流れになった。こんなに、ざっくばらんで良いんだろうかと少々不安になる。面接帰りに職安へ。今日は目ぼしい求人がなかったのでスルー。毎日、飽きもせず職安行ったり、面接行ったりしてるよなぁ……と我ながら驚いたりした月曜日であった。

それにしても就職活動というのは楽しみが少なくていけない。担当者と話をするといっても世間話ができる訳でなし、ほんのちょっぴり話をするためだけに1時間もかけて出向かなければいけないし。まともにやってちゃ気持ちが持たない。ささやかな楽しみを見つけていかねば。

……ってことで、今日は名店と名高い讃岐うどんの店に行ってみた。ちょうどランチタイムだったので、なかなかの行列。ここの店はシコシコ麺を生醤油で食べさせるのを売りにしていて、大阪のグルメランキングには常連になっている。有名店なのに、初チャレンジなので、ワクワクして入った。もちろん、看板メニューの「生醤油うどん」を注文。

評判になるだけあって、なかなか美味しかったが、ぶっちゃけ感動するほどの味ではなかった。「この味だったら地元のIのうどんと変わらないかも」と思ったくらいの普通の美味しさだった。美味しいと言えば美味しいが、しかし、ずば抜けていないというところが微妙な感じ。

大阪は食道楽の街だと言われるが「劇的に美味しい店が多い」のではなく「味の平均点が高い」のだと思う。どの店に行っても「そこそこの値段で、そこそこ美味しい」のだ。そりゃあ、まあ当てはまらない店もあるのだが。実際、グルメ雑誌に乗らなくたって、リーズナブル系の定番メニューにいたっては、各々「マイ地元・名店」を持っていたりするんぢゃないかと思われる。粉食好きの大阪人が好む「お好み焼き」「たこ焼き」「うどん」にいたっては、大阪府内に「そこそこ美味しい店」乱立状態だと言っても過言ではない。

などと大阪の食文化について語っている場合ではない。本当は、もっと憂鬱そうな顔をしてるべきなんだと思う。桜を追って遠出したいなぁ……などと夢見がちな瞳をしてるい場合ぢゃない。ちょっと気合を入れなおさねば……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月03日(土) 髪を伸ばそう…かな。

今日は乙女な母とプチ花見。地元の花見スポットをドライブ。ポカポカ陽気だったせいか、車も人もいつもより多かったように思う。桜シーズンって、良いよなぁ。道ゆく人が、みんな幸せそうに見える。ま。そう見えるだけで、実際はそれぞれ色々あるのだろうけれど。

最近、甘いものへの欲求が強くなっている。特に紅茶。ふだんは個性的な香りの葉っぱをストレートで飲むのが好きなのに、どうしたものか甘ったるい香りの葉っぱでミルクティーを作って、お砂糖たっぷり……というのがマイブーム。今は失業中で仕事をしてないから、体力的にはさほど疲れていないはずなのだが。巷にただよう花の香に酔っているんだろうか。桜の下を歩いていても、ほんのり甘い匂いがするものなぁ。

今日は唐突に「髪を伸ばそうかな」なんてことを思った。長い髪をバサっと切るのは快感だが「髪が伸びたら、こういう髪型にしよう」なんて思いながら伸ばしていく過程も、それなりに楽しい。見た目的には長い髪の方が断然好きなのだけど、手入れの面倒さが嫌になって、なかなかロングヘアーに行きつかない。今回はどこまで頑張れるものだか。当面の目標は誕生日まで短くしない……ってことかな。自分で書いてみるだに自信が持てないのが、どうにもこうにも。

明日は友人と芝居鑑賞。すんごく楽しみ。舞台の生パワーを存分に吸収してくるぞ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月02日(金) 行きずりの婆さまと。

就職活動メモ。昨日、面接に行ったところから早々に連絡アリ。来週相手先(契約社員の話なのだ)と面談とのこと。先週面接したところからも連絡アリ。正社員の話で期待していたのだけれど、こっちは撃沈。今日行った面接は業務内容・待遇を聞いてこちらから辞退。就職活動、2週間目に入ったところだけれど、そろそろ嫌になってきた。が、しかし妥協はしないぞ……と、今のところは志だけ高い。

駅で電車を待っていたら、隣合わせた婆さまに声を掛けられた。「いい季節ですねぇ」みたいな話から「どこへ行くのか」とか、その他諸々。適当に聞き流せば良かったものを、婆さまに問われるまま、今は無職で就職活動中であること、独身であること、前はパソコンで図面を描く仕事をしていたこと、母と弟の3人暮らしだというこ……などを答えてしまった。私はよく見知らぬお年寄りに話かけられることが多いが、大抵は「聞き役」になるばかりで、こういうパターンは珍しい。

婆さまから「あんたなら大丈夫やわ。だってええ人やし、しっかりしてはるわ」と激励を受けた。大丈夫と言える自信はないし、ええ人とも思えないが、それでもけっこう嬉しかった。ありがとう。見知らぬ婆さま。もう2度と会うことはないだろうけど元気で長生きしてください。

それにつけても出会いって不思議だよなぁ。せっかく出会ってもすぐに切れてしまう絆もあれば、とんでもない始まりでも続けていけることもあるし。現在進行形で仲良くしている人達は大切にしなきゃいけないよなぁ……なんてことを、ふと思った。週末は不義理している人にメールでも書こうかなぁ。

明日は乙女な母を地元の花見スポットへ連れて行く予定。天気も良さげなので良い花見が出来るだろう。今週も頑張って仕事探しに明け暮れたことだし週末は、のんびりするぞ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2004年04月01日(木) ふわふわと

今日は日記で大きな嘘を書いてみようと、ひとしきり考えたのだけれど何も思い浮かばなかった。何の前振りもなく「結婚します♪」とか書いたところで信じてくれる人はいなさそうだし、いっそのこと「出家します」と書いた方が説得力があるかと思ったが、しかし毎日就職活動記録を書いているようでは、こちらも説得力に欠けるし。来年は気の利いた嘘の1つでもつきたいものだ。

就職活動メモ。今日は面接1件。結果は1週間後。明日も面接。けっこう頑張ってるよなぁ……と自画自賛。桜のシーズンなので今日は面接の帰り、大阪市内の桜スポット大川沿いを歩いてきた。昼間っから宴会している集団がいて、なんだか楽しげ。どんより曇った空の下の桜も悪くはないなと思った。花曇と言うんだっけか。

三浦哲郎の小説『ユタと不思議な仲間たち』の中に「春風には眠り薬が入っていると思う」てな一文(←うろ覚えなので言い回しは違っているかも)があったけれど、最近眠たくっていけない。面接帰りの電車では、本を持ったまま爆睡してばかりいる。エキサイティングな夢まで見るのだが、考えようによっては読書より刺激的とも言えなくはないのだけれど、ちょっと勿体無い気もする。もっともっと見聞きしたいことがあるのになぁ。なんてことを書いていたら『ユタと不思議な仲間たち』が読みたくなってしまった。切ない話なのだが、好きでたまらん1冊だ。

それにしても桜の花というのは食欲を誘う花のようで、桜を愛でると和菓子が食べたくなってしまう。桜餅もいいが、甘味処であんみつを食べたい気分。明日の面接帰りに、あんみつ食べて帰ろうかな……失業中なのに、こんなに、ふわふわとしていていいんだろうかと自問自答しつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


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