我が家の愛犬さち(パグ・14歳・メス)が癌であることが判明した。
先日、前足に腫瘍のようなものが出来ているのを見つけて獣医に連れて行ったらば「簡単な手術なので、すぐに取りましょう」という運びになり、切除した部分を病理検査にまわしたら良性の腫瘍ではなく、癌だということが分かったのだ。
癌といっても何ヶ月後に死ぬというような極めて性質の悪いものではなく、3年〜4年の生存率が80%とのこと。彼女は現在14歳。正直なところ明日死んでも不思議ではない年齢であるし、癌に犯されつつ3年生きたとしても17歳。犬的には充分過ぎるほどの寿命だと思われる。しかし今回手術した場所以外にも、1ヶ所ゴマ粒ほどの腫瘍が出来ていて、今はそれを切るかどうかという問題で家の中が落ち着かない。
私としては彼女の年齢を考えるだに、もう手術はいいかな……と思っている。次々と癌が出てくる可能性もあるらしいし(出てこない可能性もある)、それより何より御老体にメスを入れるのも、過剰な医療も反対なのだ。自分の足で散歩ができたり、美味しく食事ができたりという、犬らしい暮らしをさせてやって、そこそこで見送ってやりたいと思う。「14歳まで生きたし、もういいか」と、おざなりに思っている訳ではないし、可愛くない訳でもない。彼女の腫瘍を1番に発見したのも私だし。(←発見が早くて良かった獣医師から言われた)
私は彼女の犬としての尊厳を大事にしてやりたいと思うだけだ。
しかし乙女な母の意見は違うらしい。あらたに発見された癌も手術したいようだ。今はとりあえず獣医からもらった免疫力を高めるサプリメントを飲んでいるだけなのだが、乙女な母は薬による治療もしていきたいようだ。
こればかりは、どちらの意見が正しいかどうかなんて言えないだけに難しい。そして何よりも難しいのは、愛犬が癌だというこで乙女な母がパニックに陥っているということだろう。TV番組などで、寝たきりのペットを見るたびに「うちの子だったら、あんな治療をしてまで永らえさせない」と言っていたのに、現実問題となると意見も違ってくるらしい。
癌がどうなったとしても、愛犬との別れは、そう遠くない日にやって来るだろう。それを思うだに頭が痛い。今回のことについては猶予があるので、じっくり話をしていくこともできるのだが、癌だというだけで不安定になっちまうようでは、死んでしまった日にはどれだけ大変なことになるだろうなぁ……正直、先が思いやられる。愛犬のケアよりも、乙女な母のケアの方がずっと大変そうだ。
どんなに可愛がったとしてもペットは飼い主よりも先に死んでしまうのだ。そもそも飼い主が先に死んでしまうようではペットが可哀想過ぎるし。避けては通れない道なのだから、なりゆきに任せるより他に手立てはないし、あれこれ思い煩ったからって何がどう変化する訳でもないのだから、あまり考えないようにしなくては。
ま。癌といったって彼女自身はいたって元気で、毎日甘えて暮らしている。生きてる間に可愛がってやらねばなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。
ゲームを一時的に封印した。
プレイ時間わずか4日。一周してみて、システムもだいたい分かってきて「さあ、これからコンプリートだ」というノリノリの時期ではあるのだが、昨夜Fから「ゲームもたいがいにしろよ」と叱咤の電話があったのだ。
「早く結婚できるように頑張りなよ」というネタ以外で、私を叱咤してくれるのはFくらいなものだ。たいていの友人・知人は「もっと、のんびりしてたっていいんぢゃない。今の白蓮さんでも充分頑張ってるよ」と言ってくれる。そう言えばCADを習いはじめる前もFは「こんなに、のんびり暮らしている白蓮は白蓮ぢゃない」と嘆いていたっけか。
昨夜のプレイをもって泣く泣くゲームを封印。息抜き程度に加減してプレイできれば良いのだろうが、そんなの出来ない相談だし。封印が解かれるのは3月末頃なるだろう。ちなみに封印したゲームは愚弟に預けた。手元に置いておいたらプレイしてしまうと思うので。
それにつてけもFに叱咤されるってのは、いただけないなぁ。まっとうに頑張っている人から叱咤されるのは理解できるのだが、Fの場合、まっとうに頑張っているとは言い難い。シナリオライターになると志を立て、地方公務員という職を捨て上京。志とは裏腹に、必死にシナリオを書く気配もなく、ヲタク腐女子的楽しみや、SMAPのファン活動に没頭しつつ、まったりとフリーター生活を楽しんでいる31歳に説教されてしまうだなんて、かなりトホホである。が、しかし今回のFの説教は正論だったので軌道修正を決意した次第。
やる時ゃ、やらねば。ゲームは、いつだって出来る。封印を解いたら、とりあえず徹夜でプレイだ。それまでは、しばらくゲームを忘れて頑張るぞ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。
今日は午後から私のいる2階フロアの面々は出払っていて、御機嫌だった。仕事も暇だったので、のんびりモード。立体を作ってみたり、仕事に使う資料をのんびり編集してみたり。知らず知らずに鼻歌なんかも出たりして。
先日読んだ中山可穂の小説の背景に流れていたシューベルトに触発されたらしく、なんとなく音楽モードにスイッチが入ってしまった。私は普段からBGMはいらない派。自宅でネット探訪をしている時でさえCDを聞くことは皆無だ。何かを読むときは、ひたすら読む。料理をしている時などはCD聞きながら……てなこともあるが、もともと「○○しながら」というノリは得意でないのだが、今は身体が音楽を求めているらしくて、ここ数日は懐かしい曲を口づさんでばかりいる。
そんなこんなで、今日は「誰もいない」という油断があって、仕事中だというのに給湯室で歌を歌ってしまった。むろん朗々と声を張り上げて歌った訳ではないのだが、鼻歌にしては歌詞までちゃんと聞こえるような歌いっぷり。御機嫌で歌いつつお茶を入れていたらば……いつの間にか帰社していた上司に見つかってしまった。しかも、よりによって大っ嫌いな上司Jだった。
「恋してるんですか?」と上司J。もちろん否定した。
恥ずかしいったらない。その時、私が歌っていたのは『カロ・ミオ・ベン』という歌曲で、もうどうしようもないほど恋の歌だったのだ。給湯室とはいえ、勤務中に御機嫌で歌っていただなんて、小言の100個は言われるだろうと思っていたのだが、上司Jは「ほぉ」と言っただけで、何も言わずに去って行った。(←呆れ果てて言葉が出なかったという気もする)
それにつけても謎なのは上司Jの趣味である。じつは、こっそりクラッシック好きなんだろうか? 比較的メジャーな曲なので、クラッシック好きでなくても知っていて不思議ではないのだが、イカサマな歌を聞いてサラッと突っ込めるところからす推測するだに、クラッシック好きだと考えるのが妥当だろう。大嫌いな人だけど、何気に趣味が似通っているんだよなぁ……上司Jと私は。
しかし、どうせメジャー路線を歌うなら『ラルゴ』とか『野ばら』にしておけば良かった。せめてミュージカル系だったらなぁ……なんていうのは考え違いというものだう。たとえ給湯室とは言うものの、職場で歌を歌うということ自体が間違っているのだ。反省せねば。とりあえず海よりも深く反省したところで今日の日記はこれにてオシマイ。
ゲーム覚書
『アンジェリーク エトワール』を一周してみた。3種類ばかりEDを見るも、セーブデータに手抜かりが多かったので、このままの状態でコンプリートは大変そう。ここは潔く最初から作り直すことに。手間暇を惜しんでいてはゲームなんて出来やしないのである。しかしながら一周したので、これからは少しスローペースでプレイしたい。
昨日は、日記の存在を忘れてしまうほどゲームに熱中してしまっていた。夕方からプレイをはじめて、途中、食事だのお弁当の仕込みだの入浴だので中断しつつ、午前二時まで猿夢中。ゲームへの食いつきっぷりは、飢えた野獣も同然と言っても良いだろう。
三度の飯と、読書に並ぶほどゲームが好きなのだが、今プレイ中のゲームは『アンジェリーク エトワール』という10年来のシリーズゲームで、私は発売当初からのユーザーなので思い入れの深さも格別なのだ。「親戚の子供の成長を見守るオバチャン」的心境なのだ。「あんたも、えらい大きぃなったねぇ。オバチャン、あんたが赤ちゃんの時はオムツ変えたってんでぇ」ってなノリ。ドラクエにしてもFFにしても、シリーズゲームの長期ユーザーは、多かれ少なかれ、そういう部分があるんぢゃないかと思われる。
とにかく昨夜は「明日は会社サボって1日中ゲームしてたい」と不埒なことを考えるほど、身悶えしつつゲームに没頭していた。当然ながら「ゲームに夢中なので欠勤します」てな言い訳は通用しないので渋々出勤。現在(昼休み)に至る。今日はCADの授業があるので、しばらくゲームのことは忘れなくては。
1日中、ゲームへの情熱に流されてしまいそうな予感がしたので、今朝は早めに家を出て、久々に「2駅コース」を歩いて出勤してみた。今も休日以外は毎日1万歩という目標は、どうかこうにか達成してるが、ウォーキングを意識しはじめた頃の情熱はどこにも見当たらない。些細な行動1つ取っても衝動的だなぁ……と思う。本当に些細なことであれば衝動に流されるのも良いだろうが、大事なことまで衝動で決めてしまうとなってくれば、これで良いのだろうかという疑問が生じる。良い訳はないよなぁ。
自分の道を、すっかり見据えて着実に歩いている人を見ると、無条件に尊敬してしまう。
思ってるだけぢゃ駄目だってことは分かっているんだけど……だけど、今夜も猿夢中でプレイしてしまう予感満載。私にとって本を控えるとか、ゲームを控えるってことは愛煙家の禁煙とか、ダイエッターのダイエットと同じなのだろう。明日から、明日からは、まっとうな道に戻るぞと、あてにならない決意をしつつ今日の日記はこれにてオシマイ。
覚書 井上光晴『地の群れ』中山可穂『弱法師』の感想をアップすること。