2002年11月29日(金)
想い続けるのが辛いから もういい加減諦めようかとか 他の奴等と遊んじゃおうかとか 適当な奴捕まえて 付き合っちゃおうかとか あらゆる事を考えた。
遊びに行こうとか 飲みに行こうとか 付き合ってほしいだとか 色々誘ってくる奴等。
苦しさと辛さと寂しさと 全てを紛わしたいが故 誘いにのろうかとも思った。
『軽い』
脳裏をよぎる軽蔑にも似た声。 幾度となく浴びせられた罵声。 その度に傷付く心。 今でもその傷は全く癒えてはいない。
あの場面を想い出すだけで 胸が苦しくなり心臓が痛み出し 呼吸が浅く気が遠くなる。 そして心の奥底から湧き出す感情。
『憎悪』
自分の中で葛藤が始まる。 ウィルスがどんどん繁殖していく。 それでもぐっと我慢する。 そして誘いを片っ端から断る。
辛いから諦めようとか 他の奴等と遊ぼうとか 適当な奴と付き合おうとか
そんなの全部逃げてるだけ。 自分に都合の良い言い訳。 それで忘れられるなら もうとっくに忘れてるはず。 こんな苦しい思いなんてしてない。
同じ事を繰り返してるのに 誤魔化したって無駄な事は 百も承知なはずなのに それでも逃げるのは何故? 何故正面から受け止められない? 逃げてる振りして 自分の気持ちを確認してる?
逃げても逃げても逃げ切れない。 絶対に見逃してくれない。 今にも気が狂いそう。
突然頭痛に襲われた。 今までにない鈍い痛み。
あの人が亡くなる直前 『頭が痛い』 と言い出した事を思い出した。
『このまま死んでもいい』
そう思った。 死を怖いと感じなかった。
夢を見た。 人が死んでる夢。 しかもバラバラになって。 顔まではっきり覚えてる。 全く知らない人。 こんな夢今まで見た事なかった。 でも気持ち悪くはなくて その死体から目が離せなかった。
逃げるだけなら誰にだって出来る
|
|
|