今日は携帯のショップへ行かなければならない…のだが。 朝から妻は役員の仕事で学校へ。 午前中いっぱい帰ってこなかった。 午後はやはりその役員の仕事で ディスカウントショップにお菓子と飲み物の買い出しだ。
その間携帯は充電しておいた。
「充電しちゃだめじゃん。充電直後は着信するんだから」 「ショップで着信しないって見せられないじゃん」
お。そうか。 そりゃごもっとも。
あわてて充電をやめて、ならしてみると見事に着信。 しばらくおいておくことになった。
「なかなか着信しなくならないねえ」 「ちょっとバッテリーはずしてみようか」
妻は待ちきれなくなったらしく、何やらはずそうとしている。 そんなもん、そこにドライバーを突っ込めばはずれますよ。 どれ、貸してご覧なさい。
「ち、ちょっと無茶しないでよ。」 「そんなことしたら、こわしたって思われるじゃんよ」 「私がやるから、アンタ向こうに行って!」
取り上げられた。
マニュアルを見ながら巧妙にふたをはずした妻は、 さらに分解しようとしている。
「これ、抜いてみよう」 「駄目元だもんね」
妙にうれしそうだ。 こわれればいいと思ってるんじゃないだろうな。
ぷち。 「あーとれたとれた」 「これをもう1回はめて、と」
で。 その後充電からかなりたってもちゃーんと着信してます。 どうやら直ったようです。 無駄な出費はしなくてすんだし、 ごてごてした最近の機種も買わずにすんだし。 たまには妻も役にたつのだなあ。
しかし、用もないのに携帯に電話してきて、 「ちっ。着信するのか」 と、つぶやくのはやめてください。 まるで壊れてたほうがよかったようなその言い草…
そうなのか???
僕の携帯。 サービスのほうでシステムも調べてくれたらしいが、 そちらはなんともないらしい。 この携帯自体に問題があるようだ。
「どうもバッテリーに関係してるみたいなんだけど」
と、妻。
「いろいろやってみたら、充電中と充電直後は着信するんだよね」
「ま、とりあえずショップに持っていくしかないよ」
そ、そうですね。 じゃあ、明日あたり持って行くか。
「調べるのに1週間くらいかかるらしいよ」 「代替機出してくれるって」
そ、それは僕のと同じ機種を貸してくれるんでしょうか。
「えー、それはないんじゃない?たまたまあるやつでしょう」 「あ、そうか。それじゃまた使い方覚えなきゃなんないね。うひひ」
笑い事じゃありませんよ。 下手したら代替機の間中使えないじゃないか。
今日はよんどころない事情で半休をとった。 用事をすませて、家で煮詰まっているであろう妻に電話を入れる。
…なぜ留守電だ。
なんだよ、土産でも買ってやろうと思ったのに。 ま、いいか。
と、携帯がなる。 留守電が転送されてあわてて電話してきてるな。 しかし、ワンコールで切れる。 ワン切り? 妻ではないのか。
またかかってくる。 切れる。
またまたかかってくる。 切れる。
すべて妻からのようだが。 何をやってるんだ。いったい。 新手の嫌がらせか?
仕方ないのでこちらから電話を入れる。
「今電車の中なんだけど」あきらかに不機嫌。 「何度電話しても切られるしさあ」 「着信拒否なわけ?」 「ふん」
ぷちっ。
あ、切られた。
しかし、この話からすると、妻はワン切りはしてないのか? まさか。 予感は的中した。
家に帰って妻に携帯を見せると、いろいろいじくったあげく、
「壊れてる…と思う」
えええ。 だって僕、落としてもいないしそんなに使ってもいないんですよ。 あ、最近仕事で使ってるけど。 でも、アナタの扱いに比べたらかわいいもんですよ。
「とにかく私忙しいからさあ」
妻はそう言うとマニュアルと保証書をどさりとテーブルにおいた。
「自分でやって」
ええええええ。 ま、まあ仕方ない。 えーと。ふむふむ。なるほど。 かちゃかちゃ。
「何やってんの。それはもう私がためしたでしょ。」
いや。ほら、でも、自分でやってみないと。
「もういいから電話しなよ。いくらいじっても無駄だってば」
え、電話ですか。はいはい。ぴぴぴ。 むむむ。
「何よ、話し中?」
いや、話し中っていうかやっぱり1回で切れるなあこの携帯。
「どこに電話してんのよっ。サービスに電話するんでしょうがっ」
い、いや。電話する前にいろいろやっとかないと、 いろいろ言われたらわからなくなっちゃうし。
「きー!もういいよっ。私がやる!」
と、いうわけで妻が電話してくれました。 向こうでもわからず調査中です。
早く原因がわからないと、どんどん妻が優位に立つので早くしてください。 サービスの人。
「最近血液型の話題がはやっててさー」
は? そうでしたっけ? あ、またネットの話か。
「それで思い出したんだけど、 あたしとアンタって夫婦としては最低の組み合わせなんだよね。 相性が悪い」
ほほう。 それはなかなか興味深い話ですな。
「わがまま勝手なB型夫に、 繊細で気を使うA型妻が振り回される関係なんだって」
ほうほう。
は? なんじゃそりゃ。 いったいどこにそんなことが書いてあったんですか。
「えー。むかーし読んだ雑誌」 「なんかそのときはまだ結婚する前だったからけっこうショックでよく覚えてるのよ」 「で、結婚したらやっぱり当たってたよ。毎日アンタの顔色うかがってさ」
ああ? 誰が顔色をうかがってるっていうんだ。
「ええー。うかがってるじゃない」 「これ言ったら怒るかなあとか、これやったら怒るかなあとか」 「いっつもそういうこと考えながら行動してるんだよ」 「ほら。身勝手で鈍感だからそういうことにも気づかないんだよ」
ええ? そうだったんですか。
「うん。だってあーゆーことしたりこーゆーことしたりするの、 アンタきらいでしょ。」
おお。わかってるじゃないか。
「ほらね、うかがってるじゃない」
うーん。 でも、わかってるんならなんでやるんですかね。 そういうのは顔色をうかがうっていうのとはニュアンスがちょっと違うんじゃないですか。
第一振り回されてななんかいないじゃないか。
「そっかー。じゃあ、私とアンタって相性がいいってことかー」
いや、誰もそうは言ってない。
「ぎょえ〜」
妻が大好きなパソコンをいじりながら叫んだ。
「なにこれえ!」 「アダプターの先がゆがんでて入らない〜」
あ、ほんとだ。 パソコンへの差込口が曲がっている。
牛のようにもーもー言いながらペンチを持ってきて直そうとする妻。
「誰がやったの〜誰がひっかけたのよ」 「あっ」
ぎく。
「さっきあんたが変な向きでしまったからじゃないの?」
い、いや。 あなたと違って僕は細心の注意を払ってやってますから。 僕じゃないと思いますけど。 だいたい出しやすいからってキッチンカウンターの下になんかおいとくからでしょ。
そうしている間にもボルテージが上がってくる妻。
仕方ない。 直してあげましょう。そんな手つきじゃねえ。 ちょっと貸してごらんなさい。
ここが曲がってるのがもんだいなんでしょ。 よっと。
ばき!
・・・
ばき?
「ああーっ!」 「お、折れたあっ」
ちょうどつまようじの頭みたいに。 くびれのところから、ぱっきりと。 それは見事な折れっぷり…
「か、買うからねっ。もうどうしようもないもんねっ」 「おったのはあんただからねっ」
た、助けてやろうと思ったのにその言いぐさは。
「代替機としてあんたのWINはあずからしてもらうよっ」
子どもの風呂と寝かしつけは僕の仕事になりました… 今日は妻の番だったのに。
またボタンをつけてもらえない… もう2ヶ月くらいたっているような気がするんですけど。 折に触れ申告してるんだけどな。
と、妻が
「大丈夫。もう少し待ってくれたらちゃーんと」 「今ね、進行中だから」
進行中ってシャツはずっと同じところにかかってますけど。
「もうすぐ競ってやってくれるって」
競う…?
よく見れば妻の向こうで子供がさらしに何か縫い付けている。
「この針目がね、もう少し小さくなったらボタンつけ教えるから」
えーと。 まだ1センチくらいありませんか?それ。
「あせっちゃだめよ。ちょっと我慢してれば快くやってくれる人が育つのよ」 「せいてはことを仕損じる、よ」
もっともらしいことをおっしゃってますけど、 今シーズン中に着られるんでしょうかね。このシャツ。
昨日の運動会に引き続き、今日もイベント。
下のムスメの誕生日だ。
土曜日には僕の母からプレゼントをもらい、 日曜日には普段は行かない安くてあやしい回転寿司に行き、 と五月雨式に誕生日をこなしているのだが、 やはり!こういうことは当日にきちっとしておかなければ。 お祝い事だしな。
実は昨日運動会で休んでしまったので今日は仕事がキツイ。 しかし、バースデーケーキは食べなければ! しかも、家族そろって!!!
今日はムスメのリクエストでスパゲティだったらしく、 僕の分はなかったので、昨日の残りのカレーをかきこむ。 早くしないとケーキを食べる時間がなくなるからな。
そしてなんとかケーキを囲むことが出来た。 上の娘がハッピーバースデーを歌い、 下の娘がロウソクを吹き消して…
ちょっと待った!カメラはどこだ?
よし。 決定的瞬間を逃すところだった。
写真もばっちり。 ほぼ完ぺきな誕生日だ。
と、思ったら。
ああっ! 下のムスメ、パンツ一丁だ… なんてこった。台なしですよ。
「あちゅいんだもん」 ってアナタ。
上の娘の運動会であった。 本当は土曜日だったのだが、大雨で延期。 なぜか日曜ではなく、火曜日となったのだ。
もちろん怠りなく休暇の手はずは調えておいた。
大事な娘の運動会だからなっ。
今日は給食もあるので朝から気合いの入っていない妻は、 「りんごの競技がはじまるころ狙って行くからぁ」 などと言っている。
むむぅ。 君ねえ、こういう行事というのは始まりと終わりが大事なのだよ。 わかってないなあ。
と、いうわけで僕だけは開会式から閉会式まで堪能させていただきました。 娘の一生懸命な姿はいつ見てもいいねえ。 よそさまのお子様方も一生懸命で素晴らしいねえ。 心が洗われるなあ。
もちろんPTA参加の綱引きにも参加しましたよ。 「PTAの競技で負けて娘の足引っ張っちゃねえ…」 などと心無い声も聞かれたが、 運動会というのは、参加することに意義があるのである。
天気も非常によくて運動会日和だった。
暑い暑いと文句を言っている人もいらっしゃいましたが。
何を言う。 がんがん日の光をあびてこその運動会だろう。 正しい運動会というのはこういうものなのだ。
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