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2002年05月31日(金)
カヴァーストーリー

ロッキング・オン、ペッパーズが表紙巻頭って初じゃないか?うわー凄い嬉しいわ。パール・ジャムも表紙になったし、山崎さんが編集長になってからアメリカものも結構取り上げるようになったね。いやもう2冊とか買っちゃおうかな。

それにしてもここ数年のジョンとアンソニーは、なんだか顔つきが似てきたような。並んで写ってると、兄弟みたい。似てきたと言うか、どちらも表情が穏やかになったと言う感じかな。いやあ、本当に和解してよかったね。演奏中キックとか入れてたのにね(笑)とは言っても、アンソニーには底なし沼みたいな闇をずっと感じ続けるだろうな。そこが好きなんだけどな!何たって私の王子様だからな!名前もアンソニーだしな!それにしても“家族”なバンドだな。フリーはお母さんだね(笑)チャドは次男で、腕白だけど聡明な長男アンソニーに皆から愛される末っ子ジョン。……お父さんはリック・ルービンで。ペリー・ファレルが親戚のおじさんで、デイヴ・ナヴァロがいとこ。あははははは。

デイヴと言えばグロールの方、フーファイでの来日はないけどQUEENS OF THE STONE AGE@フジロックフェスで叩くらしいじゃん!これは楽しみだ。

ミュージックステーションに山崎まさよしさんが出ていて、大森南朋くんに似ているのでついつい観てしまう。携帯電話を持っていないとのこと。親しみがわく(笑)ええ私も持ってませんよ、今時。理由はまさやんと同じです。あと捕まるのが苦手でね…よほど後ろめたい事があるらしいよ、トホホ。



2002年05月30日(木)
『欲望という名の電車』

シアターコクーンオンレパートリー2002
『欲望という名の電車』@シアターコクーン

ロビーで伊藤さんの話をしているひとがいる。もうそれだけで泣きそうになる。ここ数日は2ちゃんねる見て泣くくらいだったもので…。やばい、情緒不安定な時にこの作品はキツい。しかし千秋楽だったので、カーテンコールでかなり場がくだけてなんとかなった。役者さんが、役から離れた顔を見せてくれたので。大竹しのぶさんがぴょこぴょこ跳ねて客席に手を振ってくれた時は本当に嬉しかったと言うかホッとしたな。ほら大竹さんイタコ女優((C)永瀬正敏氏)だからさ…あのまま終わったら打ちのめされっぱなしです。

と言う訳で大竹さんに尽きる。凄まじいブランチを見せてくれました。ここ数作舞台では最終的にオカシクなる役が続いている(マクベス夫人、高村智恵子、ブランチ)のは何故なんだ。神経がずっとピリピリし通しで、どっちに転ぶかわからない不安定さはちょっとした仕種にも目が釘付け。姿勢を変える余裕もなく、翌日筋肉痛です…凄いもんを観ると、こちらの身体も酷使することになる。ラストの退場シーンでは客席のあちこちからすすり泣きの声が。反面笑えるシーンも満載で(テネシー・ウィリアムズの作品って親子とか兄弟のやりとりが面白いんだよね)、観客をひきつけ通しでした。優れたコメディエンヌはどんな役も出来る。ここでまた伊藤さんを思い出したけれども。

スタンリーも健闘。堤真一さんは脱いだり着たり脱いだり着たり脱いだり着たりで鍛えられた身体を見せつける。まずそこでアピールしておかないと、ブランチとの対比が出ない。荒っぽい言動、それでいてステラに甘える時のコドモっぷりの落差は面白かった。堤さんも役に全身全霊を傾けるタイプの役者さんなので、舞台仕事が入ると目に見えて痩せるし、後半戦になるとやつれて目がギラギラしてくる。今回は肉体維持の方も相当大変だったんじゃないだろうか。とはいえ観客はそんな事知ったことではないし、舞台の上での結果が全て。「役者は超人でなければならない」と言うのは、ある意味正しい解釈だと思う。

しかし皆さんケガが多かったらしい。あれだけ激しい動きがあるからね。堤さんも初日にセット壊したらしいし(笑)大阪公演が終わる迄大きな事故がありませんように。

蜷川組の装置、照明、音響は毎回申し分ないのだが、最高レヴェルのものを見せてくれた。ひしめいたアパート街を表現する為だろう、今回は得意の奥行き使いを封じている。客席にせり出してきそうなぎゅうぎゅうのセット、ブラインドから差す陽光(劇場に入った時点で「ああ、来てよかった!」と思える美しい照明だった)、大音量で流れるニューオーリンズ・ジャズとトランペットの生演奏、歌い手の生歌。生命力溢れる街の音、人間達の息吹が伝わってくる。蜷川さんは死への美意識がとても高く感じられるのだが、その分生きる喜び(勿論その陰の部分も含め)も伝えることを忘れないひとだなと思う。

ブランチの幻聴となるポルカ(ワルシャワ舞曲)や銃声は、幻聴だけに実際には鳴らさないでもいいっちゃあいいのだが、戯曲に忠実なことを絶対条件とする蜷川演出ではそこもキチンと再現しており、その音響が結構ゾワッとする巧い編集をしていた。特にミッチと話している時に幻聴を聞き出したブランチが「銃声が鳴ればこの音は止む」と言った時に鳴る音は凄かった。怖かった。

脚本に関しては、すまんこれ本当に個人の好みなのだけど、小田島雄志氏訳を読みつぶしているので、今回の小田島恒志氏訳(雄志氏の御子息ですな)は違和感があった。普通の口調を心掛け、「ブランチ」を「姉さん」にしたとの事だが、ブランチは歳を異常に気にしているので(ミッチに「私はステラより年下だ」と迄言うくだりもある)「姉さん」とは呼ばれたくなく、ステラに名前を呼ばせていたのではと言う解釈も出来るので、これは疑問。それと同性愛者の表現を何故あんなに遠回しにしたのだろう。現実に押し潰されるブランチ、と言う図がぼやけてしまう。ここらへんも疑問。

昨年の篠井英介ブランチ・鈴木勝秀演出では、最後に戯曲のト書きにはない(ないだけに演出の意図が問われる)演出があった。鈴木版では、ステラはスタンリーの手を離れ退場する。ユーニスもこれに続く。蜷川版では、泣きじゃくるステラに、ユーニスが泣いている赤ん坊を渡す。赤ん坊はステラの腕の中で泣きやみ、ステラも泣くのをやめる。そこをスタンリーが抱き締める。鈴木演出だと、ステラは家を出ていったのではないかと思わせられる。この違いは面白かったし、興味深く観た。

しかしこの戯曲は大好きな戯曲なだけにハードルも高いのだ(笑)と言う訳で難癖をつけると(ごめんホントにこれにはウルサイのよ)、大竹さんと寺島さんが上流階級出身に見えない(寺島ステラは健康的な美しさはあったが儚さが足りなかった)、堤さんが巻き舌過ぎる(粗野な男を演じるにしても…映画版『殺し屋1』の高山みたいだったよ…)、ミッチは「腹もひきしまって」と言ってる割に腹が出ている(ご、ごめん六平さん…)、幻聴音響は面白かったがあまりに続くと違和感が出てくる、大石継太さんは何でもこなす器用さと度胸がある好きな役者さんだがスティーヴには合わないのでは(声が高めなのも今回はマイナスポイント)…てなところか。しかし六平さんはオーバーオールが似合うなあ、新発見。そして髪がある六平さんは貴重です(ヅラだけど)。一瞬誰かわからんかった。そういえば六平さんは篠井スズカツの『欲望〜』を観に来ていたなあ。

しかしこの1年でこんなにレヴェルの高い『欲望〜』を2本も観てしまうと、今後はよっぽどのメンツが揃わないと行く気がしないかもな。10月にク・ナウカがやるらしいんだけどどうだろう。…て言うか篠井さん、再演お願いしますよ。上演権の問題はクリアしたので、ライフワークでコンスタントに上演して貰いたいものです。勿論スズカツ演出で。


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●余談1。東京千秋楽と言うこともあり客席も豪華でした。串田和美さんやらSABUさんやら堀部圭亮さんやら。ニナガワカンパニーダッシュの面々も来ていました。難波真奈美さん、近くで見たけどすごいほっそくてすごいかわいい。串田さんは『〜あさま山荘』で観たばかりだったので「うわ〜スクリーンで観たひとが〜」とちょっと感動。蜷川さんとロビーで談笑されてました。堀部さん、上演中くらいは帽子をとりましょうよ(笑)通路を役者が行き来する、客席多用の演出だったので一幕目から目について「帽子とれよ〜誰だよ〜」と思ってたら堀部さんだった…。それにしてもSABUさんは格好よかった。オシャレで。座っても頭ひとつ出ていた。後ろのひとは観にくかったかも知れないね(笑)休憩時間、必要以上にキョロキョロしてしまいました。

●余談2。多少元気が出て足取りも軽く家路へ…の筈が、代々木駅の火災で山手線全線ストップ、普段の3倍近くの時間をかけて帰宅。よろよろ。



2002年05月29日(水)
笑って追悼すること

お通夜に行ける訳でもないので、明け方迄『ショウ・マスト・ゴー・オン』と『罠』のビデオを観る。皆若い。

『罠』は、旧友の葬儀に集まり、久し振りに顔を合わせたひとたちの話。皮肉だな。この話のように、今日の告別式ではモルモソ賛歌を唄って笑って送り出したのだろうか。三谷さんが葬儀委員長だそうなので。

笑いながら泣く。面白すぎる。泣いたら怒られそうだ。



2002年05月27日(月)
『突入せよ!「あさま山荘」事件』

『突入せよ!「あさま山荘」事件』@新宿東映

1972年2月、連合赤軍が軽井沢の標高1169.2mに位置するあさま山荘に立て籠る。人質は山荘の管理人の妻ひとり。10日間の攻防の末犯人を確保、人質も無事救出。死者は警官2名、民間人1名。史実をもとにしたフィクション。最後どうなるかは殆ど皆が知っている。なのにこれが面白いんですよ…。

非常に観やすい。と言うのもエンタテイメントとして充分に機能しているからだ。脚本も手掛けた原田眞人監督の、ストーリーの肝を掴む握力に迷いがなく、大人数の登場人物を扱う演出も極めて明解。犯人の姿を極力見せない(最後の最後で顔を見せた犯人2人があの役者とは〜。観たひとのお楽しみ)、視点を警官隊に絞り、その代表として現場の指揮を執る警察庁警備局付監察官・佐々(役所広司さん)を立てる。観客の意識を警察側に、心情を佐々に持っていくように仕掛けている。警察間での縄張り争い、弁当をも凍らせる極寒の自然環境、銃器が使えないもどかしさ。観客は佐々同様、困惑したり腹を立てたり笑ったりする。

そう、笑える。過酷な状況の中の物語なのにおかしいのだ。県警と警察庁・警視庁の小競り合いに小ネタが沢山仕込んであって面白い。休憩時間にキャラメルを警視庁側にしか配らなくって怒られたりね(笑)煙草をもうもうと燻す県警側と、キャラメルを噛み噛みする警視庁の構図はおかしかったなー。個人的にいちばん笑ってしまったのは(そんな状況じゃないんだけどな…)、山荘の室内に貼ってあった松尾スズキ氏の、ボーリング大会で優勝した(らしい)時の写真。トロフィー持って満面の笑み。それがまた何度も映るのよ…マイボールもあって、警官に転がされたりもしていた(笑)。「ぷはっ」と吹き出してしまう客も多くて(自分含む)面白かったな。

そんな観客が後半は「が、がんばれ!」と一体に。緊張感の持続力が強力。山荘に警官隊が突入してからが予想より長い。建物に入ったらすぐ片付きそうなものじゃないですか、こーれーがーそうじゃないんだな。犯人は姿を見せない、隠れている部屋に入れない、銃弾は飛んでくる。その銃弾がジェラルミンの盾に穴を空けたもんだから、警官隊は大混乱に陥る。そのケイオスっぷりがすごくて、展開においていかれそうになる。実際の現場もそうだったんだろう、これはやきもきする。臨場感に溢れていて非常に効果的。目を離せなくなる。

大体亡くなるのはどのひとって見当は付いているのだけど、いろんな伏線が張ってあるので「フィクションと銘打ってあるだけに、3人以上死んじゃうかも…」と半泣きになりながら観てました。翻弄されましたよトホホ。「そのコート、白くて目立つな」とか、頭を出した時にスローモーションになるとか、「(差し入れの酒は)任務が終わってから飲みます」とか!いや今飲んどけ!飲んどいた方がいい!あんた一生飲めないぞ!と心の中で叫んでもスクリーンの向こうに届く訳もなし(当たり前)。

個人的には篠井英介さん、田中哲司さん、松尾スズキさん、荒川良々さん、遠藤憲一さん、豊原功補さんに注目。松尾さん、めっちゃポイントな役だった…散歩をさせてた犬がすんごいかわいい。終始フラットな言動だったのが、最後の最後でその均衡が崩れ泣き出すシーンがあり、これはキたわ…犬もいるし。動物には弱い。篠井さんは「この作品でどんな…きっとイヤ〜な上司役とかなんだろな」と実はあまり期待していなかったのですが、これが良くて!偽善者ならぬ偽悪者で良かった、あとやっぱり滑舌が抜群で台詞が聞き取りやすい。役所さんが正直あまり滑舌良くないのでね…とはいえ役所さんは指揮官を演じるカリスマが強力にあるにも関わらず、現場で困惑する様子にユーモアが溢れてて面白い!他のキャスティングは…考えられないな。素晴らしかったです。

収穫は遊人さん。瞳キラキラで、佐々を慕う仔犬っぷり炸裂で印象的でした。無防備過ぎるんじゃー!心配するだろう!主人(佐々)を見失って半泣き顔で盾より上に頭出しちゃってキョロキョロすんだもんよ…「何やってんだあんた!」「頭下げろよ!」「うわあん!」と思いましたよ…。こういうキャラはこの手の話には必須です。あと藤田まことさん扮する後藤田長官がホンモノそっくりで、客席から笑いが漏れる程でした。

犯人達を生きて確保した事で内ゲバの事実が明かされ、それが先に公開された『光の雨』にも繋がっていくような気がする。観る機会を逃してしまっていたので、これから『光の雨』を観れば、頭をクリアに出来るかもしれないな。



2002年05月26日(日)
またひとりいなくなった

伊藤俊人さんが亡くなったとの事。東京サンシャインボーイズの舞台で何本も観た。声のよい、軽快なフットワークの、三谷作品に欠かせない役者さんだった。いや、三谷作品に限らず。

昨年の『ヴァンプ・ショウ』が最後に観た舞台になってしまった。この時の演出の成志は現在『ダブリンの鐘つきカビ人間』に出演中。西村さんも『カルテ』に出演している最中。三谷さんの書いた『ショウ・マスト・ゴー・オン』のように、幕を降ろしてはいけない。

劇団活動再開の『リア玉』を待っていました。早くもメンバーが揃わない事になってしまった。

ご冥福をお祈りします。本当に若過ぎる。



2002年05月25日(土)
『パニック・ルーム』

『パニック・ルーム』@渋谷パンテオン

デヴィッド・フィンチャー!デヴィッド・フィンチャー!このひとの作品とあらば必ず映画館に駆けつけますよ!思えば『エイリアン3』以外は全部劇場で観ているのだった。駄作と言われた『ゲーム』も大好きなんですけど。面白かったじゃんよ!そして待望の新作『パニック・ルーム』。以下ネタバレしまくりなんでご注意を。現時点で今年のベストワンです。







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いやもうとにかく見せ力が凄い。オープニングのクレジットCGからしてもうフィンチャー印、序盤の家の鍵穴からメグ(ジョディ・フォスター)の寝室迄をノーカットワンカメラで嘗める仕掛け(これは酔いそうになった。大友克洋の『MEMORIES/EPISODE 3 CANNON FODDER 大砲の街 』の手法(ヒントにしたのではと思われるが)を実写でやるとは…)等トリッキーさ満載。これこれ、これですよ。この凝った映像。それがきちんとエンタテイメントとして成り立ってるとこがこの監督の面白いところで。

しかし今回は、フィンチャー作品としては変化もあったような。後味がいい!(笑)犯人が意外と情けない!っていうかバカ過ぎる!(笑)いやもうとにかく犯人一味がアホっぷり満載なんですよ。いやー、アホだった。アホ過ぎて笑ってもうた。

離婚したメグとその娘サラ(クリステン・スチュワート)が新しく移り住んだ家には、以前住んでいた富豪の遺産が隠されたままだった。遺族のジュニア(ジャレット・レト)が、その遺産を持ちだそうと空き巣に入ったつもりが、予定より早くメグ達が引っ越してきてしまっていた為、結果的に押し入りになってしまう。侵入者に気付いたメグ達は、家に備え付けてあったパニック・ルーム(避難部屋)にたてこもり、犯人達と戦う羽目になる。

ジュニアは、パニック・ルームの設置工事をしたバーナム(フォレスト・ウィテカー)を一味に加えていた。このバーナムってのが基本的にいいひとで。そもそも子供の養育費(状況からして離婚したものと思われる)の為に金が必要で話に乗ったようで、「まだ入居者がいないと思っていたから来たのに」「人殺しはダメだ」と終始消極的。グループの中でいちばん知恵と配慮がある。そもそもフォレスト・ウィテカーと言えば『ゴースト・ドッグ』ですよ、もう悪いひととは思えませんよ!序盤家に入ってきた時長い木刀みたいなもの持ってて、いかにもゴースト・ドッグの殺し屋風情。これ狙っての事ですか?(と言えば今回のジャレットくんの髪型、ゴーストドッグだよなあ)発作を起こしたサラにインシュリンを注射してあげたり、いいひとだ…。最後は「逃げてくれ!」とか思っちゃったよ。ああそれなのにメグを助けてくれてさ…ほんとあんたは逃げてもいいと思ったさ〜!

脚本はデヴィッド・コープ。突っ込みどころアリアリなんだけど、それを気にしちゃダメだ!てな大らかさみたいなもんは『スパイダーマン』にも感じられましたが〜(笑)。いやその…警官が来た時何故メグは犯人の事を伝えなかったのか?とか。音声はパニック・ルームには伝わらないからそれとなく口頭で伝える事も出来たし、そうでなくても警官は「サインを出して」と言ったのにそうしなかったからなんでかな〜と思って。メグさん強いから自分で片を付けようとしたのかもしれんがそれはちょっと無謀ではないですか…。まあこの方が終盤のスリルも増すんだけど。あとラウール(ドワイト・ヨーカム)は何か目的があって一味に加わったの?と深読みさせといてハッタリだけだった、とか(笑)あはははは言い出すと出るわ出るわ(笑)

とはいえ結果的にはメグが勝つだろうってのは皆の予想するところで、実際そうなるんだけど、密室劇、一晩の出来事、サラが糖尿病と言う設定(急な環境の変化に体調がついていかない、定期的にインシュリンを注射しなければならない時間的制限がある)等のアイディアが面白く、そこにバーナムのひとの良さとかを絡めてヒヤヒヤさせる展開はお見事でした。また今日は客のノリがおかしくてさ…中盤メグが携帯をとりに行く為パニック・ルームから出た時は「はやく!はやく!」「逃げて!」「そこじゃな〜い!」って口に出す客が多くてな!時々うるさくもあったんだけど(笑)そんなん言われたらこっちの心拍数も上がりますよ!むちゃくちゃ前のめりになって観てしまいますがな。思わず手も握り拳に。

メグ役のジョディ・フォスターは相変わらず素晴らしかった。そろそろ反抗期の娘に序盤はなめられてたっぽい母親が、パニック・ルームと言う閉鎖された空間の中で現状を打開していく男ットコ前に変化していく様がよくてなー。いやもーホント格好いいわ。サラ役のクリステン・スチュワートも、娘っこらしい弱さと、母親を盟友としてフォローしている強さを合わせ持つ魅力的なキャラクターを堂々と演じてました。ボーイッシュでとてもかわいい。今後も楽しみ。ジュニア役のジャレットくんはホントにアホでした。あんたはホントにアホなコの役が多いね…んでいつも不憫な目に遭ってね…それも自業自得でね…。今度はアホじゃないコの役でひとつ(笑)。そしてそして、フォレスト・ウィテカー!いいひとだー!いいひとだー!やり手で優しさを持っていてでもちょっと不器用で不運。いつもしょんぼり顔の彼は本当に魅力的で、その分気の毒でした。今度は幸せになってね!

と言う訳でいろいろ突っ込んでますが面白いんですよ!フィンチャーやっぱ好きだわあ。マイナーなテーマをハリウッドマーケットに持ち込んで勝負出来るエンターテイナー。イカす監督です、最高。



2002年05月24日(金)
印税に貢献

と言う訳でもないが、元ちとせさんの『ワダツミの木』を今頃になって購入。

上田現(それにしても上田現をフルネームで呼び捨てにしがちなのはやっぱ「上田現のテーマ」が原因なんかね(笑))が作詞作曲編曲だと言う話を聞いていたのだが、最近迄聴いた事がなかったのだよ!浦島過ぎるよ自分!で、やっと聴けたらあらー、凄い現ちゃん節だわー。牧歌レゲエって言うか。ホーンもハモンドの裏打ちも、歌詞の世界も現ちゃんで。

そんでそれが元さんの歌声にエラくハマッてる。あー、これはいいわー。現ちゃんの楽曲ではないけど、カップリングの「幻の月」「夜に詠めるうた」も気持ちいい。カラオケが入ってないってのも最近のシングルにしては好感持てる。いいな。これはアルバム出たら買うな。

演奏してるひとも気になるのだけど、プレイヤークレジットがない。ああ気になるよ!誰だよ!アルバムには載せてくださいな!パッケージデザインクレジットはあって、信藤三雄氏だった。おおお。最近にしては珍しく、ADだけでなくデザインも自分で手掛けている。おおお。スタイリングが北村道子氏だった。おおお。

それにしても現ちゃん、脱退していきなりオリコン1位て、羽ばたくにもほどがあるよ(笑)いやんずっと愛してるわよん。

元さんのインディーズ盤・カヴァー集も。シュガーキューブス(このカヴァーは秀逸!)やらルー・リードやら選曲が渋い。山崎まさよしさんの「名前のない鳥」も入っている。これオリジナルも好きなんだけど、うわおうすげえ咀嚼力!こっちにはライオンメリーさんや三沢泉さん(新婚)が参加してる。ううう、これは…これはハマりそうだ…。

あと『レイ・ハラカミに続く新鋭!』とかなんとか言う言葉につられてタイスケ・マツオさんの『dismage』ってのを試聴したら「……似てる…」((C)イチ)。って言うか、タンツムジークにもって言うかオキヒデさんにも…ううう!?レジ直行。

その他いろいろ家に連れて帰ってきました。しかし今聴いているのはBEN FOLDS(笑)なんでやねん。最近「zak and sara」がCMに使われてるね。あーピアノピアノピアノ!いいねいいねいいね!



2002年05月23日(木)
15時間労働

の疲れも吹っ飛び…はしませんが。

RSRFES、TOKYO No.1 SOUL SET!TOKYO No.1 SOUL SETて!え、ええ!?TOKYO No.1 SOUL SET!?うわーうわー!北海道まで行けと言うか!かわなべ!かわなべ!



2002年05月20日(月)
世間はサッカーですが

いや私もサッカー観るのは好きなんですけどね。でも世間の盛り上がりが怖い位で退いてます。普通にTVで観られればいいやー。生観戦は怖い思いをしたことがあるのでなあ(いちばん凶暴な印象がある(笑)浦和は意外といいひとばかりで楽しい。駒場は観やすくていいグラウンド。いちばん怖かったのは……ですよ…)。なんでサッカーってひと殺しちゃう程盛り上がっちゃうんだろね。つーか殺すなよ、アホ。

で、そんなメジャーなスポーツに隠れて最近は暗いニュースばかりが続いたバレーの話でも。あんまりヘコむ話ばっかだったんでご無沙汰しておりました。

今シーズンのビーチのメンバーが発表になりました。西村くんの話は聞いていたけど、朝日くんがインドアから転向するとはなー。噂はあったらしいけど…。うーん、うーん、冷静に考えれば、朝日くんはインドアよりビーチの方が向いてるかも知れない。もともとリードよりコミットブロックの大得意なセンターだったし、自分の面倒はきちんと自分で見られるしね。最近はサーブも良くなってたし、オールラウンドとしてもやってけるんじゃないかな。インドアのセンターとしては低い身長だってのを自分でもよく言っていたし(197cmで中型と言う恐ろしいバレー業界)。

そしてリードブロックが主流になってからバレーが面白くなくなったと思うのは私だけかしらん。女子はリードがあった方が、ワンタッチするから繋ぎもよくなるからいいんだけど、男子はスピードとパワーの中で続くラリーってのが見どころだと思うんで、ワンタッチするとどうもな。好みの問題ですが。

しかし残念だな。国際試合であの「止まり出したらとまらない」ブロックが見られなくなるのか。2m超の打ち屋をバシバシ止める197cmのセンターは凄く格好よかったんだけどな。支柱がいなくなるのは痛い。また全日本のセンターは組立て直しか。セッターも定まらないなあ。サイドは結構いいのが揃ってきてるだけに。…これで山本くんをセンターに…なんてのはしないでほしいもんですが。

…まあ、好きでやってることだから、いちばん自分のやりたいとこでやった方がいいよね。しかし朝日くんは美白なひとだったから、日灼けした姿があまり想像出来ん(笑)

もひとつ。4チームも…4チームも廃部に…どこのチームにもなくなってほしくはないが、富士はちっちゃい頃から馴染みのあるチームだっただけに…つうかこんなにバレー好きになったのも富士のバレーが面白かったからで。速くて巧くて。井上さんは、NKK>日立国分と行ったチームがふたつともなくなってしまって。普段生活する分には、不況ってそんなに意識するものではないけど、こういうことがあるとなあ…。

個人で出来ることは本当に少ない。せいぜいその企業の商品を買うくらいだもんなあ。結構ヘコむ。…ああっ、結局暗い話題になってしまった。いやいやまずは朝日くん、ビーチでのご活躍を期待しております。勿論堺のソシオは続行してます。前向きに行こうよ前向きに…。



2002年05月19日(日)
『バーバー』

『バーバー』@日比谷シャンテ・シネ2

思い切りネタバレしてますんで、観ようと思ってる方は気を付けて!話の性質上結末は知らないで観た方がいいですよ〜。





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義弟の経営する理髪店で働く。髪を切る。ひとの髪は伸びる。お客が絶えることはない。切り続ける。髪型を変えるように、人生をちょっと変えることが出来たら…。主人公エドは、ちょっとした行動を起こす。ちょっとした、の筈だったのだが。

ベンチャービジネスの為に資金繰りを考える>嫁の不倫相手を脅迫してみる>バレる>殺しちゃう>逃げる>嫁が逮捕されちゃう>違うのに!>高名な弁護士に弁護を依頼する>弁護料を支払う為に店を担保に入れる>弁護士に自分がやったと証言するも信じて貰えない>証人になりうるベンチャービジネスの仕掛人を訪ねる>金ごと消えている>逃げられた!>証拠がない>公判前に嫁が自殺>借金を返す為に働き続ける>心の安らぎは友人の娘の弾くピアノ>彼女がプロのピアニストになって、自分がマネジメントをして…ギャラは少なくてもいいんだ>彼女は才能がある、きっとある、いい先生を見付けてやる>面接に行かせる>下手だと言われる>帰り道に交通事故に>金を持ち逃げしていた人物が死体で発見される>彼の殺人容疑で逮捕>違うのに!>高名な弁護士がまた頑張る>金が尽きる>弁護士が降りる>死刑>あの世なんてものがあれば、嫁に現世で言えなかった言葉が言えるかも…>暗転

字面にするとめまぐるしい展開だが、スクリーンに流れる時間はとてもゆったりしている。エドのくゆらせる煙草(ヘヴィースモーカーだったなあ。ずっと吸ってたなあ)の煙のように、ふわふわとした1時間56分。後ろのオッサンが寝てしまい、イビキがうるさい。終映後、「やる気のない話だったね〜」と友人に言われて大笑いした。のんびりと、ほのぼのしくエドの人生は転落していく。ちょっとだけ変える筈だった人生は、とんでもない方向転換をする。軌道修正をもうちょっと頑張れば、あの時もうちょっと言葉が多ければ?いやそもそも、あの時スポンサーになろうと思わなければ?でもそれじゃあちょっと寂しい。エドはどこ迄もやる気がない、と言うか、流れに抗うのを、すぐ諦めてしまう。眉間に皺を寄せて、煙草を吸う。

嫁の自殺や、その嫁が妊娠していて、それがエドの子供ではなかったって所迄は結構容易に予想出来た。けど、その後には驚かされたと言うか、なんらかの形でエドには見返りがあるだろうなと思ったけどこんな形で来るとは。ミステリ的などんでん返しもあるが、コーエン兄弟ならではの「普通に生活しているひとが、ひょんなことから事件に巻き込まれ、あたふたする」笑っちゃう程悲惨で滑稽な物語。もうおっかしいのよ…悲惨になればなる程笑える。なのにエンドロールが流れだした時は、ぎゅっと胸が締め付けられるようだった。

『ファーゴ』では、フランシス・マクドーマンド演じる身重の警察署長は事件を解決し、夫の愛に包まれ、よく食べる。おいしそうに食べるその食事のシーンがとても暖かく、印象深いこの作品では、まだなんとなくその後の光みたいなものを感じさせていた。が、今作では、フランシス演じる嫁は子供もろとも命を断ってしまう。コーエン兄弟の“素晴らしい人生”観は、ちょっと闇を帯び始めている気がした。

交通事故後、運び込まれた病院でエドが夢を見る。エドは自宅の玄関先で煙草を吸っている。敷地の砂利を替えないかとやってきたセールスマンの対応に困る。嫁が帰ってくる。嫁はセールスマンを一喝して追っぱらう。何か言おうとしたエドに、嫁は「何も言わないで」と言う。ソファの端と端に座るふたり。エドはあの世で彼女に遭えただろうか、そして言えただろうか。何を?それを考えると切なくなる。

終始諦めモードのエドを演じたビリー・ボブ・ソーントンがすっごくいい。ナレーションも彼で、世に不満をたれるでもなく、ボソボソと状況を話す。感情があまり揺れない。唯一動揺するのが、ピアノを弾くコから「お礼」をされそうになるあの時ですな(笑)。いいなあ。アンジェリーナ・ジョリーのダーリンで敏感肌(アレルギー体質だそうで)って意識しかなかった、ごめんなさいごめんなさい。画ヅラも、モノクロの色感もとても美しい。アングルの凝り方もコーエンブランド。あ、ちょっとヘンなひとが出てくるとこもコーエン節だな。ニヤニヤしつつもジワっときたりして。

人生はクソッ素晴らしいか?そうだといいなといつも思う。アンソニー・キーディスみたいに " That life is beautiful around the world, You say hello and then I say I do. " と言えたらいいなと思っている。劇中使われたベートーベンのピアノソナタのように世界は美しさで溢れている。その美しい曲を、ベートーベン本人は聴くことが出来なかったのだが。



2002年05月18日(土)
『波』

『波』@テアトル新宿

奥原浩志監督、大森立嗣さん、紺野千春さん、乾朔太郎さん、小林麻子さんの初日舞台挨拶もありました。(記憶で起こしてますのでそのままではありません)

奥原●これを撮ったのはもう一昨年なんですけど…(そういえばさくら銀行が映ってたなあ)実はこっそり去年公開してたんですけどね。今日だけで、去年の3日分はお客さんが入っているような感じですね(笑)映画祭で賞を貰えたからか、それがきっかけかどうかは判らないんですけど、今年になってこんな広い所で公開して貰える事になって嬉しいです。映画祭では、別に何もいい事はなくて、飲んでばかりの毎日だったんで、十二指腸潰瘍になってしまって現在治療中です(笑)。それでは、出演した3人を呼びたいと思います
(立嗣さん、紺野さん、乾さんが入場。立嗣さんは手に何か紙片を折り畳んだようなものを持っている)
大森●映画祭には一緒について行ったんですけど、行く前に友達に「賞貰ってくるから!」なんて大ボラ吹いて出かけたんですけど本当にとっちゃって嬉しかったです
紺野●西伊豆は本当にいい所でした。その雰囲気が伝わってればと思います
(とその時、小林さんが登場)
小林●すみません遅れちゃって!(すげーかわいい)
乾●えー、今となっては映画とはかけ離れた姿になっていますが…どこに出てるか判らないかもしれません(笑)髪が短くて、背が高くて、感じわるーいのが僕です
小林●私も、髪が短くなってるし、灼けてるし…あはははは
奥原●今下北沢のザ・スズナリで舞台やってるんだよね、それが終わって駆けつけてくれました
大森●あ、これこれ(と手に持っていたチラシを拡げて見せる)
小林●そうなんですよ、それで遅れちゃって…すみません

てないい感じの舞台挨拶でした。立嗣さん、ほっそーい!と言っても貧弱ってんじゃなく、ストイックな空気が漂う綺麗な骨格をしている。あとやっぱ着こなしがうまい…両膝のばっくり割れたジーンズと、白いシャツのシンプルな組み合わせが凄く似合ってました。と言う訳で凱旋レイトショーらしく英語字幕入りの上映。以下ネタバレしてます。

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あの「軽い」寝たきりの老人は、本当にケンサクの父親だったのか。タツは現金強奪に成功したのか、そしてその後どうなったのか。ふたつの謎を残して映画は終わる。

と書くと、いかにも波風立つ内容に思われそうですが、観るとそんな事もなく。4人の登場人物は、感情を高ぶらせる事もなく、劇的に叫ぶ事もなく、笑顔で海で泳いだり、アイスを食べたり、ビールを飲んだりしている。淡々と過ぎる夏の日々。ユカもミカも東京へ帰って行き、いつもと変わらず家事をするケンサクのラストシーン。何も事件は起こらなかったかのようだ。全ては波にかき消されてしまったかのようだ。サンガツの音楽が耳に残る。

ケンサクは生活を続けている。では、タツは?戸籍を見たケンサクの表情と、運転手を殴り倒した後バイクに乗って走って行くタツの表情が印象に残る。それぞれの思いを抱えて皆劇場を後にする。

タツこと立嗣さんはいい男だったねー、自分が関わるのはイヤだけど(笑)甘え上手です。あれは男も女も落ちます。憎めねー。字面にするとかなりキッツイ言動なんだけど、このひとがやると何かほわーんて感じで怒れない。ケンサクもミカも困った笑顔をするしかない。ある意味残酷なひとだなあ。やっぱ関わりたくないわ…。でも憎めません。役者全員が、演技と素の境目が判断出来ないような自然さで気持ちいい。

胸につのる一編。扇風機が廻る音を聞きながら眠る心地よさを思い出します。あと昼寝がしたくなる。眠るシーンが多いんですよ、じいさんなんかずっと寝っぱなしだし(いやそれは意識が戻らないんだよ…)皆気持ちよさそうに寝てるんだよね…。



2002年05月17日(金)
全て予定外

『アザーズ』に行く筈が『スパイダーマン』、『至福刑事』を買う筈が『俺たちのメロディー』、『反逆とクリエイション』を買う筈が『こんな料理で女もまいる』。どうなってんだ…でも皆面白かったからいいや。そして『アナザヘヴン』を借りる筈が皆借りられてて(やっぱり考える事は皆一緒か)『スワロウテイル』。…何やってんだ…これ観てるじゃんよう。まあいいや好きだから。こういう日もあるさ〜。


2002年05月16日(木)
連ドラを毎週観続ける

と言う根気を持ち合わせていない(録画したら「いつか観ればいいや」と結局観ないので、観るならオンタイムが必須)ので、一話完結ものを観る事が多い。ここ最近観終わって「オモロかったなあ」と脚本をチェックすると同じひとってのが続いている。福田靖さん。救命救急とか月曜日に書いてしまったが、ホントのタイトルは『救命病棟24時』だった、これも福田さんが執筆陣のひとり。

「…このひとって『ジョナサン!』の福田さん?」と姉に訊いたら「…エラく古いのを出してきたわね」と言われた。歳がバレますな(笑)。元劇団プロローグの福田さんでした。『ジョナサン!』は青山円形で上演された岡本麻弥さんのひとり芝居で、確か岡本さんが入院か何かして初日が遅れて、私が行った日が初日になっちゃったんじゃなかったっけな…ハラハラしながら観ましたが面白かった憶えがある。核戦争が起きて、東京ドームにいた5万人を残して人類が滅亡しちゃって、何百年後かにその子孫がリチャード・バックの『かもめのジョナサン』を読んで、ドームから出て云々と言う話じゃなかったかな。セットとか殆どなかったけど、グイグイ引き込まれる力のある話だった。

このひととか戸田山雅司さん(今もサードステージなんだっけ?)、スズカツさんこと鈴木勝秀さんは最近はTVが主な仕事場のようで、家にいながらにして仕事が観られるのは嬉しいが舞台も観たいなと思ったり。クドカンは舞台映画TVとどのくらいまんべんなくやってけるかな。脚本だけでなく演出もやるし、このひと。コントバンドもやるし(笑)。ケラはケラで舞台年6本とか平気でやるし。よく書けるなあ。皆さん身体には気を付けてねー。

にしても『春子ブックセンター』、チケットとれてないんですけど。あああああ。最近めっきりとりづらくなったことよ…(泣)。なんか最近昔を振り返ってばかりのような気がするのう、ゴホゴホ。



2002年05月13日(月)
TVというものは

R指定の作品は、地上波で流すには編集せねばならないのですよね。

いや、昨日TVの『アナザヘヴン』を観てたんですが。あまりにも編集されてるような気が…猟奇殺人のシーンをちゃんと映せないのは仕方がないが〜、そのおぞましさがないと事件の異常性も薄れてしまうような…気になるやんけー。いや仕方ないとは思うんですが。

と言う訳で、週末にはビデオを借りてそうです。江口洋介さんは、この時の髪型が似合うなあ。ロン毛よりもこっちがいいよ(個人的好み)。あんちゃんのイメージも悪くはないけど、救命救急やらこれやらの、陰のある役の方が魅力的な気がする。両方出来るのがまたいいのかな。



2002年05月12日(日)
『はじめての美術 絵本原画の世界展』

『はじめての美術 絵本原画の世界展』@練馬区立美術館

土曜日、『幽霊〜』の前にこれに行ってきました。

『こどものとも』の作品を中心とした絵本原画展。出展者は(敬称略)秋野不矩、朝倉攝、池田龍雄、大沢昌助、太田大八、荻太郎、小野かおる、桂ゆき、坂本直行、佐藤忠良、田島征三、長新太、寺島龍一、富山妙子、永井保、中谷千代子、なかのひろたか、西巻茅子、羽根節子、稗田一穂、土方久功、堀文子、三芳悌吉、村山知義、山下菊二、山田三郎、山中春雄、山本忠敬、山脇百合子、横内襄。

戦後の絵本史を大きく変えた、福音館書店の『こどものとも』。月刊で発行された多くのこれらの本が、今でもハードカバーにお色直しされ、再版され続けているところにも、このシリーズのクオリティの高さが伺えます。初代編集長の松居直氏は、他ジャンルの作家―彫刻家、日本画家、マンガ家等―に挿画を依頼し、これ迄になかった絵本を出版しました。当時はそんな事知りもしないで読んでましたよ(つうか知る由もなし)、怖くて眠れなくなったりしましたよ…田島征三氏の『だいふくもち』とかな。今回も原画観たら当時の恐怖をまざまざと思い出し。まあ今思えばそんなんもオモロくて良かったんじゃないかと。怖い怖いと言う割に何度も読み返してたもんなあ。

とはいえかわいいものもあります。こん中でいちばんメジャーなのは『ぐりとぐら』でしょうか。いやー懐かしい!これのパンケーキとアニメのハイジのチーズは今でも食べられるもんなら食べてみたいもんだよ!改めて観ると、パンケーキの匂いにつられて集まってくる森の仲間の中には、『いやいやえん』に出ていたこぐまのこぐ(ナイスネーミング)もいるじゃないか。あんたおかあさんの作った笹(だったよな確か)でまいたおにぎりだけじゃ足りんのか。ぎゃーかわいいかわいいんじゃー。

今回作家のプロフィールもしっかり紹介されていたので、その確認も含めて面白かったです。偶然と言う訳ではなく、そういう時代だったんでしょうが、この後行く『幽霊〜』の作者安部公房氏も参加していたアヴァンギャルド芸術研究会やらアンデパンダン、从会やら前衛芸術に携わっていた面子の多いこと多いこと。先日町田で見たマヴォのメンバーもいる。こ、こんなひとらが子供の絵本を…これは編集者の思い切りが素晴らしいですよ!面白い本を沢山出してくれて有難う!

朝倉攝氏は、近年は舞台美術の仕事が主で、絵はなかなか観る機会がないので面白かった。長新太氏も、改めて観ると作品ごとにいろんな実験をしているなあ。これは子供がうっかり「俺にも描けるー!」て勘違いを起こすよな。で、その勘違いは凄いいい勘違いだと思うなあ。調子に乗れば結構とんでもない事が出来てしまうもんです。今回の展覧会は、タイトルにもあるように子供むけの解説もちゃんと付けていて、実際会場には子供が沢山。絵本コーナーやビデオコーナーは自分の膝丈くらいのちっちゃい子がわらわらいて躓きそうになりました(笑)子供は原画よりも実際に触れるめくれる絵本の方が楽しいようでこっちの方が人口密度が高い。解説文にもありましたが、「絵本は、文章と絵だけではなく、印刷や造本までを総合してこう言う」もの。これでいいのかも知れないな。この子らがおっきくなった頃にまた原画を観て、その素晴らしさを感じられればいいんじゃないでしょか。その為には作品をしっかり保存しておかないとなあ。

なんて普段はあんまり考えない事を考えてしまったりしたのでした。



2002年05月11日(土)
『幽霊はここにいる』

KOKAMI@network vol.4『幽霊はここにいる』@紀伊國屋サザンシアター

オープニング、レインコートらしき衣裳を着た群衆が傘をさし、歩き回る。そのリズムが統率されていき、ダンスになる。

「あ、『ハッシャ・バイ』だ」。

傘をさして歩く群衆のシーンは、この戯曲が初演された俳優座のヴァージョンにもある。『ハッシャ・バイ』を思い出したひとは、第三舞台を結構観ているひとだと思う。『パレード旅団』のオープニングもこうだったが、この時は上演場所がPARCO劇場だった事もあり、フィリップ・ジャンティが連想された。

数々のデジャ・ヴュを感じているうちに、ここ数年の鴻上作品を観る度に残るぼんやりとした不安が、とうとうハッキリした像を結んでしまった気がした。

正直に言うと、ここ3〜4年の鴻上作品には馴染めなかった。現に数作は観に行っていない。そして、もっと本音を言うと、演出家としての鴻上さんの事は信用していない。と言うより、劇団と言う枠組みで、同じメンバーと腰を据えて向き合い、当て書きのような形で戯曲を書き、舞台にあげるシステムの手腕は凄いと思っているし、実際一生忘れる事はないだろうと思う作品が沢山ある。その場合の演出力と言うのは、舞台全体の構築力ではなく、役者から何らかの魅力を引き出す目であったり、役者がどのように舞台で輝くかを考える力だったのではないだろうか。だから、観終わった後にいつも「こんなに作品世界は素晴らしいのに、役者は素敵なのに、何故セットがあんな張りぼてなんだろう、衣裳がダサダサなんだろう」と小さな疑問が残るのだ。遊戯性を得意とする鴻上戯曲だからこそ、軽いセットやカラフルな衣裳なのだ、と言う理論武装は以前からあったが、果たしてそれはベストな選択なのだろうか?

つまり、このひとの“演出”を活かすのには、それ位の時間がいるのではないだろうかと言う事。そしてそれは、プロデュースシステムではなかなか実現出来ないだろうと言う事。第三舞台と言う枠組みを離れ、メンバーとも別れた。第三舞台以外での鴻上演出には常々疑問があった(『ゴドーを待ちながら』は、第三舞台以外では例外的に冴えた演出だったが、これもかなり前の上演だ)ので、足が遠のいた。劇団が無くなったので(一応封印となってはいるが)、彼の描く世界を体現する役者をいちから探す事になるが、今回は本人の書いた作品ではない。安部公房は好きな作家だ。この戯曲の舞台は未見だが信頼出来る。鴻上さんが自分で書いていないこの作品なら、彼の演出を冷静に観られる。久々に行く事にした。そして、不安が確信になった。

役者は頑張っていた。が、アンサンブルがまとまっていない。空回りする対話。美しい言葉の数々が、客席に飛んでくる前に床に落ちてしまう。そして、その言葉から紡ぎ出される美しい風景が、舞台に浮かんでこない。痛々しいシーンが続く。こんな筈じゃない、こんな筈じゃない。観客のレスポンスが極端に鈍いので役者も戸惑っている。悪循環が続く。戯曲のサスペンス的な内容のおかげで、観る集中力が途切れる事はなかったが、「こんな筈じゃないだろう」と言う歯痒さも最後迄続いた。つらい。

フォローしておくと、まだ初日があいて3日目だ。後半観れば何とか固まっているかも知れない。でもそれではもう遅いかも知れない。

偉そうですまん。でも、これが正直な感想だ。もう鴻上さんの舞台を観て、終演後席を立てなくなる程涙が止まらなくなるなんて事はないかもしれない。鴻上さんも、私も歳をとった。でもそれは、悲しい事ではない。そして、その経験があったから、今でも舞台を観るのをやめられないのだと思う。ただ、今後も彼の作品を観るかどうかは、判らない。



2002年05月08日(水)
『パコダテ人』

『パコダテ人』@銀座シネパトス

昼間職場の近くでおすぎに遭った。本物初めて見たー。スラッとした方でしたが話し掛けるなオーラを身体中から飛ばしていたので思わず道を空けてしまいましたよ。某配給会社が近所にあるから、そこに来たのかな。


さて昨日の続きです。ネタバレしてます。

ちっちゃい頃はしっぽが欲しかったもんですが。一部のネズミに見られるあのミミズみたいなしっぽじゃなくて、キツネとかタヌキとかアライグマとかレッサーパンダみたいなしっぽですよ。かわいいやんけ。それが大人になった今では「邪魔かも」とか「和式トイレで困るかも」とか考えちゃってなー。とまあ実際に生えるといろいろ困ると言うお話(いや、そういう困る次元じゃないだろ…)。

函館に住む日野ひかるちゃん(宮崎あおいちゃん)は、隼人くん(勝地涼くん)との初デートの朝、しっぽが生えてきて大ショック。デートもドタキャン、その隙に「私、親友でしょ!」と言っていた千穂ちゃん(野村恵里ちゃん)が隼人くんにアタックアタック!友情って儚いのう。一方、男やもめの古田はるおさん(大泉洋さん。函館ではデパートにグッズコーナーがある程の人気者だそうです)。ひとり娘のまゆちゃん(前原星良ちゃん)が通っているひまわり幼稚園の文子先生(粟田麗さん)が気になる存在、送り迎えが楽しい日々。が、彼にもしっぽが生えてしまった。まゆちゃん大喜び。子供っていいね!実は某製薬会社の試供品シップを貼ったのが原因なのだがふたりともまさかそんな事が…と言う感じ。原因よりもこの生えちゃったものをどーしよーとオロオロ、必死に隠すがひかるちゃんは女のコ故制服がスカート、パンチラならぬ尾ッチラショットを(…なんか自分で書いててあまりのオヤジっぷりにイヤんなってきた)撮られてしまってさあ大変、函館中が大騒ぎに。

往年の角川映画のような、役者をアイドルとして主役に据える構造で、御当地の美しい風景もきちんと撮りつつ試合巧者のキャストで芝居もガッチリ、安心して観る事が出来ました。宮崎あおいちゃんはフテ顔不憫役でしか観た事がなかったので、笑顔を沢山観られて嬉しかったなあ。かわいいやんけー!そんでやっぱり巧いんだなあ。結構ブッとんだ設定なのに馴染んでるし。日野家の皆もかわいらしい。いくつになっても、割烹着にひっつめ髪でもキュートな母ちづる・松田美由紀さん、へなへなしてるけど娘思いの父まもる・徳井優さん、妹の事をとってもかわいがっている姉みちる・松田一沙さん。夕飯時に家族でしりとりするシーンは、江口寿史の『しりとり家族』を思い出してしまった…(笑)ほのぼのしいなー。

それにしてもリリイ・シュシュ組の多い事よ。今年に入ってから観た邦画、どれにもリリイ出演者が出ている。彼等がこれから大人になっても、面白い作品にいっぱい出続けてくれるといいな。

大森南朋くんは、古田さんの同僚・函館市役所衛生課員の橋本さん役でした。パステルカラーを編み込んだチョッキ(もはやベストにあらず)が似合っちゃってまあ(笑)同僚の馬渕英里何ちゃんに「アンタ」扱いでドヤされっぱなしの、ちょっとお調子者くんでした。でも「娘さんに」って古田さんにしっぽマスコットあげたりして優しいのなー。しかしこれ、大森くん出てなかったらきっと観なかった作品だろうなあ。いい機会を貰いました、いやー楽しかったです。なんかこういうの観るとホッとするな。

チラシやらチケットやら関連物のイラストがとってもかわいかった。パンフもかわいい!版形が『こどものとも』みたいな感じで、パコダテマップやらアイテム紹介やらの楽しい内容。ああまた函館行きたいなー。



2002年05月07日(火)
『「パコダテ人」ができるまで』

『「パコダテ人」ができるまで』トーク&プレゼント大会@銀座シネパトス

大森南朋くんが出ると言うので銀座迄。時間的に仕事を終えてからでは間に合いそうになかったので、無理矢理半休確保。映画館へ着くと貼り紙が沢山。それには『出演者:前田哲監督、木下ほうか、今井雅子(脚本)(予定)』………いや〜な予感がしてきたところ、joyrideでもお世話になっているSさんと遭遇。「名前がないですよ」「……ほんとだ…」「でも、これには載ってますねえ(1枚だけ大森くんの名前入りのチラシが貼ってあった)」「だ、大丈夫かな…」「とりあえず入っときましょうか」ってな感じで入れ替えの時間まで大森くん話で盛り上がり。

さて会場に入ってみるとマイクが3本。………「ダメかな、ダメかな」「どうかなあ」と言ってるうちに3人が登場。

木下●大森くんは来ませんよ
前田●代わりに僕が(笑)
木下●何言うてんねん、大森くんはどっかで仕事してるんじゃないですかね

あああああ。あーあーあー。ひいてた風邪がどっと悪化したような(笑)仕事なら仕方がないか…ないのか…でも情報誌にも名前出ていたし、大森くん目当てのひとも沢山いるよなあ。ああきっといるさ沢山いるさそれはもう東京ドームが埋まるくら(妄想)…残念。

とはいえお三方のトークはとても面白く。皆さん大阪出身だそうで、関西弁炸裂・際限なく続くボケツッコミに「大阪人の反射神経は凄いなあ」と圧倒されつつ大笑いさせて頂きました。以下抜粋。記憶で起こしてるので細かいニュアンス違い&関西弁間違ってるかもはご容赦ください。

木下●脚本を前田が見付けて
前田●電話をしたんですけど、留守電になってて、初めてやのにメッセージ残すのも失礼かな思って何度もかけたんだけどいなくて
今井●何度も無言メッセージが入ってるんで気味悪くて、ますます家に帰らなくなって。ストーカーかと
木下●あんたにつくストーカーなんておらへんわ
前田●で、やっと話せて新宿の三越の前で会おう言う事になって、どっちもちっちゃいから
今井●ちっちゃくて見えなかったらすいませーんて
********

木下●(前のお客さんに)僕どこに出てるか判りますか?
客●はい、わかりますー
木下●ああ、よかった
前田●最初ほうかは新聞記者の役でとか言ってて、萩原聖人くんがやった。宮崎あおいちゃんにほうかさん出ないんですかーて聞かれて、じゃあ出そか、と。でも新聞記者は年齢的に〜だったんで、編集長役で
木下●みどころは僕の髪型ですかね(爆笑)地毛なんですよ(ボソッと)3日かけて伸ばした。耳にかけたりとかして、いろいろバリエーションを。3日で撮ったんで、通しで見たら繋がってないかも知れない(笑)
********

木下●××のシーンは、僕が76回NGを出して
前田●何76回て、7回や7回
木下●AIR DO(北海道国際航空)が協賛だから、AIR DOで来たらタダだ言われて、でもAIR DOって函館空港とまらへんから千歳空港に着いて、そっからは勝手に来てください言われて
前田●勝手になんて言うてない!
木下●そっからレンタカーですよ、皆連れて俺運転して。俺引率ですよ。そんなんでフラフラになって現場着いて…そらNGも出すわ!

とまあ終始こんな感じで笑い通し。どこ迄ホントでどこからギャグかもうわからん!まあ出るわ出るわで面白かったです。

プレゼント大会は、サイン入り台本(パンフレットだったような気も)、劇中出てくるみちるのお店『pako dat ail』のノベルティーハンカチ、パコダテワイン赤白セット、そして劇中使ったシッポ(かわいい!)。ほうかさんは相変わらず「要らなかったら言ってください、ホントにほしい?」と訊きまくっていました(笑)。

長くなってしまった…映画の話はまた明日。



2002年05月05日(日)
『パパ・センプリチータ』

シティボーイズミックスPRESENTS『パパ・センプリチータ』@アートスフィア

GW恒例シティーボーイズ、今年のゲストは中村有志さんと犬山犬子さん。「観たあとになんにも残らない」(まこと)「いい歳した大人がくだらない事をやる」(犬ちゃん)のを毎年楽しみにしてますともさ。

ああほんとにくだらないさ!ああ大好きさ!パジャマ姿のオッサン達が全力で布団投げたりするのを観られるなんて!しかもちょっとオシャレなベイサイドの劇場アートスフィアで!しかも今日は2回公演ですよ、夜は大丈夫なのかオッサン達。体力は持つのか。楽日1日前なのに噛むわ段取り間違うわで面白過ぎる。誰がってんじゃなくて皆だよ、皆!頼りの有志さんまで「えっ、俺?」とか訊くな!(大笑)

なんて言うか、シティーボーイズはトラブルが面白かったりしてね…滞りなく終わった時は何か損した気分になりそうで(そして今迄一度も滞りなく終わった事はない…どなたかトラブルのない本番を観た方いらっしゃいますでしょうか)。そんな楽しみ方もあるんですよ…。

今回は、ボケ(きたろう)ボケ(しげる)ツッコミ(まこと)の図式を崩す珍しいコントもあって新鮮だった。まことがボケてるよ!いやんボケるまこともステキよ!犬ちゃんもボケなので、ツッコミ要員の有志さんが八面六腑の活躍です。身体も毎回作り上げててお見事。その立派な身体をこんなくだらない事に使う心意気も素晴らしいよ!全身にオリーブオイルを塗ったりな…ぬらぬらしてな…宝塚のシーンもひとりだけ身体のキレがよくっておかしいんじゃー。

迷走したままのオチが連発で、暗転したら「……(声にならないざわざわ)」が客席に拡がると言う(笑)戸惑いが序盤ありましたが、それもまたよし。後半のたたみかける展開で、2時間があっと言う間でした。

卓球の音楽は新曲・既存曲両方あり。タイトルコールをサンプリングしたものとか、細々とした部分まで随分作ってくれたようです。中野裕之監督のインターバル映像ともに面白かった。ピース。

それからしげるさん、有志さんを見習ってもっと痩せよう。まことに罵倒されないくらいに(笑)いや罵倒されるのが面白いんだけどね。来年どうなってるか楽しみです、うしししし。



2002年05月04日(土)
町田〜下北沢〜渋谷〜神宮前〜新大久保〜新宿

大森組で都内をうろうろ。結構な距離移動してますよ。早起きすると有意義だなあ。

■町田・町田市立国際版画美術館『極東ロシアのモダニズム1918-1928 [ロシア・アヴァンギャルドと出会った日本]』
ロシア・アヴァンギャルドのエキスパートrefちんに招待券を頂いてついていく。ここらへんの知識、全然暗くて知らない作品ばっかりだったんですが面白かった〜。
当時のロシア・アヴァンギャルドの作品と、それに影響を受けたであろう日本の近代美術作品で構成。作品がプロパガンダへと移行していく様は興味深かった。風刺マンガとか、極端でおかしいー。その流れから離れ、マイペースに活動を続けていた作家の作品も面白かったな。初見でしたがK・カーリってひとの風景画が印象的だった。すんごい厚塗りで、色が濃くて、でも水面が澄んでる感じがして、かわいい。今度何か展示される事がないか注意しておこう。

■下北沢・ゆめや
茄子おやじに行く筈が道を忘れて(ご、ごめん…)うろうろ、諦めてゆめやに。カレーうまい〜。

■渋谷・FINAL HOME
新作を物色。今シーズンのTシャツは買うのに迷っている。

■神宮前・BEAMS-T
Tシャツ専門のBEAMSショップ。平田真市郎氏作成のTシャツが出ていると言うので観に行く。ケンイシイくんのブランドBUGGED IN FUSIONも置かれている。話には聞いていたが、ホントに「KEN ISHII 2001」ってロゴのTシャツが売られていて笑う…いや、これはちょっと恥ずかしくて着れないよ!(酷い)本人着てるそうだけどな!って、本人着る方がもっと恥ずかし(以下略)。
平田さんのものは勿論格好よく、非売品として展示されていたポスターも格好よかった。今度買うぞー。何故今回買わなかった(と言うか買えなかった)かと言うと、こちらを見付けてしまったからです。stereo-gn°のTシャツがあったんだよ!大森南朋くんがモデルとして参加してるプロジェクトですよ!見付けて大騒ぎ、閉店間際なのに店員さんにサイズはこれだけか色はこれだけか再入荷の予定はないのかと聞きまくる(ごめんなさい)。
正確にはKOSHIO氏のブランドDISTRACTと、stereo-gn°のコラボレーションTシャツなんですが。stereo-gn°が昨年展開した『STRUCTURE』に大森くんとDISTRACTが参加していたんですね。全部で3種あるコラボレーションTシャツのうち、『STRUCTURE』シリーズのみUSサイズのSからしかなく、デカい!他のはXS(KIDS-L)があるのにー!とはいえ誘惑には勝てずSを買う。帰って着たらやっぱりちとデカい…。でも格好いいよー、今後もチェックチェック。またTシャツが増えていくよ…。

■新大久保・シュベール
イチのバイト先です(笑)。店員さんの制服やグラス、椅子とかが映画とは違っていたけど雰囲気まんまなんでおかしくてなー。オーダーは間違われませんでした(笑)。

■新宿・月の雫
飲み会。大森くんムックをどっか出してくれないか>つうか月刊SBP(スーパーバイプレイヤー)をどっか出してよ!定期購読するよ!>月刊寺島進とか>月刊大杉漣とか>月刊國村隼とか>100号記念は月刊・竹内力と月刊・哀川翔だね!>木更津キャッツアイオモロかった>最終回に出てきた珍プレーの名作・中日宇野選手のエラー>風雲!たけし城の頑張れ宇野くんコーナー>びっくり日本新記録・鳥人間コンテスト>高校生クイズ>ウルトラクイズ>テーマ曲今でも素で唄える>答える時に押す「ファーン」って音も素で思い出せる>以下何を話したかおぼろです。笑いすぎてむせて吐きそうになりました(アホ)。楽しかった〜。