Movin'on without you
mako



 出会ったことの意味。

人がこの世で一度でも対面した人は
前世で百遍会ってるんだって。

そんな話を聞いて
あたしといかせんは、
どういう関係だったんだろうって不思議に思った。



人生のある時期を
もの凄いスピードで駆け抜けていった人。


そんなあなたへの想いは
今なお、あたしの中では大切な想い出。


あなたがいなかったら今のあたしはいない。
そうやってきっぱりと言い切れる。



いいかげんだし、わがままだし、
大人気ないしすぐすねるし女に甘いし自分に甘いし
数えだすときりが無いけど、

それでも、大好きだった。
その気持ちに偽りはないし、後悔もまったく無い。

あの頃のあたしにとって
あなたはある意味、「全て」でした。



あたしたちは、どんな使命を背負って
どんな宿命を背負って今世で出会ったんだろう。

何が正解だったんだろう。


そんなことをずっと考えてる。




2006年04月27日(木)



 優しさに包まれてく。

昔、バイト先に、
お兄ちゃんみたいな人がいた。

年上の兄弟のいないあたしにとっては
本当のお兄ちゃんみたいな人だった。

どんなときも優しくて、あたしを守ってくれる人。



会社に入ったあたしには
もうそんな存在の人は現れないかと思ったけれど
ひとりだけ、心許せる存在の人がいます。
でも、お兄ちゃんなの。あくまでね。


こないだ。
お兄ちゃんが、あたしの頭をぽんぽんってしてくれた。
本当に落ちてるあたしを気遣って
元気出せよって、ぽんって。


あたしね、思った。
あたし、ずっとこの手が欲しかったんだって。

そんな、漫画の台詞みたいなこと思った。


だって、ぽんってその手があたしに触れた瞬間
すーって、何かが溶けてった。
何か、あたしの中にある邪悪なものが
すーって消えてくのがわかって、

守られてるっていうのは、こういうことなんだって。
勘違いでも、そんな気が向こうには無くても
それでもあたし、救われた気がしたの。
あの手に。


うん。救われたの。
あの手に。

大好きなの、あの手も、お兄ちゃんのことも。
大切なの。もの凄く。

2006年04月26日(水)



 ぎりぎりの賭け。

賭けだった。


あなたがどちらを選ぶかで
あの夜のことを、なかったことにしようと思ってた。

もし、あたしを選んでくれたら
甘い夢を見続けようと思ってた。



でも、あなたは来なかった。
自分の意思で、あたしに会うことを拒んだ。


その瞬間、
こんな、ものわかり悪いあたしもようやく悟った。


――夢だったんだと。


あの夜のことは、
一夜限りの甘い夢だったんだと。


あなたは、
全てを忘れることを望んでいるのだと。



気がついたから、忘れてあげるよ。
あたしも流石にもうそこまで無邪気になれない。

拒まれ続けながら好きでいることなんて
無責任に気持ちを押し付け続けることなんて
できないから、なかったことにしてあげるね。



大丈夫、わかってる。
いかせんとのことで、痛いくらいに知ってる。


人は、忘れる生き物だから。


大丈夫、いかせんとの6年だって人は忘れてく。
あなたとの半年なんて、あっという間だから。


ましてや、一夜の思い出なんて
すぐに記憶から抹消できるから。

だから、安心して。うん。

2006年04月25日(火)



 煙草。

煙草を手放せなくなった。
素直に笑えなくなった。

おかげでヘビースモーカーへの道、一直線です。




本当は、助けて欲しいとも思ったけど
そんなことが許されない間柄なのは重々承知してる。

ましてや今の状態で
あたしに救いの手をあなたが差し伸べるとは
どうしても思えない。

だったら言わない。
年をとってしまったあたしはそうやって
自分の感情を勝手に整理してしまう。

泣くことも無く。


ほんとうは、助けてほしかったんだけど。
ほんとうは、泣かせてほしかったんだけど。



*************************

やっぱり、いかせんに似てるね。

面倒そうに、不機嫌そうにいなくなるくせに
追いかけると実は怒ってないところとか。

いつも、あたしの勝手な思い込みだったりとか。

「何か怒ってる?」

目を合わせてくれなくなると、決まってあたしはこう尋ねた。

その度に、笑いながら
「怒ってないよ」
目のきわに皺ができる。いつも。

そう言って欲しくて言うわけじゃなくて
本気でいつも怯えてた。
あなたから嫌われることに。

無理やり引き留めたあたしは
そのときの、いかせんを思い出した。


*************************

いかせんになら、言えたね。

救ってくれるかなんてどーでもよくて、
ただただ、泣いてるそばであなたが笑っててくれたら
それだけでどーでもよくてそれだけで安心できたから
だから、よく泣きついた。

ばかだなあって顔して、いつも見守ってくれた。

大切なのは、彼ではなく、自分の気持ち。
彼が笑ってくれることで、あたし救われてた。
それだけで、彼と出会えた意味があった。
あたしが生きてく意味もあった。

だから、ずっとずっといかせんが好きで
傍から離れられなかった。
6年もの間ね。


それすらできないんだよ。今は。
彼が好きだけど、怖くて泣きつけない。
そんなこと言われてもって思われるのがわかってるから。
困らせるだけなのがわかってるから。

これ以上、2人の関係を
破滅の方向に向かわせたくない。


いかせんは、いつも笑っててくれたから。
仕方ないなあって顔して、笑っててくれたから。


ほんとうは、泣きたいの。
泣いて、隣でよしよしって笑ってて欲しい。

そんなことを願うこともばちあたりですか。
だめなのかな。


せめて、会って笑顔が見たいのに。
今逢ったら、逆にあたしの存在が
あなたの笑顔を消すかと思うと、怖くて
そんなこと、絶対にいえない。



2006年04月19日(水)



 非常事態宣言。

ばちが当たったんだと
思ってしまうような事件が起きて

ここ2週間
ストレスで肌がぼろぼろです。


頭いっぱい下げたし、いっぱい泣いたし。
これから先の人生にも影響するようなことをしてしまったし。
現実問題として、お金のこともいろいろとあるし。

それくらい大きな出来事があって
本当に、落ち込んでしまっていました。

正直、彼とのあの夜から2週間しか経っていないなど
信じられないようなめまぐるしさでした。
カレンダー見るまで、本当に、もう1ヶ月くらい
経過してしまっていると思ってた。

その事件以来、あたしは彼との甘い思い出なんかに
ひたる余裕は無論なく、
ただただ押し寄せてくる不安と恐怖と
さまざまな感情と、ひとり、闘ってた。


そんでもって気づいた。
能天気な妄想を続けていた自分は、
本当に幸せだったんだと。

彼とこの先も仕事のパートナーとして
ずっと、一緒にいられるのか。
そんな不安は、実は不安ではなく、
あまりに幸福な時間だったのではないか。とね。



もしかしたら彼のことを思い出さなくてすむように
仕組まれていた何かだったのかもしれないし、

逆に言えば、「ばち」じゃなくて
神様が、諭してくれてるんだとあたしは思う。
本気で、そう思う。

「もういいかげん、やめとけよ。
 仏の顔も、3度までって言うでしょう?」って。

要は、もうこれ以上、
あたしを大切にしてくれているパートナーを
裏切るようなことは止めなさいっていう
神様か、もしくは大きな何かからの忠告。


本気で、あ、これは忠告だなって思った。
タイミングが、絶妙すぎたから。



そして気づいた。

大切な人というのは、
そういう時に、名前を呼ぶ誰かだということ。

そしてそれは、
あたしにはやっぱりパートナーであり、
彼にはたぶん、奥さんと子供なのであって

じゃああたしたちは、やっぱり重ならない。
どこにも。


そして、あまりにも不毛なんだと。
この思い自体が、もう、自分でも悲しいものに
なってしまいつつあることに気づいてしまった。


好きという気持ちだけで走れたあの頃とは違う。


そしてやっぱり、何より違うのは。

あの頃は、相手はどうであろうと、
あたしが死ぬ間際に呼びたい相手は、
いかせんだったということ。

例えいかせんが会いにきてくれなくても
無論、自分の非常時には奥さんを選んでも
あたしは千分の一の希望だけで
生きていけたということ。


それが、今のあたしとの違い。
だから、この感情の行き場がない。

これが何なのか、わからない。

そして、もう、
やめる「べき」だとは思う。




2006年04月18日(火)



 ありったけの想い。

好き。

ほんとうは、大好き。

ずっと好きだったし
これからも多分、ずっと好きだと思う。

人としても好きだし
男としても大好きだよ。


・・・だから、抱かれたかった。







たったこれだけを、

なんであたしは言えなかったんだろう。



だからここでせめて言っとくね。

大好きだよ。ずっと。




2006年04月14日(金)



 ごめんね。

大好きなひとがいて。


次会えるのは1ヵ月後だと
心躍らせている自分の過去の日記に

思わず、微笑ましくなってしまいました。



会えるだけでいいというのは嘘じゃなくて

ほんとうに、会いたかったし
ほんとうに、それだけでいいと思ってたし

ほんとうに、それだけだと思ってたんだけどね。



はー。

好きって気持ちを伝える前に
順番、間違えました。


結局、意地っ張りのあたしは
順番を元に戻して
最後の最後に好きだなんて
言うことができるはずもなく。


途中までは確信犯。

でも、結局こうなるなんて、全然予想だにしてなかった。


だって、そんなそぶりは全くなかったから。

こう、微妙なオーラとかそんなもの全然なくて
最初はみんなで飲んでいただけで
帰る時だって、あたしを置いて帰ろうとしたじゃない?一瞬は。

無理やり追いかけて、呼び止めて。
なりふりかまわず、必死だった。

一緒にいたかった。せめて今日くらいは。


あたしに与えられたチャンスは、年に3回だけだから。
あなたと会えるのは、年に3回だけだから。

だからせめてその日くらいは、
日付が変わるまで一緒にいてと思った。

なりふりかまわないよ。だって好きだから。

・・自分勝手な理由だね。


帰ろうとするあなたを無理やり引き止めて
みんなでもう一軒の店に行って

もういいかげんうんざりしてそうなあなたを
見てるのすら嫌だった。

そんなに帰りたいなら帰れば?
って思うくらい、機嫌の良くなかったあなた。
悲しかった。


なのに、タクシーに乗ってしばらくして発した台詞が
「部屋来る?」
なのがわかんない。

まじで、さっぱり理解できない。

・・・なんでそうなるの?って。


そして本当に、
部屋の鍵を開けておいてくれたあなたの
その気持ちが、理解できない。

なのに拒もうとするあなたの気持ちも理解できない。

冷静になったから?
だからやっぱりやめとこう?


そんなんだったら最初から呼ばないで、
って言えないあたしは大バカモノ。

だって呼んでくれて、嬉しかったもん。



でも絶対自分からは来ないんだね。

なんでそういうところばっかり
自分が、可愛いんだろうね。



あたしは、

結局「好き」だと言えなかった自分が嫌いだよ。

2006年04月13日(木)



 あんなに伝えたかった想いを。

昔、神様に、誓った。

もう一度同じ機会をください。
そうしたら、ちゃんと、好きって言うから。


そうやって誓ったことを、
今、ここで、思い出した。




もう一度の機会にも

あたしはやっぱり、好きって言えなかった。




怖かったんじゃない。

負けたく、なかっただけ。


陳腐なマニュアルに基づいただけ。




・・・バカじゃん。やっぱり、あたし。

最低だ。



2006年04月12日(水)
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