2000年09月28日(木) |
君と 似ていると思った。 |
君と 似ていると思った。
ひねった蛇口から 噴き出したのが
お湯なのか 水なのか 解らなくて
一瞬 手を引っこめた。
君と 似ていると思った。
笑った口元から こぼれた一言が
優しさなのか 冷たさなのか 解らなくて
一瞬 手を強く握った。
丁度いい温度で シャワーを浴びたい。
火傷しないように。 風邪をひかないように。
誰も 悪くない。
自分の理屈 自分の箱庭 自分のプライド。
愛してるだけだよ。祈ってるだけだよ。
必死で 横目で 暖めて。
それでも ここに欲しいと 言うの。
あなたに ここに 居て欲しいと。
2000年09月11日(月) |
健やかに傷んでく くまのしっぽ |
健やかに傷んでく くまのしっぽ
声を聴いたら 安心するのかな
全てが嘘なら 繰り返す過ち
大切じゃないよ そんなの
青空の下で 逢いたい
叶わない びしょぬれのスカート
2000年09月08日(金) |
記憶を辿るの 頭が痛い |
記憶を辿るの 頭が痛い
交差点で 出会った人が 私に微笑んだ
体温しか 憶えていない あの夜の顔は 知らない
目を 硬く瞑って 通り過ぎるのを 待つ行為
都合がいいことは 信号の黄色
保留 快楽 固定 曖昧 逃亡
何を刻み込んだのですか この躰に
2000年09月05日(火) |
「これで最後にするから」って |
「これで最後にするから」って 火をつけた 煙草を
取り上げた 君の目はすごく痛かった。
真剣に 願い事をしなくなったのは いつ頃から?
なんて事も 煙の中に 紛れて行くね。
そして 慣れてく。 こんな暮らしにも。
「最後に」なったのは 君との まっすぐなライン。
そばにあるのは 数少ない思い出と
けだるいけれど 暖かな空気。
私はそんなにすぐに 変われない。 飼われない。
君の 声を聴いて
君の 肌に触れて
君の 匂いを 吸い込んで
君の 瞳を見て
君を 味わって
いつだって 五感で恋をしている。
アタシの全てが 欲しがってる。
|