フルートさんの日記
フルート奏者 齊藤佐智江



 フルートとフランス

ご無沙汰している間に、なんとお彼岸になってしまいました。今年になってから、久しぶりにハープの友人が留学先のフランスから帰ってきたのでコンサートを企画していただいて、フランス物の音楽をたっぷり、トリオで演奏した。フルートもハープもフランスに縁が深い。ドイツのベームが特許をとった今のモダンフルートの
原形を洗練された音色の出るルイ・ロットという楽器を作ったのがフランス人なんです。(作者本人の名前)ハープもフルートもフランスに名手が多い!あの人たちのリズム感覚や音色の美しさや色合いの変化に対する感性のすばらしさは、私などが語らなくてもいいのだが、その友人のハーピストのエレガントな演奏スタイルやテンポのとり方に忘れていたものを思い出させてもらった。もちろん、究極のPPの美しさも、である。
 そんなわけで、3月一杯で引越しを考えていたので、しばらく家探しに奔走していたが、どうにか気に入った部屋を見つけることができた。昨日引越しが済み、今朝気持ちのいい東からさしこむ朝日を浴びながら朝食のパンを食べた。もちろん、ダンボールの森の中でである。
 昨日山と積まれたダンボールのビルが山になったのはわけがある。ゆうべ、はた、とパスポートはどこだっけ?・・・と気づいてしまったからだ!!
記憶をたどり、ダンボールを開け、・・・・絶望的になりながらもしや、と思い手持ちのバッグを見ると、大切に封筒に入ったパスポートが入っていた。(絶句)
 なぜこんなにあせったかというと・・・そんなわけで、22日からやはりフランスだな、という思いでフランスに行ってきます。M・アンドレさんのインタビュー通訳をしたときに、自分のフランス語のひどさに赤面した。日本語訳はさっさと出てくるのに!!ま、そんなこともあって、引越しのお金が想像以上にかかって苦しい時ですが、楽しんできます。可愛い生徒たちを(それも美女ぞろい!!)連れて行くので、そっちが心配。いい旅になるといいなと思ってます。フランスの音を思い出したい!!では、行ってきまー−−す。

2002年03月20日(水)
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