フルートさんの日記
フルート奏者 齊藤佐智江



 管理人より

藤田浩司ラテンバンド、なのはな楽団でおなじみの、齊藤佐智江さんに日々の感想などをつづるコーナーをお願いしたら、快くお返事下さいました。
お楽しみに。

2001年09月29日(土)



 管理人讃

こんにちは。はじめまして・・・。まさか、お引き受けしてから1月以上たっていたなんて思いもよりませんでした。今年は私、フルートを吹いていてよかった!と思えることが本当に多い年です。昨年はなんだかつらくてどうして笛なんかはじめちゃったのかしらと思ったりもしていたくせに・・です。昨年はそれでも生来楽観的なので朝の来ない夜はない!とじっとしていたのですが、今年になって本当に笛をあらゆる場面で吹かせていただいて笛吹き冥利に尽きる、ってやつです。大好きな室内楽に、朗読との音楽、ボーリングのおしゃれな音楽、そしてリズムとは縁のなかった私をキューバ以来惹きこんでしまったラテンの音楽。とにかくメンツがどれもすばらしい!!いつもこんな人たちと一緒に出来て、本当に幸せももだと思うばかりだもの。明日はちなみに、大神やさんでのライブです。あー、アドリブに慣れてるみんなに迷惑がかからなければ!と願うばかり!
 ところで・・。ここの管理人、すばらしいですよね・・。皆さん、この日記が始まるまで管理人さんの日記を楽しみにしてらしたんでしょう?わかります。あの管理人はすばらしい!!お願いしたことはすぐにやる。お願いしてないことも気を利かしてやる!!私のように引き受けて一月も経ってから、なんてことは絶対にない!!私、常々、そういうなにかをすぐできる、っていう人が憧れで、尊敬しているのです・・。じゃあ、コピーしてきましょ、とか取って来ます、とか、すぐ体が動く人なんですよーー。頭がいいんでしょうねえ。
 前に、ある落語家さんが弟子入りした師匠に、よく体が動くと言って、誉められたと言って、その師匠は体の動かないやつは頭が悪い!と言っていたのを聞き、なるほどと思ったわけです。ま、そんなわけで、今日はそれでも、ペンディングだった大仕事を2つこなしたぞーー(そのひとつがこれ、あはは)。それではがんばってこれから練習に参ります。みなさま、寒くなってきましたので風邪にご注意を!
それではまた会う日までごきげんよう。 a bientot !(また近いうちに、って意味だけど・・・)

2001年11月07日(水)



 あけましておめでとうございます

 新年の計は元旦にアリと申します。といいながらもうすぐ2日になろうとしています。昨年はなんだかばたばたして落ち着かなかったので、今年はじっくりフルートを吹きたい!と心から願っています。私は「願えばかなう」と言う言葉が好きで、どうもこれは宝くじには通用しないようなのですが、(お札にも・・紙だと届かないのかな?)昨年は今年は笛を吹くぞーーと思っていたら、たくさん吹かせてもらいましたが、なんだか余裕がなくて自分でも悲しくなるような思いをしたり(当然聴いている人にもそうだったと思います。本当にごめんなさい)もしたので、今年はじっくり吹けるような生活環境を整えて、がんばりたいと思います。
 私は幸い、仲間にとても恵まれ、1月は大好きな友人でもある声優、山口由里子さんとの朗読コンサートが20日に八街(2・スペース)と27日に東久留米(アコルデ)であります。これも表現力のある彼女の朗読とどれだけ対等でいられるか、難しいのですが、楽しみながらがんばるつもりです。
 昨年は成東病院での「なのはな楽団」コンサートが最後の本番でしたが、病院でのコンサートというのも今年も続けて行けたらと思っています。心に優しく響く笛を吹けるようになりたいです!
 あまりにもためてしまったので、書きたいことがたくさん!先日、ガイヤ・シンフォニーという映画を見て、科学者でも芸術家でも、スポーツ選手でも、極めた人のオーラはみな暖かで自然・・。無になることを知っているからでしょうか。今年はためずに少しずつ書く事にします。今年も幸せでいましょう!どんなことがあっても希望を捨てず、いい事を考え、願えばかなう・・・です。チンパンジーって言葉がないから人間ほど多くのことをたくさんの仲間に伝えられないんだそうです。
せっかく言葉を授かったので、感じたこと、気づいたことをもっと言葉にすることにします。いい一年になりますように!!幸せでいましょう!!

2002年01月01日(火)



 フルートとフランス

ご無沙汰している間に、なんとお彼岸になってしまいました。今年になってから、久しぶりにハープの友人が留学先のフランスから帰ってきたのでコンサートを企画していただいて、フランス物の音楽をたっぷり、トリオで演奏した。フルートもハープもフランスに縁が深い。ドイツのベームが特許をとった今のモダンフルートの
原形を洗練された音色の出るルイ・ロットという楽器を作ったのがフランス人なんです。(作者本人の名前)ハープもフルートもフランスに名手が多い!あの人たちのリズム感覚や音色の美しさや色合いの変化に対する感性のすばらしさは、私などが語らなくてもいいのだが、その友人のハーピストのエレガントな演奏スタイルやテンポのとり方に忘れていたものを思い出させてもらった。もちろん、究極のPPの美しさも、である。
 そんなわけで、3月一杯で引越しを考えていたので、しばらく家探しに奔走していたが、どうにか気に入った部屋を見つけることができた。昨日引越しが済み、今朝気持ちのいい東からさしこむ朝日を浴びながら朝食のパンを食べた。もちろん、ダンボールの森の中でである。
 昨日山と積まれたダンボールのビルが山になったのはわけがある。ゆうべ、はた、とパスポートはどこだっけ?・・・と気づいてしまったからだ!!
記憶をたどり、ダンボールを開け、・・・・絶望的になりながらもしや、と思い手持ちのバッグを見ると、大切に封筒に入ったパスポートが入っていた。(絶句)
 なぜこんなにあせったかというと・・・そんなわけで、22日からやはりフランスだな、という思いでフランスに行ってきます。M・アンドレさんのインタビュー通訳をしたときに、自分のフランス語のひどさに赤面した。日本語訳はさっさと出てくるのに!!ま、そんなこともあって、引越しのお金が想像以上にかかって苦しい時ですが、楽しんできます。可愛い生徒たちを(それも美女ぞろい!!)連れて行くので、そっちが心配。いい旅になるといいなと思ってます。フランスの音を思い出したい!!では、行ってきまー−−す。

2002年03月20日(水)



 新緑のご挨拶もしないうちに梅雨になりました

 この日記のペースは2ヶ月に一回!と思っていたら、とうとう3ヶ月になろうとしてびっくりです。立ち寄って下さったかたには本当に期待はずれで申し訳ない・・。ごめんなさい!
 3月にでかけた、生徒を連れての初めてのフランス旅行!楽しかったです。尊敬するミッシェル・モラゲスのあの美しい音には今思い出してもうっとり。本当に、なんて透明感のある美しい音で深みのあるあんな音楽を奏でられるのかと、ため息がでます。私は引っ越しをえいっ!とどうにか終えてパリにでかけたので、ひどい状態だったのですが、ミッシェルに生徒がレッスンを受けたあと、ほんの少しだけ時間があいたので、じゃあ、私がレッスンを受ける!デュオをやってくれる?と大胆にも提案し、テレマンのデュオを吹きました。・・・・・・・!!!!!もちろん、私はひどい状態でしたが、あの音とアンサンブルをする幸福!ぐいぐい引っ張っていくテンポ感のある音楽!!それだけでなく、私にとっては、自分への宿題がひとつ片付いたような気がしました。
 私はフランスでの4年半の留学生活で覚えたフランス語でさまざまな(主に)フルーティストたちのインタビューや通訳をやらせてもらってきましたが、なかでも、アラン・マリオンさん(98年夏に急逝)というパリ音楽院の教授をしていらした方の通訳を毎年のようにしてさせていただきました。ユーモアがあって、エネルギッシュな、かつ涙もろいマルセイユ生まれのマリオンさんは天衣無縫とか・・そんなことばが似合う方でしたが、毎年その先生のマスタークラスの通訳を頼まれるたびに、「今年こそはレッスンを受けよう!」と思っていました。でも、いや、自分のような状態ではだめだ、恥ずかしい、もっとさらってから・・とやはり次にしよう、と先延ばしにしてきました。ところが、98年、お孫さんを亡くされた悲しみから心を深く痛めていらしたマリオンさんは、とうとう心臓の発作で急逝されたのです。日本にいらっしゃる直前のことでした・・・。
 お孫さんを亡くされた悲しみからうつ病のようになってしまわれたマリオンさんに、元気になっていただこうと、サロンコンサートを企画し、楽しみにしていた矢先のことでした。そして、「今年こそはレッスンを受けよう!」と心から誓っていたのです・・
 約10年の間、フルートのレッスンを直接受けることなく笛の吹き方、歌い方、教えることのすばらしさ、人生を楽しむことの大切さをあんなにも教えていただいたマリオンさんにレッスンを受ける機会はとうとうなくなってしまいました。その時に、先延ばしにするのはやめよう!と決めたのに・・。
 あれからはやいものでもうすぐ4年になろうとしています。夏はそんなわけで、悲しいことを思い出すのであまり好きではなくなってしまいました。

 ミッシェル(・モラゲス氏)のインタビューは私がさせていただいたものの中で、ベスト3にはいるものです。初めてのインタビューで人間性のすばらしさに感動して泣いてしまったほどですが、彼は本当にすばらしい音楽家です。マリオンさんとは違うタイプの音楽家ですが、これからも陰ながら彼の応援をしていきたいと思っている人です。その方に、思い切ってデュオを申し出たのです・・・。ひどい音でなんともみっともない有様でしたが、それも真実、現実の私でした。
 なんだか、暗い話になってきましたね・・。日記だからいいか・・。
自分を受け入れることは本当に難しい。簡単にできる人もいるだろうけれど、私にはむずかしい・・。でも少しずつ、年をとるに従って、出来ていければいいなと思っています。

 昨日は藤田浩司ラテンバンドのライブでした。アドリブが苦手な私ですから、もっと練習が必要なのですが、十分できなかったので、どきどきの本番でしたが、本当に心から楽しく笛を吹かせていただきました。練習のときはあまりに出来なくて足を引っ張ってメンバーに申し訳なく、情けなくって悲しいけれど、本番はいつも心がわくわくするくらい楽しい!!降り番のときに聞いている4人の演奏はこれもタメイキものです!!
 仲間と言えば、4月から大好きなヴァイオリンの飯島多恵さんとのデュオが増えました。この方がまたすばらしい!私の周りには本当に自分に不釣合いなほど、すごい人がたくさん。今まで、不釣合いだ、困ったなあ、と思うばかりでしたが、つりあうくらいにがんばりなさい!と神様が怠けものの私にハッパをかけるために出会わせてくださったのだと、思ってがんばります。今日は疲れてて眠いのですが、昨日のライブでたくさんのエネルギーをもらったから元気です。えっ?元気な時にだけ書かないで、もう少し頻繁に書けって?私もできることならそうしたい!どなたか、何かを習慣化するにはどうしたらいいのか教えてくださいな。こういうふうに山あり谷ありじゃなくて、平野とか草原とか・・・・そういう人生って今さら望んでもだめなのかな?
では、A bientot !

 
 


2002年06月14日(金)



 2003年4月9日(水)ミッシェル・モラゲス フルートリサイタル

三朝メモに書いたように、しばらく三朝が代筆しております。

フルートさんの大好きなフルーティストがフランスからやってきて、コンサートをするそうです。チケット販売はフルートさんも受け付けているそうです。

ミッシェル・モラゲス フルートリサイタル
2003年4月9日(水)19:00〜
東京文化会館小ホール
一般\5000(指定) 学生\3000(自由)

お問い合わせ ユーロアーツ・ジャパン 03−5570−7477
                   info@euroarts-japan.co.jp
チケット取り扱い
 CNプレイガイド 03−5802−9990 
http://www.a-box.ne.jp
 イープラス http://eee.eplus.co.jp/index.html
 

2003年04月03日(木)



 2003年5月18日(日)Bouquet de Tons 12th

三朝が代筆中。

Bouquet de Tons 12th
フルート、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロによる室内楽コンサート
     〜バロック、日本の調べ、そして今・・・

入場料 3000円(当日3300円) 高校生以下 2000円
日にち 2003年5月18日(日)14:00 開演
場所  墨田トリフォニー小ホール(JR錦糸町駅より徒歩3分)
http://www.njp.or.jp/sumida/
お問い合わせ TEL&FAX 043−275−3035 猿渡
       Email liueruce@a2.shes.net

チケットはフルートさんも受付可だそうです。

曲目
 クヴァンツ/トリオソナタ ト短調
 テレマン/ 六つの四重奏曲 より コンチェルト第一番
 クープラン/諸国の人々より フランス人
 イベール/ 二つの間奏曲
 マルティヌー/プロムナード
 高橋喜治/ 春のソナタ(委嘱作品 初演)
       森と海と子供たちの未来への前奏曲
       花の子供
 高橋喜治 編曲 INA、赤とんぼ

出演
 フルート:齊藤佐智江
 ヴァイオリン:飯島多恵
 チェンバロ:猿渡紀子
 チェロ:小山みどり 



2003年04月18日(金)
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