2004年10月28日(木) |
東京国際映画祭コンペティション3本+「砂と霧の家」 |
なんやかやと不満も抱えつつ、行って来ました東京国際映画祭。 今年は六本木。ぶーぶー。
◆「狼といた時」 The Vesyegonak's She-Wolv [ロシア/2004年/102分] 監督:ニコライ・ソロフツォフ 出演:オレグ・フォミン
ロシアの大地で“狩人と狼を通して自然と人間の普遍的な関係を浮き彫りに(上映スケジュールチラシより)”だそうですが・・。 狼十数匹を赤ちゃんの頃から育て、撮影に臨んだという愛情と苦労は理解できるけれど・・・。シートン動物記の「狼王ロボ」を読んだ時の方がずっと心が熱くなれたなぁと、見ながら思う。 狼の誇りはどこに行ったの?的哀しさ。 多くを語らない主人公の心情や葛藤の表現がもたついて感じられたし、何より狼が人を襲うシーンがじゃれている風にしか見えなかった私は映画を楽しめなかったようだ。
◆「ココシリ:マウンテン・パトロール」 Kekexli:Mountain Patrol [中国・チベット/2004年/95分] 監督:ルー・チューアン 出演:デュオ・ブジエ、チャン・レイ
この監督の前作「ミッシング・ガン」が好きだったし、監督の力量を大いに買っていたので新作を見てみたかった。 「ミッシング・ガン」では、“スタイリッシュに撮っちゃおっかなっ〜♪”てな部分が時折鼻についてしまった部分もあり。 才気走った事をするより、じっくり撮った方が断然魅力的なのにーーなどと思っていた。あくまで私の好みだけど。 で、この「ココシリ」。じっくり撮ってます。じっくりだけどスピーディー。力強い。ぎりぎりの厳しさの中で生きる男たちのかっこよさよ。 これはかなり良かった。
◆「ミラージュ」 Mirage [マケドニア/2004年/107分] 監督:ズベトザル・リストフスキ 出演:マルコ・コヴァチェヴィッチ ムスタファ・ナダレヴィッチ
ストーリーもさることながら、主演のマルコ少年の(大嫌いな言葉だけど)目の力ってやつに圧倒される。「誰も知らない」の柳楽くん系か。 繊細で知性の輝きが見える前半から、静かで諦観あふれながらも凄みのきいた後半まで目が離せなかった。
◆砂と霧の家 The House of Sand and Fog [2004年/126分]
監督/脚本: ヴァディム・パールマン 出演: ジェニファー・コネリー ベン・キングズレー
2004年10月26日(火) |
「ザ・ゴールデン・カップス ワン・モア・タイム」「舞台より素敵な生活」「ライス・ラプソディ」 |
以下、見てからだいぶ経った時点での覚え書き
東京国際映画祭招待作品
◆舞台より素敵な生活 How to Kill Your Neighbor's Dog [2000年/98分]
監督:マイケル・カレスニコ 出演:ケネス・ブラナー ロビン・ライト・ペン
私はケネス・ブラナーをご贔屓にしている。 イギリスのインテリ俳優が好きなのだ〜。 アメリカ人の妻(ロビン・ライト・ペンも好き)とアメリカで暮らしながら、アメリカに馴染めずにいるというか馴染む気のない典型的イギリス人演出家が彼の役どころ。 「ピーターズ・フレンズ」の役にかぶるところあり。 その彼が舞台の演出に行き詰まっている時期、隣に引っ越してきた少女との関わりを通じて周囲を人生を受け入れていくというお話。 予定調和されたそつない普通の面白さ。
東京国際映画祭コンペ作品 ◆ライス・ラプソディ Rice Rhapsody [2004年/108分] 監督:ケネス・ビィ 出演:シルヴィア・チャン、マーティン・ヤン
時間が余ったので当日券で見る。 ゲイの三兄弟を持つ母の奮闘記。 特に好きな話では無かった。
その後、有楽町で完成披露試写会。 メンバー5人の舞台挨拶あり。 ◆ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム One More Time [2004年/130分] 監督: サン・マー・メン 出演: ザ・ゴールデン・カップス(デイヴ平尾、ケネス伊東、エディ藩、ルイズルイス加部、マモル・マヌー、ミッキー吉野) 北野武、忌野清志郎、横山剣 、矢野顕子、萩原健一
こ・・これは、日本の「ラスト・ワルツ」になるかもしれない〜と思ってしまった。 念のためいうと「ラスト・ワルツ」はマーティン・スコセッシ監督が、ザ・バンドの解散コンサートを撮った世界遺産級(あからさまに超私見!)ドキュメンタリーである。
映画は一部と二部に分かれ、一部ではメンバーや現在ビッグになっているアーティスト達のインタビューとお宝映像や写真で構成される。 時代の空気と、横浜本牧という米軍基地を有する特殊な地で、いかに彼らが新しくて不良で格好良かったかということが語られる。
二部では三十数年ぶりに再結成されたライブの映像が展開される。 これがまた渋かっこよくて、巧くて、これ一生聴いていたい〜とココロから思ったほど。 年がばれるが、私は小学生の頃ゴールデン・カップスが好きだったのだ。
2004年10月24日(日) |
「ライフ・イズ・コメディ」「運命を分けたザイル」 |
東京国際映画祭の特別招待作品。 有料試写会と割り切って見に行った。
以下、だいぶ経った時点での覚え書き。
◆ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方 The Life and Death of Peter Sellers[2004年/122分]
監督:スティーブン・ホプキンス 出演: ジェフリー・ラッシュ=ピター・セラーズ ジョン・リスゴー=ブレイク・エドワーズ スタンリー・トウッチ=スタンリー・キューブrック スティーヴン・フライ(ラヴ♪)=怪しい占星術師 このキャストだけでも心躍るではないか〜。 しかも、エミリー・ワトソン=最初の嫁 シャーリーズ・セロン=セカンド嫁、という豪華さ。 ついでにソフィア・ローレンまで出てくるが、これは迫力魅力とも足りない女優だった。 「ピンク・パンサー」「博士の異常な愛情」「チャンス」の制作風景も出てきて楽しい。 ジェフリー・ラッシュの主演男優賞ノミネート間違いなし。
◆運命を分けたザイル Touching The Void[2003年/107分]
監督:ケヴィン・マクドナルド 出演:ジョー・シンプソン、サイモン・イェーツ
有料試写会と言いつつ、これはどうしても早く見たい作品だった。 ベストセラーにもなった本の映画化である。 私は何故か山や海の遭難→困難→救出という話が結構好きなのだがこれは読んでいなかった。 ペルー・アンデス山脈の中で唯一未到の山に挑戦する英国登山家二人と、ベースキャンプを守るひとりの男、これら三人の証言と再現フィルムを交差させつつ構成されたセミ・ドキュメンタリーというところだろうか。 再現フィルムといっても決して安っぽいものではなく、荒れ狂う大自然と展開は撮影現場を想像するだけで気が遠くなりそうになるほどの現実味あふれるものだ。 視覚的にはらはらしつつ、修羅場をくぐり抜けてきた本人達の証言でその苦渋の決断や苦しみなど心情を理解する。 不安な状態でつり下がるという語源を持つサスペンスそのものを感じられる映画でもある。(いつもながら変な日本語)
下山後の後日談はせつない。
2004年10月22日(金) |
「エイプリルの七面鳥」「トスカーナの休日」 |
◆エイプリルの七面鳥 Pieces of April [2003年/80分]
監督/脚本: ピーター・ヘッジズ Peter Hedges 出演: ケイティ・ホームズ パトリシア・クラークソン オリヴァー・プラット
◆トスカーナの休日 Under the Tuscan Sun [2003年/113分]
監督: オードリー・ウェルズ 出演: ダイアン・レイン
こくう物語 / 少年王者館 ザ・スズナリ
和宮様御留 / 花組芝居 シアター・アプル
2004年10月17日(日) |
バレエ「ライモンダ」 |
バレエ「ライモンダ」 新国立劇場 オペラ劇場
振付:マリウス・プティパ 指揮:エルマオ・フローリオ 東京フィルハーモニー交響楽団
ライモンダ:スヴェトラーナ・ザハロワ(ボリショイ) ジャン・ド・ブリエンヌ:アンドレイ・ウヴァーロフ(〃) アブデラクマン:ロバート・テューズリー(NYシティバレエ)
2004年10月15日(金) |
ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ展 + 「みんな誰かの愛しい人 |
ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ展 大丸ミュージアム
◆みんな誰かの愛しい人 Comme une Image / Lood at Me [フランス/2004年/111分]
監督: アニエス・ジャウィ 脚本: アニエス・ジャウィ、 ジャン=ピエール・バクリ 出演: マリルー・ベリ、ジャン=ピエール・バクリ、アニエス・ジャウィ
2004年10月14日(木) |
演劇「アンティゴネ」 + マティス展 |
マティス展 Matisse Process/Variation 国立西洋美術館
アンティゴネ ク・ナウカ 国立博物館前特設ステージ
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