2005年10月28日(金) |
平成電電のケースから「ファンドの本質」を学ぶ |
こんにちは、カン・チュンド です。
新たなニュースが矢継ぎ早に流れてくる世の中ですから、 (皆さん)もうこの出来事は忘れてしまいましたか?
通信ベンチャーの平成電電が10月3日、 民事再生手続きを東京地裁に申請しました。
(事実上の倒産です・・)
この会社、固定電話サービス「チョッカ」で有名なのですが、
別会社の「平成電電システム」「平成電電設備」を使って 投資家から資金調達を行っています。
(通信事業には 莫大な設備投資 = お金 がかかりますよね・・)
「平成電電システム」等は「平成電電匿名組合」を組成して、
10%の高利回りをうたい、1万人以上の投資家から 500億円近い資金を調達していた模様です・・。
< んー、シンプルに、本質 を見てみましょう・・>
「匿名の組合」とは ファンドの一種 であり、
要は「お金を出資してください、10%の利回りを保証します!」 と云っているのです。
(スキームとしては 下記のようなイメージでしょう)
設備を貸し出し 「匿名組合員」 → 出資 「平成電電システム」等 → 「平成電電」 (投資家) 分配金 リース料 ← ←
一般生活者の「常識」として、
◆ 10%の利回りを保証しますで、リスク がないはずがありません。
(そうですよね?)
上記スキームの前提は、
「平成電電」の事業がうまくいき、 リース料が滞りなく払われ続ける・・というもの。
(残念ながら)事業を行っていますから、 「うまく行かない」こともあるわけです、もちろん。
「元本を保証するって、言ってたじゃないか!」 と怒ってみても、相手は資金調達のプロ ですから、
必ず「逃げ道」を用意しているはずです。
→ 要は「免責事項」ですね。
(おそらく)
事業に 損失 が発生することで分配金が支払われなかったり、 最悪の場合、出資した金額が返還されない可能性があります。
という類の「文言」を、契約書に入れているのではないでしょうか?
わたし先ほど、
「匿名の組合」とは ファンドの一種 と言いました。
ただ単純に、出資者からお金を募り、
そのお金を用いて 組合本体(ファンド本体)が 「通信設備」という 資産 を保有している場合は、
ファンド本体、あるいは ファンドが 資産 を貸し出している事業体 が【倒産】してしまうと、
その「リスク」を まともに受けてしまいます。
上記の場合、「平成電電」が倒産すれば もう お手上げ なのです。
⇒ 今からお話するところ、すごく重要なので 集中力を2割増しにしてください(笑)
晋陽FP事務所が推奨している、 【投資信託】というカタチでの 資産保有法 ですが、
◆(厳密にいうと)
ファンド と 投資信託 は その【スキーム】が異なるのです。
??
先ほどのスキームは、
「匿名組合員」 → 出資 「平成電電システム」等 → 「平成電電」
でしたね。
例えば あなたが 投資信託 「中央三井外国株式インデックスファンド」を購入したとしましょう。
そのスキームは、
あなた(投資家)→ 出資「中央三井外国株式イ・ファンド」
→「世界の株式」 というイメージです。
(想像してみてください・・)
このファンド が投資する 1450銘柄 の世界株式のうち、
1つの会社が倒産して、株価がゼロになってしまっても、 ファンド自体に与える影響は 微々たるものですね。
なぜか?
(分散投資しているからです・・)
一方、
「平成電電システム」等は 「平成電電」たった1社に 資産 を貸し出しているのです。
(平成電電 と一蓮托生・・)
もうひとつ、「中央三井外国株式イ・ファンド」を運用する 運用会社、 中央三井アセットマネジメント が倒産したらどうなるのでしょうか?
ファンドが組み入れている世界の株式群、現金等は??
(ここ、重要ですね・・)
実は、ファンドの資産(現金・株式等)はすべて、 受託会社である「信託銀行」が保管しています。
したがって運用会社が倒産したとしても、
◆ あなたの財産 は「保全」されるのです。
つまり、投資信託の【正確なスキーム】としては、
あなた(投資家)→
出資 「中央三井外国株式イ・ファンド」 → 「世界の株式」 ↓ (資産管理 を委託) ↓ 受託会社「信託銀行」 (資産管理 を受託)
なのです。
この、
資産管理 を委託 ⇒ 資産管理 を受託 する部分が まさに【信託業務】であり、
このスキームがあるからこそ、
中央三井外国株式イ・ファンド は
投・資・信・託 と呼ばれるのです。
(なるほど。)
単なる「ファンド」と「投資信託」は
そのしくみがまったく異なるのですね・・。
投資信託の すばらしいところ は、 ファンド運用体 の【倒産リスク】を隔離しているところなのです!
> 分散投資 ができる > 運用体の【倒産リスク】をゼロにできる
このふたつの理由から、
わたしは 投資信託のカタチで資産を保有することを お勧めしています。
皆さま、素敵な週末を!
========================================== 11/6日 知的人生設計 ワークショップ in 大阪 【これが買ってはいけない金融商品ベスト10です】 今回は さまざまな種類の金融商品を見比べ、 どこがいけない部分なのか、また
なぜお勧めしないのか?という「理由」について 分かりやすく解説したいと思っています。 ==========================================
あれですね、頭が そのまんま東さん状態・・(笑)
2005年10月26日(水) |
日曜日に 東京 でセミナーを行います |
こんにちは、カン・チュンド です。
さて(突然ですが)いつの世にも 「本音」と「建前」があります。
わたしは資産運用に特化した ファイナンシャルプランナーですが、
金融商品を扱っていない理由のひとつは いつでも「本音」で居たい、と思っているからです。
よいものはよい。 悪いものは悪い。 と言えた方がすっきりしますよね?
(ストレスも溜まりません 笑)
資産運用のアドバイザーとして、 すべての金融商品に対して「中立」でありたい。
そういう気持ちが(おそらく)強いのでしょう。
皆さんもそうですよ。
よいものはよい、悪いものは悪いとはっきり言える、
つまり 確固とした「座標軸」を持っていれば、 金融商品を選ぶのも ずいぶん「楽」になりますよね。
「楽」が転じて、楽しい という気持ちになるかもしれません(笑)
ところが残念なことに、多くの方が その時々の「トレンド」で 金融商品を選んでしまっています。
例えば(少しだけ 時計 を逆回りさせますと・・)
◆ 2000年、2001年に流行った 小型株ファンド (特にIT関連の会社を多く組み込んだ)
◆ EB債 (特定銘柄の株式の値動きに連動して、償還の条件が変わる債券)
◆ ブラジル政府、アルゼンチン政府が発行した国債(サムライ債) ◆ 毎月分配型のファンド(あっ、これは今でも流行ってますね)
思い当たる方、おられませんか?
(実は)大切なことは「どのような金融商品を選ぶか」ということより、
「選択する 価値 がない金融商品を いかに振り分けるか」 ということなのです。 晋陽FP事務所では いつも申し上げていますね、
資産運用は引き算です、と。
金融商品の【選択軸】を持たずに、 この先 投資 を行っていけばどうでしょう・・。
皆さんが利益を上げる というより、 (手数料収入で)金融機関を儲けさせる、
ということになりかねません・・。
今回お届けするセミナーでは、独立FPの立場から さまざまな種類の金融商品を 客観的 に見比べます。
そして、 どこがいけない部分なのか、また
なぜお勧めしないのか?という「理由」について 分かりやすく解説したいと思っています。
このセミナーを受けられることであなたは、
1.ベスト10に挙げた金融商品の「本質」を 理解できるようになります。
2.それぞれの金融商品の「コスト構造」、言い方を換えれば、 金融機関の収益構造 がイメージできるようになります。
3.選択する価値のない金融商品 を理解することで、 選択すべき金融商品 が見えてきます。
4.結果としてあなたの「投資スタイル」の原型が イメージできるようになるはずです・・。
(考えてみますと)
【これが買ってはいけない金融商品ベスト10です】 というセミナーは、 金融機関とのしがらみがない、 わたくしのようなアドバイザーにしかできないトピックです。
(エッヘン!)
前回よりさらにバージョンアップして (もちろんタブーは一切設けずに)
全力投球でお話をさせていただきたいと思います。
お待ちどうさま! 【これが買ってはいけない金融商品ベスト10です】
日時: 10月30日(日)14:00 〜 16:30 (最大17時まで延長有り) 会場: 東京・大井町「きゅりあん」4F 研修室
参加費: おひとり様 3,000円(税込) (参加費は当日 会場にてお支払いください)
案内人: カン・チュンド(姜 忠道) CFP ファイナンシャルプランナー
いつもと同様「質問の時間」をたっぷり設けています。
また今回は【買ってはいけない度】を ★★★★ のように「五つ星」で評価しようと思っています(笑)
セミナー詳細 & 申し込みは【こちら】です!
(もちろん、)
24時間受付中 です。
ぜひ、あなたの頭の中をすっきりさせるために 当セミナーに足をお運びください・・(笑)
セミナーとは、
自分自身に対する「投資」なのです・・。
最近ようやくファッションに 気を使うようになりました(笑)
こんにちは、カン・チュンド です。
(今日は なぞなぞ調 で)
物体「X」は、あなたが 仕事のコツ を覚え、 そこそこのサラリーを得られるようになると、 何気なく思考の片隅に顔を出すようになります。
「やあ、どうも。こんにちは」
あなたは「X」がそこにいて 挨拶しているのは分かるのですが、 直接声を掛けることはしません。
なぜって?
んー、ちょっと胡散臭いと思っているからです。
「最近、どうですか。元気ですか?」
あなたは「X」の声が、ちょっと気になり始めます。
ひそかに、 「もしかしてこれからの自分に必要では?」 と思ったりもします。
ただ、「X」と付き合う自分を想像すると、 億劫になってしまうのです。
・いつも値動きをきっちり見ておかないといけないのでは? ・売る・買うのタイミングをちゃんと把握できるのだろうか?
・結局一部の人が「いい思い」をして、自分はカモにされるのでは? (才能 がないと所詮 儲からない?)
・そもそも「X」を取り巻くしくみとか、やり方そのものが分からない・・。
で、「やっぱり ワタシ には向いていないかも・・」 と思ってしまうのですね。
はい、皆さん そうです。
物体「X」とは 投資 です。
あなたが上記のように感じるのはよく分かります。 わたしもかつて同じように思っていましたから・・。
(たまたまわたしは ファイナンシャルプランナー を目指していたので) えいやーという気持ちで 証券会社 に行き、口座を開きました。
(自分で経験しないと 金融資産運用設計 なんて実感できませんから・・)
わたしは日本の株式を数銘柄と、 ヨーロッパの株式ファンドを買いました。
(生まれて初めて)証券会社に入った時のことは 今でもよく覚えています。
印象は?
んー、「まるで・病院に・来ているみたい・・」
(要するに 若い人がいない 笑)
物体「X」に胡散臭さを感じているあなた。 あなたは正しいのです。
だって日本では(不思議なことに) たった「一種類の投資」しか存在していなかったのです。
それは、 「タイミングを計って 短期的に売り買いする方法」です。
その時々のトレンドに合わせて、 あるいは自分の一時的な感情に任せて、 金融商品の売り買いをすることは
(わたしに言わせれば)労多くして益少なし、 なのですが、
(なにせ)ほんの一部の人が、 離れ小島で囲いを作ってやっていることでしたので、 ここまで問題にもされず来たのです。
=============================================== 10/30日 知的人生設計 ワークショップ in 東京 【これが買ってはいけない金融商品ベスト10です】 今回のセミナーでは、さまざまな種類の金融商品を見比べ、 どこがいけない部分なのか、また
なぜお勧めしないのか?という「理由」について 分かりやすく解説したいと思っています。 ===============================================
さて、今日はまだまだ続きますよ。
あなたがひそかに感じていることを、 わたしが文章にしてしまいましょう。
わたしが金融機関のビジネス実践でいちばん立腹するのは、 金融機関が、あまりに消費者を見下しているところです。
金融機関は消費者との間の「絶対的な 知識格差」を利用して、 ローリスク・ハイリターンの 商売 をしておられる・・。
注)私たちにも責任の一端はあります。
「知識武装」することもなく、 能天気に 金融機関 を信じてきましたから・・。
また、金融機関は「絶対的な 感情格差」もうまく利用しています。
感情格差 とは?
金融機関 → 「いたって冷静」 消費者 → 「ラクして儲けたい」という 欲 が詰まっている。
この状況に うまく付け入っているのです・・。
あとは 駅前の立地 と 艶々のパンフレット と、 洗練された立ち振る舞い をミックスさせて「安心感」を醸成すれば、 一丁出来上がり、というわけです。
(これって ↑「イメージと実態の格差」の利用ですね・・笑)
わたしが 生まれて初めて証券会社に入った時に見たものは、
「この人たち(消費者)は何も分かっていないんだ」 と、自惚れている金融機関と、
「この人たちに任せておけば大丈夫だ」 という 他力本願 の消費者の、
【共犯関係】でした。
(もちろんこんな関係、正常 ではありませんね・・)
あなたは薄々気付いているはずです。
金融商品を用いた投資 とは、 私たちが人生においてチャレンジしていく様(= 投資)の 「ごく一部である」と。
つまり 投資 とは、 私たちの日常生活に含まれる行為 なのですね。
とすれば、
投資に対する「考え方」はさまざまですし、 「投資のスタイル」も いろいろなものがあって然るべきです。
皆さん、
・いつも値動きをきっちり見ておく必要はありませんよ。 ・売る買うのタイミングを把握する必要もありませんよ。
・結局一部の人が「いい思い」をして、自分はカモにされるのでは? という心配も無用です。
だって、
◆ 株式市場という「いちば」は、誰に対しても中立的だからです。
誰かに カモられるかも? 誰に勝たないといけないのか?
と考えるよりも、
あなた と「いちば」の【関係性】をイメージしてください。
引き受けるリスクの大きさ を制御しながら、 「いちば」から長期にわたって 収益 を獲得するためには、
◆「いちば」と どのように向き合うのがベストなのか?
を考えてください。
これが「投資スタイルの構築」です。
晋陽FP事務所では、
・「いちば」と 適度な距離 を保つ。 (いちば に近づきすぎない)
・時間の尺度 を長く持つ。
このふたつが大切と考えています。
これこそが【等身大の資産運用】の実践なのです。
続きはまた・・。
北京の骨董品街にて
2005年10月21日(金) |
○○が専門のファイナンシャルプランナーです! |
こんにちは、カン・チュンド です。
昔から「餅は餅屋」といいますね。
専門家が持っている発想は深く、 その多くは 経験 に裏打ちされています。
保険の世界にいたFPなら「わたし保険が得意です」 と言って当然ですし、全然おかしくありません。
(ですよね?)
「カンさんは不動産出身ですよね? それがどうして 資産運用 なのですか?」
とよく聞かれるのですが、
わたしは開業する前から自分の専門を、 「金融資産を用いた資産運用のアドバイスにしよう」
と思っていました。
自分の中では、 「不動産という資産も 金融資産のひとつである」
という解釈をしていたのです。
(それともうひとつ、 不動産という世界と距離を置きたかった気持ちもあります・・)
まあ、上記のように書けばカッコいいのですが(笑)、
実際は「不動産」の看板を掲げないことに すごく抵抗がありました。
(というか単に)不安 だったのです。
今までの延長上で(知識を活かしながら)進んでいくのか、 あるいは、まったく違うレールの上を歩み始めるのか、
ずいぶん悩みました。
(わたしの場合)判断の決め手になったのは、
これからの10年、20年で、 どの「分野」がいちばん伸びるのか?という自問です。
ライフプランニング、保険、不動産、金融資産の運用、相続、税金・・。
わたしは金融資産の運用こそ、これからニーズが顕在化し、 産業として大きく伸びると思ったのです。
なぜそう思ったのか?
(カンタンです)
日本では(今まで)その種のニーズがほとんどなかったからです。
日本で投資を行っているのは 100人中せいぜい4,5人で、 それは特別な世界の、特別な出来事だったのです。
(投資? → カンケイないよ、の世界です・・)
ニアリーゼロ のところから、ニーズが顕在化していけば、 それは自ずと成長性が高い「分野」になるでしょう。
それからもうひとつ、先進国の分析です。
わたしはFPの勉強をする傍ら、ホームページ上で アメリカのファイナンシャルプランナーを徹底的に調べました。
(FPは、アメリカが発祥の地ですから)
そこで気付いたのは、
アメリカの ファイナンシャルプランナー は、 そのほとんどが「資産運用アドバイザー」である、
という事実です。
(まあ時代的な影響(90年代・株式市場の高騰)もあるでしょうが・・)
彼ら/彼女らは、 ライフプランニングという土台の上で、
ひとりひとりの顧客にふさわしいアセットアロケーション (資産配分の組合わせ)を提案していました。
(そんなんが商売になるのか・・)
そこに保険、相続、タックスなどの各種サービスが 付与されていたのです。
彼ら/彼女らのHPをじっくり読んでいくと、 証券会社 が謳っていることとは明らかに「違う主張」をしていました。
・投資 は決してギャンブルではないですよ、と。
・投資 はあなたの生涯をかけて行う計画的な作業なのです、と。
えええっ!!
(なんやそれ?)
わたしは心底驚きました。
投資 とは、
株式を売り買いして利益を確定させていく行為だと わたしはその時まで思っていましたから・・(恥ずかし)
特にあるファイナンシャルプランナーの考え方に出会って わたしは一筋の光が見えたような気がしました。
◆ 投資は 感覚 で行うのではなく、 科学的なアプローチを用いて行うものなのだ、と。
そのアドバイザーはこんな 言葉 を使っていました。
モダンポートフォリオ理論・・。
「なんですか、それ?」 という方は
弊所ホームページの【ここ】をご覧ください。
小学生だったわたしは まさに「真っ白」な状態で 投資 に出会ったのです。
(そのことを今でも幸せに感じています・・)
では皆さん、素敵な週末を・・。
10/30 知的人生設計 ワークショップ in 東京 【これが買ってはいけない金融商品ベスト10です】
独立FPが <本音の玉手箱> を皆さまにお届けします。
本場北京で京劇を観ました。
2005年10月18日(火) |
FP → 有機体の発見? |
こんにちは、カン・チュンド です。
(7年前のわたしです)
自分が何も「知らない」ことに気付いたわたしは 冷静に自分が属している業界を眺めるようになりました。
不動産の仲介業 とは(いってみれば)規制 に守られた産業です。
例えば「仲介手数料」は 物件価格の3%プラス6万円 が上限とされています。
(なんでやねん?)
ほとんどの業者は無意識にこの上限報酬を請求し、 ほとんどの消費者は無意識にそれを支払っています・・。
(ちなみに消費税もかかります)
いったん 規制 が撤廃されれば = 競争原理 が導入されれば、 小さな、付加価値 を持たない不動産会社は たちまち淘汰されるのではないか?
わたしはそう思いました。
もうひとつ、
わたしが井の外に出るきっかけとなったのが 当時の日経新聞の広告です。
(以外と単純なわたし 笑)
「あなたは 変化 をピンチだと思いますか? チャンスだと思いますか?」
わたしはすかさず「チャンスや」と呟いて(笑)
ファイナンシャルプランナーの資格を取るため、 ひそかに勉強を始めたのです・・。
当時、勤めていた会社が損害保険会社の代理店をしていたため、 損保の知識はほんの少しありました。
しかし金融(ファイナンス)全般を見渡してみると、 わたしの頭の中は ほとんど「真っ白」。
(まさに小学校1年生状態でした・・)
ライフプランニング、保険、金融資産の運用、相続、税金など、
ひとつひとつ手探りで、 ゼロの地点から ゆっくり遊泳し始めました。
しばらくすると、不思議なことに気づいたのです。
それぞれの「分野」は単独で完結した形を取っているのではなく、 縦に横に、互いが絡み合い 影響し合っているのです。
それはよーく見ると、
複雑な動きを成す、巨大な「有機体」のようでした。
「あー、これがファイナンスいうもんか・・」
(なにしろ小学生がはじめて目にするのです 笑)
わたしは 生物の時間 で 「生態系」の奥深さ を理解できた時のような【感動】を味わっていました。
上記のようにわたしが【感動】できたのは、 (もちろん)何も・知らなかった・から ですよ(笑)
「これだったら、とことん勉強する価値があるだろう」
そう思ったわたしは FPの学校に通う決心をしたのです。
その時は熊が水を飲むように?勉強しました。
こんなに勉強したのは アメリカに留学していた時以来でしょう。
あの「有機体の発見」が わたしの大きな転機 となったのです。
さーて、ここまで読まれて 「それでカンさんは FPとして独立したのですね? よかったよかった・・」
と思われますよね?
「でも、カンさんは不動産出身。 それがどうして 資産運用 なのですか?」
という 疑問 が湧いてきませんか?
・・・・
はい、(実は)わたしもさんざん悩んだのです。
続きは次回に。
10/30 知的人生設計 ワークショップ in 東京 【これが買ってはいけない金融商品ベスト10です】
独立FPが <本音の玉手箱> を皆さまにお届けします。
紫禁城で跪くわたし
2005年10月12日(水) |
わたしと投資の出会い |
【お知らせ・・】
わたくしカンは 10/12〜16日まで 北京 に滞在しており、 晋陽FP事務所は臨時のお休みをいただきます。
12日以降にいただいた諸件につきましては ご連絡が17日以降となります。
皆様にはご不便をお掛けいたしますが、 ご理解の程 よろしくお願い致します・・。
こんにちは、カン・チュンド です。
わたしは 主催するセミナー「知的人生設計入門」の中で、
「多大な借金をして不動産(マイホーム)を購入してはいけません!」 と熱っぽく語っています。
自己資金が乏しい、かつ、将来の期待収入が不確実な人が、 「借り入れ」を起こして 大きな資産を買ってしまえば、
その時点で 資産形成 を半ば諦めることになる、
とまで申し上げます。
そんなわたしに対して、参加者のおひとりが、
「あのー、カンさんって どの分野のご出身なんですか?」 と聞くと、
わたしは「不動産です」と答えるのです。
(ここで 必ず“笑い”が取れます)
わたしは神戸市内の小さな不動産会社に6年間在籍しました。
多大な借金をして 不動産を購入することの「リスク」を 理解していなかったわたしは、
多くの方に不動産購入を勧めました。
何十回と 物件 にお供し、 マイホームを持つ効用についてお話しました。
公庫、年金融資をはじめとした 住宅ローン を斡旋し、 不動産売買の取引を成立させるお手伝いをしました。
わたしは歩合給の営業マンでしたが、
「お客様にローンを組んでいただき、不動産を購入していただくことに」 喜び を感じていました。
(今振り返って思うのですが、)
ある意味、
知らないことは 幸せなことなのかもしれません・・。
もう9年くらい前になりますか、
懇意にしていた会社の社長から、
「カンくん、土地探して欲しいんや。 その上にマンション建てて、人に貸そうと思ってる」
というお話をいただきました。
(実は この取引がわたしの 転機 となります・・)
紆余曲折があり、
適当な土地を探すのに9ヶ月くらいかかったのですが、 めでたく売買契約を結びました。
そして 複数の建設会社から見積りを取り、 建物の請負契約も無事済みました。
(トータルで3億円ほどの 出費 でしたが、 社長はおよそ8割を銀行ローンで賄われました)
ちょうど夏の終わりでした・・。
建物の上棟式が行われたその日に、 わたしは思ったのです。
家賃収入から 諸経費 を引いた「実収入」と、 社長 が毎月銀行に返済する「ローン返済額」が
ほとんど変わらない。
一室でも「空き」が出れば、 お金の出入りで考えると明らかに マイナス だ、と。
これで果たして 投資 と言えるのだろうか・・。
わたしはその時(誠に恥ずかしながら、)
トータルで3億円ほどの 出費 を(はじめて) 【投資】と自覚できたのです。
わたしは自分が「知らない」ことに その時 はじめて気付いたのです。
(まさに 井の中の蛙 ですね・・)
英会話スクールに行くのも、 会社を経営するのも、不動産でも、株式や債券でも、
要は「いくらのお金をつぎ込んで、 どれくらいの効果(収益)が期待できるのか?」を 吟味する必要がある。
これが「投資を行うマインド」というものですね。
その後、わたしは井の外に出る決心をします。
ファイナンシャルプランナーという存在に出会ったからです。
わたしにとって 不動産 は永遠の 反面教師 であり、
資産運用を考える上での「原点」となっています。
第16回 知的人生設計入門 に参加いただいた皆さん。
2005年10月07日(金) |
リスクから人生を眺めてみると・・ |
こんにちは、カン・チュンド です。
先日、あるお客様からメールをいただきました。
「カンさん、一度 お試しコンサルティング を受けたいのですが、 何から話していいか、整理 がつかないのです・・」
フムフム・・。
ご心配はごもっともですが、 何から話していいか、整理がつかないから、
わたしのような「専門家」がいるのですよ(笑)
私たちアドバイザーの仕事は、
◆ 混沌の中から 道筋 を指し示させていただくことです。
「とりあえず」コンサルティング を受けてみよう、 という心持ちで結構なのです。
ハイ、どうぞ 椅子 にお掛けください(笑)
第一声の「こんにちは」も、最初の微笑み も、 次に続く 質問 も、
すべてわたしから(自然に)投げさせていただきます。
(あなたは 椅子 に座っているだけでよいのです)
さて、コンサルティングの中でよく質問させていただくのが、
「リスクという言葉を聞いて、どんなことを思い浮かべられますか?」 というものです。
その答えとしては、 (もちろん、ゆっくり考えていただきますが)
・自分や家族が、病気や事故 に遭う。 ・仕事 が続けられなくなる。 あるいは リストラ に遭う。 ・仕事 を続けられたとしても、収入 が減るのもリスクかな・・。
(ちょっと考えられて・・)
・子どもに多大な 教育費 をかけて、 果たして子どものためになるのか?
・年金 はどれくらいもらえるのか。 ・税率 がこの先、高くなっていくんじゃないか。
・長生きしたわいいけど、 5年も10年も意識がないまま生かされるんじゃないか。
・日本 はホントに大丈夫なんだろうか・・。
(考えれば考えるほど、いろいろな リスク が芽を出してきますね)
本日は 2005年10月7日 ですが、 私たちの【自己責任】の 度合い は 日に日に大きくなっています。
(はっきり言って)
「自由になる」というのは、孤独でつらいことです。 「個人が尊重される」ということも(実は)重たいことです。
これから先、
「皆さん自身、あるいは家族を守っていくために どうすればよいのか?」 と 自問自答する 機会 が増えてくるでしょう。
その時に、他の人と同じようにしていればいい、 という 発想 を持ちますか?
隣りの人が走り始めたら、自分も同じ方向に走ればよい、 と思いますか?
これからは 他人 と同じように行動しても、
もはやメリットというか、 安心感のようなものは得られないと思います。
なぜなら、
他人も(実は)どこに行けばよいかわかっていない からです。
つまり、
「みなと同じようにする必要はないんだ」 という シンプルな帰結 ですね。
わたしは、わたし・・。
まずは この原点に帰ってください。
お金のことも、実は同じです。
ファイナンス に関するさまざまな 知識 を身に付けることは、 これから生きていく上で、皆さんの「糧」(かて)となります。
皆さんが自ら考え、行動することが、 実は「安全」に近づくことであり、
「リスク回避」につながるとわたしは考えます。
為替のリスク がある、元本保証 がない、 価格 が上がったり下がったりする、
投資の世界ってなんだか得体が知れない・・。
(フムフム、ごもっともです)
資産運用においてあらゆる リスク が語られますが、
さっきお話した上記の【人生上のリスク】と、 【資産運用におけるリスク】を冷静に比べてみてください。
⇒ 人生上のリスク の方が、何十倍も大きいでしょ。
いや、正確に言うと、
資産運用におけるリスク とは、 人生上のリスク の「一部分」なのです・・。
(ここ、重要!)
お金とうまく付き合うこと は、
ほんの一部の人が、遠く離れた小島で行っている 隠された秘技ではありません。
あなたの人生 に内包されていることなのです。
じっとしているのが 決して安全なのではなく、
じっとしているうちにも 「リスク」が醸成されているのを、どうかお忘れなく・・。
では、よい週末をお過ごしください。
お待たせしました! 大阪開催です。
第16回 【知的人生設計入門】 〜お金のなる木の見つけ方〜
「あなたもぜひ、この感動を味わってください」
ライフプランの【新常識】そして 投資の【もっとも基本的なルール】を
分かりやすくお話いたします。
10/9・10 in 大阪産業創造館
お申し込みは こちら まで。
妻の実家近く(鶴橋)にて。
2005年10月04日(火) |
100人目の参加者になってください |
こんにちは、カン・チュンド です。
わたしは元来「ひねくれ者」で(笑) 予定調和的な 文言 には 「えっ、ほんとなの?」という 疑い を抱いてしまうタチです。
例えば、ファイナンシャルプランナーの教科書に載っている 「人生の3大出費」的な 発想・・・。
(人生の3大出費 とは、 教育費・マイホーム取得資金・セカンドライフの生活資金 を指します)
結婚して 子供ができれば、上記3大出費を 「前提条件」として こなしていきましょう。
という考えは 明らかに「おかしい」と思います。
ひとりの人間が人生をデザインしていく過程で、
例えば、借金して 資産(家)を保有することに どれほどの 合理性 があるのでしょうか・・?
2020年の世の中 を想像してみましょう・・。
税金・社会保険料の負担が増す ということは、 (年収 が同じだとすると)
「手取り収入が減っていく」ということです。
これからの時代、
人生の出費 に【優先順位】をつけることなしに 資産形成 は成し得ないとわたしは考えます。
そして当然、今の生活レベル を維持するためには お金を殖やす努力 を行う必要があります・・。
その お金を殖やす = 投資 というと、 個別の株(かぶ)を売り買いすること・・。
という壮大な「思い込み」がはびこっています。
その中に浸かっていると、
投資のやり方 = 投資スタイル には、 実はさまざまなものがあるんだ、
という「事実」さえ忘れてしまいます。
複数の株式 を同時に保有することもできますし、 (ファンド という形で)
また、市場(いちば)そのものに 投資 することもできるわけです。
わたしのメッセージは、
◆ 投資のやり方 を「ゼロの地点に戻って」希求 してみませんか?
というものです。
私たちが生きる社会には、
消費者 と 商品提供元 との「情報量」に格差があればあるほど、 商品提供側の 利益 が大きくなる、
という「法則」がありますが、
その典型が 金融サービス業界 ではないでしょうか。
そもそも、金融機関 が どういう集団で、 私たち 消費者 と【立ち位置】がどのように違うのか、
あるいは 金融機関が課す「手数料」にはどんな意味合い があるのか、
そのようなことを 私たちはあまりにも知らなさすぎます。
また、欧米では当たり前になっている「行動ファイナンス」、 いわゆる 投資心理学 ですが、
投資 という行為を行う中で、 私たち消費者が陥りやすい「感情リスクの罠」、
それがどのようなものなのか、 罠に陥らないようにするにはどうすればよいか、
そのようなことについても 日本では ほとんど紹介されていません・・。
これらのこと、
つまり、
当たり前のことが 当たり前に理解されていない「現実」を目の前にして、
わたしは2003年の10月に 2日間にわたる 計7時間の勉強会 を開催しようと決心しました。
それが、
【知的人生設計入門】 〜お金のなる木の見つけ方〜
です。
今回、おかげさまで 第16回 を迎えますが、
率直に言って この勉強会に参加されること自体、 大きな「投資」だと思います。
対価 を支払い、 大切な時間 を犠牲にしてまで、 参加していただくセミナーなのですから・・。
自分に「投資」をすれば、 その負荷に見合う リターン を得ようと、 必死に勉強するものです(ホントです)
自分のお仕事、そして人生に対して 「明確なビジョン」を欲している方は、
ぜひこの 勉強会 にご参加ください。
【投資】という言葉の意味が、
決して 金融商品 を売り買いすることのみではないことを、 ご理解いただけると思います。
ぜひ あなたが100人目の参加者になってください。
下記の セミナー詳細 をご覧いただき、 参加申込みフォームからご予約ください。
あなたの 決心 を心よりお待ちしています・・。
お待たせしました! 大阪開催です。
第16回 【知的人生設計入門】 〜お金のなる木の見つけ方〜
「あなたもぜひ、この感動を味わってください」
ライフプランの【新常識】そして 投資の【もっとも基本的なルール】を
分かりやすくお話いたします。
10/9・10 in 大阪産業創造館
梅田でカレーといったらココ! (阪神梅田駅 西改札を出たところ)
2005年10月03日(月) |
ことば を吟味して、根っこの部分(パーソナルブランド)を確立する |
こんにちは、カン・チュンド です。
自分で事業を行っていると、時々勘違いを犯します。
「オレって、結構すごいかも・・」
「えっ、もしかして、たくさんの人がオレの仕事、 知っててくれるわけ!?」
(これって 自惚れ ですね)
実際は ほとんどの人が、 ファイナンシャルプランナーの仕事が何たるかも、 また、晋陽FP事務所の存在 も、知・ら・な・い のです(笑)
たとえ弊所のことをご存知でも、
わたしが思い描いた言葉の、 10分の1くらいしか伝わっていないかもしれません。
誰にも味方しない「客観の境地」から ワタシ 見ると、
いったいどんなワタシが映っているのだろう?と時々思います。
よく自分が書いた メールマガジン を読み返すのですが、
(例えば)2000年11月21日の 創刊号。
読んでみますと、 (まず)その「あどけなさ」に驚き、そしてひとり苦笑い・・。
その単純さ、工夫のなさに「うわー、よくこんなので 発行してたな」 と思ってしまいます。
その時は 「これが最高の表現だ、これ以上ない伝え方だ!」と思っていても、 少なからず自分も成長し、また世の中も変化しているわけですから、
その時点の「最高」が、 今見てみると「超平凡!」になってしまっていることが多々あります。
2年前の自分 と比べると、 わたし自身は(少しは)賢くなっている・・?
もしかすると 3ヶ月前の 表現の仕方 にすら、 今のわたしはもう、納得できないのかもしれません・・。
弊所のホームページを見て、 たくさんの方がコンタクトしてくださいますが、
(ホームページ上で)わたしが表明していること、 つまり、ひとつひとつの言葉、表現の仕方 に、
わたしはもはや 満足していません・・。
今現在、「本当にお伝えしたい、その言葉」と 現状のコンテンツ との間に埋めがたい【ギャップ】を感じるのです。
もっとソフトに、実直に、より具体的な「表現」がしたい・・。
例えば、弊所のキャッチコピー をこう変える。
晋陽FP事務所 「いちば」投資で ラクラク資産形成
(いちば投資とは インデックス運用のことです)
カン・チュンド、 いったいあなたは誰ですか?
(職業上) 日本で唯一のインデックス運用アドバイザー
(それも、) 国境を越える、インデックス運用アドバイザー です
(ちょっと長いですか?)
・・どうせですから、 もう少しお付き合いください(笑)
カン・チュンド、 あなたは今まで 何をやってきたのですか?
5年間にわたって、 個人(主に会社員)のお客さまに対して
投資教育サービス、また 資産運用コンサルティング を 行ってきました。
いやいや、もっと「メッセージ的」に。
んー、わたしは、
ご自分のお仕事、人生に対してビジョンを欲している 20〜40代のビジネスパーソンの方に対して、 インデックスファンドを用いたグローバルな投資手法を アドバイスしている専門家です。
(なるほど・・)
今後、どんなサービスを行うのですか?
・セカンドオピニオン サービス
(ファーストオピニオン は、金融機関によるアドバイスを指します)
・ポートフォリオ構築支援
そのココロは、
国内外の300を超えるインデックスファンド・ETFの中から 独自の評価法に基づき、お客様に最適な 金融商品群 を ご提案するサービス です。
ちなみに、晋陽FP事務所のロゴ S(エス)ですが、
S → (もちろん)晋陽 の S です。
そして、信用 の S でもあります。
誠実 の S、 最後に スピード の S なのです。
↑ こういうことを、 ちゃんと皆さんにお伝えしないと!(反省“)
お待たせしました! 大阪開催です。
第16回 【知的人生設計入門】 〜お金のなる木の見つけ方〜
「あなたもぜひ、この感動を味わってください」
ライフプランの【新常識】そして 投資の【もっとも基本的なルール】を
分かりやすくお話いたします。
10/9・10 in 大阪産業創造館
この中にわたしがいます。さてどこでしょう?
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