|
V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
名大大学院での河合電器製作所の佐久社長のお話し。同社がやっているマネジメントは「人としての成長を狙った長期的な投資」である。求める人材像は、「選択肢を自ら生み出して、自らそれを解消できる人」。これは理想のリーダー像である。特に安定成長期から低成長期においては、ミドルの意見を吸い上げられない会社は、おそらく現場が分からなくて次の一手が見えないはずだ。ミドルの気づき力とアイデアが、会社を推進する原動力になる。それには皆で考えたり、行動させたり、ディスカッションさせる時間が必要で、その時間を捻出できる会社が強い会社と言える。
今年で4年目を迎えた名古屋大学の大学院講座。河合電器製作所佐久社長と早川広報リーダーをお招きし講義していただいた。企業の生産性を上げるためには合理性を追求する。このとき多くの企業が合理性を追求した仕組みを考える。機械化・IT化を進めて人を整理する。が、同社はその逆を行く。「働く人がイキイキするようにすることが先」という考え方だ。関係の質を高めることが、結果の質を高めることにつながるという経営を実践されている。理論的にはその方が正しい。しかし、それを実践されている会社は少ない。
親しいコンサルタントのガジロウさんが、面白いこと教えてくれた。メーカーの営業利益率は10%から20%。それは世の中にない商品を生み出すことへの対価だ。問屋の営業利益率は1%から3%。これは在庫を持つことへの対価。小売業の営業利益率は3%から7%。それは顧客を持つことの対価である。サプリメントのメーカーはこれを全部やっているので20+3+7で営業利益率が30%にもなる。逆にどれか一つしかやっていないと、その範囲に営業利益率は止まる。さらに一つもやっていないと、たとえメーカーでもそれ以下になってしまう。高収益企業になりたければ、今の自分の業態に何を加えればいいか、このことで明らかになる。
差別化の軸は三つ。「商品軸=企」と「お手軽軸=業」と「寄り添い軸=絆」だ。5年前、ある工場の活性化コンサルに入った。この時はこの三つの軸のウエイトは「2:6:2」だった。「業」を高めるために、全社を挙げて改善・ムダ取り活動に取り組んでいた。そのレベルは今も高水準で持続している。それが昨今は「商品企画力」を高め、4:3:3へと進化した。商品企画力が主になってきたので、付き合う相手も企画力を評価してくれるところにスイッチしてきた。こうしたちょっとずつ体質変化の積み重ねで企業は成長していくと実感した。
フィッシュ哲学を思い起こしたのは久しぶりで、すっかり忘れていた。が、私が過去7年間指導してきた先が好業績になったのは、このフィッシュ哲学に基づいた活動によるところが大きいと今になって気づく。特に「注意を向ける」「遊ぶ」「喜ばせる」「態度を決める」が機能した時に、組織の一体感が増し、大変厳しい競争相手との戦いをなんとか凌ぎ、ついにホワイト企業大賞を獲得するまでになった。またあのような体験が別の会社でできるかと思うとワクワクする。
フィッシュ哲学つづき。�4遒个擦襦Я瓦討凌佑亘�められたい、認められたい気持ちを持っている。それを満たす。このとき見返りを求めない。人を喜ばすのが好きだから、相手に貢献するだけだ。見返りを求めない貢献だからこそ、価値がある結果が生まれる。�� 態度を選ぶ:自分の態度は自分で決める。誰かに流されるわけではない。「今日のどんな自分で過ごしたいか」「どんな影響力を持った自分でいたいか」その理想を明確にして行動する。
フィッシュ哲学の一つ一つを、備忘録的にメモしておく。�|躇佞鮓�ける:自分を必要としてくれてる人に注意を向ける。それはお客様だけでなく、一緒に働く仲間も含む。すぐそこにいる人が求めていることに共感する。�⇒靴屐,匹Δ靴燭虧滅鬚�なるか、考えて新しいアイデアを楽しむ。アイデアに終わらせず実践することでどんどん周囲を巻き込む。
某社がフィッシュ活動に取り組んでいた。フィッシュ活動とは、フィッシュが哲学に基づいた活動のこと。フィッシュ哲学を久しぶりに聞いたので改めてネットでひいてみた。それは職場活性化策であり、�|躇佞鮓�ける �⇒靴屐´4遒个擦襦´ぢ崚戮鯀�ぶの4段階で構成されている。この会社は過去5年間このフィッシュ活動をやって、かなり職場が明るくなったという。今回その継続をお手伝いできる機会をいただいた。大変嬉しく思う。
オンライン経営カレッジで夢と志の違いは何かを議論した。夢は希望や願望は生きてるうちに手に入れられるもの。一方志は、死んだ後もこの世に残るもの。すなわち誰かが引き継いでくれるものを果たそうという思いのこと。今、自分の時間を志のために使っているか?それは自分死んだ後も残るものか?同じ時間はそのような志のために使いたいものだ。
問題が発生した時に、その場しのぎ的な改善をする礎知識と過去のトラブルとその対処法を知っておくことが必要。そうした教育の機会を設けないと、視野が広がらず、選択肢が自分たちで作れず、目先の対処法に走ってしまう。選択肢を自分たちで生み出す力が必要。
ちゃんとやらない人には注意をして反省させることが大事。ちゃんとやらないことによるリスクを認識させ、数字を使い、ちゃんとやった時とやらなかった時の差を見える化し、やばいことに気づかせる。そして、どうするかを考えさせ、考えたことを報告させる。うまくできなかった人にもセカンドチャンスを与えることが重要。良い結果が出たら上司と部下でともに喜ぶことも大事。
自分たちで作った製品が、客先でどう使われてどのように役に立っているのか知らせる。一番良いのは客に会うこと。それができないケース、及び構造上使われている箇所が見せられないときは、それをマネージャーが伝わるようなやり方で教える必要がある。
働く環境を整えることが、上司の仕事だ。人力でやってるものを機械化し、苦痛にならない環境を作る。単調作業が続くと人は飽きて疲れてしまう。人がやるべきことと、機械化できるところを切り分ける。また、作業者がアイデアを出すことのできるプロセスが必要。また言葉でなく目標管理シートや、係の掲示物など掲示板などで情報を共有することが大切だ。
結果が出たら、もっと上司が喜ぶべき。日本人はどうしても「道」の精神で考えるので、良い結果が出ても、喜んではいけない。まだまだ道は遠いという考え方をする。が、まずはちょっとでもいい結果出たら、素直に喜ぶことをする。それからまた一歩先を目指せばいい。このワンクッションが必要だ
ガンブリア宮殿にマザーハウスの山口絵理子さんが登場していた。彼女の活躍シーンを見ながら、社員をイキイキと働かせるための秘訣を、某社の幹部研修で考えてもらった。すると、実に多くの意見が出た。それをここに紹介していく。�〔槁言瀋蠅�ら自分たちでさせること。会社は方針・ゴール設定のみとし、やり方を自分たちで考えさせる「指示から創造への転換」が必要。指示仕事は無口・無表情になるが、創造の仕事は、会話が増えて笑顔が溢れる。
途上国の子供たちの目は常にキラキラしている。わが国でも戦後は大人も子供も目もキラキラしていた。人は現在が貧しくあろうが豊かであろうが、「今日より明日はもっとよくなる」。そう確信できる時に、目がキラキラとする。ブースを出展し、反応がない時はぢおうしようかと思った。しかし、大勢が訪ねてくれたのを見て、癒された。そして、ワクワク楽しくなった。飽食の時代のワクワクは自分で作るものなのだ。
挑戦の大切さを説くマザーテレサの言葉「神様は、私たちに成功してほしいなんて思っていません。ただ挑戦することを望んでいるだけよ」「あなたを導いてくれる人を待ってはいけません。あなたが人々を導いていくのです」。また、星の王子様の著者であるサンティグジュペリは次のように言う。「人間は充実を求めているのであって、幸福を求めているのではない」「人生には解決法なんかないんだ。あるのは前に進む力だけだ。解決法は後からついてくるものさ」こうした言葉を聞いても、挑戦することこそが毎日を楽しくする秘訣だとわかる。
「楽しくなければ経営じゃない」。私が副理事長を務めている理念経営協会の窪田貞三理事長は、後継者育成の講義でこのように語る。これを伝えると、現社長たちは次のように言う。「先生、そんなこと言わないでください。後継者が、経営は楽しいものだと勘違いするじゃないですか。そんな勘違いをしてもらっては困ります」。すると窪田先生は、次のように切り返す。「ではあなたは楽しくないのですか?」。これに対し、社長たちの答えは全員同じ。「いいえ、楽しいです」(苦笑)。経営は辛いことも多々あるが、それも含めて楽しいもの。それを HREXPOへの出展で体験した。
これまでにハイブリッド15分動画研修をご利用頂いたお客様から「新入社員研修用のコンテンツはありますか?」との質問をいただいた。おそらく来年の4月の新入社員研修もオンラインで進めざるを得ないと思ってる会社が多い。それに対応できるコンテンツがあるかが心配なのだ。新入社員向けに敢えて作ったコンテンツは今のところない。これを充実させていくことが、お客様のニーズに応えることだとよくわかった。
HR EXPO で弊社の商品に反応してくれた会社には共通している点があった。建設業・物流業・商社・小売業・住宅サービス業などである。いずれもオンライン化が容易ではなく、付加価値を現場で生み出しているビジネスだ。このような会社では現場を最重視するために集合型研修は行いにくい。また同じ研修でも現場でのスキル優先のため、コミュニケーションスキルの優先順位は低くなる。しかし、現場仕事こそコミュニケーションが必要で、結果的にはコミュニケーションを全く習わないうちに時間が過ぎていってしまう。そのような問題・悩みを解消するのがハイブリッド15分動画研修だということがお客様の反応でよくわかった。
HR EXPO では3人の女性が 弊社商品のPR 係を務めてくれた。 彼女たちは私のランディングページ作りを手伝ってくれたので、商品説明は抜群にうまい。故に通りかかる人事担当者たちの関心をすぐに引いて多くの名刺を集めてくれた。自分も立ってみたが、とても声をかけて「どうですか?」なんてできなかった。人と一緒にやれるときは、社長はコンダクターに徹することが大事である。そして彼女たちに感謝をし、労うことがコンダクターの仕事だと改めて気づいた。
HR EXPO のブースが立ち上がった。ブースのデザインをしてくれたのは佐藤玲子さんだ。壁を布で構成した。形のない商品であるだけに、ニコニコ動画のように壁一面にキーワードを並べたそのインパクトは絶大。多くの人が足を止めてくれた。僕自身も弊社のコーポレートカラーである赤を基調にしたいいブースだと思った。小売業の人が出展をしたり、製造業の人が新しい機械を入れて、「さあこれから稼働するぞ」というときのワクワク感に似たものを感じた。このワクワクは挑戦しないと得られないものだ。
今年の7月下旬に、11月に大阪で行われるHR-EXPOへの出展を決めた。展示商品はハイブリッド15動画研修だ。決めた時は、あまり縁のない大阪で、出展費用もバカにならないので「本当にこれでいいのか?」と悩んだが、コロナの中で何かを変えなければいけないという気持ちが強く、また今回出展するハイブリッド15分動画研修は、コロナ禍でこそ世の中の役に立つと確信を持って言えるものだった。だから、出ないわけにはいかなかった。県の助成金を得られたことことも大きい。県が後押しをしてくれるビジネスを普及させないわけにはいかないのだ。
幹部育成をしているお客様から、「どのようにしたら理念が浸透するのか」という質問を頂いた。そこで経営者の想いを伝える5分の VTR を見てもらった。その中には創業当時の話が出てきた。コストを抑え、寝る間もなく休みなく働いたというシーンがあった。そして「社員にはそんな思いをさせたくない」という言葉が続いた。そこに働きやすい会社を作る思いが溢れていた。歴史を学ぶのは過去ではなく、未来を知ることだという言葉がある。歴史から得るものは教訓だ。同じようなことを繰り返さないためにどう生きればいいか。そのヒントが多くあるからこそ、人は社史をまとめ VTR にし、社内でシェアする。そうすれば創業の精神は社内伝わるはずだ。
結局、主体性発揮のために必要なものは何か。上の人が現場の社員に任せ、見守る。これが一番肝要だ。現場作業者からコンダクターに変わることが、責任感を感じさせ、仕事を丁寧にさせるのだ。では、コンダクターにとって大事な仕事とは何か。一つ目は弾きたくなる図面を持っていること。二つ目は一人一人に役割分担を与えること。そして三つ目は、良い人間関係を作ることだ。良い人間関係を作るには、一人一人の話をよく聴くこと。こんな当たり前のことに、やっとたどり着いた。
変化の3つ目は「付き合う人を変える」だ。これに対し、社長は次の変化を指摘した。従来はトラブルがあると、社員は社長に相談に来た。ところが最近は社長のところに相談に来なくなったと言う。現場の係長たちは係長同士で話し合い、どうしようかを考えるようになった。単なる実作業者からコンダクターに変わったのだ。社長曰く「休みの日にぼーっとしてることが減ったのではないか。明日どうしようか?ということを考え始めているのではないか」と言う。トラブル時に縦のラインでなく横の相談が増える。これは組織が活性化する秘訣である
変化の第2は「居場所を変える」である。居場所が変わったのは、部長の部下の係長たちだ。3人の部長は、作業者からコンダクターに変わった。これによって部下たちが、現場で部長の代わりを務めるようになった。今までは後ろから見ているだけだったが、前に出て現場で起きることを見る。そうすると、責任意識が何倍も強くなった。部長不在時にトラブルが発生したとき、「このような時になぜ電話してくれなかったのか」と非番の係長が言うようになった。さらに4つあるラインのうち、ひとつのラインが動かなくなってしまった時に、残り3つのラインのみを動かして今作るべきものは何かを考え、現場に指示を出すようになった。係長と部長は目的・目標・課題を共有しているので、部長たちが現場仕事を任せることで、自分の役割責任を自覚するようになった。居場所=立ち位置が変わるとこんな変化が起きるのだ。
部長研修をさせていただいている某社で、最近生産性が飛躍的に上がった。その変化を、高野さんのいう「人が変わる3要素」に照らして考えてもらった。�〇�間の使い方がどう変わったか。部長たちはこれまで現場に入ることを何より優先していた。しかし、今は人に仕事を振って、現場での仕事を減らした。その時間で部下を承認したり、コスト削減のためにデータを見て意思決定をする時間にあてた。PDCAのCをちゃんとやることができるようになった。つまり、�兇了�間を確保している。現場に入るのは、問題意識を持ってからだ。社長はこの変化を部長が「作業員からコンダクターへ変化した」と表現した。
高野さんの話で、人が変わる三つの条件を聞いた。彼が、大前研一さんの奥さんにそう言われたという。�〇�間の使い方が変わる ��付き合う人を変える �5鐓貊蠅鯤僂┐襦�このような切り口で人が変わる原因を考えたことがなかったので、素晴らしい気づきを頂いた。私の場合、このような切り口を得ると一気に視界が広がり、すべてのものがつながっていく。本当にありがたい。
高野さんは、「モノが売れない理由はたったひとつしかない」と言う。それは「あなたから買う理由がない」から。モノを売っていたら誰から買っても同じだ。だからモノを売っていれば、その人じゃなくてもいいのだ。ただし、コトを売っていると、それはその人からしか買えないものになる。リッツカールトンでは、バレンタインデーにフロア毎で微妙に異なるチョコレートの香りを流すと言う。こうしたコト作りは、「いつか行きたい」「また行きたい」と思わせる秘訣だ。
|