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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
A社は現在数多くの研修プログラムを走らせている。が、一般に中小企業はほとんど人材育成に投資をしない。投票しない一番の理由は人材育成の必要性を認めながら時間がないというもの。目先の仕事に追われて長期的な課題の解決がおろそかになっているのだ。そのため、実施した会社とそうでない会社では、人材育成という大きな長期的な課題が解決された会社とされないまま残っている会社の違いが生じる。この差は大きい。まさにA社も人が成長したから成長した会社ではないかなと思った。
A 社の業績をスコア化したシートを見ながら、これはイチロー選手が成長したシステムと全く同じだと思った。イチロー選手にスコア化したシートがあったわけではないが、彼は誰よりも球場入りが早く、入念に準備をし、道具をとても大事にし、礼儀正しく挨拶をし、相手に慮ってガッツポーズはしない、どのような業績を出してもより高みを目指して慢心しないなど、大変優れた自律心があった。それと同じように、今日やるべきことをきちんと徹底できるシートになっていた。地道に日々やることを評価する仕組みがある会社は、イチロー選手のように足腰がとても強く、危機に強い体質の会社になるのではないかなと思う。
A社の社長に、講演会で「特に酒井から社員に伝えて欲しいことは何か」を確認した。社長は「とにかく、私はこれだけです」と言って、現場を評価するシートを見せてくれた。そこには、いくつもの業績をスコア化する項目があった。半分は結果指標、半分はその原因となる原因指標だった。原因指標をしっかりやれば、自ずと結果指標が高くなる、いう仕組みになっていた。これは、現場のリーダーにとって何をすれば良いかがとてもよくわかる優れた制度だと思った。
昨日のA社の社長の話の続き。会社を現場の声を活かしたボトムアップを活発にしようとした社長は、管理職の皆さんに「考えるために必要な知識が不足している」ことに気がついた。そこで経理部門には経理の知識、人事部門には人事や人材育成のことを学んでいただくための研修を実施した。「学ばないと勝てない」は、同社長の言葉だが、金言だと思う。学ぶことで社員に考える機会を与え、マネジメントスタイルに変えることができるのだ。
急成長中の物流会社A社から周年記念の基調講演のオファーを頂いた。それに応えるため事前の打ち合わせをしたが、そこで社長の話を聞き大変感動した。同社は2000年から今日にかけて約5倍の規模に成長しているが、途中不良債権を抱え込んで倒産の危機を迎えたことがある。どうしていいか分からず、夜眠れなくなった社長は、ある晩現場の掃除を始める。そうすると頭が次第に落ち着いてきて、現場で「あれ、おかしいな?」「もっとこうした方がいいのでは?」と様々な事に気がつくようにになったいう。仕事中、掃除をしているといろんな人が声をかけてくれる。それを聴くうちに、現場の皆さんの意見を生かしたボトムアップの大切さを実感したと言う。この話を聴きながら掃除が全ての気づきの基本なんだと改めて思った。
わが社は経営理念を売りものにしている。日本ウエストンの臼井社長が講演でそう語ったことがある。同社の理念は「活かす」。捨ててもおかしくない材料を活かして再利用することが同社のサービスだが、それを提案することを「経営理念を売りものにする」と言っている。同じことを、松下幸之助の部下で、後に副社長になる社員で佐久間さんが、ドイツ赴任時に松下幸之助に「経営理念を売ってくれ」と言われている。彼が書いた本を読んだことがあるが、理念を売るというコトは、経営姿勢に共感してもらって、良いパートナーになってもらえ、ということ。私も今の理念に変えてから、出会うお客様が変わってきた。経営理念は、対外的にパートナーを見つける売りものなのだ。
松下資料館の遠藤館長に外国人記者に「あなたはなぜそんなに謙虚なのか?」と聴かれたときの松下幸之助の答えを教わった。「自分はいろんな人の意見を集める→これによって先見性が磨かれる→人に教えを乞う→徳を高めていく→自分の知らないこと・できないことの多さを知る→謙虚になる→素直な心で決断する」。結局、衆知を集める姿勢がその人の徳を高め、謙虚さを創り、新しいアイデアを生み出し、優れた決断に至ることだ。「聴く」ことの大切さを改めて知った。
日本は、古来より個人よりも家・共同体・国家といった集団を重視する社会が長い間続いたため、自分自身を集団や他者と切り離して考える文化が定着しにくかった。そのため、日本人は近代の西洋人に比べると自我意識が希薄だと言われている。近年は社会の多様化、流動化の影響で、現代人は自分のアイデンティティを保ち続けることが難しくなり、自分というものがよく分からなくなっている人も少なくない。そのような人を救うのは、個人のアイデンティティの確立よりも、会社としてのアイデンティティを強く確立し、その中で自分を磨き、存在感を高めて発揮していくことが、その人の自己成長をもたらす原動力になっている。シンコーメタリコンという会社には、価値観を同じくする社員のアイデンティティの確立を支援する強いポリシーを感じた。
シンコーメタリコンのクレドを紹介してもらった。「私たちが願う社会」というタイトルで、そこには大きく「日本を機械長寿の国に」と書かれている。この他に、「私たちのあり方=機械に未来を溶射する」「私たちの付加価値(行動指針)=ヒアリング力・プランニング力・現場力・納期対応力・サービス力」が定義されている。立石社長は社員たちがインタビューに答える形でプロに依頼して作ってもらったという。ある程度かっこいい文章の方が社員に響くという考え方だ。「私たちが願う社会」っていう切り口は素晴らしいと思う。どこの会社も、こんな形で自分たちの貢献を表現できたらみんな仕事が今よりずっと面白くなるんじゃないかと思う。
同社には毎年新卒が入社する。新人を会社に早く馴染ませるため、「入社前から家族だ」とうスローガンで、秋からインターンで来て仕事を体験したり、イベントにも参加してもらったりしている。入社後は新人は3ヶ月間かけて全ての部署を体験する。男性社員は営業事務の来客対応なども体験する。これを2周りやる。私は2周りやるのが素晴らしいと思った。一通り体験するだけでなくそれぞれの部署の苦労を一通り体験した後にもう一度体験することによってよく理解できるのではないかと思う 。この間、1年・2年前に入った先輩が担当チューターとしてついてマンツーマンで新人の育成をフォローし、相談しやすい環境を用いている。入社前から家族だと言われた新人は、同社に対しどんな印象を持つのだろう。きっと愛着愛情を覚えるのであろう。インターンやチューター制度を入れている会社は少なくない。こんなひと工夫を多くの会社で実践してほしいなと思った。
シンコーメタリコンは、社員旅行は毎年全員で海外に出かける。旅費は全て会社負担でお小遣いまで支給する。社長は「参加しない社員はクビだ」と言っている。この縛りは社労士さんから「まずいですよ」と言われているようだが、今はでクビにした社員はいない。昨年はベトナムのダナン。ここではホテルのプライベートビーチで運動会をやったと言う。今年はニューヨークに4泊6日。ミュージカルを見たり、ヤンキーススタジアムで野球観戦したり全員一緒に行動するというのがモットーだという。こんなスタイルの社員旅行がやりたくてもできない会社がほとんどであろう。原始的な全員参加型で、なおかつ憧れの場所に行ける会社が今もあることは、とても嬉しく思った。
社員の結婚記念日には、社員の奥さんまたはご主人に対して社長からお祝いのメッセージが届く。立石社長はその内容を一部披露してくれた。在職10年を超える男性社員の奥様宛ての手紙だ。「部下とのお付き合いのためにはお小遣いが必要ですが、そこでお小遣いをもう少し上げてあげていただけないだろうか」という内容。そこには、会社が彼にリーダーとして期待していること、社長がよく見ていること、さらに非常にユーモアに富む内容で、頂いた奥さんもまお小遣いを上げざるを得ない内容だった。これを一人一人に送り続ける社長の気配り力には誰もが頭が下がる。信頼される上司になりたいと語る人は大勢いるが、一人ひとりにスポットライトを当てられる社長は本当に信頼されていると思う。
社員の誕生日のお祝いの仕方も、シンコーメタリコンはユニークだ。誕生日には朝礼時に社長から社員に誕生日手当として、10万円が支給される。さらにその日には、社員の両親に社員と立石社長の2ショット写真及び手書きのメッセージが届く。書いてあることは「社員が日常どれだけ頑張っているか」。その葉書を読んだ両親は、自分の子供の活躍を社長がどれだけ認めてくれているかを知り、大変嬉しくなる。ご両親から届いたお礼のお手紙の数々も紹介されたが、両親から「お前はいい会社に入ったね」と言われること、社員の働きがいにもつながっている。社長からのマンツーマンのお祝いは社員数が86人だからこそできることかもしれないが、立石社長は130人まではやると語っていた。
働き方改革の第4は、「プライド作り」といってもいいであろう。技能の資格取得奨励とスーツ手当だ。同社は溶射の技術力で勝負する会社だ。そこで現場社員は「おうみ若者マイスター」や国家検定である「溶射技能士」、そして「現代の名工」「黄綬褒章」などの資格取得を支援している。実際に褒章受賞者が3人いて定年後もスーパーアドバイザーとして現場で指導しているのは驚きだ。資格手当は10万円。また身だしなみを整えるためにスーツ手当5万円が支給されている。この制度には過酷な職場で働く職人へのリスペクトと、職人としての誇りを大切にせよという立石社長のメッセージを感じた。
働き方改革の第3は、女性が育児休暇中に出勤する「育休出勤」だ。これは育休中の女子社員に、赤ちゃんを連れて月に1度出勤することを促すもの。女性社員の悩みの一つが、子供が熱を出した時に「本当は休みたい。が、『お休みをいただきたいです』となかなか言い出せない」ことがある。ところが、このように周囲がその赤ちゃんを実際に見知っていると、「どうぞどうぞお大事になさってください。代わりは私がやっておくね」と周囲が協力しやす環境ができる。すると、困った時にすぐ SOS を出せるようになり、結果的に自分だけが背負い追い込んだり、我慢することがなくなる。かつて、日本社会にはそんな共助の精神が根付いていた。育休出勤制度はそれを思い起こさせる素晴らしい制度だ。
働き方改革の第2は、男性が5日間の育児休暇をとらなければいけない「イクメンファイブ」である。一般的に育児は母親の仕事と考えられていて、その大変さを父親は正しく理解をしていない。そのことが母親の不満のもとになっている。それを避けるために父親も育児に携わる時間を義務付けている。同社は独身女性の社内恋愛結婚率50%。取得した男子社員は「社長、イクメンファイブは5日間で十分です」とこぼすぐらい育児の大変さがわかったという。こうした体験→気づきが良い家庭を築くのであろう。
「ドリームセブン」を決めた時、幹部社員が「一週間も休んだら職場が回りません」と反対したと言う。が、立石社長は「導入まで1年間猶予がある。それまでに誰もが一週間休んでも困らない環境を整えてほしいと、幹部に要求した。幹部社員も「誰もが7日間連続休暇が欲しいだろう」と思い、結果的に1年かけて多能工の育成に努めた。その結果、誰もが一週間休んでも困らない状態ができた。多能工が進まないという会社は多い。が、このように「社員自身にメリットが多くある」とわかる場合は、社員が自分から進んで「誰かの代わりが務まるようになろう」と考えるために自ずと多能工化が進む。 「ドリームセブン」は有給の取得推進と多能工化を同時に実現する素晴らしい制度だ。
シンコーメタリコンのさまざまな働き方改革の実例を聞いた。印象に残ったものをいくつか紹介する。第一は「ドリームセブン」と呼んでいる7日間連続休暇制度だ。これは全社員が取得が義務である。取得するときは、事前に休暇をどのように使うのかを会社に申請し、朝礼で全社員に伝え、取得後も7日間どうだったかを報告する義務がある。そうすることによって休んでる間、誰かが代わりを務める「共助」の精神を養ったり、人の趣味・私生活を理解することに役立っている。ただ取得の奨励ではなくお互いを知り、理解し、助け合う環境を生むという点で「ドリームセブン」は大変面白い制度だ。
見学会の冒頭で同社の全社員が参加して撮影された「恋するフォーチュンクッキー」の VTR を見た。約半年をかけて作られたこのVTRは社員が楽しそうに踊るのはもちろん、社員の動きに機械(ロボット)が合わせて動く大変ユニークなもので、同社の一体感の高さがよくわかった。こうした VTR を作る会社は少なくないが、作ることができるのはその背景に「とにかくいっぺんやってみよう。やってみてから考えよう」が組織の文化になっているからであろう。 入社希望者もこうした社風に惹かれる人が多いのではないかと思う。
無敵経営研究会の第24回は2019年7月滋賀県湖南市の株式会社シンコーメタリコンを訪問。同社は我が国溶射技術のパイオニアで、業界を代表する企業。溶射は、金属やセラミックを熱で溶かして吹き付ける技術。作業者は防護服を着て、防塵マスクを着用し、対象噴射機を手に移動しながら作業する。そのため危険・汚い・臭いの3Kに「過酷」を加えた4K職場と言われている。立石社長によれば入社希望者も作業現場を見ただけで去っていくこともあったそう。そのような4Kの同社が社員満足度86%、滋賀県で最も大切にしたい会社大賞にも選ばれ、この採用何難の時代に入社希望者が絶えない会社に変身した秘訣を学んだ。
釘山先生の場づくり力でさらに驚いたのは、アイスブレイクで有名人の年収あて&ランキングクイズをした時だ。有名人は孫正義やユニクロの柳井さん、トヨタの章男さんとかが載っているのだが、その中になんと私も載っていたのである。当然年収0億円の私が一番低いのだが、こんなクイズを出す釘山さんの茶目っ気には驚いた。参加者が共通で知っている主催者いじりは、場を和ませる格好の方法なんだと気がついた。
釘山先生の場づくりの仕掛けは、テーブルの上にも見られる。まず会議テーブルにカラフルなテーブルクロスをかける。そこに、写真立てを置き、そこにはがき大の今回のチラシを立てかける。これにより、「今日はこれを勉強しに来たんだな」ということを受講生は忘れずにいることができる。さらに、100均で買ったという造花を置いて場を和ませる。そしてお菓子が配られる。お菓子は食べ放題だ。お茶はセルフサービスで、命名が取りに行く。こうすることによって、本当に対話がしやすいサロンのような雰囲気が出来上がる。
釘山先生の場づくり力にはほとほと感心をした。主催者は私なので、参加者には私の知り合いも多い。そのため私の顔写真入りのポスターを作り、そこかしこに貼った。まるで私が講師であるかのようだ。一方で釘山先生の募集チラシも多数貼った。そのため壁が随分と賑やかになった。壁にはお決まりのサロンのルールを貼った。「1)自分ばかり話しません。2)頭から否定しません。3)楽しい雰囲気を大切にします。みんなが気持ちよく話せるように」。たったこれだけのルールだが、こうしたルールを明確にすることで会議の雰囲気は柔らかくそして楽しい方向に変わっていく。
社会的課題を解決するためには様々なアイデアが必要だ。アイデアを生み出す時に必要なのは、会議ではなく対話の場だ。では、会議と対話は何が違うのか。釘山先生の定義は大変に面白い。会議の発言には根拠がいる。が、「なんとなくこうじゃないのかなあ」と根拠のない思いつきを語っていいのが対話だ。常に発言に根拠を求める姿勢は、自由な発想を妨げる。慶應義塾大学の前野隆司教授は、「自由にものが言えることに幸福感・安心感を感じると創造性生産性は従来の3倍、生産性は31%、売上げは37%高くなる」という。 このような環境づくりが社会企業には欠かせないのだ。
社会企業は動き始めると、ビジネス主導の企業が陥る「お金がないから動けない」という状態ではなくなり、夢実現型の行動的な組織になる。例えば私が次世代産業の育成支援をする時でも、「企画書→プレゼン→資金調達」という手順ではなく、まずそのような意識を持っている企業さんと手書きでチラシを作り、それをご近所に配布し、そこで小さな成果を出す。それをマスコミに掲載してもらい、その活動報告書を自治体に持ち込むという流れを生み出すことができる。あとは実行するだけだ。
釘山先生は、ビジネスの展開の仕方も社会企業と一般企業では違うという。例えばビジネス的な発想では、「アイデア→企画書→プレゼン→資金調達→試作」の流れが当たり前だ。が、これだと手元に資金がないと何も進まない。さらに企業や団体にコネクションがないと協力を得ることができない。これに対し、市民活動的事業展開は「アイデア→実行→そして小さな成果→マスコミ→報告書→自治体にプレゼンテーション→自治体がその活動を後押し→資金が手に入る」の順で可能になる。実際にそのような事例を私も多く見てきている。最初に社会的課題解決のために具体的な活動をして、小さくても成果が出ていることは自治体が背中を押してくれる条件なんだ。 逆に言えば最初から企画書を書いてお金を下さいというプロジェクトでは誰からも信用されないということだ。
釘山先生はSDGsの他にもう一つ、社会的課題が多数掲載されているものを教えてくれた。それが各自治体が示している総合計画だ。その自治体も今日の取り組み課題は、少子化・高齢化・インバウンド誘致対策である。名古屋市の場合も、これを軸に防災や環境対策含め40ある。この中には、やはり私のような零細企業の者でも役に立てるものがある。「地域の産業の育成支援します」「次世代産業の育成支援」などだ。こうした仕事ができるのであればそれもまた地域の社会的課題解決に立っているということだ。
では、複数ある社会的課題とは何か。釘山先生は、2つのものを示された。一つはSDGsだ。これは国連が制定した持続可能な国際開発目標で、全部で17 ある。その一個一個を見ていくと、中小企業はもちろん、私のような小零細企業でも国際社会の抱えている課題に対し、「ハチドリの一滴」のようなことができる気がしてくる。例えば、私であれば4番「質の高い教育をみんなに」とか8番「働きがいも経済成長も」、9番「産業と技術革新の基盤を作ろう」などには微力ではあるが貢献できるのではないかと思えてくる。釘山先生の話を聞きながらこういう国際的課題と自分自身が接続する「ビジョン接続」が可能だと気づいた。SDGsを言葉だけ知って、本質を理解していなかった私にはこれは衝撃の気づきだった。
釘山先生のお話を聴きながら、社会企業の考え方は経営学いう「事実前提」でなく「価値前提」の経営をすること同じだと気が付いた。社会的課題を先におき、それに対して自分に何ができるのかを考えることを「価値前提の経営」といいます。一方、自分の得意技から発想する方法を「事実前提の経営」と言う。持ってる得意技を「事実」と言ってるのだ。価値前提が今の時代に問われているのは社会的課題がそれだけ広く複雑多岐に渡ったからでしょう。一人ひとりが確固たるアイデンティティがを持ちにくい時代になったが、「この社会的課題を解決するのは俺の仕事」と思う社員を育てることができる。
社会企業は、通常の企業と大きな違いがある。通常の企業は、まず自分のあるいは自社の得意技が「先」があって、それを活かして利益を埋める商材やサービスを開発し、儲けるというスタイルです。対して社会企業は、まず「社会の課題」があります。この課題は数多く、その中から自分または自社の得意技で解決できそうなテーマを選び、そしてその得意技を使って社会的課題を解決するもの。最初に「得意技ありき」なのか最初に「社会的課題ありき」なのかが違うのです。最初に「社会的課題ありき」と言うことは、世の中を良くしたいという使命感で会社を始めることで、社会企業はまさに今の時代の潮流にあった考え方である。
新規ビジネス研究会第7回は、2019年7月。会議ファシリテーター普及協会代表理事の釘山健一先生をお招きし、先生が進めている社会企業について学んだ。当日は総勢30人の方にご参加いただき、釘山流の場づくりの仕掛けにより大変和んだ雰囲気で、また笑いも多く大変に盛り上がった研修となった。ほとんどの方が「社会企業って何だろう?」と鬼門に思い参加されていたが、先生の丁寧な説明によりその概略がつかめたのではないかと思う。詳しい内容を以下に紹介したい。
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