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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
ドラゴンズの立浪選手が引退を発表した。引退会見では「フル出場できなくなったら終わりだと思っていたので、自分が代打要員になったとき、なぜこんなにも拍手がもらえるのかわからなかった」と語っていた。高いところを目指しているために、「中途半端」と定義している代打の自分に納得できないのだろう。「あるべき姿」に対し、今自分がどうなのか常に省みる。その姿勢が小さな巨人を育てたのだ。
酒井光雄先生の講義で「『下請け』という言葉は死ぬほど嫌いだ」と言っていたことに感心した。彼ははっきりと自分を「メーカーの味方」と位置づけていた。そして「大量生産品、日用雑貨品は価格競争になる。こういう流通をいつまでに見切るのか。それを計画すべきだ」「自分を業者扱いする会社と付き合うな」と述べる。よいものというだけでは売れない。生きる価値のある会社には売る技術も必要なのだ。
シルバーウィークに、近くの川に鰻を獲るための罠を仕掛けた。1週間経っていよいよ罠を引き上げに行くと…そこには鮒や鯰の死体が大量に浮かんでいた。とても不思議に思ったが、この大量死の光景は、今朝の全国TVニュースに流れた。死んだのは鮎や鰻、鯉など計5万匹。原因は不明だという。報道のおかげで鰻が多い川だとわかったが、こんなに死んでは今シーズンはもう期待できない。
心の内で師匠だと思っている酒井光雄先生の講義を受講する。先生は冒頭こうおっしゃった。「私のセミナーには、『今上手く行っていないのでどうすればいいですか?』という会社は来ない。『今は順調だがこの先が不安だ。だからどうしたらいいか?』という健全な危機感を持った会社ばかり。それが酒井の誇りです」。そうやって自分を定義する姿に感動した。私の講義なら何というべきか考えさせられた。
飲食やマスコミ業界では何時に出社しても「おはようございます」と挨拶する。私も30年前、それら業界でバイトしたときにその事実に違和感を覚えたが、以来そういうものだと思い込んでいた。しかし、これには明確な理由があった。相手に「ございます」の丁寧語が付けられるのは「おはよう」だけ。「こんにちは」や「こんばんは」には付かない。なるほど〜。何事も納得できる理由があるものだ。
私の部署でコンサルティングしている業績が芳しくない数社に共通していることがある。それは挨拶&環境整備が正しく出来ていないこと。この2つができないと業績はよくならないとは昔から指摘されていることだが、本当にその通りだ。挨拶と環境整備が出来ると、人の身体の中にビシッと気が通るのは宇城憲治先生の講座で体験した。気の力は場の力。マネージャの仕事は「気が高まる」場作りだと肝に銘じたい。
ある会社の社長からの問題提起。10人のうち8人が前向き人間、2人が後向きに人間のとき、組織は8-2=6で6人が前向きになるかというと決してそうではない。後ろ向きの2人はもっと広い範囲で影響を与えてしまい、前進する力はもっと減る。だから「『さぼろう。』そういう意識の人を作らないようにしたい」。後ろ向きの人に早い段階で警告を発するのは同僚の役目。そんな同僚を育てる仕組みを作りたい。
レジャー産業の人に観光・視察で成功する秘訣を聞いた。�ヾ儻�は1クール45分が理想=子供でも集中力の持つ時間 ��何を観光するのか=ここにしかない何か �9�場などの視察の場合、外国人はそこで使われているマニュアルを見たいという。一方、日本人は徹底して見て学び、物の流し方や配置の仕方など自分たちで再現できるようにする。そのため、マニュアルを渡さず質疑応答を増やすのが効果的だという。
某建設会社の経営戦略の相談に乗る。土木設計中心の同社には戦略オプションは少なく、現状維持は可能でも飛躍する要因は見出せない。気弱になった社長は「下請けになってもいいかも」という。それも選択肢のひとつだが、同社は先代の気位が高さがそのまま社風になった会社。社長自身もハリウッドで映像メディアを学んだ変り種。そのような人にはおいそれと自分を諦めて欲しくない。余裕がある間は、オンリーワンを追及して欲しい。
映画『火天の城』を観た。安土城を作る宮大工の話だった。私も職人の一人として、あのように仲間や家族を大事にしながら、リーダーの考え抜き信じぬくチカラによって不可能なものを可能にする仕事がしたいと思った。また、信長の前で3人の棟梁が安土城の構想をプレゼンするシーンは圧巻。日本人にもこんなセンスがあったのかと驚いた。建設会社の人はもちろん、何かを築く職人には是非とも観て欲しい映画だ。
消耗品を扱う問屋から新規事業の相談を受ける。相談の内容は「ある機械メーカーが新機種で新規市場を開拓するので、その市場向けの特異な消耗品を作るべきかどうか?」。そこで、現状どこまでわかっているか質問すると、一番重要な情報が十分でないな…と気づいた。それは「メーカーが開拓しようとしている市場は、本当に新機種が解決する問題を抱えているのか?」。これが見えないと正しい判断はできない。
某社に人材育成のプログラムを提案した。同社には昨年、別のプログラムを実施し受講生のモチベーションは大いに上がった。そこで彼らにより高度なスキルアップを提案したのである。しかし社長は、新規プログラムよりも前期の成果検証をしっかりしたいと言った。PDCAのCをしっかりしたいという。その意見はもっとも。そうした検証をせず次のプログラム提案に躍起になっていた自分が恥ずかしい。
広島で泊まった某ビジネスホテルで映画「252」を観る。すると、いいところで音声が何度も切れた。フロントに苦情を言うと、DVD聴取料1000円を返金しに部屋まできた。金を返すのでガマンして欲しいという意図だった。私はその姿勢にガッカリした。担当者がどんな現象が起きているか自分の目で確かめようとしなかったからだ。とりあえず返金して黙らせよう。そう考えているうちは進歩しない。
私が広島戦観戦した日、マツダZOOMZOOMスタジアムで5回裏の攻撃終了時に平和を祈るイベントが催された。私たちは入場時に貰った緑色の大きな紙を上に掲げると、スタジアム全体が緑で覆われた。そして、ジョンレノンのイマジンが流れた。それを聞きながら被爆地で平和を祈る歌が英国人の歌か思うと…と少し寂しくなった。私たちは独自の平和への願いを込めた歌を持つべきではないかと。
マツダZOOMZOOMスタジアムで最も感心したのは「砂かぶり」。内野の砂かぶりはもちろんだが、外野の砂かぶりから見る野球の醍醐味もまた素晴らしかった。どの選手もまるでイチロー選手を見るかのように動きがダイナミックに映る。上からの通常観戦だとチームのフォーメーションなどが楽しめるが、この角度からは躍動感が伝わる。目線によってこんなにも見え方が違うのだと感動した。
マツダZOOMZOOMスタジアムを見学する。野球の興業には150〜200万人の後背地人口が必要と言われる中、広島にはせいぜい120万人。そのため、「繰り返し来てもらう」「野球好きでない人にも来てもらう」ことを考え、シートだけでも28種類もあることに驚いた。観戦しながらパーティをするパーティシート。バーベキューをするバーベキューシート。小さな子供と寝転んで野球を見る寝ソベリア…誰がこんなこと考えたのだ?素晴らしいアイデアに感動した。
某社で管理者研修を実施。その中で「あなたの目標達成のマル秘作戦は何か?」を書き出してもらった。すると出てきたのは「根回しします」「飲み会を開いてコミュニケーションの量を増やします」「朝ミーティングでやることを確認し、実施します」…当たり前のことばかり。目標達成には考えられた作戦を愚直に遂行するより他はない。みんな、目標達成に何をしたらいいかわかっているのだ。
大河ドラマを見ながら考えた。戦国の勝者は、400年経っても英雄とは描かれない。最後まで勝ち残ったものが、必ずしも憧れや尊敬の対象ではない。人は「負ける一瞬までどう戦ったか」を見、そこに共感する。石田三成…直江兼継…ともに敗者だが、信念を持って戦った敗者は新撰組も義経も西郷も生きる人に勇気を与える。何が何でも勝者になる生き方に多くの人が嫌悪感を抱きながら生きている。
某社で役員研修を行う。同社の理念は「お客様第一」「一流の品質」「まず協調」。この3つについて各役員に過去1ヶ月間を振り返り、気がついたことを書き出してもらった。そして、その意見をグループ内で交換した。すると、ある人は知っていてもある人が知らない事実が多数あることが分かった。これは惜しい。理念に対し、現実はどうなのか。実践できているのか?振り返る機会を設けるべきだ。
私の部下のチームが作成した某クライアント向けの企業診断報告書をチェックした。この会社の業界は斜陽産業であり、ここ数年赤字体質で経営していた。資産が大きいので持ちこたえているが、かえってそれが危機感を招かない危険な状態になっていた。その資料を見ながら、すっかり感心してしまった。マクロ的に見た問題点…社内的に見た問題点…ベンチマーク企業との差…部下達のコンサル・スキルは確実に上がっている。
昨日の講演会で一番訴えたかったことが「出て来い!火種社員」。7月21日〜30日まで記載した「ピュア・リーダー」づくりの方法は何かを追いかけているうちに、リーダーばかり育成してもダメだと気付いた。効果的なのは、自社のミッションを自分なりに解釈し実行する熱い心を持った現場の人。その人の行動を見た周囲の人の心に火をつける。そんな火種社員が、全体を大きく変えていくのだ。
拙著『仕事ができる人、会社に必要な人』と同じタイトルの講演会を実施。水曜日の16:00は集まりやすいのか、事前申込者50人のほぼ全員に参加して頂いた。集まった人には20代の若手も中堅企業の管理者もいて、このテーマのターゲットの広さを改めて感じた。ただ会場の反応を見ると、私の話には若手より管理者の方が食いつきが良いのがわかる。どうしても上から目線で話をしてしまうようだ。
クライアントの社長と話す。今日は社長の理想の組織論が聞けて大変参考になったが、どうやら「強いワンマン社長」から好かれるコンサルタントである。これまでのクライアントも殆どそういう人だった。ところが、私の部下は違う。意思決定がなかなかできない「弱い社長」が多いのだ。彼は理詰めで考え、正論を言う。私は感情に訴え、動機付ける。そのスタイルの違いがクライアントにもわかるのだろう。
三島駅の待合室にある軽飲食コーナー。新幹線を待つ間ここで食事をしたのだが、だいたいこうしたコーナーの店員は無愛想なものだと相場は決まっている。ところが、ここの彼女は違った。実に良い笑顔で客に応対する。そのことに感心して店を出てホームへの階段を登っていると「お客様!」と呼び止められた。私がテーブルの上に忘れたハンカチを持ってきてくれたのだ。その気配りにも感心した。
合宿研修の最後に、ある受講生が相談に来た。リーダーになるためにどんな本を読んだらいいかの相談だった。彼は坊主頭で大柄だったが、東北人らしくとても穏やかな性格だった。一見茫洋としていて掴みどころがないのだが、そこに惹かれるのか数人が集まれば必ずリーダーになった。私は彼に「ビジネス書よりも小説を読みなさい」と伝えた。彼のような人物が主人公の小説を読み、その独特のキャラを磨いた方がリーダーに近づくと思ったからだ。
肉食男子が好きな若い女性行員との会話の続き。かつて「ねるとんクジラ団」で男の子が女の子に「お願いします!」と手を出していた。が、男性はあの頃から弱くなった。あの番組では「俺はこんな夢を見ている。俺について来い!」と語る男がいなかった。本来、男はそうやって女を引っ張るものだ…と私が語ったら、彼女達は「今そんな人がいたら滅茶苦茶もてますよ」。女性は闘うことで強くなったが、理想の男性像は変わらないのだ。
合宿研修の夜に若い女性受講者たちと理想の男性像について話す。彼女たちの口から飛び出したのは「私は肉食が良い!」。草食系男子という言葉があるが、その反対の逞しい人という意味だ。そこで「草食系が増えているのはこの国に戦争のないからだよ」と伝えると、「だから韓国人はあんなに逞しく見えるんだ」と返ってきた。韓流ブームは日本人男性が失った逞しさへの憧憬かもしれない。
某金融機関で若手を集めた合宿研修。この研修のオフサイトミーティングとして、プレゼンのテクニックを伝授した。彼らは、多重債務者を救済やライフプラン作りのセミナー講師として活躍することが期待されている。なのに、一度もプレゼン方法学んだことがなかった。一番やってはいけないことは、銀行員然として滔滔と語ろうとすること。何を語るかより、誰が(どんな人が)語るかを伝えた方が聴衆を惹き付ける。
某金融機関でソリューションを教えてかれこれ7年。この間、一貫して「売りたい商品を売るな」「お願いして売るな」と語り、「相手の経営方針と現状のギャップを探れ」「相手の問題を解決する商品を選んで提案せよ」と伝えてきた。しかし、昨年までは何度語ってもそれが通じなかった。ところが今年は違った。全体の8割がソリューションを理解し、良い提案を行なったのだ。7年目でやっと変わる。組織とはそういうものだと実感した。
北海道の旭山動物園を描いた映画『旭山動物園』と『奇跡の動物園』の2本の映画を観た。その動物が最も活き活きとした姿を見せる見せ方の「行動展示」が歓迎されるのは、人間でも同じだ。出版の編集者や舞台監督は、著者や俳優を見て、その人物からどんなコンテンツを引き出しどう見せるのが今の時代に一番相応しいかを考えている。その仕事は、アザラシやペンギンをどう見せるか考える飼育係と同じである。
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