V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
庭で小豆を育てている。虫が食って大変だと聞いていたが、無事収穫ができた。これを使ってぜんざいを作って食べた。自分で言うのもなんだがとても美味しかった。20年近く前、一攫千金を夢見て小豆の先物相場に手を出し、痛い目にあったことがある。その頃は小豆の産地の北海道の天気など気にしていたが、そんなことよりもまず自分で小豆の種を蒔いて育ててみること。その方が人生は豊かになる。
選挙で民主党が圧勝した。「選挙に行っても何も変わらない、政治なんて誰がやっても同じ」という無気力層。政治に対して自分が持っている力に手応えを感じていない人々も、今回の選挙で自分の投じた一票で世の中変わるかも?!という予感を持ったのではないか。まず参加すること。そこで手応えを得ること。そこから人はいろんなことに目覚めるものだが、無気力層がそれを感じてくれたらいうことはない。
映画『20世紀少年 第三章』を観た。この映画及び原作者が言いたかったことがよくわかった。この映画は90年代の酒鬼薔薇事件とオウム真理教のサリン事件をミックスしたものだった。酒鬼薔薇聖斗が麻原のような存在になり、サリンならぬ殺人ウィルスをばらまいて殺戮を繰り返しながら世界大統領になる話だ。いずれも90年代に起きた事件だが、これらの犯罪を生んだ原因は今も残る。そこを警告していた。
戦艦『三笠』見物の前に横須賀のドブイタ通りを歩く。途中、有名なネイビーバーガーの店に立ち寄る。分厚いバンズに分厚い肉をはさんだバーガーはボリューム満点だったが、味は大味そのもの。これに比べたら、モスバーガーやフレッシュネスバーガーなどは実に繊細な、日本人らしいバーガーだと思った。ネイビーバーガーショップは12件あるが、制覇しようとかそんな気にならなかった。
横須賀で日露戦争の主役である軍艦『三笠』を見学する機会を得た。訪れる客はまばらで閑散としていたが、TVドラマ『坂の上の雲』が放映される頃にはここは押すな押すなの名所になるのだろう。ただし今のままでは、案内人の教育ひとつとっても…全く準備できているとはいえなかった。6月に松山に行って『坂の上の雲』準備態勢を見たが、横須賀はこんなにノンビリしていてよいの?と心配になった。
昨日紹介した某社のM支店。支店業績最下位から3位へと飛躍したが、好調な部門がある一方で苦戦したままの部門もある。するとその部門のマネージャ8人が、部長・部門長が待つ研修の開始時刻に15分遅刻した。それを見て私はもうぶち切れ。研修の最初の10分間は怒鳴りまくった。彼らに二度とこんなことをして欲しくないから。また、同じことを彼らの部下がしたときに迷わず叱って欲しいからである。
全支店数が30以上ある大企業。同社のある支店の支店長から頼まれた依頼が、最下位からの脱出支援。M支店は昨年の業績が最下位。これをロケットスタートで何とかしたいという要望だった。3月に研修を行い、5月にフォロー面談を行なった。この時点で同支店は8位。そしてフォロー研修を行なった今日、同支店は3位につけていた。私も予想外の大ジャンプ。皆、本当によく頑張っている。
夏の甲子園の決勝戦。9回表、6点差を追う日本文理高校の粘りは凄かった。なぜあそこで諦めないのか?彼らのモチベーションはどこから来るのか?1点差で終わる結果を知ってからビデオを観たが、それでも涙が止まらなかった。大差で終わった平凡な決勝戦がほんの数分の出来事で、周囲を感動させ歴史に残る決勝戦になった。ほんの少しの変化で、何事もドラマチックなものになると教えられた。
宇城憲治先生はよく「大河にコップ一杯の水」と語る。名文だと思うので、備忘録的にここに書いておきたい。「大河にコップ一杯の水とは、単に大きな川に清い水を流すということではありません。いくら理想を言っても力がなければ流れに負けてしまいます。大切なのは、その水のスピードであり、瞬発力です。勢いがあれば、どんな大きな川でも呑み込まれることはなく、ずーっと流れていける。そのようにして流れ続ければ、そこに必ず人は集まってくる、それが世の中の道しるべとなっていくのです」。
「気の開発メソッド」で著名の宇城憲治先生による親子塾に息子と参加する。友人から宇城先生の本を薦められてハマってしまい、どうしても直接講義を聴きたくなったのだ。力を入れるわけでなくサンチンの姿勢をとり、先生のいう「気を通す」だけで不可能なはずのことがどんどん可能になる。私も子供に投げられてしまった。先生はこれを日本人独自の力だという。ならば私も持ちたいと思った。
わが社は銀行や証券会社と同じグループに属しているが、企画書などのフォームがグループ間でバラバラだとクライアントから指摘された。そのため、デザインを統一するプロジェクトが立ち上がり、標準ルールを作成した。それに基づいて企画書を作成し直すと…なんとスッキリとして読みやすい企画書が出来上がった。デザインは情報過多の時代には、二次的だがとても大事な要素だと思い知らされた。
地元の県立高校である岐阜商業があのPL学園を撃破。続いて帝京高校をも破ってしまった。わが県の代表校が甲子園の優勝常連校を相次いで破るなど考えられないことである。息子は友人と応援バスに参加。PL学園戦を観て来た。最初は「PLの応援を観るだけでも価値があるかも」と言っていたのだが、歴史的勝利を目撃したわけだ。ベスト4まで進んだが、この2勝の方に価値があると思う。
沖縄のクライアントがビッグな受注をした。全県域に広がるプロジェクトゆえに、この沖縄での取り組みは、全国のグループ会社に好事例として伝えられる可能性が高い。私自身、同社にはビジネスのコンセプトのみを教えただけだが、それが担当者たちの心に火を点けることになった。その成功を見ると、コンサルタントの役割はノウハウを伝える以前に問題を指摘し問題解決へ決意を促す存在だとわかる。
沖縄で営業研修講師。終了後、某社の専務が質問に来た。お兄さんと2人でお父さんの会社を継いだが、お兄さんと衝突することが多いという。沖縄は、長男と次男の立場の違いを大事にする社会。言いたいことをガマンすることも多いのだろう。「ウルトラマンになりたいの?」それとも「円谷英二になりたいの?」。自分がHEROになれなくてもHERO MAKERにはなれる。彼にはその方がかっこいいと伝えた。
お盆が空けた明日から毎日が研修のオンパレード。最近の研修で多いのは「ディスカッションの時間をできるだけ多く取って」という依頼。本やネットから情報が当たり前に入手できる時代に講師の話は余り参考にならない。また飲み会の数や職場での雑談減少の影響もあるのだろう。良い議論がしたい。そうした欲求が受講生にあるのだ。研修講師は同時にファシリの達人でないといけない。
某社で行なう役員研修に備えて自分のモチベーション曲線を描いてみる。これは国貞克則先生の名著『マネジメント・バイブル』に載っていたもの。自分の半生を振り返りながらどんなときに自分のモチベーションが上がるのか見出す演習だ。結果分かったことは、私は「成果」よりも「仕事そのもの」が好きかどうかでモチベーションが変わることがわかった。根っからコンサルティングが好きなのだ。
今年も母方の在所でお盆を過ごす。いつものように魚を釣ろうと川を覗いてみるとそこには…何もいない。鮎はもちろん、アマゴやハエすらまったくいない。川底の石はどれも黄色い泥を被っていて、なぜこんな川になってしまったのか不思議だった。地元の人に聞くと原因はダムの放流。魚はそれに押し流されたという。だとしたら、長梅雨による大水の影響で今も釣り人を苦しめていることに。
マスコミの報道によると、酒井法子は持っていた覚せい剤が微量なので起訴猶予になるのでは?という。それを聞いて「そんなことあってたまるか!」と思った。本人が使用を認めているのに、持っていた量が少ないからセーフなんてことになれば、裁かれる心配がないからと、今後どんどん覚醒剤に手を染めるものが出てきてしまう。健全な市民を守るためにも、何が何でも起訴に持ち込んで欲しい。
新幹線で甲子園に応援に行く予定だったが…早朝の地震で新幹線は完全麻痺。ならば近鉄を使って難波を目指すが、考えることは皆同じで8時の列車は既に満員。やむなく8時半ので向かう。そのため甲子園に着いたのは11時半過ぎ。第二試合を途中からしか観られなかった。ついてないとしか言いようがないが、試合よりも長野日大の応援は素晴らしかった。試合内容も面白くやはり来た甲斐があった。
SMAPが舞台から降りてくるSoft BankのCMがよく目に付く。このCMでついつい見てしまうのが左から2番目にいる草薙君である。キムタクや慎吾など目立つ人物の中にあってなおかつ目立つというのは相当な個性の強さといっていいだろう。ここまで個性が強いと酒をくらって裸で騒ぐ事件を起こしたが、芸人なのだから仕方がないとえいる。風当たりは強いだろうが「頑張れ草薙君!」と応援したい。
息子を鮎釣りデビューさせた。自分がデビューしたのが小学校5年生のとき。以来病み付きになったから、息子が5年の今年は絶対に…ト思っていた。ただし、釣れなければ失望し興味を持ってもらえない。だから、確実に数釣りできなければいけない。おまけに竿も軽くないと…と考えて選んだ場所で、午前中の2時間で息子は計6匹ゲット。これで鮎釣りファンになってくれるといいのだが
最近よく見かけるタマホームのテレビCM。木村拓也がメールを読み込み「タマちゃん?」と言わせるやつ。あれを観ていると嫌でも『タマホーム』という名前を覚えてしまう。私たちの子供の頃、TVCMで聞いた『積水ハウスの歌』や『ナショナル住宅(パナホーム)の歌』は未だに脳裏に焼きつき、同規模のダイワハイスなどより今でも好印象を持ってしまう。これでタマホームも子供の脳裏に焼きつくだろう。
女優の酒井法子が覚せい剤で逮捕された。当初旦那が逮捕されたことを悲観して失踪したとされていたが、実際には自分も常習者だったようだ。この急展開にワイドショウはそのトーンを180度転換。前半はまさに悲劇のヒロインだった。そして逮捕された後も、悪玉と叩けない歯切れの悪さを感じた。やはり彼女の「見た目」がそうさせるのだろうか。この事件の報道に「見た目」の大切さを嫌と言うほど感じた。
某社で管理者研修を行なう。受講生の中には58歳の部長さんがいた。関連する大企業で課長を務め出向転籍で同社に来ていた。今も営業部門を率いている。懇親会でその部長が私につぶやいた。曰く「俺は今更給料とか出世の欲は無い。ただし、人間的にもっと成長したい」。この言葉に心を揺り動かされた。そして私の研修はその想いの人に応える研修なのか。私にはとても重い言葉だった。
昨日の35人の受講生のうち、稀代の大逆転を演じる未来日記を書いたFさん。彼の支店はこの不況で4〜6月に工場閉鎖が相次ぎ、預金・融資とも大幅期首割れ状況。7〜9月にこれをターゲット選定後の個別撃破で徐々に取り返していくものの、上半期の時点でまだ足りない。最後の望みは、外資系のA社との取引が成就するかどうかにかかっていた…。ターニングポイントの日付は10月7日。読んでいてワクワクした。
某金融機関の次期支店長候補者35人を育成する研修を行なう。その研修の一環で全員に2010年4月1日の未来日記を書いてもらった。2009年度を振り返るというタイトルでこれから起りうる出来事を過去形で振り返る形で書いてもらったのである。読めない未来を読み解く力を持つことも支店長の必須要件なのだ。その結果、半数以上の人が半年先すら読まずに仕事していることが分かった。目先のことで手一杯なのだ。
昨日自分でこの日記を書いていて気が付いたことがある。企業経営ではよく「生き残る条件」というが、最近はむしろ「生きる資格」こそ肝心なのではないか。「生き残る」には競争に勝つという意味があるが、「生きる」には「個」を確立することや、自分の本分に忠実であること。社内の中で自分の使命を全うすることなどの意味がある。これからも求められる企業とは「生きる資格」を満たした企業なのだ。
某有名女子大の職員さん向けに講演会を実施。この日、ようやく東海地方の梅雨明けが発表された。そのことを講演の冒頭で皆さんに伝えると、会場の人から一斉に笑顔がこぼれた。雨続きで皆、一様に嫌気が指していたのだろう。講義の内容は、2020年までに今の強みのいくつかがリスクに変わる。それを克服するには今何をなすべきか。暗雲の中に光を求める講義が、外の光景と重なってやりやすかった。
雨がよく降る。1日・2日はこどもの野球部の合宿予定だったが、2日とも体育館での練習となった。主にテニスボールを使い、ゴロの取り方など基本的な動作を繰り返した。狭い空間で開放感も無く、ともすれば退屈になりがちな時間だったが、長年野球をやってきた指導者達は、体育館での指導も心得たもの。楽しくかつ実践的な練習ができた。こうした指導もできないと良い指導者とはいえないと感じた。
MURC大賞受賞の部下は、他にもこんなエピソードを語った。備忘録的に記載しておきたい。「『自分は何をしたいのか』が見つからないと安心できない。だからそれを必死に探した」「顧客満足度はお客様とのコミュニケーション量に比例する」「M&Aをやろうにも、会計士や弁護士などの専門家との人脈が全くなかった。それを全部自分で作ったのが自分の強み」。どんな強みも弱みの克服から生まれるのだ。
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