みのるの「野球日記」
==すいません、ちょっと宣伝です==

●『中学の部活から学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)

新刊が発売になりました。
しらかし台中(宮城)の猿橋善宏先生の
指導法などが掲載されています。
詳しくは、大空出版HPをご覧ください。
http://www.ozorabunko.jp/book/gungun/

●『グラブノート』(日刊スポーツ出版社)
BBA梅原伸宏さんのグラブ本。構成を担当しました。
親指かけ・小指かけの結び方、グリスの入れ方など、
グラブをよりよくするための方法が書かれています。

*ツイッター始めました
@mino8989 です。

2006年12月28日(木) 日本一の公立中学校

 本日は川崎市立西中原中学校に行ってきました。チームを率いる高山裕一先生はかつて関東大会出場の経験があり、県内ではピッチャー指導に優れた監督として知られています。内竜也(ロッテ)や、05年に桐光学園のピッチャーとして甲子園出場を果たした石渡智大ら、上のステージで活躍する選手を多数育てています。

 と、このように高山先生もすごいですが、西中原中もすごいんです。
 何がすごいって、いまの少子化の時代において、学年10クラス。全校生徒、約1400人! 高山先生によれば、「公立中学校では日本一の生徒数」だそうです。

 ちなみに自分が通っていた中学校は当時、学年9クラスで、それぐらいの規模が当たり前だと思っていました。しかし、現在の少子化時代の中で、9クラスなんてめったにない。ましてや、10クラスなんて聞いたことがないですよ。

 これだけの生徒がいるわけですから、当然部活動は盛んです。特にハンドボールが強く、過去には男女で県大会制覇の経験もあり。取材当日も、グラウンドでハンドボールの練習をしていました。指導する監督は、日本代表の経験もあるとか…。

 野球部はというと…、ハンドボール部ほどの実績は挙げておらず、近年は悔しい結果ばかり。毎年、素材のいい選手がいるんですが、なかなか勝ちきれません。
 高山先生、来年こそは楽しみにしていますよ!



2006年12月21日(木) 名将の訃報

 本日は日帰りで兵庫県加古川市まで行ってきました。兵庫県高砂市立松陽中学校、中上雅文監督のお通夜です。46歳。若すぎる、悲しすぎる死でした。
 お通夜には約2000人、翌日行われた告別式には約1500人もの方が参列されたそうです。お通夜では松陽中野球部の選手がユニホーム姿で参列しており、その姿がとても印象に残っています。

 1年ほど前から、「中上先生が体調を崩されている」という話を聞いていました。今年の夏からは、「体調を崩して、野球部を見ていない」とも耳に挟んでいました。今年の秋頃、人づてに、「中上先生が高砂に遊びにきてよ、と言っていたよ」と聞いてはいたのですが、結局、行けずじまい。悔いばかりが残っています…。
 その後、聞いた話によれば、数年ほど前から病気と闘っていたそうです。これまで、松陽中には3度足を運び、金沢交歓会や高砂交歓会でも何度もお話させてもらいましたが、一切感じませんでした…。

 中上先生は中学軟式野球王国・高砂を引っ張る代表的な指導者で、92年には全中優勝、97年には全日本準優勝を果たしています。「中学野球を盛り上げたい」と、地元高砂で交歓会を企画・運営し、県外から数々の強豪が高砂の地に集まっていました。ぼくも昨年、初めて高砂交歓会に参加し、その熱気に圧倒されました。

 外見はヒゲをはやしていて、非常に怖い感じですが、取材に行くと、いつも丁寧に受け答えをしてくださり、性格はとても繊細。そんな印象があります。お酒、タバコは大好きでもありましたが…。そして、非常によく食べ、取材に行くたびにその食べる量、飲む量に驚きました。

 バッティングが大好きだった中上先生。守り重視の中学野球を、「打ち勝つ」方向に持っていったのが中上先生でした。特に近畿地区でその影響力は大きく、中学軟式野球の進むべき道を作った指導者といっても過言ではないでしょう。
これから、中上先生が作る強打線を見られないことが残念でなりません。

 中上先生のご冥福をお祈りいたします。そして、中学野球の奥深さを教えていただき、本当にどうもありがとうございました。



2006年12月13日(水) 高知中学校→高知高校

 すいません、ボチボチ再開します…。
 これからは、更新頻度を優先して、簡潔な日記風にするつもりです。中学軟式野球の情報や、取材こぼれ話などをお伝えできればと思っております。よろしくお願いします。


 本日は高知高校の取材に行ってきました。秋に行われた神宮大会で優勝し、来春センバツでも優勝候補の一角となりそうな高校です。

 神宮大会のメンバー表を見ると、レギュラー9人中7人が付属の高知中学校出身。そんなこともあって、神宮大会時の取材は、「中高一貫で力を入れ始めたんですか?」との質問が飛んでいました。それに対して、島田達二監督は「いや、最近ではなくて、もうずっと前から中学の野球部は強くて…」と答えに困った様子。
 
 そうなんです、随分昔から、高知市内で野球を本気でやりたい子は、自然と高知中学校に集まる流れがあったのです。過去には全日本少年ベスト8に入ったこともあり。現在、春日部共栄の本多監督や、ヤクルトで活躍した杉村さんなどは、高知中学校の出身。ちなみに、島田先生も高知中から高知高校に進んでいます。

 現チームの主力、2本柱の国尾、森田、捕手の矢野、3番山本らは、高知中の出身。彼らは中学1年から3年まで島田先生の指導を受けていました。彼らが中3の12月に島田先生が高校の監督に就任。結果的に、これまで5年半も島田先生の下で野球をやっていることになります。そのため、性格やクセなどをお互いに熟知。「島田先生がどんな野球をやりたいか、どんなサインを出すか分かる」という選手もいました。

 国尾、森田らが中学3年の夏には、高知大会の準決勝で宿敵・明徳義塾中を破り、四国大会に進んでいます。しかし、全中出場目前にして、香川の飯山中に2−3で惜敗。涙をのみました。
 それから、2年後の秋。四国大会の1回戦で丸亀城西と対戦、メンバーに入っていたのが飯山中の選手たち。再びの対戦で、今度は高知高校に軍配があがりました。
 
 今秋の高知大会の準決勝、四国大会の準決勝では室戸高校と対戦しました。じつは室戸のエース森沢は、高知中の出身。森田らと一緒にプレーをし、四国大会準優勝のときのレギュラーでした。事情があって、室戸高校に進みましたが、島田先生も選手たちも中学の3年間一緒に汗を流した仲。「複雑な感情があった」とは島田先生の言葉でした。

 神宮大会の優勝で、神宮枠が中国・四国地区へ。神宮枠の有力候補のひとつにあげられるのが室戸です。「森沢と一緒に甲子園に出たい」。島田先生や高知中出身の選手たちが、口を揃えていたのが印象的でした。



2006年12月12日(火) 近況です

 更新が滞ってしまい、申し訳ありません。心配はされていないと思いますが…(笑)、元気に生きていますし、仕事も順調です。
 現在、仕事の締め切りと、引越し準備のため(横浜を出てしまいます…)、いっぱいいっぱいの日々です。落ち着いたら、また更新を再開したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

 『中学野球小僧1月号』も発売になりました。こちらもあわせてよろしくお願いします!
http://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/



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