冒頭の職人さんの仕事が素晴らしかったですね。あの鉋で削った部分の薄く綺麗なこと! と、取り合えずそこで喜びました。もともと宮大工好きです。職人さん好きです。職人技とその心意気が大好きです。
面白かったですね。 今月は四本目なんですが、前三作が微妙だったのに対して、火天の城は脚本がしっかりしている。これは、原作がしっかり作られているからかと思ってるんですけどどうなんでしょう。映画化が決まって読むのやめたので知らないんですけど。
西田の又右衛門ははまり役だと思って安心して観ましたね。 椎名の信長はどうなるんだろうとちょっと疑って観てたんですが、案外いいかもしれないです。西洋風の衣装を着ている時がいちばんかっこいいかな。この人、顔の形が綺麗な卵型なのでちょんまげは似合うとは思ってたんですよ。
予想よりも民のことを考えていた信長だったなと。
安土城築城現場は淡路島だとか。てっきり外国で撮影したんだと思ってました。 それにしてもあの安土城、周りに高いものが一切ないので、雷が鳴った時に、絶対これ城に落ちる天主に落ちるよと思ってたんですが。
キャストは豪華です。 ただ、石橋蓮司さんが前触れもなく登場すると笑うんで。この人のシリアスな役どころになじめない自分がいます(笑)
夏八木さんはかっこよかったですねー。あの眼帯がなんともいえません。
笹野さんが出てきたときには、おまえこそ秀吉だろ!と正直思いました。河本が猿って…(笑)
西岡徳馬さんには気づかなかったなあ。
石田卓也の市造が生きて戻ってきたのは微妙かなあ。それよりも、田鶴は死ななくてもよかったんじゃないかというのが私と友人の意見なのですが。
多くのエキストラと、一致団結した岡部一門がいい味出してます。 職人技が面白い。もうちょっと組み方とかピックアップして映してくれたら嬉しかったのに。
タイトルの火天の意味は、又右衛門が雛型に火をつけた時のあの場面からかと思ってたんですが、パンフレットの裏側に、仏教天部衆十二天のうちの火天だとありました。 そっちですか。 この辺の説明は一切ありませんでした。だからてっきり、吹き抜けなんか作ったらよく燃えて天に火が届く系の意味合いかと解釈していたんですけどね。
結論。 あの蛇石は諦めたのかな。
まあ、アクション映画でしたね。それ以外の何物でもないというか。
最初から最後までアクションで、しかもクライマックスは砂地なので、役者さんは大変だろうなあという感想は抱きました。
冒頭にナレーションが入り、これこれこういう理由でカムイはこうなっている、という説明がありましたね。このナレーション、山崎努さんなんだそうです。エンドロールに名前があってビックリしたんですけどね。
それなりに血が流れてます。断続的にどろっどろっと出てくるあたりはやっぱり見ていて気持ちの良いものではないですけど。
うーん、なんだろう。いろいろとツッコミどころはあるんですけどね。特にこれと挙げるほどのものはない。
アクションはCGが多用されています。忍者設定なので仕方ないとは思ってるんですが、あの、いかにもワイヤーなんですよ的な動きに違和感を感じます。もう少しなんとかできたんじゃないかと思うんですがどうなんでしょう。 ワイヤーを使うしかないというのは観ている側もよくわかるんですが、あの動きはいかがなものか。編集作業で誤魔化せなかったんでしょうか。それともわざとですか。そうですよね。
佐藤浩市のバカ殿っぷりは見事でした。誰か下剋上起こさないんだろうかとちょっと思います。 その隣に土屋アンナが笑みを湛えて並んでいると、非常に残虐なご夫婦に見えますね(褒めてます)
にしても、怪我人抱えた忍び二人にまんまと逃げられる殿と警備隊って。
とにかく、生きるために戦え、逃げろ、というそれっくらいしか読み取れない話ではありましたか。
あまり面白いとは感じませんでした。伊藤英明が出てきた時なんか、思わず噴いちゃったくらいなので(笑)おまえかよって。
島にずっと絵師がいたのにだれも違和感を感じなかったんだろうかと不思議で仕様がない。どう考えても怪しいだろうと思いながら見てたら案の定でした。
甕に毒かなにかと盛ったっぽいんですが、あれが必要だったのってスガルだけだよね。あまり水甕には言及されなかったので。
結論。 あのお殿様は最初からあんな風な人なのか、それとも奥方が傾城タイプなのか。どっちだ。
脚本が悪いですね。
監督が中野さんなので、案外期待していたんですよね私。SFサムライフィクションとRED・SHADOW赤影を観たので。そのわりに、なんだろうこれ、というのが正直な感想かな。 中野監督なら、もうちょっとアクションシーンでカメラワークを遊ぶかなと思ったんですけど、そうでもなかった。
前半戦はまだいいんです。阿古姫を連れ出し、山に逃げて、多襄丸と闘って負けて、姫に逃げられて、多襄丸を継いで、盗賊たちと知り合い、その仲間として生きているところまでは。 問題は、自分が出て行った後の畠山家の状況を知って都に戻り、捕まって、そこへ所司代がやって来たところからですよ。
所司代が阿古姫の訴えを聞いて牢屋から連れ出した直光に事情を聴き、桜丸の罪を問おうとし始めるそのへんのくだり。 突然所司代が現れたことも違和感があるのに、御所までやって来る始末。 で、結局御所様の権限で有耶無耶にされて、桜丸が権力をふるってる有様。
いろいろとご都合主義が始まりだしたのが所司代が現れてからです。
あ、諸悪の根源は御所かと。
予想外だったのが、松方弘樹さんの演技。 松方多襄丸、良いですよ! 人情味があって、でも強くて、それでいて間が抜けていそうなところが。 多襄丸と直光との対決シーンはしっかり作ってる割に、多襄丸がやられる場面はあっさりで。 あっさり殺され過ぎのような気がしないでもないですけどね。
この作品にも謎が幾つか。 柴本幸は、何故いつもいつも出る作品ごとに、絶世の美女扱いされるのか。
道兼は、何故あんなに事情通なのか。盗み聞きしていた以上に、細部を知っているんだよね。何故、阿古を見てすぐに大納言家の娘だとわかったのか。畠山家の桜丸について知っているのか。単なる盗賊の筈なのに。 道兼については、詳しい事情を知っているせいで、もしかして昔どこかに仕えていたとか、そういう期待をしたんだけどもね。なんにもなかったですよ。
地獄谷は、死体を投げ捨てる場所だと思ってました。案外、生きている人が住んでる(笑)そして、あの高さから落ちておいて、どうして骨のひとつも折れていないのどんだけ丈夫なんだあんたら。
盗賊たちと知り合った直光と、盗賊たちとの遣り取りシーンは笑いどころ。面白かったですよ、さすがやべ。ただ、クローズゼロも小栗とやべなので、どことなく被る。
盗賊面子の、鷹。彼は蜷川演出、シェイクスピアの恋の骨折り損に出演していた俳優さんかと思います。同じ字面の名前がエンドロールを流れていきました。
阿古姫のが、よっぽど落ち武者っぽかった。
所司代はいい人だった。
池内くんて、いつもあんな感じの役ばかり…(苦笑)
見所は松方弘樹と、盗賊一味とのやりとりくらいかな。 それ以外は結構どうでもいい設定と話の流れ。 テレビ放送待ってもいいんじゃないかと思います。
結論。 いいともで話していた、沼。確認するの忘れてました。どこに出てたんだろう…
2009年09月11日(金) |
ウルヴァリン X-MEN ZERO |
最初から最後まで素敵にアクション映画でした。
っていうか、ヒュー=ジャックマンかっこいいですよね。なんですかあの腰の位置の高さ(そこか) 背も高いのに、X-MENシリーズのときから思っていたけれど、なんでローガン役だとそんなに背が高く見えないのか。あれですか、衣装のせいですか、周りの俳優さんたちの背も高いからですか。
ちょっとカメラが引いて、全身を映したときの映像が大好きだったんですが、パンフレットで探したら全て膝より上の写真しかありませんでした。勿体無い。まあ、あの躰を映したいという気持ちはわかるんですけれど。ムッキムキですもんね。
X-MEN本編の設定を忘れていて、このローガンだとシリーズの方と性格合わないんだけど、と素で考えてました。そういえば記憶喪失でしたよね。 ウルヴァリンの方のローガンは、長く生きて苦労している分だけ、ちゃんとした人なんですよね。
スコットやストームの少年少女時代も出てました。 ストライカーと、まだ車椅子生活ではないプロフェッサーもいます。
ガンビットの能力はかっこいいなと思うんですが、本編の方には出てきていないんですよねー。原作でも人気があるそうなんですが、ローガンとキャラがかぶるので出ていなかったんだとか。
この話の後にプロフェッサーはあの施設を作るんですね。
本編3作と繋がっている部分がとても気になって仕方ありません。そのうちDVD借りにいきそうだなと思う自分がここにいる。
全裸で草原を走るヒュー=ジャックマンには、そこかしこで笑い声が起こっていました。 合金製になった爪(?)で洗面台を壊してしまったときのローガンも可愛かったです。
お兄ちゃんは、結局ストライカーと何を約束していたんだろうかと、今も謎なんですけども。
結論。 ヒュー=ジャックマンの肉体美とアクションを楽しむ映画です。
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