(仮)日記
何かしらの感想と更新履歴。



2007年10月28日(日) オセロー(舞台)






蜷川シェイクスピア、四大悲劇のひとつオセローでございました。

これまで結構私の中でどうでもいい女優でした蒼井優、よかったです。
出だし、喋りにくそうとか感じたけど。

オセローの内容をちゃんと確認できた。これまでなんとなく話のあらすじは知ってる、くらいだったので。

シェイクスピア、ムーア人使いやすいのかなとか思ったんだが、これは時代的にムーア人が重要ってことで合ってますかね。
人種の差別は特になかった、とか言う割りに、デズデモーナの父親はいやにオセローの肌が黒い黒いって言ってたけど。

ブラバンジョー、予想外に出番なかった…娘が殺された後に絶対出てくると信じてたのに。

イアゴーがちっちゃくてちっちゃくて、肩組んで顔寄せ合うときとか大変そうだなと思いました。

吉田鋼太郎さんは相変わらず素敵です。
今回は肌を黒く焼いてらして、より男っぽく。あのスキンヘッドには驚いた。だってチラシは風林火山に出てたときのように前髪ひょろりとしてたのに。
ああでも、将軍っぽくてよかった。

オセローの人格としては、ひとりの諌言に惑わされた哀れな奴、という印象。
愚鈍にならないように気をつけたいってパンフにあったんだけど、あれはもう仕様がないんじゃないかと思ったけど。原典がそうなんだから、素晴らしい将軍と言われている割にやっぱり愚鈍なんじゃないかと。
女が絡むと人格変わるんだよってところで。周りからは褒め称えられていたのに、嫉妬に狂って自分で奈落に落ちていくんだから、色恋は苦手なんですよきっとオセロー将軍は(笑

私が数えられたのは、キス7回。
席が右端だったので左に向かれるともうアウトでした。確認できたのは7回。うち、デズデモーナを殺す前に3回、オセローが自決する前に1回。あとはもうラブラブ。

四大悲劇のひとつって聞いていたけど、それほどでもないような気がした。タイプ別に分けての四大なのかなあ。

結局は、他人の人柄を見抜けなかったオセローの自爆に行き着く。

今回はあまり客席通路を使用していなかったと思うのは、あのホールだから、ということなのだろうか。左側通路ばかりだったので、遠目に眺めるだけで終わって残念。もうちょっと近くで見てみたかった。

薄いカーテンの開け閉めのとき、ランプの炎が燃え移らないかと心配になりました。

ああでも、冒頭にステージ手前に並んでいた棒、役者さんが見えなくなるのでちょっと悔しかったです。
場面転換ですぐに撤去されるけど。



結論。
デズデモーナ、でなくて、デスデモーナで覚えてたので名前に違和感。







2007年10月27日(土) クローズZERO







学内抗争にいそしむ高校生たちの熱き友情バトル、ってよりも、それを前提としたひとりのヤクザ者の人生の転機、な話だった。

主演は小栗旬、好敵手役が山田孝之、ヒロインは黒木メイサ
そして出張る出張るやべきょうすけ。
ま、話が上記の如くだから仕様がないんでしょう。やべきょうすけは只管においしい役どころ。

小栗の演技はよかったし、周りに食われてたわけじゃないんだけど、小栗の主演てところがちょっと目立たないように思う。
それは脚本と、周りの大人が濃すぎたんだと私は思ってるんだけど。

滝谷の父親へのコンプレックス
ケンの不甲斐無い自分への劣等感
を二大柱に、芹沢と時生くん、時生くんと滝谷の関係性(時生の病気及び手術)ってところでいいのかな。

結局は鈴蘭の天下取りなんだけど、見せ場はそこなんだけど、どうしてもケンさんの印象が強い。

相変わらず遠藤憲一のヤクザが似合うこと似合うこと。
ヤクザといえば岸谷五朗もヤクザの親分なんだけど、岸谷は龍が如くの真島の方が似合ってたなー(同じく三池作品是非ご鑑賞あれ)
遠藤も、ヤクザの親分より若頭の方がぴったりだと思ってるんだけど。

高岡蒼甫の伊崎が思いの外ハマってたような。
ああいうキャラ好きです。金髪イイ。金髪の高岡蒼甫見て、彼がかっこいいことに気付きました(そしてクローズのパンフ見て、ヒートアイランドに出ていたことを知りました。気付かなかった…)

物凄い暴れてて不良ばっかりなんだけど、大人も手の施しようがないんだけど、でもやっぱどこか可愛げのあるキャラクターたちだったなあと。だってまだ高校生なんだよっていう。野球やってるときとか好き放題で、楽しそうなんだよねー
いそいそとメットかぶる芹沢とか、ケンさんに教授願う滝谷とか、メモ片手に喧嘩を売る滝谷とか、可愛いんだけど。

あとね、山田のアロハがね。気になってね。
なんでアロハ。

退院したトキオくんを連れて芹沢が滝谷とリンダマンのタイマン立会人みたいな場面が、ああ拳かわして分かり合えたとこがあるんだよ、みたいな。

小栗は足技が多かった。本人、インタヴューで蹴りが苦手だって言ってたらしいけど。
あの身長であの手足の長さだもん、蹴り技やらせたいのはよくわかる。腕よりリーチ長いし、自分の長所は有効活用しないとね。
山田は劇中ずっと腕を見せてるので。この腕で勝ち上がってきましたってことですか。と思ってたら、設定上芹沢は貧乏で、あの学ランも中学の時のだって書いてあった。そうか、袖が短いだけか…

この二人、もうちょっと身長差が少なければよかったのにね。
しかし、ワイルドな山田孝之もなかなか。

何箇所か殴ってないのもろわかりの部分アリ。
あのどしゃぶりは演出なんだろうが(滝谷と芹沢バトルは夕陽を背にしてだもん)、バトルシーンの小細工って感じもする。当たってないのわかるからね!誤魔化したいよね!
でもあの傘演出は好きだなあ。黒い中に一本だけ、芹沢の傘が白くて彼は別格扱いって風。芹沢の傘の骨が一本露出してて、ああ貧乏だからどこかから捨てられてた傘拾ってきたのかなあと思う。

OPとEDで歌ってたあの人の声、聴いたことあるのはわかってるんだけど一体どこで聞いたのか思い出せないんだよなー

パンフレットに撮影秘話が書かれていて、それが結構面白い。


結論。
男の友情って羨ましい…







2007年10月20日(土) ヒートアイランド






武田家嫡男(@風林火山)と手塚部長(@劇場版テニスの王子様)を観てきました(笑)

いやマジで。

内容はねー…この手のにはよくある設定ていうかさ。関西系ヤクザの親分演ってるのが近藤芳正だっつうのが意外といえば意外かもしれない。あの人でああいう役ってそういえば観てないなー。

期待してたのでは、もうちょっとスピード感ある作品だと思ってたのよ。渋谷だし。ストリートギャングだし。
あと、もっと話は入り組んでいるのかなって。
そんなに事態は複雑にはなってなくて、案外あっさり纏まってるかなと。
その辺が期待外れだったのかなー。もっとテンポよく展開してくれてれば面白かったかな。

城田優のインタビューを読んじゃったせいで先入観があったのがいけないのかもしれない。
「IWGPっぽいのがやりたかった」
↑ってさ。

今丁度DVD手に入ったから観ちゃってるんだよね。それがいけなかったのかも。IWGPノリを求めちゃってるのかもしれないとは思う。
これが全然違うものだったらまだいいんだろうけど、微妙に似た空気が漂ってると思うんだよね。
アキはマコトか、或いはキングか。

もっと「ギルティ」としての動きが欲しかったんだけど。

おかげで、城田優の躰ばっかり見てました。
だって彼、189cmだよ。背高くて、手足長くて、あの顔で。観たくなるじゃない。さすがスペイン系ハーフ。全身映してるシーンがもっと多ければ私はとても眼の保養になって嬉しかったのに(しかも後姿)

伊原さんは素敵でした。久々に見た裏街道路線、黒スーツ似合う。黒い笑顔似合う。
くっついてた細川の人物設定が中途半端かなあとは思う。強盗やってるわりに発言が普通なんだよね。ネズミ小僧的な要素があるのかと思ったらそうでもないようだし。だからいい人ってわけでもない。でも裏道にどっぷりって風でもないんだよねー。どっちに進みたいんだよおまえ。

カオルもさ。ギルティの頭脳だとばかり思ってたんだけど、あの外見だから。
会計処理とかしてるし。の割りに、ストリートファイトのレフェリーやってたりするし。頭脳派なのか肉体派なのかよくわからん。

アキとカオルが並んでるといい感じにデコボコでよかった。あの二人は一緒に暮らしてるんですか。

サトルは結局食べてばかりだった。タケシは問題ばかり起こすし、ギルティに必要なメンバーなのかこの二人は疑問だったんだけど。

ああ、警察が介入していないんだそういえば。

ギルティとしての活動の別の話が観てみたいと思う。原作はアキと柿沢の話で続編が出てるってあったけどね。柿沢と組んじゃうと本気で裏道すっ飛ばしちゃうだろうからさー。



結論。
偶然がうまく作用した話。







2007年10月06日(土) ローグ アサシン






英語日本語中国語が入り乱れておりました。

っていうか、字幕も三種類くらいの言語がぱたぱたぱたっと変わるしさ。
日本人が日本語喋ってたら字幕は英語だったりするし。それならまだいいけど日本語だと字幕なかったりするし。

いきなり日本語喋られると耳が追いつかないんだよね。
聞き取る方向で働いてないところに突然動けとくるわけだから。私の反応速度が鈍いだけかもしれないけど。

ジェイソン=ステイサムの日本語は本当に聞き取りにくかったんです。
頑張って覚えたの、喋ってるの、って風だから余程しっかり聞き取らないと何言ってるかわからないよきっと。
要約すると、素直に吐かないともっと痛い目に遭わせるぞ、ってことなんだろうけど。状況からしてわかるけど。

間違った日本の認識が多々ありました。

元々、チャイニーズマフィアと日本のヤクザの抗争をアメリカでするってところが間違ってると思うけどね。FBIだしね、それも対アジア。

ジェット=リーを暗殺者として使いたいってだけなら、ここまで妙な設定は作らなくて済んだと思うんだけど。ジョンの友人が韓国だか中国だかの人ってところに無理があったのか…。FBIでなくて、インターポールじゃあダメだったんだろうか。

国際警察なら人種入り混じっててもおかしかないと思うけどなあ。それなら別にジャンの親友が韓国人でも問題ないし。争ってるのがイタリアマフィアで雇われ暗殺者が中国人でも大丈夫なんじゃないのか。

で、間違った日本てのがこれまたいろいろあって。
取り敢えず、日本の企業っつったら、車のディーラーですか。事務所には日本刀を飾ってあるし、台詞で「織田信長」とか言ってるし。

壁には妙な日本語の垂れ幕はあるわ、チャイニーズマフィアの首領の屋敷に夜襲をかけたときには日本刀だわ、装束は黒尽くめだわ、身のこなしは忍者を思い起こさせるような足運びだわ。ヤクザの組長が部下と真剣で立会いなんかするか。部下を一列に並べてその様子を見守らせているんだよねー…。

家の中には十二神将ぽい等身大の置物があったのは、チャイニーズマフィアの方だったかな。

極めつけだったのは、「アネゴ」
デヴォン青木の台詞にあったんだよ、「アネゴとして勉強したい」みたいなのが。アネゴな方は自分でアネゴとは言わないよ。周りがそう呼んでるだけだよきっと。

ケイン=コスギはね、チラシに名前があるくらいだからもうちょっと何かあるかと思ったんだけど、耳切られて、ローグにあっさり倒されて終わったよ。アクション期待したのに拍子抜け。

まあ今回はアクションは余りないけどね。
ジェット=リーらしい今までのアクションを期待して観に行ったら物足りないと思いますよ。
今回は彼、暗殺者ですから。

躊躇なく殺してましたよー。ガンガン殺してます。銃ぶっ放し捲り。それも何の屈託もなく撃ち殺してくれるものだから、私は楽しかったんだけどねー。

悪役ジェット=リー大好きです。

無表情で、ちょっと偉そうな態度だとツボです。この人、リーサル・ウエポン4以来いい人ばっかりやってたから、漸く来た!って思ったものです。絶対似合うと思うのです悪役。ブラック・ダイヤモンドの時も同じことを思った気がするんだけど、あの時は刑事だったからねえ。

で、今回こそは!と期待していたんですが。
最後にやっぱりあるんだよどんでん返しが。

トムかよ!

なんだよ結局そうなのかよちえってのがまあ正直な感想なんですけど。まあ、最終的にローグは生き残ってたので私的に及第点。

ジョンがローグを庇ったのは出来すぎな感がありましたけどね。良心の呵責に耐え切れずいろいろ暴露してくれましたってところは別にいらなかったような気がしないでもない。俺にも事情があったんだよっていうのは小物によくあるパターンですけど。

殺し方は結構生々しい。刀突き刺してぐりぐりっと抉ってくれるのは素敵です。あれ痛いですね。
耳落ちてたりしますんで、その辺苦手な方はお気をつけて。



結論。
ハムナプトラ3って舞台は中国なんですか?(だってリーなんでしょ。彼にエジプトは無理じゃん)






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