2007年11月14日(水) |
SMILE スマイル-聖夜の奇跡- |
森公美子サイコー!(え)(いやマジで)
試写会が当たったので観に行って来ました。 主演の森山未来が登場しました。生で見られてらっきー。
で、まあ。 結構面白かったです。
話の筋は単純明快、わかりやすい展開。ただ、それだけに難しく考えなくていいから、素直に楽しめるのかも。 笑いあり、涙あり、スピード感溢れる二時間五分でした。
子供がわんさと出てくる内容だけど、主人公自身が子供の心を持ったまま成長した感じなので、子供の中に紛れててもあまり違和感はなかった。 実は人の見ていないところで悩むタイプかなあ。
タップダンサーがタップの道を諦めて、恋人のいる北海道で教師の職に就くために自転車でやって来る、ところから始まる(笑) 雪の中から現れたり、壁に隠れてたり、電球がついたりつかなかったり、うーん、やりたいことを詰め込んで出来るだけのことをやったような映画です。 監督が陣内だなっていうのがよくわかる。いい意味で。陣内さんの性格がそのまま出てる脚本だよねこれ。
子供たちが元気で、素直で、明るくて、一生懸命なところがとても可愛くて良かったです。 チーム唯一の女の子、千夏ちゃんが大変雄雄しくてかっこいい女の子でした。多少喧嘩っぱやいのが玉に瑕なんでしょうけど。設定としてフィギュアやってるとは思えないほど男らしいスケーティングをしています。きっとラリアットは得意技なんだ。
森山のタップが随所に現れてきます。 本人は、タップは後付設定だと某誌のインタビューで語っていましたけど、そのわりにタップが重要な要素になって作られていました。 リズムが大事、ってところは、陣内監督自身がRockをやっていた過去が影響を与えているんでしょうけど。映画の全面でそれも感じられる。
アイスホッケーの全道大会の決勝戦、開会式でマーチングバンドが演奏し、ガードまで登場しているのには、派手な大会に仕上げたなあと思ったけれど。 2ピリオドまで負け越しているスマイラーズが選手控え室で歌いだし、その歌声が会場まで響いて、そこで森公美子が歌いだすんですよ! 子供たちの中にミキオくんというちょっと体格のいい男の子が出てくるんですけど、私はてっきり彼の体格は遺伝だ!っていうところを表現しているのかと思ってたんだけど、違ったよ。 そうだよね、それだけなら「オペラ歌手を目指していた」なんて劇中に言わないから。
森公美子が歌い、バンドが演奏し始め、周囲の観客に拡がり、敵味方関係なく大合唱になる場面が非常に心に残りました。泣ける!こういう展開に持ってくるのは予想が付いたけどそれでも泣ける! 森公美子の歌声イイ!
友情出演で登場してくる俳優さんたちが面白いです。 同じようなシチュエーションの繰り返しをうまく使ってて、そこで玉木先生登場。森山が抱えているワニやカメも気になるんですけどね! 病棟の傍で騒いでいるスマイラーズの皆を止めに来る警備員さんが寺島進さんで、これもまた似合いすぎる。 予告に出てる割にあまり出番がなかった佐藤浩市と、まりもを作っている松重豊さんがなんかいい。
近頃邦画を見ると結構な確率で登場しますよね松重さん。
あ、スマイルのちらしを見て、子供たち側の主人公格のマサヤくんを見つけるのが難しかった。 劇中では笑わない子だったのが、ちらしでは笑顔だよ。そりゃ見つけにくいよ。
冒頭の、いかにも滑ってない感満載のフィギュアシーンは微妙です。それスピンしてないから!とツッコミたくなる。
最終的に、ヒロインレナちゃんは助からないのが最後にちょっと哀しいお話でした。
アイスホッケーに関しては、本場の子たちのプレイなので安心して見られます。 素人監督の指示で(それもタップで)一致団結していく子供たちが見所です。
結論。 マリア・カラスに一票。
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