2006年01月29日(日) |
レジェンド・オブ・ゾロ |
言わずと知れたマスク・オブ・ゾロの続編ですな。 相も変わらず単純明快で非常にわかりやすい映画でございました。あそこまでわかりやすいと逆に楽しいよね。勧善懲悪で、何も考えずに楽しめばいいだけ。 まあ、キャサリンとバンデラスとアクションを観に行っただけなんですが。
前作から八年経ってバンデラスも大人の渋みが増しました。前作は笑顔が可愛かったんですが(30過ぎの男を捕まえて可愛いもないと思うけど)45歳のバンデラスは渋い!いい! 結構スーツ姿が良かったです私は。ゾロの装束よりもね、顔が半分隠れるしさ。あ、でも、初めの方でマスクを剥ぎ取られて顔が露わになったときのゾロに惚れた。ちょっと髪が長めになってて、振り払ったときの顔に掛かる前髪の陰がね。 長めの前髪が余計に疲れた感じを見せててね!これが好みなんだわヤバイわツボだ。
エレナ奥さん(キャサリン=ゼタ=ジョーンズ)と喧嘩して拗ねてるゾロ(バンデラス)とか、嫉妬して奥さんに言い寄る新たな男に喧嘩ふっかけたり。酔っ払いが板についてたり。息子に誤解されて、でも自分がゾロだってことを隠してるからやりにくい。その親子の様がいい。
ああ、息子役の子が凄かった。アクションがね。あれで小学校高学年くらいでしょ。凄いなあほんとに。身軽だ。 大人がアクションやってるのは普通なんだけど、ああいう子役がやるとちょっと驚く。スタントなんて使えるわけないしねーその場合スタントも子供になるよな。
伯爵役の人の顔がどこかで見たことあるような気がしたんだけど、出演作はどれも見たことのないものばかりだったし。一体どこで見たんだろう。
ゾロが屋敷から出て、トルネード(愛馬)に乗って家を振り返ったとき。空にぽっかり浮かぶ月が非常にわざとらしかったねー。なんかハリウッドっぽいなー。 トルネードといえば、グライアを思い出して仕方がない似てると思う(デルフィニア戦記)。
トルネードとゾロの関係は相変わらずでした。おちょくられてるなあ(笑)落馬するのはお約束だよね。酒飲んだりパイプ吸ったり芸達者な馬だ。
そうそう、神父様はお強かった。撃たれた場面を見て、瞬間的に「絶対死んでない!」と思ったよ。血が吹き出てないし。 実はノリノリじゃないのさ!昔は子分を引き連れてお山の大将気取ってましたみたいな。そんで何かしら事件があって、それ以後改心して教会に仕えるようになったとかだといいな。 ゾロの正体を知っている数少ないお人だが、ゾロが教えたのか神父が察したのか。
知事の隣に立って妙に偉そうなんだけどゾロが。 確かにカリフォルニア(メキシコ?)の英雄なんだろうけど、崇め立てすぎじゃない?とは感じたなあ。 あんなに人前に出ていたらばれないのか一人くらい気付かないのかゾロの正体に。
しかしエレナは強かった。回し蹴りが素敵だった。ドレスの裾を翻して華麗に敵を蹴倒してくださいましたもの。 でもやっぱり女性だよなあ。ゾロが殺されそうになったときの切羽詰った感じが。
アクションに小技は利いてましたが、無知の出番は余りなかったな。前作ほど剣の出番も少なかった。今回はニトログリセリンだったし。剣の立ち合いって物凄い好みなんだけど、銃のある時代が舞台だと逆に銃があるじゃないなんでそれ使わないの?と敵役に言いたくなるので。
取り敢えずバンデラスが。燕尾服バンデラスはいまいちだが。 にしても、情熱的なキスシーンだよなこの二人。
結論。 パンフレットにマクギブンス役の人は載っていても、神父役は削除かよ(不満)
ハリウッドの創る間違った‘ニッポンの美‘を観るつもりで行って来ました。
……しっかり間違ってましたね。 何がいちばん間違ってたって、芸者が花道を歩いてることですよ。あれですよ歌舞伎の舞台の花道ですよ?いいのかよそれ…とちょっと思ったんですがまあ、フィクションだからいいんだろ。
取り敢えず今年一発目の感想は、と。
前宣伝から日本の美、映像美、と褒め称えられ捲ってたこの映画ですがね。 同じチャン=ツィイーが主演の映画なら、LOVERSの方が断然綺麗だと思いました。HEROも綺麗だったなあ話の内容はおいといて。 宣伝ほど美しい映像じゃなかったですよ。ハリウッド作品なんだから、もっと色彩豊かだと思ってたんだけどね。さっぱりだった。 確かに、題材が芸者。裏の世界はそりゃいろいろあるんでしょうけど。裏側っていうのはどこの世界も汚いもんだってのはわかるんですが。 それにしては、最初から最後まで色が薄暗いんだよなあ。 華やかだったのはお花見のシーンだけです。
サユリのお披露目舞台も綺麗でしたけどね、あれも青を基調にした薄暗い照明だったから華やかという言葉とは程遠い。 そして、芸妓の舞台にしては随分と趣が違う。事前に聞いてはいましたけどねー、ミュージカルっぽいものだっていうのは。 なんていうか、笑うしかない?
女の争いは醜かったです。 見た目美しいので余計に恐ろしいです。 初桃は火の中に飛び込むと思ったんだけどなあ。普通に姿を消されてしまったからなあ。
お稽古シーンは個人的に楽しかった。新たな知識を仕入れてる気分。
あ、初っ端の海辺のシーン。 あれ、あんな崖っぷちに家なんか建てませんから。その上、海と崖の遠近がおかしいですから。それくらいなんとかならんかったのか。 それとあれ、防風林だったのかなあ…海の傍ならその筈なんだけど。 置屋が燃えたシーン。 木造建築なんだから、あの辺一体は全焼してなきゃおかしいんじゃないかと思った。
桃井かおりは素敵な置屋の主人でした。 あまりにも似合いすぎで、惚れ直しました。
最終的に会長とサユリがくっ付いたのは、なんかやっぱりハリウッドだよなあとしみじみ感じさせてくれるストーリーでした。友人は、会長ってまさかロリコンじゃ…!といらぬ憶測をなさっておりましたが、それは多分違うと思うよ。成長して化粧して、化けたサユリを目の当たりにして吃驚して惚れたんだと思うよ。 しかし毎度毎度、くっつけなきゃ気が済まないんですかねーハリウッドの脚本家ってのは。 アクションと小道具だけは金かかってて、そういうところを観るのは楽しいんだけどねー。
結論 渡辺謙のキスシーンも観たくなかったなあ…。
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