加藤のメモ的日記
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2023年03月31日(金) 薬をやめて「認知症」からの復活 ��

現在、日本医には約500万人の認知症患者がいる。アルツハイマー型の場合、治すことは不可能と言われている。しかし薬が原因で認知症が進行した場合、その薬をやめることで、症状が劇的に改善することがあることをご存じだろうか。『クローズアップ現代』に出演した医師、吉田病院の平田氏が解説する。

『向精神薬や抗不安薬は飲み続けていると認知機能が下がり、ぼうっとする時間が長くなったり、物忘れが激しくなったりします。また抗コリン剤は認知期のを低下させる薬としてよく知られていますが、最近注目されているのは神経障害性疼痛を抑えるために使われるリリカという薬です。これらを常用した結果、認知症を発症してしまうことがあります。

しかしこうした患者の場合、薬をやめることで、認知機能障害が見られなくなることがあるのです」そう言って平田氏が紹介するのは、80代の男性患者のケースだ。腎不全で倒れて病院に運ばれてきたこの男性は、腎不全だけでなくパーキンソン症状、認知症も同時に患っていた。

「検査をした結果、神経痛を抑えるために常用しているリリカの副作用によって腎機能の低下が起こっていることがわかりました。まず、リリカの服用をやめたところ、2週間程度で腎機能が回復し透析から離脱できました。それだけでなく1か月後にはパーキンソン症状も劇的に消え、認知機能まで大きく改善したのです。リリカの副作用によって認知症の症状が悪化していたということです」

『クローズアップ現代+』では、ある有料老人ホーム、薬を減らすことで認知症を防ぐ、症状を改善するプロジェクトが紹介されていた。認知症を患う91歳の女性は、薬を減らすことで症状が改善 
。わずか2か月で徘徊などのトラブルがなくなり、会話を楽しむまでに回復していたが、平田氏によると、こうした認知症患者は決して少なくないという。「薬が原因で認知症になる場合、アルツハイマー型認知症と比べて、進行が劇的に早いのが特徴です。アルツハイマー型の認知症だと、数年かけて少しづつ症状が悪化していきますが、薬が原因の場合、数週間、早ければ数日で症状が悪化します。

親の認知機能低下があまりにも早く進んでいるなと思った場合、薬剤性による認知症を疑い、医師と相談の上で薬を減らしてみることも検討するべきです」これまで認知症患者には徘徊や大声で叫ぶなどの症状が出た場合、それらを抑えるために別の薬が投入されることが多かった。しかし、認知症の症状を抑えるためには、むしろ薬をやめるほうがいいのではないかと見直されるようになってきた、ということだ。

たかせクリニック院長の高瀬氏もこう話す。「認知症の対応はことのほか難しく、患者に認知症の症状が出た場合に、坑認知症薬などを反射的に処方する医師もいます。しかし、それらには副作用があり、かえってその方の生活に悪影響を及ぼすこともあります。薬を減らしてみる選択を考えることは大切です。私の患者さんでも、薬を減らした結果、何年も続いていた徘徊が一夜にして消えたケースがありました」

一方で、薬の副作用で一時的に認知能力の低下が起こっているのを医師が「認知症」と誤診してしまうというケースもあるという。前出の平田氏が続ける。「80代の男性で、物忘れが激しくなったため、病院で診てもらったところ認知症だと診断され、以来、認知症の薬を飲んでいる方がいました。ところがその薬を含め複数の薬を飲むようになって以降、どうにも体調がすぐれないということで、ご家族の方に連れられて、私のところに診察に来たんです」


『週刊現代』11.16  P45


2023年03月30日(木) 岸田首相植民地支配におわびなし

日韓首脳会談

岸田首相と初来日したユン・ソンニョル韓国大統領は16日、首相官邸で会談し、2011年で途絶えていた両国首脳の「シャトル(相互訪問)外交」の再開で合意した。

元徴用工への賠償を日本企業に命じた2018年の韓国大法院(最高裁)の判決をめぐり、ユン政権は6日、”日本側に賠償金支払いを求めず韓国の財団が肩代わりする”「解決策」を発表した。ユン大統領は16日の共同記者会見で、韓国の財団が肩代わりする「解決策」を発表。ユン大統領は3月16日の共同記者会見で、韓国財団の賠償金支払い後に、相当額の返還を日本企業に求める「求償権」の行使は「想定していない」と述べた。

この解決策について岸田首相は会見で「非常に厳しい状態にあった日韓関係を健全な関係に戻す」措置として評価した。ところが植民地支配の問題について岸田首相は「日本政府は1998年の日韓共同宣言を含め、歴史問題に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」と述べただけ。「同宣言が明記する「痛切な反省と心からのお詫び」には言及しなかった。

韓国側が3月6日に解決策を「先制的」に示したのは日本側の「誠意ある対応」を期待してのものだとされる。しかし岸田首相の明言はなし。保守系・朝鮮日報の社説は「韓国の徴用被害者への慰労の表明もなく、ユン大統領の決断を受け日本に対応を求める韓国国民の期待にはとうていおよばなかった」と批判した。

一方で両首脳は日韓安保対話再開で一致。岸田首相は「日米・米韓同盟の抑止力強化」「日米韓の安保協力の推進」を強調した。日本政府は大法院判決への事実上の対抗措置として2019年に終了した日韓軍事情報総括保護協定の運用を「正常化した」と発言。経済安全保障に関する協議体の立ち上げでも合意した。

日韓両国はそれぞれ米国と軍事同盟条約を結んでいるが、日韓の間に直接の軍事同盟関係はない。専門家からは今後、米戦略に呼応して、日韓の軍事連携が強まるとの見方が出ている。


『赤旗』3.26


2023年03月26日(日) 薬をやめて「認知症」からの復活

一夜で徘徊がなくなった

現在、日本にはおそらく500万人の認知症患者がいる。アルツハイマー型の場合、治療によって治すことは不可能といわれている。しかし薬が原因で認知症が進行した場合、その薬をやめることで、症状が劇的に改善する可能性があることをご存じだろうか。

『クローズアップ現代』に出演した、前出の医師・吉田病院の平田氏が解説する。「向精神薬や抗不安薬は飲み続けていると認知機能が下がり、物忘れが激しくなったりします。また抗コリン剤は認知機能を低下させる薬としてよく知られていますが、最近注目されているのは神経障害性疼痛を抑えるために使われるリリカという薬です。



『週刊現代』9.2  P118 


2023年03月25日(土) 独立行政法人

みずほ銀行 八号丸支店 普通口座 2012752 振込口座


2023年03月21日(火) 一番怖いのは睡眠薬と鎮痛剤

依存症と禁断症状
NHK『クローズアップ現代』では、睡眠不足を訴えていた女性が、常用していた薬の中から、まず睡眠薬をやめることで逆によく眠れるようになり、体調が回復した事例が紹介された。薬の中で最も気を付けるべきが睡眠薬である。効き目が強い分、副作用も強くなりがちだ。しかも、一度服用するとなかなかやめられない。安曇堂病院院長の大谷氏が、高齢者が睡眠薬を常用するリスクを説明する。

「一部の睡眠薬には、ふらつき、幻覚を見る、運動能力が低下するなどの副作用があります。そうした睡眠薬を常用していると、夜中や早朝に、尿意を催してトイレに行った際、睡眠薬の副作用でふらついて五しまう恐れがあります。普段であれば姿勢を立て直したり受け身を取ったりすることができても、薬の副作用で運動能力も低下しているので、とっさの反応ができず、倒れて大けがをするケースがよく見られるのです」

大谷氏が言う一部の睡眠薬とは「ベンゾシアゼビン系」と呼ばれる睡眠薬、具体的にはハルシオンやデパス、レンドルミンなどだ。睡眠薬の中でも即効性があるため、よく眠れるからと常用している高齢者は多い。しかし、筋弛緩作用やせん妄(幻覚)などの副作用があり、転倒の危険性がぐっと高まる。特に、酒を飲んで後に服用すると、副作用の深刻度が増す。

「酒を飲むと、夜中に、目が覚めやすくなります。アルコールによるふらつきもあるので。転倒リスクが格段に上がる。これらの睡眠薬と酒を一緒に飲むことは、絶対にやってはいけません」(大谷氏)転倒でけがをしてしまうと、外に出る機会がぐんと減り、健康を損なってしまう。またそのまま寝たきりになってしまうこともある。睡眠薬はすぐに処方してもらえる一番身近な薬だが、同時に一番怖い薬と呼ばれる所以だ。

医療法人社団副総会フクロウクリニックの等々力理事長の山口氏も、「ベンゾシアゼビン系の睡眠薬は、効き目が強いため、『これがないと眠れない』と依存してしまう。何度も飲み続けるうちに止められなくなってしまうのです。医師が、使う量を減らしたほうがいいですよと言ったり、即効性はないが副作用があまり出ない睡眠薬に変えることを勧めても、『あの薬でなければだめだ』と患者のほうから、求めるようになるのです。また、これらの薬を突然やめると、けいれんを起こしたり、幻覚を見るなどの禁断症状が出ることもあります。こうしたことを考えると、不眠があったとしても、これらの睡眠薬は医師と相談しながら、できるだけ飲まないほうがいいのです」

医療法人社団徳仁会中野病院の薬剤師の青島氏は、どうしても睡眠薬を服用しなければならない場合には、他に飲んでいる薬にも注意が必要だと指摘する。「特にハルシオンには『服用してはいけない薬』『注意すべき薬』が複数あります。例えばイトラコナゾールという水虫などに効く内服薬と併用すると、ハルシオンンの効果が強く出過ぎて日常生活にも支障をきしてしまう恐れがあるため、併用が禁止されています」

歳を取ってくれば睡眠時間は短くなる。高齢者の生理的な睡眠時間は約6時間といわれており、朝4時や5時に目が覚めてしまうのは自然なこと。「長く寝ていないとなんだか不安だ」ぐらいの理由で睡眠薬を使用するのはご法度と肝に銘じておこう。

飲み続けるから怖い

睡眠薬と並んで、高齢者が常用しがちなのが鎮痛剤(痛み止め)だ。腰の痛みや関節の痛み、神経痛を訴える患者に対して、医師は鎮痛剤や鎮痛剤の入った湿布薬などを長期処方してしまう。患者もその効用を実感すると、痛みが出てくるたびに使いたくなるので。なかなか止めることができない。しかし、そこに危険が潜んでいる。

自治医科大学付属埼玉医療センター教授の菅原氏が、鎮痛剤の副作用について説明する。「鎮痛剤や湿布を長く服用し続けると、腎機能が低下したり、消化管出血や胃潰瘍などを起こすおそれがあります。長期服用していたために、腎機能の数値が異常に悪くなった患者さんを診察することがあります」具体的にはロキソニンやボルタレンなどの「非ステロイド抗炎症薬」に注意が必要だ。

身体の中の炎症物質を抑え、痛みや熱を和らげる効果があるが、同時に血管を収縮させる作用もあり、腎臓などに流れ込む血流が減少してしまう。結果、腎機能が低下したり、胃・腸・食道などの消化器官が出血を起こす。腎機能がもともと悪かった場合、一週間程度の使用でも腎不全を起こすケースもあるという。

「腎機能が低下すると、全身に倦怠感が現れますが、怖いのはそれだけではありません。薬の不要な部分を体の外に出す排泄力も低下します。これによって、他に服用している薬の副作用も現れやすくなってしまう。鎮痛剤を長期間使用した結果、向精神薬の効き目が強くなりすぎて意識障害を起こすなど、様々な副作用が現れる危険性があるのです」(菅原氏)

また、副作用を抑えるトラマールなどの「非麻薬性鎮痛剤」には、腎機能の低下リスクはないが、女間にめまいやふらつきなどが起こる可能性があるので、こちらも服用には亜注意が必要だ。痛みを抑えるためには飲んでいる鎮痛剤によって体全体が痛んでいくのは本末転倒である。一般社団法人日本在宅医薬学会理事長で医師の比留間氏は「疾患にもよるが、歳をとったら鎮痛剤は痛みの程度をみつつ適宜調整することが必要」として、こう続ける。

鎮痛剤を使わないで済むならそれに越したことはありませんが、我慢できないほどの痛みがある場合でも、漫然と鎮痛剤を飲むのではなく、飲む回数や飲む量を調整すること。立ち上がる時に痛みが出るという場合、夜は基本、寝ているだけなので鎮痛剤を飲まないようにする。そうした工夫一つでも、薬の量を減らすことができます。また定期的に血液検査を受けて腎臓などの数値に異変が起こっていないかを確認することも忘れてはいけません」

何気なく普段から飲んでいる薬にこそ、大きな危険が潜んでいる。家庭の薬箱に常備するということは、それらの副作用を常備しているのと同じだ。


『週刊現代』11.16


2023年03月16日(木) NHK「過労死」職場で今度は管理職が死んだ

10月23日午前5時ごろ、NHK首都圏放送センターの、都市担当キャップを務める男性局員Aさん(43歳)が、心筋梗塞により自宅で亡くなった。この訃報で局内が大きく揺れている。

「先月27日に開かれた告別式には、局の幹部が何人も来ていました。ピリピリした異様な雰囲気でしたね。というのも。彼は過労死だったのではないか、という噂が局内で広がっているからです」(参列したNHK関係者)

Aさんは、一連の台風報道や東京五輪のマラソン開催地変更報道を一手に担っており、ここ2か月は激務が続いていた。「本人は、熱心に仕事も指導していたので残念でなりません。残された元同僚の奥さんと2人の子供が気の毒で...」(同)何より問題視されているのは、2013年にNHKの女性記者(享年31)も、Aさんと同じ首都圏放送センターの都庁担当だったことだ。「今回も同じ事態なら大問題なので、NHKは頭を抱えています」(同)

過労死の発覚で猛バッシングを受けたNHKは、急遽「働き方改革」を推進していたが、ある職員は嘆息して言う。「確かに、現場記者の労働時間は減りました。組合員を早く帰宅させることが上層部の評価にも繋がりますから。その分、非組合員の中間管理職にしわ寄せが来ています。

これまでヒラの記者が担当していた仕事を、その上司が穴を埋めている。早朝から深夜まで働くことも珍しくありません」取材を申し込むと、NHKは「Aさんが、10月23日に亡くなったのは事実です。仮定や推測に基づくご質問にはお答えできません」と回答した。誰かの犠牲の上にしか成り立たない{改革}に意味はあるのか。


『週刊現代』11.16


2023年03月14日(火) 市営住宅 募集

5月6日〜13日
8月13日〜20日
11月2日〜11日
2月1日〜10日

年4回募集 福岡市営住宅


2023年03月10日(金) 拓銀「最後の頭取」が語った、バブルとわが人生

(自分にけじめをつけるため、この本を書くことにしました)9000億円超の不良債権を抱え1997年に破綻した北海道拓殖銀行。その「最後の頭取」を務めた河谷禎昌氏(84歳)の20年越しの証言にいま注目が集まっている。

今年2月にはダイヤモンド社から回顧録を出版。10月には拓銀の幹部らのその後を追った北海道新聞の長期連載が『拓銀敗戦の記録』として書籍化され河谷氏の告白が巻頭を飾っている。5月には札幌市内で「河谷氏と語る会」が開かれ120人もの聴衆が集まった。バブルの荒波にもまれた男に、ちょっとしたバブルが起こっているのだ。

河谷氏の壮絶な体験を考えればそれも不思議ではない。頭取に就任した1994年、すでに拓銀は火の車。立て直しに奔走したが、結局は大蔵省主導で破綻処理が進められる。さらに河谷氏は放漫経営の責任を問われ、特別背任罪で起訴されてしまう。

「今振り返れば、河谷氏はたまたま破綻直前に頭取に就いただけで。彼に拓銀の放漫経営の責任を押し付けるのはおかしいところもある。しかし当時は、誰かにその責任を取らせなければ世論が許さないというムードがあった。河谷氏はその”生け贄”となったともいえます」(経済ジャーナリスト磯山友幸氏)

一審判決では無罪となったものの、高裁で実刑判決が下り、2009年に最高裁で実刑が確定した。1年7か月の獄中生活を過ごした。国家に翻弄された河谷氏の人生。冒頭の一文は回顧録からの引用だが、捨て身の覚悟で洗いざらい語っており、破綻の責任は一体、誰にあったのか。私が東京裁判の裁判長のような立場になれるのならば、拓銀最後のA級戦犯として挙げるのは次の5人と、山内会長や佐藤安彦元副頭取らの名前を並べ、責任を問うている。

元幹部らにも言い分はあるだろうが、拓銀幹部のなかで唯一収監された河谷氏の証言だけに、生々しく響く。翻って今の日本経済について「いつまでもこんな調子が続くはずはない」とも。バブルの恐ろしさを身をもって知る男の言葉は重い・


『週刊現代』11.16


2023年03月09日(木) がん、血管、認知症、腰痛そして薬に頼らない秘訣

腰と膝はちょっとの動作がカギ!関節を守るための�Δ弔涼侶�

脊柱管狭窄症が厄介すぎる

歳を取るほど多くの人が悩まされる節々の痛み。神経が圧迫されることで発症する脊柱管狭窄症などは根治が難しく、”一生の付き合い”になってしまうこともある。どうやリハビリ整形外科院長の銅やり医師が語る。「腰部脊柱管狭窄症は、背中の中にある神経の通り道(脊柱管)が変形して狭くなる病気で、足の痛みと腫れをはじめとして様々な症状を引き起こす厄介な病気です。

薬や注射は痛みを抑える効果がありますが、あくまで一時的な対症療法です。完治が難しく、様々な治療方法を求めて”狭窄症迷子”になっている人が多い。そのため予防する日常の動作を理解し、実践してほしい」

基本的には、腰に負担がかかるような動作をせず、正しい姿勢を保つことが求められるという。「例えば、荷物を持ち上げる時に、膝を延ばしたまま腰だけ曲げて行うのは確実に腰椎に負担がかかります。正しい持ち上げ方は、腰を曲げずに膝を曲げて荷物を持つことです。持ち上げるときは足の力を使います」


週刊ポスト 9.2  P120


2023年03月08日(水) がん、血管、認知症、腰痛そして薬に頼らない生活習慣 ��

認知症になるのを遅らせる!脳の老化を遅らせる生活習慣

五感を刺激する

認知症を患うと自身の生活への影響だけでなく、家族にも介護の負担が生じる。だからこそ、「脳の健康寿命」を延ばすことが重要だ。「脳が健康であれば、全身の健康が長く保てます」そう語るのは、認知症専門医の新井平野アルファクリニック東京院長だ。新井氏が解説する。「寿命は年々伸びていますが、脳の健康寿命はそう変わりません。そもそも認知症になってしまうと、”健康でいよう”という意識が低下し、健康状態を維持できなくなる。ただし、今のところアルツハイマーなどの認知症の原因は特定に至らず、ワクチンや特効薬がないため、発症を完全に防ぐことは難しい。現代の医療で可能なのは、”認知症の発症を遅らせる”ことです。そのために大切なのは、”脳の老化防止”です。

脳の老化は、生活習慣が一因となる。歳を重ねると糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病を患う人が多いが、脳へのダメージは小さくない。
「生活習慣病は血管と神経細胞にダメージを与えて脳に酸素を運ぶ機能を阻害します。例えば糖尿病を患うと、認知症の発症リスクはアルツハイマー型で1.5倍、脳血管性認知症で2.5倍ほど高まります。飲酒と喫煙も脳の脳の老化を招きます。大量飲酒は脳を委縮させ、喫煙は脳神経を傷つける。オランダの研究で、喫煙者は非喫煙者の2.5倍ほどアルツハイマー型認知症認知症の発症リスクが高まるという追跡調査があります」(新井医師)

生活習慣の見直しがまずは肝要だ。規則正しい「食事」「睡眠」「運動」が重要になる。バランスのいい食事を心がけ、夜中に何度も起きない質の高い睡眠を取りたい。そして、ウォーキングなど無理のない有酸素運動が効果的だという。五感に刺激を与えることも脳の老化予防に効果がある。認知症患者への訪問医療などを行う心越クリニックの院長が指摘する。

「人間は外部から得た情報を『視覚』『聴覚』『臭覚』『味覚』『触覚』のセンサーで処理してアウトプットしますが、その際に脳が刺激されるのです」例えば、匂いが遠い記憶を呼び起こすことがあるが、それは匂いが嗅覚を通して記憶を司る海馬を刺激して、アウトプットが生じた結果である。

五感の中で岩間医師が特に重視するのが聴覚だ。「認知症が進んでいる人の
多くが難聴を患っています。テレビを見ていて、家族から『音がうるさい』と指摘されるなら、聴力の低下が疑われ、放置すると認知症リスクが増します・一方、ボケない人はラジオを聴く習慣のある人が多い。ラジオは聞きながら掃除や洗濯などができるので、手足と頭が同時に刺激されます。さらに、ラジオで得た情報を誰かに話すことで社会との接点ができ、sら成能への刺激を得られるという好循環が生まれやすい」(岩間医師)

社会と交流しつつ、五感を刺激するのが望ましい。そうしたコミュニケーションが、脳鵜への刺激をもたらすのだ。前出の新井医師も、「社会への参加が脳を活性化する」と語る。「人間としての存在意義は認知症になっても重要です。人のために何かを頑張るといった意欲を持ち、人生を楽しむことが、脳の健康寿命を延ばします。”一人で脳トレよりも大勢で趣味の活動”というふうに周囲との交流に参加することで、意欲を司る前頭葉が刺激されて脳が活性化します。

好奇心を忘れずに楽しいと思うことを積極的にしてみることが大切です」脳と体、心の健康は密接に結びついているのだ。


『週刊ポスト』9.2


2023年03月07日(火) がん 血管 認知症 腰痛そして薬に頼らない生活習慣 ��

脳卒中、心筋梗塞を予防する血管力�┐弔離船Д奪�ポイント

突然目が見えなくなる

血管の衰えは体に様々な不調をもたらし、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病を招く。東京都在住の50代Aさんは、今年6月に突然右目が見えなくなり病院に駆け込んだ。「朝起きた時、突然右目に幕が下りたように視界が真っ暗になりました。数分で止まったのですが、念のために病院で調べたところ、頸動脈にプラーク(コレステロールなどのゴミ)が溜まっており、医者に動脈硬化が進んでいると告げられました」

Aさんの症状は「一過性黒内障」といい、血栓が目の血管に詰まることで視野が一時的に欠ける疾患だ。頸動脈の動脈硬化が原因となり、蓄積されたプラークや血栓などが目の動脈に飛んで引き起こされるのだが、もっと重大な病に繋がりかねない。「目の血管が詰まっているということは、いつ脳の血管が詰まって脳梗塞を起こしてもおかしくないと言われ、大きな不安を覚えました」(Aさん)

健康寿命を延ばすには、動脈硬化を予防して「血管寿命」を延ばすことが重要だ。内科専門医の安芸医師が指摘する。「だれでも50歳を過ぎたころから血管が弱まるリスクが高まります。加齢による衰えで血管の弾力化が失われて硬くなる動脈硬化を招き、進行すると血管のつまりや破裂が起こりやすくなります」

動脈硬化が悪化すると、血管の内の壁にコレステロール脂肪やが蓄積し血管が狭くなって血流を阻害したり、蓄積したゴミが剝がれて流れた先の血管を詰まらせる。それにより心臓の血管が詰まると「心筋梗塞」血管が狭くなると「狭心症」、脳の血管が破れると「脳出血」、足の血流が悪くなると「閉環性動脈硬化症」といった様々な症状となって現れる。

前述のAさんのケースでは大事に至らなかったものの、命を落としかねない問題だ。早期に動脈硬化を発見することは可能なのだろうか。「動脈硬化は初期症状が出にくい『サイレントディジーズ』(静かなる病気)といわれ、不調が現れたときには手遅れということもあります。早期発見するには、基本的には人間ドッグや検診で血管の硬さや血管年齢を調べるしかありません。ただし、血管の変化のセルフチェックは可能です。動脈硬化のリスクの要因は『喫煙・アルコール・肥満・糖尿・コレステロール・運動不足・睡眠不足・ストレス・家系(遺伝)の9つ。これらに関連した生活習慣から血管の衰えを把握できます」(秋津医師)

つまり大病の予防において生活習慣の改善が重要だといことだ。「これらのリストのうち、半分以上のが該当すると動脈硬化予備軍の可能性がある」と、秋津医師が続ける。「生活習慣病と遺伝が動脈硬化と密接な関わりを持ちます。毎日、大瓶のビール1本以上か1合以上の飲酒や喫煙、塩分や脂っこい食事を好む、、慢性的な運動不足といった生活を送り、身内に疾患の親族などがいる人は要注意です。生活習慣を見直し、リスクを一つずつ減らしていくことが望ましい。そうすることで血管寿命を延ばすことも可能です」

野菜の「色」に着目

動脈硬化になりにくい生活習慣とは、食事では、肉は脂身を避けて赤身肉や鶏のささ身を摂る。サンマやイワシなどの青魚を積極的にたべると、血液をサラサラにするEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸を摂れます。また、エビやイカ、タコはこれまではコレステロール値が高く、血管のためになるべく控えるようにと言われてきましたが、最近ではコレステロールの低下作用がある『タウリン』を多く含むことがわかったので、むしろ摂りたい食品です。

脂質の吸収を抑える腸内環境にしていくうえで食物繊維は欠かせないので、なるべく野菜の多い食事を心がけましょう。その際、彩を意識するのがポイントです。紫キャベツや紫玉ねぎ、ほうれん草の根っこの赤い部分など、野菜の紫や赤色の部分には動脈硬化を予防する成分であるポリフェノールがたくさん含まれています。ポリフェノールには。血管の壁を傷つけて動脈硬化を招く活性炭素を除去する抗酸化作用があります。ワインやブドウ、ブルーベリー,アサイーなどにも多く含まれます」(秋津医師)

適度な運動なども欠かせない。コロナ禍が長引き、運動や外出を控えることが多くなったが、ほとんど動かないので血管寿命を縮めてしまう。「よく”一日一万歩が目安”と言われますが、それにこだわる必要はありません。通勤や自宅での移動を含めて、合計1日30分歩くことを心がけましょう。歩数の目安は5000から6000歩です。適度な有酸素運動が血管をしなやかにします。

明確なエビデンスがあるわけではないのですが、最近はストレッチや体操が血管にいい効果を、もたらすと考えられるようになってきました。体が柔らかい人は血管も柔らかいと言われ始めています。反対に、ハードな運動や加圧トレーニングは血管にダメージを与えるリスクがあります。無理のない体操を続けることが血管力の回復に繋がります」(秋津医師)

これらは、動脈硬化のリスクを下げる可能性があると考えられる取り組みだ。もちろん、少しでも不調を感じるなら。検査と医師による治療が第一となる。


『週刊ポスト』9.2


2023年03月05日(日) ロシアは即時撤退せよ

国連総会が決議
ロシアのウクライナ侵略開始から1年を機に、2月22日〜23日まで国連総会緊急特別会合が開かれ、包括的・公正・永続的和平のための外交努力・ロシアのウクライナからの即時・完全・無条件撤退などを求める決議案を国連加盟国193か国のうち、約4分の141か国の賛成で採択した。

開戦後に国連総会決議に基づいて設置された同特別会合の決議は今回で6回目。反対は7(ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、マリ、ニカラグア、ロシア、シリア)棄権32か国(中国、インド、南アフリカ等)だった。会合では多くの国が各国の主権と領土保全の尊重、武力行使を掲げる国連憲章に違反しているロシアを非難した。「国連憲章を守れ」の声が相次いだ。ベラルーシは「ロシアの侵略」「ロシアの即時撤退」の文言を削る2本の修正案を出したが、賛成10か国強で否決された。

戦争で犠牲となったウクライナ民間人は8000人以上で兵士は13.000人。ロシアの兵士・民間軍事会社要員約20万人が死傷したと推定されている。1年間で国外に避難したウクライナ人は1880万人。今も800万人が難民となっている。両国が穀物、エネルギー資源の大輸出国のため戦争は世界経済に深刻な影響を及ぼしている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2月24日「ウクライナは3日間で倒れると思われたが1年間戦ってきた。勝利は不可能だ」と述べた。バイデン米大統領は2月20日ウクライナを電撃訪問し、21日にはポーランドで「もしロシアがウクライナ侵略をやめれば戦争は終わる。もしロシアがウクライナに対する自衛をやめればウクライナが終わる」と演説し、ウクライナ支援継続を表明した。

一方でプーチン:ロシア大統領は2月21日の演説で、侵略を正当化し、核兵器市王の威嚇を繰り返した。プーチンはウクライナの独立を否定し、「ネオナチ体制」打倒を表明した。「西側がウクライナに供与する兵器の射程が伸びれば、ロシアの攻撃範囲は広がる」と脅した。「祖国に命をささげる人」を育てるには「戦争という学校」以上のものはないとも強調した。帝国主義、軍国主義丸出しの暴言を連発した。

中国は2月24日、ロシアの即時撤退を求めずに和平交渉再開を提起した文書を発表した。米国は中国がロシア軍事援助に踏み切る可能性を警告した。中国側は否定している。戦争1周年を機に、ロシアの侵略を非難し、和平実現を目指す運動が内外で広がっている。


『週刊赤日』1.8.8


2023年03月02日(木) がん 血管 認知症 腰痛そして薬に頼らない生活習慣 ��

健康寿命を30年延ばす!老いと病気に克つ秘訣

東大病院の専門医が指南する、がんにならない生活習慣

戦後77年が過ぎ日本人の健康状態は飛躍的に向上した。それを端的に示すのが平均寿命だ。戦後間もない1947年時点では日本人男性の平均寿命は80.06歳だったが、2021年には81.4歳と、30年以上伸びた。女性は87.5歳。その寿命はいま、医療技術の進歩などによってさらに伸び「人生100年時代ともいわれる。しかし、ここで新たな問題が生じてきている。

東京大学医学部付属病院特任教授の中川恵一医師が言う。「今問題になっているのは、平均寿命と健康寿命の差です。その差は女性が約12年間、男性が約9年間と大きい。これまで日本では生存期間を延ばすことを重視する傾向がありました。しかし欧米では基本的にQOL(生活の質)を重視し、延命措置としての胃ろうなどは行いません。QOLを左右するのは健康寿こうくういんとう命を重視するからです。

日本人男性がいま自立して暮らせる健康寿命は72.68歳だが、人生100年時代となればそれを20年、3年と伸ばしていく必要があるのだ。治療や介護が必要になってからの長期間、辛い思いをして晩年を過ごすケースは少なくない。なかでも多いのが、日本人の2人に1人が罹患する「がん」との闘いだ。

日本では李患者とともにがんによる死亡も増加し続けている。がん死亡数は右肩上がりを続け、2000年の29万5484人(全部位、男女計)が20年には27万8385人に増えた。がんはダイハツリスクが高いほか、治療に用いられる抗がん剤や放射線は副作用による身体的負担も大きい。つまり”がんにならない期間”が長いほど健康寿命を長く保ちことができる。がん専門医の中川医師のもと、そのための20の生活習慣を表に示した。

健康サプリの”罠”

自らもがん闘病の経験があり『知っておきたいがん講座・リスクを減らす行動学』の著書がある中川医師はがん予防の重要性をこう説く。「予防のためには、がんに関する正しい知識を身につけることが大切。自分が”がん家系”
かどうかよりもまず、がんの原因の5割程度と考えられている生活習慣について気をつけるべきです」

中川医師が薦めるのは、がん情報サービスで示されている「がんの要因」として割合が高い順に取り組むことだ。例えば喫煙は日本人男性の発がん要因の23.6%を占めている。飲酒は同8.3%つまり、タバコを吸わない、酒を1日1合に控えることががん予防の基本となるのだ。「食生活でがんを予防できると思っている人は多いが、食べ物や栄養の予防効果に関するエビデンスはそれほど高くありません。例えば喫煙者がいくら野菜を摂ってもがん予防にはほぼ意味がない。

飲酒の目安は日本酒だったら1日1合、ビールなら大ビン1本まで。また飲酒で顔が赤くなる人は食道がんの非常に高まります。目安以上の酒を酒を飲んでしまう場合は、食道がんのリスクを下げる野菜を摂るようにして、熱い飲食物は少し冷ましてからにします」(同前)『健康のために』と摂取しているサプリメントの飲み過ぎも要注意だ。

「緑黄色野菜に含まれるβカロチンはがん予防に効果的ですが、サプリとして服用すると逆に肺がんのリスクが高まるとの研究結果があります。また、同じ食品を食べ続けることもよくない。体に良いとされる食べ物でも摂り過ぎはダメで、あらゆる食品をバランスよく食べることが大切です」

一方で、ぜひ取り入れてほしい食生活がコーヒーを1日5杯以上飲むだ。「肝臓がんのリスクが4分の1に低下するとの研究結果があるほか、口腔咽頭(こうくういんとう)・食道がんのリスクが5割程度低くなったとの調査結果もあります」

運動などの「身体活動」はどうか。「運動不足は日本人男性の発がん要因の1.0%と無視できない。1日1時間以上の運動や、長時間座り続けないことが重要です。特に今はコロナ禍でざ在宅勤務が普及し、会社員の8割が座る時間が増えたそうです。座る時間が長い人は短い人に比べて82%もがんリスクが高くなります」がんにならない習慣として、以外のが”貧乏ゆすり”をすることだ。

「運動する時間がない人は、坐ったままでできる貧乏ゆすりだけでもいい。筋肉を動かし続けることでエネルギー消費を高め、股関節の老化防止効果も期待できます」病気を避けることは難しいが、”その時”を遅らせることが、晩年を幸せに過ごすカギとなる。


『週刊ポスト』9.2


加藤  |MAIL