加藤のメモ的日記
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2022年05月23日(月) 私が感染したら、この治療薬&ワクチンを選ぶ ��

死亡率が36%下がった

もし罹患したらどんな薬を選べばいいか―。

その情報に最も接近しているのが治療現場でその効能とリスクを肌で感じた医師たちだ。彼らに「自分が感染したら投与を希望する薬」を聞いた。前出の後藤氏が語る。「日本では”国産”という安心感からアビガン
がよく使われますが、”ひょっとしたら効くかも”と試験的に使われているのが実情です。残念ながら効いている実感は得られていない。僕は患者になっても使わないですね。

同じ抗ウィルス薬でもレムデシビルは『重症患者に早めに投与すると効果がある』という海外の治験データがあるので、自分も重症化すれば投与を検討すると思います」レムデシビルと並ぶもう一つの承認薬「デキタメサゾン」を挙げる医師も多かった。新潟大学医学部名誉教授の岡田正彦医師が語る。「デキタメサゾンはオルベスコと同じくステロイド薬ですが、研究結果と実績が違う。オルベスコは”コロナにも効くかもしれない”というレベルですが、デキタメサゾン」は海外で重症者に使った場合、死亡率を36%下げられたという論文も発表されている。特に肺炎が進んだ場合は効果が期待できるので、私自身、重症化したら使いたいと考えています」

ただし、デキタメサゾンは軽症患者には投与できない。「この薬は免疫の暴走(サイトカインストーム)を抑えるため、あえて免疫力を低下させる働きがあり、軽症者に投与するとほかの感染症リスクが高まってしまう」(藤田氏)医療ガバナンス研究所前理事長の上昌広士医師もこういう。「軽症なら経過観察、食事を摂れず脱水になるようなら点滴などでた使用したいと考えています」ただし、デキタメタゾンは軽症者には投与できない。「この薬は免疫の暴走(サイトカインストーム)を抑えるため、せて免疫力を低下させる働きがあり、軽症者に投与するとほかの感染症リスクが高まってしまう」(藤田氏)

医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師もこういう。「軽症者なら経過観察、食事を摂れず脱水になるようなら点滴などで対症療法にします。効果が証明されていないアビガンやレムデシビルには期待しません。肺炎などで症状が悪化したデキタメタゾンの投与を希望します」

「すぐに気分が悪くなった」

もう一つ多くの医師がコロナ治療の”大本命”として挙げたのが米国のトランプ大統領が罹患した際に投与された「抗体カクテル」だ。これはコロナから回復した患者の血液に含まれるたんぱく質の抗体を活用して作られる薬でトランプ氏に投与されたのは二つの抗体を組み合わせているので「カクテル」と呼ばれる。74才のトランプ氏の症状を改善させ、入院からたった3日で退院したことで注目されたが、抗体医薬自体は、日本でもがんやリウマチなど免疫疾患の治療薬として60種類以上が承認されている。

大阪健康安全基盤研究所の奥野理事長(ウィルス学)が解説する。「新型コロナ治療薬の多くはほかの病気向けの転用ですが、抗体医薬は新型コロナに特化して新たに作られた薬です。抗体はもともと人が持っているたんぱく質なので、副作用はほとんどなく、ウィルスが肺などの細胞に感染するのを防ぐ働きがあるトランプ大統領はツィッターに投降した動画で、『抗体カクテルを投与されたらすぐに気分がよくなった』と語っており、即効性が期待できる。私も自分が感染したら抗体カクテルの投与を第一に考えます」

米国では11月、この抗体カクテルを含む2社の抗体医薬が緊急使用許可が出され、実用化段階に入った。対象となる患者には無料で投与されるという。「抗体医薬がコロナ治療の本命になるであろうことは医療関係者ならだれでも知っていました。日本ではトランプ大統領が使うまで一般に知られていなかったことのほうが不思議です」(前出

ただし治療は続行中で副作用も未知数と課題は残る。抗体医薬は製造コストが高額な点も普及においてネックになる。トランプ氏の治療では「1000万円以上もかかったとの報道もあり、日本に導入されても一回の治療当たり数百万円がかかるといわれる。日本の患者が今すぐ抗体医薬投与できるかといえば疑問符がつくだろう。

それでも上氏はこう期待を寄せる。「現在、武田薬品工業では抗体医薬の一種である『免疫グロブリン製剤』の開発を進めており、10月からは国内外で最終の臨床試験を始めています。高額で大量生産もしにくい抗体医薬ですが、世界中の製薬会社が新薬の開発を行い、世界中の医療関係者がその効果に期待していることは間違いない。武田薬品も治験の結果次第では日本政府が費用を補填し、まずは重症化リスクの高い高齢者や持病のある人に優先的に投与される可能性はあると思います」


『週刊ポスト』12.18


2022年05月15日(日) 私が感染したら、この治療薬&ワクチンを選ぶ ��



●74歳のトランプ大統領を3で治した「抗体カクテル」は日本でも使えるのか
●海外で続々「承認」の米・ファイザー、英、アストラゼネカより「安心・信頼
 できるワクチンの名前
●肺がん既往歴のある64歳のジャーナリスト
 が感染→入院で体験した治療と問診のリアルほか

もし入院したらどんな治療を受けるのか。それは専門家だけが知っている「治療」「予防」の方法は自分では選べない、というのは大間違いです。

「個人の努力に頼るステージは過ぎた」新型コロナ感染症対策分科会の尾身会長がこう語ったように、政府が抜本的な対応の見直しを迫られるほど感染が急拡大している。今やコロナ対策は日常の予防や警戒だけでなく「感染したらどうするか」を考える段階に入った。だが、肝心の中身はほとんど知られていない。どんな治療薬があり、どんな効果やリスクがあるのか。それを誰より知っているのは現役の医師だ。治療薬やワクチンの開発状況が日々報じられているものの依然として治療法の”正解”は確立されていない。感染患者は現状、どんな薬を投与されているのか。

今年7月に感染したジャーナリストの伊藤弘敏氏(65)が振り返る。「私の場合は37度台後半の発熱があった程度で体調はそれほど悪化しなかったが、年齢に加えて高血圧、肺がんの既往歴がありで”重症化リスク”が高いため、即入院となりました。治療の過程で投与する可能性のある未承認薬については患者の同意が必要と告げられ、副作用などが細かく書かれた同意書を読んで、最終的にはサインしました。その未承認薬は新型インフルの治療薬『アビガン』と喘息治療用のステロイド薬『オルベスコ』でしたね。入院翌日に体調が回復したのでいずれの薬も投与しませんでしたが、もし私が同意しなかったり、病院や担当医が違えば別の薬が提示されていた可能性はあります」

厚生労働省『新型コロナウィルス感染症治療の手引き・第3版』によると、新型コロナ発生から約1年経った現在、日本で使われている治療薬は8種類ある。うち国内承認を得ているのは、エボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」と抗炎症ステロイド薬「デキタメサゾン」の2種類だけだ。伊藤氏の言うように「アビガン」や「オルベスコ」は未承認薬のため、使用は医師の判断と患者の同意に委ねらる。

コロナ治療の最前線で働く愛知医科大学病院の後藤敦医師は語る。「未承認薬はどれも確かな薬効を示すデータがない。今はまだ試行錯誤の段階だというのが正直なところです」現在の医療現場では、軽症ならアビガン、重症ならレムでシビルが投与されることが一般的とされる。関西福祉大学教授勝田氏が解説する。「いずれもウィルスの増殖を抑える目的薬で、理論上は症状の軽重にかかわらず使えます。ただ承認を受けているレムでシビルは供給量に限りがあるため、重症者に限定して投与されている」



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2022年05月07日(土) 「老いと病」に向き合った人たちは、あの時何を考えていたか

 松方弘樹 脳リンパ腫 享年74
「どんなに無様でもいいから、芝居がやりてえな」記憶が失われる恐怖と戦い続けた

「松方さんは60歳を迎えたとき、肉体の老いと映画人生の陰りを、最も感じたのではないでしょうか。自身がプロデュースした映画が軒並み失敗して莫大な借金を抱えた。私生活でも仁科亜希子さんと離婚して、財産も、子供の親権も全部失いました。その頃、杏林大学病院での健康診断で、医師に『生きているのが不思議なくらい悪い状態だ』と言われたそうです」こう語るのは晩年に松方弘樹さん(‘17年没)にインタビューを続けていた、『無冠の男 松方弘樹』の著者・伊藤影彦さん(60歳)だ。

60歳を機に、酒もタバコもやめた松方さんだが、2016年2月に頭痛を訴え入院。10万人に1人といわれる難病・脳リンパ腫が見つかる。脳リンパ腫は治療法は抗がん剤投与と放射線治療の二つで、激しい肉体的苦痛を伴う。伊藤さんは、本の出版を諦めかけていた。ところが3月、綺麗な文字で加筆修正された原稿が伊藤さんの元にFAXで届いた。「パートナーの山本万里子さんに口述筆記させて、送ってくれました。検査のため、脳に針を刺して細胞を採った直後だったそうです。松方さんの責任感の強さに頭が下がりました」

しかし、松方さんは脳リンパ腫の治療中に、脳梗塞を発症する。医師は付き添う山本さんに「回復しても、半身不随になります。役者としての復帰は無理でしょう」と秘かに伝えたという。「役者にとって大事なのは記憶だ」と常々語っていた松方さん。脳が病に蝕まれて記憶が失われる恐怖と戦い続け、何とか役者として復帰しようと懸命なリハビリを続けた。周囲に気づかれないようサングラスにマスク姿で、入院していた東大病院近くの不忍池の周りを


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