加藤のメモ的日記
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10月16日に北の湖理事長が証人として出廷した八百長裁判―。
「八百長なんて真剣に取り上げてどうするんですか。裁判までするなんて野暮ですよ、大野暮。あれは興行なんですから興行利益を出さないといけない。映画とかプロレスとかと同じもんですよ。だから八百長じゃない。興行収入を上げるための工夫なんです。アイデアなんです。そうでなきゃ、ぴったり6時に終わらないでしょう。ねェ」
『支度部屋外伝』
| 2008年12月30日(火) |
米国発世界恐慌第二幕 |
ブラックマンデー以上の大暴落と、史上最大の上げ幅を短期的に繰り返すニューヨーク株式市場の乱高下そのものが、アメリカ金融帝国の崩壊を象徴している。すでに、危機の震源地・米国では、金融パニックという“ウォール街の問題から、実体経済へのダメージ”へと、問題の火が燃え上がっている。
FRB(米連邦準備制度理事会)関係者が明かす。「全米12地区の9月の景気情勢報告を見ると、すべての地区で、銀行から企業への融資が減少した。しかもある地域では、ほとんどの業種で新規借り入れができなくなるなど、企業の資金繰りが行き詰り始めている。銀行は個人に対しても金を貸さなくなっていて、個人消費も目に見えて鈍ってきている。
実際、米家電量販最大手のベスト・バイは、年末商戦でも客が激減することを見込んで、アルバイトの数を昨年比1万人も減らすことにしたという。婦人服大手のチコズFASでは、9月の売上高が前年比16%減。GM,フォードは、9月の売り上げが軒並み前年比2割ダウンとなった。
両者は、資金繰りが危ぶまれ、株価が急落。合併も見送られたため、米国政府は“最後の手段”として両者への公的資金導入の検討まで始めている。周知のとおり、米国政府はサブプライムローンの震源地となった住宅金融専門会社2社を事実上国有化するための21兆円をはじめ、資金不足に陥りそうな金融機関に注入する25兆円まで総額140兆円以上の支出を決めている。
そればかりか前述、フォードやGMなどの金融機関以外の大企業も、税金で救わざるを得なくなっている。それら巨額資金は結局、新たに発行する米国債に頼るほかない。しかしその先には、“世界恐慌の第二幕”が待っている。
「ドルが紙屑になる危険がある」―というのは、埼玉大学の相沢幸悦教授(国際金融論)だ。「これまで米国はバブルをつくって世界の投機資金を呼び込み 財政と貿易と家計の赤字を支えてきた。それで収入が低い国民まで住宅ローンを組み、不動産価格が上がれば、車も家具も買えた。一方で巨額の国債を発行して各国に買わせ、イラク戦費など財政赤字を支えた。
それは基軸通貨のドルを世界が必要としていたから成り立ったのです。しかし金融危機でバブルが弾けて、投資資金はドルに向かわなくなり、米国債も買われなくなった。そうした中で、各社の危機救済のために米国債がさらに発行されようとしている。
しかしこれまでに発行された膨大な額を含め、米国債は本当に償還されるものなのか。ドルの価値が怪しくなってきているのです日本政府が外貨準備として保有する米国債は約55兆円に上り、日本の年間予算のおよそ7割に匹敵する。それが紙屑になりかねないのである。
金融危機のあおりで地方銀行が貸し渋りと貸しはがしに走り、資金繰りができず倒産する企業が増えている。年末にかけてもっと深刻になる。そしてその先に迫る「ドル暴落」「CDS6000兆円爆弾」の足音―。
それにもかかわらず、「日本政府には危機感がなさ過ぎる」と前出の渡辺金融相が厳しい言い方をする。「アジア諸国は深刻な通貨危機に見舞われている。だから、世界恐慌を起こさないために円資金をアジア諸国に流してドル、ユーロと並ぶ基軸通貨にし、為替リスクの分散を図るという戦略もありえる」しかし政府にはそうした広い視野にたった議論もなければ、預金の全額保護や銀行間取引の保障など緊急にやるべき非常時対応を決定するスピード感にも欠けている。
前出・FRB関係者はこう嘆息した。「破綻したリーマンのCEOは年収80億円もの高級を得ながら経営責任は問われていない。さらに資本注入を受けるゴールドマン・サックスのCEOも引き続き巨額報酬を手にするといわれている。あれだけ批判されたのに、ウォール街を牛耳ってきた投資銀行の幹部に反省の色はないんだ。しかし、それより不幸なのは合衆国や日本の政治家・金融当局に、危機を解決できる人がいないということだろう」
『週刊ポスト』 10.31
古代仏教文献の中には、人体は肉体以外に6つの体があり、7層構造になっていると記述されているものがいくつかあるという。最新のテクノロジーで、ミクロの世界を垣間見ることができるようになってきた近年、世界中の科学者は、人間の魂が微小粒子から構成されている可能性を探ってきた。それにより、心霊現象も科学的に説明可能とされ、その微小粒子の正体に関して、ある者はニュートリノであると主張し、またある者は陽電子(ポジトロン)であると主張してきた。
モスクワ・ステート・ユニバーシティーの宇宙物理学者、ボリス・イスカコフ教授(1934年生まれ)は、この分野の研究では先駆的存在だ。彼が到達した結論によると、魂は存在し不可視ではあっても、物質で構成されている。その物質の正体は、質量にして10のマイナス30〜40乗グラムと、電子よりはるかに軽い微小レプトンであるという。
そして、人間はそのレプトンのガス層に包まれ、同化しており原子核の情報を記憶するレプトンは、肉体の死後もその記憶を留めるとされる。そのため肉体が死んでも、同化していたレプトン・ガスと接することから、人々が体験する心霊現象にある程度説明がつくというのである。
ロシア人研究家のアナトリー・オカトリン氏も、さまざまな実験と計算から、レプトンガスは物質世界のすべての情報を記憶しているという結論に達している。また、人間の想念は最軽量のレプトンによって運ばれ、その伝達速度は光速すら超えるという。
そのレプトンは、波動帯ごとに極性をもち、磁石のように引力や斥力を持つ。そのことから「気」が合う、合わないという感覚はもちろん、心霊現象の多くは古典的な電磁気的特性や共鳴現象を含めた波動性で説明できるというのだ。
今後、他の科学者による追検証も必要だろうが、少なくともミクロの世界を思い描けば、微小粒子が何の障害もなく空中を移動し、情報のやり取りが行われていても不思議ではない。
……………
ミクロのレベルで動植物の皮膚を覗いてみれば、現実には外界と隔てる膜など何もないことがわかる。皮膚ばかりか、この世のすべてのものは原子でできている。原子とは、中心の原子核とそのまわりの電子から構成されている。
原子を東京ドームにたとえれば、原子核はその中央にある一個の野球ボール、電子は東京ドームの周囲を動き回るパチンコ玉のようなもので、原子はほとんど隙間だらけなのだ。つまり、我々は生きた幽霊のようなもので、体内は外界から筒抜けの状態なのである。だから日ごろ我々は幻影を見ているのだと考えたほうがよいかもしれない。
ミクロのレベルで見れば、この世はぶつかるものはほとんどなく、時折もやのように粒子が集まっているような場所があるだけなのだ。我々は周囲の空間と筒抜けであり、外部と内部は常に情報交換・交流があるといえるだろう。
重要なことは、我々は独立して自己の生命を維持しているのではなく、境界なく繋がった周囲の環境によって生かされているということだ。当然、生物と無機物のとの間にも境界は存在しない。実は、これは100年以上前にインドの天才科学者ジャガディス・チャンドラ・ボーズ卿によって、科学的に証明されていたという。これが現実で、これが生命を知る鍵なのだろう。
つまり、万物が生命を持っているというよりも、我々の肉体を含めて、微小粒子で構成される万物は常に周囲と同化しており、この世のすべての物質に生命が宿りえる、と捉えるほうが、より正確なのだろう。
そして生命は、我々の現在の科学では検出できないほど微小な粒子でできているとも想像される。それが気功における「気」ヨガにおける「プラーナ」サイ粒子、宇宙エネルギー、あるいはレプトンと呼ばれるものなのかもしれない。
『超不都合な科学的真実』
電子レンジは、ナチス・ドイツがソビエト連邦との交戦に備え、多数の軍人に食糧を供給するために研究・開発されたものといわれている。その電子レンジが我々に害をもたらす可能性はかなり前から世界各地で論議されているのだ。例えば、電子レンジから漏れ出る電磁波が人体に与える悪影響が指摘され、これに関しては改善されてきた。また、電子レンジによる加熱で食品に含まれる栄養価が減少することも、さまざまな科学者が報告している。
スイスのバーゼル近くに住むハンス・ハーツェル氏はスイスの大手食品会社に勤めていた科学者である。彼は電子レンジによって食品がどのように変化し、どのように人体に影響を与えるかを研究した第一人者である。その結論は、電子レンジで加熱・調理された食品の栄誉分は変質し、人の血液にも変化をもたらす。その変化は決して健康的な変化ではなく、人体の機能を悪化させ得る変化であった。
彼らは、スイスで8人の被験者で最初の実験を行った。まず、電子レンジで温められた食品を口にすることで、人体にどのような変化が起こるかを厳密に測定する必要があった。8週間全員同じホテルに滞在した。結果は驚くべきもので、電子レンジを利用した食物サンプルを摂った被験者には大きな変化が現れた。ヘモグロビン値の減少とコレステロール値の増加、そして白血球が短時間ではっきりと変化することも確認されたのだ。
電子レンジを利用したサンプルを食べた被験者から測定された赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球は正常の範囲内ではあったものの、かなり低く、これは貧血症を起こしやすいことを示していた。貧血とは、体内の各臓器や組織に酸素を供給するヘモグロビンが減少して、体内が酸欠状態になることである。この状態が長く続くと、細胞は生き延びるためガン化するといわれている。
実はロシアでは1957年という早い時期から電子レンジの人体への影響が研究されてきた。ベラルーシの研究所では次のような結論を下している。 �‥纏劵譽鵐犬把翰�された肉は、発ガン物質として有名なニトロソジサノラミンを生み出した。 ��電子レンジで牛乳と穀物を調理すると、発がん性を持ったある種のアミノ酸を作り出した。 �E纏劵譽鵐犬芭鼠�された食物の摂取により、血液中により多くの発がん性細胞が生み出された。 �た�物成分中の化学的変化が理由で、ガンの成長に対抗しようとする自らの免疫システムが衰え、リンパ系で機能障害を起こした �ゥ泪ぅ�ロ波の照射は、次のようにすべての食物の栄養価を著しく落とした。ビタミン、ミネラルなどの減少。フルーツと野菜に含まれる植物成分の代謝の低下。肉に含まれる核タンパク質の栄養価の破壊。
以上のことから、ロシアでは1976年に電子レンジの使用が禁止されたのであ る。今から30年以上前に、ロシアではこれだけのデータを根拠に、政府が電子レンジの使用を禁じていたわけだが、その後のペレストロイカによりこの禁は解かれ、現在はロシアでも電子レンジの使用は許されているのだが、そうした判断を下した根拠は明らかにされていない。
大抵の電子レンジは数百から1000ワット程度のパワーで食品を温める。このマイクロ波の放射により、食物の分子を破壊・変質させ、自然界には存在しない放射性分解による複合物質を生み出すといわれている。
今日の日本では、店頭に並ぶ電子レンジは極めて賢く、便利な機能を備えたものになっている。電子レンジから漏れ出る電磁波も緩和されてきた。携帯電話などさまざまな電気機器から放射される電磁波は人体に有害であると危惧されている。電磁波は2(mG)ミリガウス以上の場合に悪影響があるとされ、頭痛、肩こり、眼精疲労、などの症状が現れやすい。電磁波測定器は秋葉原などで購入できるので、簡単に測定することができる。
電磁波を強く放射する機器でも、ある程度距離を隔てれば電磁波が弱まるので、人体に無害といわれる1ミリガウス以下のレベルで利用することができる。電子レンジの電磁波は、テレビと匹敵して、2メートル近く離れないと1ミリガウス以下に落ちないといわれてきたが、近年のテレビも電子レンジも改良がなされ、1メートル以下で1ミリガウス以下に落ちる機種も増えてきているようだ。しかし、「食品の質の変化」や「加熱した食品を口にすることで生じる人体への影響」ということではほとんど改善されてないと考えられている。
これまでの研究結果でわかっていることは、電子レンジによる加熱には殺菌効果もあるが、その食品を食べることで活性酸素が増えることである。特に脂は熱を加えすぎることで過酸化脂質となるが、これはガンのもとと言われている。
資本主義経済においては、産業界と政界との癒着を一掃することはできない。人々が適度に不健康でいてくれなければ医療業界は困り、人々を簡単に健康にしてしまう薬や健康法に関する研究を認めなかったり、場合によっては妨害する傾向すらある。
電子レンジで温められた血液を輸血されて患者が死亡したことを考えれば、今の科学ではまだ充分解明されていない、「生命維持に必要かつ重要な何か」が電子レンジでの加熱で失われるか「生命維持に有害な何か」が発生することは容易に想像される。
もちろん、人間は多少の毒をも乗り越える免疫機能を備えており、無視できるレベルの問題かもしれない。しかし、環境破壊により我々の生活環境が汚染され、免疫力が衰えつつあることに加え、高齢化社会に突入している現状を考慮すれば、楽観はできない。ともかく我々が安心して電子レンジを使用できるように、メーカーだけでなく第三者機関が追検証を行い、早期に安全宣言を出してほしいものだ。
『超不都合な科学的真実』
アメリカでの二十数年の結婚の間、私は五回妊娠した。二度中絶し、長女メアリー、長男、ウォルターの次に生まれたのが、次男のアルバートだった。アルバートは物理学者だった二世の夫の希望で、アルバートアインシュタインに因んで命名した。
前回同様、出産後全身麻酔から回復するべく特別室で、徐々に意識を取り戻しつつあった私の耳に、突然周囲の看護婦の英語が飛び込んできた。「この患者さんのベービーはひどい障害で、亡くなったのよ」この患者さんというのはどうやら私のことらしいのである。(私であるはずがない)胸の中で叫びつつ私は現実の世界へ完全に戻った。が、夫や医師から聞かされた会話は、私の生んだ子は、母親が見てはならないほどの顔面障害と、致命的な脳障害があって、生後数時間で死亡したという。
「ミセス・オカダは、原爆のとき広島にいましたか?」というのが産婦人科医の質問であった。もとより私は広島や長崎へ行ったことはなかった。アルバートの死は、ことさら哀しかった。なぜかというと、私たち夫婦の不和が性格的不一致から修復しがたい段階にきていたのに、彼が生まれてこなければならなかったからだった。
そして小さいベービーは、一度として母に抱かれることもなく、生涯父と母の重荷になることを遠慮するかのように去っていったのだった。「ごめんなさい、アルバート。たとえドクターに止められたって、あなたを抱いてあげればよかったのに。本当にごめんなさいね」
あの時、私は動転のあまり、夫と医師の制止通りにした。その後、医師は、私が他のベービーの声や姿に接しないように、別の病棟に移した。アメリカの医学界はとても患者心理を重要視する。
でも、今初めて告白できるけれど、アルバートの天国行きを私は少しも辛く思うどころか、神様が彼と私たち一家四人を悲劇から救ってくださったものと解釈した。「本当はああいうお子さんは流産に終わるんですよ。たぶん、お母さんが健康なので、正常に造られていない胎児を育て続けてしまったのでしょう」という医師の言葉が、私の思いを一部軽くしてくれた。息子の遺体はその病院に献体した。
やがて帰宅した私は、彼のためにい用意したベービー用具のある部屋に、張って張って仕方のないおっぱいを抱えるようにして、入っていって泣き崩れた。すでにおっぱいが出るのを止める薬を打ってもらっているはずなのに、亡き子を想うためか、溢れるものはブラウスの胸をびっしょりにしていた。
このマンションに移ってから、不思議と見たことのないアルバートの面影が、ときとして浮かんでくるようになった。私に似て色は白いほうで、丸顔の子のような気がしたりする。
『たった一人の老い支度』
普通、辞書には”ピープル“の訳語として「民衆、人民、大衆」というような言語が羅列されている。これはイギリスの”ピープル“の訳としては正しいかもしれない。ところがよく考えてみると、アメリカ人には”人民などというものがあるわけはないのだ。
そもそも人民という言葉は、常に支配者とワンセットになっている。例えばイギリスの歴史は、国王・貴族と人民の関係史と言っても過言ではない。これに対してアメリカは」、最初から国王や貴族などいない国である。そのような国で”ピープル“を翻訳するときに、人民と訳すのは本質的におかしいのである。だからリンカーンの「人民の、人民のための、人民による政治」と訳すのは不適訳ということになる。
では一体なんと訳すべきか。それは「皆の衆の、皆の衆による、皆の衆のための政治」と訳すほうが正確なのである。もっと砕いていえば「みんなの、みんなによる、みんなのための政治をしよう」ということをリンカーンは言いたかったのである。これこそがアメリカの民主主義の本質である。
アメリカ大陸に最初に移住したのは、プロテスタントの白人たちであった。彼らは自力で町を作り、市を作った。そこには町長や市長がいなければならない。では誰が町長になるのか―”皆の衆“の中から選ぶしかないのである。また保安官も裁判官も”皆の衆“の中から選ぶしかない。
「あの人は正義感もあるし、法律にも明るいから判事になってもらおう」ということで裁判官が任命されるのである。アメリカの裁判が陪審員制度を取り入れることになったのも、この国の体質と大いに関係があるだろう。
陪審員制度とは「裁判官が有罪・無罪を決めてはいけない」という制度である。被告が有罪であるか否かは陪審員のみが決定できる。一方、裁判官の役目は、有罪と決まった被告にどんな刑を与えるかということだけである。つまり裁判官は「法律の専門家」として法廷を指揮するにすぎないのだ。
ある事件が起きて、裁判が行われることになった場合、まず始まるのは陪審員の選定である。陪審員は、そこコミュニティーの選挙人名簿からアト・ランダムに12人を選ぶことになっている。むろん事件に関係している人は除外される。
この陪審員に選ばれても、今では忌避する人が多いそうである。何日も拘束されるのに日当は数ドルぐらいしか出ない。だから陪審員に選ばれても、普通の勤め人はさまざまに理屈をつけて逃げるのだ。それで最近では陪審員は比較的時間の自由な学校の先生とか、主婦、あるいは失業中の人間というような人が多いという。だが、これも”皆の衆“の精神から見れば、そう悪いことではあるまい。
さて、こうして選ばれた12人が裁判所に呼ばれて弁護側、検察側の言い分を聞く。ただし、法律のことなど考えなくていいから日常の感覚で判断しろというわけである。裁判が一日以上にわたる場合は、すこしはなれたモーテルなどに宿泊となることもあるが、その際も新聞テレビはなく、外部との電話も許されない。そして審理が終わったら陪審員たちは別室に移って有罪が無罪かを話し合うのである。
全員一致の表決が出たら、再び法廷に戻って裁判官に結論を告げる。「無罪」となったら、直ちに被告は釈放される。「有罪」なら、裁判官が具体的な刑を決めるというのは、すでに述べたとおりである。
この陪審員制度というのはイギリス起源のものである。最初は「騎士たちの中で起こった揉め事は騎士の間で片付ける」ということから、陪審員制度が始まった。つまり国王が騎士に干渉してくるのを防ぐための制度であったわけである。
まさに「国王と人民」の構図である。これがだんだん広がって、この陪審員制度が定着したわけでだが、その考えの底には「一人の裁判官はごまかせても、12人のジェントルマンを欺くことはできまい」という常識がある。そのジェントルマンが今では市民になっているわけである。
これがアメリカの体質にもすごくあったというのは、やはり”皆の衆“でできた国家だからだろう。「殺人だろうが、強姦だろうが、法律のこむずかしい理屈で決めるのはいやだ。われわれ”皆の衆“が常識で決めればいいではないか」ということから、アメリカで陪審員制度が定着した。 これが”公判第一主義“の実態である、日本も建前では公判主義だが、実際には検事の調書(皆の衆は関与していない)が圧倒的な重要性を持っている。
『渡部昇一の世界史』
| 2008年12月25日(木) |
自分の家を忘れてしまった |
今年から、私の古い財布の袋に新たに加えられた便箋大の紙切れがある。最寄駅周辺から、私のマンションまでの地図なのだ。同じ紙には私の名前、住所、電話番号も書き付けてある。急性痴呆やそのほかの急病、事故に襲われないという保証はどこもないからだ。
現に知人の話によると、まだ60代の彼女の友人が外出中に凄い頭痛に襲われ、思わず道端に腰を下ろして耐えていたのはいいが、その後、家に帰りかけてまったく帰り道が思い出せない。何時間かして、だんな様が同じ道を帰宅し、呆然としている妻を発見して、すぐ救急車に運んだという。幸い、その女性に夫がいて、たまたま暗くならないうちに、同じ道を歩いて帰ってきたからよかった。
一人暮らしの私だったらどうなっていたことかと心配になってきた。以前から一人暮らしでボケてきたら、という難問に、私はどうしたものかと思いをめぐらしてきた。実際に、これは一人で生活する中高年、特に女性は男性よりボケになる率が高い、といわれるので最大の関心事の一つではなかろうか。
老人の孤独死や餓死のニュースに、私たちは哀れみを感じながらも、すぐ忘れ去っていく。そうしたニュースや社会現象に私は去年よりもっと敏感に、そして、来年はさらに切実な思いで考えさせられていくであろう。
人は自分が年をとり、体が不自由になりはじめて老後という時期があることを実感するのだ。60代に入っても、まだ老後や老人のことが心から理解できるわけではない。私自身、2年前に老後の本を書くまで、いや書いたあとも、わかっていないことがたくさんあって、その差に驚いているぐらいなのだから。
……………
●ボケと老化防止・進行抑制に絶対効くのは、、実は「ビタミンE」なのを身をもって実感したことをお伝えしたい。これこそ私の秘密兵器だったのだ。
●日本では、6月に65歳以上の自殺が多い。アメリカでは、どの年齢層でも家族団らんの習慣のあるクリスマスを迎える12月が多い。独居即孤独死ではない。ひとりで生活できることは、自由を好む人にはうれしいことなのだ。一人暮らしの人はすべての行動を自分単位でするからボケにくいと、テレビ出演回数の多い医師が最新情報として発表している。
●私のボケ的症状がすっかり消え失せたのは、ガン予防、血のめぐりのよい食品を意図的に食べたことにもよるのかもしれない。物忘れに効く葉酸が多いバナナやほうれん草も加えた。
【98年前期、アメリカで発表されたガン予防食品】 ●うなぎ、一ヶ月一串、白焼きでも。ビタミンE、C 、セレンを含む ●にんにく、一日一片。熱を通して。アメリカではガン予防食品の第一位に置かれ、大豆類が四位。 ●マンダリンオレンジ、一日一個が乳がんに大変効果あり。
●コレステロール(次の数字以上が要注意) 総コレステロール220�唹幣� LDLコレステロール(善玉)120以上 HDLコレステロール(悪玉)40未満 中性脂肪 150以上
一日200キロカロリーの運動が最低必要。ご飯一杯分で200キロカロリー。これを消費するには歩行40〜60分。水泳14〜35分。階段昇降30分。縄跳び10〜20分。サイクリング35〜50分。速歩30〜40分。
自分を守る方法は、完璧な計画などなく、万一うまくいかなかったとき、長く落ち込まずにはね返せるかどうかにある。最悪の事態にも、どこかに小さくても希望の光が見出せるものなのである。命あってのものだね。
こうしてたった一人で食べる食事は充分美味しいことを、絶叫したいくらいである。よく専門家が、一人で食べるほど寂しいことはない、などというのは真っ赤なうそである。仲の悪い相手と口論をしたり、一言も口を利かずに食べる食事のほうがずっと体に悪い。
ちなみに、私が生活するN市では福祉協議会のもとで70歳以上の独居老人にわずか年8回だが給食サービスを行っている。利用者が給食を年8回もらうことより、それを通じて外界との接触ができるところにメリットがある。人と話す機会は貴重なのだから。
だが、今回七月の猛暑の日々から始まり、肩痛、ブリッジのトラブルによる歯肉炎、仕事のスケジュールから来る睡眠不足と、かってない疲労感を長い間治せないでいたとき、やっぱり人間の幸せは体の状態にあるなあ、と改めて感じた。健康とまではいわない。そんなつらくなく日常の雑事を片付けられる、こんなことでけっこうなのである。
とくに、美肌に直接関係のあるビタミンEとCに、体を作る一番大切な材料のタンパク質をよくとること。中でも「みるみる若返るコラーゲン」が、新マル得美肌ヘルパーである。新陳代謝促進により重要な働きをするコラーゲンは骨をしなやかにし、床ずれを防ぎ、美肌、育毛、老化防止に最高。
ところがコラーゲンというのは、人間が無視したり、捨てることが多かった骨、軟骨、内臓、腱、皮などにこそたっぷり入っていて、つい最近まで価値の低い低タンパク質だと信じられてきたのだが、日進月歩の科学の力でにわかに脚光を浴びるようになったのだ。
人は自分が年をとり、体が不自由になりはじめて初めて老後という時期があることを実感するのだ。私自身、二年前に老後の本を書くまで、いや書いたあともわかっていないことがたくさんあって、その差に驚いているぐらいなのだから。
『たった一人の老い支度』
| 2008年12月24日(水) |
究極のワクチンが握りつぶされた |
ガン、エイズ、心臓病をはじめとする数々の難病を99%の確率で治してしまうワクチンが存在していた。しかし実際そんなワクチンが存在したらそれは、医師、病院、薬の必要性が圧倒的に少なくなることを意味する。医療業界にとっては大打撃であり、多くの人々が職を失うばかりでなく、世界的な大混乱が予測される。オーストラリアの医学博士サム・チョワーク氏はそのような発見をしてしまったが故に、、大きな災難に見舞われることになった。
1995年夏、アメリカのコロラド大学、UCLA、シーダーズ・サイナイメデイカルセンターでは、いかなる治療法でも効果をあげることのできなかったガン患者に対して、彼の開発したワクチンを投与する臨床実験が試みられた。結果は、99%以上の患者にすぐれた効果が現れる驚くべきものであった。その実験に関わった医師たちは皆興奮して、チョワーク博士の開発したワクチンの奇跡的効果に感激をあらわにした。自分が開発したワクチンの効果が超一流の医療機関で確認されて、自信を持ってオーストラリアに帰国したチョワーク博士は、全世界に向けてまさにその成果を発表する段階であった。
ところが、新聞のインタビューは突然キャンセルされ、オーストラリア医学界協会は、明らかな嘘をつく詐欺しであるとして、チョワーク博士を非難し始めた。研究成果を追検証する医療機関に10万ドルの資金提供をするという彼の申し出はことごとく無視され、彼の研究に協力していた医学者たちですら態度を一変させると、共同研究の継続を拒否してきたのだ。
チョワーク博士の研究は、現在の医学界においては常識を逸脱したアプローチであり、その驚異的な効果は医薬品業界を揺るがすものだった。チョワーク博士の焦点は、動物の免疫能力(血清)を安全に利用するアプローチと人体に無害な感染性を利用して、患者自身が持つ免疫能力を発動させるアプローチとに絞られた。簡単に説明すれば、病原性のない生体を体内に注入すると、それがガン細胞のような目標となる細胞にくっつき、包み込むようになる。
そして患者自身が持つ免疫能力で危険性の生体を破壊すると、その内部に取り込まれていたガン細胞も同時に消えてしまう。奇跡のようなガンの治療法を、チョワーク博士は遂に完成させたのである。こうして1994年秋より始めた実験は大きな成功を収めて、医学界より極めて好意的かつ積極的な反応を得ることができた。CSMCの所長、UCLA医学部教授、さらにコロラド大学、ストックホルム大学等の医療機関でも、チョワーク博士の研究とワクチンの効果が、臨床実験を含めて充分確認されていた。このままいけば、チョワーク博士は20世紀最大の発見をした医学者として賞賛されるはずだった。
ところが、チャチョワーク博士の名声が広まると同時に災難も彼を襲うことになった。メキシコのあるクリニックが博士の名前を利用してワクチンと称する偽者を販売し始めた。そのクリニックは患者にただの水道水を高額で売りつけていたのだが、数人の患者が死亡したために、メキシコ政府にクレームが届くほどの事態に発展した。博士はそのクリニックを訴えて、最終的にはそのクリニックは営業停止に追い込まれたのだが、博士にとっては大きな痛手であった。
最も悪質だったのはCSMCで、博士の実験が順調に進むとわかった時点で、彼の理論を病院側が独自に発見したものとして、ジャーナルに掲載していた。しかも99%以上という驚異的な治癒率を誇った臨床実験のデータ公表を拒み、博士が開発したワクチンの大半を没収までしているのだ。
そこで秘匿されたデータの公表、奪われたワクチンの返還、そして名誉回復のためにもチョワーク博士はCSMCを訴えた。裁判ではCSMCの言い分の矛盾が次々と暴露されたばかりか、博士のワクチンのおかげで奇跡的に癒された患者たちが証人になり、彼の信憑性が高まることになった。結局、チャチョワーク博士は勝訴したわけだが、それでも失ったものの方が大きかった。何しろ膨大な時間、お金、労力をかけて開発した大半のワクチンがなくなってしまったのである。一から製造を始めるには少なくとも数年は要する。
もっと早い時期に臨床実験のデータが公表されてこの治療法が普及していれば、どれだけ多くの命が救えたことか。さらにチャチョワーク博士に災難が襲った。CSMCは判決を不服として控訴すると2001年9月には賠償金が1000万ドルから1万ドルに大幅に減額する判決が下った。勝訴したとはいえこの判決は事実上博士を破産させた。ワクチン開発に必要な生体すら購入できない金額であり、もはや博士には上告する資金も体力もなくなっていた。チャチョワーク博士に災難をもたらしたのは、過去に例のないユニークな研究を支持しないアカデミズムの世界と、効果のありすぎる治療法を歓迎できない巨大な医療業界である。その証拠にチャチョワーク博士の研究を支持してきた世界各地の医療機関が突然態度を一変させ、口をそろえて直接博士と関係ない医療機関やニュース・メディアまでもが一斉に彼を非難した。
どうやら世界中に監視機関が存在し、効果のありすぎる治療法の発見や、歴史を覆す発見が行われると、そのような研究者の信用を落とす手段が瞬時に講じられ、専門の研究機関はそれに関わらないよう通達を受ける現状があるようだ。そもそも、医学的大発見をするのが大きな医療機関の研究者に限られていること自体、不自然だ。チャチョワーク博士のように、自らの努力で資金を得て、研究を続けてきた個人の発見が大きく報道されることはないのである。医療機関自体が一種の監視機関として機能し、そのような機関に所属せずして、世界に研究成果を公表することすら困難な状況が存在するのは、まことに残念なことである。
ケイ・ミズモリ『超不都合な科学的真実』
一般的に抗がん剤は「ガンには効かないが、株には抜群に効く」と揶揄されるほどである。昭和50年から51年にかけて、認可された二つの抗がん剤のケースを見るとそれがどんなボロい商売かわかる。「中外製薬」が開発販売した注射薬の「ピシバニール」は売上高3400億円。呉羽化学工業が開発した「クレハ」は売上高1500億円。ゼリア新薬500億円。三共が開発したクレスチン500億円。丸山ワクチン30億円(現在使用者3万人いずれも推定)。
ともかく、ピシバニールとクレスチンの売れ方は凄まじく、発売10年間で1兆円を上回る売り上げを記録した。なかでもサルノコシカケの培養菌糸から抽出したクレスチンは副作用が皆無で、しかも内服薬という利便性もあり、57年には年間売り上げが500億円と、全医薬品の中の第一位に躍り出た。
しかもトップの座を62年まで6年間も譲らず、日本医薬品史上、最大のヒット商品になっている。
『置き去り20世紀の奇談』
| 2008年12月22日(月) |
あの戦争はなんだったのか |
盧溝橋から始まったシナ事変(日華事変)はずるずると拡大していったが、その一方で日本を取り巻く国際環境はますます悪化していった。気がつくと日本はABCD包囲陣に取り囲まれて、石油をはじめとする戦略物質がまったく入ってこなくなっていた。Aはアメリカ、Bはイギリス(ブリテン)、Cはシナ(チャイナ)Dはオランダ(ダッチ)である。オランダは今のインドネシアを植民地にしていた。
最近の研究によると、この包囲網を画策したのは、どうやらイギリスのチャーチルだったようである。第二次欧州大戦は1939年、ドイツのポーランド侵攻によって始まったわけだが、ドイツ軍の圧倒的な強さに、イギリスは風前の灯といったありさまだった。チャーチルが首相になったのも、連敗につぐ連敗でチェンバレンが政権を放り出したからであった。
このような状態を見てチャーチルが考えたのは、「イギリスを救うためにはこの戦争にアメリカを引きずり込むしかない」ということであった。だが当時のアメリカはとうてい参戦する見込みがない。というのも第一次大戦のとき、連合国の一員として参戦したけれども、結局は何の見返りもなかった。もうヨーロッパの戦争などごめんだ、という声が国民の間で圧倒的であったからだ。ルーズベルト自身「絶対に参戦しない」という公約で大統領に当選したからである。
そこでチャーチルは、まず太平洋で日米戦争が起こるようにしむけるという迂回作戦をとることにした。アメリカが日本と戦争を始めれば日本と同盟関係にあるドイツはアメリカと自動的に戦うことになる。―それがチャーチルのシナリオであった。
もちろん、放っておいても日米戦争が起こるわけではないし、アメリカが日本に宣戦布告するということもありえない。あるとすれば日本がアメリカに戦争を仕掛けることしかない。そこでチャーチルはアメリカやシナを説得して、ABCD包囲網を作ったのである。
戦略物質つまり、近代工業に必要な物資、中でも石油がなくなれば日本はいつか“何か”を始めるはずだと読んだチャーチルの計算は正しかった。1941年12月8日、ついに日本は真珠湾攻撃を行う。日米開戦であった。
渡部昇一『渡部昇一の昭和史』
ホーリー・スムート法をきっかけにして始まった世界経済のブロック化、そして「天皇制打破」を唱える共産主義の恐怖―昭和初年において、このような状況に対して最も危機感を募らせたのは、満州にいた日本陸軍、すなわち関東軍の将校たちであった。彼らは満州北方で直接ソ連軍と対峙していたし、また満州内部では蒋介石や、張作霖といったシナ軍がいたるところで反日行動を行っていて、日本人入植者(それには多数のコリア人も当然含まれる)の声明や財産が常に危険にさらされていた。 当時の日本政府は、幣原喜重郎外相の方針で、徹底した国際協調外交を行っている。それは「軟弱外交」といわれたほどで、シナ大陸で日本人居留民の生命が危険に陥っても武力を用いず、話し合いで解決しようとしたから、関東軍将校は「日本政府は頼りにならない」と思うようになった。
このような事態を解決するために、関東軍は昭和6年(1931)9月18日、満州事変を起こし、さらに満州国を作ったのである。もちろん日本政府の方針をまったく無視し、出先で勝手なことをやった関東軍将校の行動は暴走としか言いようがない。この暴走は、陸軍の中央でさえ知らないところで起きたのであるから、事はさらに重大である。
このような事態になったのはもとはといえば、首相も内閣も規定されていない明治憲法の欠陥に起因する。この欠陥に気づいた一部の海軍高官は、昭和5年(1930)のロンドン軍縮会議をきっかけに、いわゆる統帥権干犯問題を起こした。
ことの起こりはイギリス、アメリカ、日本の海軍力(軽巡洋艦と駆逐艦)を、およそ10�10�7の比率にすることに反発した勢力が「軍事に関することを政府が決めるのは、天皇が軍隊を統帥する権利を犯すものである」と騒ぎ立てたことであった。この背景にあったのがプロシア式の明治憲法であった。
こうした議論に対してロンドン会議の5年前に四個師団を廃止され、軍縮を心配していた陸軍も深い共感を覚えた。そして彼らも憲法を盾に「政府のいうことを聞く必要はない」としたのである。陸軍首脳は関東軍の暴走に激怒したが、それは元をただせば、国家全体の指揮系統を乱した彼ら自身の責任なのである。
政府の言うことも聞かず、暴走した関東軍の責任は重い。しかし彼らが満州で行ったことがはたして後世言われるようにすべて”侵略行為“であったかといえば、それは違うのではないか。
東京裁判では、満州事変以後の日本の行動はすべて侵略と決め付けられたが、この当時の日本軍の行動は、当時の先進国と呼ばれた国ならどこでもやっていることである。同じことを日本がやれば侵略で、欧米がやれば侵略でないという理屈がどうしてできるのであろう。田母神前空幕長が「わが国が侵略国家だというのは濡れ衣だ」と発言したが彼の発言は正しいのである。ただ政府の統一見解とは違った。
そもそも、当時の満州で日本が軍事行動を起こしたことについては、国際法上何の問題もないのである。といのも第一に日露戦争のポーツマス条約において、日本はロシアから満州国における権益を譲られている。これは当時のシナ政権も承認したことであって、何も不法に満州に入っていったわけではない。しかも満州にいた日本人が満州事変当時、品人によって危険な状況にあったのも動かしがたい事実である。
このころのシナ大陸は軍閥が割拠しまた中国共産党もいて乱れに乱れていた。しかもアメリカの排日政策に勢いを得て、シナ人の間には排日・侮日の気運が高まっておりことあるたびに日本人に危害を加えていたのである。
その一例をあげれば、満州事変が始まる三ヶ月前の昭和六年六月には視察中の現陸軍将校がシナ人に殺されるという事件が起きている。さらにそれから一週間もたたないうちに、今度は満州の万宝山でコリア人(すなわち日本人)の農民とシナ人農民の衝突があって、、コリア人たちが中国官憲の弾圧に遭うという事件があった。
この事件は満州全土の日本人に危機感を与えたし、また『朝戦日報』で誇大に報道されたために、コリア全土で反シナ暴動が起き、平壌では百人以上のシナ人がコリア人に殺された。関東軍が満州事変を起こした目的は、このような危機的状況を解決するために、シナの軍隊や匪賊を満州から排除することにあった。
現地の居留民に危害が及んだ場合、本国政府が彼らの安全を守ろうとするのは 、今日の世界でも当たり前に行われていることである。そして、そのために軍隊が出動するというのは、当時の国際社会では広く認められていたことであった。
北清事変のとき、北京や天津にいた居留民を守るために、イギリスや日本などの連合国が出動したのもその一例である。このときの連合軍は清国軍隊と交戦しているわけだが同時、それを侵略だといった人はいない。現在でもパナマにいるアメリカ人の生命や財産に危険が及べば、アメリカ政府は相当強行なことを行うであろうし、またアメリカの世論は沸騰するはずである。
それと同じように関東軍はコリア人を含む日本人居留民の安全を守るために実力行使をしたのである。これは外交上、とくに非道なことをやったとはいえないのである。しかも関東軍は満州を制圧したまま居座ったわけではない。満州地方の安全を守るため、溥儀を迎えて満州国を作った。これも当時の国際常識から言えば、非常に穏健な方法である。
北清事変においても、義和団と清軍を制圧した連合軍は、事後処理として清国に対して賠償金を課し、また条約を作って二度と同様のことが起きないように約束させた。このときの事後処理と同じことである。もし居留民保護を口実にして、関東軍がそのまま満州占領を続けていれば、それは外交上多くの問題を引き起こしたであろう。火事場泥棒のようなもので弁解の余地はない。侵略といわれても仕方がないことである。
そのいい例が」、満州事変の10年前の1915年にアメリカがやったハイチ侵攻である。この時アメリカは「米国人居留民を守る」という口実でハイチを武力制圧しそのまま19年にわたって占領し続けた。これはどんなに言いつくろったところで侵略であろう。
だが関東軍は19年も居座らなかった。満州事変からわずか一年半後に満州国の建国宣言が行われたのである。これは事後処理としては決して悪くないし、民族自決の観点からいえば、むしろ筋の通った話である。そもそも満州という土地は、本来シナの領土とは言えない。この地方は元々、清国を作った満州族(女真族)の故郷でありシナの本流である漢族が所有権を主張できるようなところではない。
しかも当時の満州国は極端に人口密度が少なかった。英語で言うところの“ノーマンズ・ランド”で日本人のみならず、シナ人やモンゴル人が急速に流入していた。きちんといた政権が存在しないままこのような大量流入が続けば、土地の所有権などを巡って必ずや国際紛争が起こるはずである。
満州に満州族の本来の皇帝である溥儀が統治者となるアイデアは民族自決のみならず、国際紛争を未然に防ぐといううえでも優れたものであった。例えば、アメリカが西部開拓において「もともとこの土地はインディアンのものだから」ということで、インディアンの酋長が治める自治区を作ったかということを考えてみればいい。無論、アメリカは今日に至るまで、そんなことを一度たりともやっていない。これに対して、日本軍は満州に満州族の自治区を作ろうとした。どちらのほうが“文明的”であろうか。
たしかに満州国は、日本の傀儡国家であった。だが、外交権や軍事権を日本が預かったということを非難するのであれば、同様に大英帝国も非難されなければならない。大英帝国はオーストラリアやニュージーランドの宗主国ということで、これらの国々の外交権や軍事権を長い間預かっていたではないか。
さらに言えば、戦後のアメリカはパナマのノリエガ将軍を武力で追い出し、新米的な指導者を据えた。また、ハイチに侵攻してセドラ司令官を追放し、アリスティド大統領を復帰させている。大義名分は「民主主義の回復」であっても、これは親米的な傀儡政権を作っていることにほかならない。しかも、溥儀は無理やりに皇位に附けられたのではない。彼は自らの意思で満州国皇帝になったのであり、それを傀儡国家呼ばわりにするのは溥儀の意思をまったく無視している。
渡部昇一『渡部昇一の昭和史』
| 2008年12月20日(土) |
アポロは月に着陸した |
アポロ計画では、11号、14号、15号がレーザー照準反射鏡を搭載し、それを月面に設置している。そして実際にこの装置を利用して日本でも、東京天文台や日立基礎研究所などが、地球と月の間の正確な距離を測定している。アポロが月に着陸したのは間違いなく事実なのである。
今の私たちが知る情報は、大きく偏向している。現在の世界総人口は63億人だが、中国とインドだけで25億人、アフリカや南米大陸、アラブ圏を含めると地球総人口の90%を有色人種が占めており、白人種は一割にも満たない。
なのに私たちが知る世界情報の大部分はアメリカやヨーロッパの白人圏からもたらされるもので、情報だけ見ると世界は白人に占められているように錯覚する。言い換えれば、彼らが情報を独占し左右しているのだ。
「情報が存在しないことは事実が存在しないと同じ」という。じぶんのまわりのことは目で確かめることができるが、見えないことはマスメディアの情報に依存するしかない。情報が真実ならまだよい。しかし911やイラク攻撃に見られるように、国家的なプロパガンダ(偽情報)が意図的に流されるとどうだろう。
プロパガンダとは「うそを真実と思わせる」ことで、私たちは知らないうちにウソを真実と信じ込まされているのだ。その最たるものが宇宙(UFO)情報で、地球上のことならたとえ南極でも北極でも、私たちは現場に行って調べることはできるが、大気圏外のような宇宙になるとNASAの情報に依存するしかない。
私たちは悲しいことに、それがウソであってもNASAの発表を信じる以外に方法がないのである。NASAが設立された1958年当時、ワシントンDCの『ブルックリンズ研究所』が政府の要請によってアポロ計画による宇宙探査に関する「ブルッキングス・レポート」を作成して上院に提出した。
そこでは多くの文面を割いて、宇宙・月探査における地球外文明との遭遇、建造物や遺蹟などの報告は宗教原理主義者や科学信奉者団体には大きな危険を生むとし、徹底した情報操作の必要性を強調している。このレポートが、アポロ以降のNASAの基本姿勢になったことは間違いとされている。
NASAはアポロ計画前から、月UFO基地の存在を知っていた。だからこそ当時、突撃計画とまで揶揄されたアポロ計画が実行されたのである。現在、お隣の中国も有人宇宙船を打ち上げて、月への友人探査を計画している。となると隠蔽されているUFO情報の公開も、近い将来に実現の可能性が高い。かって日本のように、情報の鎖国状態は永久には続かないのだ。
コンノ・ケンイチ『異星文明の巨大証拠郡』
| 2008年12月19日(金) |
朝食はニンジンジュース |
朝食は英語でbreakfastという。これは、「fast(断食)をbreak(やめる)食事」という意味である。私たちは夜食をとらないかぎり、夕食から翌日の朝までは何も食べずに過ごす。どんなに食生活が乱れた人でも、睡眠中は何も食べない。短い時間であれ断食をしているという状態だ。
断食経験のある人ならご存知のとおり、数日間の断食をした後の一食目は薄い重湯からはじめ、次に重湯、おかゆと徐々に食事の量を増やしていく。断食後にいきなり普通食を食べたら、嘔吐、下痢、腹痛などを起こしたり、名状しがたい不快感とだるさでつらくなったり、悪くすると腸ねん転を起こしたりする。これは休息していた胃腸にいきなり食べ物を入れると、胃腸が対応できないからだ。
それと同様に、朝食はいわば「ミニ断食」をした後の一食目ということであるから、この考えであれば、食べたくない人は食べる必要は毛頭ないし、たとえ食べたい人でも高脂血症や糖尿病、脂肪肝、痛憤など栄養過多病で悩んでいる人は食べる必要なまったくない。
ただし、現代の医学者や栄養学者は「朝食は一日のエネルギー源になるし、朝は体の動きを統合している脳に栄養を与えなければならないので、必ず食べるべし……」と主張する。いったいどちらが正しいのだろうか。
脳や筋肉をはじめ体のほとんどの細胞のエネルギー源は、ほぼ100%が糖分に由来している。したがって糖分が決定的に不足すると起こる「低血糖発作」は存在するが、タンパク質や脂肪が不足しても「低蛋白発作」や「低脂肪発作」は存在しない。だから脳の覚醒と全身の細胞の活動のためには、朝は糖分さえ補えればいいということになる。
そこでニンジン二本とりんご一個で作る生ジュースは、糖分、ビタミン、ミネラル、水分を充分に含んでおり、吸収に際しても、睡眠明けで断食状態から目覚めたばかりの胃腸に負担をかけないので一番いのである。
1979年に、スイスのチューリッヒにあるベンナー病院に勉強にいったときに驚かされたことがあった。」この病院では1897年の設立以来、肉、卵、牛乳、バターなどの動物性食品は一切食事に出さず、黒パン、ポテト、ナッツ、生野菜、漬物、岩塩、蜂蜜などの自然食品に加え、毎朝のニンジン・りんごジュースを患者にとらせるだけで、世界中から集まってくる難病・奇病患者を治しているという事実だった。
当時の院長のリーヒティー・ブラシュ博士に「なぜニンジンジュースがそんなに効くのですか」とたずねたところ「このジュースは、人体に必要なビタミン、ミネラルをすべて含んでいるからだ」というのが答えであった。
「ニンジン」の学名はDaucus Carrota というが、このDaucusというのは「温める」という意味のギリシア語である。漢方の陰陽論でも、赤い色をして硬い根菜類のニンジンは体を温めてくれる。また、糖分も存分に含んでいて、朝、いまだ眠りから充分に覚めやらない脳をはじめ、体の全細胞に糖やビタミンやミネラルを供給し、熱を与えて一日の活動をはじめる原動力になるのである。
ただ、体を温めるニンジンと、果物ではあるが北方産で体を冷やす心配のないリンゴといえども、ジュースという水分にするとまれに冷えを感じたり、胃のむかつきや冷えから来る肩こり、頭痛を訴える人がいる。そういうときにはこの生ジュースの量を減らし、生姜紅茶に黒砂糖かハチミツを入れて飲むといい。
これならば糖分を充分に含んでいるうえに、体を温める生姜紅茶が相乗的に働く。体温が上がるため午前中特有のだるさやうつ気分が取れ、排尿が促されて血液が浄化されるからである。朝、ニンジン・りんごジュースを作る時間的余裕のない人や、飲むと体が冷える人は、この生姜紅茶を1〜2杯飲むだけでいい。
……… そばは消化吸収がよく、捕食の一食目としては胃腸に負担がかからない。そばには糖分及び八種類の必須アミノ酸をすべて含む優秀なタンパク質、ビタミンやミネラルが存分に含まれるうえに、北方産で赤い色をしているので、体を温める作用にすぐれている。
このように必要な栄養分をとりながら、しっかり体を温める点で理想的な捕食メニューなのである。これに七味唐辛子やネギをたっぷりかけて食べると、ネギの中に含まれる硫化アリルや唐辛子のカプサイシンが血行を促進し、体を温めて発汗作用を発揮するために血液をきれいにしてくれる。
またワサビには食欲増進効果のほか、大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌などに対する抗菌効果があり、食中毒を防ぎ整腸作用を促す。加えて胃や十二指腸の予防や改善にも役立つ。
『体を温めると病気は必ず治る』
| 2008年12月18日(木) |
ガン―血液の汚れ ソバ 生姜について |
西洋医学的な立場では動脈硬化、高血圧、血栓、結石などはすべて体にとって悪い反応(病気)だとみなす。そのため西洋医学では、そうした症状に対しては手術で切除したり、薬物で抑えたり表面の現象を消し去ろうとする。つまり、病気の原因については云々せず、結果を取り去ろうとする。しかし、血液の汚れはそのまま残ってしまう。こうなると、残っている血液の浄化法としては、出血させることと、一か所に汚れを固める方法くらいしかない。
この二つの血液浄化法が具現された病気がガンである。ガンの特徴的な症状として出血がある。喀血(肺がん)、吐血(胃がん)、下血(大腸がん)、血尿(腎臓、膀胱がん)不正出血(子宮ガン)などは、ガンが必死に浄血を図っている様子と考えてよい。つまり、出血によって汚れた血液を体外に排出しているわけだ。また、汚れを一ヶ所に固めてできたものがガン腫である。
アメリカの医学者で栄養学者でもあるパーボ・アイローラ博士や、日本の自然医学界の最高権威・森下敬一博士は「ガンは血液の汚れの浄化装置である」という考えを主張してこられたが、東洋医学的視点からすると、まさに肯定できるのである。その他、胃潰瘍の出血や脳出血、小さいところで鼻血や痔の出血、歯肉からの出血、月経過多なども血液浄化の一つと考えてよい。
出血はもちろん、直ちに医学的処置の必要がある脳出血や潰瘍からのものなどもあるが、これらは病気であるというサインと同時に、血液が汚れているというサインでもある。したがって、こうした出血性疾患の根治療法は、血液をきれいにすることに尽きるわけである。
………
ソバは消化がよく、胃腸に負担がかからない。また糖分及び八種類の必須アミノ酸をすべて含む優秀なタンパク質、ビタミンやミネラルが存分に含まれるうえ、北方産で濃い入りをしているので、体を温める作用に優れている。必要な栄養分をとりながら、体を温めると言う点で理想的な捕食メニューである。
これにネギや七味唐辛子をタップリかけて食べると、ネギに中に含まれる硫化アリルや唐辛子のカプサイシンが血行を促し、体を温めて発汗作用を発揮するために血液をきれいにしてくれる。また、ワサビには食欲増進効果のほか、大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌などに対する抗菌効果があり、食中毒を防ぎ整腸作用を促す。加えて胃や十二指腸潰瘍の予防や改善にも役立つ。
温かいワカメそばやトロロソバにすると、さらに効果が倍増する。ワカメにはさまざまなビイタミンやミネラル、食物繊維が野菜よりもずっと多く含まれており、降圧作用や抗コレステロール作用を有するアルギン酸や抗がん効果のあるセレニウムなども含まれている。山芋には滋養強壮作用を有するネバネバ成分のムチンや血糖を低下させる成分をはじめ、消化酵素のジアスターゼやアミラーゼも含まれている。
漢方薬には2000年の歴史がある。その漢方薬の中で、7〜8割に生姜が含まれている。風邪薬の葛根湯、胃薬の安中散、肝臓薬の小さいこ湯、胃腸の薬などである。「生姜なしには漢方は成り立たないと言われるゆえんである。なぜなら生姜には、「気、血、水」の流れが悪くなると疾病が起こるとされているからだ。
「体を温めると病気は必ず治る」石原結実
イルカは人間なみの頭脳を持ち、高度の知性を持っていると考えられている。イルカ同士は音声言語をを用いて情報交換しており、水槽同士をパイプでつないでやるとイルカ電話による情報がちゃんと伝わる。イルカは人間とも情報交換しようと思っているらしく、人間と接触を続けると、人間と同じような笑い声をさかんに出すようになる。
人間のほうでもう少しイルカ語を研究すれば、いずれ人間とイルカは高度の知的内容を持つ会話を交し合うことができるようになるに違いないというのが、リリーの考え方で、この本はその研究の記録である。もしそれが可能になれば、人間は万物の霊長でこの世で唯一の知性ある存在という、人間の勝手な思い込みが崩れて、コペルニクスの地動説と同じくらいの衝撃を、人間に与えるにちがいないとリリーはいう。
“イルカ語”の研究がいろんな角度から進められているが、イルカ語のロジックと人間のロジックが根本的に違うらしく、彼らが相当の内容ある情報交換をしているということはわかるが、言葉の構造がわからないというところで研究は足踏みしている。
ジョン・C・リリー『イルカと話す日』
戦争責任問題や日本人拉致問題などで、日本と韓国の間に摩擦が起きるとすぐに向こうの人の反応に、日本は豊臣秀吉以来、朝鮮を侵略してきた侵略国家だというような声が出てくることが多い。そんな昔のことまで引っ張り出さなくてもいいのではないかと思うが、北島万次『豊臣秀吉の朝鮮侵略』を読むと、韓国の人たちにそういうこだわりが残っているのも無理はないという気がしてくる。
秀吉の「ことごとく彼国人を殺し、彼国をして空地とさなん」(小早川秀秋に与えた指示)という命令に従って、どんどん朝鮮人が殺されたのである。朝鮮人を殺した数が戦功となった。その数を確認するため「鼻切り」が行われた。切った鼻を軍目付けの元に差し出し、数を確認して鼻請取状をもらった。その鼻請取状が今でも残っており、写真版で収録されている。
鼻は塩漬けにして石灰をまぶし壷に詰めて秀吉のもとへ送られた。鼻は死体から切り取っただけでなく、生きてる人の鼻もどんどん切った。そのため「其の後数十年間、本国の路上に鼻なき者甚だ多し」と当時の資料にある。
また人狩りも盛んに行われた。朝鮮人強制連行がこの当時から行われた。朝鮮から撤退する日本軍の船には、日本兵と強制連行される朝鮮人がほぼ半々だったという。それが本当なら、朝鮮遠征の日本軍は約14万人だったから、大変な数の朝鮮人が連行されたことになる。
連行された朝鮮人は主として農業労働者として働かされたが、かなりの数の人がポルトガルの奴隷商人に売られ、ヨーロッパへ転売されたという。
北島万次『豊臣秀吉の朝鮮侵略』
我々は吸収力と記憶力を使って学習し、それによって頭の中に蓄積されたものが知識である。この知識をもとにして推理力と創造力を使って考え、処理し、解決する。これが知恵である。知恵というのは、現場に活用する力である。豊かな創造力、推理力の持ち主の記憶脳には、データベースとしての「知識」がびっしりと詰まっている。どんなすぐれたアイデアも、最初に記憶ありきというわけである。
無から有は生じない。まず基本的な記憶量を蓄えていないと、何かを「創り出す」ということはできない。記憶という、いわば基礎建築のようなものがベースにあってはじめて、「創造性」という柱も「企画力」という屋根もつくのである。記憶とは重要な過去のファイルである。すべては記憶からはじまる。
右脳を使わず左脳ばかりに頼っていると、ますます大脳は老化していくばかりである。なるべく右脳を使うことを工夫しなければならない。それにはスポーツをやったり、音楽を聞いたり、ゲームをしたりすることが右脳によい刺激を与えることになる。右脳刺激は大脳全体の働きを常にイキイキとさせ、私たちがものごとを記憶するのに最適な状況をを用意してくれるのである。
記憶力はトレーニングによって大きく高めることができる。記憶力を高めた人たちの話を総合してみると、知らず知らずのうちに、自分なりの記憶のコツを身につけ、それをうまく活用しているうちにいつの間にか記憶力が高められた、という。
現在、活用されている記憶術の多くは主として「連想」を意識的に活用した方法である。
私たち生物の生命は、記憶によって守られている。したがって、記憶のよしあしは私たちの生命を支配しているといってもいいすぎではない。記憶力をよくする第一の条件は「まず記憶しようと常に思い続けることである」目の前を通り過ぎるすべての対象物を、ただの一過性のものとせずに記憶することである。記憶しようとする働きかけはやがて習慣となり、神経を研ぎ澄ませることになり、脳細胞は当然活発になる。
樺 旦純『記憶力がグングン高まる』
参勤交代とは例えば加賀藩の場合、参勤交代の行列は二千人ないし四千人で構成された。それだけの人間が金沢から江戸まで大きな荷物や籠をかつぎながら歩いていくというのは大事業だった。当時の宿場は、旅籠が二十軒程度だから、とてもそれだけの人間を収容しきれず、近郷近在にわたって分宿しなければならなかった。
毎日、寝具の調達各種資材の調達が必要だった。江戸まで大きな川がいくつもあったが、戦略上の理由で橋がかかってない川が多かったから、仮橋をかけたり、多数の渡し舟を調達しなければならなかった。それやこれやで、一回の参勤交代で、六〜七億円の費用がかかったという。
それだけではすまない。次の江戸にそれだけの人間が住む費用がかかる。人件費を含めた江戸詰めの諸費用は、ほとんど国元の費用と同じくらいになったという。そのため、日本一財政が豊かであった加賀藩の資金がみるみる細っていき、やがて借金に借金を重ねるようになった、ということだ。
忠田敏男『参勤交代道中記―加賀藩資料を読む』より
石油、石炭、天然ガスなど、炭化水素を主成分とする燃料は化石燃料といわれ、大昔の生物の残骸の集積が地質学的変化をとげて生まれたものであるとされている。本書はこの定説に疑いを投げ、それらの炭化水素は生物起源ではなく、宇宙起源であり地球誕生以来、地球の深層に閉じ込められているものではないかと説く。著者は現在、コーネル大学宇宙研究センター教授という学者である。
生物起源というのは、確固たる定説なのかと思っていたら、実は昔からこの説に反する事実がいろいろ報告されており、無機起源説をとなえる少数派が一貫して存在してきたのだという。かっては炭化水素、特に複雑な炭化水素は生物にしか作れないと考えられ、それが生物起源説の重要な根拠となってきた。
しかし現在では、宇宙に広く存在することが発見されており、宇宙起源説も充分な可能性がある。石油を分析してみると、生物起源ではない物質が大量にある。石油は原産地によって組成が大きく異なり、生物紀元物質がほとんどゼロというものもある。生物起源なら、それは必ず堆積岩から生まれているはずだが、そうではない例がかなり多い。
生物起源説では説明できない火成岩、変成岩の鉱床もたくさんある。石油は化石燃料だから有限量しか存在せず、いずれ掘りつくすと何十年も前から警告されてきたが、実際には確認埋蔵量がどんどん増加している。化石燃料はもはや量的に生物起源説では説明しきれないところまできている。
石炭ではその中から植物化石がそのまま見つかることがあり、それが生物起源説の証拠の一つとされてきたが、実は石炭内の化石の発見率は、他の堆積岩内の化石発見率より低いのだという。
結局著者は、化石燃料のもともとの起源は地球深層に閉じ込められた宇宙起源の炭化水素で、それが地表に出てくる間に生物起源の物質と出会って、それを溶かしこんだものだろうと推測している。その説が正しいとすると、石油の探査方法もこれまでとは変わってくるはずだという。
地球深層には天然ガス鉱床がたくさん存在し、それを掘ればエネルギー問題は当分の間問題ないという。スエーデンはこの説を検証するために、いま国家プロジェクトとして、7500メートルの井戸を試掘しているところだという。
トーマス・ゴールド 「地球深層ガス」
原油が急に値下がりを始めた。今年の八月ごろハイオクガソリンは1リッター199円にまで急騰した。このままどれだけ上がるのかと思っていたら、どんどん下落し始めた。一昨日は約半分の値段になっていた。これは投機マネーによるものだということだ。
買い手が需要以上に買いあされば、供給が追いつかなくなり価格は上がる。需要と供給の関係だから。しかし投機マネーは金儲けのために買っており、原油を消費するためではない。もうここらが天井かなと思えば、一気に買うのを止め今度は売りに転じる。
安く買って高く売る。この利ざやでそうとう儲けたやつらがいる。誰かというとそう、ユダヤ資本である。ジョージ・ソロス、フイリップ・ファルゴン、ジョン・ボールソン、ジェームズ・サイモンズ、ケネス・グリフィンなど。ユダヤの個人投資家たちは、日銀が市場に介入する額と同じぐらいの金を動かせるということだ。山一證券を潰したのも彼らだし一体どれだけ金をかき集め、何に使うつもりだろう。不気味な存在である。山一證券を潰してジョージソロスの懐に入った金は4000億円以上といわれた。
我らがNHKは昨夜のニュースで、原油下落の原因を「それは他の店が安く売り始めたからだ」として、安売りを始めた店を放送していた。これを信じる人たちは幸せである。天下のNHKも事実は隠さざるをえないとは恐ろしい。
…………
米国人ジャーナリスト、ゲーリー・スミスは「シオニストとは、イスラエルがより大きな利益を得るために、何ぴとをいかなることも、いかなる民族国民をも犠牲に供する人間である。アメリカ合衆国はすでにシオニスト占領軍によって支配されている国だ」という。しかし彼らには、世界を支配し続ける明確な血統と系譜、すぐれた行動計画がある。
すでに中東のイスラム国家は、シオニズムを主体とする超国家勢力の介入(湾岸戦争〜アフガンとイラク攻撃)で分裂し、弱体化されつつある。またその指揮下で欧州統一もなされ、米軍とNATO軍が事実上、世界権力の核を握る世界軍として登場しつつあるのだ。
このように、いまや超国家勢力は世界支配は完成の域に達し、それをマスコミは「米国の世界一極支配」と表現している。迫りくる世界最終戦争(核戦争)の時代に私たちは生きている。核戦争、生物化学兵器、異常気候、爆発的な人口増加など不安材料をあげればきりがない。だがこうしたことに何も対策が講じられていないし、私たちには本当のことを何も知らされず、盲目にされているのだ。闇を崇拝するもの、秘密結社に属するものたちは、あなたが何もしないことを望んでいるのだ。
日本人の常識としては、米国の支配階級は、WASP系であり、(W、ホワイト、AS、アングロサクソン、P、プロテスタント)ユダヤ人や有色人種などの少数民族は表舞台に進出できないと考えている。
現在の世界は、カトリック信者とイスラム教徒は、それぞれ10億人を超えているが、ユダヤ教徒は1300万人でしかない。米国におけるユダヤ人の人口は比較的高いとはいえ、全体から見れば微々たるものである。それも、すべてがシオニストというわけではない。
そのような少数民族が、米国のみならず欧州や日本、広く世界までなぜ支配できるのか。それは彼らが古くから世界に散らされて辛酸をなめ尽くしたあげくに得たスーパー権力を駆使して、各国の中央銀行、メディア、教会を支配しているからである。
ここで述べることは単純なユダヤ陰謀論ではない。ユダヤ人そのものを問題にするのではなく、これを断面に奥の院に肉薄していかなければ、超国家勢力の本質は見えてこない。そにはユダヤを主体とするいくつもの組織があり、国家の最高権力者を送り出しえいるが、そうした組織といえども、傍系、あるいは支流にすぎない。その奥の院には最高総括者が「神格存在」として君臨し、その正体は完全なる闇に包まれているのだ。
一口に超国家勢力といっても、その全体や裾野は茫漠としている。そこには多国籍企業、石油企業、軍産複合体など多くのシンジケートや秘密結社が存在し、末端には国家命令という名の下、何も知らずに動いている人が大勢いるのである。
それらの団体や結社の名称もさまざまで「イルミナテイ」「ビルダーバーグ・ソサエテイ」「スカル&ボーンズ」などはその代表格といえる。イルミナテイという存在一つをも見ても、その構造と仕組みは複雑きわまる。一つの組織(ピラミッド)が、より大きなピラミッドの中に含まれ、そのピラミッドはさらに大きなピラミッドの中にある。
小さなピラミッドは幾重にも重なって壮大なピラミッドを形成し、全体がユダヤ・イルミナテイとして超国家勢力の一部を形成しているのである。その世界的ネットワークは、パラソルの傘の骨のような構造になっていて「分画化」という手法が用いられている。各組織はそれぞれ分断され相互連絡は不可能。それぞれは傘の頂点としか連絡できない仕組みになっている。
ケネディー暗殺やUFO情報の操作も同じ手法、「分画化」で行われてきたため、いまだに真相は闇の中なのだ。「分画化」の手法を911に当てはめれば、CIAやFBIの人間は個々の計画や行為は知っていても全体像はわからない。実行者たちは自分たちの本当のボスが誰なのか、まったく知らないままに与えられた任務をこなしているのだ。
陰謀論者のF・スプリングマイヤーによると、影の超国家正権力の中枢「最高法院」という秘密組織は、ロスチャイルド家、モルガン家、ロックフェラー家など、世界24の財閥の代表者によって構成されていて、世界のどこかで年1回「最高長老会議」あるいは「ユダヤ賢哲会議」などど呼ばれる秘密会議が開かれているという。
その最高法院の下に「見えざる政府」(超国家勢力)がある。欧米の支配者層150名で構成される「ビルダーバーグ・ソサエテイ」という秘密団体がそれである。同会は世界の政治や経済を決定する最高機関で、その実像は厚いベールに包まれている。
その団体の母体になっているのがCFR(外交問題評議会)で、そこからTLC(日米欧三極委員会)、LPG(ロンドンポリシーグループ)という二つの世界危機管理組織が生まれている。その中心にいるのが英国王室である。TLCはビルダーバーグ・ソサエテイで創られた戦略構想を世界経済に反映させる役割を担い、そこから生まれたのが「先進国首脳会議」サミットである。
先日、テレビで大麻の特集があった。それによると大麻を吸っていると次第に耐性ができて効かなくなる。次第にアヘン、コカイン、マジックルーム等と、より重いほうにステップアップしていく。亡くなった筑紫哲也氏は以前自身ののホームページで、大麻は害がなく彼自身もアメリカで吸っていたと書いていた。この文章が学生たちの大麻に対するハードルを下げた要因の一つにもなったのかもしれない。
しかし現実は違うようである。大麻による自殺は多く、年間二十人ぐらいとのことだ。過剰摂取による死亡らしい。かって大麻を吸っていた人は、今でも吸いたい気持ちは消えていない、今日一日は吸わないが明日の自分はわからないと言う。この点がタバコとはケタが違う。私はタバコを止めて間もないころは、時々吸いたい衝動に駆られたがやれやれやっと止められたと、内心喜んでいた。
テレビではダルクという薬物依存症のリハビリ施設を放送していた。社会復帰できる人は三割ぐらいで、一〜二年かかるということだ。残りの七割の人たちのことは触れなかった。廃人になったのだろうか。そこの入所者は「今日は使わないことを一日一日ずっと継続していくしかない」と言っていた。
タレントの加勢大周は大麻と覚せい剤を所持していて逮捕された。彼は高校の時から始めたそうだが、四〜五年間吸っていたことになる。覚せい剤を持っていたことが彼のキャリアを推察できる。検察は今日、二年六ヶ月を求刑した。
人間の宇宙進出というのは、人間の宿命みたいなものだと考えたほうがいいと。それはなぜかというと、人間というのは目の前に何か新しいものがあるときに、それは一体何のかを知りたいという、非常に激しい心理的な欲求を持つ動物だからなんです。そもそもサルが人から進化してきた過程を考えてみると、サルというのははじめはみんなジャングルに住んでいた。ジャングルというのは自然が豊かで食べ物も豊富だし、非常に住みよい環境なんです。
ところが、我々の先祖であるヒトは、ジャングルからサバンナに進出して行った。サバンナというのは非常に自然が貧しい環境ですよね。広大ではあるけれども、そこへ進出することによって得られる利益というのはほとんどない世界なんです。サルというのは植物食、特に果実食ですから生存に適した環境はジャングルに決まっているんです。
でも目の前に広がるサバンナを見て、そこは劣悪な環境で住みやすくはない環境に決まっているんだけれども、あっちに何があるんだか知りたい、とにかく行ってみたい、そう考えた一群のサルがいたわけです。そのサルたちがサバンナに進出していってそこで初めて、サルからヒトへ進化することができたわけです。ジャングルにとどまっていたサルは、サルのままにとどまったわけです。
つまりわれわれ人類は、目の前の利益というのは何もないかもしれないけれども、とにかくあっちがどうなっているのか知りたい、行ってみたい、そういう基本的な欲求にしたがってサバンナに進出して行ったサルの子孫なわけです。だから今、目の前に宇宙という未知の世界が広がっていて、しかもそこに行ける手段があるというときに、経済的利益を持ち出してあっちへ行ったほうが損か得かを見極めて得なら行くけど、損なら行かないなどというのは、ジャングルにとどまったサルと同じ理論だと、いうことを僕は言ったわけです。
それと同じことで、人間がこれまで生み出してきたすべての文明というのは一見、実用的な知的欲求、つまり経済的な合理性を持つ知的欲求の所産のように見えるけれども、じつはそれは表面的なもので、我々人類をもっと深いところで突き動かしてきたのは、より原初的な純粋知的欲求、とにかくもっと知りたい、もっともっと知りたいという、根源的な欲求だったんだろうと思います。
知り得たことをどう活用すればどういう利益があがるかという実利用は後から出てくる話で、いつでも先行するのは実利そっちのけの純粋知的欲求のわけです。 ..............
もう一つ知の世界において人間が他の動物と最も違うのは、内的な意識世界がものすごく複雑で、そこに成立している知の世界が量においても質においても巨大であるということです。言語を獲得したことがその理由の一つですけども、その複雑な心の中の世界、自分の内的世界を知りたいという欲求が非常に強くある。人間とは一体どういうものなのか、私とはどういうものなのか、あるいは人間関係において人間一般とはどういうものなのか、他人とはどういうものなのか、そういう知的欲求もまた、ものすごく大きいわけです。
これは『生、死、神秘体験』という本の前書きに書いたんですけれども、医学の世界には「見当識」という言葉があります。病院で患者の意識レベルがどんどん低くなっていったときに、それがどのぐらいのレベルにあるかを判断するために、まず見当識の調査をやるんですね。これは非常に単純な質問で調べられるんです。患者さんに「ここはどこですか」と聞くそれから「あなたは誰ですか」「今はいつですか」と聞く。そういう三つの質問をするんです。これが見当識の調査なんです。
「ここはどこ」というのは空間的に自分を定位づけるといことですね。「あなたは誰」というのは、六十億の人間が住んでいる人間社会の関係の中で、自分という人間を定位づけるということです。それから「今はいつ」というのは、時間軸の中で今自分が生きている時を定位づけるということです。この三つの定位づけをきちんとできる人が、正常な意識を持った人間とされるわけです。
この質問に答えられずに「ここはどこ」と聞いてもそこがどこだか答えられない人は、意識のレベルがかなり低下していると判断されるわけです。病院の検査では「ここはどこ」と聞いても「○○病院」と答えればいいことになっています。また、「あなたは誰」という質問には名前をいえばいいし、「今はいつ」という質問には日時をいえばいい。
けれどそれが、本質的な意味でこれらの質問の答えになっているかというと、まったくそうではない。「ここはどこ」という問いをどんどん問いつめていったら、この宇宙というのはどういう世界なのかということを考えざるをえない。また、「あなたは誰」という問いにも、本質的に答えようと思ったら無限の説明が必要になるわけです。「今はいつ」というのも同じことです。そもそも時間というものは、人間にはよくわかっていないわけですね。
実はこの三つの見当識に対する答えというのは、人類が人類史の総体をかけて、何とか探り出そうとしてきた目標そのものなんですね。本質的な意味では、その答えはいまだ得られていない。得られないからこそ問い続けて、どんどん知的欲求を膨らませていく結果になったわけです。この三つの質問、本当に深いレベルで答えようとしてきたことが、我々のすべてのサイエンス、文化、文明というものをつくってきた原動力になったのではないかと思います。
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本というのははじめから終わりまで読むべき本と、必要なところだけを拾い出して読めばいい本とある。仕事の資料というのは完全に後者だから、要はいかに効率的に自分に必要な部分を見つけるかです。目次、索引を利用するのはもちろん、一秒に一回のペースでページをめくっていくだけで、不思議に必要なところが目にとまるんですよ。
人間の脳の働きにはそういう能力があるっていうことは、脳のことを勉強していく中でわかってきた。つまり人間の脳は、相当部分が意識化されないでもちゃんと働いているんです。たとえば、耳に入らない程度の小さな声でも、特別な単語があるとパッとその音に対して関心が向くでしょう。実は耳は常に聞いているんだけど、そこに意識が照射されていないだけなんです。しかし、必要があると脳が信号を発して意識がそちらに向けられる。
本の場合も、普通は「読」むといえば意識を集中して読むことだけど、そうじゃなくてこうやってページをめくっていても、自分に関心があることがあれば、目がパッとそれを捉えることができる。つまり、脳には自動的なモニター作用みたいなものがあるわけです。それを利用すれば一秒一ページでも読める。最近速読術の本を買って読んだら似たようなことが書いてあった。もちろん、必要な部分に目がとまったら、そこは意識を集中して読むんですよ。それと僕は読む時に徹底的に本を汚すんです。ページを折るとか、鉛筆で書き込みをするとか、付箋をつけるときも、色を変えたりとか。
『僕はこんな本を読んできた』立花 隆
「カウント想起法」と呼ばれる少し進んだ想起法を紹介する。これは記憶の底に沈んでいた思い出を取り戻す方法で、単に想起するだけでなく、脳を活性化する訓練にもなっている。まず、数字の1を唱えながら、過去のどの場面でもよいから鮮明に想起できる場面(空間的な場)を思い出して描く。次に数字を2,3,4、.....と唱えながら、その周囲の場面をできるだけ細かく想起する。
例えば10になったところで鮮明に思い出せる場所は終わったと思ったら、次に11と数えて別の場面に飛んでいく。このとき、特別な意味のつながりや時間的なつながりはなくとも、なんとなく自然に思い出せるところに飛ぶことにする。そして12、13、....と数えながら、二番目の場面を動き回り、それぞれの場所でも記憶のシーンを鮮明に確認する。
二番目の場面が尽きたら、同様に三番目の場面に飛んで数字を続けながら場面を数えていく。以上のような作業を数百まで数えるように続ける。
この方法で大事なことは、リズミカルに作業を続けることと、それぞれの場面をはっきりと想起して鮮明に思い出そうと努力することである。また、何か感動的なことや印象的なことや、びっくりするような記憶がでてきても、そのまま心を動かさないで通り過ぎるようにする。
この作業をしている間は過去の心象風景の中をあたかも通行人のように通り抜けることがポイントである。最初はなかなか要領を得ないかもしれないが、このような作業を続けることで次第に、過去のさまざまな状況が鮮明によみがえるようになり、ぽっかりと忘れ去っていた特定の体験群が突然、鮮明に浮かび上がってくることも体験するようになる。
一週間ほど続けてみることが大事である。自由に円滑に連続して想起することができるようになったら、自由に特定の記憶の領域に入り込んで、その体験の細部をさらに確認することもよい。
このような訓練を行うことに集中して想起をしていると、だんだん心の深い世界に入っていく感覚がつかめるかもしれない。このような体験から、瞑想法に通じる世界が見えてくることがある。
次に紹介する訓練は、本書の見開き2ページを読み終わって、新しいページを開いたらすぐに前の2ページ分の内容を想起してみるというものである。この訓練は文章として頭に入れたものがどう記憶されたかを自覚するのに非常に効果的である。
本に限らず何かまとまったことを学んだり、頭に入れたりしたら同様にすぐにざっと、思い出す習慣を身につけるように心がけることが肝心である。それによって、きちんと覚える癖がつくようになる。なんとなく覚えてなんとなく忘れる、という従来の悪い癖を消去する。
「記憶力が今までの10倍よくなる法」より
八月二日の未明って時刻にバイク事故を起こし、新宿の東京医大病院救急車で運び込まれたとき、意識はなかった。すぐに集中治療室に入れられて、検査とか投薬とかを次々にほどこされている時も、まるで意識はなかった。両手と胸、腹をベッドにくくり付けられ、身動きできない状態が二日ほど続いたがその間も意識は戻らなかった。
時々うめいたり、うわ言のようなことや会話の切れ端を言っていたようだが、ほとんど眠り続けていた。集中治療室には八月九日までのほぼ一週間いて、世話をしてくれた人たちの言うには、入院三日目からはそれなりの会話を交わしていたようだが、今となってはまるで覚えていない。
眠っている時間が長かったし、目を覚ましている時、条件反射のように受け答えはしていても、ちゃんとした意識はなかったのだと思う。事の次第をそれなりに意識して、意味のある会話ができるようになったのは、一般病棟に移ってからのことだ。記憶もしっかりした。
つまり最初の一週間は夢の中にいたようなものだ。実際のところ、夢の断片のようなことを口走っていたようだし、夢を見ていたんだと思う。どんな夢かというと、自分で初めて運転したバイクがガードレールにガーンとぶつかって、宙を飛んだ体が道路に叩きつけられ、そのまま魂が抜けてしまって、ぐんにゃりと死体みたいになったのがポンと転がっている。
それがビートたけしって男の縫いぐるみだった。中身が抜けてヨレヨレになった縫いぐるみは、やけに軽くて片手で簡単に持ち上げられる。「なんだ、これ。ああ、顔がズタズタになっっちゃってる。頭がへこんでいるじゃないか」
それで、縫いぐるみを持ったまま、ちょっと考えたんだ。「ああ、こんな縫いぐるみを着て、この先また生きていかなくちゃいけないのか。これを着るのかどうか決めないといけないのか」ってね。
どういう筋道かわからないけど「まあ、しょうがないから、それはそれで着ていこうか」って気持ちになっていた。そういうふうにして夢から覚め、面会謝絶の病室で点滴の栄養と薬で支えられながら、一歩も歩けないクズのような体を相手にする生活が始まった。
.........
で、ぼんやり覚えているのは事故の夜、練習のためにバイクに乗ってみようと思ってね、バイクのハンドル押して道に出たんだ。それが夜中の一時過ぎ。そしたら、次のシーンはもう病院のベッドの上だった。その間のことはすっぽり抜け落ちている。一般病棟に移ってから、何度となく事故の前後の事を思い出そうとしたけど、ハンドルを握ってサドルに腰を下ろした感触が少し残っているだけで、それ以上のことは何も覚えていなし思い出せない。
医者がいうには、一生事故の記憶が戻らないかもしれないし、ふと思い出すかもしれないってことで、どちらにしても問題はないらしい。記憶が戻る戻らないってことは気にならないんだけど、今になって考えてみると俺は自殺したんじゃないかって思うことがある。
俺の中にある中にいるいくつかの自分の一つが、自殺に突っ込んでいったんじゃないのか。将来、記憶が戻ればすべてははっきりするけど、記憶のない今、あれは自殺だったんじゃないかと考えるのが一番無理がない。
どう考えても、ブレーキをかけずに凄いスピードでガードレールに突っ込んでいくわけはない。自殺したいって以外に理由が見つからないから。
ビートたけし 「顔面麻痺」より
| 2008年12月02日(火) |
911は狂言(3)メディアの支配 |
911テロとイラク攻撃は、「イスラム教国VSアメリカ資本主義」という図式でもなければ、ブッシュ大統領の言う「キリスト教国VSイスラム教国」の十字軍戦争でもない。旧約聖書を同じ聖典とする「ユダヤVSイスラム」という宗教戦争なのだ。このことを日本人の多くは知らず、マスメディアもタブー視して報道しない。だからなぜイスラム人が米国を憎むのか、日本人の多くは事件の核心をつかみきれずにいる。
イラク攻撃の因子は、半世紀以上にもわたるイスラエル対パレスチナの、血で血を洗う中東戦争である。そのイスラエルの背後に米国が存在し毎年巨額の援助を行っている。イスラエルはユダヤ人によるユダヤ教の国家である。なぜキリスト教国の米国がユダヤ教国であるイスラエルを支援するのかというと、米国に君臨する「陰の超国家勢力」がユダヤ勢力つまりユダヤ教だからイスラエルを支援するということだ。
米国では「主権と言論の自由」が確立されアメリカンドリームも実現可能だと思っているかもしれない。だがそれはスポーツや芸能界だけのことである。10年ほど前、米国に住む友人が電話で次のように語っていた。「この国は今大変なことになっている。ユダヤ問題は完全なタブーで、マスメディアはそれに抵触したものは一切取り上げられない。それに触れようものならすぐ監視の目が光り、盗聴は当たり前、身の危険さえ感じる」
現在でもそれほど露骨ではないものの、現在でも情報は操作され、私たちは肝心なことを何も知らされていない。超国家勢力が世界に君臨する鍵の一つが、情報メディアの完全支配である。秘密組織は電波から活字にいたるまで、あらゆるメディアを支配しそれを足場にして、彼らの意図を暴露しようとする言論の弾圧を行っている。
911からイラク攻撃まで、米国や日本の報道機関は米国政府の公式見解の発表に終始し、それ以外の見解がまったく報道されなかった。米国のラジオやテレビ、新聞、雑誌、書籍、インターネットなどで流される情報はすべて、ごく少数のコングリマリット(複合企業)によって決められている。
それらの上にはユダヤシンジケートが管理するダヴイストック研究所がある。様々な情報はここで巧みに操られ、世論を意図的に形成・誘導している。そのダヴィストック研究所の頂点には、複数の秘密組織を介して機能する超国家勢力が存在する。彼らは完全に米国のマスメディアを牛耳っている。
問題は世論は完全にコントロールされいるということだ。人々はこうして洗脳され思考は鈍り腑抜けにされている。その結果米国や英国、そして日本の人々は最もコントロールされた民族となり、恐るべきスピードで退廃と悪化の一途を辿っている。
米国でも日本でも、メディアの支配権が超国家勢力の手に渡っているという事実は、広く議論されることも、認識されることもない。それによってブッシュ政権は、目立った反対もなく米国をイラク攻撃に参加させることができたのである。
当然だが、超国家勢力の手は日本にも伸びて、現在のマスコミを支配している。1995年、文芸春秋の月刊誌マルコポーロが掲載した一本の記事によって廃刊に追い込まれた。問題になったのは「ガス室はなかった」という記事で、欧米で「ナチのホロコースト」の内容に疑問を抱く人が急速に増えているのに、日本では報道されないことに疑問を抱き、その内容を紹介したものだった。
この記事では「ホロコーストでユダヤ人600万人は殺されなかった」ことの証明として、1.当時のヨーロッパのユダヤ人全部を集めても400万人だった。2.ガス室で使われたサイクロンBは殺虫剤で、10分間で人を殺すのは不可能なこと3.ガス室はシラミなどが救う巣食う衣服を消毒するための部屋だった。などをあげている。
それも「ユダヤの陰謀」という路線ではなく、比較的中立の立場で書かれた内容だった。これに対し、ロスアンゼルスに本拠を置くユダヤ系人権擁護団体が猛抗議したことが、雑誌廃刊へとつながった。文芸春秋もテレビ朝日もなぜこれほど弱腰なのか。
ユダヤ人権団体(SWC)が圧力をかけて収入源の広告を差し止めてしまうからである。米国だけで会員は40万人を超えるSWCの影響力は計り知れないものがある。マルコポーロ社に抗議したときは、同社の看板雑誌である文芸春秋の広告掲載中止を各企業に要請し、企業がこれに次々と応じている。その責任をとる形で、同社の社長は辞任した。
『世界はここまで騙された』
| 2008年12月01日(月) |
911は狂言(2)朝鮮人強制連行 |
北朝鮮の拉致問題、これは日本外交のトップ的な大問題になっているが、抹消部分を拡大視して全体を見失うという大きな危険性を内包しているのである。日本は太平洋戦争中は中国や朝鮮から数万人の人々を日本に拉致し、炭鉱などの強制労働で多くの人が死んでいる。南京大虐殺では一般人を機関銃で大量に殺して、河は死体であふれかえって真っ赤に染まったという。
戦後の朝鮮半島は38度線で南北に分断され、朝鮮戦争が勃発して多くの人が死んだ。本来なら日本が東京から南北に分断されるはずだった。幸運としかいいようがない。一般的にはいじめたほうは忘れているが、いじめられたほうはよく覚えているという。日本人は忘れても、彼らは決して忘れていないのだ。
北朝鮮の拉致問題は関係者たちにとっては大変な問題である。しかし拉致された人は数十人。現在の日本の自殺者は年間約3万5千人。一日平均で約100人である。これは満席のジャンボジェット機が5日おきに墜落して、全員死亡しているのと同じ数字で、これに交通事故などを加えたら大変な人数になる。米国によるイラク攻撃だけで、民間人が1万人以上も殺されているのだ。それに比べ拉致事件の被害者は数十人、今問題になっているのは8人である。
日本はアメリカのポチ公(飼い犬)と嘆く人もいるが、ポチ公なら飼い主から餌をもらって可愛がられるが、日本はそうではない。表現は悪いが日本はポチどころかマフィアの情夫並み。散々働かされたあげくすべて搾り取られているのだ。ドルと米国債の保有高は日本が世界一で、理由をつけて常に搾取されている。
かって橋本首相が「米国債を売りたい衝動に駆られる」と発言したとたん、米国の株式が急落したのを見てもわかるだろう。そのドルも国債も、米国政府と無関係のユダヤ私的バンクFRBで、原価10セントで印刷された紙切れなのである。
ところで実はキリストのルーツは仏教で、厳密にいうと密教なのである。新約聖書には、イエスがパレスチナで伝道活動を始めるまでの若きころの人生については何も述べてないが、青少年期のイエスは東インドのジャガナスという町で、仏教とヒンドゥー教の奥義を習得していたのである。
ジャガナス(現在のブリー)は何世紀にもわたって仏教の中心地だった。町のはずれにある山の上には古代仏教の聖典が多くあり、仏陀の教えを説く僧院や学校が多く存在していたという。ここでイエス(幼少名ヨセフ)は、仏教とヒンドゥー教の奥義を習得したあと、密教の本場チベットのラサに行ったと、古代の記録に記されている。
イエス・キリストという人類最大のメシアを育てたのは、ユダヤ教ではなく仏教(密教)だったのである。このことは今では聖書研究者たちの常識になっているが、この事実がキリスト教で問題にされないのは「旧約と新約のゴッドが異種」という認識が存在しないからである。
空海は1200年前、インド密教の真髄である多くの経典を中国から持ち帰り、日本の仏教の基礎を築き上げた。キリスト教とインド密教は同体であり、それを日本に伝えた空海は今も多くの日本人にお大師様として慕われている。
『世界はここまで騙された』
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