加藤のメモ的日記
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いささか過去のこととなった2001年の911テロだが、米政府の説明を信じれば、19人の過激なアラブ系のハイジャッカーはナイフという武器だけで、8人のパイロットと乗務員全員を制圧し、4機の大型ジェット旅客機をほぼ同時に乗っ取った。2機の航空機、11便と175便のハイジャッカーは地理もよくわからないままニューヨーク上空に達し、低空からWTCビルに激突させた。
93便はオハイオ州の上空で向きを変えて、ワシントンに向かった。その間に乗客たちの何人かはハイジャック犯と格闘し、また何人かは携帯電話から電話をかけたが、結局はペンシルベニア州に墜落した。不思議なことに合計4機の攻撃を妨害するものは何もなかった。国の安全保障を預かる人たちは、なぜ何の抵抗も試みなかったのか。快晴の昼の中、戦闘機は一機も現れなかったのである。こんなことが本当にありうるのだろうか。米国の諜報機関は、卓越した情報収集力と最新鋭の機器を所有しているのに、なぜかWTCビルの攻撃を事前に察知できなかった。それが事実なら関係者は司法当局の追及を受けるべきだが、そんなこともなかった。
おそらく彼らは上層部から計画を知らされ、情報の漏洩も関与も禁じられていたのではなかろうか?こうした見方が当時全米で広まった。911の攻撃は米国のシンボルに向けて行われた。国防総省は軍事力、国際貿易センターは金融の中心だが、これはイスラムやイラクにとっては何の徳にもならない。最も重要な疑問はこれが戦争なら、敵とは一体誰なのだろう。
私は次のように結論付けた。敵は私たちの目の届くところにいる、ある目的を持った組織でそのメンバーたちは連邦政府レベルの重要な政策決定機関に身を置いている。彼らは米国の財政を支配しているだけでなく、軍全体を掌握して部隊の配備や命令もできる立場にある。法律で禁じられている州兵軍の派遣も含めてである。
世界金融の中心WTCビルには約5万人が勤務し、一日に10万人前後が出入りしていた。ここに勤務する4000人ものユダヤ人が、事件の当日に休んだ。当日、4000人ものユダヤ人が、その時間に勤務していなかったことがヨルダンとベイルートのテレビによって報じられ、パキスタンでは国民の70%がその報道を信じている。同時多発テロの直前、なぜか米航空母艦がニューヨーク方向に向きを変えた。これは不測の事態への対応だったと思われる。
著名なジャーナリスト、ミシェル・スタインバーグも次のように述べている。 「イラン政府筋は、911の大惨事を引き起こしたテロリストのネットワークに、英国のある種の機関が関与しているのではないかと疑っている。以下は影の政府・超国家勢力にに詳しいデービッド・アイクが示した、同時多発テロの首謀者とその目的に関する見解である。「911大惨事が、ブッシュ大統領の認知の下に合衆国の最も高いレベルと秘密諜報部によって組織化されたという事実がある。同時多発テロは歴史上、最も鮮やかで効果的な一撃になった。まったく明確さを欠いた目的や、残忍きわまるという理由だけでは行えない攻撃だった。
同時多発テロは米国人に二つの感情しか残さなかった。アラブ人への憎悪と、イスラエルへの全面支持である。あの忌まわしい9月11日、WTCビルや国防総省に突っ込んだ航空機の、ターゲットに向けた正確さはどうだろう。ほんの一瞬で行われた、なんという精妙な芸当だろう。数ヶ月は要したであろう計画と訓練、攻撃の調整ぶり、これらのことを考慮に入れると同時多発テロはアラブの仕業ではなく、イスラエル・モサドの計画だったという疑いが濃厚だ。このような調和のとれた襲撃はモサドだけが思いつき、計画を立て、実行する能力を持つ。
もちろんその上層には米国や英国を操る、超国家勢力の協力がある。それを成功させることによって、米国人の憐憫の目を、ますますイスラエルに向けさせることができ、さらに継続的な物質援助を勝ち取ることが可能になるのだ。911にはイスラエルが関与しているとする意見は少なくない。以下は、スポットライト紙の創設者W・Aカーとが、アメリカン・フリー・プレス紙に寄せた記事の抜粋である。
「米国民は、いま邪悪な勢力の支配下にある。これほど米国がイスラエルに汚染されているとは驚きである。米国人にとって真の危機は、アフガンでもイラクでもない。この悲劇を演出した邪悪な天才たちの中にあるのだ。彼らは米国民を戦争に行かせ、多くの自由を奪うためのイベントが欲しかったのだ。同時多発テロで得をしたのは誰か。株の暴落によって、全世界から巨額の富を搾取した謎の存在、そして米政府から150億ドルもの巨額な支援を受けた米航空会社と兵器産業であるり、ブッシュ大統領を支える米国石油コンツェルンである。
ブッシュ政権では父親のときに湾岸戦争、息子のときにアフガン攻撃が始まった。米国は以前からカザフスタンの石油・天然ガス資源を狙って、アフガン進出をもくろんでいた。ブッシュ大統領の後ろ盾である全米の石油企業にとって、同時多発テロは絶好のチャンスとなった。
『世界はここまで騙された』
日本人の83人に一人は億万長者である。メリルリンチ日本証券の調査によると資産一億円以上持っている日本人は151万人。つまり83人に一人は一億円以上持っている。その中でもこの数年で一億円以上稼いだ新しい金持ちが、ニューリッチという。しかもこの7年間でニューリッチが30万人増加した。
2008年10月、都内某所でニューリッチたちのパーティを特別取材した。もちろんこのパーティーに参加しているこのひと、この人もニューリッチ。「いくらぐらいもっているんですか?」「えーっと、3億ぐらいです」
この人は4年前年収300万円、貯金70万円しかないサラリーマンだったが、不動産投資で成功。ニューリッチの大半は不動産投資、株、IT事業などで儲けた30代、40代が多い。しかし最近こんなニューリッチも現れた。24才、2億円貯めている。2年前まで家賃3万円のアパート暮らしだったが、インターネットビジネスで成功し、都内一等地のタワーマンション暮らしである。
このニューリッチたちを対象にしたビジネスが流行している。これは国内初の会員制旅行代理店で、会員数3000年以上でニューリッチ向けの豪華なツアーばかりである。例えばドバイツアー。プライベートジェットのサービスのついた4泊5日で320万円。
そしてニューリッチ向け会員制の総合病院、マリーシアガーデンクリニック。病気の治療や入院はもちろん、エステまでしてくれる。入会費189万円。そして会員制インターネットサイト「ゆかし」は金融資産1億円以上が入会条件である。しかし突然大金を手にしたニューリッチは自由が欲しくなるらしい。離婚率は高い。貧乏人は金で買えないなんでもないことが幸せと思うのである。
『世界丸見え特捜部』
<降る雪や明治は遠くなりにけり>。中村草田男の名句は明治が終わって19年後に詠まれている。今平成20年。昭和は遠く……の感はいよいよ募る。
ビザ、マスターカード、アメリカンエキスプレス、JCB 使えるカード アマゾンで本を買う場合、必要。
タタ財閥 ビルラ財閥 リライアンス財閥 世界の三大商人ネットワーク ユダヤ 印僑 華僑
日本による侵略や国共内戦という戦争を経て中国は近代国家へと歩み始めている。しかし戦争を経てないインドでは、いまだに言語は統一できず、ヒンズー教ゆえの差別もあって「インド国民」という一体感はどうも薄いようである。いまだに北インド、南インド、東インドなど地域ごとに食べ物も文化も肌の色も異なる。つまりインドとは「英国による支配された」ことのみを共通の記憶として持つ人々の集合体に過ぎないという面を持つ。
フランス料理は豪華な食材をソースで彩り、味も見た目も世界最高峰といわれている。高級で格式が高い、服装やマナーなどが面倒ななど敷居が高いと思われている。しかし、フランス料理のルーツは今からおよそ600年前になる。
当時フランス王家の食生活は、焼いた肉のかたまりとゆでた野菜。それを手掴みで食べていた。ところがその後16世紀、イタリアからカトリーヌが嫁入りした。一緒にやって来たのが大勢のイタリアの料理人たちだった。フランス王家の人たちは、彼らの作った料理を見てびっくり。見たこともない料理の数々。
肉のかたまりを手掴みで食べていたフランスの人たちに、カトリーヌは料理をもっとおいしく、楽しく食べる方法を伝えた。つまりフランス料理は、皆が気楽に食べるイタリア料理が起源の一つである。
しかしここで大きな問題が起こる。カトリーヌの嫁ぎ先は海から遠く山に囲まれて、新鮮な海の食材が手に入らない。そこでシェフたちは素材の鮮度が悪くても上手にごまかせるように、ソースやスパイスの工夫を重ねたという説がある。だからフランス料理の命と言われるソースが発達し、今では数百種類に及ぶといわれている。
そしてフランス料理といえば一皿ずつ順番に出てくるコース料理だが、この頃はまだ出来上がった食事をいっぺんに、全部テーブルに置いていた。実は一皿ずつ出すこのスタイルも、フランス以外の国で生まれた。
それは17世紀のロシアの出来事。気候の寒いロシアではいっぺんに出すと料理が冷めてしまう。そこで一皿ずつ出すというロシアで生まれたアイデアがフランスに持ち込まれた。以来フランス料理では一皿ずつ出てくるようになったとされている。つまりフランス料理のルーツは、ヨーロッパの人たちが持ち寄ったおいしく食べるためのアイデアで、おいしく食べればいいということ。
『世界丸見え特捜部』
政界のドン・田中角栄首相は1976年ロッキード事件で逮捕された。官房長官を務めた現職政治家が有罪になった1988年のリクルート事件。2007年、防衛の天皇・守屋事務次官を汚職事件で逮捕した。どんな巨大な権力者でも逮捕してしまうのが、東京地検特捜部。日本最強の捜査機関との呼び声も高い。しかし警察がいるのに、なぜわざわざ彼らが捜査するのか。警察は内閣総理大臣の下の国家公安委員会の下に置かれる組織であるので、上司の捜査は難しい。内閣総理大臣を頂点とするピラミッドで、警察は最下層に位置するからである。
そこで、権力から独立した立場にある、つまりピラミッドの中に入っていない、東京地検特捜部だから捜査できるというわけだ。彼らの胸に光るバッジが意味するものは秋霜烈日。霜のように厳しく夏の陽のように激しく、いかなる権力にも屈しない厳格なる捜査の姿勢の象徴である。どんな大物政治家でも容赦しない。まるで悪代官を捕まえる現代の水戸黄門である。そんな彼らは難解な司法試験に合格した検事1500人から、さらに選ばれた40人が中心となる超エリート集団である。
拳銃も警棒も持たないという彼らだが、すごい必殺技がある。それはダンボール作戦。一つの事件で運び出すダンボールは50箱以上になるという。このダンボールの中はあらゆる事件の証拠品が入っている。パソコン、日記帳、メモ、郵便物、名刺、経費書類あらゆるものが含まれている。箱の中身は全部検討する。その作業は検事一人につき一週間でダンボール20箱以上。不眠不休で調べ上げる。
実際に1976年のロッキード事件では、膨大な押収品の中から一枚のフェリー切符を発見し、容疑者のアリバイを崩した。だからどんな悪いことをした大物政治家も、彼らが忍耐と法律をつくして調べ上げた証拠の前では、蛇に睨まれたカエルである。彼らが動くと、巨大な権力が絡むすごい事件が起きたと思ってよい。捜査に関する管轄は日本全国である。ただし、地検特捜部は離職率が高いといわれている。休みなしで働きずくめで働くため、非常に体がきつい。
外部への情報漏えい管理は徹底していて、家族でさえどんな犯罪を捜査しているのかわからないという。地検と警察の違いは、警察は一次捜査機関で、海上保安庁や、麻薬Gメン、マルサも同格である。検察は二次捜査機関である。一次からあげられた事案を捜査立件する。司法の場に出る検察官は国家公務員で、警察官は本部長などを除くと都道府県の特別職である。
検察には区検察庁、地方検察庁、高等検察丁、最高検察庁がある。警察とは違う。一番違うのは警察は刑事裁判を起こせないが、検察は取り調べて被疑者を検察庁へ送付する。そして裁判を起こすか起こさないかを決める。起こす場合は原告側に検察が座る。大掛かりな捜査や国会議員は東京、名古屋、大阪にある特捜部が直接行うことが最近多い。
『世界丸見え特捜部』
ノーベル賞とは、ダイナマイトを発明したスエーデン生まれのダイナマイトの遺言により、207億円の遺産の利子を人類に貢献した人に送る賞のことである。金額は1億4000万円で、化学、平和、物理学、生理学、文学などさまざまな部門がある。同じ分野で複数人が受賞した場合は賞金は分割される。
今回の日本のように3人が受賞した場合は、1億4000万円が関わり方によって分割される。南部洋一郎氏7000万円、小林誠氏3500万円、益川敏英氏3500万円となっている。
ノーベル賞は世界的に権威のある賞だが、自分で立候補することはできない。ノーベル賞には推薦人がいる。世界各地にいるとされる推薦人。その数は日本人の場合一部門あたり10人以上いるが、公平を保つため絶対に公表されないが、プラズマ理論でおなじみの早稲田大学の名誉教授大槻氏は、6人推薦したということだ。
彼にはスェーデンの科学アカデミーが、いきなり書類をバサッと送って来たという。必要な事項を書き入れて、これぞと思う物理学者を推薦してほしいと言ってくる。誰を推薦したかは言わないのが原則ということだ。今年の4人の日本人も彼は数年前から推薦したということだ。彼は「なんで私が推薦した年に決定しないのか!」と怒っている。自薦も認められないのだろう。
推薦人は全員ボランティアで報酬はない。ボランティアが複数の候補者を上げそこからノーベル賞関連機関がノーベル賞受賞者を決定する。毎年12月10日、ノーベルの命日にスエーデン、ストックホルムでノーベル賞受賞式が行われる。
ノーべ賞受賞者の渡航費用やホテル代は無料、家族など関係者は17人まで無料で招待される。授賞式の後は華やかな晩餐会がある。ここでの2分間のスピーチは英語が基本である。
『世界丸見え特捜部』
思想とは、人間が歴史の中で論理的に築き上げてきた行動指針であり、倫理規範である。世界中のあらゆる場所でいつの時代にも思想の芽は生まれている。人々の論議や時代の洗礼を受け、普遍化したものだけが価値の高い思想として認められていく。中国やインドを中心に発展した東洋思想は、仏教や儒教の影響が強く、直感的な認識論を重要視する。多神教的な側面もあり価値観を融合した柔軟なものの見方・考え方が特徴である。
一方、古代ギリシャからヘレニズムを経て生まれたキリスト教の流れは、西洋思想のバックボーンをなすものとして脈々と受け継がれている。西洋思想の歴史は神の意味を問うことと、神からの個人の解放の歴史でもある。西洋思想のもう一つの特徴は合理的な科学精神にある。錬金術師たちが活躍する時代から大航海時代をへて産業革命に至る根底には、物質的で冷静な批判精神が確立されている。コペルニクスの地動説もダーウィンの進化論もそうした土壌からでなければ生まれなかっただろう。
明治維新以後の日本でも「和魂洋才」と言う言葉で表されるように、フランス革命やアメリカの独立戦争を支えた啓蒙思想を中心に、ルソーやミルの思想が急速に広まった。しかし、地球環境問題、ベルリンの壁の崩壊、ソビエト連邦がなくなるなどの時代状況の中で人間の価値観は複雑に多様化している。それと共に思想も大きな転換点を迎えていることも確かだ。
人に好かれる基本は二つしかない。相手の欲することをする。嫌がることはしない。それだけだ。しかし具体的にはそれをどう言葉にし行動に移すかは、相手と自分のキャラクターによって違ってくる。時間、場所に適したやり方もある。「受験は恋愛より楽である。努力が成果と比例するから」と言った人がいた。名言である。しかし恋愛にも「傾向と対策」はある。それが恋愛小説だ。自分で人知れず誰も傷つけず、何度でも練習できる。
それでは既婚者の人は何を読めばいいのだろう。答えは「そんな恋がしてみたい」と思える本を読むことだ。「不幸ではないが、このまま人生を終えるのは、少し哀しい」そういった人々の夢を思い切りかなえてベストセラーになった「マディソン郡の橋」あたりから読んでみよう。現実逃避型の読書の場合は。
『読書の技術』
2008年11月17日(月) |
世界金融危機の真相(2) |
危機の元凶となった金融化商品。ある外資系金融機関勤務の社員は、金融危機が始まってからリストラの嵐が吹いている、いつ人員削減されるか恐怖はあるということだ。彼は投資銀行の過ちは証券化商品ではないという。最初に金で資産を買って担保に入れてまた金を借りる。それを繰り返すことで資産を何倍にも増やすことができた。それを容易にできる環境があった。日本のバブル時代と同じである。
アメリカの投資銀行は住宅価格が上がっているころは、証券化商品を作るだけでなくその商品を買っていた。彼らは自己資本の40倍の金を借り証券化商品を買いまくった。ところが住宅価格が下落に転じ、すべてが逆回転しだした。不良債権が膨れ上がり証券化商品の価値は暴落した。投資銀行は次々と破綻や身売りに追い込まれた。すべて消滅することになった。その真っ只中にいる人は、途中で止めることはできなかったということだ。
ウォール街の暴走はなぜ止められなかったのか。連邦議会の公聴会で金融危機の引き金を引いた関係者の追及が始まった。呼び出されたのはアメリカ中央銀行議長のグリーンスパン議長である。住宅バブル絶頂まで経済の舵取りを担っていて、市場の神様とも言われていた人物である。彼は金融機関に任せておけば大丈夫だと思っていた、と言う。金融機関の暴走を野放しにした責任を認めた。
金融危機の震源地ニューヨークでは危機は現実のものとなり、人々の生活は一変していた。街では店が次々と廃業に追い込まれ、失業者の姿が目につくようになった。金融危機の影響はまず弱い人たちに及んでいる。
サンデーモーニング 2008 11.9
アメリカから始まった金融危機は世界中を巻き込み、100年に一度の事態とまで言われている。アメリカが売ったサブプライム商品の中身は、低所得者向けの住宅ローンだった。しかし今ではガタ落ちで買った人は大損をこうむっている。アメリカだけではなく、イギリスはCDSという保険商品を大量に買い込んだが、今ではこれも危ないといわれている。サブプライムもCDSも住宅価格が下がらなければ儲かるはずだった。
日本の証券会社やイギリスの銀行は、CDSやサブプライム商品を買い込んだ。アメリカに買い取れといっても、アメリカも大量に抱え込んでいるので買い取る余裕はない。しかし日本やイギリスもアメリカのやり方を疑わずやってきた。複雑すぎて到底理解できないアメリカ式の金融商品、サブプライムローン問題をきっかけにその信用が崩壊し、金融機関のあいだで不信の連鎖が広がっている。
ニューヨークは世界経済の中心としてその名をとどろかせてきた。この金融の街が最近物々しい空気に包まれている。サブプライムローンに端を発した金融危機で、家や仕事を失った人たちが連日のように押しかけてくる。ウォール街の象徴ともいえる存在が投資銀行である。個人預金は扱わず大企業相手に投資戦術をアドバイスしたり、金融商品の開発をするのが主な業務である。リーマン・ブラザーズ、ゴールドマンサックス、メリルリンチ、モルガンスタンレーなど5行の総資産は2007年末、500兆円であった。サブプライムローンを先頭に立って融資してきたのもこの5行だった。
莫大な利益をあげ、経営者たちの手にする報酬は巨額だった。リーマンブラザーズの前CEO・リチャード・ファルドの退職金は10億円だった。家や仕事をなくした人々の怒りはどんどん大きくなっている。投資銀行のトップは、庶民の怒りをどう受け止めるのか。リーマンブラザーズの前CEOの家は少なくとも10億から15億の価値はあるといわれている。屋敷は大邸宅で門から300メートルの距離がある。
投資銀行の力の源は錬金術ともいる商品の開発だった。投資銀行は債権つまりローンを受け取る権利を買い集め他のものと混ぜ合わせることで、証券化商品という新たな金融商品を生み出した。それを世界中の金融機関に売って利益を上げてきた。しかしその実態はこれまで多くを語られてこなかった。内部の関係者に取材を始めると、会社の方針で職務内容を話すことはできないという。話したら会社は法的措置をとるということだ。投資銀行の内部では厳しい緘口令がしかれている。
今年の10月、ニューヨークで1ヶ月前アメリカの投資銀行を退職したばかりの人物によると、証券化商品を作る”うまみ”とは単純な金融商品はそんなに収益性がないが、複雑性があって自分たちの手元で作り上げたから、商品開発コストと投資家が払う手数料の差額を、より広く確保できるということだ。こうした商品を売りさばいてきた投資銀行マンの心理は、人がどうなってもかまわないから儲かりたいとは思っていないが、一般的な世界よりも欲がむき出しの世界である。自制すべきというのはなかなか難しい。
人間の欲望をかきたてる証券化商品とはどういうものか。投資銀行から証券化商品を買ったある資産運用会社は日本や欧米から預かった、約750億円の資産を運用している。その商品とは5億円以上が最低の投資金額である
例えばある証券化商品の資産価値は額面で146億円。年間利回りは約3%〜6%で、他の証券化商品100本が束ねられている。その一つ一つにモルガンスタンレー、メリルリンチといった名前があり、商品の大部分はRMBSという住宅ローンを担保にしたものだった。何のローンが入っているのか、中にサブプライムローンがいくらあるのかそれぞれの中身を理解してからでないと再編成されている商品のリスクをきちんと把握できない。
キャベツは体の調子を整えたり、数多くの薬効のある野菜である。ビタミンCや食物繊維が多いことはよく知られている。そのほかにキャベツは消化を助ける。「キャベジン」という薬があるように、キャベツに含まれるミネラルの塩素と硫黄、そしてビタミンUは消化を助けて腸の働きを活発にし、さらに胃腸を浄化する。
またキャベツには血液凝固作用のあるビタミンKも含まれている。そのために潰瘍などのただれや皮膚の傷、火傷にも効果がある。さらにキャベツには解熱効果もある。これがどんな成分によるものはわかっていないが、熱をさましたい部分にキャベツの葉をもんで当てておくと、やがて葉が熱を吸収してしんなりしてくる。何度も取り替えると効果が出る。キャベツの原産地はヨ−ロッパで、日本に伝えられたのは幕末から明治のことである。ヨーロッパには「貧乏人にとって、キャベツは医者」という格言があるほどで、古くから庶民のあいだでも頼りにされてきた。
ビタミンUは外側の緑の濃い部分に多く、ビタミンCは芯に多いのでまるごと利用するとよい。新鮮なものは巻きがしまってずっしりと重く葉につやがある。下のきり口は割れや変色がなく乾燥していないものが新しい。生のままでサラダにしてもいいが、最も薬効を実感できるのはジューサーにかけるか、清潔なふきんで包んで絞りジュースにして飲んだ場合だろう。青臭いのが苦手ならトマトやオレンジジュースと混ぜると口当たりがよくなる。
丸山ワクチンはなぜ認可されなかったのか。そのほかにも理由はあるようだ。例えば科学的データの不足である。ワクチン反対派の頭といわれた古江尚、帝京大学名誉教授は、常に同じものが使われなければならないし、検証しなければならないその方法がまだ未解決であったことと、もう一つが濃いA液と薄いB液を交互に打つという、投与の方法だった。丸山氏は経験上これが一番良い、と言うだけで、科学的証拠がなかった。
しかし後藤、東北大学名誉教授は、大規模な臨床試験を行った結果、確実な効果が出ていたにもかかわらず、審議会はことごとく無視したという。なぜそこまでして丸山ワクチンを潰さなければならなかったかというと、ガン学者は製薬会社にそれぞれコネがあり、丸山氏はガン学者ではない。学者というのは専門以外の人間を認めたくないのである。たかが皮膚科の医者がというような偏見を持っていた。
しかし、丸山ワクチン患者の一覧表には政治化とか芸能人も多いが、その中で一番多いのは東大の医者たちだった。猛反対していた学会主流派の東大であったが、あれだけ反対していたのに最後は丸山ワクチンに頼ったのである。丸山氏が東大でワクチンを開発していたら、間違いなく認可されていただろう。と言われていた所以である。
丸山ワクチンとは人体の結核菌体から抽出された物質で副作用がまったくない。丸山ワクチンには直接がん細胞を殺す作用はないが、免疫療法の一つである。体のどの部位に発生したガンにも対抗できる治療法である。
ガンはがん細胞とそれを取り巻く間質という(結合組織・コラーゲン)という支持組織から成り立っている。そこへワクチンを注射すると、間質にリンパ球がたくさん現れ、また結合組織が非常に増殖して、ガン細胞を取り巻くようになる。そして囲まれたガン細胞が萎縮、崩壊していく。また適度な量のワクチンを投与することにより、インターフェロンが産出され、マクロファージという免疫細胞が活性化され、ガン細胞の増殖が阻止されるということが明らかになっている。
丸山ワクチンの四大特徴として 1.副作用がない。2.延命効果が高い。3.自覚症状が取れる。4.ガンが縮小・消失する。という点が挙げられる。しかし丸山ワクチンはどんながんでも100%治る薬ではない。丸山ワクチンに最後の望みを託す末期がんの患者の3年以上の生存率は、がんに部位にもよるが数%から30%である。しかし末期がんと宣告された患者が3年以上生存しているという事実は無視できない。
先日、ニュース23の筑紫哲也氏が肺がんで亡くなった。一ヶ月ぐらい前帽子をかぶってテレビに出演したのが最後だった。たぶん抗がん剤の副作用で頭髪が抜けたのだろう。彼は一日タバコを二箱吸うヘビースモーカーだった。しかし彼は「がんの原因はストレスで、タバコはきっかけに過ぎない」と言っていた。
私は彼が丸山ワクチンを使っていたら、と考えた。助からなかったかもしれないが、抗がん剤の苦しみからは逃れることができたと思う。がん患者は抗がん剤で苦しみ、がんそのものの痛みからも苦しみぬいて死んでいく。抗がん剤による苦しみは24時間の吐き気。嘔吐、むかつき、手足のしびれ、口の中のネバネバ感、めまいなどである。正常細胞まで攻撃するのだから当然といえる。抗がん剤による治療の成功率は20%ということだ。
丸山ワクチンは有償治験薬という特殊な薬となっている。健康保険が適用されず、40日分の薬代9000円は全額自己負担である。これは週刊新潮によると医学会の想像を絶する権威主義と、薬品メーカーを巻き込んだ利権争いの構図が見えてくる。
丸山ワクチンは、平成4年(1992年)90歳で亡くなった丸山千里・日本医科大学名誉教授が作り出したガン治療薬である。彼は戦時中、皮膚結核の治療用ワクチンを開発したが戦後、結核患者にはガンが少ないことに気づき、丸山ワクチンの研究開発に乗り出した。そして人型結核菌から副作用を取り除いたワクチンを開発した。
その少し前、元大阪大学の学長だった山村雄一氏は、牛型結核菌のワクチンでがん治療の研究をしていた。しかし牛型結核菌というのは、副作用取り除く技術がなかなか確立できない。そこで丸山氏に人型結核菌からどうして副作用を取り除いたのか教えろ、とかなり高圧的に迫った。
しかし丸山氏はそれを断った。そこから丸山ワクチンの不運が始まった。
山村雄一は丸山とは対極の人生を歩んだ人物である。昭和16年に大阪大学医学部を卒業すると海軍の軍医になり、激戦地となったガダルカナルまで赴いている。戦後、九州大学医学部教授を経て、母校大阪大学に戻るやとんとん拍子に出世して、大学総長まで昇り詰めた。また日本免疫学会長、日本癌学会会長を歴任し、昭和61年に学士院賞を受賞し、63年には文化功労者にも選ばれ、栄光と名声に彩られた学者人生だった。
この挫折知らずのエリート学者に唯一屈辱を味わわせた人物が日本医大の無名の医者、丸山だった。
アラは骨が多いところですから嫌がる人もいます。しかし、魚は骨にくっついたところの身がいちばんおいしいのです。本当の魚好きは骨までしゃぶるというぐらいだし、アラはなかなかどうしてバカにできない食材なのです。しかも骨にはカルシウムがたっぷりと含まれています。圧力鍋でアラを煮ればその骨まで柔らかくなりますから、カルシウム補給にはうってつけです。
サケなら30分ぐらい、骨の硬いタイはもう少し時間がかかりますが、それでも40分ぐらいで骨も食べられるようになります。サケの中身だけの缶詰もあるそうですが、サケの骨でもあれと同じ状態になる。むしゃむしゃ食べられるようになる。
料理法は食材がひたひたになるぐらいまで水を入れ、醤油と砂糖で少々味付けして煮るだけです。これはまったく我流の料理法で、生姜を加えたいという人もいるでしょうが、こんな単純な味付けでもおいしくできますから、アラの煮付けは私の大事な常備菜の一つになっています。
鳥の砂肝も普通の鍋でで煮ただけでは、なかなか柔らかくなりませんが、圧力鍋で煮れば簡単に柔らかくなります。鳥の手羽先も端のほうの細い骨ぐらいなら食べられるぐらいになります。圧力鍋をいろいろな料理に使うようになってから、私の食事はさらに充実したものになりました。
しかし、いくら骨を食べてもそれだけではまだ足りない。カルシウムを体に吸収しやすくするためには、ビタミンDが必要なのです。このビタミンDを摂取するため私はキクラゲをできるだけ食べるようにしています。
ビタミンDの豊富な食材としては椎茸がよく知られていますが、キクラゲのビタミンDは椎茸の10倍も20倍もあります。しかも鉄分が豊富で造血作用にもいいし、さらに昔から不老長寿の食べ物といわれている。本を読んでそれを知ってからは、意識して食べるようになりました。
キクラゲの料理にも圧力鍋を利用します。キクラゲは乾燥した状態で売っているものですが、使うときはそれを水で戻し醤油と砂糖で少々味付けして、30分ほど圧力鍋で煮るのです。あまりにも単純すぎる料理のせいか料理の本にはあまり載っていないようですが、名前をつけるとすればキクラゲの圧力煮とでもなりましょうか。
ただし、ただきくらげを煮るのではなくて、煮干の粉末を大匙に1杯ぐらい入れてカルシウムの補給とダシ代わりにしています。この粉末は自家製です。煮干を買ってきて自分で粉末にしたものです。この粉末は味噌汁のダシにも使っています。市販のダシの素もいろいろありますが、煮干の粉末はダシも出るし、カルシウムの補強にもいいのですから、一石二鳥です。
キクラゲは普通の鍋で煮てもかまいません。私も以前は普通の鍋で煮ていました。しかし圧力鍋で煮ると普通の鍋で煮たよりもずっと柔らかくなりますから、キクラゲも圧力鍋で煮ることにしているのです。まったく便利な鍋です。
『98歳、元気の秘密』三浦敬三
1904年(明治37年)青森県青森市生まれ。 1955年(昭和30年)51歳で営林局を退職後東京練馬に在住。 (財)全日本スキー連盟の技術委員を務めるなど日本スキー界の草分けの一人であり、「八甲田山の主」とも呼ばれる。 一年の半分近くを国内外のスキー場で過ごし、国内外の賞を数多く受賞している。 60歳 還暦で海外に遠征して滑降を始める。 70歳 古希でエベレストのジャングリ氷河を滑降。 77歳 キリマンジャロを滑降する。 88歳 アルプス・オートルートの完全縦走を果たす。 99歳 モンブラン山系のヴァレブンシュ氷河からのスキー滑降を果たす。 2006年1月5日、多臓器不全のため101歳で死去した。
ヨーロッパというと日本人にとってはなんとなく明るいすっきりしたイメージが強い。しかし実際には冷戦後、世界で最も悲惨な出来事が相次いでいる地域だといえる。旧ユーゴスラビアの「民族浄化」という恐ろしい名の殺し合いを思い起こせばそれがわかる。また、アルバニアでも「国家崩壊」というかってない事態が起きた。
誰もがアルバニア脱出に走りアドリア海の対岸で、イタリアの海軍が押し寄せる難民満載の船を阻止しようとして、撃沈してしまう惨憺たる悲劇まで起きた。
この時アルバニアには日本人が12人残っていた。ところが誰一人祖国日本の大使館には向かおうとせず、他国の大使館のいくつかに駆け込んだ。この事実は世界中で、特にヨーロッパとアメリカの政府関係者、マスメディアに「不思議な話」として注目された。知らぬは日本人だけである。なぜ12人の日本人は日本大使館を避けたのか。
我々はこの事情を知っている在イタリア日本大使館の関係者への接触に成功した。この関係者は匿名で自分のプロフィールを紹介されることすら拒否した。自分の証言が外務省のみならず、日本政府の最大の恥の一つを暴くことと知っているからだ。
そして質問に簡潔に答えた。「日本大使館に逃げ込んでも、日本には救出の手段がないことを知っているからですよ」
これも世界の常識、日本の非常識なのだ。つまり、世界中にいる在外邦人と、各国の政府関係者、ジャーナリストが危機の時、日本大使館に逃げ込んだりしたら助からないことを知っている。しかし日本にいる日本人は、なんとなく「日本大使館なら安全なんだろう」と思い込んでいる。
例えば、アメリカは海外で米国市民が危機にさらされたときは、「米大使館か、アメリカンスクールに逃げてください」という、明確にして簡潔なマニュアルを普段から決めている。そして、そこに海兵隊の輸送ヘリコプターが救出に行くのである。
しかし、日本大使館に自衛隊のヘリは決して飛んでこない。かといって、陸路を突破する手段もノウハウもない。日本大使館に逃げ込んだりしたら、むしろ脱出手段のないせっちん詰め状態に陥るだけなのだ。
この関係者は、「私が危険を冒してあなた方に会ったのは、日本という国がつくづく変な妙な国であることを、ひとりでも多くの日本にいる国民に知って欲しいからです」と言った。私はこの言葉に深く頷かないわけにはいかない。
本省勤務のキャリア外務官僚、33歳は言った。「どこの国も平和とは黙って座っていたのでは確保できないことを肌で知っています。情報集めはそのためであって別に戦争をするためではない。平和ボケした日本人だって、在外公館に勤務するプロの外交官ともなれば、それぐらい頭ではわかっていないわけじゃない。だから平和主義と情報活動を実質的に放棄していることは、関係ありません」
これは、日本の在外公館の情報収集が弱いことを率直に認める発言だ。ははぁやっぱり私の叫び声はむなしい叫び声なのかなあ。ではなぜ「実質的に放棄」して平気なんでしょう。私の当然の問いに、この外務省A課「首席事務官」は黙して答えない。
「なぜ、情報収集を放棄しているか、答えは一つしかありません」やっと出会えたジェントルマン。大使を3回も経験した大物外交官OBはこう言った。「日本は戦後50数年ものあいだ、ずっと安全保障は日米安保条約をはじめとしてアメリカ任せにしてきたでしょう。あなただってそうでしょう。いいですか、あなたや私という国民が、安全保障、つまりいかに戦争を防ぐかという問題を全部アメリカ人任せにして平気だったのです。だからこそ、情報収集なき外交官が出来上がってしまった、それだけのことです」
『お笑い 外務省機密情報』
最近、大都市では突然のどしゃ降りに見舞われることがある。これが都市型集中豪雨である。1時間に100ミリを超す雨が突然降り始め数時間のうちに止んでしまう。いつどこで降るか予測がつきにくいところからゲリラ豪雨と呼ばれている。
大都市周辺での豪雨の原因は正確にはわかっていない。しかしいくつかの関係する要因はわかってきた。その一つがヒートアイランド現象である。大都市はコンクリートアスファルト化により熱くなりやすくなっている。また排熱量も多いため大都市の気温は高くなる。こうして強い上昇気流を発生させるので、大雨を降らせる下地ができあがっていく。
東京の場合、海から吹いてくる海風の関係も見逃せない。東京湾、相模湾、鹿島灘の3方からの海風が東京・練馬あたりに収束することで上昇気流の発生に影響を与えているようなのである。ヒートアイランド現象で熱くなったところに風が収束することで、より上昇気流が強まるということである。また高層ビルによる風の通り道の変化が影響しているという研究成果もある。
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