子の年齢:5歳8ヶ月
この節予防接種といえば、新型インフルかと思われそうだが、その前に受けなきゃならんワクチンがあった。 「麻疹・風疹混合2回目」という、無料権の届くヤツだ。
小学校入学前に受けなきゃならんのだが、今年は天候不順のため、体調が安定せず、なかなか踏ん切りがつかなかった。
そしてとうとう就学前健診の案内が来た。 問診票に「ワクチン終わりましたか?してない人は理由を書いてください」とある。まずい!! このままだと冬になってしまう。
そういう訳で、夕方急に「今日注射行くよ。」と言って車に乗せた。
「えっ、イヤだ。」 当たり前である。注射好きな人いないよ。 「でも、この注射しないと小学校行けないよ。」 「じゃあ行かない。」 「来年も保育園行く?グランドでサッカーしたくないの?} 「サッカーしたい。」 「じゃあ注射しなくちゃ。」 「わかった。」
ちーちゃんは、こんな説明であっさり納得してくれた。 そして、注射針を見ても逃げないどころか、最後まで泣かなかった。
「エライッ!カッコイイ!アニキッ!泣かなかったね!」 ちーちゃんの勇気を褒めちぎったことは言うまでもない。
子の年齢:5歳8ヶ月
目覚めた時は7時だった。 しまった、ゴミの日だというのに。 あわててゴミを出しに行き、オニギリをつくり、ちーちゃんを起こし、着替えさせる。
あれ、玄関のクワガタの飼育箱が逆さに落ちてる!! あわてて安否を確認する。 よかった生きてた。
ふとハムスターのケージを見ると、いつもの場所に毛玉がない!!! あれっ? 廊下にヒマワリの種が散乱してる。 ケージの上フタが少しあいてる。
ちーはどこだ! 普段ならどこかでごそごそ音がするんだが、今日は全く気配がない。
遅刻しそうだというのに、どうしよう? 近所に住んでる母に応援を頼む。
到着した母は、 「ばーちゃんが見つけるからね。ところで、もう寝る時間だよね。」 そういわれてみれば、どこかで就寝しているから気配がないのかも・・・。
とその時、ジゥジゥと鳴き声が聞こえてきた。 見ると、洗濯機の隅に見覚えのある毛玉が。 そしてその周りは、壁紙が無残に千切られ、チップと化していた。
寒かったんだね。ごめんね。
さて、ケージのふたをきちんと閉めていなかったちーちゃんは、猛省のあまり自虐的になっている。 見つかってよかったよ。勉強になったね。
子の年齢:5歳8ヶ月
Sママが作ってくれたお仕事ナビを見て、給料が高くてちーちゃんが気に入りそうな仕事を探すことにした。 ちーちゃんは日頃から、海の生き物や昆虫の研究をする、と言っている。
そのものずばり、「研究員」という仕事があった。 しかも待ち時間が短く、場所はハイチュウの隣である。
ちーちゃんは白衣を着て得意げである。 ハイチュウの時と違って、英語もない。
まずは、冷蔵庫から取り出されたシャーレを受け取り、電子顕微鏡で観察する。 シャーレの中身は、ヤクルト菌とか大腸菌とかの6種類のうちのどれか。
さあ、どれでしょう?
「わかった、サルモネラ菌!」 ちーちゃんは大興奮。自分の分の同定が終わったら、隣の人の分まで横合いから同定する。 「ヤクルト菌だ!」 迷惑である・・・。
終わったらディスプレイの前で発表する。 自分が見た菌を指示棒で挿して、「サルモネラ菌です」って言ってたみたいだ。
お仕事の合間に専属カメラマンが撮影してくれる(1枚\1,000-)。 ナントカ賞の受賞者近影のようだよ。
その後、お給料で買い物をしようとして、お金が足りず、もうひとつ仕事をすることにした。 カーデザインという仕事なのだが、後ろにある車を見て描いている。 スケッチじゃないんだってば。
他の子は、運転免許を取りに行って、レンタカーを借りている。 運転免許証は写真入り。レンタカーはゴーカートだが、レンタカー代金とは別に保険料までかかる。 料金は全てキッゾで支払い。
子供に貨幣経済を体験させる、という意味では非常によくできていると思う。 でも、何回も行くところじゃないかも。
子の年齢:5歳8ヶ月
シルバーウィークにキッザニアに行ってきた。 保育園のお友達5家族で、2泊3日の旅行だ。
1日目2日目はディズニーシー/ランドで、3日目がキッザニア。 想像以上にハードな旅行だった。
宿泊先がオフィシャルホテルでも、グッドネイバーでもない上に、子供9人とベビーカー4台で電車を乗り継ぐのだ。 ディズニーの中も入場制限されるほどの混雑ぶり。 それはさておき。
キッザニアである。 有楽町線の豊洲にある、ららぽーと豊洲の中のテナントなんである。 空港の出発ゲートのようなところを抜けて入ると、巨大なゲーセンのようなところに入った。 事前に計画がなかったので、とりあえず銀行に行って、入り口でもらったトラベラーズチェックを換金する。
お目当てのハイチュウ工場は、既に2時間待ちの盛況だ。整理券をもらってうろうろする。
ディズニーランドみたいに、親が変わりに待ったりできない。 一人で待てるのかな?
なんとか頑張って待って、1時間半が経過したところで、作業服と帽子が手渡される。 そこで何故か英語が登場!
「Here you areと言って渡しますから、Thank youと言って受け取ってください」
はぁ?何でそうなるの? 着替えが済むと英会話の先生がやってきて、英語でクイズをしたり、作業工程で使う英単語の確認がある。
「何で英語なん?」 ちーちゃんが後ろを向いて聞いてくる。 ホント、何でだろうね?
実際のお仕事は、ガラスの向こう。 ハイチュウをのしたり、丸めたり、切ったり、金属探知機で検査したりする。 終わると出口で給料をもらう。 ハイチュウ工場の給料は5キッゾ。安い方である。 「次はもっと給料の高い仕事をする!」
2009年09月13日(日) |
なかよし!うんどうかい |
子の年齢:5歳8ヶ月
保育園生活最後の運動会の日がやってきた。 例年敬老の日の連休を予備日にして、稲荷公園というところで開催してきたが、今年はカレンダーの巡り合わせで予備日がなくなった。
こういうとき、普通の保育園なら近所の小学校の体育館を借りて、ミニ運動会をする。
ところがちーちゃんの通う保育園はそうではない。
雨天は遊戯室でミニ運動会をします。
遊戯室って、発表会でも保護者が入りきらないぐらい狭いところだ。 そんなところでどうやって運動会するんだよ。
年に1回ぐらい小学校の体育館借りれないのか? トップの力がないのかやる気がないのか。 本当にイライラする。
そういう訳で天候に気をもんでいたところ、週末になって天気予報が怪しくなってきた。 土曜の深夜にもスコールがあったが、ポイント予報では朝には上がることになっている。
ところが、4時になっても雨は降ったり止んだりだった。
6時になってもしとしと雨が続いている。
もう遊戯室かな?と思ったが、保育園から連絡がない。天気予報もくもりの予報のまま。
う〜ん。
会場の近くに住んでいる人に、天気を聞いてみた。 「こっちは雨あがったよ。」
そうか、じゃあグランドで。 とグランドに出発し、目的地の近くに着いたところでスコールに襲われた。
あああ?
どうなってんの?この天気?
とりあえず傘を差してグランドに向う。 ちーちゃんの運動靴は一瞬にしてぐちゃぐちゃに。 そして、黙々と排水作業を行う保護者会の皆さんが。
雨はすぐに上がって、日差しは暑いくらいになってきたが、グランドはぬかるんだままだった。 Yちゃん家が持ってきてくれた一輪車やスコップで土砂を運んだり、雑巾で雨水をバケツに絞ったり。 地道な作業のおかげで、9時前にはなんとか開催できるようになった。
そうはいっても客席までは手が回らない。 水たまりの上に敷物しいて据わることも出来ないので、保育園が用意した保護者席には、あまり人がいなかった。
たまたまYちゃん家のテントに招待されていたので、人数部の椅子があってよかった。
いつもぐずぐずやっていた運動会も、今年は弁当なしということできびきび進み、昼のスコール前に終わった。
赤ちゃんの時から知ってるクラスのお友達、みんな凛々しく成長したねぇ。 ちーちゃんも入場行進で旗を持って更新してたし、本当に夢みたいだよ。
子の年齢:5歳8ヶ月
保育園で福音館の月間絵本を購入している。 「こどものとも」傑作選からよりすぐり。
7月の絵本が「だいちゃんとうみ」で、だいちゃんという都会っ子が長崎の海沿いの町に住むいとこと、1日遊ぶ風景が描かれている。 ママの親世代にあたる作者の、少年の日の思い出がちりばめられている。
ママの一番のお気に入りだ。
山あいの坂道から見える、三角に切り取られた海。 しらじらと明ける海面のほの明かり。
ぎらぎらとてりつける川面の照りかえしと、岸辺に生い茂る夏草。
そうした細かな夏の描写の中に、台詞は全て長崎弁である イントネーションを真似て朗読してみる。
-いおば、もらいにきたと!(魚をもらいにきたよ) -よかよか、ふとかとば、いれとくけん!(いいよ、大きいのを入れとくよ)
-晩ご飯のでけたよう!
「何でそんな風に読むが?」 「長崎の人ちゃ、こんな風に話すがんぜ。」
それから随分たったある日、ちーちゃんがぽつりと言った。
「キャンプ場で会った人も『晩ご飯のでけたよう』って言っとった」
キャンプ場で会った人というのは、神戸の方である。 それはちょっと違うんじゃないかな・・・?
でも、方言というものの存在に気づいたみたい。
2009年09月09日(水) |
ごはんつくってくれて・・・ |
子の年齢:5歳8ヶ月
今日はお弁当のいらない日。 その上夕方ピアノ教室があるので、夕食は手早く済ませなきゃいけない。
ってことで、ご飯を炊くのは止めにして、朝はコンビニのサンドイッチにし、夜は近くの中華料理店で食べることにした。
「夜は旺勝でいいよね〜♪」
するとちーちゃんは、玄関に貼った母の日の絵を眺めた。
ちーちゃんが描いた似顔絵の下に、手書きのメッセージが添えられている。 「いつもごはんつくってくれてありがとう」
「ぼくさー、『いつもごはんつくってくれてありがとう』じゃなくて、『いつもやさしくしてくれてありがとう』にすればよかった。ママご飯作ってくれないもん。」
2009年09月07日(月) |
増長するにも程がある |
子の年齢:5歳8ヶ月
ちーちゃんが一人でラジオ体操に行っている間に、近所のおばさんと友達になったらしい。 そのおばさんが数日前に、宇奈月温泉で見つけた珍しいクワガタをわざわざ届けてくれた。
お礼にお土産の赤福を持っていくことにしたのだが・・・。
ちーちゃんは大ハリキリである。 ついでに隣の家の呼び鈴まで鳴らしかねない勢いで、とりあえず目指す家のインターホンを押した。 鍵がかかっていないのをいいことに、勝手に玄関のドアを開ける。 おいっっっっ!
玄関ドアをあけてびっくり。 掃除のいきとどいた玄関にゴルフクラブがびっしり並んでいる。 敷居の高そうな家の敷居を、今正にまたいでいるのだ・・・。
「まー、ちーちゃん。来てくれたの?おばさん嬉しいわ〜。パパのところのお土産?」 突然やってきたちーちゃんに、心底嬉しそう・・・?
一体ちーちゃんのどこが、そんなに気に入ったのか???
無事にお土産を渡して、さあ帰ろうとしたところ、 「みたい!」
えっつ?何を?何を見たいの? ちーちゃんは靴を脱ぎだした。こらー。
そして困ったことに優しいおばさんは、 「家の中見たい?いいよー」
わー、癖になったら大変だぁー。 あんまり増長すると、蛇蠍のように嫌われそうで心底怖いのであった。ご近所の方だし。
子の年齢:5歳7ヶ月
民主党のマニフェストに高速道路無料化というのがあるらしい。 一大事である。 最近ETCをつけたばかりなのだ。 一度も週末千円の恩恵にあずかっていない。
鳩山内閣が発足する前に、何が何でも車で四日市に行ってやる! とママは決意した。
ちーちゃんは抗議した。 「すぐ帰ってくるがなら、行きたくない。車よりバスがいい」 ママは方向音痴なので、怖いのである。 おまけに、方向音痴克服のために取り付けたカーナビくんが、とんちんかんだ。
「ママは行くよ。ちーちゃん一人で留守番する?」 こう言われては、ちーちゃんも諦めるしかないのだ。 おとなしくまな板の上の鯉になった。
さて、パパが事前にルートを設定してくれたんだが、どうもカーナビくんが信頼できない。 印刷された地図で事前にルートを確認する。
初めての道なので、本当は陽のあるうちに着きたいところだが、夕方まで用事があるので、土曜の未明に料金所を出るスケジュールで出発することにした。
さて、いつもの北陸自動車道を抜けて、小矢部JCTを過ぎ、トンネルだらけの道に出ると、あたりは暗く、対面交通になる。 うかうかしていると後ろからどんどん煽られる。 標高も高いので、霧が濃く前が良く見えない。おまけに長い下り坂なので、井戸に落ちていくような恐怖にとらわれる。
でも後ろの車は待ってくれないのだ。前に進むのも怖いが追突も怖い。とにかく進むしかない。 歯の根が会わない。ガチガチいう。 ハンドルを持つ手に変な力が入っているようで、手首が痛い。
でもとにかく進むしかない。 Uターンはできないのだ。 通るPA全てに順番に止まりながら進むが、PAからPAの間は案外距離がある。 遠いなぁ。 本当に行けるのかなぁ? このままPAで朝日を待とうか?
なんてことも考えながら、再び出発する。 これの繰り返し。
ひるがの高原を抜けると、標高が下がって霧が晴れた。道路の両側に夜景が広がり、追い越し車線もある。 もう大丈夫。 そんな気がした。
岐阜羽島ICで高速を降りたのが、午前2時頃。 出発してから約5時間が経過していた。近くの道の駅にパパが迎えに来てくれて、そこからパパの誘導について一般道を走った。 目を覚ましたちーちゃんも、パパが登場したことで俄然元気になる。 ママがダウンしてもパパがなんとかしてくれる! こう思ったに違いない。
パパの家に着いて、日が高く昇るまで爆睡した。 あー、これでなんとか。 冒険の片道は終わり。 帰るのはできるかなぁ・・・。
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